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予算決算常任委員会総務地域連携分科会
会議録
(開会中)
開催年月日 令和2年8月28日(金曜日) 午後1時43分~午後2時9分
会議室 301委員会室
出席委員 9名
委員長 野村 保夫
副委員長 平畑 武
委員 野口 正
委員 山内 道明
委員 津村 衛
委員 長田 隆尚
委員 北川 裕之
委員 中村 進一
委員 中嶋 年規
欠席委員 なし
出席説明員
[総務部]
部長 紀平 勉
副部長(財政運営担当) 松浦 元哉
財政課長 石黒 将之
企画調整監 森𠮷 秀男
[地域連携部]
部長 大西 宏弥
南部地域活性化局長 横田 浩一
副部長 山岡 哲也
南部地域活性化局次長兼南部地域活性化推進課長 下田 二一
地域連携総務課長 吉川 行洋
その他関係職員
委員会書記
議事課 主幹兼係長 林 良充
企画法務課 主幹 早川 哲生
傍聴議員 なし
県政記者 なし
傍聴者 1名
議題及び協議事項
第1 分科会
1 議案の審査
(1)議案第123号「令和2年度三重県一般会計補正予算(第6号)」(関係分)
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
第1 分科会
1 議案の審査
(1)議案第123号「令和2年度三重県一般会計補正予算(第6号)」(関係分)
ア 当局から資料に基づき補充説明(なし)
イ 質疑
〇野村委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。
〇中嶋委員 総務部のほうに1点ですけれども、今回の諸収入で独立行政法人の中小企業基盤整備機構から新型コロナウイルス感染症対応資金ということで6億6560万円の歳入を見込んでいるわけですけれども、これはほかの今回の新型コロナウイルス感染症の関係の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金だとか新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金だとかという交付金みたいに一定の使途が決められているのかどうか、それと、もうこれはいわゆるもらいっ放しで使えるものなのかどうなのか、そのあたりをちょっと補足で御説明いただけませんでしょうか。
〇紀平部長 これは雇用経済部のほうのいわゆる中小企業への融資枠を拡大するための経費に充てるため来ているもので、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金あるいは新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金とは別に融資枠に使うというところで諸収入で、独立行政法人中小企業基盤整備機構から来ているものでございます。
〇中嶋委員 融資枠を広げるための資金の財源として諸収入でも入れているということは、これは先々返さなきゃいけないお金やという認識でよろしいんでしょうか。
〇紀平部長 申し訳ございません、ちょっとその中身までは承知しておりませんもんですから、また調べまして後で資料を提供させていただいてよろしいですか。
〇中嶋委員 でも、これって議案に係ることなんで、ちょっとそれはまずいんじゃないですか。
〇紀平部長 申し訳ございません、返還は必要ないと思っていますけれども、確証がございませんので。そうしたら今からちょっと確認します。
〇中嶋委員 ちょっと調べていただく間に、1つ要望というかお願いというか、今回、新型コロナウイルス感染症対策で矢継ぎ早に様々な施策を打っていただいて、補正予算もこのような形で、臨時的に我々も集まって開くのは、通年議会ですので当然ではあるんですが、いろいろと補正予算を上げていただいて、たびごとに、これは迅速な対応でいいと思っているんですけれども、一方で、例えば今回補正で上がっている妊産婦の方のPCR検査の件であったりとか、それから飲食店向けの感染予防対策の増額であったりとか、新型コロナウイルス感染症対策なので議決する前から動いていただいているというのは仕方がないと思うんですが、財政民主主義の考え方からいくと、それを前提にするとちょっとやり過ぎなところもあるのかなというのは危惧するところです。
全員協議会のときもそういう趣旨でちょっと申し上げたところもありまして、新型コロナウイルス感染症対策だからというところで、ある程度、議会としても大目に見ているところもあるという前提で、かといって、今後、普通の補正予算については、さっき申し上げた財政民主主義の考えに基づいてしっかりと議決を採ってから執行するということを各部に総務部のほうからもしっかりお伝えいただきたいなと思っています。いかがでしょうか。
〇紀平部長 申し訳ございません。
