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平成29年5月15日 選挙区調査特別委員会 会議録

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選挙区調査特別委員会
会議録
(開会中)

開催年月日   平成29年5月15日(月曜日)   午後3時40分~午後4時5分
会 議 室    601特別委員会室
出席    14名
          委 員 長   舟橋 裕幸
          副委員長   村林  聡
          委  員   芳野 正英
          委  員   山本 里香
          委  員   倉本 崇弘
          委  員   稲森 稔尚
          委  員   木津 直樹
          委  員   北川 裕之
          委  員   今井 智広
          委  員   長田 隆尚
          委  員   前田 剛志
          委  員   三谷 哲央
          委  員   中森 博文
          委  員   西場 信行
欠席    1名
          委  員   奥野 英介
出席説明員
   [選挙管理委員会]
         書記長補佐                  笹之内 浩一
事務局職員   
         企画法務課長                 稲垣 雅美
         企画法務課政策法務監兼班長      長﨑 禎和
         議事課長                    桝屋  眞
委員会書記
         議事課課長補佐兼班長           中村 晃康
         企画法務課課長補佐兼班長        山田 かずよ
傍聴議員   2名
                                   野村 保夫
                                   東   豊
県政記者   12名
傍 聴 者   2名
議題及び協議事項
Ⅰ 県議会議員の選挙区及び定数について(委員間討議)
Ⅱ その他
 
【会議の経過とその結果】
 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 県議会議員の選挙区及び定数について(委員間討議)

○舟橋委員長 本日は、前回の委員会で正副委員長案を示すようにと御意見を受け、これまでにいただいた意見を踏まえ正副委員長案をつくらせていただきましたので、その案を提示させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

          〔「はい」の声あり〕

○舟橋委員長 御了解をいただきましたので、事務局、正副委員長案の配付をしてください。

           (書記配付)

○舟橋委員長 それでは、お手元の資料に基づいて、私のほうから正副委員長案の考え方について申し上げます。
 昨年5月に設置をされた本特別委員会の議論を踏まえ、現行の条例を見直す方向で検討する、また、南部地域の事情を考慮した上で検討するという2つのことを基点として、検討させていただきました。加えて、前選挙区調査特別委員会の議論も視野に入れて、考えさせていただいたところでございます。
 それでは、具体的に提案をさせていただきます。
 尾鷲市・北牟婁郡選挙区と熊野市・南牟婁郡選挙区を合区し、定数3名とする。
 度会郡選挙区、多気郡選挙区を各定数2名とする。
 鳥羽市・志摩市選挙区の合区を解消し、鳥羽市選挙区定数1名、志摩市選挙区定数2名とする。
 ただし、平成32年の次期国勢調査結果において鳥羽市選挙区が強制合区の対象となった際、速やかに条例を改正し、鳥羽市選挙区と志摩市選挙区を合区し、定数3とするよう附則に明記する。
 県議会議員総定数を49名とする。
 以上でございます。
 なお、その内容につきまして表にしたものがその後のほうに添付をさせていただきましたその1がいわゆる鳥羽市と志摩市が別々の状態の際の一覧表でございます。そして、その2が国勢調査結果で強制合区となった場合の選挙区の一覧表となりますので、参考にしていただけたらと思います。
 正副委員長案については以上でございます。本日は欠席の委員も見られますので、この正副委員長案をそれぞれの会派にお持ち帰り検討いただき、次回委員会で御報告をお願いしたいと存じますが、特に御質問があればお受けさせていただきたいと思います。いかがでしょうか。

○中森委員 確認をさせていただきたいのは、内容は別として、ちょっとこの平成32年の次期国勢調査結果において鳥羽市選挙区が強制合区の対象になった際速やかに条例改正し、鳥羽市云々とございます。附則の話でございますが、国勢調査の結果において強制合区になった場合は、附則に明記するかしないかによって、それこそ左右されるのか、強制合区となった場合は速やかに当然条例改正をするということになるのか。その辺についての確認だけしていただかないと、強制合区に対して積極的なアピールをここでわざわざする必要もないんではないかなと。強制合区は速やかに強制合区ですので、附則はなくても条例改正をするということで、明記する必要がないんではないかなと思うんですけど、その辺の確認を、明記する必要があるということであればそうかなというふうに思うんですけど、そこをちょっと確認したいんですけども。

