三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和2年度 委員会会議録 > 令和2年9月10日 医療保健子ども福祉病院常任委員会会議録
医療保健子ども福祉病院常任委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 令和2年9月10日(木曜日) 午後1時0分~午後2時10分
会議室 501委員会室
出席委員 8名
委員長 倉本 崇弘
副委員長 川口 円
委員 山崎 博
委員 田中 智也
委員 森野 真治
委員 服部 富男
委員 今井 智広
委員 中川 正美
欠席委員 舟橋 裕幸
出席説明員 出席を求めず
委員会書記
議事課 班長 中西 健司
企画法務課 主事 水谷 健太
参考人 1名
公益財団法人三重県歯科医師会 副会長 羽根 司人
傍聴議員 なし
県政記者 なし
傍聴者 なし
調査事項
第1 参考人からの意見聴取について
1 みえ歯と口腔の健康づくり条例施行後から現在までの歯科保健の現状について
第2 参考人の出席要求候補者の決定について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 参考人からの意見聴取について
1 みえ歯と口腔の健康づくり条例の施行後から現在までの歯科保健の現状について
(1)参考人意見陳述
○倉本委員長 この際、参考人に一言御挨拶を申し上げたいと思います。
本日は、お忙しい中、本委員会のためにお越しいただき、誠にありがとうございます。委員会を代表して、心より御礼を申し上げたいと思いますし、忌憚のない御意見を頂戴できればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○羽根参考人 せっかくの機会を頂きまして、誠にありがとうございます。
三重県歯科医師会で副会長を拝命しまして、副会長の座に就いてまだ4年ですが、理事としては18年になりました。
この条例をつくっていただき、本当に我々のバックボーンとなったということの感謝も含めて、今日、意見を述べたいと思います。
お手元の資料を御覧ください。まず、2ページ、3ページです。
これは、条例制定後から現在まで、三重県歯科医師会が、三重県の事業についてどれだけ取り組んできたかということをまとめたものでございます。
平成24年度と令和元年度を比べていただくと、数としては若干、増えております。以前から国の10分の10の事業であります8020運動推進特別事業というのが、全国規模で4億円から5億円程度、三重県にしますと1000万円程度の予算を頂いており、平成24年度当時も多くの事業をやっていました。三重県歯科医師会としては、国からの8020運動推進特別事業予算を頂いて、県民の歯と口の健康、ひいては全身の健康のために数多くの事業を県とともにやってきたと自負しております。
次におめくりください。
では、この歯科保健医療、まず特に虫歯についてどうだったか見てみますと、1歳6か月児の歯科健診の結果で見ますと、平成23年度は、虫歯のない者が98.62%。統計の都合上、平成29年度の数字になっていますが、条例ができた後では99.16%。1人平均齲歯数、子どもが1人何本の虫歯を持っているかという数字になりますが、平成23年度は0.04本、29年度が0.03本となっております。3歳児についても、78.86%から84.32%と、虫歯のない者は確実に増えております。そして、1人平均の虫歯の数も0.70本から0.54本。非常に少ない数のように見えるかもしれませんが、1歳6か月児、3歳児に関しては、もともと多くの虫歯を持っておりませんが、それでも確実に状況は改善しつつあります。
次におめくりください。
6歳児、9歳児は、法定的な資料はございませんので、虫歯のない者の割合だけになっておりますが、6歳児につきましても43.63%から55.99%、9歳児につきましても29.52%から42.18%と向上しております。
同じく12歳児、これは文部科学省のほうで統計を取ることが決められております。12歳児の1人平均DMF指数、全国平均がよく出てくる数字でございますが、虫歯のない者の割合が平成23年度は45.09%、平成29年度は59.90%、1人平均の虫歯の数は、平成23年度が1.50本で、平成29年度は0.96本まで減少しております。たったこれだけかと思われるかもしれませんが、条例制定前は、全国平均を時々下回ってしまうという状況であったのが、今、ようやく全国平均に並びかけている状況でございます。
ただ、我々の間で有名な新潟県におきましては、小さな弥彦村というところからフッ化物洗口が始まり、現在、いまだに全国ナンバーワン、0.4本という数字になっております。これは、十数年トップの座を続けております。実は1歳6か月児や3歳児の数字はそれほど上位ではないものの、フッ化物の影響で、新潟県はこのようにすごく低い数字を保っています。三重県もそこに並びかけられるような状況を目指して頑張っていきたいと考えております。
もう1枚おめくりください。
これがフッ化物洗口実施人数でございます。グラフの書き方でも若干見え方は変わるかもしれませんが、平成23年度から、フッ素を使ったブクブクうがいを行っている人数が若干増えてきていることがよく分かるかと思います。