今回、流用と、流用も予算の一種なんでございますけれども、ある一定の事業の中で隙間というか余剰が出てきたときにほかの事業に回すことができるということで、事業目の中では流用してもいいということになっておりまして、その制度を使わせていただいて緊急に措置をさせていただいたところでございます。
妊産婦のPCR検査につきましては、保健所単位にはお金を出すということで、三重県の場合、四日市市が保健所政令市になっておりまして、四日市市のほうへ別途、国からお金が入って、四日市市で先に議会が開催されまして発表するということになって、やむを得ずそれと合わすということでちょっと流用させていただいたところでございますし、あと、飲食店の場合も、議会の議決を待てばよかったんですけれども、急を要するということで同じ事業目の中でお金がありましたので、取りあえずそちらを流用させていただいたということでございます。
中嶋委員の御趣旨も重々分かっておりますし、各部局にも、この前の全員協議会の委員の御指摘も踏まえまして通知を出させていただいたところでございますので、しっかりと運用させていただきたいと思っておりますので。申し訳ございませんでした。
〇中嶋委員 本当にこの新型コロナウイルス感染症対策は自然災害同様に迅速性が求められるところでありますので、今回の新型コロナウイルス感染症対策については致し方ないと思っているところがあるんです。
それが、通常の補正予算でも先にやっちゃえばええよというふうな、変なムードに流されないようにだけお願いしたいということを重ねて申し上げておきます。通知まで出していただいたということで、しっかり対応していただいているということは認識しました。お願いします。
〇松浦副部長 先ほど御質問のありました諸収入の独立行政法人中小企業基盤整備機構からのお金ですけれども、これは先ほど部長から申し上げましたように、中小企業への貸付けを行っておる新型コロナウイルス感染症対応資金の利子補給のために入ってきているお金で、いわゆる国の補助金と一緒で返還の必要がない資金でございます。
〇中嶋委員 分かりました。ありがとうございます。
〇野村委員長 それでは、他にございませんか。
〇山内委員 ちょっとだけ確認なんですけれども、2点あるんですが、南部地域体験教育旅行促進事業費補助金に関してなんですけれども、すばらしい取組だというふうに思っておりますが、先ほども東紀州地域、そして伊勢志摩・鳥羽地域の割合というお話がありましたけれども、逆にこの地域の子どもたちはお互い交流する形になるような動きがあるのか、その地域の子どもたちは県外に行かざるを得ないような状況になっているのか、ここの部分を最初に聞かせていただきたいんですけれども。
〇下田次長 伊勢志摩地域の学校がどちらへ行っているか、あるいは東紀州地域の学校がどちらへ行っているかということでございますが、東紀州地域の学校につきましては、結構、伊勢志摩地域のほうへ行っているという学校が多くなってございます。全て今回で申請が出てきているかどうかは分かりませんけれども、第1期で出てきました中ではそういう傾向がございます。
伊勢志摩地域のほうにつきましては、一部につきまして、東紀州地域へ行かれている学校もございます。という結果になっております。
〇山内委員 ありがとうございました。
今回のこの事業、補助金でそういった動きが促進されたという感覚でよろしいんですか。
〇下田次長 当初は県外に予定をされていたという学校がほとんどでございまして、やはり新型コロナウイルス感染症の影響というのがあって今年度についてはというところが結構多いかと思っております。
〇山内委員 ありがとうございます。
そうすると、北部地域に比べるとこういった南部地域の子どもたちは県外に修学旅行を予定しているところも割合としては多いという感覚でよろしいですか。
〇下田次長 伊勢志摩地域ですとか東紀州地域だけではなくて、南部地域以外の北部地域のほうもほとんど当初は県外を予定されておりまして、5月頃、6月頃は県外で時期をずらしたいと、当初は春に予定しておったんですけれども秋にずらして予定したいとおっしゃっていまして、そういうところが多かったんでございますが、新型コロナウイルス感染症が拡大してきましたので、県内に目的地を切り替えてというところが多くなっております。
〇山内委員 ちょっとかみ合っていない部分がありますけれども、ありがとうございます。
もう1点聞きたかったのは、今回の補助金を参考にですけれども、来年度もこういった動きがあるんではないかということがありましたが、私は四日市市なんですけれども、まさしく、お隣の菰野町なんかは、例えば環境省の令和2年度国立・国定公園への誘客の推進事業費及び国立・国定公園、温泉地でのワーケーションの推進事業に手を挙げて事業採択をされていて、しっかりそういったところ、観光を進めていきたいという動きがある中で、南の子どもたちに例えば菰野町とか湯の山のほうへ教育旅行に来ていただくような動きというというのは、多分、来年度以降は期待をするのかなというふうに思っておるんですけれども、当然、ここは南部地域というふうに限定された補助金やもんですから、そういったところを促進していこうとすると、また別途、事業を立ち上げていく必要があるという考え方でよろしいんですか。
