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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和2年度 委員会会議録 > 令和2年12月16日 防災県土整備企業分科会 会議録

令和2年12月16日 予算決算常任委員会防災県土整備企業分科会 会議録

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予算決算常任委員会防災県土整備企業分科会

会議録

(開会中)

開催年月日   令和2年12月16日(水曜日) 午前10時0分~午前11時20分
会議室      202委員会室
出席     8名
           委員長   藤根 正典
           副委員長   山本 佐知子
           委員    中瀬 信之
           委員   田中 祐治
           委員   杉本 熊野
           委員   小林 正人
           委員   村林  聡
           委員   舘  直人
欠席     なし
出席説明員  
          [企業庁]
            庁長                     喜多 正幸
            副庁長                   磯田 晋一
            次長                     森  高広
            参事兼電気事業課長          小森 健児
            企業総務課長               松下 功一
            財務管理課長               井畑 晃洋
            工業用水道事業課長          北川 博一
            RDF対策監                川戸  仁
                                      その他関係職員
          [県土整備部]
            部長                    水野 宏治
            理事                    真弓 明光
            副部長(企画総務担当)        小見山 幸弘
            副部長(公共事業総合政策担当)  佐竹 元宏
            次長(流域整備担当)          西澤  浩
            次長(都市政策担当)          向井 孝弘
            次長(住まい政策担当)         岡村 佳則
            県土整備総務課長            枡屋 典子
            道路企画課長               川上 正晃
            道路管理課長               関山 治利
            河川課長                  友田 修弘
            都市政策課長               藤森 正也
                                      その他関係職員
          [防災対策部]
            部長                     日沖 正人
            副部長                    清水 英彦
            次長                     井爪 宏明
            危機管理副統括監            原  政美
            防災対策総務課長            中川  実
            消防・保安課長              和氣 城太郎
            防災企画・地域支援課長        川邉 正樹
            災害対策課長               内山 敦史
            危機管理課長               天野  敏
            コンビナート防災監            天野 亘康
                                       その他関係職員
 
委員会書記
   議事課     主幹          櫻井  彰
   企画法務課  課長補佐兼班長  田米 正宏
傍聴議員   なし
県政記者   1名
傍聴者   なし
調査事項
第1 分科会(企業庁関係)
 1 所管事項の調査
 (1)令和3年度当初予算要求状況について(関係分)
第2 分科会(県土整備部関係)
 1 所管事項の調査
 (1)令和3年度当初予算要求状況について(関係分)
第3 分科会(防災対策部関係)
 1 所管事項の調査
 (1)令和3年度当初予算要求状況について(関係分)
 
【会議の経過とその結果】
 
〔開会の宣言〕
 
第1 分科会(企業庁関係)
 1 所管事項の調査
 (1)令和3年度当初予算要求状況について(関係分)
    ア 当局から資料に基づき補充説明(喜多庁長)
    イ 質問      なし
 2 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし
 
第2 分科会(県土整備部関係)
 1 所管事項の調査
 (1)令和3年度当初予算要求状況について(関係分)
   ア 当局から資料に基づき補充説明(水野部長)
   イ 質問
○藤根委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いします。
 
○小林委員 施策351のところで、副指標に、橋梁の修繕完了率という項目があるんですけれども、橋梁って、すぐに修繕せなあかんところは全体の6%ぐらいなんですよね。トンネルとか横断歩道とかは50%以上が修繕が必要だという統計が出ているんですけれども、なぜこういうのを副指標に置かないんでしょうか。まず教えてください。
 
○関山課長 緊急輸送道路等も含めまして、橋梁は四千何基ございまして、非常に大切なことであるというふうに考えております。ですので、橋梁修繕も目標を持って現在進めておりますので、その部分を副指標として挙げさせていただいております。
 また、道路定期点検等で道路メンテナンス等も早期措置するようにということで、現在集中的に進めておりますので、橋梁修繕を副指標に挙げさせていただいております。
 
○水野部長 この副指標について、委員がおっしゃるとおり、橋梁の修繕完了率ということで、修繕が必要なものとして点検で見つかったものについて確実にやっていきますよ、というので目標を100%と置いていて、できることを置いていては、なかなかできていないところが見えづらいんじゃないのかという御指摘だと思います。その辺りについては、国も入ってメンテナンス会議というのを立ち上げていて、その中でどれぐらいのメンテナンス、修繕が済んでいるのかといったところは整理させていただきますけれども、御指摘のとおり、この副指標は、もう少し県民の方に分かりやすく、修繕の状況が率として示せるように少し今後工夫していきたいなというふうに思います。
 
○小林委員 ありがとうございます。今後ぜひよろしくお願いいたします。
 それからもう一つ、同じく施策351のところの主な事業の⑤の道路維持管理事業なんですけれども、これ令和3年度66億円ですか、これまでずっと八十何億円ぐらいで推移しておったと思うんですけれども、これが減ってきたというのがええのか悪いのかというのがよく分かりませんけど、何でこんなに額が下がったのかなと思いますんで、何かその要因があれば教えていただければと思います。
 
○関山課長 道路維持予算につきましては66億円ということで、全体的に予算が減る中で一応前年度1.01倍ということで、積んでおります。具体的に減った要因というのは、平成29年度に一度かなり大幅に道路維持予算が減りまして、それ以前は委員がおっしゃるような八十何億円という推移できておりましたが、その中でいろんな工夫をしながら、県民の皆さんにいろんな御要望等もいただくんですけれども、その辺の縮減も図りながら、予算については前年度以上の予算を確保させていただいとるというところでございます。
 