同じくフッ化物洗口実施施設数です。これも平成23年度と平成30年度を比べますと、伸び率が確実に上がってきたというふうに感じております。
この事業自体は、平成15年度の頃から、先ほど申しました国の事業予算を用いて取り組んでおったわけで、我々の歯科医師会の会員の各医師たちが自分の担当の幼稚園、保育所なり、そういうところを一生懸命説得しながら進めてきました。
平成23年度に条例ができた後、我々にとっては、その事業を進めていくバックボーンができたということで、かなり進めやすい状況になったというふうに感じております。平成30年度頃から、念願でありました小学校でのフッ化物洗口も一部地域で始まっております。これに関しては、私が18年前に取り組んだ頃には、私が生きているうちにこのフッ化物洗口が小学校で実現できるなどとは思わないぐらい高い障壁のあるものでございました。
次におめくりください。
一方、我々が仕事を進めていく上で非常に頼りになるパートナー、歯科衛生士などの歯科関係の専門職ですが、県内29の各市町にどの程度採用されているかという数字でございます。平成23年4月1日時点で、常勤は歯科医師が県で2人、歯科衛生士が市町で7人、非常勤に関しても、市町で歯科医師が1人、歯科衛生士が3人という形になっております。
平成31年度の状況でございますが、おかげをもちまして県では歯科衛生士が1人になりました。各市町の状況については、増えているかのように見えますが、歯科衛生士1人が非常勤から常勤に変わったというだけでございます。先ほどから申しておりますように、29市町の中で11人という数字で果たして充足しているかどうか。
私は志摩市から参っておりますが、県内ではやはり産業等と同じで、県北部は非常にいい状態で、県中央部から南部にかけては、あまりいい状況ではないということです。私のまちでも随分前から非常勤の歯科衛生士がおりました。人口5万人程度で1人。それでもこの歯科衛生士は、てんやわんやで仕事をしております。実際には、人口10万人を超えるような市であっても、採用がないというところもございます。我々とともに頑張っております歯科衛生士会のほうからも、ぜひともこの人数を増やしてほしいということが言われています。
常勤というのは難しいと言われがちなんですが、我々からすれば非常勤でもいいので、歯科保健に常に関われる人材であれば、非常勤であっても本当にありがたいなというふうに感じております。
次におめくりください。
条例の大きな柱として、全ての県民が同じく歯科治療、歯科検診を受けられるという精神が盛り込まれております。その中で、我々の会の中の、みえ歯ートネットという障がい者の治療を行うネットワークがございます。これは、この条例ができる際に、ここにお邪魔していました私の前の中井副会長が尽力されて立ち上げたものでございますが、これに関しては、右肩上がりどころか、残念ながら障がい者の治療に対して積極的に協力していただける歯科医院の数は、なかなか増えておりません。
もう一つ、条例制定の際にパブリックコメントに私も入れたかったのですが、条例をつくる前々年でしたか、スポーツ振興の法律ができたこともありまして、我々の業界の中でスポーツに関することというのも意外に大きなウエートを占めております。
と申しますのも、私も診療しておりまして、虫歯は子どもたちの責任もあるから仕方ない、ただ、スポーツ、学校の授業等でけがをして歯を失ってしまうというのは、非常に心苦しいものがあります。これに関しては、ある種の保険というものはありますが、保険というのは当然でございますが、事故があったときにお金が支払われる、事故を防ぐような手だてということは何もない。
今、三重県では、三重県スポーツデンティスト講習会、皆様方も御存じのとおり、国体の場で当然のように歯のけがをしてしまうとかいったことも十分考えられるということで、三重県歯科医師会が取り組んできているものでございます。ただ、これに関しても先ほど申しましたように、けがによる口腔の損傷、そしてパフォーマンスの低下というようなものを担保するものは何もございません。幸いスポーツの世界でスポーツ用のマウスピースはかなり普及が進んできたといっても、義務化が進んだというだけ、ラグビー等の試合は装着が義務でございます。
私の患者から、ラグビーのマウスピースを作ってほしいということを言われて、1個作ったところ、はめた瞬間にその子どもの言ったせりふが、「先生、これ、はめてしゃべれますね」って。私は愕然としました。その子どもたちがふだん使っているものは、お湯にはめてぎゅっとかんで、それで終わりなんです。かんでいないと外れてしまうようなマウスピースに何の意味があるのか。マウスピースについても、幸いという言葉はおかしいですが準備期間も増えました。我々のほうは、今、スポーツデンティストを各地区に配置できておる状態です。スキルアップをしていきながら、いざ本番には現地に赴くという態勢を整えております。ただ、これに関しても、今のところこの条例に、担保する言葉は一言もございません。
次におめくりください。
ここからは国のお話です。条例が制定される前に法律が定められたとき、口腔の健康が全身につながるということが、ようやく認知されるようになってきました。2017年、いわゆる骨太の方針の中で、「口腔の健康は全身の健康にもつながることから、生涯を通じた歯科健診の充実、入院患者や要介護者に対する口腔機能管理の推進など歯科保健医療の充実に取り組む」と、国がはっきりとこの姿勢を出しました。これは、まさに条例の中でもうたわれている基本精神でございます。
