三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和2年度 委員会会議録 > 令和2年10月8日 防災県土整備企業分科会・常任委員会 会議録
防災県土整備企業常任委員会
予算決算常任委員会防災県土整備企業分科会
会議録
(開会中)
開催年月日 令和2年10月8日(木曜日) 午前10時0分~午前11時28分
会議室 202委員会室
出席委員 8名
委員長 藤根 正典
副委員長 山本 佐知子
委員 中瀬 信之
委員 田中 祐治
委員 杉本 熊野
委員 小林 正人
委員 村林 聡
委員 舘 直人
欠席委員 なし
出席説明員
[防災対策部]
部長 日沖 正人
副部長 清水 英彦
次長 井爪 宏明
危機管理副統括監 原 政美
防災対策総務課長 中川 実
消防・保安課長 和氣 城太郎
防災企画・地域支援課長 川邉 正樹
災害対策課長 内山 敦史
危機管理課長 天野 敏
コンビナート防災監 天野 亘康
その他関係職員
[県土整備部]
住宅政策課長 石塚 孝昭
[教育委員会]
学校防災推進監 今町 嘉範
委員会書記
議事課 主幹 櫻井 彰
企画法務課 課長補佐兼班長 田米 正宏
傍聴議員 なし
県政記者 2名
傍聴者 なし
議題及び協議事項
第1 分科会(防災対策部関係)
1 議案の審査
(1)議案第124号「令和2年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
2 所管事項の調査
(1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
第2 常任委員会(防災対策部関係)
1 議案の審査
(1)議案第135号「工事請負契約の変更について(三重県防災通信ネットワーク(地上系・有線系)整備工事)」
2 所管事項の調査
(1)「『令和2年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
(2)新型コロナウイルス感染症への対応について
(3)令和2年度第1回総合図上訓練の実施結果について
(4)令和2年度三重県・伊勢市・玉城町・度会町総合防災訓練の概要について
3 常任委員会活動の上半期の振り返りについて
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 分科会(防災対策部関係)
1 議案の審査
(1)議案第124号「令和2年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)
ア 当局からの資料に基づき補充説明(日沖部長)
イ 質疑
○藤根委員長 それでは、御質疑があればお願いします。
○小林委員 参考のためにちょっと教えていただきたいんですけれども、この消防団の訓練なんですが、防護衣着装等の実習機会を確保の訓練ですか、これ年に何回ぐらいされるんでしょうか。
○和氣課長 こちらのほうは初任科と申しまして、初めて消防職員になられて現場へこれから配置されるという方が対象になっておりまして、時間数で把握しているんですけれども、初任科の方は836時間の訓練をするというふうな形になっております。その中でも、救急という形で救急科という課程があるんですけれども、そちらのほうでも280時間の訓練を実施するということになっております。
○小林委員 ありがとうございました。
この必要な装備品なんですけれども、ずっと継続して使われるのとか、その都度破棄されるのだとか、そういうのもあるわけなんでしょうか。
○和氣課長 おっしゃるように、装備品の中でマスクであったりとかそれから感染防護衣などは、一度使うと汚染されてしまいますので、そういったものはやはり使い捨てというふうな形になっております。また、資機材などのものは、消毒してまた流用するというふうな形も取れますので、そういったものが混在しているものになっております。
○小林委員 ありがとうございます。
○杉本委員 ディスポシーツってどんなシーツかなということを教えてほしいのと、あとは、見直した事業なんですけれども、例えば二つ目の「みえ防災・減災センター」事業の中の専門職の防災研修、まあこういう形にしていただいたということなんですけれども、新型コロナウイルス感染症に対応するための防災の研修ってあると思うんです。特に専門職の方におかれてはそのあたりが必要だと思うんですけれども、そこは今どうなっているのか、今後どうしていくのかっていうことを教えてください。