○小林委員 確かにおっしゃるように、平成27年度ぐらいまではそのぐらいついとったんですけど、平成28年度ぐらいから、ばんと落ちたというその要因が何か分からないんですけれども、いいです。過去のことを聞いても仕方ないかなと。
 それから、行政運営7の公共事業推進の支援というところで、ここに当たるのかどうか分かりませんけれども、三重県発注の事業の受注率が全国平均よりも低いというようなところで、それを改善していかなあかんという中でのこの予算の少なさというのが一つ疑問に思うんですけれども、その辺の考え方を教えていただければと思います。
 
○佐竹副部長 受注率の話やと思うんですけれども、昨年度も、これまで最低制限価格を定めるときに、上限があったかと思うんです。会計規則で定められた部分も撤廃しておりますし、いろいろ制度の中で努力させていただいとって、なおかつ最低制限価格自体の算定式も地域の事情を踏まえたもので挙げていっております。そのような中で努力させていただいておりますので、その予算でということではなくて、制度の中で対応していきたいと思っております。
 
○小林委員 分かりました。
 制度の中でということですんで、先ほどおっしゃいました最低制限価格もそうですけれども、低入札調査基準価格でしたっけ、そういう見直しというのも考えていただいて今後取り組んでいただければと思います。
 
○舘委員 いつも申しますけれども、先ほども答弁の中でありましたけど、県民の皆さんからの要望が一番多いというか、その辺への対応ということについても、河川の堆積土砂、樹木等、一生懸命やっていただいておることとともに、頻発する災害において山腹崩壊が起きれば、せっかくやったのにまた出てくるという部分があるのはよく分かっていますけれども、それに対しても今回、その事業費を大きく上げていただいて、そういう取組をやろうという姿勢がはっきり出ているな、と私は評価させていただいているところであります。
 それと、もう一つあるんですけれども、その河川のことで言いますと、いつも言うように、もう少し小さい、どうしても市町の関係する部分があるんだろうと思いますが、生活環境的な部分での安全・安心の確保のためにも、その事業の中でやっていただけるかどうか分かりませんけれども、それにも鋭意努力をいただきたいな、ちょっとその方向性をお聞きしたいと思います。
 
○友田課長 委員がおっしゃっていただいたように、本年度はかなりの予算増額でさせていただいております。大きい河川ばかりを対象にしているわけではございませんので、身近な地元からの御要望等をしっかりと聞かせていただいて、小さいところから大きい河川まで分け隔てなく緊急的にせなあかんという判断をさせてもらったところについては、させていただきたいということで、残土処分地の確保の問題もございますので、そういったところのお願いもしつつ、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
 
○舘委員 当該市町との緊急性とかいろいろな具体性の中で、やられるというのはよく分かっていますし、もう一つ言えば、残土を置くところがないからできないとなると、そのことによって出水して被害が出てしまったらおしまいなわけでありますから、そこら辺ももう少しこれからも市町とも連携してやっていただきたいなというふうに思います。
 それと、もう一点が道路の白線等、横断歩道も含めてですけれども、今回も予算の要求を大きくしていただいて前へ進めるんだということで、まさにこれも安全・安心につながる部分で、この部分についてもできるだけ早くそのことをやっていただきたい。ただ、これが起こった原因は何かって言えば、財政的に大変だから、その事業についてはちょっと待ってよと、県として先送りをしてきたことが今回それが山のようになって、どうしても今やらなければならないということで、ここ数年間そんな形になってきているんだというふうに思うんです。
 それから意見はもう一つ、県民の皆さんから私たちがよく聞くのは、道路沿線上の草刈り、1回あればいいほうで、これまでは複数回あったのが、もう1回だ、1回もないところが出てきている。これは生活環境上においてもそうですし、交通安全対策を言ったときでも、これも一緒やと思うんです。これをこのままやってきたのに、複数回あったのに回数が減ったことによって、だんだんこれもその白線と同じように問題が大きくなってきて、どうしてもやらなければならないような、またそんな方向にも行くんではないかなと懸念するところでありますので、県民の皆さんが生活している中で、通学路に草があって通りにくいやないかとか、一つの例ですけれども、そんな声も聞くわけでありますから、できるだけ各建設事務所との連携も図っていただきながら、当然市町の関係もあろうかと思いますから、それについての取組も一層進めていただきたいというか、新たにでも進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 
○関山課長 委員がおっしゃるように、区画線につきましては、平成29年度に調査させていただきまして、剝離度Ⅳについては今年度引き直しを完了します。ただ、これまでのやってこなかったツケもあると思いますが、剝離度Ⅲもまだありますので、そこも一所懸命引っ張っていきたいと思いますし、新たに剝離度が進行している部分もございますので、その点も進めながら、できるだけ早く正常な状態に戻していきたいなというふうに考えています。
 あと、草刈りにつきましても、一度予算が大幅に減ったときにいろんな見直しをさせていただいて、基本は1回刈りということですけれども、交通安全上必要な箇所もございますので、それは地域の状況に応じてしっかりさせていただきたいと思います。
 
○舘委員 区画線においても舗装と一緒に、これはよくなったなって一番初めに言っていただくのも住民の方です。見てすっと分かるし、今言われていたけど、草刈りにしても刈っていただいて、ああ、あれだけのことがこれだけのことでこんなに変わるんか、また来るわなということになってくるのと一緒で、できるだけその部分についても前向きな取組を進めていっていただきたいと心から思います。
 
