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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成29年度 委員会会議録 > 平成30年3月19日 予算決算常任委員会 会議録

平成30年3月19日 予算決算常任委員会 会議録

資料はこちら

予算決算常任委員会
会議録
(開会中)

 

開催年月日   平成30年3月19日(月曜日) 午前10時0分~午前10時32分
会議室      全員協議会室  
出席委員     47名
           委員長     中嶋 年規
           副委員長   津村  衛
             委     員    芳野 正英   中瀬古初美  廣 耕太郎
                       山本 里香   岡野 恵美   倉本 崇弘
                       稲森 稔尚   野村 保夫  下野 幸助
                       田中 智也   藤根 正典   小島 智子
                       彦坂 公之   濱井 初男   吉川  新
                       木津 直樹   田中 祐治   野口  正
                       石田 成生   大久保孝栄  東   豊 
                       山内 道明   杉本 熊野   藤田 宜三
                       後藤 健一   村林  聡    小林 正人
                       服部 富男   津田 健児   奥野 英介
                       今井 智広   長田 隆尚    舘  直人
                       日沖 正信   前田 剛志    三谷 哲央
                       中村 進一   青木 謙順    中森 博文
                       前野 和美   水谷  隆     山本  勝
                       山本 教和   西場 信行    中川 正美
欠席委員     なし
出席説明員
    [防災対策部]
             部長                                            福井 敏人
             副部長                                          東畑 誠一
             防災対策総務課長                                   米田 昌司

    [戦略企画部]
            部長                                                                  西城 昭二
            副部長兼ひとづくり政策総括監                              横田 浩一
            戦略企画総務課長                                              河  治希

    [総務部]
            部長                                嶋田 宜浩
            副部長(行政運営担当)                     日沖 正人
            副部長(財政運営担当)                      高間 伸夫
            参事兼税務企画課長                    伊藤 幸男
            財政課長                            下村 卓矢

    [健康福祉部]
            部長                                  田中  功
            医療対策局長                            松田 克己
            子ども・家庭局長                       福永 和伸
            副部長                              荒木 敏之
            健康福祉総務課長                                   野呂 幸利

    [環境生活部]
            部長                                             井戸畑 真之
            廃棄物対策局長                                    中川 和也
            副部長                                             森  靖洋
            環境生活総務課長                                  奥山 孝人

    [地域連携部]
            部長                                   鈴木 伸幸
            スポーツ推進局長                          村木 輝行
            南部地域活性化局長                        伊藤 久美子
            副部長                                 辻 日出夫
            地域連携総務課長                          松本 直樹

    [農林水産部]
            部長                                  岡村 昌和
            副部長                                  前田 茂樹
            教育長                                  廣田 恵子
            副教育長                              木平 芳定
            教育財務課長                             藤森 正也

    [警察本部]
           本部長                                難波 健太
           警務部長                               宮西 健至
           参事官会計課長                           原  政美

    [企業庁]
            庁長                                 山神 秀次
            副庁長                                小野 美治
            財務管理課長                           池田 三貴次

    [病院事業庁]
            庁長                                 長谷川 耕一
            副庁長                                 加藤 和浩