さらに、2018年、このところから我々の歯科医療や医師会等の連携ということもしっかりうたわれるようになってきました。正直申しまして、2年続けてこういったことをうたわれただけでも我々としては非常にありがたかったんですが、さらに次におめくりください。
2019年でございます。この中で、我々もいろいろ取り組みつつあるフレイルという言葉が出てまいりました。これは、要介護状態に陥る前の虚弱な状態を指す言葉でございます。この中には直接の言葉はございませんが、我々の世界でさらにオーラルフレイルという言葉が出てまいりました。口の虚弱状態。
フレイルという言葉の提唱者でございます東京大学の飯島教授の、全身の虚弱、フレイルの前に、オーラルフレイル、食べることが困難になってくるという状態が発生する、そして、オーラルフレイルが進んでいってフレイルになる。つまりフレイルを防ぐためには、オーラルフレイルを防ぐことも重要といろんなところで言われ始めました。そのことが2019年にはうたわれるようになりました。
そして、今年でございます。変な絵をつけていますけれども、我々の口腔の健康状態が感染症予防に非常に関与するということが改めて言われ始めました。少し先走った大阪府の某知事のように、あまり変な発言をすると、うがい薬がなくなったりすることもあるかもしれません。正しくは、感染した方がそれを使うことによって、他人にうつすことを確実に防ぐことができる。感染していない人に関してはいろいろな議論はあるかもしれませんけれども、少なくとも感染者がうがいをすることによって、他への感染を防ぐことができるということは間違いないようでございます。
次におめくりください。
国の施策の中で、平成26年度から後期高齢者の歯科健康診査というのが実現できました。これに関しては、29市町の首長に我々の主張を酌み取っていただいて、県下全域で後期高齢者医療広域連合歯科健康診査事業、これは国のモデル事業として募集を行われたところから始めたものでございますが、県下全域で始めたのは三重県が唯一でございます。
この後期高齢者の歯科健康診査は、何が違うかと申しますと、口の機能の検査が入っております。今、新型コロナウイルスによる肺炎が言われていますが、実は、高齢者に限っていえば、死亡率のナンバーワンは元々肺炎でございます。懐かしい塩川元財務大臣も、最後に亡くなられたのは肺炎でございます。この肺炎予防のために、この後期高齢者の歯科健康診査のモデル事業が始められて、先ほど申しましたように、各首長のおかげをもちまして三重県全域で始めることができました。ただ、残念ながら、まだ75歳と80歳だけでございますが、この受診者数につきましても、平成26年度からまさに右肩上がりで、伊賀のほうの歯科健康診査でいいますと、6割という数字を超えることが多いんですが、今日、資料には出しておりませんが、普通の40歳、50歳、60歳の節目の健診の歯周病検診というのもございます。これに関しては、三重県下でほぼ5%から10%を超えることはないという状況ですが、我々は一生懸命、県民の健康ということを考えてこの数字を確保しております。
20.1%、これは今年度も行っております。今年度は若干、新型コロナウイルス感染症の影響が出るかもしれません。
次の19ページです。この歯科健康診査の中で、口の機能に問題があると判定された方は、先ほど申しましたオーラルフレイルに当たります、この割合が、平成26年度のときは我々の各会員の理解度も若干低かったせいもありまして、十分な精査ができていなかった可能性がありますが、このように75歳、80歳の方で3割から4割ぐらい、つまり少なくとも2000人程度に口の機能の低下が認められるんです。受診率が約20%ですので、全体はこの5倍、75歳、80歳に限っても、毎年1万人ぐらいの方が口の機能が衰えていることになります。
我々は、これをどうするか。お恥ずかしい話になりますが、受ける受皿がございません。これは、介護保険の中の介護予防事業、これは市町の新しい総合事業等と呼ばれた事業で、介護保険に該当しないけれども、機能を回復させる、向上させるという事業なんですが、これは、各市町にお願いしておっても、なかなかうまく機能していない。つまり、毎年1万人以上の方が手つかずのまま、口腔機能の低下のまま据え置かれているという状況でございます。
このように、大きく改善した点、そして、まだまだという点が我々の歯科保健の仕事に関してもございます。
さて、次のページにめくりいただけますでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の影響について、これも三重県歯科医師会がこの4月からアンケートを取ってまいりました。そのことについてまとめたものでございます。
県内でも新型コロナウイルスに歯科医師が感染したという事例がございます。ただ、次の21ページのほうに書いてございますが、我々は、もともとB型肝炎、C型肝炎のウイルス、これは感染力ももちろんですが、なかなか死滅させることが難しいウイルスでございますが、これとずっと闘ってまいりました。20年以上前になりますでしょうか、三重大学医学部附属病院のほうでB型肝炎に感染されて、医師と研修医の方が劇症肝炎を起こして亡くなったという悲惨な事故がございました。そういったことも受けて、我々は常日頃から感染症対策には、非常に力を入れてまいりました。
