1 日時 平成30年3月8日(木)19時00分から21時00分
2 場所 熊野市文化交流センター 交流ホール
3 内容
(1)木本高等学校・紀南高等学校の活性化にかかる平成29年度の主な取組の成果と課題について
(2)紀南地域の高等学校の活性化にかかる今後の取組について
4 概要
木本・紀南両高校の活性化に向けた平成29年度の取組の成果と課題、今後注力すべき取組について、入学者選抜における両校への志願状況や国の高校教育改革・大学入学者選抜改革の動向等をふまえて協議しました。
主な意見は次のとおりです。
≪他地域への進学希望者が増加していることについて≫
○ 保護者は両校の進学や部活動の実績をよく見ている。他地域に進学する生徒の半数は部活動によるものである。
○ 保護者の中には、両校が統合された場合に幅広い学力層の生徒が入学することになり、しっかりとした進学指導がなされるかどうか不安を感じるという声があった。
≪教育活動等に関わって≫
○ 小中学校では、新学習指導要領に基づく教育活動の円滑な実施に向け、教員研修や環境整備を進めている。特に、平成30年度から移行措置がとられる小学校における英語教育については、三重大学の東紀州サテライトと連携し、教員の指導力の向上に努めている。また、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた実践研究にも取り組んでおり、今後、小中学校から高校への学びのつながりを意識して共に進められる取組を考えていきたい。
○ 大学入試に向けては、近大附属新宮高校に負けない進学指導をしていくしかない。
○ 第1次産業の仕事の様子を高校生に見せるなど、地域の現状に対する理解を深めていくことが必要である。
○ 学校の規模が小さくなっても活力ある部活動を保障するため、地域の社会体育として両校の生徒が合同で活動することを考えてもよいのではないか。
≪両校のPRについて≫
○ 中学3年生への面接指導において、両校の具体的な取組に触れた発言をする生徒が増えてきていることから、両校のPRが少しずつ浸透してきていると感じている。
○ 地域外への進学希望状況をみると、両校の魅力ある取組が、中学生や保護者に伝わっているのか疑問である。リーフレット等によって情報発信をしているが、きちんと見てもらえるように工夫と努力が必要である。
○ 紀南PTA連合会としても、両校の取組が小中学生の保護者に広く伝わるよう、PRに協力していきたい。
○ 小中学生の保護者が集まる機会を利用し、両校を紹介する取組を進めてもらいたい。
○ 当地域の高校が、一人ひとりの生徒に応じた教育に地道に取り組んでいることを、地域の小中学生や保護者に知ってもらいたい。
○ 御浜町・紀宝町では、コミュニティ通信「紀南の風」が全戸配布されているので、紀南高校の取組や様子が保護者には伝わりはじめているが、残念ながら子どもたちにまでは伝わっていない。小中学校においても高校の様子を伝えられるよう、何か取り組んでいきたい。
○ 取組の成果・実績を「数値」で示していくことで説得力が高まるので、「数値」を用いたPRも進めていくことが必要である。
≪今後に向けて≫
○ 子どもや保護者が高校に求めるものは何かを現状分析し、その結果をふまえて子どもに響くような取組をしていくことが、活性化への近道である。
○ 子どもや保護者が高校に求めるものは何かなどについて、データに基づく議論も大切である。