三重県立美術館では、当館が所蔵するコレクションの中から自然や環境と向き合い制作された作品を紹介し、エコロジーについて考える特別展を開催します。
1.開催要項
(1)展覧会名
コレクションによる特別展示
春をまちわびて 美術から考える自然との調和(=エコロジー)
(2)会期
令和4年2月23日(水・祝)から4月3日(日)まで
(3)会場
三重県立美術館 企画展示室
(4)開館時間
9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
(5)休館日
毎週月曜日(ただし3月21日は開館)、3月22日(火)
(6)観覧料
一般500(400)円・学生400(300)円・高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※この料金で「美術館のコレクション」、柳原義達記念館もご覧いただけます。
※家庭の日(毎月第3日曜日<3月20日>)は団体割引料金となります。
(7)主催
三重県立美術館
(8)助成
公益財団法人三重県立美術館協力会
※新型コロナウイルス感染症の今後の状況に応じて、情報は変更となる場合があります。
最新の情報は、当館ウェブサイトをご覧ください。
2.展覧会について
今回の展覧会は、「エコロジー」がテーマです。エコロジーとは、もとは生態学を指す言葉です。今から60年前の1962年、アメリカの海洋生物学者レイチェル・カーソン(1907-1964)が環境汚染に警鐘を鳴らした著作『沈黙の春』を発表したことをきっかけに世界各地で環境保全運動が急速に拡大し、以来、エコロジーという言葉は自然や環境との調和を意味するものとして広く使われるようになりました。
それから半世紀が経過した今、地球温暖化による気候変動、放射能による汚染、未知のウイルスによる脅威など、私たちを取り巻く状況は深刻さを増しています。美術館で美術作品を鑑賞することが、地球上で起こるいくつもの問題を直接解決するわけではありません。しかし、時代や地域を越えて守られてきた作品との出会いは、自分とは違う「他」を思い、想像を巡らせ、いま自分にできることを見直す大きなきっかけとなるはずです。
本展では当館が所蔵するコレクションの中から自然や環境と向き合い制作された作品約70点を紹介し、今いる場所からエコロジーについて一緒に考えたいと思います。そして本展が、持続可能な未来に向かってともに歩むための第一歩となることを期待します。