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平成27年11月27日 予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会 会議録

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予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日     平成27年11月27日(金) 自 午前10時53分~至 午前11時13分

会  議  室     201委員会室

出 席 委 員     8名

             委 員 長   東    豊

             副委員長    濱井 初男

             委    員   稲森 稔尚

             委    員   田中 祐治

             委    員   藤田 宜三

             委    員   舟橋 裕幸

             委    員   青木 謙順

             委    員   水谷   隆

欠 席 委 員     なし

出席説明員   

      [農林水産部]

             部  長                      吉仲 繁樹

             副部長                      水島   徹

             次長(農産振興担当)             矢下 祐二

             農林水産総務課長              瀬古 正博

             農林水産財務課長              長崎   晃

             フードイノベーション課長           仲   越哉

             農業戦略課長                 森内 和夫

                                           その他関係職員

委員会書記

             議  事  課  主査  藤堂 恵生

             企画法務課  主幹  新開 祐史

傍 聴 議 員     1名

              山本 里香

県 政 記 者     1名

傍  聴  者     なし

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(農林水産部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第149号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第4号)」(関係分)

 

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(農林水産部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第149号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第4号)」(関係分)

    ①当局から資料に基づき補充説明(吉仲部長)

    ②質疑

〇東委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。

〇藤田委員 三重のフードクラスター実践推進事業ということでやっていただくということでございますが、その中に喫緊のテーマをモデル事業として実施するというふうに記述をいただいておりますけれども、ちょっと具体的なお話をいただけるとありがたいなと思うんですが。

〇水島副部長 このモデル事業に関しましては、輸出を促進するためということで、安全・安心な伊勢茶モデル産地、こちらのほうの確立をテーマとして、課題対応に向けた実施を進めたいというように考えておるところでございます。
 具体的には、GAP対応のトレーサビリティシステムの開発、これを中心に取り組みたいと、このように思っております。

〇藤田委員 輸出対応のための産地側の制度を含めた施設、それから、つながった部分の調査をやっていくということですね。

〇水島副部長 そういうことでございます。そういう中で、フードクラスターということで、産官学とか金言労、こういったところも、できるだけ幅広く加わっていただけるような、一つのモデルにできればというふうに考えているところでございます。

〇藤田委員 お茶の生産農家は大変厳しい状況でございますので、ぜひとも、その辺のところを進めていただいて、できれば輸出がだんだん増えるように、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 以上です。

〇東委員長 ほかにございますか。

〇青木委員 2ページの中山間地域農業を起点とした雇用創出プロジェクト事業費ですけれども、これはこれで今回の補正なんですが、今、県が、部局が違うかもしれないんですけども、中山間地域の活性化の条例とか、いろいろ頭に置きながら、今回のこれもあるのかなと、勝手に想像するだけですけれども、その辺は考えてみえるでしょうか。

〇矢下次長 条例というのもございますし、それから総合計画の第二次行動計画のほうにも、中山間地域の振興というのが新たに出てまいりますので、それのいわゆる農業サイドの一つの事業として考えてまいりました。
 農業、中山間地域の振興の中で、やはり主要産業は農業ということにどうしてもなりますが、なかなか今まで雇用なり、真の定住につながらなかった部分が多うございますので、そこをいわゆるビジネス展開、本来の雇用を生み出すビジネス展開のモデルをつくれないかということで、この事業を考えてまいりました。
 以上です。

〇青木委員 しっかり実績を出して、活性化につなげていただきたいと思います。
 以上です。

〇東委員長 他にございませんか。

〇田中委員 このジビエの件なんですけれども、輸出ということで、対象国はどの辺を考えておみえになるのかと、これから調査するわけですけれども、可能性は、あるということから、多分調査されていると思うんですけれども、その辺はいかがですか。

〇仲課長 まず、ジビエの輸出につきましては、いつ、どこにとかいうロードマップがあるわけではないんです。それで、野生のものですから、かなりハードルが高いという認識がある中で、今、輸出可能性を調査するということで、どこの国に、動物検疫所とか、あるいは食品の輸入規制とかで、どれぐらいのハードルがあるかというのを、ちょっと調査するということで、調査する対象としましては、まずはヨーロッパですね、ジビエの本場のヨーロッパ、それからオセアニア、ニュージーランドなんかは、これは鹿肉ですけれども、蓄養しているようなんですけれども、鹿肉を実際、ヨーロッパに輸出しているようなところがありますので、そこの状況も確認したいと思いますし、それから、多分、ハードルが一番低いと思うのは、やっぱりアジアですので、アジアのほうにも輸出できないかということで調査をしたいということで、3地域に、可能かどうかという調査を、いろいろなヒアリングとか、国内の既存の資料とか、そういうふうなもので可能性を検討するというのが、この事業の内容になっております。