○水野部長 御指摘のとおり、私も三重県に来させていただいて、一番まずいなと思ったのは道路の区画線の問題だと思いますので、まずそれに着手させていただきまして、先ほど道路管理課長から話があったように、まずはあまりにもひどい剝離度Ⅳという9割以上が消えているという、ほとんど見えないというところから始まって、来年度、そして再来年度といった形で予算をしっかり確保して、半分はしっかりと見えるといったような世界をまずつくっていく。それは県土整備部の所管している道路の区画線だけではなくて、警察と連携した横断歩道も一緒にやっていかなくちゃいけない、そして、先日も話したかもしれませんけれども、区画線だけではなくて舗装がそもそも傷んでいるというところがあるので、それを今回、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の中に入れていただいておりますので、それもセットで国と連携しながら進めていくのかなというふうに思っています。
 そして、草刈りの問題についてもなかなか難しい問題で、そもそも公共事業の予算が、がくっと下がったときに、草刈りの頻度といったものも全て低頻度にしたといったようなところがある一方で、御指摘のとおり、交通安全上非常にまずいところもあるので、そういったところは今データで全部分かる形になっておりますので、なるべく効率的にやりたいなと思っています。
 まずは区画線、そして草刈りといった形で対策を拡充していきたいというふうに考えています。
 
○舘委員 ありがとうございます。どうかよろしくお願いしたいと思います。
 県土整備部からの国への要望を見せていただいて、大まかなことがよく理解できたなって私は思っているんです。そんな形の中で、財政的に大変厳しい状況がありますけれども、そんな努力もしていただきながら、県民の大きな要望、小さい要望を含めて対応いただきますようによろしくお願いします。
 
○中瀬委員 私もその道路整備のことなんですが、1人よりも2人、数が多いほうがええかなと思って言いますが、やはり三重県は観光立県ということもありますし、来年の三重とこわか国体・三重とこわか大会ということもあって、今言われた区画線の問題であったり草刈りの問題であったり、先送りじゃなくて早急にやらなあかんことが非常に多いと思うんです。そういう面は部長もいろんなところを経験されて、特に意識されとると思いますので、大きな項目がありますので、その辺は早急にできる限り進めていただきたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いします。
 
○水野部長 御指摘のとおり、早期に県民の方々、そして国体とかいろんな形で県外の方々もいらっしゃると思うので、そういった方々が三重県の道路はしっかり管理されているなと実感できるような姿を早く実現していきたいというふうに思います。
 
○中瀬委員 ぜひとも来年国体でみんな来てもらったら、さすが三重県と言ってもらえるような道路整備にしていただきたいというふうに思います。
 
○杉本委員 細かいことなんですけれども、県民参加型予算なんですが、今年は予算がすごく増えているので、いろんなのが入ってきたなって思ったんです。県土整備部は4本あるんですが、具体的にこれどの市町のどの辺りのところなのかということとか、それから1番目は県民参加型やっていうふうにこの事業概要で読み取れるんですけれども、ほかはちょっとどこが県民参加型なのかというのが読み取りにくく、施策353の一番下のところなんかは、これだけ読むと行政の仕事じゃないのというふうに読めてしまうんです。何が県民参加型なのかというところは、残り3本について教えていただけませんか。
 
○小見山副部長 県民参加型予算の内容ですけれども、県民の方から県の予算でどういうふうなことをやってほしいかという御意見をいただきまして、それに基づいて県土整備部について、この4本の事業を御提案させていただいとるということで、またこれもいろいろ県民の方からの投票とかに基づいてという形になりますんで、まずスキームとしては県民の方からいただいた御意見に基づいて、この予算案について作成して、県民の方向けにお示しをさせていただいとるというのが全体としての中身ですので、最初それをお話ししておきます。
 
○杉本委員 これからということなので、もう少し事業概要が詳しくあると、あ、ここが参加型なんやねと分かるんやけど、それはこれから投票というか県民の皆さんの、いつもですと投票していただくと思うんですけれども、その中で今後これは精査されていくという考え方ですか。
 
○枡屋課長 参加型というのは先ほど副部長からも説明させていただきましたように、事業を組み立てる、どのような事業をやったらいいかなというところを県民の方から御提案いただくというところが参加型というようなネーミングになっております。なので、事業の中身そのもので、必ずしも県民の方とみんなで一緒にやる事業ばかりではないということで御理解いただければと思います。
 投票は、今も、インターネットとかでやっていただいている最中ですので、また結果が出次第ということになると思います。
 
○杉本委員 分かりました。 また決まってから教えていただければと思います。
もう一つだけ、13ページ、しつこくて申し訳ないんですが、津駅周辺の開発のところなんですけど、バリアフリーとか障がい者への合理的配慮というところを構想の段階から入れていただきたいなというのが1点なんです。これをどういうふうに考えておられるかということと、要望になるかも分からないですけれども、国道23号を越えたところに三重県社会福祉会館があって、あそこに聴覚障がいの方、視覚障がいの方の支援センターがあります。ほかにも福祉関係の団体が幾つか入っておられるんですけれども、特に視覚障がいの方の津駅からのアクセスというのが非常にこれまでも課題になってまいりました。ですので、そういったことへの合理的配慮ということをやはり構想の段階から入れていただきたい、必要があるなって思っています。なかなかそれは当事者の方に直接お聞きしないと分からない部分もありますので、するまでに県民の声を聞くということも先日おっしゃっていただいたので、ぜひその視点をお願いしたいなというところが1点です。
 もう一つは、ここに座長がみえますけれども、県産材をはじめとする木材の利用促進というのも県政のこれからの大きな課題になると思いますので、またその辺りの視点もどこかのところでぜひ入れていただけたらというふうに思っているんですが、いかがでしょうか。
 
