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三重県議会 > 県議会の活動 > 全員協議会 > 全員協議会議事概要 > 令和3年9月22日 全員協議会2概要

令和3年9月22日 全員協議会概要 

■ 開催日時    令和3年9月22日(水曜日) 10時12分~11時34分
■ 会議室      議場
■ 出席議員     50名
            議 長 青木 謙順
            副議長 稲垣 昭義
            議 員 喜田 健児    中瀬 信之
                平畑 武     石垣 智矢
                小林 貴虎    山本佐知子
                山崎 博     中瀬古初美
                廣 耕太郎    下野 幸助
                田中 智也    藤根 正典
                小島 智子    野村 保夫
                木津 直樹    田中 祐治
                野口 正     倉本 崇弘
                山内 道明    山本 里香
                稲森 稔尚    濱井 初男
                森野 真治    津村 衛
                杉本 熊野    藤田 宜三
                石田 成生    村林 聡
                小林 正人    服部 富男
                谷川 孝栄    東 豊
                長田 隆尚    奥野 英介
                今井 智広    日沖 正信
                北川 裕之    舟橋 裕幸
                三谷 哲央    中村 進一
                津田 健児    中嶋 年規
                中森 博文    前野 和美
                山本 教和    西場 信行
                中川 正美    舘 直人
■ 欠席議員   1名
          川口 円
■ 県政記者   13名
■ 傍聴者     5名
■ 協議事項
1 三重とこわか国体・三重とこわか大会の延期可否判断について
 (1)時間 10時12分~11時34分
 (2)説明者
       知事                             一見 勝之
       副知事                           廣田 恵子
       副知事                           服部 浩
       危機管理統括監                     日沖 正人
      [総務部]
       部長                            高間 伸夫
     [地域連携部]
       国体・全国障害者スポーツ大会局長        辻 日出夫
       国体・全国障害者スポーツ大会局副局長     三宅 恒之
       次長(国体・全国障害者スポーツ大会担当)   冨永 健太郎
       次長(スポーツ推進・競技力向上対策担当)   西口 勲
                           その他関係職員
(3)説明内容
  別添資料のとおり(資料はこちら
(4)質疑の概要
○山崎議員 国体延期の中止ということを理解した。その上で、国体に向けて取り組んできた選手の気持ちを考えると、スポーツは、アマチュアの精神にのっとって、競技がされている。国体は、天皇杯・皇后杯を目指して、何とか県として勝てる方向性に国体がなっているのが事実である。選手の強化育成費用など、様々な費用がたくさん必要なことをよく理解している。今回、延期に対する中止となったが、提案として、新たな国体の考え方とか、スポーツ団体に対しての意見として、今回のコロナ禍で近隣の愛知県、岐阜県も経済圏内を共有する場所ということで、緊急事態宣言に対しても、感染拡大を防ぐためにも協力し合ってきた経緯がある。そうであるならば、愛知県、岐阜県にも呼びかけて、独自の開催ができないものかということを調整いただけないかということが一つ。
全国の8つのブロックの中で三重県が含まれているブロックの県にお願いして、新たな独自の大会が開催されないかということと、選手強化をする費用等が発生しなくても、アマチュアとして、大会が新たに独自にされたことで力を発揮する場所があってもいいのではないかと思う。コロナ禍でオリンピックもパラリンピックも行われた。しかし、無観客の中でも映像から感動を与えるものはたくさんあった。このことを考えると、お金をかけない、そして、コロナ禍の中で目指してきたアマチュアの方たちのためにも独自の大会があってもいいのではないかと思う。高校野球を例に挙げると、甲子園という大きな舞台に行けなくて、独自の地方大会が開催された経緯もある。延期に対する中止は理解したが、意見として伝えさせてもらう。
 