〇田中委員 予算が900万円ということですけれども、これは国外へ行っての旅費等を含んでの予算なんですか。

〇仲課長 当初は、この上乗せ交付金、工期とか事業費もかなりたくさんあったんですけれども、いろんな事情でこういうふうな形になりまして、工期、事業の期間を考えると、なかなか向こうに行ってというのができないような状況になっていますので、今回の900万円というのは、もう日本国内での、海外マーケティングに詳しいコンサルなんかに委託するような感じで考えているんですけれども、日本の中にある資料とか、いろいろそういう行政機関とかに聞き取るような形で可能性を調査するというような形にしております。

〇東委員長 よろしいですか。

〇田中委員 はい、ありがとうございます。

〇東委員長 ほかにございませんか。

〇稲森委員 済みません、1個だけ残っているんで、関西圏における三重の食材魅力発信事業というのを、もう少し詳しく教えていただきたいんですけれども、この関西に場所を設定した理由とか狙いとか、もう少し教えていただきたいと思います。
 それから、みえジビエの販路拡大なんですけれども、クーポンとか、いろいろこれまでやられてきたと思いますけれども、ここまでの何か成果とかありましたらお聞かせください。

〇水島副部長 まず関西圏のほうでございます。こちらにつきましては雇用経済部のブランチになりますが、関西事務所がございます。こちらのほうが、首都圏のほうは三重テラスを中心にやっているわけですが、関西事務所を中心に、関西圏での県産材の県産農林水産物等の販路拡大なんかにも努力をいただいているということがございます。そちらのほうと、今回、タッグを組みまして、関西圏の食のプロの方、こういった方を対象にデモンストレーションとか試食会、そういったものをやろうと。あわせて商談会なんかを開催することによりまして、サミットということで関心も高いということもにらみまして、関西圏のほうでどんと行こうというようなことでございます。
 具体的には、先ほど申し上げましたような試食会、講演会、それから商談会、それからまた生産者訪問等の現地ツアー、関心がおありの方を、実際にこちらのほうへお越しいただいて、生産をされている農家の方とか漁業者の方とつないで、より魅力を感じていただこうといったものを計画しております。

〇仲課長 みえジビエの消費喚起の状況なんですが、今、クーポン券を4000冊販売する予定にしていまして、その中で今、10月末ですけれども2600冊ぐらい売れていまして、大体六、七割ぐらいですかね、そういうような状況です。
 あと、電子クーポンのほうは、ちょっと、いま一つ伸び悩んでいますので、その消費喚起の部分をクーポンにかえて、やっぱりジビエは今からがシーズンですので、そういうふうな形で、クーポン券にかえて消費喚起をしていきたいなというふうに考えております。
 消費喚起のこの事業が始まってから、みえジビエを扱う店ということで県が登録しているんですけれども、その登録施設もかなり増えてきまして、今93施設というふうなことで、登録事業者も34ということでかなり増えてきておりますので、そういう意味では、みえジビエの消費喚起の事業が、こういうふうなみえジビエの認知度も高まりながら、取り扱う店も増えてきつつあるのかなということです。来月には東京のほうでもPRイベントというのを考えていまして、三重県だけじゃなくて、首都圏のほうにもPRしていきたいなというふうに考えております。

