県政だよりみえ/平成29年2月号
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ドクターヘリと伊勢赤十字病院の医師、看護師たち平成29年 県政だより みえ 2月号3特集 三重県における救急医療体制は、救急患者の症状に応じて初期(一次)、二次、三次救急医療の3段階体制をとっています。なかでも、救命救急センターの運営やドクターヘリの運航など、一刻を争う重篤な患者への対応を行う三次救急医療体制の整備は、地域の救急医療にとって必要不可欠なものです。 今号では、2月で運行開始から5年目を迎えたドクターヘリをはじめ、三重県の救急医療の今をお伝えします。 医療機器や医薬品を搭載したヘリコプターに、医師と看護師を乗せて患者のもとへ駆けつけます。救急車のように患者の搬送だけでなく、医療スタッフをいち早く救急現場へ送り込むことができます。運航開始から5年、出動件数も年々増加しています。三重県の命を守る医療サービス 運航方法 悪天候の場合などを除いて毎日昼間に、消防機関および医療機関からの要請※により出動。あらかじめ設定した救急現場に近い臨時離着陸場等(県内約630カ所)に着陸して、患者を搬送してきた救急車と合流します。※県民の方が直接要請することはできません。三重県ドクターヘリ年度別出動状況検索三重県ドクターヘリ問い合わせ先/健康福祉部 医療対策局 地域医療推進課  059・224・3370 059・224・2340 chiiryo@pref.mie.jp 県内の4カ所に救命救急センターがあります。また、三重大学医学部附属病院と伊勢赤十字病院では、ドクターヘリの運航を交代で行っています。救急医療最前線 今後も県では、ドクターヘリをはじめ、県民の皆さんの命を守る優れた救急医療活動の充実に向けて取り組みを進めていきます。 ドクターヘリは、病院が近くにない地域の皆さんにも救急医療を届ける攻めの医療です。また、これまで市町単位で取り組まれていた救急医療の在り方について、県全体で考えるきっかけにもなりました。今後もドクターヘリや病院、医師や看護師といった医療資源を有効に利用してもらえるよう、行政・消防・医療関係者が連携し、いつでも、どこでも、最高の救急医療が受けられる仕組みを作っていきたい。皆さんの命を守る最後の砦として力を尽くしていきます。『ドクターヘリとは?』県内全域の救急現場まで約35分以内で到達可能県内全域の救急現場まで約35分以内で到達可能 運航費用負担 ドクターヘリの搬送にかかる費用を患者の方が負担することはありません。ただし、ドクターヘリ要請に伴う医療行為に関する費用は、患者の方の負担となります。平成27年度平成26年度平成25年度平成24年度19272352378423件(2月・3月の   2カ月間)平成23年度三重大学医学部附属病院救命救急センター長県民の皆さん180万人の    命を背負う覚悟で挑むかかりつけ医や休日・夜間応急診療所等入院を必要としない患者が対象救急車により医療機関へ運ばれる入院の必要がある重症患者が対象救命救急センター・ドクターヘリ一刻を争う重篤な救急患者が対象三次救急医療二次救急医療初期救急医療三次救急医療二次救急医療初期救急医療三重県の救急医療体制軽重症状緊急性低高伊勢赤十字病院(伊勢市)三重大学医学部附属病院(津市)市立四日市病院(四日市市)県立総合医療センター(四日市市)ドクターヘリ運航ドクターヘリ運航救急現場臨時離着陸場救急現場臨時離着陸場消防司令室消防司令室ドクターヘリ基地病院救急隊員医師・看護師⑤ドクターヘリ   出動④傷病者搬送⑥ドクターヘリ搬送①119番 通報②救急車出動③ドクターヘリ   要請三次救急医療機関救急医療最前線インタビューとりで今井 寛さんいま い  ひろし

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