○水野部長 バリアフリーのお話がございました。大変参考になる御意見をいただきましてありがとうございます。しっかりと構想の段階から入れ込んでいって、まだ具体的にどのような設計をするかといったところは来年度以降になるかと思うんですけれども、その段階でもそういった方々の御意見をしっかりと見ていただきながら組み立てていければなというふうに思っています。
 それとあと、木材につきましても、やはり私はしっかりと取り組むべき重要な課題だと考えているところでございます。建築物しかり、その他の公共事業しかり、いろんな形で活用していくということが重要だと思っておりますので、またこういった個別のプロジェクトの検討会、あるいは今後いろんな議論があると思うんですけれども、そういった中でどのように活用できるのか、段階的にはなるかもしれないんですけれども、他県の例だとかそういうのを参考にしながら積極的に取り組んでいきたいというふうに思います。
 
○杉本委員 ありがとうございました。よろしくお願いします。
 県産材のことは、木材のガードレールを使っていこうというような動きが他県では一歩先んじて出てきておりますので、遅れを取ることなくぜひよろしくお願いいたします。
 
○水野部長 ガードレールについては、非常に扱いが難しいところがあって、重交通があるところで木材のガードレールを使うのがいいのかどうなのかといったところはいろいろ議論があって、コストの問題あるいは安全上の問題で、どうなのかなというところがあると思うので、恐らく活用できる部分とすれば、いろんな観光地であまり車の交通が少ないところだとか、そういったところで適用できるのかなというふうに思っております。他県の状況もいろいろお聞きしておりますので、そういった例を参考にしながら進めていければなというふうに思います。
 
○田中委員 たくさんの予算要求をしていただきましてありがとうございます。まだまだ県民からとってみれば足らないというところもあろうかと思いますけれども、ぜひとも今日挙げていただいたのは全てクリアしていただくように御努力をお願いしたいというふうに思います。
 そんな中で、先ほどからも話が出ておりますけれども、堆積土砂、また道路白線で、特に道路の白線なんですけど、地元から要望がかなり挙がっているとは思うんですけれども、地元の話を聞きますと、ここよりこっちのほうが先にしてほしかったのに、こっちやってくれたとか、ここは要望していないのにこっちやったとか、そんな話が出ているんですけれども、この施工に当たっての優先順位というのはどういうふうにされているんですか。
 
○関山課長 平成30年度に剝離度に応じて区画線を引き直す基準を決めてございます。
 また、あとは周辺の状況等も加味しながら決めているということで、今は特に剝離度Ⅳ、極めて剝離が進んだところを優先して直しているところでございまして、そこの近くに剝離度がもう少しでⅢといいますか、全く見えないところと半分以上消えているところというのがあって、御要望が多分、半分以上消えていないところなのかなと思うんですけれども、今年度は特に剝離度Ⅳを優先して進めておりますので、その点でちょっと地元の御要望と乖離が出てきているのかなというふうに考えております。
 
○田中委員 剝離度によって施工されているということは分かるんですけれども、地元の話を聞きますと、交通量が少ないのにこっちを引いたとか、こっちのほうが交通量が多いのに何でこっち引いてくれやんとか、そんな話もあるんで、交通量にも十分配慮してやっていただくということも大事だと思うんですけど、その辺はどうなんですか。
 
○水野部長 御指摘のとおり、今年度までの計画はさっき課長が言ったように、剝離度Ⅳといったものを優先してきた。来年度からはまた違う世界で、検討会を立ち上げて、どういった優先順位で、どういった区画線を対象にやっていくのかといったことを今議論させていただいております。
 交通量が多いところ、人通りが多いところ、それは区画線なり横断歩道なり、いろんな優先順位のつけ方があると思いますので、しっかりと地元の実感に合ったような形での道路の区画線、あるいは警察と協力して横断歩道が引けるように来年度以降取り組んでいきたいというふうに思います。
 
○田中委員 ありがとうございました。
 地元の声も十分聞き取っていただいて、施工のほうよろしくお願いします。
 
○村林委員 御答弁はなくても結構なんですけど、まず全体の感想としては、国のほうの事業も活用してもらいながら、しっかり事業全体の予算を確保してもらっているなということでありがたく思います。
 そして、区画線とか草刈りのお話も皆さんがされていますけど、その区画線の引き直しもいよいよ剝離度Ⅳが完了する方向ということで、かねてから申し上げておった一人として大変ありがたく思いますし、期待しています。
 また、今その優先順位の話もありましたけれども、私の考えは、交通量が少なくても全く消えておるということは、県の責任としてやっぱりまずいと思いますので、地元の要望とか交通量ということももちろん大事なんですけれども、きちんと消えておる部分を引き直すということも、これからもお願いしたいということ。
 そして、三重県に観光客の方がみえたときの話なんかもあったと思うんですけど、そのときに草刈りの問題と、もう一つが私かねてから申し上げとる道路の脇の木です、樹木、これも相当景観に影響するということ、それと、それが倒れてくるというようなことになったときの停電であるとか、事故であるとか、あるいは災害への備えというようなことを考えますと、道路脇の樹木というのもこれから大きな問題なのではないかなと思っておりまして、また別の場でもぜひ議論させてもらいたいと思いますけど、ぜひそういう事前の備えとか景観という観点からも、もう草刈りの予算もないようなときではありますけれども、樹木についても今後御検討いただきたいと要望して終わりたいと思います。よろしくお願いします。
 
○山本副委員長 私も1点、確認なんですけれども、まず今、出水期が終わりまして地元でも河床掘削とか河川の整備が、どんどん進んでおりまして、本当にありがとうございます。御礼申し上げます。
 道路の区画線の剝離のことがずっと出ていたんですが、それと同時に大津市の事故を受けて、子どもたちの安全な通学路確保ということで、たしか130か所近く今年は整備をするという予定があったと思うんですが、それはもう終わっているんですか。
 
