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平成27年第2回定例会9月定例月会議 請10

受理番号・件名 請10 国指定特別天然記念物オオサンショウウオの保全について
受理年月日 平成27年9月15日
提出された
定例会
平成27年第2回定例会9月定例月会議
紹介議員 山本 里香、岡野 恵美、稲森 稔尚
付託委員会 教育警察常任委員会
請願要旨

(要 旨)
  オオサンショウウオは、特別天然記念物として国が指定した生物である。国宝と言っても言い過ぎではないオオサンショウウオが、現代では三重県内においては非常に限られた地域に生息する状況となった。文化的価値の高いオオサンショウウオであるから、成育に対して格段の配慮が必要と考える。ついては三重県議会において、より一層の保全に努力してくださるようおねがいする。

(理 由)
 日頃は、将来に渡る三重県民の幸せのために議会内外にてご活躍いただき、感謝申し上げる。
 私たちは、伊賀の自然環境をこのまま子ども世代に受け渡したいと13年前から活動してきた。
 1952年に国の特別天然記念物に指定をされたオオサンショウウオ(以下本種という)が、きれいな川に相当数生息することは自然環境が保たれている証しでもある。
 私たちは将来にわたり保全に努める義務があると考えている。
 ところが、現代になって生息環境の悪化等に伴い絶滅が危惧されているが、その原因の一つとしてコンクリート構造物による障害が専門家の間で指摘されている。
 これは、多様な河川の物理的・生殖的要素が単純化されてしまうからである。
 三重県においては「オオサンショウウオ保護指針」を出されて、生息保護に力を入れておられる。
 絶滅に向かいつつあるが故に学術的にも重要性が高く、しかも河川生態系の頂点に立つ本種を保全することは、河川内のすべての生物を保全することに繋がることを専門家を招いて観察会を行い生態や環境保全を含めて、私たちは指導を受けている。
 昨今、本種が中国種との交雑も懸念される中で、三重県教育委員会社会教育文化財保護課の調査機関によって今のところ日本種(ジャポニカ・ジャイアント・サラマンダー)のみの生息確認が発表された伊賀市であることも特筆する。
 「21世紀は環境の世紀」と言われて、世界中が期待を持ってスタートした。
 伊賀市や三重県・国の宝であるばかりではなく、世界の宝ものでもある日本固有種のオオサンショウウオである。繁殖行動や採餌、営巣つくりに長い距離を要する習性のある本種が障害物によって絶滅のリスクを懸念されることがないよう、三重県議会の皆様が今までにも増して特別天然記念物オオサンショウウオの保全にご尽力くださるようお願いする。

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