○辻局長 山崎議員も本当に野球に造詣が深い中で、いろいろと競技団体にも関わっていただき、競技団体の思いをすくいとっていただきながらの発言だったと思う。我々も競技団体の方々から今回の中止に伴い、さまざまな意見をいただいている。当面の対策としては、委員会の予算の中で対応することにしていたが、延長しないということになった結果、もう少し中長期の中で、どのような大会をしていくことが競技団体や選手の皆さんにとっての満足や思いに繋がっていくのかということを、これから選手の皆さん一人一人や競技団体の方々の意見に耳を傾けて、何を望んでいるのかをきちんと聞いて、どういった大会にしていくのが一番望ましいか、新しい国体のあり方も含めて検討していきたい。
 
○喜田議員 延期の可否の判断について、再考をお願いしたいという思いで質問させていただく。三重国体は、今から46年前の1975年に開催された。三重県のスポーツ振興が促されて、今があると思う。今回、6年後の国体を中止にすると、約100年の期間が空いてしまうことになる。本県スポーツの取組の方向性も挙げていただいたが、県のスポーツ振興という視点、県民をスポーツで豊かにしていく、幸せにしていくところが非常に危惧される。延期に向けて、多面的、多角的に検討いただいたことに心からの敬意を表するが、鹿児島国体は3年後に延期という判断をされた。鹿児島県の延期も様々な課題があったはずである。財政圧迫、開催場所の再選定等もあったと思う。当然調べられたとは思うが、本県との違いを聞かせてほしい。
もう一つ、2002年、第57回の高知国体で当時の橋本知事は、天皇杯・皇后杯の獲得を目指さないことを高らかに掲げて、高知県の選手のみで国体を戦われて、財政面で強化費等が必要ない形で開催された。追随する県がその後出ていなかったが、2016年、第71回の岩手国体の時も、国体の開催の7年前に天皇杯・皇后杯を目指す方針を掲げて取り組まれたが、2011年、東日本大震災があり、天皇杯・皇后杯を目標に掲げずに財政面を圧迫しない形で開催された。何が言いたいかというと、競技団体の方と意見交換をしていると、天皇杯・皇后杯を目標にしなくていいが、100年間、国体を開催しないのは、スポーツ競技団体として、今後、どのような形で発展していくのかという部分に関して、非常に危惧するという声をいただいた。過剰な選手強化を控えることも検討していただいたと思うが、何とか延期ということに再考を願えないのかという思いで2点目の質問をさせていただく。
 
○一見知事 先ほど山崎議員からもアスリートを経験された方として、非常に貴重な意見をいただいたので、競技団体の方々とも山崎議員にいただいた意見を基にしながら、話をさせていただきたいと思っている。
1975年に三重県で国体を開催して、今回、断念をすることになると100年の期間が空く。私も最初、本当に今回やれないかというのは、検討したいということで思っていた理由がそこにあった。辻局長からも、必要であれば補足をしてもらうが、実は国体は御承知のように、戦後復興ということで、昭和21年から1巡、それから今2巡目の途中であるが、2巡目が終わるのが鳥取県で2034年と伺っている。それから先、3巡目が始まるわけだが、今回、仮に中止ということになると、2巡目ができないことになってしまうが、今後、日本スポーツ協会とも相談をさせていただきたいと思っているが、2巡目の期間である2034年より少し遅れても三重県として、県民の皆さんが気持ちを一つにしていただいて、市町もやろうやないかという気持ちになっていただいて、かつアスリート、競技団体の方々もぜひということで三重県全体が一つになったら、2034年の次、2035年というわけにはいかないかもしれないが、財政状況もあるので、なるべく早いタイミングで3巡目が始まっても、2巡目として、三重県でやらせてもらえないかという話を申し入れていくべきではないかと個人的には思っている。今後、競技団体、市町、議員の皆さんの意見も伺いながら、方針を決定していくことになろうかと思うが、100年という時間を置かずに次の国体を目指す気持ちを持ち続けたいと思っている。
 
