1 日時 平成29年9月7日(木)19時00分から21時00分
2 場所 熊野市文化交流センター 交流ホール
3 内容
(1)紀南地域の高等学校を取り巻く状況等について
(2)木本高等学校・紀南高等学校の活性化に向けた取組について
4 概要
会長に中京大学の大森委員、副会長に紀南PTA連合会の莊司委員を選出した後、紀南地域の中学校卒業者数の推移予測、木本・紀南両高校への進学状況等の資料をもとに、紀南地域の高校を取り巻く状況について共有しました。
その後、木本・紀南両高校の活性化に向けた取組について、両校からの報告をもとに協議を行いました。
主な意見は次のとおりです。
≪小・中・高等学校の連携・効果的なPR≫
○ 小・中・高等学校の連携を進めていくにあたっては、教員同士の連携を深める中で、子どもたちの活動の連携へとつなげていくことが望ましいと考えている。例えば、小学校では子どもに寄り添った丁寧な授業が行われているが、その授業を高校教員が参観し、意見交換することで、双方の授業改善に生かしていけるのではないか。
○ 子どもたちの自己肯定感(自己有用感)を高めていくために、小・中・高等学校がどのような連携を進めることができるか考えていきたい。
○ 小学校の保護者は昔のイメージで高校を見てしまっているため、現在の両校の取組が理解されていない。小学校のニーズと高校のニーズをうまく合致させていく視点からどのように連携を深めていくかを考える必要がある。
○ 紀南高校の取組や看護系への進学実績が小中学校や保護者に知られていないので、しっかりとPRしていく必要がある。
○ 木本高校に入学すれば、大学進学を実現できる指導が受けられることをしっかりとPRし、進学指導への信頼を得られるようになれば、和歌山県への流出を止められると期待している。
○ 中学校と高校の教員は話をする機会があるものの、中学校の教員としては高校でどのような取組がされているか詳しくわかっていなかったと感じている。
○ 小中学校の校長や教員を代表する委員が変わるたびに、「高校でこのような取組がされていることを初めて知った」といった意見を聞くことが多いが、小中学校と高校の間での情報共有が行われるよう連携を深めてもらいたい。
○ 両高校はそれぞれの取組や進路実績を中学校にしっかりと説明し、中学校ではそれをふまえた進路指導を行ってもらいたい。
○ この地域では地元出身の教員が不足しているが、今年度から三重大学教育学部の「南部地域推薦入試制度」が始まるので、小中学校の段階から将来教員を目指したいと思っている子どもの気持ちを高めるような指導をお願いしたい。
≪地域からの支援・地域資源の活用等、生徒にとって魅力ある学習環境づくり≫
○ 地元行政として、地元の高校の取組に対し、施設や人材等の側面から支援・協力していきたいと考えている。
○ 紀南高校では、学校の活性化協議会を設置し、地元行政や地域、PTA等から活性化に向けた取組への新たな支援も検討してもらっているので、今後成果が出てくるものと思っている。
○ 御浜町では、紀南高校が新たに取り組む「地域産業とみかん」の学習に対し、人的・物的・予算的な支援を行っていく予定であり、学校と相談しながら支援内容を具体的にしていきたい。
≪高校による地域活性化・地域貢献・地域の担い手育成≫
○ 高校生が地域の産業を学び、知ることは、産業の活性化や地域の担い手育成につながる可能性もあるので、産業界と高校が連携した取組を進めていければと考える。
○ 地域の多くの事業所から協力を得ている紀南高校の長期インターンシップでは、どのような仕事か学んだうえで就職を考えることができ、地元で就きたい職種の目標を持つことや離職率の低さにつながっている。