〇稲森委員 ありがとうございます。
 クーポン、どれぐらい使われたかというのは、まだ現在わからないんですか、それだけ。

〇仲課長 10月末ですが、2400冊分は使われております。

〇稲森委員 意外ですね。

〇東委員長 よろしいですか。

〇稲森委員 はい。

〇東委員長 ほかに御質疑ございませんか。

                〔「お願いいたします、委員長」の声あり〕

〇東委員長 よろしいですか、委員の皆さん、傍聴議員から発言を求められておりますが、許してよろしいでしょうか。

                〔「はい」の声あり〕

〇東委員長 それではどうぞ。

〇山本議員 失礼いたします。お許しをいただきましたので、2点、お願いいたしたいと思います。
 提案されているこのことは、それぞれ生産者の方も含め、農業の振興に役立つことだなと思っています。中味は調査とか、それから発信とかいうこともあるんですが、このメニューの中で、直接に生産者の方がかかわって、直接に生産者の方がこの事業で何か、というふうな部分がちょっとはっきりわからなくて、これはそうだよということがあると思うので、そのことについて教えていただきたいということが1点。
 2点目は、ジビエについても意欲的に頑張っていくということは大変いいことだと思うんだけれども、食肉の管理というと大変ハードルが高いということもおっしゃられたんですが、家畜としてつくっていて出荷するのとは違って、いろいろな寄生虫の問題とかあって、管理が大変難しいということで、それも視察に行ったりされるということなのかもしれないですけれども、そこのところのハードルの高さというもののレベルというか、難しさがすごくあると思うんですが、そこら辺についてのお考えをお聞かせいただきたい。
 2点です。

〇吉仲部長 1点目の生産者が直接かかわるか、かかわり方にもいろいろあると思います。補助事業で生産者に直接行くというやり方もあるんですが、今回の事業については、生産者に直接補助金が行くという仕組みはございません。ただ、いろんな意味での研修会、例えばクラスターでしたら、いろんなセミナー等をやっていきますので、そこにぜひ優先的に参加いただくというようなこととか、あるいは関西圏でいろんなものを売り込んでいくためには、当然、生産物、その先には生産者があるわけですから、そこらの方の意向とか、そこへプロの料理人を連れてくる。それによって、その生産者の思いが伝わるという、そういうような形で、必ずそこの先には生産者が結びついてくるというような仕組みになっておりまして、議員御指摘のような直接的な金は行きませんけれども、そういう格好で生産者の方とは、直接またやらせていただいています。
 1つ何かありそうなので、補足させます。

〇森内課長 済みません、補足をさせていただきます。
 全般的にはそうなんですけれども、この中で中山間地域農業を起点とした雇用創出プロジェクト事業に関しては、生産者に直接というわけではないんですけれども、地域の協議会に一定の補助金というのを交付して、雇用創出に向けた取組を、実際に取り組んでいただくというような形の仕組みとしております。

〇水島副部長 ジビエに関してなんですが、三重県は取組を始めるに当たりまして、かなり厳しい衛生管理マニュアルというのをつくっております。昨今、厚生労働省でしたか、国のほうでも一定基準を出されておりますが、その際にも、本県のやつをかなり参考にしていただいたと思っていますし、むしろ、こういうことを言うと怒られるのかもしれないですけれども、厚生労働省の出された基準より厳しいものを三重県で出しております。
 それはやはり御心配のように、こういったものというのは、何か1つトラブルがありますと、それまで積み上げてきたものが一気に無駄になってしまうということもありますので、かなり厳しくさせていただいておるところです。ですので、品質とか安全性というものについては自信をもってやらせていただいておりますけれども、やはり輸出に当たっては、担当職員が検疫所等にも足を運んで御相談もさせていただいたりしておるんですけれども、やはりいわゆる家畜ではなくて、自然由来のものということで、検疫所のほうも明確な判断基準というのがしっかりお答えいただけないようなところもあります。そんなこともあって、実際のところはやってみないとわからないみたいなところがあるんですね。ですので、先ほど課長が御説明しましたように、できるだけいろんな専門機関なんかを調べていただいて、可能性を探っていただくとともに、先ほど説明がありましたように、ニュージーランドなんかはEUのほうへ、かなり鹿肉を輸出しているということですので、その辺はどうやってやっているのかみたいなところもしっかり調査をしてもらって、参考にしていきたいなというふうに考えているところです。

〇山本議員 ありがとうございました。
 直接というのはなかなか、いろいろ研究をされて、これらの研究の成果が次へつながって、雇用であるとか、今、現場で生産されてみえる方の何か振興につながっていくようにということを切に、皆さんも願っていらっしゃると思うんです。何かそれを大きな企業化をしてかっさらっていくような、そのようなものにならなくて、地域へということの思いは一緒だと思いますので、そういうこととして納得をさせていただきたいと思います。
 あと、ジビエのことは、本当に国の中でも先駆けているというか、厳しい基準でもってということに努められているからこそハードルが高いんだというふうに認識をされているということを、安心してお伺いをいたしました。ありがとうございます。

〇東委員長 ほかにございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇東委員長 それでは、本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議   なし

    ④討論        なし

    ⑤採決        議案第149号の関係分       挙手(全員)      可決

 2 委員間討議

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会委員長

東   豊

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