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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成29年度 委員会会議録 > 平成29年10月2日 予算決算常任委員会 会議録

平成29年10月2日 予算決算常任委員会 会議録

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予算決算常任委員会
会議録
(開会中)

 

開催年月日   平成29年10月2日(月曜日)  午前10時0分~午前11時52分
会議室          全員協議会室  
出席委員        48名
              委員長       中嶋 年規
              副委員長     津村  衛
              委員          芳野 正英  中瀬古初美  廣 耕太郎
                         山本 里香  岡野 恵美  倉本 崇弘
                         稲森 稔尚  野村 保夫  下野 幸助
                         田中 智也  藤根 正典  小島 智子
                         彦坂 公之  濱井 初男  吉川  新
                         木津 直樹  田中 祐治  野口  正
                         石田 成生  大久保孝栄  東   豊 
                         山内 道明  杉本 熊野  藤田 宜三
                         後藤 健一  北川 裕之  村林  聡
                         小林 正人  服部 富男  津田 健児  
                         奥野 英介  今井 智広  長田 隆尚
                         舘  直人   日沖 正信   前田 剛志
                         三谷 哲央  中村 進一  青木 謙順
                         中森 博文  前野 和美  水谷  隆
                         山本  勝   山本 教和  西場 信行
                         中川 正美

  欠席委員     なし

出席説明員
【決算認定議案の審査】
[企業庁]
        庁長                                   山神 秀次
        副庁長                                小野 美治
        次長                                    森  高広
        企業総務課長                         米川 幸志
        財務管理課長                         池田 三貴次
        水道事業課長                         東海  明
        工業用水道事業課長                    田中 利幸
        電気事業課長                         小森 健児
        機電管理監                           和田 泰史
        RDF発電監                            宮下 孝治
                                                                                                          その他関係職員
   [病院事業庁]
        庁長                                    長谷川 耕一
        副庁長                                  加藤 和浩
        参事兼県立病院課長                   加太 竜一
        こころの医療センター院長                森川 将行
        こころの医療センター運営調整部長        柏屋 典生
        一志病院院長                          四方  哲
        一志病院運営調整部長                 中井 義樹
                                                                                                             その他関係職員
   [監査委員]
        代表監査委員                         山口 和夫
        事務局長                              水島  徹
        次長                                     川添 洋司
        総務・評価課長                          鈴木  修
                                                                                                            その他関係職員
委員会書記
         議事課       班長    中西 健司
         議事課       主幹    吉川 幸伸
         企画法務課   主査    森岡 佳代
         企画法務課   主査    大森 貴仁
傍聴議員     なし
県政記者     3名
傍聴者        2名
議題及び協議事項
1 議案の審査
 (1)認定第4号「平成28年度三重県病院事業決算」
 (2)認定第1号「平成28年度三重県水道事業決算」
 (3)認定第2号「平成28年度三重県工業用水道事業決算」
 (4)認定第3号「平成28年度三重県電気事業決算」
2 参考人の出席要求について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

1 議案の審査
 (1)認定第4号「平成28年度三重県病院事業決算」
  ア 当局から資料に基づき補充説明(長谷川病院事業庁長、森川こころの医療センター院長、四方一志病院院長)
  イ 決算審査概要説明(山口代表監査委員)
  ウ 質疑

○中嶋委員長 それでは、質疑に入ります。
 ただいまの説明に対しまして御質疑のある方は挙手をお願いいたします。

○北川委員 志摩病院の決算ですけれども、代表監査委員の概要説明の5ページによると、経営基盤強化交付金(赤字補填)分は、過去の推移から初めて増加に転じているという数字になっていますが、そのあたりはどういうところに起因しているのか教えてください。

○長谷川庁長 今、お話しいただきました交付金の関係でございますけれども、病院の運営は単年度で行っておりますが、県の会計は前年度の決算を見て追加をするかどうかを決めております関係がございまして、この平成28年度増加した部分といいますのは、27年度の決算を踏まえて、病院の経営を踏まえて追加交付する額、それを28年度に入れてございます。
 それを比較いたしますと、病院経営そのものは、右側のページでごらんいただきましたように赤字改善しておるんですけれども、県は、前年度で置いてある金額と追加交付する額を合わせた分、特に追加交付する額が平成28年度に来ておるために、その前の27年度に県の会計の中で払った額と28年度の今回払った額とを比較すると増えてしまった。これは、追加交付額が前年度より増えたこと、そのあたりに起因しておるものでございます。