○川邉課長 まずディスポシーツでございます。ディスポシーツっていうのは現在、防災啓発車を3台で運用しとるんですが、地震体験のところで、後ろのところで今は座っていただくんですけれども、その床面のところに、大きさ大体縦横80センチメートルと180センチメートルなんですけれども、そういうシートを敷いてそれの上で体験をしていただくというふうなものになっておりますので、床面に敷くシートの交換をその啓発車ごとにするんですけれども、そのシートのことをいいます。
それとあと、御質問で出てきました専門職研修のことなんですが、委員御指摘のそういう新型コロナウイルス感染症対策というのはすごく重要なことだと思っておりまして、ただ研修のやり方がどういうやり方がいいのかというのを検討しておりまして、後半に向けて何とかウェブとかでできないかというところで調整させていただいとるところでございます。
○杉本委員 市町のほうでそういったところをすごく対応していかなあかん部分やと思うんです。なので、市町のそういう部分ができていくように、やっぱり専門職の研修のほうを、よろしくお願いしたいと思います。
○田中委員 先ほどの関連なんですけれども、みえ防災・減災センター、この基礎コースをオンラインを活用した方法に見直したということなんですけれども、完全に中止ではないんですか。
○川邉課長 中止ではありませんで、やり方を見直して検討しとるところでございます。
○田中委員 はい、分かりました。
一応ネットで調べたら、本年度は中止というようなことが出ているんですけれども、開催中止ですよってことで。これは間違いで、オンラインでされているということなんですよね。
○川邉課長 申し訳ございません、私が申し上げたのが、専門職研修の部分が延期になっておりまして、基礎コースのところについては中止でございます。申し訳ございませんでした。
○田中委員 中止ということで、分かりました。
これに類似した応用コースがあるんですけれども、応用コースというのは予定どおりやられているんですか。
○川邉課長 応用コースについては1年の部分を、上期の部分を翌年度にずれ込ませながらやっていくという形で、ウェブも使いながら今検討しとるところでございます。
○田中委員 検討中ということで、これからもやる可能性はあるってことですか。
○川邉課長 やる方向でちゃんと進めております。
○日沖部長 今おっしゃってみえた、みえ防災塾の基礎コースは、年度初めからやっていますので中止しました。
それから、専門職の防災研修等、みえ防災塾の応用コースっていうのは延期という形で、まだちょっと日程が定まっておりませんけれども、今年度内の後半でできるかあるいは繰り越すかということも含めて今、調整しているところです。
○田中委員 分かりました。スケジュールを見ておりますと6月から始まるので、もう結構過ぎているんですけれども、これは1年分をまとめて、残った期日の中でやるっていうことなんですか。
○川邉課長 1年のコースでございますので、後半部分はネットでやって、その積み残しが出てまいりますので、それは年度をまたいで翌年度にやるという方向でできないかというので、今、調整しておるところでございます。
○田中委員 分かりました。翌年度ということは次年度とまたダブってされるということですね。
○川邉課長 はい、そうです。
○田中委員 分かりました、ありがとうございます。
○中瀬委員 資機材の購入のことでお聞きしたいのですが、以前にも話があったと思うんですが、こういう仕入れに関しては、国産とか県産とかそういうことを考えて購入されているのか、何もそういう制約なしに購入されているのか、お願いしたいと思います。
○川邉課長 資機材は、啓発の関係の資機材でよろしかったですか。
○中瀬委員 例えば体温計とか、今言ったディスポシーツの関係とか。
○川邉課長 資機材のことについては、年度内に購入する方向でおりまして、例えば手指消毒液であるとか体温計であるとか年度内に、例えば消毒液でありましたら86本、それと体温計でありましたら防災啓発車が3台ございますので各車に二つずつで6個購入するという形で、早急に購入してやっていきたいというふうに思っとるところでございます。
○中瀬委員 申し訳ない、言い方が悪かったんですが、国産品を買うのか、例えばどこでもいいから物を取り寄せるのか、どちらなのでしょうか。
○川邉課長 申し訳ございません、国産品がメインになってくると思うんですが、ただ、まず早めに購入することが大切でございますので、その辺のところはその仕様の中でクリアするものについて購入していくという形で検討していきたいと思っております。
