三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 令和3年度 委員会会議録 > 令和3年10月20日 予算決算常任委員会 会議録
開催年月日 令和3年10月20日(水曜日) 午前10時0分~午後1時11分
会 議 室 議場
出 席 委 員 50名
委 員 長 石田 成生
副委員長 藤田 宜三
委 員 川口 円 喜田 健児 中瀬 信之
平畑 武 石垣 智矢 小林 貴虎
山本佐知子 山崎 博 中瀬古初美
廣 耕太郎 下野 幸助 田中 智也
藤根 正典 小島 智子 野村 保夫
木津 直樹 田中 祐治 野口 正
倉本 崇弘 山内 道明 山本 里香
稲森 稔尚 濱井 初男 森野 真治
津村 衛 杉本 熊野 稲垣 昭義
村林 聡 小林 正人 服部 富男
谷川 孝栄 東 豊 長田 隆尚
奥野 英介 今井 智広 北川 裕之
日沖 正信 舟橋 裕幸 三谷 哲央
中村 進一 津田 健児 中嶋 年規
中森 博文 前野 和美 山本 教和
西場 信行 中川 正美 舘 直人
欠 席 委 員 なし
出席説明員
【決算認定議案に係る質疑】
[県土整備部]
理事 真弓 明光
次長(都市政策担当) 古澤 忠士
下水道経営課長 井畑 晃洋
下水道事業課長 東 幸伸
その他関係職員
[企業庁]
庁長 喜多 正幸
副庁長 磯田 晋一
次長 東海 明
企業総務課長 田中 達也
財務管理課長 奥田 文彦
水道事業課長 宮木 雅史
工業用水道事業課長 北川 博一
電気事業課長 川戸 仁
施設防災危機管理監 栃木 勝弘
機電管理監 和田 泰史
RDF対策監 宮原 章吉
その他関係職員
[病院事業庁]
庁長 長﨑 敬之
副庁長 小倉 康彦
県立病院課長 川端 康博
こころの医療センター院長 森川 将行
こころの医療センター運営調整部長 伊藤 泰士
一志病院院長 丸山 貴也
一志病院運営調整部長 栗田 晃秀
その他関係職員
[監査委員]
代表監査委員 伊藤 隆
事務局長 紀平 益美
次長兼監査総務課長 栗原 通
監査・審査課長 長尾 和子
その他関係職員
委員会書記
議事課 班長 平井 利幸
議事課 主幹兼係長 大西 功夏
企画法務課 主幹兼係長 後藤 睦
企画法務課 主事 水谷 健太
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 なし
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
1 議案の審査
(1)認定第1号「令和2年度三重県水道事業決算」
(2)認定第2号「令和2年度三重県工業用水道事業決算」
(3)認定第3号「令和2年度三重県電気事業決算」
(4)認定第4号「令和2年度三重県病院事業決算」
(5)認定第5号「令和2年度三重県流域下水道事業決算」
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
1 議案の審査
(1)認定第4号「令和2年度三重県病院事業決算」
ア 当局から資料に基づき補充説明(長﨑病院事業庁長、森川こころの医療センター院長、丸山一志病院院長)
イ 決算審査概要説明(伊藤代表監査委員)
ウ 質疑
○石田委員長 それでは、質疑に入ります。ただいまの説明に対し、御質疑のある方は挙手願います。
○中嶋委員 両院長には、新型コロナウイルス感染症の中、厳しい病院経営に大変御努力いただいたこと、本当に感謝申し上げたいと思います。
その中で、一志病院長にちょっとお聞きしたいんですけれども、本日の提出資料の10ページ、11ページ、令和2年度のマネジメントシートの中で、人材育成の部分で、県立病院としての一志病院の位置づけとして、やはり様々な人材の育成、ドクター、看護師が非常に期待されておるところですけれども、残念ながら目標には達しなかったという中で、実習の中止等が主たる原因だと書いていただいてあるんですが、新型コロナウイルス感染症の影響による目標未達成ということ以外の何か要因があったかどうかということについてお尋ねしたいと思います。
○丸山院長 今回の未達成の一番の原因は、やはり新型コロナウイルス感染症関連です。人材育成のためのいろんな研修会であるとか教育のシステムに当院は取り組んでおるんですけれども、やはりなかなか集まることができず、達成が困難という状況です。
あと看護師、看護学生、医学生の実習の場も、なかなか確保できなかったということが今回の原因でありまして、ただ、今少し落ち着き始めております。またニーズが高まってきておりますので、感染対策を今後しっかりしながら少しでも人材育成は、これからも励んでいけるかと思います。