○北川委員 済みません、頭が悪いのでよくわかりませんが、赤字の補填分が年度単位で見たときに減ってきているという、過去からずっと縮小してきましたよね、そのトレンドは変わっていないという理解ですか、それは。

○長谷川庁長 うまく説明できなくて申しわけございませんが、トレンドとしては減ってきてございます。
 右側の5ページで見ていただきますと、病院の運営の赤字額、総収支の欄、一番下の欄をごらんいただきますと、平成27年度決算は3億4400万円、それが28年度は2億3000万円に減ってございます。これで、今回の県側の決算は、この平成27年度決算の3億4400万円について追加交付というところで今回……

○北川委員 ごめんなさい、こっちで説明してもらったほうがわかりやすいんですけれども。この……

○中嶋委員長 「こっち」とは、どちらですか。監査委員のほうですか。

○北川委員 はい、監査委員の5ページに。

○中嶋委員長 同じ5ページなもので、どっちの資料か明確にして説明していただけますか。
 長谷川病院事業庁長、よろしいですか。

○長谷川庁長 では、監査委員の資料の5ページをごらんいただけますでしょうか。
 ここで、一番左から2つ目の欄に平成28年度決算の縦欄がございまして、それの下に赤字補填というのがございます。ここで2億5100万円という数字がございます。この内訳を分けますと、平成28年度当初に9400万円ほどまず計上してございます。それに平成27年度の追加交付で1億5700万円ほどがここに入ってございます。それを合わせてこの2億5185万円ほどになってございます。
 その前年度の平成27年度の欄をごらんいただきますと、2億2000万円の赤字補填がございますが、この内訳を少しメモいただければと思いますが、27年度当初予算に1億8400万円を計上して、前年度の26年度の精算による追加交付が3600万円でございます。合わせて2億2000万円という形になってございます。
 平成28年度の県側の2億5100万円という数字は、この27年度の2億2000万円と比較して3100万円増えております。ここの部分が県側の決算の増加としてあらわれた部分でございまして、それは平成27年度決算からの追加交付の1億5700万円を28年度に追加で支払っていることがあらわれていると。それが前年度と比較するとこの追加交付分が増えておる、そのあたりのところが影響して出たものでございます。
 ですので、県側だけで見ると、この2億5100万円と2億2000万円との差額の3000万円が増として出ておりますが、病院全体の決算としては赤字が減少しておるというところでございます。

○北川委員 またゆっくり聞かせてください。だから、減っているのは減っているんやね。全体として。それは間違いないね。

○長谷川庁長 減少してございます。

○北川委員 いつ切れるんでしたっけ、協定は。

○長谷川庁長 協定上は、平成24年度から5年間は赤字の部分については補填いたしますという約束になってございますので、この28年度分までは補填をする協定になってございます。

○北川委員 じゃ、平成29年度分はどういう考え方になるんですか。まだ……

○中嶋委員長 もう一度お願いできますか。私が聞き取れなかったので。

○北川委員 平成28年度分までは決まっているんですよね。協定内ですよね。平成29年度は協定外になるということですよね。

○長谷川庁長 協定の中で、平成29年度分につきましては協議するという形になってございますので、今後の協議という形でございます。

○北川委員 はい、わかりました。

○中嶋委員長 北川委員、よろしいですか。

○北川委員 はい。

○岡野委員 3点ほどありまして、よろしくお願いします。
 まず志摩病院の話が出ましたので、志摩病院の話で、この決算審査意見書概要説明の6ページのところにある基本協定のことなんですけども、これも去年もお話ししたかなと思いますけれども、この6ページの基本協定で、「小児科及び産婦人科の入院診療体制は、指定管理運営開始から3年後を目標に常勤医師の確保に努める。」となっていて、そういう中で、小児科は一応平成25年4月から1人の常勤が入ったけれども、産婦人科は相変わらずゼロということになっていますが、これに対する経営努力っていうか、病院事業庁長に答えていただくのかどうか、ここら辺についてどのように努力されているのか。自治医科大学からいつもお医者さんに来ていただいたり、三重大学との連携もあるかと思うんですけれども、これの努力状況について聞かせていただきたいと思いますが、3つありますが、順番でよろしいか。1つずつで。