○辻局長 鹿児島国体の場合には、春先からコロナの影響が非常に不透明で全国中、見えない恐怖感の中で春の甲子園をはじめ、大規模大会が軒並み中止になっており、国体の地方ブロック予選も開かれていなかった経緯がある。鹿児島国体の中止決定は6月であったが、4、5月に事実上準備ができない状況になっており、その時点で半年前になるので、ほぼ経費の支出が生じていなかった。三重県でいうところの令和3年度の開催経費がほぼ温存された形になっており、それをそのまま3年後の開催経費に充てることがある程度できていた。鹿児島県の場合は3年後になるので、組織の面でも習熟している人員が残るので、それほど新しい調査、検討などを勉強しなくても、職員が残れば、円滑に準備を進めて、3年後に向かっていくことができる。三重県の場合は6年後ということになると、開催可否基準が3週間前でギリギリまで開催に向けて頑張ってきた経緯があり、これが災いして、一定の支出を執行していたので、6年後に持ち越す財源がなかなかないことにあわせて、6年間の中で組織、人員、いろいろ変わるので、新たに一から習熟を始めないといけない。県も市町もそうなるが、労務的な負担も含めて変わってくる。その他もろもろ違いはあるが、そういったことが主なものとなる。
それから競技力強化の面については、一部の競技団体からは、天皇杯1位を目指す中で、負担感が大きいという意見をいただいている。いろんな面で施設も組織も役員も指導者も整っているところはいいが、そうでないところは、1人で全部しないといけないということで、大変な御苦労があったのだと思う。我々は今回新しい国体の形を検討していくにあたっては、特に市町の皆さんからも多くの意見をいただいたが、今回のような形の国体にこだわるのでなく、本当に身の丈に合った、競技団体が望む国体の形を模索していけばいいのではないか。そういう意味でも6年は少し短すぎるという意見もあった中で、これからの競技力のあり方は、新しい国体の形の検討と併せて、一緒になって、競技団体の皆さんの意見を伺いながら進めていきたい。
 
○喜田議員 心のうちは、私以上に非常に苦しい思いだというのは察している。私自身も競技者のことを思うと苦しい思いである。ただ、2035年と知事がおっしゃったので、期待しながら、整理しないといけないと思っているが、競技者、競技団体の強い意向は相当たるものだと思うので、そこも受け止めてもらって、再考の余地があるのであれば、ぜひともお願いしたいことを申し上げる。
 
○稲森議員 中止の判断後もいろいろ尽力をいただいたことがよく分かったので、今回の判断は非常に妥当な判断だったという前提で少し伺いたい。別にスポーツに造詣が深いわけでもなく、逆上がりもできない県民の1人として聞いていただいたらいいが、9ページに新しい国体のあり方を含めて検討すると強調して記載があるが、8ページに書いてあることを、特に財政負担がこれだけあることをこれまでも多くの県民は、おそらく知らないと思うし、この情報を県民の皆さんが認識いただければ、当然納得いただける判断であったと思うし、市町、学校関係者も含めて、安堵されている方もいるのではないかと思う。これからの国体のあり方だが、戦後日本が立ち上がってくる時期の社会的な背景や環境と、これからの時代を考えた時に、一つの開催都道府県がこれだけ負担をして、市町も含めて、多くの人が負担をする国体のあり方そのものを変えていかないと、これから成り立っていかないのではないかと思う。知事は、これまでどおりの国体の、都道府県にとって非常に理不尽ともいえるあり方はどのように考えているか。その上で、どのようにこれからのあり方を物申していくのかを聞かせてほしい。
 
