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三重県議会 > 県議会の活動 > 本会議 > 意見書・決議 > 令和4年定例会11月定例月会議で可決した意見書・決議(12月20日可決分) > 「きれいで豊かな伊勢湾」の実現に向けた取組の強化を求める意見書

「きれいで豊かな伊勢湾」の実現に向けた取組の強化を求める意見書

「きれいで豊かな伊勢湾」の実現に向けた取組の強化を求める意見書

 水産業を取り巻く環境は、漁業従事者の減少及び高齢化に加え、気候変動による海洋環境の変化、水産資源の減少等もあり、年々厳しさが増している。
 伊勢湾では、水質の改善が進むことで、黒ノリの生育に必要な窒素、リン等の栄養塩類濃度の低下による色落ち被害及びアサリ等の水産資源の減少が深刻化しており、一部の漁業従事者は廃業を検討せざるを得ない状況となっている。
 このため、本県では、「きれいで豊かな伊勢湾」の実現に向けて、色落ちしにくい黒ノリ品種の開発、干潟・浅場の造成等に取り組んでいる。
 また、従来の「規制」から総合的な「水環境管理」への方向性の転換の下、流域下水処理場の栄養塩類管理運転の効果検証、生物生産に適した栄養塩類管理のための研究等の様々な行政施策を展開しているところである。
 このような中、令和7年度には「第44回全国豊かな海づくり大会」が本県で開催されることが決定した。
 本大会の開催を通じ、豊かな海の再生に向けた取組及び次世代に継承できる持続可能な水産業を確立し、本県の水産業の一層の発展につなげていくことを目指しているところであるが、そのためには、国においても水産業の持続的な発展に必要となる「豊かな海」の再生に向けた対策を講じることが求められる。
 よって、本県議会は、国において、的確な栄養塩類管理のために関係省庁が連携して、「きれいさ」と「豊かさ」が調和した伊勢湾の実現に向けた更なる調査・研究を推進することを強く要望する。

 以上のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  令和4年12月20日

三重県議会議長  前野 和美  

(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
農林水産大臣
環境大臣

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