○中嶋委員長 わかりやすいのは1つずつですね。

○岡野委員 そうですね。じゃ、済みません。

○長谷川庁長 まず、ここの協定の中での産婦人科の常勤医の関係でございますけれど、現在は非常勤のドクターに来ていただきまして、週2日をさせていただいております。産婦人科のドクターが非常に少ないという実情がございまして、これはなかなか厳しいというのが実情でございます。
 先ほど自治医科大学というお話もございましたけれども、産婦人科を病院で開設するには、自治医科大学の先生で受けていただくというのは、専門性の関係もございまして、なかなか難しいと考えております。
 三重大学の産婦人科講座にもお願いに上がっておるところでございますけれども、産婦人科講座そのものが現在、将来にわたってのあり方を考えていただいておるというお話も伺っておりまして、志摩病院へドクターを派遣いただくというのはなかなか難しい状況にあるようなお話は伺っております。
 地域医療振興協会に対しましては、私どもは少なくともこの協定がございますので、常勤医を確保してくれというのを強く申し入れておりますが、産婦人科の場合、先生がいろんなリスクの関係もあってお1人では病院はなかなか難しいとなりまして、複数となると、産婦人科医自体がやはり協会も少なくて、こちらに常勤というのがまだ進まない状況で申しわけなく思っております。
 引き続き協会に対し、また三重大に対し、努力を続けてまいりたいと思います。

○岡野委員 現状としては非常勤の方が週2日ということですから、どちらの方がいらっしゃっているんですか。

○長谷川庁長 協会の東京からこちらに来ております。

○岡野委員 はい、わかりました。ぜひ努力していただきますようにお願いします。
 病院長がいらっしゃっていますので、お聞きしたいと思うんですけれども、こころの医療センターです。
 入院から外来へという流れだと思うんですけれども、このこころの医療センター院長マネジメントシートの7ページですけれども、療養病床は平成28年度の目標が260日のところ、実績値は401.3日ということで、5年以上の方が退院をされるっていうことがあったにしろ、非常に増えとるというところがちょっと解せんなという思いがしておりまして、最長とか何年ぐらいの方が何人ぐらいいらっしゃるというのを、後でいいので、資料をいただきたいなと思うんです。
 日本は意外と入院が今まで主でしたので、外来っていうのが最近のことだと思うんで、長期間の入院っていうのが当たり前みたいに思っているけれども、実際は地域で、より家族と一緒になって地域の皆さんとふれあいながらっていうのがあると思うんです。そういった場合の条件整備がなかなかできていないという、意識の問題も含めてあるんじゃないかなと思うんですけど、そのことに対するお考えを聞かせていただきたいと思います。

○森川院長 御質問ありがとうございます。
 この数字につきましては、いろんな計算方法がございまして、今現在私から、その計算方法のどれをとったかというところについては、申しわけないんですけど、説明はできないんですけれども、入院している患者の日数がどうだったとか、御指摘された点については資料を作成したいと思います。
 委員から御意見いただいたのは、実際に地域に帰すに当たって地域の受け入れがどうかということでよろしいですかね。

○岡野委員 はい、そうです。

○森川院長 おっしゃるとおりで、地域に帰る受け皿というのはまだまだ不足している部分があると思っています。グループホーム等、あるいはそういった地域での施設等があれば、もう少し帰れるかもしれないという方もおられるのはおられます。その辺の整備が増えてきていただけると、地域で診ることも可能になってくるというふうには考えております。

○岡野委員 諸外国に比べて非常に遅れたところで、ようやくここら辺に焦点が当たってきたかなと思っていますので、ぜひ三重県の拠点病院として、いろんな関係者とも相談しながら全体的な精神科医療の質を上げていただきますようによろしくお願いいたします。

