みえ県議会だより176
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2代 表 質 問         一 般 質 問文中の傍線部分については、4ページに用語解説を掲載しています。骨髄バンク事業の取り組みについて今井 智広 議員(公明党/ 津市選出)電線の地中化について野村 保夫 議員(自民党/ 鳥羽市選出)問 道路の無電柱化の推進は、災害が発生した際の緊急輸送道路の機能確保など、「防災」の視点から重要なものと考えています。さらに、中長期的な観点からは、「防災」だけではなく、観光地周辺の道路の無電柱化による地域の活性化といった「景観形成」の視点も重要だと考えられます。 三重県における無電柱化の推進に関する考え方について、お聞かせください。 三重県無電柱化推進計画において、優先的に無電柱化を進める道路を、「防災」、「安全・円滑な交通の確保」、「景観形成・観光振興」の3つの視点から定めています。「防災」の視点はもちろん、観光地の周辺道路を「景観形成・観光振興」の視点からも優先的に無電柱化を進める道路と位置付け、無電柱化の推進を図っています。その他の質問事項○豊かな海の再生について○地域課題解決に向けた空飛ぶクルマの活用について ほか答▲一般質問(野村保夫 議員)①ⅠRに対する考え方について中村 進一 議員(新政みえ/伊勢市選出)問 ⅠR(カジノを含む総合型リゾート特定複合観光施設)の整備計画が全国で3か所を上限に認定されるといわれている中、三重県は手をあげているわけではないものの、桑名市や三重県商工会議所連合会から県に、IRの調査・研究の要望があったと聞きました。カジノ依存や青少年の健全育成、治安問題などを考えると、私は三重県にⅠRは似合わないと思いますが、知事のIRに対する考えをお聞かせください。 令和元年9月、三重県商工会議所連合会及び桑名市長からⅠRの調査・研究の要望をいただいたことから、県としては、決して誘致ありきではなく、例えば隣県でⅠRができた場合にどう活用するのかなども含め、さまざまな観点から、中長期的な視点で研究を進めているところです。なお、同年9月の国からの意向調査に対しては、「区域整備計画の認定申請を行う予定はない」旨を回答しております。 その他の質問事項○新型コロナウイルス感染症への対応について○平和政策について ほか▲代表質問(中村進一 議員)地球温暖化対策について小林 正人 議員(自由民主党県議団/ 鈴鹿市選出)問 地球温暖化対策は、国家間レベルで話し合う大きな問題であると同時に、私たち一人ひとりが温暖化の現状や対策への理解を深め、真剣に取り組まないと決して前には進まない問題です。三重県は令和元年12月に、2050年までに県域からの温室効果ガスの排出実質ゼロを目指すことを趣旨とする脱炭素宣言を行いました。県としては今後、地球温暖化対策にどのように取り組んでいくのかお聞かせください。 脱炭素社会の実現に向けて、あらゆる主体がオール三重で再生可能エネルギーの導入・利用や資源利用の高効率化などの取り組みを進めるとともに、技術やライフスタイルなどのイノベーションを促進していくことが重要です。そのため、県としては今後、2030年度を目標とする「三重県地球温暖化対策総合計画(仮称)」を策定するほか、県民、事業者、行政などで構成する「ミッションゼロ2050みえ推進チーム(仮称)」を立ち上げ、その後の主体的な取り組みにつなげてまいります。その他の質問事項○めざすべき三重・あるべき三重の姿とは○子育て支援について ほか▲代表質問(小林正人 議員)真珠振興について山本 教和 議員(自民党/ 志摩市選出)問 真珠は本県の地域経済を支える重要産業であり、三重の顔として国内外にその美しさを発信してきました。そのような中、令和元年7月に発生したアコヤガイの大量へい死により、今後の真珠生産への影響が懸念されています。一方で来年、太平洋・島サミットが開催されるなど真珠業界にとって良いニュースもあります。真珠振興における県の役割は非常に大きいと思いますが、アコヤガイ大量へい死の原因究明や真珠の魅力発信にどのように取り組んでいくのかお聞かせください。答 令和2年度からは、これまでの取り組みに加え、水産研究所の体制強化や、関係者と連携したへい死等の原因究明等に取り組んでいきます。へい死等への対応については、一つ一つの課題を丁寧に検討しつつ、真珠養殖業者の皆さんに寄り添い、しっかりと取り組むとともに、太平洋・島サミット開催の機会を捉え、真珠の国内外への魅力発信に官民挙げて全力で取り組んでいきます。その他の質問事項○南部地域の今後の活性化について○中小企業・小規模企業の振興について ほか▲代表質問(山本教和 議員)問 骨髄移植を求める方で適合者が見つかる確率は約95%ですが、実際にドナーから提供を受けられるのは60%未満と聞きます。それはドナーが仕事を休めないなどの事情があるからであり、ドナーの方への休業補償等が必要と考えます。平成30年2月に質問をした際には、県は前向きに検討するとのことでしたが、令和2年度の取り組みについてお聞かせください。答 骨髄提供の環境について関係者が意見交換を行う委員会の設立やクラウドファンディングを活用した普及啓発など取り組みを強化した結果、ドナー登録者数は大幅に増加しました。令和2年度は、この流れを一層加速させるため「三重県骨髄等移植ドナー助成制度」を設け、本制度を活用して全ての市町で制度が導入されるよう働きかけていきます。その他の質問事項○高齢運転者への交通安全対策及び私立高等学校授業料の実質無償化に対する県の対応について○幼児教育・保育の無償化を受けた今後の取組について ほか▲一般質問(今井智広 議員)「三重ならではの価値」・「三重に行かなければ味わうことのできない」新たな価値について倉本 崇弘 議員(草そう莽もう/ 桑名市・桑名郡選出)問 観光振興基本計画の中には、「三重ならではの価値」を生かし、「三重に行かなければ味わうことのできない」新たな価値=ブランドと記載されています。私は、「三重ならではの価値」とは、三重の持つ長い歴史と文化の中で培われてきたものを大切にすることであり、「三重に行かなければ味わうことのできない」新たな価値は、三重に以前からあるものを大切にしながら三重にしかない価値を生み出すことと考えます。一方、ⅠRはこれらの考え方と相容れないと考えますが、県の考えをお聞かせください。 本県には、日本の文化聖地とも言える文化・伝統、美しい自然、古来から御みけつくに食国と謳うたわれた豊かな食、その魅力を引き出す知恵と技術等が数多くあります。そういった三重の強みを最大限引き出す取り組みが「三重に行かなければ味わうことのできない」新たな価値であり、それを創出することで、三重の観光のブランド力を高め「三重に行ってよかった、また三重に行きたい」と思ってもらえるよう、しっかり取り組んでいきます。その他の質問事項○首長任期について○新規就農について ほか▲代表質問(倉本崇弘 議員)答答三重県真珠振興協議会からの太平洋・島サミットにおける真珠のPR等に関する要望答

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