1 日時 平成27年11月24日(火)18時30分から21時00分
2 場所 熊野市文化交流センター 交流ホール
3 内容 将来的に新たな学校を設置する場合の学校像等
4 概要
木本高校と紀南高校を統合して将来的に設置する新たな学校像に関して、「設置する学科」と「設置場所」の2点について協議しました。
≪設置する学科≫
設置する学科について、普通科と総合学科を設置した場合、普通科と専門学科を設置した場合、普通科のみを設置して入学後にコースに分かれる場合等、設置形態ごとに長所と短所を比較して協議しました。
主な意見は次のとおりです。
○ 普通科と総合学科を設置し、さらに普通科では入学者選抜の段階で大学への進学に特化したコースを別に募集するのがよい。普通科をひとくくりで募集すると、1年次にすべての生徒が同じ学習をすることになるため、2年次から大学への進学に特化したコースを選択したい生徒のニーズに十分応えるものにはならない。
○ 普通科では入学者選抜の段階で大学への進学に特化したコースを別に募集する形態とし、このほかに、就職に向けた専門的な科目の指導ができるのであれば、総合学科も設置するほうがよい。
○ 入試で分かれるのではなく、普通科の中に多様なコースを設置するのがよい。そして、入学後にテストを実施し、その結果等でコースを選べるようにしていくのが望ましい。
○ 特色化という面で考えると、普通科のみでよいかどうかは疑問である。普通科と他の学科を設置し、他地域から生徒を呼び込むことによって定員を維持していくことも考える必要があるのではないか。
○ この地域ならではの専門学科を設置して他地域から生徒を集めたいという願いもあるが、今後の生徒数の減少や、専門学科に生徒が集まりにくいのではないかと懸念され、中学校卒業段階で明確な進路希望や自らの将来の姿を描けていない子どもたちが多い実態等を考えると、普通科と総合学科を設置し、普通科では入学者選抜の段階で大学への進学に特化したコースを別に募集する形態がよい。
≪設置場所≫
新たな学校の設置場所について、既存の校地・校舎を活用する場合や、津波に対する安全面を考慮した新たな場所に設置する場合について、生徒の通学にかかる時間や費用、部活動後の下校時に利用できる交通機関、駅前の商業施設への影響等の観点からの比較をもとに協議しました。
主な意見は次のとおりです。
○ 財政上の理由から新しい施設の建設は見合わせるとの県の方針はあるものの、現在の両校の中間的な位置への新設が望ましい。既存の施設を使うのであれば、施設面での魅力を相当高めていかなければ、距離的に近い新宮方面に行きたいという生徒も多く出てくると思う。
○ 協議会として、現在の両校の中間的な位置への新設が望ましいとの意見をあげていく一方で、もし既存の施設を使うのであれば、防災面を考慮した改修や施設・設備面の充実が必要であるとの意見もあげて、両論を併記する形でまとめるのがよいのではないか。
○ 既存の施設の活用であれ、新設であれ、施設・設備を充実してほしいという保護者の声が多くある。