○中嶋委員長 引き続きどうぞ。

○岡野委員 そうしたらあと1点、一志病院についてです。
 一志病院は、決算審査意見書の一番最後のところの業務分析表を見てみますと、一志病院の病床数が86病床あるけれども、実際のところ46床しかあいていないということで、病床の利用率が44.3%ということなんですけれども、地域医療構想の中でこういったところがどのようになるのか、ちょっと心配をするところです。
 病床削減ということの対象にならないかなっていうことも心配しておりますが、その点についての見解、それについては病院事業庁のほうがよろしいんでしょうかね。それから、中身ですね。四方院長としては、どのようにそれをフル稼働して、どういった医療をやりたいのかっていうような抱負がありましたらぜひよろしくお願いいたします。

○加藤副庁長 私ども病院事業庁のほうから、まず地域医療構想と、今御質問いただきました病床の関係について御説明申し上げたいと思います。
 御指摘いただきましたように、地域医療構想においては、いわゆる未稼働の病床などについてもあわせて調査を行いまして、その状況につきまして地域医療構想調整会議の中で様々議論がある中で、一部の医療機関におきましては未稼働の病床を削減する、あるいは今の病床機能からさらに、例えば急性期から回復期へ持っていくなど病床の機能転換をするなどして、一定程度対応してきたところでございます。地域医療構想の策定は一旦終わっておりますけれども、今後も地域医療構想調整会議の中で未稼働病床などについても協議を行っていくと、このように確認をしておるところでございます。
 それで、一志病院のこの86床に対して40床が稼働していないということでございますけれども、ちょうど地域医療構想の議論が進んでおるときに、一志病院に関しましてもそのあり方の検討が進められているところでございましたので、この40床をどのようにするかということについては、一旦私どもからの回答は保留をして差し支えないという取り扱いになってございました。
 今後、地域医療構想調整会議の中で、あるいは一志病院の機能について整理をされていく中で、地域医療構想調整会議の中などでまた協議を行っていくこととなると思いますけれども、現在につきましては、この40床は一旦保留しておる形となってございます。
 以上でございます。

○四方院長 加藤副庁長がおっしゃったとおりなんですけれども、県立病院改革の半ばということで、一志病院の方向性に関して確定していないという状況の中で、3階の未稼働病床の方向性については具体的な提案することができない、そういう状況でございます。

○岡野委員 非常に四方院長としては難しいかなと思いますが、地域住民としましては、在宅でいて、そして救急の場合また搬送されて、そしてそこでいて、また帰るというような、これからの地域医療を考えるときに、病床を確保していただくっていうのは、あの地域においては非常に大事なことだと思うんで、それを私たちは総合的に期待をして、一志病院をやはり充実させる方向で、地域に開かれて地域の皆さんとともにそこになくてはならない病院としてやっぱり病床を確保しておいてほしいなと思いますし、三重県立一志病院のあり方に関する検討会の中でもこのことについてはぜひ前向きに考えていただいて、より稼働率が増えるような形で、病院のベッド数をまた新しく療養型の病床というんですか、今、地域包括ケアシステムのための病床に変えていただくとかっていうようなことも含めて、ぜひ頑張っていただきたいなというふうに要望をしておきたいと思います。
 以上です。

○中嶋委員長 ほかに御質疑はございませんか。

○山本(里)委員 御苦労をされている事務方の皆さんも、それから医療に当たられる医師の方、看護師さんも大変だと思うんですが、それぞれの病院で今日お示しをいただきましたこのマネジメントシートから、来年度に向けての目標値の設定などがある中で、一番下の部分で、職員満足度の向上というところがそれぞれにありますし、来年度の目標値の設定などがあります。
 大体60%ぐらいのところを目指されているというか実態があるということと、翻してみれば、患者満足度というところでは80%、90%というところを目指してみえて、こういう実態の中で、今、医師の方や看護師さんの勤務状況の大変さというのがあるんだと思うんですが、今回の分科会審査に当たって、それぞれの病院で医師の方々の勤務状況の実態がわかるような資料がありましたらお示しをいただきたいと思います。
 どういう形で出てくるかというのは、時間という形になるんだと思うんですけれども、看護師については交代勤務ということが基本はあって、それはシフトを組まれて、それでも大変なことはあるかもしれませんが、特に今、医師の方のというのも全国的な話になっておりますので、それがわかるような資料をいただきたいと思います。
 特にこころの医療センターっていうところは、命と心を皆さんが扱ってみえるんですけど、医療にかかわる方の精神的な問題もとても大事なことだと思いますので、それも一応見てみたいと思いますので、よろしくお願いします。資料請求です。