    [監査委員事務局]
           事務局長                               水島  徹

    [人事委員会事務局]
           事務局長                               山口 武美
委員会書記
           議事課      班長   中西 健司
           議事課      主幹   吉川 幸伸
           企画法務課   主査   森岡 佳代
           企画法務課   主査   大森 貴仁
傍聴議員       なし
県政記者       4名
傍聴者           9名
議題及び協議事項
1 議案の審査
 (1)議案第2号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第9号)」
 (2)議案第3号「平成29年度三重県立子ども心身発達医療センター事業特別会計補正予算(第3号)」
 (3)議案第4号「平成29年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第3号)」
 (4)議案第5号「平成29年度三重県水道事業会計補正予算(第3号)」
 (5)議案第6号「平成29年度三重県工業用水道事業会計補正予算(第3号)」
 (6)議案第7号「平成29年度三重県電気事業会計補正予算(第3号)」
 (7)議案第8号「平成29年度三重県病院事業会計補正予算(第3号)」
 (8)議案第9号「平成30年度三重県一般会計予算」
 (9)議案第10号「平成30年度三重県県債管理特別会計予算」
 (10)議案第11号「平成30年度地方独立行政法人三重県立総合医療センター資金貸付特別会計予算」
 (11)議案第12号「平成30年度三重県国民健康保険事業特別会計予算」
 (12)議案第13号「平成30年度三重県母子及び父子並びに寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算」
 (13)議案第14号「平成30年度三重県立子ども心身発達医療センター事業特別会計予算」
 (14)議案第15号「平成30年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計予算」
 (15)議案第16号「平成30年度三重県地方卸売市場事業特別会計予算」
 (16)議案第17号「平成30年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計予算」
 (17)議案第18号「平成30年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計予算」
 (18)議案第19号「平成30年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計予算」
 (19)議案第20号「平成30年度三重県港湾整備事業特別会計予算」
 (20)議案第21号「平成30年度三重県流域下水道事業特別会計予算」
 (21)議案第22号「平成30年度三重県水道事業会計予算」
 (22)議案第23号「平成30年度三重県工業用水道事業会計予算」
 (23)議案第24号「平成30年度三重県電気事業会計予算」
 (24)議案第25号「平成30年度三重県病院事業会計予算」
 (25)議案第26号「三重県子ども基金条例案」
 (26)議案第29号「三重県議会議員及び三重県知事の選挙における選挙運動用自動車の使用等の公営に
    関する条例の一部を改正する条例案」
 (27)議案第34号「知事及び副知事の給与及び旅費に関する条例等の一部を改正する条例案」
 (28)議案第35号「知事等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例案」
 (29)議案第36号「職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例案」
 (30)議案第37号「職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例案」
 (31)議案第38号「三重県職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例案」
 (32)議案第39号「三重県後期高齢者医療財政安定化基金条例の一部を改正する条例案」
 (33)議案第40号「三重県消費者行政活性化基金条例の一部を改正する条例案」
 (34)議案第41号「三重県消防、火薬、高圧ガス及び電気関係手数料条例の一部を改正する条例案」
 (35)議案第42号「免税軽油使用者証交付手数料徴収条例の一部を改正する条例案」
 (36)議案第43号「三重県試験研究機関関係工業等に係る設備等使用料及び試験等手数料条例の一部を
    改正する条例案」
 (37)議案第44号「三重県警察関係手数料条例の一部を改正する条例案」
 (38)議案第45号「三重県県税条例の一部を改正する条例案」
 (39)議案第52号「三重県屋外広告物条例の一部を改正する条例案」
 (40)議案第54号「三重県宅地開発事業の基準に関する条例の一部を改正する条例案」
 (41)議案第56号「公立学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」
 (42)議案第57号「公立学校職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例案」
 (43)議案第60号「三重県工業用水道条例の一部を改正する条例案」
 (44)議案第65号「農林水産関係建設事業に対する市町の負担について」
 (45)議案第66号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」
 (46)議案第67号「北勢沿岸流域下水道(北部処理区)の維持管理に要する費用の市町負担の改定につい
    て」
 (47)議案第68号「北勢沿岸流域下水道(南部処理区)の維持管理に要する費用の市負担の改定について」
 (48)議案第69号「中勢沿岸流域下水道(雲出川左岸処理区)の維持管理に要する費用の市負担の改定に
    ついて」
 (49)議案第70号「中勢沿岸流域下水道(松阪処理区)の維持管理に要する費用の市町負担の改定につい
    て」
 (50)議案第81号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第10号)」
 (51)議案第82号「平成29年度三重県県債管理特別会計補正予算(第3号)」
 (52)議案第83号「平成29年度三重県母子及び父子並びに寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算
    (第2号)」
 (53)議案第84号「平成29年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業特別会計補正予算(第3号)」
 (54)議案第85号「平成29年度三重県立子ども心身発達医療センター事業特別会計補正予算(第4号)」
 (55)議案第86号「平成29年度三重県就農施設等資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」
 (56)議案第87号「平成29年度三重県地方卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)」
 (57)議案第88号「平成29年度三重県林業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」
 (58)議案第89号「平成29年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第2号)」
 (59)議案第90号「平成29年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計補正予算(第2号)」
 (60)議案第91号「平成29年度三重県港湾整備事業特別会計補正予算(第2号)」
 (61)議案第92号「平成29年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第4号)」
 (62)議案第93号「平成29年度三重県水道事業会計補正予算(第4号)」
 (63)議案第94号「平成29年度三重県工業用水道事業会計補正予算(第4号)」
 (64)議案第95号「平成29年度三重県電気事業会計補正予算(第4号)」
 (65)議案第96号「平成29年度三重県病院事業会計補正予算(第4号)」
 (66)議案第99号「三重県手数料条例の一部を改正する条例案」
 (67)議案第115号「農林水産関係建設事業に対する市町の負担について」
 (68)議案第116号「土木関係建設事業に対する市町の負担について」