〇横田局長 まず、本年度につきましては、いわゆる新型コロナウイルス感染症が蔓延している状況の中でなかなか県外への教育旅行を選択し難いという状況が一つあったこと、それから、県南部地域には多様な自然と歴史文化がありまして、これを機会に多くの児童生徒の方々にその魅力に接していただきたいこと、それから、宿泊観光業につきましても、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく地域経済が疲弊しましたので、それの回復の一助にならないかということで、それを複合的に何とか解決しようという中で生まれてきた、発想されてきた事業でございまして、今回これは国の臨時交付金を原資に運用しております。
今後、せっかく多くの、最終的に推計としまして延べ600校で3万5000人という子どもたちに南のほうへおいでいただくということになりますので、その魅力を体感していただくいい機会になったと思います。ですから、これが来年度以降も続くように、我々としては感染症予防は当然のことですけれども、それから、情報発信というところが大事やと思いますので、そういったところにも力を入れたいと思います。
一方、北のほうも、逆に南から北へ行かれる方が、方向は違いますけれども、今まで県外へ向いておったものが北勢地域のほうへということで、北勢地域のいろいろな魅力ですとか、それから工業の発達した地域ですので、社会見学的な、そういった経験をしていただいたと思います。そういったことを基に、県内での修学旅行あるいは体験旅行、社会見学というものが今後も進んでいくんじゃないかと予想していますので、それをこちらから、子どもたちを後ろから支援する、後押しするということになっていこうかと思います。
〇山内委員 ありがとうございました。
北部地域の特に菰野町とか湯の山はちょっと別格というか、すばらしいところかな、観光地かなという思いもありますもので、逆に四日市市から湯の山という動きも大事かなという思いもあったものですから、そういったところも含めてちょっと確認だけさせていただきました。ありがとうございます。
〇野村委員長 ほかにございませんか。
〇長田委員 南部地域の方が北勢地域に行った場合はこれの対象じゃないんですよね。
〇横田局長 はい、そのとおりでございます。
〇長田委員 そうしたら、観光局かどこか別のところであるわけですか。これは、どちらかというと南部地域の活性化のためであって、修学旅行費の補助ではないからそれは考えていないということでよろしいですか。
〇横田局長 今回、我々の所管しておりますのは、北のほうから南へ来ていただくための体験教育旅行に対する支援でございまして、一方、南のほうから北のほうへ、伊勢志摩地域の方、それから東紀州地域の方で北勢地域へ行っていただく方に対しても同じように旅行費と宿泊費の補助が出ておりますので、違う方向ですけれどもクロスして、同じような仕組みで動いておるところでございます。
先ほど、議案聴取会で観光局のほうからの発表にもありましたように、相当数の旅行が計画されておるということでございます。
〇長田委員 そうすると、南部地域から北部地域に行く場合は観光局のほうの予算を使っていると。
東紀州地域の方が鳥羽へ行く場合はこれになるんですか。
〇横田局長 目的地が南部地域の中でございますので、それは東紀州地域から伊勢志摩地域へ行った方についても我々の所管しておる南部地域の補助事業でございます。
〇長田委員 2つの制度があって、それはそれでいいんですが、東紀州地域の方が鳥羽と北勢に行ったときって両方もらえるんですか。
〇横田局長 仕分しておるんですけれども、基本的には東紀州地域の方が鳥羽へ行って、さらに北勢地域にも行ったときには、観光局の制度でもってそれを整理するというような役割分担になっております。
〇長田委員 分かりました。じゃあ、どちらか一方を利用していくということでいいわけですね。
もう一つ。金額というか補助率もほぼ一緒ですか。
〇下田次長 同様の枠組みになっております。
〇長田委員 結構です。
〇野村委員長 他にございませんか。
〇北川委員 この南部地域体験教育旅行促進事業費補助金で、別途、次の募集の申請状況も頂いている中で、ちょっと気になったのが、小学校が一番多くてその次が中学校で、小学校は271校、中学校が40校、高等学校が4校、特別支援学校が12校ということで、高等学校は意外に少ないなと思って。これはやはり高等学校になると近過ぎるところはというところなのか、あるいはやはり県外に流れているということなのか、それとももう実施をしていないというのか、その辺をもしつかんでいらっしゃったら。これは県教育委員会の問題かもわからないのでこちらに聞くのもあれなんですけれども、その状況が1つ、それと、前にもお聞きしたかもわかりませんけれども、こういった修学旅行を県内に振り替えていただく中で、やっぱり非常に重要な教育の体験なので、具体的な体験メニューというのは前にも聞いたかもわかりませんが、今、どんなものがメニューとして用意をされているのか、事例があれば幾つか教えていただけるとありがたいですが。