○長谷川庁長 資料のほうは、この後、作成をさせていただきたいと思います。

○中嶋委員長 10月6日の分科会で出していただくということで、一応分科会委員長とも事前によく協議をしておいてください。
 ほかに質疑はございませんか。

○奥野委員 一志病院なんですけど、津市からの受託料が増加とあるんですけど、これまでの経過とか、どれだけ増えたんかというのを、資料で結構ですので、一度ください。

○長谷川庁長 かしこまりました。

○中嶋委員長 分科会委員長ともよく相談してください。
 ほかに御質疑はございませんか。

                           〔「なし」の声あり〕
○中嶋委員長 なければ、これで病院事業庁関係の説明及びこれに対する質疑を終了いたします。
 当局の皆様にはお疲れさまでございました。ありがとうございました。
ここで、執行部入れかえのため、着席のまま暫時休憩いたします。

                 〔当局 退室〕

                 (休  憩)

 (2)認定第1号「平成28年度三重県水道事業決算」
 (3)認定第2号「平成28年度三重県工業用水道事業決算」
 (4)認定第3号「平成28年度三重県電気事業決算」
  ア 当局から資料に基づき補充説明(山神企業庁長)
  イ 決算審査概要説明(山口代表監査委員)
  ウ 質疑

○中嶋委員長 それでは、質疑に入ります。
 ただいまの説明に対しまして御質疑のある方、挙手をお願いいたします。

○岡野委員 失礼します。
 それでは、この提出資料のうちの19ページからの比較貸借対照表でちょっとお聞きしたいんですけれども、一般会計へ水道事業から40億円、それから電気事業から15億円貸し付けが行われておりますよね。それがどこにどのように載っているかっていうことなんですけども、この19ページの(3)投資その他の資産のところに40億円っていうのが一つと、それから21ページのところの投資その他の資産のところで19億何がし、そして比較増減が15億何がしっていうふうに載っていますが、この15億円の部分っていうか、この19億円の中に入っているというふうに、貸付金がここに含まれているというふうに考えてよろしいか。

○山神庁長 御指摘のとおりでございます。

○岡野委員 そうしたら、それに対して返してもらう計画は一体どこにどのようにあるのか、金利とかそういうのはどんなふうに返してもらうのか、ちょっとそのことについてお願いしたいと思います。

○山神庁長 本日提出しております資料には掲載いたしておりませんが、一般会計への貸し付けにつきましては、いずれも知事と企業庁長の間で契約書が締結されておりますので、契約書の条項にのっとり、適切に償還されるものと認識しております。

○岡野委員 そうしたら、その契約書は公開していいわけですよね。もしよかったら、資料として見せていただきたいというふうに思います。

○山神庁長 御要請があれば。

○岡野委員 じゃ、お願いします。
 それから、次ですけれども、現金預金の部分なんですけれども、現金預金は、水道事業で122億円、この現金預金というところで、同じように貸借対照表を見ますと、流動資産の中の現金預金が122億円余り、それから工業用水道事業のほうは、その次のページの20ページの中で93億何がしっていうふうなことでありますし、それから電気事業については、その次のページのところで89億円ですかね、約89億、88億5700どんだけというふうにありますが、これで合計305億円ぐらいの現金があるというふうに認識をしておりますが、間違いはないかっていうことと、後でどこにどのような形で現金預金があるのかっていうことも資料提供をお願いしたいんですが、いかがでしょうか。

○中嶋委員長 資料の提出でよろしいんやね。

○岡野委員 そうです。それで、それが間違いやないかっていうことで。

○山神庁長 先ほど代表監査委員から御説明がございましたように、証票に間違いないということでございます。ここに載っているとおりでございます。
 現金につきましては適切に運用しているところでございますが、御所望……

