みえ県議会だより185
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三重県議会詳細は https://www.pref.mie.lg.jp/KENGIKAI/をご覧ください。3申し合わせにより決められた議員の一般質問の一部を掲載しています。用  語  解  説 DXの推進により、職域間での賃金・雇用の格差が拡大する傾向が顕著となり、社会の分断と労働格差が加速度的に拡大し、社会全体の構造変化も急速に進むことが予想されます。当然のことながら三重県もその例外ではありません。「寛容な社会」づくりに向けて、この時代的課題をどう乗り越えていこうとされるのか県の考えをお聞かせください。 誰一人取り残すことなくデジタル社会を生き抜いていくには、全ての方々がDXを自分事として捉え行動に移していただくことが重要です。このため、三重県のデジタル社会の未来について方向性を示す「みえDXビジョン(仮称)」を策定し、県民の皆さまをはじめ、様々な主体の理解や協力を得ながらしっかりと取り組んでいきたいと考えています。その他の質問事項○三重とこわか国体・三重とこわか大会の開催について○地元桑名地区の工業団地と道路整備について ほか ウイグル自治区における強制労働などが人権問題となっています。そのような中、昨年改定された三重県消費者施策基本指針では、⑦フェアトレード製品を選ぶなどエシカル消費を行うことを促進しており、県が実施する契約・物品調達等においてもエシカル消費を進めていくためのルールづくりを検討すべきだと思いますが、県の考えをお聞かせください。 県では、障害者就労施設等からの優先調達や環境配慮製品の優先購入などを行っています。県としましては今後、フェアトレード認定商品の購入環境づくりなど、人権や社会、環境に配慮したエシカル消費のあり方について検討を行うとともに、社会に広く浸透するよう啓発等に取り組んでいきます。その他の質問事項○伊勢茶の魅力発信について 「三重県子ども条例」が施行されてから今年で10年を迎えますが、子どもの貧困や児童虐待など、子どもたちを取り巻くさまざまな問題が、コロナ禍で特に顕著に表れています。今こそ、子どもの権利条約に立ち返り、三重県の子どもの実態を捉え直しながら、条例の在り方を議論していく時期だと考えますが、知事の見解をお聞かせください。 条例施行から10年を経た今、子どもの権利侵害に関わる新たな問題が顕在化しています。そのため、本年9月から外部の専門家に参加いただいて、新たな課題を子どもの権利の観点から分析します。そのうえで、施策に反映し、必要に応じて新しい計画の策定や条例の見直しも含めた検討を行います。その他の質問事項○「三重とこわか大会」を契機に障がい者スポーツのさらなる推進を!○「雲出川水系流域治水プロジェクト」の着実な推進を! ほか 世界遺産として国内外にその価値が認められた熊野古道の保全や活用は、主に税金や企業からの支援、地域の方々のボランティア活動により支えられています。熊野古道の修繕や美化活動、語り部活動への支援を目的として、安定した財源確保のための寄付型自動販売機の設置を検討してはどうかと思いますが、県の考えをお聞かせください。 熊野古道を未来に引き継いでいくには継続的な保全活動が必要であり、そのための財源の確保が重要です。寄付型自動販売機は商品購入を通じて来訪者が気軽に熊野古道の保全活動に貢献できる仕組みとなると考えますので、まずは県立熊野古道センターへの設置を調整し、そしてより広く東紀州地域等に設置が進む仕組みづくりも検討していきます。その他の質問事項○移住の促進について○空き家対策について ほか 岐阜県や滋賀県など他県では、県営都市公園の方向性を示す基本方針を策定し、時代に即した公園づくりに取り組んでいます。三重県においても、南北に広がる県営都市公園のポテンシャルを最大限に引き出すため、現状と共通課題をしっかりと整理して基本方針の策定を検討してはどうかと思いますが、県の考えをお聞かせください。 都市公園に求められる機能や役割は多様化しており、本県においても、今後の公園の役割や目指すべき方向性などについて改めて考えていく必要性が高まっていると考えています。基本方針の策定については、ポストコロナにおける社会の情勢や利用者のニーズを見極めながら検討していきたいと考えています。その他の質問事項○少子化対策について○無形文化財・無形民俗文化財について ほか「三重県子ども条例」施行から10年を契機に、条例の在り方の議論を!杉本 熊野 議員(新政みえ/ 津市選出)問▲一般質問(杉本熊野 議員)熊野古道の保全について津村 衛 議員(新政みえ/ 尾鷲市・北牟婁郡選出)問答答▲一般質問(津村 衛 議員)県営都市公園について石垣 智矢 議員(自由民主党県議団/ いなべ市・員弁郡選出)問▲一般質問(石垣智矢 議員)ウイグル自治区での人権問題等を踏まえた⑥エシカル消費の促進について津田 健児 議員(自由民主党県議団/ 四日市市選出)問▲一般質問(津田健児 議員)三重県にとって⑧DXとは三谷 哲央 議員(新政みえ/ 桑名市・桑名郡選出)問▲一般質問(三谷哲央 議員)用語解説答答答1  性犯罪や性暴力の被害に遭った方の支援のためのワンストップ相談窓口として、平成27年6月に開設したもので、被害直後から被害者に寄り添った支援を行うことにより、被害者の心身の負担を軽減し早期の回復を図っています。2 ICT Information and Communication Technology(情報通信技術)の略称で、情報処理・情報通信分野の関連技術の総称のことです。3 プロポーザル方式 建築物の設計者を選定する等の場合に、複数の者からその目的に合致した技術提案をしてもらい、その中から最も優れた提案を行った者を選定する方式です。4 ワーケーション ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を合わせた造語で、テレワークを活用し、普段の職場や居住地から離れ、リゾート地や温泉地、さらには全国の地域で、仕事を継続しつつ、その地域ならではの活動を行うことです。5 AアイキャンiCAN 県内の児童相談所において運用しているAIを活用した児童虐待対応支援システムです。相談の記録や情報共有のための機能のほか、入力項目に応じて、AIが過去の知見に基づき、総合リスク等を導き、職員の判断を補助する機能を持っています。6 エシカル消費 より良い社会に向けて、地域の活性化や雇用等を含む人や社会・環境に配慮した消費行動のことです。7 フェアトレード 開発途上国の生産品を、現地生産者の生活支援や環境保護なども配慮した価格で購入する運動のことです。8 DX Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称で、進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革することです。熊野古道(ツヅラト峠)北勢中央公園みえ性暴力被害者支援センター よりこ 三重県議会の本会議等で用いられる議会運営用語の解説については、県議会ホームページの「用語解説」からご覧いただけます。

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