○舟橋委員長 ちょっと詳しく制度までは熟知した上で、間違いがあったら選挙管理委員会のほうで修正いただきたいと思うんですけども、選挙区の定数を決める際の基本となるデータは、今のところ、資料を見ておりますと、国勢調査結果しかよりどころがございません。ということは、平成27年が前回の国勢調査であり、次回ということは32年ということになります。そして、その平成32年のときに強制合区の対象となるような人口の結果が出た際には、今までの選挙区の条例改正の歴史を振り返ってみますと、検討委員会だとか特別委員会だとか、様々な場の設置がされて議論をしてきましたが、今回は特別委員会、検討委員会を設置することなく速やかに条例改正をするという意思をこの場で記載をさせていただいたわけでございまして、こういうことはあってはならないとは思うんですけども、強制合区の対象になるような人口がそのまま続いても、違法やとか違憲やとか言われないかもしれませんので、やっぱり県議会としてこうしたいと思いました。ちょっと補足がありますので。

○村林副委員長 済みません、副委員長ですので、補足申し上げます。
 明記しなかった場合でありますが、鳥羽市選挙区は強制合区の対象として伊勢市もございます。また、強制合区した後の定数についても定めなければ、幾つかということを検討し直さなければいけません。ですので、今委員長のほうがおっしゃられましたとおり、先に強制合区になった場合の対象選挙区、そしてその後の定数というのを定めておかないと、検討会とか特別委員会とかももう一度開き直さなければならないので、それを避けるためにもあらかじめ明記しておこうという、そういう意図でございます。
 以上です。

○舟橋委員長 同じです。

○中森委員 わかりました。
 また会派に持って帰って、しっかりと検討させてもらいます。

○舟橋委員長 ほかにございますか。
          〔「よろしければ、傍聴から」の声あり〕

○舟橋委員長 傍聴から発言を求められていますけども、いかがですか。
          〔「はい」の声あり〕

○舟橋委員長 よろしいですか。
          〔「はい」の声あり〕

○東議員 今日初めて傍聴させていただく鷹山の東と申します。
 私のところは尾鷲市・北牟婁郡選挙区でございまして、この正副委員長案ということで、中身をちょっと確認をしたいんですが、1番目に東紀州ですね、合区をするということがまず最初に来ています。で、今の条例ですと、合区しないで1、1ということで2人ということになるわけですが、それを合区して3に増やすという意味合いがあると思うんですが、なぜここで合区ということを持ち出されたのかということが1つ。なぜかといいますと、その下に鳥羽市が今の条例では合区を決めていまして、それをあえて合区を解消していくということとのその理論的な整合性について説明しにくいんではないかなと、つまり理解に苦しむということがございます。それが1点目。
 それから、2点目につきましては、度会郡選挙区につきまして、多気郡選挙区につきまして、定数については2名とするということで、現状の条例数よりも増やすということに、それぞれ1ずつ増やすということになるわけですが、この増やすということについての根拠ですね、一旦その3年前にお決めいただいた条例で改めて増やすという根拠について、お聞かせをいただきたいんです。
 前段に申し上げるべきかと思いますが、委員長のお話の中で、今特別委員会の設置の理由については、現行条例を見直すということが前提にあるんだというふうにおっしゃられました。で、南部地域の見直しということもおっしゃられましたが、私はあの当時代表者会議に出ておりまして、この特別委員会設置については、見直すということを前提には話は進んでいなかったと、設置する段でですね。見直すということを前提にしないで特別委員会を起こされたというふうに私は思っていまして、新しい選出された議員もおるしということもあって、そういう確認をするんだと。で、国勢調査もあるということも踏まえてですので、その辺の確認をですね、3点ですが、お伺いをしたい。正副委員長案、せっかくお示しをいただいたので聞かせていただきたいなというふうに思います。

