三重県では、交通分野と福祉分野等との連携や次世代モビリティ等の活用による先駆的な移動手段の確保に向け、「三重県高齢者等の移動手段の確保に向けた地域モデル事業」を実施します。
1 モデル事業の内容
市町に対し募集を行い、4事業を県内他市町の牽引役となる先駆的な取組を行うモデル事業として選定しました(詳細は別添のとおり)。
(1)「郊外型団地等都市部」での取組
ア 桑名市次世代モビリティ推進事業(実施主体:桑名市)〔次世代モビリティ等活用〕
持続可能な公共交通ネットワークの維持のため、自動運転バスを既存バス路線の一部で実証運行し、本格導入の可能性や課題について検証。
(2)「交通不便地域」での取組
ア AI配車システムを活用した「かめやまのりあいタクシーのりかめさん」実証運行事業(実施主体:
亀山市)〔次世代モビリティ等活用〕
市内全域を運行しているデマンド乗合タクシーにAI配車システムを導入し、配車効率、当日予約の対応化など利用者の利便性を向上。
イ 寝屋子の島 答志島高齢者等移動手段確保事業(実施主体:鳥羽市)〔福祉分野等との連携〕
地元町内会と連携し、市の公用車による移送を行い、島内の移動手段を持たない高齢者等の通院を中心とした移動需要に対応。
ウ 紀北町新交通システム実証事業(実施主体:紀北町)〔次世代モビリティ等活用、福祉分野等との連
携〕
町内全域を運行している、町の公用車によるデマンドタクシーにAI配車システムを導入し、配車効率を向上。将来的にMaaSの導入につなげることを視野に入れる。
2 参考 「三重県高齢者等の移動手段の確保に向けた地域モデル事業」とは
自動車運転免許の自主返納件数の増加や高齢化・人口減少に伴い、返納後の日常生活の移動手段の確保や、公共交通の確保が困難となっている交通不便地域等における高齢者をはじめとする県民の皆さんの移動手段を確保していくことが深刻な課題となっています。
「三重県高齢者等の移動手段の確保に向けた地域モデル事業」は、これらの課題解決をめざして、移動手段確保のために交通分野と福祉分野等の連携や次世代モビリティ等の活用に向け、モデル事業を展開する市町に対する支援(県補助金)を実施するものです。