○関山課長 大津市の事故を受けまして緊急点検して、県管理道路で必要な箇所が239か所ございまして、それは今進めておりまして今年度完了する見込みです。
 
○山本副委員長 ありがとうございます。
 区画線の剝離ももちろん重要なんですが、そちらもぜひ安全確保のためにお願いしたいと思います。
 あと、1点だけ教えていただきたいんですけど、施策113の今年度の取組方向にグリーンインフラの推進というのが出ていまして、常任委員会でも1回どなたかが質問されたと思うんですが、この三重県においては、具体的にこれはどういう展開になっていくのか、流域治水も含めてだと思うんですけれども、考え方を三重県の場合として教えていただければなと思います。
 
○水野部長 グリーンインフラというのは、この前も御質問があったと思うんですが、非常に幅広い概念であって、のり面緑化もグリーンインフラであるし、河川の河道をコンクリートじゃなくて多自然型のブロックにするというのもグリーンインフラであるということで、これまでもグリーンインフラというのは県としても進めてきたというのが実情です。ただ、今グリーンインフラ、グリーンインフラって主に言われているのが、都市部において降った雨を土壌に浸透させるだとか、そういったようなこと、あるいは地球温暖化対策に資するような、あるいは樹木だとか、そういったことが中心に今いろいろ議論されているところでございます。
 そういった分野については、三重県庁の取組、県土整備部の取組としては、あまり行われてきていないといったところがございますので、議会でも答弁させていただきましたけれども、今官民連携のプラットフォームに三重県として、県土整備部として参加させていただきましたので、他の地域での事例をしっかりと踏まえながら、試行的でも構わないと思うんですけれども、意欲のある市町と連携して来年度からしっかりと取り組んでいければなというふうに思っています。
 具体的に何をするかというところは、まだ検討中でございますけれども、降った雨といったもの、あるいは地球温暖化対策に資するような形で、目に見えるような形で、今までとは少し違ったような形での取組といったものをさせていただければなというふうに思っています。
 
○山本副委員長 イメージがなかなか難しいながらも、多分今まで私たちが経験しているのがグリーンインフラだというのもたくさんあると思うので、また私もいろいろ勉強させてください。ありがとうございます。
 
○小林委員 最後に水野部長にお聞きしたいんですけれども、今県内の建設関連産業がどんどんその元気がないというか、衰退していっているような状況で、今回新型コロナウイルス感染症の問題もあって、今後確実に税収も減ってきて、事業なんかもどんどん減ってくるのかなと思うんですけれども、こういうときだからこそ、やはり先ほどお話もあったように起債なんかも活用したりして、悪い言葉で言うと借金なんですけれども、事業もどんどんやっていっていただきたいなと思うんです。その辺は水野部長の御関係で、後で国から交付金なんかで補っていただければなと自分なんかは考えるんですけれども、そのことについて御所見があれば教えていただきたいと思います。
 
○水野部長 御指摘のとおり、建設業を今後もしっかりと支えていくためだけではないんですけれども、予算の確保といったものが非常に重要だと思っております。今回も防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策が新しく決まりました。15兆円と決まったので、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策が終わって、もう予算が全然なくなるといったような状況とは少し変わってきたのかなというふうには思っています。
 ただ、当初予算がどうなるのかってことによって、大分その予算の高さも変わってくると思いますので、その辺をしっかりと国に働きかけをしていきたいなと思うのと、なるべく、県の財政も厳しいので、国の財政も厳しい、同じなんですけれども、なるべく県としては、国の制度をうまく活用して事業費を増やせるようにという形でやっていければなというふうに思っています。
 今回の予算要求についても、県の一般財源ベースでは1.0以内とされた中で、国の有利な起債とか、そういったものをいろいろ活用して1.07といったような事業予算を要求させていただいたところでございます。
 私も国土交通省から来させていただきましたので、微力ではありますけれども、三重県のためになるように予算確保をしっかりと頑張っていきたいというふうに思います。
 
○小林委員 ぜひともよろしくお願いします。
 
○藤根委員長 ほかに御質問等ございませんか。
 
          〔「なし」の声あり〕
 
○藤根委員長 なければ、これで県土整備部関係の調査を終了します。
   ウ 委員間討議   なし
 
○藤根委員長 執行部入れかえのため、そして換気のため5分ほど休憩をし、再開は10時50分としたいと思いますので、暫時休憩します。
 
          (休  憩)
 
第3 分科会(防災対策部関係)
 1 所管事項の調査
 (1)令和3年度当初予算要求状況について(関係分)
   ア 当局から資料に基づき補充説明(日沖部長)
   イ 質問
○藤根委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。
 
○山本副委員長 今年はコロナ禍で、外国人コミュニティーの皆さんに対するやっぱり働きかけというのがすごく大きな課題になったと思うんですが、防災対策部のこの資料には学校での外国人の子どもたちに対する働きかけが書いてあるんですが、一般的な記述はないんです。どういうふうに考えておられるのか教えていただければと思います。
 
○川邉課長 外国人の関係になりますけれども、防災みえ.jpなんかで外国人対応の表現なんかも入れながら、対応させていただいとるところでございます。その中で新型コロナウイルス感染症関連のことも含めてという形の情報発信になっておるところでございます。
 
○山本副委員長 ホームページだけでは、やっぱりいざというときになかなか不十分なところがあると思いますし、コミュニティーのキーパーソンとか、あと様々なNPOの皆さんとかもやっぱり連携を深めながら、平時からこういうときどういう行動を取ったらいいのかっていうのは、情報共有というか、あるいはもう本当にどこに連絡していいか分からないというようなところもあると思いますので、今からコロナ禍での反省も踏まえて防災対策部のほうでも考えていただければなと思います。
 
