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平成26年定例会11月定例月会議 陳5

受付番号・件名 陳5 朝明川流域の八郷は都市計画市街化区域が洪水の遊水地になっている住宅地を犠牲にする洪水対策解決の要望を求めることについて
受付年月日 平成26年9月24日
提出された
定例月会議
平成26年定例会11月定例月会議
所管委員会 防災県土整備企業常任委員会
項目

 要旨
  四日市市水害ハザードマップは、概ね80年に一回の洪水規模の時、朝明川の名阪道上流と、山分橋北詰は最大5m未満の水深を想定。朝明川沿いの住宅地は最大2m未満の水深を想定。各地区の公民館が緊急の避難所になっている。
  原因がなければ水害は起きない、原因を明確にしないと問題の解決が出来ない。
①千代田橋と山分橋で川を狭め、支川から洪水を住宅地に氾濫させ、朝明川沿いの住宅地を遊水地にする河川構造になっている。
②団地造成で発生する洪水対策で萓生川樋門と、平津川樋門を作り支川の水を住宅地に氾濫させ、下流域の天井川を守る洪水対策になっていると考えている。
  八郷地区は朝明川沿いの住宅地が洪水の遊水地になり、住宅地の安全が破壊され、経済損失を受ける問題が発生する、この問題解決の要望である。

 理由
  朝明渓谷と天井川の関係
  御在所岳と釈迦ケ岳の間にある朝明渓谷は、悠久を越え山が崩れ急峻な三重県側と、なだらかな滋賀県側は分水嶺が扇状に滋賀県側に移動している。
  土砂を河川が運搬し、概ねJR関西線から下流の松寺、豊田、高松の住宅地より朝明川の川床が一段高い天井川になっている。洪水で堤防が決壊すれば市街地が土砂に埋まる大災害、大きい経済損失になるため、八郷地区内で洪水流量の制限が必要と考えている。

  原因1(住宅地を遊水地にして洪水を調整する仕掛け)
  千代田橋は長さ80m、右岸堤防が川の真ん中まで押し出し、上流、下流の川幅に比べ東名阪道から千代田橋は川幅が約半分に狭められている。
  昭和49年7月洪水の時、東名阪道上流の右岸堤防道路(八風街道)は数十cmの冠水、道路沿いの住宅は床上浸水被害、中村町の農地は湖になった。
  防災マップは5m未満の水深を想定。原因は朝明川右岸堤防の決壊ではない。
  堤防が冠水し中村町から大矢知町までが遊地になる。
 

  原因2(昭和から平成に遊水地が強化)
  ①名阪道西の中村川から千代田橋下流の右岸堤外一帯にあった、洪水を流す髙水敷が埋め立てられ、右岸堤防と同じ高さになり川が狭くなった。
  平成15年頃、東名阪道の車線増設工事の時、右岸側の第二橋脚は朝明川と直角に長さ10mのコンクリートブロックの根巻きは洪水を堰止める構造物である。
  国と、県の協議によるものと考えている。川がだんだん狭められている。
  県は、概ね10年に1回生じる洪水を堤防満杯で流すことが困難な状況と説明している。
  ②山分橋は昭和36年竣工、この時4m短くされた。八郷は6本の支川が合流している。一番下流の山分橋は長さ63m、橋脚に貼り付けのスケールは長さ3mである。
  千代田橋は長さ80m、橋脚に貼り付けのスケールの長さは5mである。下流の山分橋は短く浅い矛盾があり洪水が堰止められ、上流の宇奈川から洪水が氾濫すると考えている。
  四日市市の防災マップは、山分橋北詰は最大5m未満の水深を想定している。
  ③萓生川樋門、暗渠断面12.62㎡平成6年設置、流域のあかつき団地は洪水の調整池がない。
  平津川樋門、暗渠断面6.25㎡昭和60年頃の設置、流域の平津団地も洪水の調整池がない。
  設置の理由は、朝明川の逆流防止と聞いているが疑問がある。樋門を閉めると支川の水は住宅地に溢れ出る。水を排出するポンプ設備がないため住宅地の水害は守られない。
  萓生川樋門は河川改良を含め総工事費は約一億円と聞いている。
  巨費を投入する工事の理由は、天井川を守る目的以外には考えられない。 