そのおかげをもちまして、現在のところ、歯科医師から患者にうつしたという事例は、全国的に見てもございません。少なくとも我々がふだんのマスク、グローブの交換、手洗い等を行っていることで、そういったことが起きていないということになります。ニュースなどを聞いていただければお分かりかと思いますが、いまだかつて、歯科医院がクラスターになったという話はございません。ただ、三重県でもあったのですが、我々もさらに気をつけておるのが、スタッフ同士が休憩時間中等にということがございます。ですので、私どもの医院でも、朝、仕事を始める前からマスク、グローブ、そして食事の際にはお互い向かい合わないようにと。さらに、悲しい話ですが、今年度、新任の歯科衛生士が入りましたが、私どもは、いまだに歓迎会すら開けておりません。それぐらい我々は、感染症予防に細心の注意を払っておるわけでございます。
次におめくりください。
非常に残念な話ですが、4月6日に厚生労働省から「歯科医療機関における新型コロナウイルスの感染拡大防止のための院内感染対策について」ということが出て、ひどい話なんですが、歯科衛生士が最も危険な職種であるというような週刊誌の記事も出ました。ただ、どこに科学的な根拠があるのかということは一言も書いてございません。
そういったことも受けて、我々のところでも、4月、5月、かなりの数の患者が受診を控えられたということが起こりました。ここに書いてございますように、私の患者で定期的な検診を行っていた人、毎月きれいにお掃除していた方が、ちょっと新型コロナウイルス感染症が怖くてと言って、3か月ほど後にお見えになったときには、ふっとため息が出るような状況でございました。やはり汚れがたまっている、出血がひどい、ぐらぐらしている、そういう状況になってしまいました。
ところが、最近、歯科の大学教授の話の中で、口腔内を不潔な状態にしていると、新型コロナウイルスに関しても感染のリスクが高まるということがはっきり言われるようになりました。つまり、この不条理ともいえる問題、受診控えによって、さらに問題を拡大してしまう。
例えば高齢者施設でもそうなんです。我々がよく往診に行っていたところが、しばらくは来ないでほしいといったことになって、最近、高齢者の運動不足のこともよく取り上げられていますが、当然、口腔内の管理が行き届かなくなる。新型コロナウイルス感染症にはかからないけれども、誤嚥性肺炎で亡くなるという可能性は十分上がっているというふうに感じております。
新型コロナウイルス感染症の影響についてのアンケート結果を御覧ください。24ページからです。
パートのスタッフを休業させているというようなことも出てまいりましたし、25ページを見ていただいたら分かりますが、1割から2割、3割から4割という患者の減というところがこれだけの数が出ております。トータルの損失に関しても、相当額、出ております。県のおかげで、消毒関係、手袋、マスク等もある程度確保できておりますが、それでも十分ではない。当然ですが、なくなった時点で我々は診療をやめなきゃいけないので、たとえ高くても手に入れなければいけない。ここに関する出費は、間違いなく増えております。
このように持続化給付金を申請している者、これは収入が前年度に比べて下がったわけでございます。融資の申請も、我々の業界なんて一見関係ないのかと思われがちですが、これほど影響があるということでございます。
現在、困っていることに関しては、このような状況です。棒グラフの上から見ていただけますように、マスク、手袋といったものは、ある程度充足されつつあるというけれども、自身、それからスタッフの感染の不安は、相変わらず解消されていないです。風評被害を我々だけの力で、うちの大杉会長も三重テレビのほうに出演させていただいて、このことについて、なかなか大変だということは訴えたんですが、まだまだ、我々は本当に不安を抱えながら、それでも第2波、第3波のときに、県民の口腔の健康を守らなきゃいけないという一念で頑張っておる次第でございます。
(2)参考人への質疑
○倉本委員長 それでは、先ほどの御意見を受けまして、委員の皆様から御質疑があればお願いします。
なお、念のため申し上げますが、委員及び参考人は着席のまま挙手をして、委員長の指名を受けてから発言されるようにお願いいたします。また、参考人から委員に対しての質疑はできないこととなっておりますので御了承をお願いいたします。
それでは、委員の皆様から御質疑があればお願いいたします。
○今井委員 今日は本当にありがとうございます。また、いつも県民のために医療を提供していただいていますことも感謝申し上げます。
今日は、資料で数字等を示しながら、条例の施行後から現在までの歯科保健の現状について御説明をいただいたという形で、その中でも幾つか聞きたいことはあるんですけれども、それは後に置いて、県が条例改正の方針を出しまして、いろんな観点から条例改正が必要ということになっております。現状を教えてもらう中で、歯科医師会並びに羽根参考人のほうで、今の条例のどういったところを具体的に改正していくことが必要かというようなお考えがあれば。