○中瀬委員 以前にも話があったと思うんですが、全て輸入に頼っていると、いざというときに物が足らんということになるというふうに考えておりますので、ふだんから例えば県内産とか国産ということに目を向けて、ぜひとも考えていただきたいというふうに思います。
○村林委員 今の中瀬委員の質問のところで、確か新聞記事で、その県内調達みたいな話を知事が何か言ったとかいう話があったように思うんですけれども、それにはどういうものが該当して、どういうものが該当しないのかというのが、分かれば教えてほしいんですけれども。
○中川課長 県内産の部分につきましては、雇用経済部のほうで企業立地の関係で補助金を出して、マスクであるとか消毒液を県内生産しておるところについて、出納局と雇用経済部で協議をしていただいて、そういったことの優先調達の形のことだと思います。
ただ、防災対策部のほうにつきましては非常に量も多くて額も高いということで、県内調達の部分で随意契約ができる範囲をちょっと超えておりますもので、基本的には防災対策部の契約の部分については一般競争という形で出させていただいておるということになります。
○村林委員 お話としては、とりあえずスピードも大事だということも分かりますし、現在のその入札の仕方というのも分かりますけれども、知事がそうして表明したわけですから、もう少し落ち着いてからということになろうかとは思いますが、私も輸入頼りにならないというようなところは大事だと思いますし、県内企業を育成するということも大事だと思いますので、今後の課題としてぜひ念頭に置いていただきたいと要望して終わります。
○藤根委員長 ほかございますか。
〔「なし」の声あり〕
○藤根委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
ウ 委員間討議 なし
エ 討論 なし
オ 採決 議案第124号(関係分) 挙手(全員) 可決
2 所管事項の調査
(1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
ア 当局からの資料に基づき説明(清水副部長)
イ 質問 なし
3 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
第2 常任委員会(防災対策部関係)
1 議案の審査
(1)議案第135号「工事請負契約の変更について(三重県防災通信ネットワーク(地上系・有線系)
整備工事)」
ア 当局からの資料に基づき補充説明(日沖部長)
イ 質疑 なし
ウ 委員間討議 なし
エ 討論 なし
オ 採決 議案第135号 挙手(全員) 可決
〔関係部局職員 入室〕
2 所管事項の調査
(1)「『令和2年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について(関係分)
ア 当局からの資料に基づき説明(日沖部長)
イ 質問
○藤根委員長 それでは、御意見等がありましたらお願いいたします。
○杉本委員 二つ目のところの学校の危機管理マニュアルのことなんですけれども、今までに指導・助言していただいているということなので、それを受けて避難計画や危機管理マニュアルを変更した学校があるのかどうかっていうこと。それから、県立高校ですけれども、避難訓練を例えば地域と一緒にやっている学校があるのかどうかということ。それから、県立中心の話が書いていただいてあると思うんですけれども、市町とこの取組はどんなふうに進めておられるのかということを、お願いします。
○今町推進監 まず、マニュアルの変更でございます。毎年変更もかけていただいておるんですけれども、実際に避難経路ですとかあと避難場所について追記なり詳しく書くとかそういったところは、ちょっと数は今持っておりませんけれども、そういう変更もしていただいております。
それから、地域との連携でございます。実際、避難訓練を学校での防災の研修ですとかそういったところと合わせて避難訓練を実施しておるところもございます。
あと、地域との連携ということで、こういった避難訓練もそうですし、あと自治会の関係者の方ですとか地域での防災の関係者ですとかそういった方も交えて、訓練を行ったりですとか研修に一緒に参加していただいたりですとか、そういったこともしてございます。