○中嶋委員 ぜひ期待するところでございまして、そのためにも、指導医の先生方の確保という言い方は変ですけれども、指導医の先生をしっかりと指導していただくための環境づくりということについて、また、行政のほうにも何か要望されるようなことがありましたら一言いただきたいんですけれども。
○丸山院長 委員がおっしゃるとおり、どんどんと育成をして教育をしっかりするためには、やはり指導医、そしてスキルを持った看護師が非常に必要になります。
ちょうど、今、大学のほうも教授が新しく就任されまして、事業庁長とも相談しながら、特に当院に優秀な人材を派遣していただくようにお願いに上がっている次第でございます。
○中嶋委員 議会の側から何かお手伝いできることがあるのかどうか分からないんですけども、しっかりとサポートさせていただけるチャンスがあればと思っておりますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
あと、決算の数字の細かい話で恐縮ですが、今日の監査の報告ですと、令和2年度で138万7000円ほど不納欠損が上がっていて、この不納欠損額というのは、決算書上はどこに表れてくるのかなというのがちょっとよく分からなかったので、教えていただきたいんですけれども、細かな話で恐縮ですが。
○石田委員長 どなたが答弁いただけますか。
○川端課長 一応、貸借対照表上の流動資産の未収金のところで上がってまいるんですけれども、貸倒引当金も計上してございますので、こちらのほうで相殺されて引かれていくという形で。
○中嶋委員 もっと細かい資料をいただいているのがあって、決算書添付書類です。この中に貸倒引当金が見当たらなかったもので、どうしたんかなと思ったんです。引当金のところは、給与引当金しか上がってないので、もし記載ミスであるならば修正も必要だと思いますし、その辺り改めて精査して、今でなくていいので、後で御説明いただきたいと思います。
これをもって決算が駄目だとか、そういうことを言う気はないんですけども、処理の仕方が本当にこれでいいのかどうかというのは、若干気になるところがあったので、よろしくお願いしたいと思います。後で結構でございます。
○石田委員長 答弁はよろしいですか。
では、ほかに質疑はございませんか。
○山本(里)委員 医療関係は、本当にコロナ禍ということがあって、昨年度は技術的な面とか、物理的なことも含め、精神的にもたくさん配慮されて、細かなことをされて御苦労だったと思います。まだ続いておりますけれども、そんな中で、今、2病院から御説明いただいた中に、医師の充足については本当に努力をしてもらっても大変な状況は引き続いているということと、看護師の充足率については両方100%ということで、募集したら応募があるというお話を聞きました。
コロナ禍にあって、特に昨年度末には、公立病院で看護師が退職される数がこれまでになく多く出たということが言われておりますけれども、病院によって特質があるのでどこもかしこもということではないとは分かっておりますけれども、看護師充足率100%が昨年度1年間ということですけど、昨年度の終わりに今年度へ向けて退職が多かったとか、何かそんなような状況というのはあったのでしょうかということをお伺いしたいです。
そして、指定管理のところについては、この表にはないわけですけれども、そういうことを何かつかんでみえましたら、このコロナ禍において看護師が大変だから辞められるということも含め、看護師の取り合いにもなっていると、そんな状況があると聞いているんですが、現実どうだったか教えていただきたいと思います。
○森川院長 コロナ禍においていろんな業務が増えている中で離職がないかという質問だと思っておるんですけれども、我々のところは、もともと専門領域ではない部分で患者をお受けしているところでして、他の総合病院と比較すると確かに不慣れな部分はありながら大変だった時期もありますが、これを理由として退職者が増加したという話は聞いておりません。
私が心がけたことで、この時間が少ない中で恐縮ですけれども、毎日全体のミーティングをして、私が知り得た情報は全て職員に流して、その業種から各部署へ全て流して、とにかく情報を密にせずに、ここは開放して不安を取るということは心がけてまいりました。
以上です。