例えばフレイル対策とか、条例に書き込めるかどうかは別にして、私も歯科衛生士等の人材育成も含めた行政での活用、活躍というのも必要とは思っておるんですけれども、どういった内容で特に条例改正していくべきというお考えがあれば、参考に聞かせてもらいたいと思います。
○羽根参考人 スポーツに関することは全く抜けておったということ。そして、国の方針の中で、フレイル対策とそれに関連して、先ほど私が申しました口腔機能が低下した人に対する地域包括ケアの中での我々の歯科医師の立ち位置ということ。それから、我々もたった一人では立ち向かうことはできません。そのパートナーの問題、常に自分のところのスタッフとタッグを組んでということでは、なかなか地域にも入っていけません。その中で、地域で我々に力を貸していただける専門職が非常に欲しいというところが現状でございます。
また、障がい者の問題についても、三重県内には歯科の大学がございませんので、三重県歯科医師会の障害者歯科センター、そして四日市にもございます。ただ、四日市に関しては、当然、四日市市のものでございますので、これを四日市市以外の方が利用するということに関して幾つかの問題があります。障がい者対策に関して、我々のほうとして、歯科医師会として自己財源だけでは、とてもじゃないけれども、できません。今も県からのお力添えをいただいて何とかなっているわけですが、それに関しても、これから新たな人材も育てていかなければいけない。いろんな課題が山積しておる状態です。
新しい感染症ということに関してもそうです。そして、災害時のことは今の条例にもうたっておりますが、ここ数日来の災害の報道を見ても分かるように、この先、我々が災害時、コロナ禍、口腔ケア、これに関してまだ道筋が見えていない、さらに不安を抱えている。こういったことも多々あり、国から骨太の方針で言っていただいたように、我々がさらに他職種と連携し、新しい感染ということが考えられる時代に対応していけるバックボーン。先ほど申しましたように、我々が仕事をしていく中で、国から予算を頂いても、事業を行うときにすごく苦労していたんです。
ただ、条例ができた、失礼な言い方ですけれども、条例は水戸黄門の印籠のようなものです。県民のために、歯科医師会、歯科衛生士、頑張りますよ、ここに書いてあるんですよ、ですから我々はやりたいんです、やらせてください、これだけで全然違います。もしなかったら、何だ、あんたたち、何しに来たんだ、金もうけか、実際、そこまではなくても、国会の場でもそういう議論があったんです。歯医者が虫歯を減らそうとしている、あんたたち、虫歯が減ったら困るだろうっていう質問をされた国会議員もいたほどです。我々にはこの条例、県民のためという錦の御旗が本当に力強いということです。
今回も、今まででもう少しここに力を入れたいというところを増やしていただければ、本当に助かるというふうに思っております。
○今井委員 幾つか改正が必要だろう、参考人のほうでこういったことが必要じゃないかということを聞かせてもらいました。参考にしたいと思います。例えば、災害時、感染症における口腔ケアが今後不安ということを条例の中に書き込めるかというと、なかなか難しいので、今後、改正する計画の中で、実際の事業としてどのような形で歯科医師並びに歯科衛生士等に感染症拡大時や災害時に御活躍いただくのか、県民を守っていただくのかというのを、細かいところでしっかりつくっていかないといけないのかなというふうに思いました。
スポーツのこと、フレイル対策、また地域の中での専門職、今の条例では人材の育成や確保というのは書いてありますけれども、適切な配置ということは書いていないので、そういったことをしっかりと位置づけていけるのか、条例の中に書き込んでいけるのかは、ぜひ検討させてもらいたいと思います。
歯科衛生士のところで、現状で育成、確保というのがあるんですけれども、正規職員、非常勤職員の別なく、行政における歯科衛生士の採用の問題と、もともと歯科衛生士の確保が非常に難しいと聞くこともあって、そのことも条例に書き込んでいかないといけないと思っておるんですけれども、どうですか。
○羽根参考人 記憶が随分前ですけれども、県の公衆衛生学院を廃止するという話がございました。歯科衛生士学科と歯科技工士学科、両方を抱えて予算がないからどうにかしてほしいということを受けまして、三重県歯科医師会としては苦渋の選択で、とにかく歯科衛生士ということで、その学科を確保していただいたおかげで、数はある程度は満たすことができておるんですが、これに関しては今井委員が言われたみたいに、今度は修学費用とかいったことで、そこに進む人が少ないといった問題がある。
我々の業種は大企業ではございません。零細企業でございますので、他の業種に比べて、いろんな患者を日々安心させるという大変な業務に見合う給料が払えているかというと、ちょっと心苦しい点もございます。
ただ、これを幸いと言ってはおかしいんですが、県内で景気がすごくよくなっているわけではございません。我々の業種は、そこに関しては安定した職種の一つでございますので、それで何とか確保できているのかなと思っております。育てるという箱はできていますけれども、そこに進むための後押しするもの、そういったことも、当然、条例にうたえるものではございませんが、その精神というか何か、そして、もう一つ、行政の側にいたら我々は非常に助かるわけです。そういった方が活躍することで今度は、歯科衛生士、小さいときから役場で検診してもらってきた方が歯科衛生士なんだ、そういった方が増えていって、いろんな地域での活動を増やしていければ、歯科衛生士の成り手を確保するよりも大きいと思うので、この2本柱を今、切望するところでございます。
