2003(平成15) 年度 当初予算 基本事業目的評価表

基本事業名31102 河川、湖沼等の保全・再生
評価者所属県土整備部河川チーム職名マネージャー氏名柴原数雄
電話番号059‐224‐2682メールkasen@pref.mie.jp
評価年月日2002年11月18日
政策・事業体系上の位置づけ
政策:自然との共生の確保
施策:311 多様な自然環境の保全・創出
施策の数値目標:アサリ生息地域箇所数
基本事業の目的【誰、何が(対象)】
河川、ダム湖周辺に
【抱えている課題やニーズ】
県民の自然環境に対する認識の高まりとともに、身近な自然である河川環境の保全や再生が重要視されるようになり、河川整備における自然環境への配慮がより一層求められるようになってきています。
という状態を
【どのような状態になることを狙っているのか(意図)】
水辺の豊かな自然環境の保全、整備について、治水と調和を図りながら、自然との共生を目指した事業を実施するとともに、県民が水と親しむことができる水辺空間の創出を図っていきます。
という状態にします。
その結果、どのような成果を実現したいのか(結果=施策の目的(2010年度のめざす姿))
原生的自然などのすぐれた自然環境や、都市部に残された身近な緑地などの環境が、地域の特性に応じて適切に保全、回復、創出されています。多くの住民が豊かな環境の恵みを受け、ゆとりやうるおいのある生活をしています。

数値目標に関する説明・留意事項・指標は、多自然型護岸の延長を表します。・2002年度の実績は、2002年10月現在の見込み値です。・2003年度の目標は、実績と事業費の伸びを勘案の上算出しました。
2003年度 マネジメント参考指標の実績
 種類マネジメント参考指標数値目標の困難度達成度/5点
事業量多自然型護岸を実施した河川数挑戦的な目標
協働度維持管理における協働推進団体数挑戦的な目標
<参考>マネジメント参考指標の種類
事業量(必置)=主要な活動に関する参考指標(アウトプットなど)
協働度(必置)=対象者や他団体等との連携・協働に関する参考指標(意見反映件数等)
比 較(任意)=他団体等との比較に関する参考指標(全国順位など)
副次的(任意)=間接的・副次的な効果や成果に関する参考指標(アウトカムなど)
2003年度 マネジメント参考指標に関する説明・留意事項1の指標は、多自然型護岸を実施した河川数を表し、2002年度に事業を実施予定している河川数を目標としています。2の指標は、河川美化ボランティア、フラワーオアシス及び河川除草自治会委託の団体数を表し、2002年度の実績と2003年度の予算を勘案の上、2003年度の目標値を設定しました。3.2002年度の実績は、2002年10月現在の見込み値です。
基本事業の評価
2002年度の取組内容成果の達成見込み
順調
これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること
河川が本来もっている水辺の豊かな自然環境を保全するために、治水との調和を図りながら、生態系や景観に配慮した多自然型川づくりを実施しました。また、流域住民の参画等による植栽や除草・清掃活動に対し支援をするなど、河川の愛護意識の高揚に努めました。
翌年度移行に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること
自然環境の保全と治水は相反する面があり、その状況に応じた整備が今後とも課題となります。個々の河川の環境情報が少なく、また、技術的にも不明確な事項が多いため、本来その河川が有している河川環境の再生が難しい状況にあります。
基本事業の展開
2003年度 施策から見たこの基本事業の取組方向
基本事業間の戦略での位置づけ
注力総括マネージャーの方針・指示改革方向
「自然に配慮した川づくりの手引き(案)」に沿った河川環境の保全に積極的にとりくむこと現状維持
<参考>注力:取組への思い入れや経営資源投入など施策の中での力の入れ具合
↑=相対的に力を入れて取り組んでいく
→=従来どおりの力の入れ具合で取り組んでいく
↓=相対的に力の入れ具合を抑えていく
2003年度の取組方向「自然に配慮した川づくりの手引き(案)」や、2001〜2002年度に実施した「多自然型川づくり事例検討会」での事例検討結果等により、工法検討を行い、その河川に合った川づくりを推進します。また、昨年度の引き続き、流域住民の参画等による植栽や除草・清掃活動に対し支援をするなど、河川の愛護意識の高揚に努めます。
総合行政の視点からの取組伊勢湾域に流入する河川に生息するネコギギ(希少種)の保護について、教育委員会(文化財保護室)と連携をはかるなど、河川における生態系の保全に配慮していきます。