○杉本委員 変更していっている学校もあるということなのですが、点検をしっかりやっていただきたいのと、全部見ていただいて、ここは点検がきっちりできている、まだきちんとできていないというあたりのところを、つかんでいただいていると思うので、そのあたりの情報、県立学校のものを、また後で資料をください。
それから、地域との訓練って、小中学校はやっておられるところがありますけれども、県立高校で地域と一緒にやっているっていう学校って私はちょっと分からないんですね。でも、私は、高校生は避難者というだけではなくって、時には助けるほうの担い手になっていきますので、そういった取組が県立高校でなされているのかどうかというあたりのところも含めて調査していただいて、その結果を教えていただきたいです。
それから、私は、津市なもんですから、聾学校とかみえ夢学園って非常に低いところにあります。海のすぐそばです、1キロメートル以内に学校が建っていると思うんですね。特に聾学校が、大丈夫だろうと思うんですけれども、していただいていると思うんですけれども、特に本当に海辺に近いところにある県立学校の計画と訓練がどうなっているかというところは、特に教えていただきたいと思うんです。市町との連携はどうなっていますでしょうか。
○今町推進監 私どもも市町の教育委員会のほうにも訪問させていただいて、日頃の御苦労されていることとか課題ですとか、防災学習なり防災に向けての訓練ですとか、そういったところをどうしたらよいかというあたりもふだんから聞かせていただいておりますので、そういったところで、訪問したときにも助言をしていきたいと思っております。
○杉本委員 三重県は小中学校が海辺の近いところにある学校が多いです。しかも、平野が広がっているので、高台が本当に遠いんです。ですので、避難訓練をするっていうのは、本当にいろんなことを考えてベストなのがどうなのかって、いろんなバージョンを考えながらやらないといけないと思うんですが、そこまできめ細かに県内の小中学校が全部やられているとは私は思えないんです。
でも、それをやらなかったら、それは県であり市町の、行政の責任やっていう判決が下りているので、やっぱりそこはきちっとやっていただきたい。子どもの命を守っていかなあかんってすごく思うんですよね。なので、これは本当にしっかりやっていただきたいんです。
防災ノートって座学ですから、座学で防災を終わったらあかんと思っています。そのあたり、教育委員会の動きっていうのが私は少し鈍いように思いますので、よろしくお願いします。
○田中委員 施策番号112、段ボールベッドの活用の件なんですけれども、県としても必要な資機材の備蓄を進めてまいりますというふうに記載してございますけれども、どこに備蓄されるのか、数はどれぐらいを想定されているのか、また予算はどれぐらいかかるのかっていうのをまずお聞きしたいと思います。
○内山課長 段ボールベッドそれから簡易ベッド等につきましては、8月の補正予算のほうで現在購入の契約を進めておるところでございます。
3600万円の購入の予算を見ております。これにつきましては、簡易ベッドのほう、折り畳み式の収納がしやすいものを今購入しておるところでございます。
○田中委員 また、備蓄の場所と数なんですけれども、どれぐらい。
○内山課長 備蓄の場所につきましては、過去の避難した方々の人数を参考にいたしまして、それぞれの拠点のほうへ備蓄しようと考えております。
○田中委員 多分、市町も備蓄されていると思うんで、その足らない分ぐらいを想定されとると思うんですけれども、その数としてどこに何個とか、そこら辺は細かいところまではされていないんですか。
○内山課長 数につきましては、過去の避難者の一番多かった状況のときの数の半分、市と県とで半分ということで、約1400台が県の備蓄する数という考えで購入してございます。それを、それぞれの過去の避難した状況に合わせまして拠点へ配分していくというような形での備蓄を考えております。
○田中委員 分かりました、ありがとうございます。
簡易ベッドということですけれども、エアベッドは場所も取らないし、かなり価格的にも安いので、一度御検討いただければというふうに思います。
○村林委員 木造住宅の耐震化ですけれども、コストダウンに向けた検討を進めていただくということで、それはもう大変ありがたいなと、ぜひともよろしくお願いしたいと思うわけなんですけれども。
この間も少し申し上げましたが、もう一つコストのほかに大事なことがあると思って、それは納得だと思うんです。耐震の補強工事って、コストダウンしていただくとありがたいけれども、やはり結構な額ですので、その納得というのは選択肢があるということだと思うんですね。
