三重県熊野庁舎にて、後呂地遺跡とハサマ遺跡の発掘調査成果を展示・解説します。後呂地遺跡およびハサマ遺跡は、熊野市有馬町に所在する遺跡です。発掘調査は、一般国道42号熊野道路建設事業に伴い、三重県埋蔵文化財センターが実施しました。後呂地遺跡の調査では、近代の瓦窯2基を確認し、屋根瓦や窯道具が出土したことが注目されます。ぜひ、この機会にご覧ください。
1 展示名
「後呂地遺跡とハサマ遺跡の発掘調査成果展」
2 期間
令和3年2月1日(月)から令和3年5月21日(金)まで
8時30分から17時15分まで(庁舎の開庁時間に準じます)
※閉庁日:土日祝
3 場所
三重県熊野庁舎 1階県民ホール(三重県熊野市井戸町371番地)
4 内容
・後呂地遺跡とハサマ遺跡の調査成果を解説パネルや出土した遺物を用いて展示します。
・展示する遺物は、後呂地遺跡17点、ハサマ遺跡5点の計22点です。
・後呂地遺跡では、近代の瓦窯2基を確認しました。瓦窯は、「だるま窯」とよばれるもので、現在使
用されているガス窯以前は主流な窯でした。
・後呂地遺跡では、桟瓦(さんがわら)や軒瓦などの屋根瓦のほか、窯道具も出土しました。窯道具
は、「コザル」や「ランマ」とよばれるもので、瓦が良く焼けるように瓦と瓦の間に挟んで使用する
ものです。
・ハサマ遺跡では、江戸時代の皿や徳利などが出土しました。
・これらは、江戸時代から近代における熊野地域の産業や生活を知る上で、貴重な資料です。
5 問い合わせ先
三重県埋蔵文化財センター 調査研究2課 担当:鐸木(すずき)
電話:0597-89-5570 FAX:0597-89-5572