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ひきこもり支援コラムNo.10 「電子居場所に参加して」(鳥羽市社協)

1月26日に参加した、鳥羽市社会福祉協議会が運営する電子居場所「さんぽみちEルーム」の体験記を報告します。
最初は、1名の当事者の方が参加されていましたが、その方が居場所開設中に知り合いの方を誘ってくださり、少しずつ増えて、最終的には3名が電子居場所に参加されました。
 
運営している職員の方と当事者の方とのやりとりは、相談や助言を行う、といった堅苦しいものではなく、「次の電子居場所開催の時に、こんなゲームはできないか。この機能を使ったら、絵しりとりができるね!」といった、和気あいあいとした雰囲気でした。見学のつもりで参加した私も、気づけば初対面にも関わらず、当事者の方々のお話に入れてもらう場面もあり、とても居心地の良い空間が作り出されていました。
 
参加後に思ったことですが、運営している職員が温かく迎えてくださるということはもちろん、電子居場所の参加者もひきこもりという境遇にあり、初対面でも同じ境遇にあるのならば、自分を理解し、受け入れてくれるのではないか、という信頼感、安心感をもてたからであると推測されます。
ひきこもり当事者にとって大切なのはやはり、「安心、安全な環境」と「信頼、理解してくれる人の存在」です。
 
当事者の居場所という空間では、発言をしなければ、会話に加わらなければ、いけないという制約はありません。職員の方と他の参加者の方が楽しそうに話している会話に、耳を傾けているだけでも良いのです。そして、会話に加わりたい、と思った時に発言したら、温かく迎えてくれる空間です。
 
ひとりで抱え込まず、まずは見学からでも構いませんので、電子居場所に参加し、自分の居場所をみつけてみませんか。