○舟橋委員長 見直しの前提条件でございますけども、3点目の。当初は、確かに現行の45人の条例の制度も含めて検討をするということでスタートしたというふうに思っています。しかしながらこの間、5月以降、何度か特別委員会を開催してきた経過の中で、12月ごろに一定の現行条例を見直す方向で検討するという確認をしております。そして加えて、南部のほうへ現地調査を行かせていただいた際にも、やっぱり南部の声も聞かせていただき、やっぱりもう少し現行制度よりも南部地域の実情を考慮した上での検討をすべきだというふうな意見集約も、この場で確認をさせていただいてきました。ですから5月段階ではなくて、この議論経過の中で見直しの前提条件が生まれてきたということでございます。1点目。
 その次、合区の話です。
 一番大きな議論は、やはり1人区をどうするかという問題であったろうというふうに思っています。事実、前選挙区特別委員会においても、やっぱり1票の格差と1人区というのは重大な議論があったのを議事録なんかでも読ませていただきました。そうした中で、今回正副委員長で相談させていただいたのは、結局は合区と1人区とどちらに重きを置くかということを考えた際に、1人区を避けるという方向に重きを置いた上でのこの内容にさせていただきました。確かに、鳥羽市の問題については矛盾が生じます。それはもう認めるところでございますが、これはある面ではこの議論を1年間させていただいた中での委員からの御発言、それと前回のパブリックコメントの中にあった御意見、そして先日鳥羽の市議会がお見えになった意見等々を勘案の上、判断をさせていただきました。
 それから……
          〔「増やすということ」の声あり〕

○舟橋委員長 増やすという根拠ですね。
 南部地域の実情を考慮するということになりますと、現行の45人の体制よりもどうしても増やさざるを得ないというふうに考えたところでございます。確かに、北部をより減らして南部に盛るという方法もあるかもしれませんが、既に前々回の選挙区調査特別委員会において伊勢湾岸の都市部は定数を切ってきておりまして、今一番重たい亀山市に比べて1票の格差も1.2とか1.3とかという状況でございますので、これ以上都市部の定数を切ることは非常に難しいという判断のもとで、現行の45名に対し、南部地域の実情を考慮した上での検討結果を出すためには増やさざるを得なかったというふうに考えております。
 以上です。

○東議員 済みません、たびたび。
 明確な御答弁をいただくんですが、やっぱり自己矛盾というのも感じます。南部地域というふうにおっしゃられましたが、この度会郡と多気郡の2人増ということにつきましてと、それから南、つまり東紀州ですが、このことの捉まえ方とは違うわけですね。合区をしない、しかも、現行条例をプラスオン2人するということと、東紀州は合区して広い面積になって南部地域の課題を1減らすという状況は、これは理論的にですね、私は地元の選挙区だから申し上げるわけじゃなくて、理論的に理屈が説明つかないように思うんですが、この辺について再度。で、12月に定数を変更しようという特にその各首長、議長、市町のですね、集まられたときにそういう意向が強かったというお話を聞いて、かじを切ったというお話も伺いましたが、地域の、つまり南部地域の人たちの市町の首長、議長、鳥羽市を挙げられましたけども、それぞれが思いというものがあろうか思うんですね。で、そのことに対応しているかどうかと言われたらですね、私は今のこの案では到底、つまり理論的に欠陥が生じているんではないかというふうに思うんです。もし御答弁があれば、お願いいたします。

○舟橋委員長 現在の51名の定数で1票の格差を考えますと、亀山市の選挙区と尾鷲市・北牟婁郡選挙区が2.93という今格差を生じています。今回も前回もやっぱり1票の格差というのは基本的に是正をしていくという考え方が大切になってきます。その際に尾鷲を1にするという方法もあるわけですが、ここは尾鷲と熊野はある面では並びと考えざるを得ないだろうという思いがございました。加えて、今回の議論の中でも、高速道路のおおむねの開通に伴って、縦方向だけではなく横方向、つまり尾鷲、熊野の地域全体を見越した地域の発展ということも議論していかなければならないというお話もありましたので、そういったものも参考にさせていただきながらこの判断をさせていただきました。

○東議員 平行線なので、結論がつまり論理的ではないというふうなことですので、幾らもうお話ししても、これ以上は、今私は、提案に対する質問をしているだけのことなので、あとはよくこの委員会で御議論をしていただきたい。ただ、この一方で増やす、一方で同じ南部地域で課題を抱えているところで合区ありというところと、それから合区なしで定数を増やしていく、今、45人から増やしていくというのは、余りにも何ですかね、理論の矛盾を生じます。
 以上、コメントを申し上げて、質問とさせていただきました。

○舟橋委員長 ほかにございますか。

              〔発言の声なし〕

○舟橋委員長 それでは、本日の委員間討議、この程度とさせていただきます。
 次回の委員会では先ほど申し上げましたように、各会派にお持ち帰り検討いただき、会派の考え方について御報告を願いたいと思います。

Ⅱ その他

○舟橋委員長 次に、次回の委員会ですが、大変申しわけございませんが、明日の5月16日、恐らく代表者会議、役選関係は午前中ないし少しなだれ込みというふうに伺っておりますので、まことに申しわけございませんが、各会派で議論をいただく時間も踏まえながら、明日の15時から開催させていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