○清水副部長 私ども防災対策部も、本年度、新型コロナウイルス感染症対策本部事務局のほうに参画させていただいております。その中で、対策本部が全庁に及びますので、関連部局のほうの動きも私どもに情報をいただいて、その外国人の方々に対する啓発とか、今、副委員長のほうから御指摘ありましたキーパーソンの方々、そういった動きもしておられるということも私も聞いておりますので、もう少し私のほうからも主体的に情報発信に努めていきたいと思っております。
 
○日沖部長 特に環境生活部と、ベースは災害ボランティアの方々の災害時の対応というところで強く連携しているわけですけれども、そういった情報の発信もそういったところにも通じながら、うちのホームページだけじゃなく、これからも強化していきたいなというふうに思っていますので、環境生活部と十分連携して取り組んでまいりたいと思います。
 
○山本副委員長 よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
 
○舘委員 これまでの委員会の中でも、来年度に向けて、今までの反省とか問題点、それについての解決法ということでいろいろな施策のお話もありましたし、また予算決算常任委員会の中でもいろいろな説明があったんですけれども、その中で1つだけ、消防団の関係。この間の新聞でしたか、出初め式がどうやって行われるかの、町の状況というのがあって、私の地元の朝日町と川越町は両町が合同でするんですけど、式典だけやっておこうと、菰野町も式典だけというふうに言っていますけれども、朝日町、川越町のほうは今回は新型コロナウイルス感染症でもう中止にしますって連絡が入ってきて、どうも菰野町もその方向で今議論をされておるような状況ということがありますけれども、そうすると夜警はどうなんねやなと思ってみたりいろいろするんですが、そんなことはそれとして。
 消防団員の皆さんの確保のこと、これについてはこの施策112の中で課題、問題として明記していただいてあります。地域の本当に身近な防災リーダー的な活動を一所懸命にやっていただいておりますし、やはり昼間、夜もそうでしょうけれども、勤務の関係で自分の住んでいるところの外に、例えば菰野町であったり、朝日町、川越町であっても四日市市に行ったり、名古屋市に行ったりという会社員の方々までも入ってもらわないと、その組織が成り立たない状況、これは市町が本当に一番悩むところでありますし、その消防団を維持管理というか、やっていこうとする自治会であったり、いろいろなところで大きな課題になってきているよねっていうのはずっと続いてきて、それに対しては消防団応援の店とかいろいろな形の中のいろいろなものを検討していただきながら、地域で盛り立てていこうということの取組というのをよく承知はしているんですけれども、まだまだ一番根本的な形の中で、団員の確保、本当にこれは大きな問題だというふうに思います。
 これすれば絶対いいんだなというようなことがあれば、もうそれはできているんだけれども、それができていない、それほど大きな問題だというふうに理解していますので、来年度までどうするんだということやなくて、これからの方向性、考え方、そして市町との関係も含めた、何かいろいろな意見交換的な情報共有できるようなものを展開されているんだと思いますけど、その点について説明いただきたいなと思います。
 
○和氣課長 消防団につきましては、地域の防災力の要として中核的な存在だということで、委員がおっしゃっていただいたとおり、大変重要な役割を担っていただいていると思っています。
 実は、今年度消防団員の皆様方の御支援をということで、新たに消防団の活性化事業というのをしております。例えば消防団の方々がより働きやすいような環境、特に女性消防団員の方々などについての配慮であったりとか、例えば着替えの場所であったり、もしくはお手洗いの改築であったり、消防団員の方々がより働きやすい環境をつくるようにしております。
 また、市町29消防団あるんですけれども、各消防団へ私どものほうからお邪魔させていただきまして、それぞれの御要望、御意見もお聞きしまして、今、委員が御指摘の消防団員をどうやって確保していくのかの部分をしっかりと市町の思いを酌み取りながら、一緒に事業を通して支援をさせていただきたいと思っています。
 来年度もこの事業を推進させたく計上しておりますので、そういったところを引き続き力を入れてしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
 
○舘委員 ありがとうございます。
 実際の話、市町の消防団、最終的には課題、問題の解決は、自分とこでどうにか集めてこいという形になるんだと思うんですけれども、やはりそれに対してはある程度の情報交換、情報共有、また県としての、また市町も当然ですけれども、資源的なことが必要となるというふうに思いますので、今おっしゃっていただいたこと、よく分かりました。
 それと、消防署等の広域化の話があって、最近の頻発する災害においては、もう自分ところのまちだけっていうことではないので、どうしても広域的な対応が必要やという部分と、ならば組織を広域にしていけば、それができるんかいうことではないと思うんです。この消防署同士の連携というか、情報交換というか、あの地域はどういう課題を持っとる、うちはこんな課題があるけどという、これも情報の共有をしていかな前へ進んでいかない部分。広域にすればそれが全て解決するっていうような問題じゃないと思うので、そのことも含めながら、広域化してよかったとなるようなことが地域住民の皆さんに御理解いただき、納得いただけるような取組を基にして、それはもう原点やっていう形で取り組んでいっていただきたいと思いますが、そのことも含めてどうでしょうか。
 
○和氣課長 委員が御指摘の消防の広域化につきましては、住民のサービス、それから救急業務の消防力の強化、こういった観点で非常に重要だというふうに認識しております。
 一方で、地理的な条件であったりとか、もしくは各市町のほうの御事情であったりとか、そういったところで、なかなか一気に広域化ということはできないという事情もあるのも確かでございます。
 その内容を踏まえて、今もう一つの形、一気に広域化をするんではなくて、連携協力という形があります。例えば通信指令を共同運用すると、そのことによって消防署の人材をより効率的に、また財政的にも有効に使えるというふうな動きが県内でも検討がなされていますので、我々県としましても、そういった市町の広域化等に、次のステップに進むまでの連携協力、こういったところをしっかりと支援をさせていただきたいというふうに考えております。
 