○今井委員 条例に書き込めるかは別にしながら、その辺も大事かなと思います。
みえ歯と口腔の健康づくり条例をつくったときに委員で入っていました。人の健康を維持する上で、歯と口腔の元気、健康っていうのはとても重要だという意味と、三重県全体、また国全体が健康づくり、健康寿命の延伸ということを大きく掲げてやっておりますので、基本理念といいますか、前文のところに健康寿命の延伸も言葉として入れていく必要があるのかなということと、今、SDGsがよく言われていて、「すべての人に健康と福祉を」というターゲットの3番があるんですけれども、そこに歯と口腔の健康はつながってくると思います。言葉を入れる、入れないは別にして、歯と口腔の健康づくりが全身の健康を守っていく、元気で長生きしてもらう上で重要であるというところを強調していかないといけないと思っております。今後、様々なアドバイスもいただきながら、常任委員会で執行部から改正案が出てきて、議論するときもあると思います。今日は限られた時間ですので、また意見交換もさせてもらえればなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○田中委員 私も条例制定のときに委員で参画していましたので、今の御報告を非常にありがたいなと思って聞かせてもらいました。
さらに齲歯を予防していくために、フッ化物洗口もさることながら、歯科医院、クリニックにおけるフッ素塗布も有効なのではないかなと。もちろん永久歯に生え変わるときというタイミングがあろうかと思うんですけれども、参考人の肌感覚で結構ですけれども、そのあたりの動向はどうでしょうか。
○羽根参考人 これに関しても厚生労働省のほうで、ある種、施設基準というのがございますが、そういった中で、歯科医院でフッ化物塗布等の予防を行うことに関して、保険点数が算定できるようになっております。これで我々は、非常にやりやすくなりました。以前は、これを保険とは別に自費で行わなければならないような可能性もあったんですが、今、県内において小学校、中学校は、償還方式ではございますけれども、フッ化物塗布を行っていく費用がかかっても多少、やりやすくなりました。
ただ、それに関しても、施設基準の中で歯科衛生士がいないことにはできませんので、歯科衛生士のいないところでは行えないことになります。国のほうで点数化していただいたので、我々としてはフッ化物塗布、それからもう一つ、小中学校に関しては償還払いでもお金がかからなくなったので、シーラントといって虫歯になる前に詰めたりとかということで、本当にあらゆる方向で子どもたちの治療がやりやすくなりました。
もう一つ、ちょっと長くなりますが、私どもの三重県歯科医師会では児童虐待防止にも取り組んでいます。児童虐待のことに関して申しますと、その子たちは歯科医院に来るその日のお金がない。それを考えますと、最終的には現物給付、誰もが、いつでも、貧しくても、たった一人でも歯医者に来て治療が受けられるという環境をぜひ実現してほしいというふうに思っております。
○田中委員 フッ素塗布なんかも、県民の意識が高まらないと、歯科医院へかかる子ども、診療、塗布してもらおうという保護者がもっと増えてこないと駄目なのかなと思っていますので、その意識啓発がさらに必要なのかなと私は考えているので、条例改正についてそういう観点でもチェックしてみたいなと思いました。
あと、8020運動、それから盛んにおっしゃったオーラルフレイルの話、フレイルにつながっていくというところからいくと、歯肉炎とか歯周炎とか、いわゆる歯周病の状況については、条例制定後、参考人の肌感覚で何か変化がありますか。県民の意識のところで。
○羽根参考人 残念ながら、先ほど申しました40歳、50歳、60歳における歯周病検診の受診率は相変わらず低くなっております。これは、ある地区の歯科医師会では、行政では500円程度の負担が必要な部分を会が負担するような形をもって、一生懸命、自己負担がない形にしてやっておりますが、これがまだなかなか進展していないところでございます。ただ、高校生ぐらいの歯肉炎に関しては、若干よくはなりつつあります。
これに関して条例があるおかげで、特に市町の条例を制定されたところでは、条例で何が違うかって、計画を策定して、調査して、いわゆるPDCAサイクルが回ります。それが非常に大きくて、実情をつかむ、的確な施策を打つことができます。ただ、ここに関しては、資料を作ればよかったんですが、どうしても働く世代の男性が歯科医院の受診率が低い。こういったことが歯周病を治療していく上で、まだまだ問題が山積している部分です。
糖尿病と歯周病も非常に関係がございますので、今、医師会のほうの御協力をいただいて、その部分での連携、これに関しては、これから薬剤師等も含めて、オールメディカルという形で取り組んでいけるようにぜひしたいなと考えております。
