1 日時 平成28年7月19日(火)18時30分から21時15分
2 場所 熊野市文化交流センター 交流ホール
3 内容
(1)今年度の協議の方向性や内容
(2)木本・紀南両高校の活性化に向けた主な取組
(3)将来的に新たな高校を設置する場合の学校像
4 概要
会長に中京大学の大森委員、副会長に紀南PTA連合会の莊司委員を選出した後、紀南地域の中学校卒業者数の推移予測、木本・紀南両高校への進学状況等の資料を基に、紀南地域の高校を取り巻く状況について共有しました。
その後、「今年度の協議の方向性や内容」、「木本・紀南両高校の活性化に向けた主な取組」、「将来的に新たな高校を設置する場合の学校像」について協議を行いました。
主な意見は次のとおりです。
(○:委員、●:事務局)
≪今年度の協議の方向性や内容≫
○ 将来的に新たな高校を設置する場合の学校像については、昨年度の協議で一定まとめられている。新たな場所への建設が難しい状況であるならば、両校を存続させるための方策について協議していくことを望む。
○ 将来的にこの地域の高校に進学する子どもたちやその保護者の思いやニーズという視点を大切にした協議を進めていく必要があるのではないか。
● 第2回以降の協議の方向性や内容については、現在策定している次期県立高等学校活性化計画(仮称)とも整合を図る必要があることから、再度検討し、改めて提案させていただく。
≪木本・紀南両高校の活性化に向けた主な取組≫
○ 進学指導や部活動、インターンシップ等、両校それぞれが特色を生かしながら、生徒の意欲を高めるよい実践に取り組まれている。
○ 木本高校がここ数年行っている保護者を対象とした進学セミナーは、よい取組だと思う。
○ 紀南高校の年間をとおしたインターンシップでは、受入事業所であいさつ指導等をしっかりとしていただけ、生徒の身についてきている。
≪将来的に新たな高校を設置する場合の学校像≫
※ この項では、「将来的な地域の高校のあり方」についての意見が出されました。
○ 両校の規模が小さくなっていく中で、両校の存続に向けた協議をしていくのであれば、地域が両校に対してどのように支援・協力していけるのか、両校とどのような連携が図れるのかについて議論していく必要がある。
○ 大学進学を見据えての地域外への進学については、木本高校の大きな課題と考え、取組を進めているが、一定の規模あるいは人的支援がなければ厳しい。両校共に小規模化することになれば、他地域への進学者が増えることになると思われる。
○ 両校を統合した場合、紀宝町からは和歌山県への進学者が多くなると予想している。生徒にとっては、両校が存続し、選択肢があることが大切である。
○ 木本高校が5学級を下回ると国公立大学等への進学指導が厳しくなるということを基準にした議論ではなく、人口減少が進む地域の高校教育のあり方について、校舎制等あらゆる方策を検討していく必要がある。
○ 両校を存続させ、地域外への進学者を引き留めるには、教育活動の質的向上が大切である。
○ 国公立大学等への進学を希望する少数の生徒のために、木本高校の5学級を維持し、紀南高校を2学級に減らすことは、保護者として納得しかねる。
○ 両校が存続することが望ましいが、小規模化により、進学指導や部活動が難しくなるのであれば、統合に向けた議論を進めるしかない。