○舘委員 よく分かりました。
 その方向で、本当にこれも現場の状況がどんな形にあるんだというのも理解していただきながら、連携して取り組んでいただきたいなというふうに思います。
 もう最後にあれですが、今、菰野町の山を見てヘリコプターが来ると、また遭難かってそればかりですわ。役場庁舎の横のところへ、ヘリポートではないんだけど、そこへ止まっていただいてということで、県警のほう四日市市中消防署西分署のほうも、山岳救助隊をつくっていただいている、また消防署ではそれは当然ある、また消防団のほうもそこへ入ったりして取組もしているところであります。防災ヘリもこの間、確認させていただきましたけれども、そんな形の中で大変いろいろな多岐多様な問題、課題が多いんだなというのは実感しておりますので、その部分についても、消防関係者が取り組んでいる部分もあるわけでございます。
 消防団員の募集等も含めた中で、総合的な対策として、そこがおってくれやんと、災害がなくなるわけではありませんけど、そのときにどうやって住民の命、また財産を守るのかという一番根本のところがそこにあるんだろう、そんなところがあるから住民の皆さんもそんな気持ちになっていただけるという部分があるので、防災・減災対策、命を守ろう、暮らしを守ろうという一番根本は、そこにもあるということも含めて取り組んでいっていただきたいなと思います。
 
○日沖部長 先ほど和氣課長のほうからもお話させていただきましたけれども、やはり一番身近な地域の安全と、特に災害対応にしても、消防団の役割がますます大きくなってきていると思います。特に消防団に限らず、消防自体の災害に対する役割という比重も大きくなってきています。
 そんな中で来年度予算については、今年度からの引き続きもございますけれども、先ほどおっしゃった2点、特に消防団の確保については昨年度から市町や消防団に対する、消防協会と当然連携してのことですけれども、県としても市町を通じてのいわゆる補助であるとか、それから来年度からは、先ほど言いました広域連携というところの取組をいま一歩進めていこうという市町が幾つかございまして、そこが連携して進めていくに当たっての県からの支援の補助金を新たに来年度計上しておりますんで、おっしゃられた2点についてはますます力を入れていきたいというふうに思っています。
 
○舘委員 私も前職のとき消防団にも入っていましたし、その関係で今も消防団のメンバーとはいろいろ交流もあるわけですけれども、彼らは一生懸命に、寝食を削って、そこまでは言いませんけれども、生業のある傍ら本当に一生懸命に取り組んでくれておりますので、そのことも含めて今後ともよろしくお願いします。
 
○中瀬委員 地域防災とか地区防災っていうんですか、そういう重要性ということは、大きな災害があると特に言われますよね、人命救助のところで言われる。そのことについては各市町が大きな役割があって、そこが設置とかいうことに動いていると思うんですが、やはり全体を考えると、県としてもそういうことをもっと推進していくというんですか、全地域とか、ふだんは過去に災害のなかったところというのは、なかなかそういう設置が進まないということもあるんですが、県として何か進めていく役割的なことがあれば教えてほしいんですが。
 
○日沖部長 各地域それぞれ市町の立地条件も、地勢も含めて、優先課題もそれぞれ違います。その中で、全体の地域防災力の向上という観点からは、特に三重県と三重大学で、みえ防災・減災センターというのも造りまして、市町の取組の支援をしていたり、あと県のほうとしても、各地区ごとに、例えば避難の訓練とかをやるときに、うちの指導員がそれぞれ土日も含めてですけれども、現場へ出向いて、そこの中に入って指導・助言をしたりしておりますし、全体で取り組む、例えば市町の地域防災計画の見直しへの支援であるとか、実際に防災対策を企画していく部分あるいは訓練等の実動の部分について、それぞれ毎年市町との会議も四半期ごととか、3回なり4回なりやったり、あるいは先ほど申し上げましたように、みえ防災・減災センターでの市町職員の研修も市町からのリクエストに応じてメニューも考えながら実施しておるというような状況でございます。
 
○中瀬委員 県の担当者の方が行っていただいとるということもよく知っておるんですが、結果としてできていなかったら、やはり機能が発揮できないと思いますので、そういう面ではできていないところについて、上からじゃなくてもいいと思うんですが、できる限り立ち上げができるような方法をつくっていただきたいというふうに思っています。
 それともう一点、各市町においては、何遍も言うとるか分かりませんが、防災拠点的なことで常設のセンターを造ったりしているとこが非常にあると思うんです。三重県についてはやはりそこら辺が県本部にも1室ありますが、全体的なこととしてはないというふうに思っていますので、将来的にはそういうことも必要かなっていう思いがありますので、そこら辺で、部長に何か考えがあれば。
 
○日沖部長 これまでも御意見も伺っておりますので、例えば今回こういうコロナ禍の機会も通じて、存じのとおり分散型の避難訓練もやっているところでありますし、そうした中でエアテントなんかで、できるだけいろんなフィールドを使いながら訓練をやっていくところも進めていきたいというふうに思っていますし、特にやはり県として、先ほどおっしゃった行政としてという取組で、三重県全体の地域防災力を上げていくには、市町との連携というのが非常に大事だということで取り組んできておりますので、先ほど言いました、ただ連携するだけじゃなくて、その市町の実情、それぞれの地域の実情も踏まえながら、市町とできるだけコミュニケーションも十分取りながら進めてきておるところですので、それは市町によっては取組状況の例えばタイムラインにしても、事前計画にしても、やはり地域差がございますので、できるだけ遅れているところといいますか、取組がなかなか進められないようなところについては、県としても特に支援を厚くしていきたいなというふうにも考えているところでございます。
 