○丸山院長 当院もコロナ禍において、ふだんの業務に過剰な業務というのがどうしても来ておりますので、医師をはじめ、特に看護師のほうも非常に業務が増えていたんですけども、看護師だけじゃなくて、事務系のスタッフもワクチンの予約とか、本当にどこの病院もそうだと思うんですけども、多忙を極めたんですが、当院のスタッフは非常に熱心で、例年どおり頑張って仕事をしていただきましたので、今、一旦少し落ち着いてきておりますけど、また今後広がっていく可能性はありますので、そのときに備えて、また対策を整えていきたいとスタッフ一丸となって頑張っていきたいと思っております。
○長﨑庁長 指定管理に出しております志摩病院につきましても、特段これでもって看護師がたくさん辞めたとか、そういうことは一切聞いておりませんので、人員体制は維持できておるところでございます。
○山本(里)委員 ありがとうございました。
現状、本当にまだ引き続き大変ですし、経済的な支援ということ以外にもたくさん皆さんの中でお心を遣われて大変だったことに対して、今、中嶋委員からもお話がありましたけれども、万全な体制になるように県も応援をしていかないかんと思っておりますので、また細かなことで御指導がありましたら、よろしくお願いしたいと思います。御苦労さまです。
○石田委員長 ほかにございませんか。
○今井委員 私のほうからも両病院長並びに医療スタッフの方に、本当に心から感謝申し上げたいと思います。
それぞれの病院にということで、まず、こころの医療センターのほうで確認とお話を聞かせてもらいたいんですけども、こころの医療センターでは専用病床を提供していただいておると。その病床が幾つかというのは公開はされてないと思うので、そこはいいんですけども、提供されている病床数と入院患者の減の考え方なんですけども、専用病床も専用病床で使っていただいておって、それ以外の入院病床の減というのはどれぐらいあるのか。全体は、多分専用病床も入れての1年間の減といいますか、パーセンテージが出ておると思いますので、その辺の考え方を1つ教えてもらいたいのと、もう一点が、精神科救急患者受入件数154件ということで、昨年度より減少しておりということですけども、このあたりはやっぱり発熱があるとか、新型コロナウイルス感染症の影響でどうしても受け入れられない疑わしき事例があって、こういう数字が出てきたのか。もしくは、そもそも受入れの要請が少なかったのでこうなったのか。もし発熱の関係でこころの医療センターのほうで受け入れられなかった場合があるとすれば、その場合、どのように対応していただいたのか。この2点、まずこころの医療センター院長のほうにお尋ねいたします。
○森川院長 私の理解が合っているかどうかですけれども、こういう病床をつくったことで、全体の病床の数がどう変遷したかということでもよろしいでしょうか。
当初、ある病床で急性期を主に診るようにしたときには14床転換する形を取りまして、これによって260人ぐらいいた患者が大体230人ぐらいに減りました。
次に、今後数が増えてくるということもあるので、多目に取っておこうということもありましたので、52床の病床から20床に転換することがありまして、それによって、全体が230人ぐらいいたのが、今190人ぐらいに減ってきているということで、実際の原因については、詳細は分からないですけど、いろんなベッド調整をする中、あるいは地域移行する中、あとは受診控えの方等も踏まえて、総合的に全体として減ってきているという結果がございます。それは病床の件になります。
2点目の救急が減っているのはなぜかということなんですけれども、これも詳細については分からないんですけれども、先ほど御質問があった有熱症状のある精神疾患の患者は主に当院が診ておりますので、断ったケースはなかったと記憶しております。
○今井委員 ありがとうございます。
専用病床は、専門的な患者を受け入れていただくということでは、確保していただくのは本当にありがたいと思っています。
ただ、貴病院が果たしていただいておる通常の医療提供の中で、やっぱり入院控えもあったと思いますけども、私がいろいろ聞かせてもらう中では、やはりこころの医療センターに期待をされておる患者もたくさんいらっしゃると思いますので、医療スタッフの充足等も含めて今後も御尽力いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
一志病院のほうで、丸山院長、お聞かせください。