○一見知事 私もスポーツは、空手、サッカー、スキーなどはするが、上手なわけではないので、先ほど質問いただいた山崎議員や喜田議員のようなトップアスリートではない。その経験から申し上げると、スポーツは参加することに意義があると思っている。国体は、歴史があり、日本が戦後、焼け野原になってダメージを受けたところから復興してくるための一助として、ツールとして使ってきたのはあると思う。そこが今、令和になって、時代も変わり、国民の考え方もおそらく変わってきていると思う。従って、9ページにあるように新しい国体のあり方を求めていくのはあり得ると思う。必ずしも今までのように県・市町が多大な負担をして、国体を作り上げていくという形ばかりではないと思う。ただ、これは日本スポーツ協会で決めるので、私たちで決めていけるわけではないので、しっかりと議論をさせていただきたい。機運としては、2024年の佐賀県が国民スポーツ大会に改名するなど、変わってきている部分もあり、今日までの間に県議会議員の皆さんとも話をさせていただく機会もあったが、例えば、ブロックで開催していくのも一つのやり方ではないかという非常に貴重な提案もいただいている。真摯に日本スポーツ協会と話をしていくわけだが、三重県としての様々な提案をさせていただきたいと思っている。そのためには、今回のことでダメージを受けている方がいるので、その方々の話をきちんと伺って、何ができるかというものを考え、三重県が一つになって、日本スポーツ協会に話をしていくことが一番重要だと思っている。
先ほど喜田議員から頂戴した100年という話であるが、2035年を目指せればいいけど、その時の経済、財政状況もあると思うので、2035年と言わず、その先、例えば2040年、なるべく早いタイミングでできることを考えていく。決して100年ということではないことを理解してもらいたいと思っているし、その時にも先ほど稲森議員からも質問をいただいたが、形としては、今の国体ではない形もあるのではないかということも提案していきたいと考えている。
 
○稲森議員 三重県が一つになる上で一番大事なのは納税者がどう思うか、県民の皆さんが広くどう思うかが大事なので、これまでも県政の中で大きなイベントがたくさん行われてきて、イレギュラーな財政の形になってきたと思うので、その辺もしっかり見直していくことも含めて、納税者の皆さんが納得していただく形でお願いしたい。
 
○下野議員 延期ができない理由は納得できないが、理解したということで受け止めている。私も喜田議員と同じで、できれば延期という思いを込めて2つほど質問をさせていただきたい。
一つは知事が先ほど2035年以降という話をしていただいた。最短で今から14年後になる。一方で今議論しているのは6年後ということであるが、また14年後というのは、一から機運醸成ということになろうかと思うし、正式競技37競技、また一からということにもなろうかと思うが、その一方で、今、一つ目の課題である11競技20会場がうまいこといかないという状況で説明があった。全部が延期で6年後にするから、はい、良いですよと100%というのは、私も現実無理だと思う。この11競技20会場をどうしていくかで、難しいという執行部側の答えであるが、裏を返せば、7割ぐらいは同意を得られていることだと私は思う。それと十四、五年後の先のことよりも、せっかく競技力も37億円も入れて、選手も頑張ってきている繋ぎを是非とも再考していただきたいと思う。
それからもう1点は、最後に市町との連携、市町には無理やりさせるわけにはいかないという発言も局長からあったが、そこは国体の意義は何かということを今一度市町に説き伏せる形で地域の皆様に理解いただく、もっと県が汗をかかなければならないのかなと私は思う。それは6年後だろうが、この先の2035年だろうが一緒だと思う。競技をしている選手は皆さん本当に人生をかけて、命懸けでやっている。そこを踏まえると、もう少し県が国体に対してのリーダーシップを発揮していただきたいと思うが、この2点について、答弁をお願いしたい。
 
○辻局長 まずは選手の面から再考していただけないかということで、6年後か14年後かという議論に集約させるわけではないが、6年後になった時に選手、特に競技団体の方々から意見をいただいたのは、選手の顔ぶれがほぼ全部変わってしまう。ジュニアももちろん、成年選手も6年間ずっと今の競技力を維持できるわけではないので、実質的には、また一からやり直す負担にはなってくるので、改めて10年後と同じぐらいの負担はかかってくる。我々はそういった負担をもう一度改めて競技団体にお願いできるかどうかということで、ほとんど多くの団体の皆さんは、またやりたいとおっしゃっていただいたので、そういった気持ちに何とか応えられないかという思いでは進めてきた。一方で、市町では様々な面から、施設が物理的に利用できないなどといったような理由も含めて、会場が確保できない話もあるので、その中で競技をやり続けてほしいと、なかなか説得するのも非常に困難なのかなという思いは持っている。トータルとして、県の努力不足ではないかと言われる部分は、真摯に受け止めなければならないとは思っているが、今の許される期間の中で、それをやり切れる判断が非常に難しく、苦渋の決断であったが今回の結論に至ったものである。
 