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

1 議案の審査、所管事項の調査
 (1)分科会委員長報告及び質疑、執行部に対する補足質疑

〇中嶋委員長 最初に、戦略企画雇用経済分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。

〇濱井分科会委員長 御報告申し上げます。
 戦略企画雇用経済分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第9号)」の関係分ほか5件につきましては、去る3月9日及び13日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。

〇中嶋委員長 ただいまの報告に対し、御質疑ありませんか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで戦略企画雇用経済分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
 次に、戦略企画雇用経済分科会に係る執行部への補足質疑を行いますが、質疑は付託議案等に係るものに限定いたしますので、御了承願います。
 それでは、御質疑のある方はお願いいたします。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 ないですね。
 なければ、これで戦略企画雇用経済分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
 次に、環境生活農林水産分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。

〇田中(祐)分科会委員長 御報告申し上げます。
 環境生活農林水産分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第9号)」の関係分ほか14件につきましては、去る3月9日及び13日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、議案第2号の関係分、議案第9号の農林水産部関係分、議案第15号から議案第18号まで、議案第40号、議案第65号、議案第81号の関係分、議案第86号から議案第89号まで、議案第99号の関係分及び議案第115号につきましては、いずれも全会一致をもって、議案第9号の環境生活部関係につきましては、賛成多数をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。

〇中嶋委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで環境生活農林水産分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
 次に、環境生活農林水産分科会に係る執行部への補足質疑があれば、お願いいたします。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで環境生活農林水産分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
 次に、健康福祉病院分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。

〇奥野分科会委員長 御報告申し上げます。
健康福祉病院分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第9号)」の関係分ほか16件につきましては、去る3月9日及び13日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、議案第2号、議案第3号、議案第8号、議案第11号、議案第13号、議案第14号、議案第25号、議案第26号、議案第39号、議案第81号、議案第83号から議案第85号まで、議案第96号及び議案第99号の15件につきましては、全会一致をもって原案を可決、議案第9号及び議案第12号の2件につきましては、賛成多数をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
なお、この際、本分科会で特に議論のありました事項について申し述べます。
三重県子ども基金条例案についてであります。三重県子ども基金については、持続可能な財源を確保し社会全体として子どもたちを支援していこうという全国初の取組であり、貧困や格差の再生産防止、家庭教育等の応援充実、子育ての希望がかなう三重の実現等の進展が大いに期待されるところであります。
しかしながら、基金に充当される法人県民税超過課税は景気の動向に影響されることから、中長期的に安定した財源の確保に最大限努力することが必要になります。
県当局におかれましては、子どもたちへの支援がその成果をあらわすまでに一定の期間を要し、継続的な取組が不可欠であることを十分に考慮し、安定的な基金運営に向けて努力されるよう希望いたします。
以上、御報告申し上げます。

〇中嶋委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
 次に、健康福祉病院分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いいたします。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
 次に、防災県土整備企業分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。

〇野口分科会委員長 御報告申し上げます。
防災県土整備企業分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第9号)」の関係分ほか27件につきましては、去る3月12日及び14日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。

〇中嶋委員長 ただいまの報告に対し、御質疑ありませんか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで防災県土整備企業分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
 次に、防災県土整備企業分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いいたします。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで防災県土整備企業分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
次に、教育警察分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。

〇藤根分科会委員長 御報告申し上げます。
教育警察分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第9号)」の関係分ほか5件につきましては、去る3月12日及び14日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって、原案を可決すべきものと決定いたしました。
なおこの際、本分科会で特に議論のありました事項について申し述べます。
本県の少人数教育についてであります。12月の分科会委員長報告において、県当局に求めていた少人数教育について、これまでの取組を検証した結果と今後の対応について詳細な報告がありました。
県当局の説明によると、少人数教育を実施した学校では、子どもたちの学校生活での落ち着きや学習意欲の向上についてほとんどの学校で効果があると捉えているとのことでした。
また、実践推進校での取組については、小学校国語、理科のティーム・ティーチングや中学校数学の習熟度別指導で結果が向上しました。
一方、小学校算数においては、習熟度別指導で高い結果が得られたものの、ティーム・ティーチングでは授業のねらいや、児童の状況把握が不十分であったことなどの理由により、実践推進校以外の学校と比べて効果が低いという結果もありました。また、全体として効果が高かった教科、指導形態の中でも、学校によっては成果につながっていない例が見られるなどの課題が明らかになりました。これらの検証結果を踏まえ、小学校算数と中学校数学の少人数指導について子どもたちの発達段階や習熟の程度などに留意しつつ、習熟度別指導に軸足を置いて取り組むとのことであり、県当局におかれては今後も少人数教育の定量的な根拠を含めた効果を検証し、子どもたちの学力向上につながる取組を着実に進められるよう要望します。
以上、御報告申し上げます。