今は言われた額、言われた補強工事を、イエスかノーかということになるんですけれども、プランA、プランBみたいな形で選べると、納得感があってさらに進むと思うんですね。それがやはりそのコストダウンも非常に重要ですけれども、もう一つ重要なことではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○石塚課長 やはりその耐震化、一義的に責任があるのは所有者の方ですので、納得いただける金額でないとなかなか進んでいかないというのは、委員がおっしゃるとおりだと思います。
人によっては耐震力をどこまで高めるか、最低限の耐震力でいいのか、それともがちがちの耐震力までもっていきたいのか、あるいは見栄えも気にしてやりたいのか、本当にもう倒れないだけのための工事でもいいのか、所有者の方それぞれのお考えもあるかと思います。
ですので、どこまでやるのか、あるいはどういう方法でやるのかっていうことを、やはり建築士なりと御協議いただいて、納得のいただける形で進めていただきたいと思いますし、そのためには、1人の建築士だけでなく複数の、委員が前回も御指摘いただきましたように、複数の建築士から見積りを取っていただくというような方法がいいのではないかなというふうに考えております。
○村林委員 大変すばらしい御答弁をいただきましたので、ぜひともその方向で御検討いただきたいと改めて要望して、終わります。ありがとうございました。
○藤根委員長 ほか御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
○藤根委員長 なければ、(1)「『令和2年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答についての関係分の調査を終わります。
〔関係部局職員 退室〕
(2)新型コロナウイルス感染症への対応について
(3)令和2年度第1回総合図上訓練の実施結果について
(4)令和2年度三重県・伊勢市・玉城町・度会町総合防災訓練の概要について
ア 当局からの資料に基づき説明(日沖部長、井爪次長)
イ 質問
○藤根委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。
○杉本委員 5ページのところのこれまでの主な取組の中で、感染防止対策資機材の備蓄の市町の進捗状況、それとか避難所分散化の支援ということで、ホテルや旅館業組合の名簿を提供していただいたんですけれども、その辺り市町でどれぐらいそういう協定が進んでいるのかっていうことを教えていただきたいんです。
というのは、テレビなどで、段ボールベッドをこう置いてカーテンをこう仕切って感染予防とプライバシーのところをやっていますと、今までのような雑魚寝のような避難所は新型コロナウイルス感染症でこれからは変わっていきますということが、盛んに報道されているんです。ですので、その辺りのところが市町でどれぐらい準備が進んでいるかっていうその様子を、ちょっと教えてください。
○川邉課長 市町における新型コロナウイルス感染症対策関係の資機材の整備でございますが、さきの補正予算で予算をお認めいただきまして、今の県の補助金を活用いただいとるところは、10市4町という形になっております。市町に対しては臨時交付金が別途行っておりますので、市町独自で整備もいただいておると思いますし、県としてはそういった補助金も2分の1の支援をしながら、こういったところで整備を進めていただいとるという状況となっております。
それから、もう一つのホテル、旅館の関係でございます。正直申し上げて、幾つかの市町では取組を検討いただいておるところでございますし、既にやっているところもあるんですが、ただ、三重県の今の避難所の特性といたしまして、結構、各市町は、ある程度の避難所の数は指定で持っておられます。その中で、規模を縮小したとしても、これまで開けていなかった避難所を広く開けていくというところで、今の時点のところは対応できているのかなという状況となっております。
ですので、県といたしまして、組合のお力もいただきながら、そういうふうな条件はつくってはおるんですが、各市町においてその地域の状況に応じて御検討いただいとるというふうな状況になっとるところでございます。
