1 日時 平成29年9月19日(火)19時00分から21時15分まで
2 場所 県伊賀庁舎 7階 大会議室 (伊賀市四十九町2802)
3 概要
伊賀地域の中学校卒業者の今後の推移予測や中学校卒業者の進路状況等をふまえ、地域全体の県立高等学校の今後のあり方等について協議しました。
主な意見は次のとおりです。
≪地域全体の県立高等学校のあり方について≫
○ 子どもたちのニーズをふまえれば、行きたい学校が地元にあるということが大切である。さらに、高校に入学したすべての生徒が卒業を果たせる教育を実現してもらいたい。
○ 専門高校ではいろいろな資格取得を目指しチャレンジしている。個々の資格が社会的にどれくらい認知されるかは評価が分かれるところだが、取得に向けて努力することで学習習慣が定着することや、資格取得が成功体験となり自尊感情の高揚につながることを重視している。
○ 小中学校でのキャリア教育では子どもたちが自己実現できることを目指している。今後の高校のあり方については、夢や将来の自分をなかなかイメージできない子どもが多く、また、多様な子どもたちがいる中で、みんなが自分の進路をつくり、自己実現できるという進路保障の視点を大切にしていきたい。
○ あけぼの学園高校は例外として、これまで4学級規模以下の学校は統合してきている。今後、子どもの教育を大切に考えると、5学級規模を下回ることはできない。
○ 地域の高校は多様な学科・コースの設置によって魅力が増した印象はある。保護者の視点では、伊賀市と名張市の行き来はできれば避けたいので、現在の5校を維持して欲しい。
○ 近鉄大阪線の利便性から、県内県外ともに地域外への進学者が多いのが現状である。近大高専への進学者もいるが全員が進学できるわけではないので、進路保障の観点から地元の県立高校へ進学できる環境が必要である。
○ 伊賀鉄道の利用は不便で定期代も高い。交通の利便性から、最近は名張市から他地域の高校へ通学している子どももいる。名張市内の高校には、子どもの行きたい学校となるようぜひ頑張ってもらいたい。
○ 地域の高校には多様な生徒が通学している。若干ではあるが他地域への流出も減少している。
≪学科・コースの配置について≫
○ 時代のニーズに沿った専門性を持たせる学科・コースを設置することは大切だと考える。
○ 生徒数の減少が進んでも生徒のニーズは多様化している。生徒のニーズに幅広く応える学校の環境づくりに地元企業からの支援が大切である。
○ 土木・建築の学科・コースの設置について、昨年度かなり議論された。設置については、学校と県教育委員会が協議を進め決定してもらいたい。
○ 新たな学科・コースの設置は学校の活性化がポイントである。今後、そのことをふまえ学校と県教育委員会が協議を進めていくものと理解している。
※ 建築・土木コースの設置については、昨年度以降の協議をふまえて、学校と県教育委員会で協議していくこととすることを、協議会として確認しました。
≪その他≫
○ 伊賀市では三重大学との連携がスタートしたところだが、小・中・高・大の連携を進めていければと考える。
○ 地域に若者を定着させるためには、教育と就職を取り持つ行政の役割が重要である。大企業は、毎年採用があるので安定的に求人できる一方で、小さな会社では毎年求人を行うのは難しい状況がある。
○ 企業がグループとして安定的に求人を行うことはできるのではないか。高校と地域の産業界が連携し話し合うことが必要である。