○田中委員 糖尿病の話をしていただいて、本県は糖尿病の罹患率も非常に高い県でありますので、そのあたりは、本県独自の条例、三重県流という形で盛り込むポイントかなというふうに思っています。その他、狭心症とか心筋梗塞、脳梗塞など、プラークが及ぼす悪影響というのも分かっていることなので、そのあたりのところもしっかりと条例に明記しながら、県民に周知していく必要性を今後チェックしていきたいなと思っています。あと、気になっているのは、早産のリスクも高まる、ハイリスクになる、そういうことも少子化に対応する三重県ということで。すくすくと子どもを育てていくことにもつながっていくかなと考えています。
それから、人材育成のこと、歯科衛生士の確保・定着について。公衆衛生学院の問題は私も非常に憂慮していまして、歯科技工士の方も、質、クオリティーの高い技工物をお作りいただくには、人材育成が必要かなと思うんですけれども、いろんな流通というか、最近はそんなこともあって、なかなか難しかったのかなと思っているところですが、歯科衛生士については、今日、見せていただいて、自治体における配置の状況は進んでいないなと。条例制定のときにも、ここは絶対やるべきやと思って私も意見させていただいたんですけれども、進んでいないという実態がよく分かりました。引き続きやるとともに、市中のクリニックにおける歯科衛生士の定着率を高めていくための何らかのものを、県行政としてもお示しする必要があるのかなと思っていますが、参考人、御所見は何かありますか。
○羽根参考人 随分前、公衆衛生学院が存続されるときの非常に興味深いデータがございます。県内3つの歯科衛生士養成学校の中で、公衆衛生学院が断トツで修業年数が長い。例えば安い費用で受けられる、つまり志が高い人が集まっている可能性が高いということもあると思うんですが、そういった中で、我々も各学校に講師という形で派遣しておる会員もたくさんいます。こういった条例を基に、歯科衛生士が高い意識を持って仕事することが、結局、定着率の向上につながると思っていますので、ぜひそのあたりも取り組んでいきたいと。
ちょっとだけ糖尿病に関して。糖尿病は、砂糖の使用量が大きく影響しますので、虫歯とほぼ同じように南部に行くほど悪いという形になっております。これはぜひとも何とかするタッグを組んで。うちも今、事業をやっておりますので、またそういったデータも出せたら御提案したいと思いますので、よろしくお願いします。
○田中委員 歯科衛生士について私がよく考えるのは、生涯学習的な取組を県独自で県内で従事する歯科衛生士に対して何かやっていくということ。そのことによって、仕事のやりがいを持っていただく。各クリニックで院長が指導するとか、それは努力していただいていると理解していますけれども、行政としても歯科衛生士に対して、人材育成の部分に関与できることが何かできないのかなというふうに思っていますので、その観点でも条例の改正案に対してチェックしていきたいなと思っています。
○中川委員 8年経過して、今、聞かせていただいて、本当に進歩したなということで感謝したいと思います。
同時に、不足の部分があるということで様々な話があった中で、マウスピースの話です。私は三重県ボクシング連盟の会長をしておるんですが、これは、合う、,合わんで、なかなか難しい。これを幅広く展開していただきたいなと、これも入れなきゃならんなと思います。
それから、歯科医師の方々の思いだと思うんですが、障がい者、みえ歯ートネットということで、医療的なケアのうち、親、障がい児・者とか、発達障がい者等、この部分も皆さん方にジレンマがあったんではないかなと。このあたりを条例できちんとしていきたいということだと思うんですが、どうでしょうか。
○羽根参考人 マウスピースに関して、ボクシングなんかは当然。余談になりますが、ボクシングの場合に、唯一使っちゃいけない色というのがあって、赤は使えません、血と分からなくなるので。
障がい者のことに関してですが、8年前、この言葉自体がまだ大きくなっていなかった医療的ケア児、隣の県の野田聖子議員のお子様とかのことで、これに関しても、今、三重大の小児の専門でございます岩本先生のほうとかと、少しずつではありますが、小児在宅医療ということに取り組みつつあります。これに関しても、ぜひ取り組まなければいけない大きな問題と。本当に言い忘れていましたので、これをぜひ今まで以上に。障がい者という大きな枠から子どもたちの部分が抜け落ちていた。それから、高齢者の部分。これもひっくるめて、まだまだ障がい者に関しては力不足なので、ぜひその力になる条例の改正をお願いしたいと思います。
○中川委員 やっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○今井委員 医療でも、歯科医療でも、ライフステージに合った予防対策、検診、治療が大事になってくると思います。幼稚園・保育所、また小学校で始まってきているフッ化物洗口、またフッ化物塗布のことも田中委員から言われましたけれども、これらの充実をしていくことと、先ほど来、お話があった歯周病検診等が5%から10%という問題と、後期高齢者の方々の検診は、若干ですが上がってきとる、でもその中で、悪い人が約20%の受診率で2000人ぐらいいるので、5を掛けて1万人ということで、この辺は今後、対策していかないといけないと思います。