○岡野委員 じゃ、どのような形で預金が担保されているのかっていうところを。百五銀行とか、いろいろあるかわからんけど。

○山神庁長 ペイオフの関係がございますので、私の認識では、三重県の債権の範疇で金融機関に預金しているものと認識しております。

○小野副庁長 金融機関別の預金、指定金融機関もほかの地方銀行もございますけれども、それについてはこちらのほうで出せるかどうかという部分はちょっと検討させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○岡野委員 もし公開できるものがあればお願いをしたいっていうふうに思います。
 それから、長期債務について伺いたいんですけれども、23ページの企業債の残高なんですけども、342億1234万円余であります。平成28年度末で工業用水道事業は約120億円、水道事業は約223億円で間違いはありませんか。
 間違いないとしたら、一番長期はいつまで払うんですかと。いろいろ金利との関係がありますし、金利が高いのがあるかもわからないし。

○山神庁長 数字については間違いないと認識しておりますが、一番長いものがどうかにつきましてはしばらくお待ち願います。確認して、改めて御説明でよろしゅうございますか。今から一つ一つ当たりますか。

○岡野委員 時間もありませんので、後ほど資料としていただけたらなというふうに思います。
 それで、ちょっと確認なんですけど、水資源機構への負担金ですね。水道、工業用水道について平成26年度償還は終わり、電気事業も平成27年度に償還完了となっております。そうすると、水資源機構に、今、長良川河口堰の部分ですよね、もうそれについての償還は終わったっていうふうに考えてよろしいんでしょうか。
 その確認と、もしそうなれば、この期間にどれだけ支払ったのかっていう、このことについても資料提供をお願いしたいと思うんですけど。

○山神庁長 全て資料提出ということでよろしゅうございますか。

○岡野委員 ざっとわかっとったら言っていただいて、あと資料提供で。

○山神庁長 長良川河口堰につきましては、水資源機構割賦負担金の償還期間は平成7年度から26年度ということで、償還は完了いたしております。
 ただし、割賦負担金の借り換えの償還がございますので、これにつきましては平成29年度までを予定いたしておるところでございます。

○岡野委員 そうすると、この間にどれくらい払ったのかっていう資料がありましたら、後で結構ですので、出してください。

○中嶋委員長 山神庁長、後で出してもらえますか。

○山神庁長 後ほど。

○中嶋委員長 じゃ、よろしくお願いします。
 よろしいですか、岡野委員。

○岡野委員 はい、結構です。

○中嶋委員長 ほかに御質疑はございますか。

○稲森委員 結局、一般会計からいつ返ってくるかということだけ教えてもらえますか、さっきの貸付金は。

○中嶋委員長 貸付金の話ですね。

○稲森委員 はい。

○小野副庁長 貸し付けの水道事業の40億円と電気事業の15億円につきましては、平成28年度で貸し付けまして、電気事業の15億円は据え置きなしで、今年度からの3年間で5億円ずつ返済していただくことになっておりますので、一般会計のほうで5億円の返済の部分については今年度の予算の中に計上していただいております。水道事業の40億円につきましては据置期間が1年ございますので、今年度はゼロですけども、来年度から10億円ずつの4年間で、トータルで据え置きを入れて5年間ということになりますけれども、返していただくことになっております。

○稲森委員 金利とかはどういう感じですか。

○山神庁長 0.015%でございます。

○中嶋委員長 よろしいですか。

○稲森委員 はい。

○中嶋委員長 ほかにいかがでしょうか。

○山本(里)委員 水道事業、工業用水道事業、水道会計2つなんですけれども、水道の量というのが増えているし、入ってくる金額が増えているということは両方で示されておるんですが、今、水道って節水型のものとかが増えたりとか、事業者も自分のところで井戸を掘ったりとかいうことが全県的にあって、そして例えば四日市市では、水道料金にかかわって下水道料金の改定なんていうのも、やっていけないからってね。要る水の量が少なくなってきているからっていうのがよく言われるんですが、今のこの状況として、そういうふうなことが実際起こってきているのがここにどのようにあらわれているのか。
 あるいは、今後この受水費をいただくときに、供給しているところから、料金改定も今後5年ごとの検討のときに起こってきますけれども、そういうことに対して今の状況、そして内部留保資金の今の話がありましたけれども、そういうのを吐き出していくようなことが必要になってくるかというか、ちょっと大きなことですけれども、今のこの受水と今後のことを計画、料金も含めて、今後どのようなことを、今悩んでみえることかもわかりませんので、お知らせいただきたい。