○杉本委員 これまでも、本当に地域住民が全部ここの学校に来たら入らないよねって話がずっとありました。今回、新型コロナウイルス感染症のこともあって、家庭での避難、水平避難とかを発信していただいたんですけれども、熊本県球磨村の7軒は家ごと流されて皆さん亡くなったということもあって、やっぱり水平避難をあまり言い過ぎるのも厳しい危険な地域もありますので、やっぱり確保がすごく必要で、大丈夫って言っておられるけれども、私は大丈夫かなと思うところがあって、やっぱりそういうホテルとか旅館との協定は進めていただくように、またお声がけをしていただきたいと思います。
○日沖部長 三重県がこれまで被った災害の規模あたりを、まずは風水害をベースに、一遍にこう大量のところまで行けませんので、今年度から着手しておりますので、まずはそういったところの取組をしっかり固めた上で、実際、委員がおっしゃるように、大規模な風水害もありますし、南海トラフ地震対応もありますので、まずワンステップそちらへ行った上でさらに、例えば広域避難とか分散避難を拡大するとかいうことが今後必要になってきますので、県のほうも市町を支援しながら、さらに規模の大きい災害となった避難についても取り組んでいきたいというふうに思っています。
○杉本委員 最近やっぱり集中豪雨とか頻発になってきましたので、お願いします。
それから、もう1個だけ、教えてください。福祉避難所は、子ども・福祉部の所管なんですけれども、福祉避難所の訓練とかその一次避難のところから福祉避難所へ移っていただくとか、そういった辺りの訓練というのは今後どうしていかれるんですか。
私は、今まで福祉避難所の開設訓練とか移送訓練とかちょっと見かけたことがないんですけれども、その辺りはどうなるんですか。
○川邉課長 正直申し上げてそういった訓練をやったというのは、申し訳ない話ですけれども、自分たちも把握していないんですが、ただ、これからの避難を考えていく中で、やっぱり地域でそういったケースもあり得ると思っておりますので、子ども・福祉部との役割分担もあるんですが、市町でそういう取組を御検討いただいた際は、防災技術指導員も派遣しながら、私どもも連携してやっていきたいというふうに思っておるところでございます。
○杉本委員 新型コロナウイルスの感染リスクが一番高い人が、福祉避難所へ行く方だと思うので、新型コロナウイルス感染症の対策をしていくんだとすれば、これまで以上にそこのところは大事になってくると思うんです、考え方として。
ですので、ただ部局がまたがっているので、これまでそれぞれが動いてきたところなんですけれども、やっぱり新型コロナウイルス感染症対策というのであれば一番厳しいところの対策はしておくべきだと思いますので、連携していただいて、そのあたりの御検討を一度お願いしたいと思います。いかがでしょうか。
○川邉課長 また検討させていただきたいと思っております。
○杉本委員 はい、お願いします。
○中瀬委員 総合図上訓練のことでお聞きしたいというふうに思います。
今回は新型コロナウイルス感染症関連ということで、分散化したということで、その評価の中にも、分散化をするもののやはり3密ということは避けられんと、課題が残るということを言われていますよね。本来であれば、こういう南海トラフ地震のような大規模になれば、ロングランというか長期化した災害対策本部になると思うんです。
そういう中で、実質的に分散化して本当にできるんかという思いがあります。やはり、一か所集中でしていくほうがより効果的かという思いがあるんですが、どちらにしろ感染は発生する可能性があるので、その対策をしていくということが重要かというふうに思いますので、そういうことを想定して今回は訓練だったんですが、例えば、喫緊のうちにこういう災害が起きた場合、県の本部としてどちらを選択するんかなという思いが今非常にあって、新型コロナウイルス感染症が収束していない中でどちらを判断するんかなっていう思いがあって、それを聞きたいのが1点。
いろんな評価をしていただくので、川口先生は非常に優秀な方でいいと思うんですが、評価者は1人でいいんかなという思いがあるんです。県では複数の方にいろんな評価をしていただくことを考える余地があるのかということも、併せて聞きたいというふうに思います。