○下野議員 辻局長が競技団体の話もされたが、6ページに書いてあるとおり、競技団体は31団体が延期希望でもあったし、学校は、半々ぐらい、そして主要団体はほとんどが延期という思いがある。もちろん6年経つと選手は入れ替わるが、思いは引き継がれると思うし、指導者の方々も高齢化が進んでいるのは、一部書いてあるが、ほぼそのまま継続されると思うので、そこもぜひ検討していただきたい。なかなか難しいことだと思うが、こういう大きい大会をこれからも行っていくと思うし、そういった中で、しっかりと県がリーダーシップを発揮して、頑張っている競技団体や学校、主要団体の皆様にも理解してもらえるように努めていただきたいと思うので、よろしくお願いしたい。
 
○小島議員 知事をはじめ、辻局長、難しい判断だったと思っているが、私は理解させていただく。障害者スポーツ大会のことである。主要団体の意見の中に、障がい者の社会参画や障がい者に対する理解促進に繋がるということで、ぜひやっていただきたいという意見がここに挙がっている。そのとおりだと思う。スポーツには大きな力があると思っており、例えば、パラリンピックをテレビで拝見していたが、今まで見たことがない、障がいのあるアスリートが一生懸命な姿は、文字で書いてあるものを超えた、人と人との理解の増進に繋がるものと思う。三重県の意識変革や、障がい者とともにという意識を前に進めるという大きなインパクトのある機会が失われてしまうことは、本当に残念だと思う。なので、これに代わる機会はなかなかないのかもしれないが、例えば、学校の子どもたちが、三重県だからこそ、参加できるアスリートの方達もおそらくみえたはずで、その方々がしっかり競技をされる姿を、今年度は無理でも、どこかでその機会があれば素晴らしいことだと思うし、残ったレガシーはあると思うので、それを一層進めるように取組をいただきたいとお願いしておく。
 
○一見知事 ちょっと違う話になるが、今回知事に就任させていただき、多くの方々からお祝いの言葉を頂戴している。その中でDPI日本会議の佐藤事務局長という方がいて、手書きのはがきをいただいた。私が国土交通省で働いていた時から交通バリアフリー法の仕事を3回にわたってやっており、その時からいろいろと話もいただいて、障がい者の方々が動きやすいように、働きやすいようにということで法律も作ってきたが、その時からの知り合いであり、非常に嬉しく手紙を読ませていただいたところである。
普段接していない人は、障がい者の方々の気持ちはなかなかわからないので、今回のパラリンピックは非常に良い機会になったと思う。障がい者の方々が頑張られている姿を見るのは非常に良い機会で、障がい者の方々の気持ちを理解するノーマライゼーションに入っていく最初の一歩ではないかと思っている。さらに重要なのは、その方々と話をしたり、あるいは生活をともにすることで更に理解をしていくのが大事であり、今回のとこわか大会は重要なきっかけであったが、残念なことにコロナ禍で、今回はできないという判断をさせていただいたが、ぜひ、そういった機会、障がい者の方々と話をしたり、触れ合ったり、実際に競技で汗を流している姿を見ることをなるべく早いタイミングで実現できるように、大会という形ではないにしても、実現できる方がいいし、さらに先になるかもしれないが、そういった形で三重県が一体となって国体、大会という形を開催できるか話を進めていきたいと思っている。
 