まず、1点目が、県内医療過疎地域への貢献というところで、令和2年度目標値が7件、令和元年度実績値9件、令和2年度実績値が4件ということで、先ほどのお話の中で、へき地医療支援機構からの申請、依頼が少なかったということの御発言、ここにも書いてもらってあるのかなと思うんですけど、これは逆に言うと、今まで派遣していただいていた医療機関のほうが医師が充足しとるということなのか、そちらの患者数が減っとるので、今回はいいんですということなのか、そこの要因は、今後のこの医療過疎地域等への一志病院としての貢献ということにおいては、トレンドがどうなるのかというのが大事になってくるのかなと思いますので、申請が少なかった理由とかそのあたり聞かれておりましたらお聞かせいただきたいと思います。
○丸山院長 医療過疎地域への支援件数で、まず一般的にどういった理由で支援が来るかというと、ほとんどは1人で診療されている1人診療所からの支援依頼が一般的です。なぜ支援の依頼が来るかというと、1つは休暇です。夏休みは取らなければいけないので、その間の代診依頼というのが一般的に多いです。
私も実際に1人の診療所で勤めておりましたけれども、診療所に1人で勤めると、もうずっとその病院にいなければいけないんです。長期の休暇とかも取りにくいですし、そういったことで支援依頼が来ることが多いです。
もう一つ多いのが、やはり学会出張です。どうしても医師は学会出張をしないと自分たちのスキルを維持することはできません。学会出張のためにその間の代診依頼ということは多いんですが、今年、恐らく一番の原因は、コロナ禍によって学会が全部Zoom、ウェブでこなせるようになりましたので、診療期間中に参加しながら診療後にそういった単位を取るとか、そういったことで、あまり出張機会がなかったんだと思います。
そういったことによって、実際の依頼件数自体が少なくなっております。ただ、これから、やはり我々の使命として、そういった1人で頑張っている先生方の支援をしていかなければいけないので、もしもまた依頼が増えてくれば、それに応じて支援していければと考えております。
○今井委員 ありがとうございます。よく分かりました。
コロナ禍で、Zoom利用とかで学会出張とか、そういったことが少なくなったということで、それと、休暇も取得はしてもらっておるんだろうと思いますけど、やっぱりコロナ禍で頑張っていただいておる医療現場の先生方なので今回は少なかったのかなということで、今後また新しい日常、コロナ後のことを考えると、やはり医療過疎地域への支援というのは、とても必要度が上がってくるのかなと思いますので、またそのときには、医師の充足率も今100%にはなっていないんですけども、可能な限りへき地医療の進展に御努力いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それと、もう一点だけ。
まず、お礼で、訪問診療、訪問看護は、令和元年度よりも令和2年度はコロナ禍で多く行っていただいたということで、これは、受診控えをいかに医療提供で補うかということではとても重要なことだったと思いますので、ここは本当に心から感謝申し上げたいと思います。
その上で、先ほど庁長からの説明で、一志病院は発熱外来を受けていただいた、外来患者数は減になりましたけど、外来収益は増えておるという状況、これは診療報酬のこともあると思うんですけども。発熱外来を地域のクリニックが受けていただいておるところ、受けていただけてなかったところがあると思うんですけども、発熱外来を求めて来られる患者は、やはり結構増加したというか、増えたんですかね。よそのクリニックからの患者もという形で、その辺どうですかね。
○丸山院長 実際にそういった紹介も承っております。検査もPCR検査、あとはもう少し簡便な抗原検査、これもいろいろ種類がありまして、本当に信頼性の高い検査というのはどうしても限られて、それができる病院というのも限られてきます。
なので、なかなか一般の診療所では難しいところもありますので、そういったところで当院で実施するというケースも増えております。そういった要望に応えていければと考えております。
○今井委員 ありがとうございました。
本当に両病院ともなくてはならない地域の専門的な病院だと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
以上です。
○石田委員長 ほかに質疑は。
○杉本委員 一志病院の丸山院長にお尋ねします。
あらゆるニーズに対応するプライマリ・ケアを実践しますということで、在宅医療について、先ほど今井委員からも質問がありましたけれども、令和元年度も2年度も目標値より上回っていますが、今後、さらにここの部分は増えていく見通しでしょうかということと、在宅による看取りの数というのはどれほどでしょうか。
