「事務事業評価システムの概要」について

 ☆「事務事業評価システム」の基本的な考え方
 ☆「事務事業目的評価表」の編てつ方法
 ☆「事務事業目的評価表をご覧の際の参考資料


 三重県では、事務事業を見直すために「事務事業評価システム」という仕組みを作り、平成8年度から運用を始めました。(事務事業:行政が行っている事務や事業の総称)
 「事務事業評価システム」は、事務事業目的評価表を使って事務事業を評価し、予算編成の議論を行っています。評価対象は、政策体系(下図)上の基本事務事業と事務事業の単位です。


〔参考〕 政策体系
    政策展開の基本方向――政策――施策――基本事務事業――事務事業


●「基本事務事業目的評価表」
 予算の編成時に作成し、基本事務事業の視点から、実施しようとする事業の位置付けや貢献度、注力などを明確にしつつ、個々の事務事業の必要性とその期待される効果について、基本事務事業目的評価表を基に議論を行います。


●「事務事業目的評価表」
 「事務事業目的評価表」には、新規事務事業用の「新規事務事業目的評価表」と「継続事務事業目的評価表」の2種類があります。
 今回公表を行うのは、平成12年度事業終了後に作成した「継続事務事業目的評価表」で、平成13年度事業の執行及び翌年度以降の事業のあり方などに反映させていきます。

 
「事務事業評価システム」の基本的な考え方

(1) 事務事業の見直しは、まず目的そのものを確認するところから始めます。
 三重県では、いろいろな施策・事業を総合的・計画的に進めるために、その基本指針となる総合計画を平成9年11月に策定しました。(「新しい総合計画 三重のくにづくり宣言」)
 事務事業評価システムによる事務事業の見直しは、この総合計画を指針として行うこととしています。総合計画で表している政策の体系の中での個々の事務事業の位置付けを確認し、より高い視点からの見直しが行えるようにしたいと考えています。


(2) 目的を「成果指標」で表します。
 成果指標で目的を表すと、その事務事業によって目指すものが何であるかが端的に表現されることになります。目指すものが明確になることで、「なすべきこと」「改善すべきこと」も導き出されます。


(3) 数値化した成果指標などを事務事業の評価、進行管理に活用します。
 PLAN(企画)−DO(実行)−SEE(評価)という管理のサイクルが行政の運営にも必要である との認識のもと、成果指標を数値化するなど事務事業遂行の結果を検証することを重視したいと考えてい ます。
 「事務事業目的評価表」はこうした考え方により、PLAN−DO−SEEの意識付けが行われるよう な構成になっています。


 
「事務事業目的評価表」の編てつ方法

◇事務事業評価システムでは、事務事業を総合計画の「政策体系」に基づいて整理しています。
◇ 「政策体系」は次ぎのようになっています。
政策展開の基本方向
(5本)
政 策
(20本)
施 策
(67本)
基本事務事業
継続事務事業
(1,920本)

◇上記政策体系以外に、「新しい総合計画 みえのくにづくり宣言」では、行政の運営に関して「計画を実現するための行政運営」として、次のように整理しています。
計画を実現するための行政運営 施策に相当
(7本)
基本事務事業 継続事務事業
(136本)

◇議会運営
基本事務事業 継続事務事業
(19本)

 
 *継続事務事業目的評価表を作成しました。


 
「事務事業目的評価表」をご覧の際の参考資料

  1. 継続事務事業目的評価表の見方
  2. 公共関与・県の関与の判断基準
  3. 作成対象外とする事務事業の考え方
  4. 作成対象外事業一覧

事務事業評価システムのバージョンアップ−政策推進システム(仮称)の構築−

 導入から5年目を迎えた「事務事業評価システム」の評価機能の充実に向けて、新しい評価システムの構築を検討しています。
 このシステム(「政策推進システム」と仮称しています。)の中では、従来から実施してきた個々の事務事業の評価や基本事務事業の評価に加えて、施策レベルの評価(「施策評価」)の導入を検討しており、その評価指標として、現在見直し中の総合計画の「施策目標」を用いることとしています。
 このことにより、総合計画で掲げた数値目標を評価システムにより検証し、総合計画を着実に推進していきたいと考えています。


 ☆平成12年度 継続事務事業目的評価表
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