〇中嶋委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はございませんか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、教育警察分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
 次に、教育警察分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いいたします。

〇山本(里)委員 済みません、よろしくお願いいたします。
 教育のところで傍聴もさせていただきましたが、さきほど委員長から報告のあった、少人数教育の効果というか検証をなされております。その中で委員の中からは、点数だけでということの話はありましたけれども、あの場ではすべて、全国学力・学習状況調査、学調における点数で考察をしたというような説明をされましたけれども、短期的に見てそのことを用いられたと思いますが、教育の効果、教育の成果というのがそういうふうなもので図れるというふうな感覚でみえるのでしょうかということが一つです。その調査の中の数字のデータがどうだったこうだったということは、いろいろ論議もありましたけれども、そこのところの考え方、ちょっとこれは教育に関わる者として、大きな問題点、もちろん今までもビジョンとかそういうところで、学調についてはそれだけではないという話も付け加えてもらってはいるんですけれども、いかにもあの時の御説明が学調の点数でということに偏っていたように思うんですが、その考え方を確認したいと思います。

〇廣田教育長 今回の定量的なというところで全国学力・学習状況調査の結果も含めて説明をさせていただきました。そのほかに子どもたちがどれだけ頑張ったかということも大切ということで、みえスタディ・チェックでその同じ子どもたちが年度間にどれだけ上がるか、また次の時にどれだけ効果があるかというようなことの御説明をさせていただきました。少人数学級のところにおいても、さきほど委員長の報告にもあったと思いますけれども、少人数教育の検証ということで、教員による認められる指導上の効果、それから児童生徒の変容といったことについても、落ち着いた学校生活の実現、それから授業につまずく児童生徒の減少であったりとか、実際にアンケートをとってそれの活用状況調査の結果も報告をさせていただきましたので、決して学調だけではないというふうに考えております。

〇山本(里)委員 科学的エビデンスという言葉、数値的な定量的なとかそういう言葉が飛び交っておりますけれども、エビデンスっていうのを教育でどこで取れるかっていうことは、やっぱり十分に考えていただきたいと思います。そして今現在の教育の状況がどうなっているか、世界的視野で日本の歴史の中で考えた時に、今の世界の動向は、少人数教育の中でも少人数学級という方向に進んでいるということは海外視察をされている皆さんもよく御存じであるというふうに思っています。これこそがエビデンスではないかと私は思っていますけれども、考え方のね。そういうふうなことも含めて習熟度とTTとの問題もどちらがどうのという話になって、習熟度別にシフトしていくというようなお考えを提示されましたけれども、やっぱりそこのところ私は問題があると思っておりますので、広い視野に立って教育的価値を考えていただきたいという意見をさせていただいて質問を終わります。

〇廣田教育長 少人数教育の意義については、分科会の時にも報告をさせていただきましたけれども、やはり学校とか児童生徒の状況に応じたきめ細やかな指導が必要であるということとか、学習内容の習熟の程度に応じて取り入れて個々に応じた指導の充実を図ることということが決められたりしておりますので、その意義についても十分に理解した上で、少人数教育がいかに効果があるものなのか、それで今後はどうやって進めて行けばもっとよい効果がでるのかということをしていきたいというふうに考えておりますので、御理解を賜ればと思います。