○日沖部長 まず、訓練をこういう分散でやってはきましたけれども、実際に大規模災害が起こったとき、これは風水害と地震とではちょっとケースも違うんですが、というのは、風水害の場合は一遍に大きな形にはならないケースが多いもんですから、徐々に本部自体を拡大していくということがあります。大規模地震が起こった場合は、一度にということになるんですが、今の状況でもし起こった場合ということでは、やはりこの新型コロナウイルス感染症の対策がございますので、できるだけ分散できるような形でやりたいなと。ただ、先ほど今回の訓練の課題でもありましたけれども、やはりこの部隊とこの部隊は特にこういうときには一緒にいたほうがよいというようなことがありますので、そういったことも含めまして講堂棟の活用ということも再検討していきたいなというふうに思っております。
評価者については、今、県内の学識経験者で一番、いろんなこれまでの御経験も踏まえていろいろな知見をたくさんお持ちの方で、市町の状況にも精通をされているということで、川口准教授に来ていただいているんですけれども、おっしゃるとおり、いろんな、もうちょっと客観的なというか外から見た目ということも含めてでは、今後またそういった複数の目ということも検討していきたいというのがあります。
○中瀬委員 まあどちらにしろ、いつ起きるか分からんことに対しての備えだというふうに思いますので、これっていう方法はないと思うんですが、万全を尽くすようにお願いしたいというふうに思います。
○藤根委員長 ほかございますか。
〔「なし」の声あり〕
○藤根委員長 なければ、(2)新型コロナウイルス感染症への対応についてから(4)令和2年度三重県・伊勢市・玉城町・度会町総合防災訓練の概要についてまでの調査を終わります。
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔執行部退室 企画広聴班入室〕
4 常任委員会活動の上半期の振り返りについて
(1)常任委員会活動の上半期の振り返りについての説明(藤根委員長)
(2)委員間討議
○藤根委員長 それでは、御意見がございましたらお願いいたします。
○舘委員 上半期って言ってもまだまだ始まったような状況下だというふうに思って、いろいろ課題をみんなで持ちながら、例えば重点調査項目の中でもそうですけれども、新型コロナウイルス感染症の関係のいろいろな部分、防災の部分を担当して、そこが総括的な役割を果たしながらその事業をやっていき、またこれからの、その事務局も担当しとるということからいって、それに対する今日の意見もありましたけれども、それと共に、それを今度は防災・減災対策、避難所等を含めてどうやってそれに行くんだという話、まだまだその議論の途中なのかなと、こう思います。
この項目の中で、シートの区分の中で、活性化の視点の中の委員間討議に関しては、その機会は十分に確保されておりますけれども、どこまで活用したかっていうのはこれからの課題でもあろうかと思いますし、今度それで合意を図らなあかんわなという思いを皆さん共有はしているんだと思いますけれども、個々のいろいろな問題については、みんなが課題を持ちながらその解決に向けて執行部に意見を出してきていることは、活発な議論的なことは進んでいるんかなと私は思っています。
年間計画については、これも新型コロナウイルス感染症の関係で県内外調査の関係、この後、委員長からお話があるということですけれども、大変難しい部分が出てきて、困難な部分については仕方がない部分もあるんかなと私は思っています。
重点調査項目、先ほど申し上げたとおりでありますし、ことにこの参考人招致等のことがここに挙げられておりますけれども、これは資料3のところ、下から二つ目。先ほど申し上げた、新型コロナウイルス感染症の関係や防災・減災のことについては、もう南海トラフ地震が直近だよねということの危機感を持っての議論はされていると思いますし、建設産業の活性化、今はプランが新しい、ニューの形で進んでいますけれども、今度の常任委員会は、12日かな、県土整備部の若手のいろいろな意見を、部長も入ってここで意見交換をしようという場があるわけで、特に若手の職員の方々は県職員ですから、現場までできるだけ入りながらそういうことも経験されているんだろうとは思うけれども、その中でどんな意見が出てくるのか私は楽しみにしているんですが、私ども議員となれば当然現場の声を聴いてきておりますので、そこら辺で少々のギャップがある中で議論されると思うと面白いし、その建設産業活性化プランもまた一歩進んだものにして、まさに県政の中においての総合建設産業の発展に向けていくうちの委員会としての何か提言ができたらいいなと、このように思っています。