2003年度 構成する事務事業と事務事業間の戦略(注力、改革方向)      (要求額:千円、所要時間:時間)
基本事業名 要求額 対前年 所要時間 対前年 注力 改革方向 貢献度合 効果発現時期
事業概要 マネージャーの方針・指示
A 県単河川景観形成事業0000 現状維持 直接的 中期的
親水性の高い堤防、護岸及び高水敷整備を行う。現状のまま取り組むこと
B 県単ダム周辺環境整備事業0000 現状維持 直接的 中期的
宮川ダムおよび君ヶ野ダム貯水池周辺に自然環境とのふれあいの場を創出することでゆとりと潤いを与える。現状のまま取り組むこと
C 県単ふるさとの川快適空間づくり事業0000 現状維持 直接的 中期的
親水性の高い堤防、護岸及び高水敷整備を行う。現状のまま取り組むこと
D 堰堤改良事業500,00014,7645,8002,300 現状維持 直接的 中期的
ダムからの冷濁水放流による下流生態系への影響を軽減するため、宮川ダムに選択取水設備を設置する。円滑な事業執行に努めること
E 地方特定河川等環境整備事業40,000-25,000200-410 現状維持 直接的 長期的
国補事業の工事区間において、緑地・公園等の設置及びこれに付随して必要となる護岸等の整備を一体的・総合的に行います。現状のまま取り組むこと
F 地方特定河川等環境整備事業50,000-20,0001,0000 現状維持 直接的 長期的
渓流改修にあたり、治水との調和を図りながら自然環境に配慮した施設整備を進め、地域の特色ある川づくりを図る。現状のまま取り組むこと
G 県単河川環境整備事業(除草・ゴミ処理)313,242-95,7587,700-1,500 現状維持 直接的 即効的
業務委託及びボランティアにより、河川堤防法面部の除草や河川に投棄されたゴミの除去を行う。現状のまま取り組むこと
H 県単河川環境整備事業(河川愛護)15,0741,0005,7000 現状維持 直接的 即効的
河川愛護意識の高揚と河川環境美化を図るため、草花の植栽や河川清掃のボランティアを募り、種子及び清掃に必要な物品等を支給する。現状のまま取り組むこと
I 県単河川環境整備事業(礫間浄化)10,00004-236 現状維持 直接的 中期的
河川内における直接浄化施設の設置及び維持管理を実施します。現状のまま取り組むこと
J 員弁川水辺環境づくり事業6,300-1,200-   間接的 即効的
地域住民が親しめる水辺環境づくりを目的に、不法投棄物の撤去・処分、不法投棄の予防(フェンス等新設等)、水辺環境の整備(花壇整備)を行う。これらを通じて、員弁川の豊かな水資源を保全するとともに、花壇の維持管理を通して水辺環境づくりへの住民参画を促進する。河川の美化とともに流域住民の河川愛護意識の高揚を図ること
K 祓川環境保全ビジョンづくり事業4,935-150-   間接的 即効的
一級河川祓川は、大部分が自然護岸で両岸には河畔林が残存するなど自然環境に恵まれた河川であり、絶滅危惧種等の貴重な動植物が生息している。このことから、ワークショップや委員会を通じて祓川のすばらしさを再認識すると共に、祓川の自然環境の保全、歴史的価値の創出ならびに自然学習の場の確保など、祓川の有効活用等「自然と共生し歴史文化と調和した親しみがもてる“いにしえをしのぶふるさとの川”」づくりを進めるため、地域住民、NPO、市町等との協働により環境保全ビジョンを策定し、祓川を後世に伝える。ビジョンづくり委員会の開催(4回)河川環境、治水、利水のそれぞれを満足するビジョンの策定を行うこと
L 県単河川環境整備事業(三滝川)(再掲)9,000-81,000300-540 現状維持 直接的 中期的
三滝川ふるさとの川整備計画に基づき、自然環境と生態系に配慮した河川整備を行う。現状のまま取り組むこと
M 河川改修事業(再掲)4,273,000-2,063,29640,300-19,380 現状維持 直接的 長期的
自然環境や生態系に配慮した河川堤防・護岸の整備、河床の掘り下げ、河川横断構造物の改築、排水機場の設置など、河川改修事業を実施します。現状のまま取り組むこと
<参考> 貢献度合:直接的=基本事業の目的達成などに直接関連・影響する
間接的=基本事業の目的達成などへの関連・影響の度合が副次的で、相対的に低い
考慮外=基本事業の成果への関連・影響の度合が副次的で、相対的に低い
<参考> 効果発現時期:即効性=基本事業の目的達成などに2年以下で効果を出す
中期的=基本事業の目的達成などに概ね3年〜5年で効果を出す
長期的=基本事業の目的達成などに概ね6年以上で効果を出す
休廃止する事務事業
事務事業理由2002年度予算額(千円)2002年度所要時間(時間)