〇中嶋委員長 ほかに御質疑ございませんか。

〇津田委員 世界的に少人数教育の成果が認められて、世界はそういう流れにいっているというのは私初めて聞かせていただいたのですが、それはさておき、今までの色んな委員会や分科会の教育長の話を聞かせていただくと、現場からの効果は非常に高いということはよくわかりました。授業の中で生徒の落ち着きがみられる等々でございました。さきほど全国学力・学習状況調査の話がありまして、点数だけではなくて、その教科が好きになりましたかとか、その教科の内容がわかりましたかとか、その教科の大切さがわかりましたかとか、その点数だけではなくそういう質問を子どもたちに答えてもらう項目もあるんですね。学校の先生方は非常に効果が出ている出ていると言いながら、一方で非実践校と比べてその教科が嫌いになったとか、あるいは非実践校と比べてその教科の大切さがわからなくなったとか、非実践校と比べてその教科の内容がわからなくなっただとか、余分に一人の教員をつけながら全く効果が出ていないところもあるので、それは少人数教育ありきではなくて、定量的だという言葉も初めて聞かせていただきましたけれども、定量的な効果をきちっと検証してやっていただきたいなと、学校の現場だけの効果のみならず定量的な効果もしっかりと見極めながら先生の人材活用が非常に大事ですのでしっかりと行っていただきたいと思います。

〇廣田教育長 分科会の中でも津田委員がおっしゃったように小学校算数のティーム・ティーチングそれから習熟度別指導の成果と効果と課題というところで、勉強が好きですか、それから勉強は大切と思いますか、授業の内容はよくわかりますかという三項目については、肯定的に回答した児童の割合が、ティーム・ティーチングよりも習熟度別のほうが高かったというような分析もさせていただいておりますので、これからもそういった定量的なところでできるものはしていきたいというふうに考えております。

〇津田委員 教育長、うそはついてないんですけども、ちょっと言い方がまずいと思った。ティーム・ティーチングよりも習熟度別のほうが効果があるというのは認めますけれども、私が言ったのは、ティーム・ティーチングは倍予算をかけるわけですよね。倍予算をかけるわけですよね。非実践校と比べて数学か算数が嫌いになった、非実践校と比べて算数の大切さがわからなくなった、非実践校と比べて授業の内容がわからなくなったんであれば、ちょっと立ち止まって考えるのも必要ではないかなというふうに、習熟度とTTと比べたら習熟度のほうが非常に効果が出たというのは理解できますけれども、余分に人を入れたら当然効果があるのが当たり前なのにかかわらず、むしろ非実践校のほうが効果が出とるわけですから、それは、もう議論をやめますけれども、この辺にさせてもらいます。

〇中嶋委員長 ほかに御質疑ございませんか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで教育警察分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。
 最後に、総務地域連携分科会委員長から、分科会における審査等の経過と結果について報告を求めます。

〇下野分科会委員長 御報告申し上げます。
 総務地域連携分科会で詳細審査を分担いたしました、議案第2号「平成29年度三重県一般会計予算(第9号)」の関係分ほか12件につきましては、去る3月12日及び14日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。

〇中嶋委員長 ただいまの報告に対し、御質疑はありませんか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、これで総務地域連携分科会委員長報告に対する質疑を終了いたします。
 次に、総務地域連携分科会に係る執行部への補足質疑があればお願いいたします。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 なければ、以上で分科会委員長報告及びこれに対する質疑を終了いたします。

