健康づくりの推進
主な取組内容
・津市、事業所、学校、NPO、医師会等の関係機関に対し、健康づくり活動の協働体制を確立するための働きかけを積極的に行います。
・地域保健活動推進のための人材確保及び育成を行います。
・効果的な健康づくり活動を進めるため、健康づくり活動の実践評価を行います。
(1)健康づくりの推進(ヘルシーピープルみえ・21の取組み)
1.総合( 糖尿病 )
平成18年1月より糖尿病予防対策を中心とした活動を行いました。生活習慣病予防を目的に、早期からの健康意識の高揚として、子どもや親への健康づくり啓発を行いました。さらに、働く世代に対する働きかけを行うための体制整備に努めました。 また、健診ハイリスク者の保健指導体制を整備するための検討を行い、早期発見のためのフローチャート作成に取組みました。さらに、糖尿病悪化防止のために、各医療機関が連携をとるための仕組みについて話し合いました。
こういった体制整備をすすめる中で、健康意識の啓発・ハイリスク者や糖尿病患者が、適正に保健指導が受けられるよう環境整備を通して、適切な医療、保健指導提供体制を整備することを目的として活動を行いました。そして、これらをすすめていくためには、地域と学校や地域と職域の連携が不可欠であり、糖尿病予防研究会でネットワークを構築しました。
① 糖尿病予防研究会:生活習慣病の予防、糖尿病の予防及び早期発見・早期治療を支援する保健・医療・職域・学校等の協働体制の構築を目指し検討を行いました。
ア.全体会 年4回/委員数38名(6月19日、9月25日、11月27日、2月5日)
イ.部 会 年8回/保健指導部会8回 全体会開催時に部会開催
ウ.事業所訪問 28回
生活習慣病予防総合推進事業におけるロードマップ
②「糖尿病シンポジウムin三重」への協力
日時:平成21年3月8日(日)13:00~17:00
場所:三重県総合文化センター大ホール
参加人数:約1,850人
共催:日本糖尿病協会三重県支部、津市、協賛会社など
内容:13:00【基調講演1】 『糖尿病:予防と治療のための生活の知恵』
講師:清野 裕 (社)日本糖尿病協会理事長(関西電力病院院長)
13:50【基調講演2】 『あふれる元気を食生活に求めて』
講師:岸 朝子 (食生活ジャーナリスト)
14:30 ~ 15:45 【シンポジウム】 テーマ 『美し国 みえで糖尿病を まなぶ たべる いきる』
『糖尿病の種を料理する~太るから食べる??~』
村田和也(山田赤十字病院 内科部長)
『元気な明日のために 今日からできること』
松井美貴(済生会松阪総合病院 糖尿病看護認定看護師)
『運動を続けられるよろこび』
平岡令孝(厚生労働大臣認定平岡健康開発研究所スポーツクラブM A X 代表)
『糖尿病にならない生活を支援するために
~糖尿病予防研究会をとおした保健所の取り組み~』
中山 治 (三重県津保健福祉事務所長)
『神さまに奉りますお食事』 三輪 和平 (神宮主事)
16:00 【特別講演】『糖尿病と生きる』
講師:假屋崎 省吾(華道家)
③ 地域・職域連携推進事業
今年度は主に特定健診・特定保健指導に関する課題の抽出をするため、特定健診の受診状況、特定保健指導の状況、企業の健康づくりの取り組みについて情報交換、意見交換を行いました。
訪問回数:事業所 20回
労働関係機関 8回
④ 健康で長生きするための環境整備推進事業:子どもから高齢者まで全ての人々が、健康でイキイキと暮ら
せる「健康なまちづくり」を目指して環境設備を行いました。
(ア) 推進会議(南が丘元気ネット)年2回開催
委員数15名・オブザーバー1名
(イ) 講演会等の実施
日 時 |
内容 |
対象 |
平成20年8月23日(土)15:00~19:00 |
南が丘「ふれあいまつり」元気づくりコーナー 握力測定、噛むカムチェックの実施 |
握力測定 約100名 噛むカムチェック約80名 |
平成20年12月11日(木)10:45~13:00 |
南が丘元気ネット料理教室 講話:朝ごはんについて 調理実習:簡単朝ごはんメニュー 講師:南が丘小学校 栄養教諭 南が丘地区食生活改善推進員 |
南が丘小学校高学年児童保護者等 16名 |
平成21年2月3日(火)11:35~12:20 |
小児救急講演会 講演「急な病気、事故!!」 講師 南が丘小学校 校医 熱田小児科クリニック 院長 熱田裕 |
南が丘小学校保護者及び地域住民等 60名 |
2.たばこ・アルコール対策
1)啓発事業
① 地域禁煙サポート体制整備と禁煙啓発
津市役所で実施する健康まつりに於いて、市保健師等が地域住民に対して、スモーカライザーを用い呼気中CO濃度の測定を実施し、喫煙防止情報が提供できるよう、スモーカライザーの貸し出しを行いました。