○丸山院長 今後、このプライマリ・ケアを進めていく上で、訪問、在宅医療、そういったニーズというのはどんどん増えてくると思います。というのが、私は呼吸器内科の専門をずっとやっていたんですけれども、例えば一昔前であれば、肺がんの方などの悪性疾患は、病院で治療というパターンが結構多かったんです。それをどんどんと生活の質を上げるという意味も入れて、外来で治療を行ったり、実際に御高齢の方でも病院に入院せずに在宅で、医師が訪問することで痛みの管理をしていく、そういったこともどんどん増えています。
実際、高齢化が進行してくると、やはり病院まで来られない、特に当院の地域は、交通の便も非常に悪くて、バスがなかなか来ないとか、そういったことで受診できない方も多々見えます。
そういったところも踏まえて、当院は、ほぼほぼみんな診療に行っているんですけども、今後どんどんとニーズも増えてくると思いますし、そのニーズに応えていくというのが当院の使命かなと考えております。
2つ目の御質問の看取りの件数についても、徐々に増えてきております。こちらも最期を迎えるに当たって、いろんな考え方があると思うんですけれども、やはりお家でゆっくりと、みんなと最期まで楽しみながら最期を迎えたいという御高齢の方が、最近非常に増えています。
御家族はなかなか大変なところはあるんですけれども、ただ、それも非常に重要な考え方で、我々としては尊重しますので、そういったことも、実際に病院ではなくてお家へ行って看取るということもしていっておりますし、ニーズも増えてくると考えております。
○杉本委員 ありがとうございます。
住み慣れた地域で最期まで生き切りたいという願いはすごく強くて、それは美杉地域だけではなくて、こちらの旧津市のほうも本当にあるんです。多分これからニーズの高い医療だと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○石田委員長 よろしいですか。
ほかに質疑はございませんか。
○小林(貴)委員 決算審査意見書の18ページ以降ですか、病院別の状況というのを示していただいているんですが、その中で、1番、病院の概況、2番、患者数の状況、3番、経営成績といきまして、4番目に経営比較という欄が、こころの医療センターと一志病院にはあるんですが、志摩病院に関してはないんです。何か理由があればお聞かせいただけますか。
○長﨑庁長 志摩病院につきましては、ちょっと数字が手元に持ち合わせておりません。申し訳ございません。やはり直接経営していないので、データを手にしておりません。
○小林(貴)委員 正確に状況を把握することは大事だと思うので、できれば資料をそろえていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○石田委員長 よろしいですか。
ほかに質疑はございませんか。
○津田委員 ちょっと質問なんですが、提出資料6ページ、7ページのところのマネジメントシートですが、常時急性期患者受入体制の確立、措置鑑定対応件数というのが令和元年度実績値55件から令和2年度80件と、かなり増えているということです。症状も大変重い方だと思いますけれども、さっきの今井委員の質問にもちょっと関連すると思うんですが、一方で、精神科急性期医療の推進というところで、精神科救急患者受入件数は、令和元年度実績値186件から令和2年度は154件に減っている。措置鑑定をして措置入院をするかどうかの判断をするんだと思いますけれども、措置鑑定の件数が増えれば自動的に緊急入院が多くなるのかなと思ってしまいますし、もし仮に措置命令の鑑定を受けるということは、措置入院する、しないにかかわらずかなり重い症状だと思うんですけども、あふれた方というのはどこへ行っているのかなと不思議に思うんですが、どうして、鑑定件数は増えているんだけど緊急入院は減っているのかとか、漏れた方はどういう対応しているのかということを教えていただきたいなと思います。
○森川院長 措置鑑定には2名の精神保健指定医が診察をしないといけないんですけれども、ほかの病院に措置入院する方を当院の医師が出向いていって現地で診察をする件数が含まれておりますので、この数字の違いが出た。結果的には、外に鑑定に行った当院の医師が多かったと取ることができます。
逆に、有熱者で措置の方に関しては、全て私どものところに来ておりますが、先ほど来説明があった受診控えとか、そういったことを含めて全体的な救急の数としては減っておりますが、鑑定につきましては、結果的にはこのように数は多くなったということになりました。