○中瀬委員 予算的なこともあろうかと思いますが、肝腎要の県の中心の常設の防災センターがいつかできるように思っていますので、そういう方向で進んでいただきたいというふうに思います。
 
○日沖部長 そのセンターの話、エアテントっていうのは一つの方法ですけれども、それじゃなくて、本来的な核となる部分の充実・強化という面については課題認識を持っておりますので、これについては検討もしていきたいなというふうに思っています。
 
○杉本委員 Myまっぷラン+の水平展開はどのようにしていかれるのかということと、それから社会福祉施設のモデルケースを構築するということなんですけれども、それはどのような形で進めていかれるのか教えてください。
 
○川邉課長 Myまっぷラン+の水平展開でございますが、今システムの構築に向けた準備を進めているところでございます。それで、年度内に市町担当職員とか、防災人材、県内に500人ぐらいいるんですけれども、そういった方にもそのシステムを御紹介して、まずそのシステムについての意見なんかもいただきながら、まずは使いやすいものとしてシステムを使っていくと、そしてMyまっぷラン+は個人でも使えますし、それで地域の防災リーダーの方が地区の計画をまとめて、それで地区全体の計画ができていくという形になっていきますので、それプラスうちの防災技術指導員なんかも市町の要望に応じて入っていくという形で、地域密着型でニーズに応じた形で水平展開できたらなというふうに思っております。
 それとあと、社会福祉施設のモデルケースのほうの話なんですが、これについては、既に個別避難計画を作っている施設が、県内で100ちょっとあるんですけれども、そういったところが中心になっていくとは思っているんですが、そういったところと市町と、それとなおかつその施設のやる気とか、それとあと地域との連携状況とか、そういったのを総合的に調整しながら、各地域・市町が参考としてもらえるような取組としてできないかなというふうに考えておりまして、今それに向けた準備を進めておるところでございます。
 
○杉本委員 その社会福祉施設のモデル地域をこの辺りでって、ここでという辺りまではまだ行っていないということですか。
 
○川邉課長 今、市町のニーズを把握しとる状態でございまして、まだちょっと調整段階でございます。
 
○杉本委員 痛ましい災害がありましたので、すごく脳裏に焼き付いていまして、心配されている方たちもいると思いますので、ぜひまたその構築をお願いしたいと思います。
 それから、Myまっぷラン+が本当に市町、それからそれぞれの自治会の自主防災のところまで行くと、この主指標の、率先して防災活動に参加する県民の割合というのが高まってくると思いますので、この取組をぜひ市町と強力に行っていただきますようにお願いいたします。
 
○村林委員 以前より質問させてもらっておる仮設住宅の推計がどうなのかという問題ですけど、いよいよ予算要求というところにきて、今見直しが進んでいるのか、あるいはもし予算が必要なら要求しているのかとか、その辺り教えてもらえますか。
 
○川邉課長 村林委員から御指摘もいただいておりまして、今鋭意検討を進めておるところでございます。近日中に市町の担当者会議も開催される予定でございますし、応急仮設住宅の取扱いについて、国の取扱い変更の通知もされたところでございます。まずは、全国の状況も把握しながら、それと国の関係機関とも連携しながら、今、たたき台を検討しておるところでございますので、年度内には何らかの検討案を御提示できればなと思っておりますので、時間がかかって申し訳ないんですが、そういう形で検討進めておるところでございます。
 
○村林委員 検討を進めていただいておるということで、ありがたく思いますので、ぜひ進めてほしいんですけど、今の話の中で国から通知があったというのをもう少し詳しく教えてもらえますか。
 
○川邉課長 応急仮設住宅というのは、今まで、もしも被災した場合に、例えば建て替えをするのか、応急仮設住宅に入るのかという二者択一的なものだったんですが、今回の7月豪雨なんかを受けて、例えば建設までの間に、つなぎ的に応急仮設住宅を使うということも災害救助法の対象にしていくという通知が出たところでございます。そういったところで応急仮設住宅のニーズが、そういうことも考慮しながら考えなくちゃいけないというところもありますので、こういったところについてほかの県がどういうふうな対応しておるのかというのも把握もしながら、今検討を進めておるところでございます。
 
○村林委員 分かりました。
 とすると、以前から私が申し上げておったアンケートを取って、そこへ建て直したいと言っている人たちを、今までは除外しておったわけですけど、いよいよ国のほうがその通知で、そういったつなぎの方への仮設住宅も必要じゃないかということを認めてきたというような認識でよろしいんですか。
 
○川邉課長 最近の災害の応急仮設住宅の実績とニーズを把握しておると、そういう傾向が表れているということで国も反応しておるところでございます。
 それで、今進めておる見直しにおいても、そういったところをどう考えていくかというのもしっかりと検討していかなければいけないかなと思っております。
 
○村林委員 分かりました。
 私はこれもう何年も前から申し上げていて、できれば国に先駆けたような形で三重県がやってくれれば、なおよかったなとは思うんですけれども、国のほうがそういうふうに見直しを進めておるということでしたら、ぜひともできれば3月のこの常任委員会のときに、そのたたき台だけでも見せていただけるとありがたいかなと思いますので、どうぞよろしく進めていただきますように要望して終わります。ありがとうございます。
 
○藤根委員長 ほかにございますか。
 
          〔「なし」の声あり〕
 
○藤根委員長 なければ、これで防災対策部関係の調査を終了します。
 
 2 委員間討議
 (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし
 
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
防災県土整備企業常任委員長
予算決算常任委員会防災県土整備企業分科会委員長
藤根 正典

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