また、5月31日~6月6日の禁煙週間には5月31日の世界禁煙デーには津新町駅前にて、啓発用ティッシュを配布し、喫煙防止を呼びかけました。
「健康まつり」 津市役所 350名
「世界禁煙デー」 津新町駅前 2000名
健康まつり等で啓発グッズを配布し、さまざまな年齢層の方に啓発を実施しました。パネル展示と合わせて健康クイズ・CO濃度測定を行い、楽しみながら喫煙の害について学べる機会としました。「世界禁煙デー」では職場で禁煙について考えてもらえる機会となるよう津市役所でのパネル展示と啓発グッズの配布をしました。
これら喫煙防止情報及び知識の普及を中心とした取組により子供から大人まで喫煙者はもちろんのこと非喫煙者も受動喫煙について学び考えることのできる場の提供を行いました。
3.こころの健康づくり
1)こころの健康について、市や県の精神保健福祉に従事する職員を対象に、精神保健福祉研修を実施しました。また、こころの健康づくりに携わる専門職種を対象に、リスナー指導者研修を実施し、勤労者のメンタルヘルス対策を推進する職域の医療専門職や管理者を対象に、職域メンタルサポーターの養成を行いました。
①精神保健福祉従事者研修
(精神保健福祉研修、リスナー指導者研修、職域メンタルヘルスサポーター養成研修、リスナー継続研修) ・・・開催回数8回 参加者延べ人数270人
対象:平成15、16、17年度リスナー養成研修受講者 95名
② こころの健康づくり普及啓発
地域住民の方の要望により、高齢者のこころの健康、職場におけるメンタルヘルスなどの健康教育を実施しました。 ・・・開催回数 4回 参加者延べ人数273人
③ 津地域精神保健福祉連絡協議会
講演「援助者の心のケア」 ・・・開催回数 1回 参加者数105人
④ こころの機器管理
精神危機事例検討会 ・・・開催回数 1回 出席者数10人
⑤自殺予防対策
こころの健康づくり普及啓発のための健康教育など機会に自殺予防について啓発を行いました。
4.栄養・食生活
① 特定給食施設指導を通じた食環境づくり
特定の人に継続的に食事を提供する給食施設は、喫食者が健康的な食習慣を身につけ、より健康的な生活を送るために必要な知識を習得する良い機会です。 保育園・幼稚園児では子どもの頃から望ましい食習慣の形成をするための食育と併せて保護者への啓発に関する指導助言を、また、事業所では働く世代へのメタボリックシンドローム対策として喫食者等に食事の献立や各種の媒体を活用するなどにより知識の普及に努めるよう指導助言しました。各々の施設に応じ継続した指導を行い、県民が健全で望ましい食生活が送れる食環境づくりに取り組みました。
特定給食施設指導 実施設数 102施設(うち事業所等給食 14施設)
② ネットワークを活かした健康増進と生活習慣病予防
保健・医療・福祉・教育・産業など異なる職域の管理栄養士等で構成するネットワークを生かし、特定給食施設等の円滑な運営や地域の食生活上の問題に連携して取り組み、住民の各ライフステージにおいての健康増進と生活習慣病予防を図りました。
(研修会)平成20年9月30日(火) 参加者39名
・講演「メンタルヘルスに問題をもつ方の栄養相談を考える」
・情報交換会
平成21年2月12日(木) 参加者65名
・講演「備えあれば憂いなし、考えよう地震対策」
・グループワーク ・非常災害時用備蓄食品例の展示
(啓 発)地域の栄養改善には子どもの頃から望ましい食習慣の定着を図ることが有効かつ効率のよい取組であることから啓発方法のひとつとして、食育資材(クリアファイル)を作成しました。また、クリアファイル等食育資材は地域の飲食店等に配付し来店者への声かけを依頼したり、管内管理栄養士等が地域のイベント等の啓発活動に活用しました。
・クリアファイル 5,000部作成 ・協力飲食店等 30店舗
(2) 保健師等研修・実習生指導
地域の保健福祉関係の人材育成のための、実習生を受入れ指導を行いました。
学 校 名 |
学生数 |
グループ数 |
実習日数 |
|
医学生
|
新潟大学医学部医学科 |
2 |
1 |
2 |
看護 学生 |
三重大学医学部看護学科 地域看護学実習Ⅰ |
8 |
2 |
20 |
三重大学医学部看護学科 地域看護学実習Ⅱ |
1 |
1 |
20 |
|
三重大学医学部看護学科 地域看護学実習Ⅲ |
1 |
1 |
20 |
|
三重県立看護大学 領域別看護実習(地域看護) |
2 |
1 |
8 |
|
管理栄養士養成施設学生
|
鈴鹿医療科学大学
|
2 |
3 |
15 |
愛知学泉大学
|
1 |
|||
中京女子大学
|
2 |
|||
名古屋学芸大学
|
3 |
|||
名古屋女子大学
|
4 |
※ 医師臨床研修
三重中央医療センターより医師2名 延20日研修