○辻局長 大会に代わるものとしては、知事が申し上げた形で、今後、いろいろ検討していきたいと思っている。あわせて、中止に伴い、今回、12の団体で今までになかった障がい者のスポーツチームが立ち上がってくれた。こういった方々の成果発現、自己実現の場として、本年度の後半になるが、県内で代替大会のような形で、小さなものにはなるが、大会を計画しているので、子ども・福祉部や障がい者団体の方々といろいろ意見の擦り合わせをしながら、開催の準備を進めていきたい。
 
○小林(貴)議員 6年間で120億円という経費をかけないが、10ページに本県のスポーツ振興の取組から支援を継続していくこと、その中に選手やチームなどの強化活動、ジュニア発掘ということも書いていただいている。仮に6年後に国体をやったとしても、今の現役の選手、2021年を目指していた選手は、6年後はいない可能性の方が高く、何ともできないということだが、2021年の大会に向けて、実践の場を求めた選手に対する支援を具体的にどう考えているのかということが1点。
それから、37競技あるわけだが、全ての競技団体が同じように体力があるわけではなく、できるところ、できないところ、支援、サポートも含めてあると思う。ここには当然有力な選手も既にいて、今後、芽吹く可能性があった子たちもいたのではないかと思うが、強化、それから支援ということで具体的に体力があるところに対して、何を行っていくかということ。
それから、知事に伺わなければいけないかもしれないが、主要団体の求めているもので経済的な効果ということがあった。これは6年後、14年後とは、あまり関係がなく、どちらかというと、今すぐに求められているものがたくさんあるのだろうと思う。それは必ずしも宿泊事業者や交通事業者だけではなく、広く経済支援に対して、今後6年間120億円をかけない以上はそれに代わる、何かしらの施策を講じていただきたいと思う。具体的には難しいかもしれないが、3点お願いしたい。
 
○辻局長 まず、6年後になると、顔ぶれも変わってしまうので、今、非常に傷んでいる選手たちをどうするのかということだが、来年の栃木国体は、10位以内という目標を掲げている。私たちとしては、ぜひとも喪失感を受けた選手の皆さんにもう一度、気持ちを思い直して、切り換えて、明日に向かって、努力していただきたいし、精一杯の支援をしたいと思っている。もしも、選手の皆さんが来年に向かって頑張ろうという思いを持っていただけるのであれば、精一杯、来年の強化、支援に向けて頑張っていきたいと思う。
もう一つ、競技団体には、体力のあるところ、ないところ、組織が多いところ、そうでないところ、指導者が充実している、そうでないところなど、様々な課題や悩みをそれぞれの団体が抱えている。特に体力のないところについては、いろいろ課題が多いので、今どういうことに悩んでいて、どういうようなことを目標に掲げながら、どういうものがないと困っているのか、また県にどういう支援が求められているのかをしっかり聞いて、これからの支援のあり方について考えていきたい。
 
○一見知事 10ページに取組の方向性ということで、期待される効果が一番右に書いてあるが、いずれの場合も経済活性化の効果があるということを書かせていただいている。確かに国体・大会を開催すると、多くの方が三重県を訪れていただくことで経済効果は非常に大きいと思うが、今、この県を覆っているのはコロナ禍である。これをいかに早く抑えて、経済を回していくかは重要なことだと思っているので、国体・大会とは別であるけれども、しっかりとどういった形で、三重県の経済を活性化できるかの議論をまさに始めているところなので、皆さんとも議論させていただきたいと考えている。
 
○杉本議員 小林議員の質問に対して、辻局長から栃木国体で10位以内という目標を掲げるという話があった。今後の話になると思うが、目標を掲げるのであれば、必要な支援をというのがあった。予算面、それから国体・全国障害者スポーツ大会局があり、人員を配置していると思うが、組織についても、連動した形でお願いしたいと思うし、小島議員も言っていただいたが、障害者スポーツ大会の方も併せて検討をお願いしたい。
 
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