○山神庁長 御指摘いただきましたように、節水型の機器の普及、そして下水道の普及に伴いまして、各御家庭の水道量の使用というのは少なくなってきておるというトレンドはございます。
 ただ、長いスパンで見ますと、少雨の傾向が見られるということと、一部に過激な雨というのはございますが、各受水市町の自己水源の枯渇というのもエリアごとには見受けられるところでございます。
 私どもは、御存じのように水道用水供給事業でございますので、いわば卸しでございます。したがいまして、受水市町の自己水源の状況に応じて給水量の変化というのも受けておるところでございます。
 本日提出いたしました資料の1ページ、水道事業でございますと、ごらんのとおり水道というのは少し下がってきてはおりましたが、少し上がったと、横ばいの傾向にあるのかなという認識をしておることと、委員から井戸水のくみ上げと御指摘いただいたように、これもエリアによっては地下水のくみ上げが影響を及ぼすエリアもございますので、それがあながちいいことであるかどうか、また別の次元の議論もあろうかと思います。
 したがいまして、私どもとしては、人口減少の大きなトレンドがあるということをまず念頭に置いて、次に各受水市町の自己水源の運用・配水等との連携というのも常々日常的な情報交換をしながら運用しておるところであるということと、これまでの長い経緯の中では、繰り上げ償還等によって財源を生み出して、各水系の水道料金を下げてきた経過がございます。
 ただ、今後の長期的な見通しというふうな御指摘でございますが、私どもはやはり安全・安心な水を安定して供給していくというのが第一の責務であるというふうに認識しておりますので、大地震に備えた耐震化、そして経年劣化に伴う施設の改良、こういったことをしっかり責任を果たしながら、中長期的には内部留保資金を活用して支払い利息の抑制を図って、安定的な料金を保ちながら、安全・安心な水を安定して供給していくというのが我々に課せられた責務であるというふうに認識しておりますので、その範疇においてできる限りのことを努力を重ねていきたいというふうに考えております。

○山本(里)委員 中長期的にということと、内部留保資金は大変大きな金額で、それを今後のことを考えれば持っていることが必要だっていうことだと思うんですけれども、全国的なレベルから見ても、給水費、割り当てもしているもんですから、それぞれのところの単価っていうのは、比較すると大変高いものになっているように思っています。
 ですから、本来水が、市町のそれぞれの状況は違いますけれども、「水余り」という言い方が適当かどうかわかりませんが、料金を支払っているのに本当にそれが必要分なのかどうかということは大変難しい問題が今あると思います。ですから、そこのところをできるだけ市町の考えも聞きながら縮めながらいかないと、やっぱり市町から大変反発を食らってくると思いますので、改定のことも含めてですけれども、今見せていただいたこの決算内容と今後のことにつなげて考えていきたいと思います。
 あと一つ、そんな中で、一つの特定企業の名前を出しますけれども、例えばシャープに水を供給するための工事をして、いろんな形をとりました。いろんなところでそういうところはあるかもしれませんけれども、そこが使っている水の量の変化とか、その水系の変化とか、それからいただいている金額とかっていうのの推移を個別に取り出してわかることができますか。あったらそれが欲しいです。

○山神庁長 大変恐縮ですけれども、個別の企業の情報につきましては、法人情報に該当すると思われますので、提出は難しいと認識しております。

○山本(里)委員 もともと個別の企業、今、名前も出してしまいましたけれども、その企業誘致のためにまたこの企業庁もいろいろな配慮をしたというか応援をしたわけですが、それが十分に機能したかしなかったかっていうことが問題だと思っています。個別の企業自体というのが出なければ、仕事の内容とかもあると思いますので、何かそういうものの変化があることがわかるものがありましたら出していただきたいと思います。また相談をいたしたいと思います。