  朝明川の洪水を流す設備(中村から大矢知までが遊水地になる説明)
  ①カドサカ堤防、名阪道西に三岐鉄道から北に長さ50m高さ50cmコンクリートで補強の堤防は、朝明川の洪水を平津の住宅地に流す堤防である。昭和49年洪水の写真が証明である。
  ②三岐鉄道、昭和6年7月(1931年)開業。三岐鉄道は田んぼの中に、平津駅西に5m、東に3.5mの鉄橋は朝明川の洪水を流すためである。
  ③八郷小学校東の八風街道の橋、長さ4m高さ1mの橋と排水路は、平津町の重要な排水設備である。橋は新しくなったが現在埋め殺しになっている。
  ④大矢知町は八風街道の常夜燈、市神社・陣屋公民館から朝明川まで堤防がある。
  堤防は三岐鉄道大矢知駅北に位置する陣屋の町を洪水から守る堤防である。 

  平津の地形(平津農業用水のま水門・羽津川神明水門を閉めることは重要である)
  北は、朝明川の堤防道路(八風街道)。南は、朝明中学校と平津団地。西は、八幡神社と名阪道路。三方は高台である、一段低い住宅地の中に川幅2mの羽津用水路は洪水の時、名阪西ののま水門と、神明水門を閉めると羽津用水路は排水路になる。
  平津は豪雨が降っても住宅地が浸水しない地形である。
  平津駅周辺の最大深水は2m未満である。住宅の浸水被害は100%朝明川の洪水が原因である。。 

  結果(平津町が経験した過去に水害)
  ①昭和13年洪水(1938)八郷小学校西で二軒の住宅が壊れ、平津は多数の家が浸水被害を受けたと聞いている。
  三岐鉄道は、線路用地をはみ出す穴が開き、水が溜まり魚が住み子供は魚釣をした。
  田んぼの中の鉄橋に大量の洪水が流れた事実の証明である。
  ②昭和49年洪水(1974)床上3戸、床上64戸、平津の2/3の住宅が浸水被害は平津町報の記録である。高さ1mの稲が完全に水没、自動車を押し流す洪水が大河のごとく流れた。 

  問題点(開発が先行、洪水対策が逆行、この矛盾に疑問)
  ①天井川を守るため、本川を狭め本川の堤防から洪水が氾濫すれば誰も黙っていない。
  支川から住宅地に洪水を流す。洪水は数十年に一回、住民の無知と無関心、洪水問題の知識はゼロに等しく、私も、昭和49年洪水で関心を持ちこの要望書を作るのに40年かかった。
  本川で川幅を狭め支川の上流から洪水を住宅地に流す、単純なカラクリが盲点になり誰も気が付かない、この問題は江戸時代からと思っている)
  ②新名神道路が工事中で、菰野と、東員にインターが計画されている。
  朝明川上流域の土地利用が大きく変化、コンクリートと、アスフアルトに固められ洪水流量が増加すると考えている。
  ③下野地区、朝明新川の改修工事が進んでいる。工事が完成すると遊水地がなくなる。
  八郷地区、特に平津の水害に大きく影響すると考えている。
  開発が先行、住宅地を犠牲にする遊水地対策が強化、この矛盾に疑問を持っている。
  八郷地区住宅地の安全問題の解決を、真摯にご検討頂くようお願いする。 

  八郷地区を洪水の遊水地にする問題解決の要望である
  ①名阪道~千代田橋と山分橋。【洪水流量を制限しない川幅に改良】
  ②萓生川樋門。平津川樋門。八郷の水害対策にはならない。【機能停止】
  ③平津川下流暗渠断面5.75㎡に対し、上流の水門断面2.39㎡が狭いため洪水が氾濫、平津川が暗渠で洪水は排出不能、平津地区全体が湖になる。【狭い水門の矛盾解決】
  ④八郷小学校東の八風街道、長さ4m高さ1mの橋と排水路は平津の重要な排水設備である。
  カドサカ堤防から流れ込む朝明川の洪水と、平津川樋門を閉めた時の平津川の水を流す排水路である。【埋め殺しの排水路を羽津用水路までの延長は重要である】

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