○今井委員 余りにも私どもが当初から思っておった案とは違いますので、意見を言うといっても、深い議論が必要なことだと思うんですけども、今日終わって明日15時というのは少し時間が足らないと思うんですけども、しっかりと我々も真剣に考えたいですので、それはちょっと私は承服しかねます、明日というのは。

○舟橋委員長 前々から申し上げてまいりましたように、18日に中間報告にするかこの議論経過の報告にするかは別にしてというゴールをずっと皆さんにお願いをしてまいりました。そうしますと、16日と17日の2日しかないわけでございまして、確かに、21名とか17名の大会派の皆さんですと議論を集約するのに時間がかかるかもしれませんが、公明党は2人ですんで何とか御努力をいただけたらとお願いするところなんですが。

○今井委員 それによって私どもの意見を言わせていただいて、それをしっかりまたここで議論してもらって、で、18日に委員長、副委員長はどのように今の現時点で持っていかれようとしとるんですか。もう当初から18日は中間報告ないし経過報告ということだったと思うんですけども、今このように、今日正副の委員長案を出していただいて、で、18日までというと、明日、あさってしかないわけですね。この間にこの議論の決着をこの委員会としての答えを出すという、そういう思いで今進めていただいとるんですかね。今日欠席の方もいらっしゃいますけども、前回からの流れで。

○舟橋委員長 目標としましては、今まで正副委員長案という御要請がない中で来た中では、あと1回か2回しかできない、それではなかなか難しいだろうという思いが正直ございました。しかしながら、正副委員長案を出したらどうやというお話を伺い、新案を真剣に副委員長とも議論をさせていただいて、今日の提案をさせていただいたところでございます。ということは、できれば一つの意見の集約として18日を迎えたいという思いはございます。事実、前回の特別委員会の議事録を今読ませていただいておりますが、12月16日に第1案を提起し、お持ち帰りいただいてから第2案が了承されるのが12月26日、つまり10日間で2日に1回ずつ議論をされてきたという議事録がございます。そういった意味では、この残された期間、真剣に議論をしたいというふうに思っています。

○今井委員 今、委員長からお話しいただきましたけども、前回12月16日に正副委員長案が出され、それが今のここにあるような尾鷲市・北牟婁郡と熊野市・南牟婁郡を合区して定数4人から3人、そして、鳥羽市選挙区と志摩市選挙区を合区して定数3、で、伊勢選挙区を4人から3人という49人案というのが第1回12月16日に出されて、その後2回議論をして、その後第2回の再提示を正副委員長案のほうでしていただいて、それが現行の45という形なんですね。それが12月24日と、私は聞かさせていただいております。ですので、その間にいろいろ議論を重ねて第1回の正副委員長案から2回目に変更になって、最終今言っていただいたように25日ですかね、25日に了承されたということで、2日に一遍かけてもやって、そんだけの時間かけながらですね、真剣な議論をされたと思うので、毎日やることに関してですね、やろうということであれば当然参加させてもらいたいし、しっかりと会派へ持ち帰って相談をしたいと思うんです。何を心配するかというと、今、東議員が傍聴からも言ってもらったように、理論的に整合性が、僕も今の話を聞いとっても、ちょっと取り切れないんです。僕の腹の中に落ちてきてないんですね。それと合わせて、当初の私どもが思っとった案とはちょっと離れていますので、今日言っていただいて明日までに意見は言えても、合意ということにおいてはあらかじめこの時間は少し短いということを感じましたので、意見として言わせていただきました。

○舟橋委員長 議会事務局のほうでバックデータはたくさん持っておりますので、記録も。御活用をいただいて、検討の材料にしていただけたらというふうに思います。

○長田委員 私もある程度今井委員と同じような意見で、委員会を進めていただくのは前へ行くので、どんどん開いてもうても結構やと思います。ただ、前回が先ほど10日ぐらいの間に決めていただいて、今回もう一回見直しという形になっています。今回急ぐことによって、それこそまた見直しということになってもあきませんので、熟議はしていただいたほうがええと思います。委員会を開くことには賛成です。
 以上です。

○舟橋委員長 ほかに。
          〔発言の声なし〕

○舟橋委員長 では、明日15時から次回の委員会ということを決定させていただきます。

〔閉会の宣言〕


三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

選挙区調査特別委員長       舟橋 裕幸

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