○村林委員 調査の在り方ですけれども、県内外調査とか、この間は有志でしたけれども、総合図上訓練を見させていただいて、私は大変勉強になりました。このコロナの時代の調査の在り方として、こういう有志で足元を見直すというのは、これからもあっていいのかなというふうに感じたというのが一つ。
先ほど舘委員もおっしゃいましたけれども、県土整備部との若手の意見交換を、私も楽しみにしていまして、そういうのもコロナの時代ですから、県外に何か先進事例を見に行くというのも重要ですけれども、こういう近くで足元をというのもいいのかなというふうに感じておるところです。
○杉本委員 先ほど舘委員がおっしゃったところに、もうほぼ言っていただいたなと私は思っているんですけれども。重点調査項目の、特に新型コロナウイルス感染症に係るところについては随分皆でやってきて、今度の11月の総合防災訓練もそういったところに焦点を当てた訓練になっているので、一応ここでの委員会のことが反映もされているなというのをすごく感じています。
あとは、今後のことなんですけれども、参考人をっていう話の中で、例えば、ずっと長い間、川口准教授が防災に関わってきてくださっているんですけれども、川口准教授の三重県の防災についてのお話とか御意見とか聞いたことなかったなっていうことを、少し今日は思わせていただきました。直接参考人に、とかそういうことまでは申し上げているのではないですけれども、そのあたりのところが今後またこの委員会で何らかの形でやっていければいいのかなというふうに思っていて。
上半期っていうとまだ始まったばかりという感じで、半分まで来ていないという感じなので、後半につながっていくといいかなというふうに思っております。
○舘委員 ちょっとよろしいですか。
今、杉本委員が言われましたけれども、川口准教授の話もいいと思うんですよ。いいと思うし、いろいろな場面であの方は、一番先頭切ってやっていただいているし、この三重県だけではない伊勢湾をまたいだ感じにもやってもらっていると思うし、例えばそれを、この委員会だけではもったいない話で、この委員会が提案して議会として皆さんが情報を共有できるというか現状を把握できるというか、全議員で例えば勉強会に来ていただくとか、いろいろな形の中で対応するのもまた一つの手法かなっていうふうに感じました。あの、反対でも何でもない、そのとおりと思います。
○杉本委員 賛成でございます。ありがとうございました。
○中瀬委員 今の件に合わせてですけれども、やっぱり舘委員が言われるように、研修を、いろいろな、ここと違って議員全体が受けられるということは、非常にええというふうに思います。
そういう中で、特に防災についてこの前私もちょっと言うたことがあるんですが、先進県というんですか、大きな災害があった県の立場で実際に指揮をされとった、その防災担当者とかそういう方を三重県に招致して、いろんな話を聞かせていただくことが非常にいいことかなというふうに思うんですが。そういう機会がつくれれば、こちらから行くだけじゃなしに、今の時代ですから、担当者1人来てもらって、そういうことも必要かなというふうに思います。
○田中委員 重点調査項目なんですけれども、県外調査、県内調査ができていないのでなかなか深まった議論はしにくいと思うんですけれども、この件につきまして、県内調査がございますので、それを踏まえてまた改めて協議させていただきたいと思いますのと、あと、重点項目の二つ目に、防災・減災対策についてということが記載してございますので、またぜひとも、先ほどから話しておりますように、川口准教授に来ていただいて、議員としての目線で防災・減災対策についての御教示をいただければというふうに思います。
○藤根委員長 ありがとうございます。もうよろしいでしょうか、ほかに。よろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
○藤根委員長 振り返りとそれからこれからですね、これからどういうふうにやっていくのかということも含めて、たくさんの御意見をいただきました。ありがとうございました。
ただいまいただきました御意見を振り返りシートにまとめて、次回の委員会で配付させていただきます。なお、シートの作成に当たっての表現等については、正副委員長に御一任いただきたいと存じます。
これで、本年度の常任委員会活動の上半期の振り返りについてを終わります。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
防災県土整備企業常任委員長
予算決算常任委員会防災県土整備企業分科会委員長
藤根 正典