本日(12月13日)、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項の規定に基づき、中央自動車株式会社(三重県桑名市大央町25番地 代表取締役社長 小谷中剛(以下「事業者」という。))から事業者敷地内(三重県桑名市中央町3丁目69番地、70番地)において鉛及びその化合物による土壌汚染が発見された旨の届出がありました。
1 内容
事業者が、当該土地において土壌汚染にかかる自主調査を実施したところ、次のとおり同条例に規定する基準の超過が確認されたことから、事業者から、同条例第72条の4第1項の規定に基づく土壌汚染発見の届出がありました。
【鉛及びその化合物】
土壌:全調査地点(18区画、約1484.36m2)のうち、2区画で土壌含有量基準超過
土壌含有量:最大430mg/kg(基準値150mg/kgの約2.9倍)
2 原因と対策
当該土地では、現在も自動車整備場として利用していますが、鉛の使用履歴がないことから、汚染の原因については不明です。
本日の届出を受け、桑名地域防災総合事務所が現場確認したところ、汚染区画はコンクリートで覆われており、土壌の飛散流出のおそれがないことを確認しました。
また、事業者が今回実施した鉛及びその化合物の溶出試験の結果が基準値未満であったことから、直ちに周辺の生活環境への影響はないものと考えられます。
汚染2区画については、今後事業者により掘削除去され、正常な土壌と入れ替えられる予定です。
県は桑名市と情報共有し、事業者に対して、土壌汚染対策が適切に行われるよう指導していきます。
3 届出内容の問い合わせ
中央自動車株式会社
電話番号 0594-22-4411
[参考]
○鉛及びその化合物
古くから人類に利用されていた金属であり、現在でも鉛畜電池やはんだ等に広く用いられています。近くの表層部には重量比で0.0015%存在し、広く存在するため、地質等に由来するものも発見されます。
そのため、人の組織等にも通常存在しますが、高濃度の鉛では、貧血や筋肉の虚弱などの中毒症状があらわれます。また、無機鉛化合物では、発ガン性があるとされています。