〇下田次長 まず、高等学校の県内旅行が少ないという件でございますけれども、私どもも確かに詳細の部分は把握してございませんけれども、教育委員会に確認しましたところ、やはり日程が、泊数が多くてなかなか県内でそういうコースを組むのが難しいんではないかというふうに聞いております。逆に、小学校ですと1泊2日ですので、割とコースが組みやすいというふうに聞いております。
それから、体験メニューでございますけれども、伊勢志摩地域と東紀州地域でちょっと傾向が異なりまして、伊勢志摩地域ですとやっぱり海とかが近いので、例えばですけれども、真珠の取り出しを体験していただいて真珠の育て方を学習していただく、あるいは海の環境を学んでいただいて貝殻を使ってアート作品をつくっていただく、そういったものがありますし、それからアウトドア系でシーカヤックの体験をしていただいたりSUPを体験していただいたりというものがございます。
それから、東紀州地域ですと、熊野古道がございますので語り部に案内していただいて熊野古道を歩く、それから尾鷲ヒノキの木工の話を聞いていただいた上で木工の作製体験をしていただく、そういったメニューが多くなっております。
〇北川委員 ありがとうございます。
単に旅行の宿泊が増えるということだけでなくて、一方でやはり子どもたちにとって有意義な教育体験になるようにということで、体験学習は非常に重要だと思いますので。今聞かせていただくと結構いいメニューもあるのかなというふうに思わせていただいて、そのあたりはやはり三重県を深く知っていただくという面でも非常に重要なので、バリエーションを充実していただければありがたいですし、そういう面では、泊数の調整はなかなか難しいんだろうとは思いますけれども、せっかくなので、こういう機会に県立高校も行っていただくということも、活用いただくというのも大事な局面かなというふうに思いますので、県教委と連携を取っていただいて、また十分にPRをしていただければと思います。
以上です。ありがとうございました。
〇野村委員長 ほかにございませんか。
〇中村委員 確認です。総務部のほうで、歳入で生活困窮者就労準備支援事業費等補助金とあるんですけれども、子ども・福祉部の中に具体的な使途というのが上がっているんですけれども、この割合というか19億3933万云々というのは、全国で三重県はこれだけとか、そういう割り振りがこれだけやったということでしょうか。
それと、詳しいことは子ども・福祉部で聞いたらいいんかな。
〇紀平部長 どういう基準で入っているのか、詳細は承知しておりませんけれども、多分、人数割とか県の人口あるいは困窮者の推測の割合か何かで来ているのかなと思うんですけれども。申し訳ございません。詳細、どうやって額が定められたかというのは把握しておりません。
〇中村委員 分かりました。
ほかの補助金等も同じことですよね。三重県は、例えば新型コロナウイルス云々というやつが141億円余とか、約181億円はあれなんですけれども、中のそれぞれの割合というのは分からないですか。
○紀平部長 この目玉になります新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金、いわゆる医療の関係の包括支援交付金と、あと新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、これにつきましては、一応、人口割とか感染者数割合とかということで基準が決まっていまして、あと、財政力指数に応じてそれぞれの県に配分するということになっていますけれども、補助金の中身については補助申請をして、それに対して採択をされてどれぐらい見られたのかという、細かい作業もあったかと思いますので、そこまでは把握しておりません。申し訳ございません。
〇中村委員 ありがとうございます。
使い道については、子ども・福祉部のほうの社会福祉協議会の貸付けが大半になっていますけれども、そちらのほうで詳しいことを聞かせてもらうということでよろしいですか。
〇紀平部長 歳出につきましては、社協のほうで生活にお困りになられた方に貸出しをさせていただくということでございまして、詳細につきましては、申し訳ございませんが、把握しておりませんので。
〇中村委員 了解しました。
〇野村委員長 いいですね。
他にございませんか。よろしいですか。
〔「はい」の声あり〕
〇野村委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
ウ 委員間討議 なし
エ 討論 なし
オ 採決 議案第123号(関係分) 挙手(全員) 可決
2 委員間討議
(1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員会総務地域連携分科会委員長
野村 保夫