○中嶋委員長 ほかにございますでしょうか。

○芳野委員 決算審査意見書概要説明の3ページのところで、下のRDF焼却・発電事業の黒字、赤字の部分で、今回、RDF焼却・発電事業は管理運営委託費が減になったというふうに書いてあって、確かにこの決算関係提出資料の11ページのグラフを見ていても委託料が大分がくっと下がっているんです。これは、委託の更新時期で条件を変えたりとかしての委託減なのでしょうかというところと、あと、その前の部分はRDF処理委託料の単価も改定して収入増になったというふうに書いてあるんですけども、これも各市町との処理委託料が改定されたことかと思うんですが、大体どれぐらいの額で変わったのか教えていただけますか。

○山神庁長 11ページの委託料の減のものは、RDFの管理運営業務委託の年割額の減でございます。年割で委託費を払っておりますので、それがたまたま少なかったと。

○芳野委員 質問は、減はわかるので、それがこの委託の契約期間が例えば更新になっての減だったのか、どういう条件で委託料ががくっと下がったのかという理由を教えてもらえればいいんですけれども。

○小野副庁長 昨年度の決算でございますので、昨年度までは富士電機との15年間の契約、プロポーザルで運転を始めましたときからの契約の中で、何年度に幾らという委託料金が決まっておりまして、それが漸減の方向になっていましたので、最終年度である平成28年度には少し減っていると。新しい契約につきましては今年度から発効しておりますので、その分の比較とは、ちょっとここではできないようになってございます。

○芳野委員 わかりました。

○中嶋委員長 よろしいですか。

○芳野委員 はい。

○中嶋委員長 ほかに御質疑はございませんでしょうか。

                          〔発言の声なし〕

○中嶋委員長 よろしいですか。
 なければ、これで企業庁関係の説明及びこれに対する質疑を終了いたします。
 以上で企業会計の決算認定議案の審査を終了いたします。
 当局にはお疲れさまでございました。

                 〔当局 退室〕

2 参考人の出席要求について

○中嶋委員長 それでは、事項書の2項目め、参考人の出席要求につきまして御協議を願いたいというふうに思います。
 本委員会におけます参考人の出席要求につきましては、6月5日の本委員会拡大理事会終了後の理事協議におきまして、私のほうから、今年度も本常任委員会における審議の充実につなげるために実施できればと考えており、加えて時期につきましても、県当局の当初予算編成に係る議論に資するよう、なるべく早い時期に実施すべきではないかと考え、理事の皆様に御提案をさせていただきまして、その上、了承いただきました。
 その後、9月15日の理事会におきまして、10月13日、この日は代表質問がありまして、先ほど御説明いただいた決算の採決がある日なんですけれども、その10月13日に開催される本委員会におきまして、お配りしました資料2をごらんいただきたいんですが、資料2のほうに書いてございます三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社、主任研究員の中田一良様を参考人として招致するとの方針を決定したところでございます。
 中田様は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングで主任研究員をされてまして、「日本の財政の現状と中長期的な課題」とか「日本の予算制度における財政健全化に向けた課題」などの経済レポートを出されるなど、国内経済を御専門として御活躍をされています。
 私といたしましては、中田様からは、地方財政にも大きく影響のある、国の財政政策の課題と今後の見通しに関しまして専門的な観点から意見を述べていただければなと考えております。
 10月13日、大変忙しい時期にはなりますけれども、お諮りをいたします。
 中田一良様に参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

                          〔「異議なし」の声あり〕

○中嶋委員長 ありがとうございます。
 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
 それでは、10月13日金曜日開催の本委員会におきまして、参考人から御意見を伺いたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。
 次に、参考人招致当日の委員会の運営方法につきましては、理事協議を踏まえまして進めることとしますが、詳細につきましては正副委員長に御一任願えますでしょうか。
                       〔「はい」の声あり〕

○中嶋委員長 ありがとうございます。
 異議なしということで、そのようにさせていただきます。
この際、ほかに何かございますでしょうか。

                     〔「なし」の声あり〕

〔閉会の宣言〕

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長
中嶋 年規

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