(2)全体を通しての質疑   なし
(3)委員間討議         なし
(4)討論

〇中嶋委員長 これより討論を行います。討論のある方は、御発言願います。

〇岡野委員 私たち日本共産党は、議案第9号、10号、12号、22号、23号、24号、38号、57号、70号、81号の10本の議案に反対し、そのほかは賛成させていただきます。
 その理由を申し上げますと、議案第9号は一般会計の予算ですが、さきほども議論がありましたけれども、学力向上の取組として全国学力・学習状況調査に合わせてみえスタディ・チェックが行われておりますが、テストでは先生が多忙になるということで、子どもたちの真の学力向上につながらないのではないかと思います。むしろみえ30人学級を進めることによって教師が子どもたちに向き合う時間を増やすようにするべきだというふうに思います。それから東海環状自動車道など国が行う道路事業に109億円の負担金が盛り込まれておりますが、私ども前々から申し上げておりますけれども、高速道路を中心とする道路に重きを置くようなことについては理解できないということです。それから三つ目としましてリニア中央新幹線関係費が900万円でございますが、2027年の東京名古屋間の先行開業を見据えたリニア効果の調査を行う予算がこの中に盛り込まれております。私たちはリニアについてははっきりと百害あって一利なしという立場をとらせていただいております。最近でも談合問題などが発覚しておりますので中止すべきだというふうに申し上げたいと思います。それから四つ目として、県政情報発信事業に1億923万4千円が盛り込まれております。県政だよりみえは、新聞折り込みになりましたけれども全戸には入りません。すべての県民に広報する手だてということを基本に考えるべきではないかと思っております。また、データ放送については契約終了となることで検討作業が今行われているようですが、あわせて抜本的に見直していただくよう要望しておきたいと思います。また、四日市港管理組合の負担金や企業補助金の支出など従来から問題ありと私たちは考えております。さらに人権センターの運営費につきましては、委員会でも申し上げましたけれども同和偏重の展示物など博物館の要素が強いというようなことを答弁されておりますけれども、見直すべきではないかと、時代に合わせて見直すべきだということを訴えたいと思います。また今回、子ども、一人親家庭など、また障がい者の医療費の窓口無料化については児童扶養手当の所得制限を適用した0歳から6歳の子供たちに無料の窓口が開かれたことは、これは是といたしますけれども、さらに拡大されることを求めておきたいと思います。
 以上、反対の理由を議案第9号について申し上げました。
 議案第10号の「平成30年度三重県県債管理特別会計予算」は、今回は昨年度に比べて県債発行は減ったとは言いましても残高は1兆4千億円にものぼっております。県債管理基金への積み立ても見送っている状況でございまして反対をいたします。
 それから議案第12号「三重県国民健康保険事業特別会計予算」につきましては、財政運営が県に広域化されたことに伴うものです。このことについてはやむを得ないという部分もありますけれども、私たちは広域化そのものに反対でしたので反対をさせていただきます。また、全体で1613億円余りの財政規模になるわけでございまして、今回、国民健康保険料の値上げは行わないというようなことを答弁されておりましたけれども、今回のこの広域化にともなって負担を増やす、値上げをするような自治体もあるようなので、一言苦言を申し上げておきたいと思います。また、議案第22号「平成30年度三重県水道事業会計予算」、第23号「平成30年度三重県工業用水道事業会計予算」、第24号の「平成30年度三重県電気事業会計予算」は毎年反対をしておりまして反対理由も例年と同じでございます。議案第38号「三重県職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例案」と議案第57号の「公立学校職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例案」は、ともに退職金を減らすものでありまして理解できません。議案第70号「中勢沿岸流域下水道(松阪処理区)の維持管理に要する費用の市町負担の改定について」につきましては、流入量が伸びないことから関係市町への負担金の単価がアップされるということになっております。供用開始から既に17年が経とうとしておりますがもっと経営努力をすべきだということで反対いたします。最後に議案第81号「平成29年度三重県一般会計補正予算(第10号)」につきましては、警察の横断歩道の塗り替え費用が8881万円余残ったということです。1カ所の塗り替え費用が4万円ですから、200カ所分でございまして、どんどんやってほしいという要望があるわけですから、前倒して行うべきだということで反対したいと思います。
 以上です。

〇中嶋委員長 ほかに討論ございますか。

〇稲森委員 私は、議案第24号「平成30年度三重県電気事業会計予算」について反対をしたいと思います。この予算はRDF発電事業が含まれているものでありまして、県が事業を推進した責任を明らかにせず、私たちの伊賀市をはじめ、市町に負担を押しつけている事業であり、そういう予算であるというふうに思います。今回は、企業庁に一般会計から返済が予定通り行われなかったということですけれども、これまでの議論の中でも、企業庁長からは、そういったことはまあやむを得ないと、私も一般会計に属するところにおったのでというようなことを、私から見たらそんなことここでおっしゃるような内容ではないと思います。一般会計と性質と異なる企業会計の意義も理解せずそのような甘い対応をしているというのは、本当に伊賀市の住民として腹立たしい限りです。そういう余裕があるんだったら、市町にお金を吐き出すべきだというふうに思います。そういう意見を申し上げて議案第24号には反対をしたいと思います。

〇中嶋委員長 ほかに討論ございますか。

          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇中嶋委員長 討論なしと認め、以上で討論を終結いたします。

(5)採決  議案第2号から議案第8号まで、議案第11号、議案第13号から議案第21号まで、
        議案第25号、議案第26号、議案第29号、議案第34号から議案第37号まで、議案第39号から
        議案第45号まで、議案第52号、議案第54号、議案第56号、議案第60号、議案第65号
        から議案第69号まで、議案第82号から議案第96号まで、議案第99号、議案第115号及
        び議案第116号(計58件)
                      起立(全員)   可決

        議案第9号、議案第10号、議案第12号、議案第22号、議案第23号、議案第38号、議案

        議案第24号       起立(多数)   可決

 (6)委員長報告で処理経過を求める事項  なし

〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長
中嶋 年規

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