特にライフステージごと、30代、40代、50代、どのようにするか。現行の条例の第8条で事業者と保険者の役割というのが書かれておるんですけれども、新たな考え方として、国を挙げて健康経営ということが言われていまして、企業が業績を上げていく、企業の将来のためにもお勤めの人たちの健康状態をしっかりと保っていくということ。第8条で書かれとる事業者の意識が条例でどのように変わったのかとか、保険者の努力、目に見えて頑張ってもらうようになったのかというところは、どのようにお考えですか。条文を変える、変えないというよりは、中身が、例えば事業者の健診でメニューを増やしていくとか、何か必要と感じるところがあれば教えてもらいたいと思います。
○羽根参考人 事業者に関しては、この条例がまだ行き届いていないという雰囲気が強くあります。ただ、事業所健診について若干増えつつあるのは、単純に保険者インセンティブの問題です。中小企業が歯科検診を行うと、健康保険料の助成に対するインセンティブが与えられるということが国で行われておりますので、それによって若干増えつつあって、これに対しては三重県歯科医師会も取り組んでおる状態でございます。
ただ、健康経営ということに関して、IBMを中心に歯の疾病による通院とかで事業者にどれだけ損失があるかというような研究が厚生労働省のほうの指示で行われて、そろそろ結果が出てくるようになっているはずでございます。
こういったことを受けて、健康経営、つまり従業員の健康を維持することが、結果的にブラックな企業ではなく、よい企業となるということをアピールしていくことが大事だと思っています。私は三重県歯科医師会から日本歯科医師会のほうでもちょっと仕事をさせていただいておって、今ちょうど作成しておる段階で、企業が事業所の歯科検診を行いやすい環境、これをぜひ、三重県の歯科医師会にそういった窓口をしっかりして、三重労働局、地域産業保健センター等と連携していって、必ずその成果を上げていきたいというふうに。これに関しても、今の条例はそこまで読み取れない、書いていないわけじゃないけれども、読み取りにくいと思いますので、ぜひそのあたりもお願いしたいと思います。
○今井委員 健康経営と言うと、どうしても医科のイメージが強い、医科も大事なんですけれども、歯科という目線もしっかり入れていくということで、条例のどこに書くか、前文なのか、基本理念なのか、第8条なのか、健康経営という視点も取り入れていく必要があるのかなと感じましたので、聞かせてもらいました。
○倉本委員長 ほかにありませんか。
〔「はい」の声あり〕
○倉本委員長 なければ、これで質疑を終了したいと思います。
この際、参考人に対して、委員会を代表して一言御礼を申し上げたいと思います。
本日は、大変お忙しい中、お越しいただきまして、限られた時間ではありますが、多岐にわたっての御意見を頂戴いたしましたことを心より感謝申し上げたいと思います。
本日頂きました御意見を参考にさせていただいて、しっかりと委員会での議論に生かしていきたいと思っておりますので、今後とも御指導のほどをよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。
それでは、以上で参考人からの聞き取り調査を終了いたします。
〔参考人 退室〕
(休 憩)
(2)委員間討議 なし
第2 参考人の出席要求候補者の決定について
○倉本委員長 次に、次回の委員会での参考人について、御協議をお願いいたします。
本年度は、みえ障がい者共生社会づくりの次期プランの策定について予定されているところです。
この件について参考人からの御意見をお聞きしたいと考え、正副委員長で協議した結果、お手元に配付の参考人出席要求候補者名簿のとおり、障がい者相談支援センターそういんのセンター長である中村弘樹様に9月24日木曜日にお越しいただくことで調整いたしました。
中村様からは、障がい者支援施設における新型コロナウイルス感染症の対策状況等について、専門的な見地から貴重な御意見をいただけると考えております。
それでは、お諮りいたします。
中村弘樹様に参考人として出席を求めたいと思いますが、御異議ございませんか。
○今井委員 委員長の説明で、新型コロナウイルス感染症に対応したということですけれども、それ以外の障がい者の方々の様々なことも聞かせてもらうことはできるんですか。新型コロナウイルス感染症に限定されますか。
○倉本委員長 とりあえずこちらからお願いしているところはそこですけれども、それ以外にも少しお聞きいただいても、特に構わないと思っています。
○今井委員 分かりました。
○倉本委員長 ほかによろしいですか。
〔「はい」「なし」の声あり〕
○倉本委員長 それでは、御異議なしと認め、そのように決定をいたします。
それでは、9月24日木曜日の午後1時半から当委員会を開催し、参考人から意見をお伺いしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
次に、参考人招致当日の委員会運営についてですが、正副委員長に御一任をお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
○倉本委員長 それでは、そのようにさせていただきたいと思います。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
医療保健子ども福祉病院常任委員会委員長
奥野 英介