○津田委員 ということは、ほかの精神科病院のところへ出向いて鑑定をして、措置入院が必要だということであれば、ほかの精神科の病院で入院をしている、あるいは医療保護で入院しているという理解でよろしいんですか。
○森川院長 ケースごとの詳細を確認しているわけではございませんけれども、基本的に私どもに来る患者がそこの病院に行くから鑑定に行ったというわけではなくて、保健所の通常業務の救急の中で私どもが出向いていく機会が多かったと理解していただけたらと思います。
○津田委員 ちょっと私が心配なのは、保健所から頼まれて鑑定に行く、あるいは病院、保健所から頼まれて他の精神科の病院で鑑定をすると、措置入院まで至らないというケースになった場合、きちっと病院で対応できているのかどうかというとこが心配なんです。というのは、家庭で面倒みてくださいだとか、病院では対応できないので家庭でやってくださいというケースが増えているんではないかなと思っているんですが、そういうことはないということを院長は言われているということでよろしいですか。
○森川院長 先ほども申し上げましたけれども、我々が知り得ないところでそういったことは起こっているかもしれませんけれども、少なくとも私の知る限りでは、そのようには理解しております。
○津田委員 起こっているかもしれないというところですけれども、困っておられる方がたくさんおると僕は思っているので、そこら辺も調べるなり、どなたかに聞くなり、また報告をお願いしたいなと思います。
○石田委員長 以上ですか。
○森川院長 それは、私どもに調べたほうがいいということで理解してよろしいですか。
○津田委員 数字として残っていないんであれば仕方がないんでしょうけれども、数字として残っているんであれば調べていただいて、数字として残っていなければその状況をまた教えていただきたいと思います。
○森川院長 すみません、これは、ここでのお話合いということでよろしかったでしょうか。私としては、おっしゃっていることは分かるんですけれども。
○津田委員 そうしたらこの後でいいので、説明できる方に来ていただいて説明していただきたいと思います。
○小倉副庁長 措置等の行政的な対応に関しましては、保健所からの依頼等もありますので、保健所と医療保健部のほうでそういうデータが出せるのかどうか、それに対してこころの医療センターがどう対応したのかが分かるデータがあるかどうかを確認して、その状況を御報告させていただきます。
○石田委員長 よろしいですか。
ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
○石田委員長 なければこれで病院事業庁関係の説明及びこれに対する質疑を終了します。
1時間少々経過をしましたので、換気のため一旦休憩とし、再開は11時25分からといたします。暫時休憩いたします。
(休 憩)
(2)認定第1号「令和2年度三重県水道事業決算」
(3)認定第2号「令和2年度三重県工業用水道事業決算」
(4)認定第3号「令和2年度三重県電気事業決算」
ア 当局から資料に基づき補充説明(喜多企業庁長)
イ 決算審査概要説明(伊藤代表監査委員)
ウ 質疑
○石田委員長 それでは、質疑に入ります。ただいまの説明に対し、御質疑のある方は挙手願います。
○山本(里)委員 資料の請求をしたいと思います。
RDF焼却・発電事業についての監査の意見書というのを、持っているのはありますけれども、事業当初からの事業についての監査意見の一覧というか、これまでどのような監査意見が出てきていたか、それをまた一覧表でいただきたいと思います。
会計的なことではなくて意見、RDF焼却・発電事業についての意見という部分を抜き出したものをお願いしたいと思います。
○伊藤代表監査委員 お届けさせていただきたいと思います。
○山本(里)委員 お願いします。
○石田委員長 ほかに質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
○石田委員長 なければこれで企業庁関係の説明及びこれに対する質疑を終了いたします。
まだ12時にはなっていませんが、執行部の入替えをいたしますので、暫時休憩をいたします。再開は午後1時といたします。
(休 憩)
(5)認定第5号「令和2年度三重県流域下水道事業決算」
ア 当局から資料に基づき補充説明(真弓県土整備部理事)
イ 決算審査概要説明(伊藤代表監査委員)
ウ 質疑 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員長
石田 成生