このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

三重県議会 > 県議会の活動 > 全員協議会 > 全員協議会議事概要 > 令和3年11月12日 全員協議会概要

令和3年11月12日 全員協議会概要 

■ 開催日時  令和3年11月12日(金曜日) 10時0分~11時58分
■ 会議室   議場
■ 出席議員  51名
        議 長   青木 謙順
        副議長   稲垣 昭義
        議 員   川口  円     喜田 健児
               中瀬 信之     平畑  武
               石垣 智矢     小林 貴虎
               山本佐知子     山崎  博
               中瀬古初美     廣 耕太郎
               下野 幸助     田中 智也
               藤根 正典     小島 智子
               野村 保夫     木津 直樹
               田中 祐治     野口  正
               倉本 崇弘     山内 道明
               山本 里香     稲森 稔尚
               濱井 初男     森野 真治
               津村  衛     杉本 熊野
               藤田 宜三     石田 成生
               村林  聡     小林 正人
               服部 富男     谷川 孝栄
               東   豊       長田 隆尚
               奥野 英介     今井 智広
               北川 裕之     日沖 正信
               舟橋 裕幸     三谷 哲央
               中村 進一     津田 健児
               中嶋 年規     中森 博文
               前野 和美     山本 教和
               西場 信行     中川 正美
               舘  直人
■ 欠席議員    なし
■ 県政記者    5名
■ 傍聴者     なし
■ 協議事項
1 令和3年度「第三次三重県行財政改革取組」上半期の進捗状況について
 (1)時間   10時0分~10時15分
 (2)説明者
    知事                                        一見 勝之
    [総務部]
    部長                                        高間 伸夫
    副部長(行政運営担当)兼コンプライアンス総括監   後田 和也
    副部長(財政運営担当)                           松浦 元哉
    参事兼税務企画課長                         吉川 行洋
                                                        その他関係職員
   [警察本部]
     警務部首席参事官 警務課長               小谷  寛
   [教育委員会]
     教職員課長                               野口 慎次
 (3)説明内容
    別添資料のとおり(資料はこちら)
 (4)質疑の概要
○小林(貴)議員 在宅勤務、モバイルワーク、クラウドという単語が出てきたが、在宅勤務やモバイルワークをするためには、ペーパーレスが大前提となり、それをどのように共有するかが問題になってくる一方、県が持っているデータ情報は、機密性の高いものから、共有しても構わないもの、漏えいしても大丈夫なもの、いろいろなランクがあると思う。その上でどういう整理をして、どのように在宅勤務とモバイルワークを実現したのか、もう少し具体的に聞かせてもらいたい。

○後田副部長 モバイルワークについては、専用端末で県庁内のグループウェアに接続でき、在宅でも仕事上のシステムに入り、ファイルにアクセスできる形をとることによって、在宅勤務の促進を図ってきたところである。

○小林(貴)議員 要するに専用端末なのでセキュリティがしっかりしており、県庁の端末に直接アクセスしても問題がないと。職員が何人いるのか正確に把握していないが、370台で十分なのか。

○後田副部長 在宅システムについては、専用端末で動かせるとともに、それぞれ個人のパソコンでも動かせる形をとっているが、遠隔操作で自身の県庁にあるパソコンを操作できる形になっており、漏えい等のリスクはない状況で運用している。

○小林(貴)議員 要するにVPNをつなげているということなのか。専用端末と自宅のコンピュータでもアクセスできるのであれば、そこで使っている部分で多分問題はないだろうと思うが、よく聞く話で、例えばデータをコピーして自分の端末に保存することがあると、セキュリティの穴になることが過去にいくつもあるので、その辺は分かっていることだと思うが、運用をしっかりと管理されるよう、よろしくお願いする。
 
2 今後の県政運営の基本となる計画の策定について
 (1)時間   10時17分~10時26分
 (2)説明者
    知事                                   一見 勝之
   [戦略企画部]
    部長                                   安井  晃
    副部長兼ひとづくり政策総括監           山本 秀典
                                               その他関係職員
 (3)説明内容
    別添資料のとおり(資料はこちら)
 (4)質疑の概要
○中嶋議員 まち・ひと・しごと地方創生総合戦略の取扱いはどのようになっていくのか。

○安井部長 現在、みえ県民力ビジョン・第三次行動計画の中に一体的に取り組むことで総合戦略は示している。今回の計画づくりにおいては、まず人口減少対策について、しっかりと議論、検討した上で今のような形で策定するのか、別冊で第一次総合戦略の形で策定するのかも含めて改めて議論をしていきたいと思うが、しっかりと検討していきたい。

○中嶋議員 今の時点では、取扱いがどうなっているか、まだ分からないという認識でよいか。

○安井部長 総合戦略として、どのような形になるか分からないが、しっかりと見える形で示していく方向で考えている。

○中嶋議員 今まで第三次行動計画のときにつくってきた議論はあったけれども、今回のみえ元気プラン(仮称)をつくっていく中で総合戦略そのものの中身を変える可能性もあるということか。

○安井部長 検討の結果、必要であれば、新しいものとして策定していくことになる。

○村林議員 今のみえ県民力ビジョンも概ね10年先を見据えて、4年ごとに見直すものだったと思う。そうすると、強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)がみえ県民力ビジョンに代わるものなのか。それとも5年後を節目にやっていくということで、みえ元気プラン(仮称)がみえ県民力ビジョンに代わるものなのか、そのあたりの位置付けが分からないので、教えてほしい。

○安井部長 強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)がみえ県民力ビジョン、いわゆる構想の部分であり、みえ元気プラン(仮称)が今の行動計画にあたるものと考えていただければと思う。

○村林議員 そうすると、まず10年先を見据えた強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)は、何年ぐらいを目途に見直すのか。

○安井部長 現在のみえ県民力ビジョンの構想部分は、毎回見直すのではなく、行動計画である4年の中期計画だけを見直すので、現在と同じやり方である。

○村林議員 私の理解が不足していて申し訳ない。そうすると、10年先のビジョンを示して、名前を変えて、行動計画とは別にビジョンはビジョンで行動計画を見直していく、それを今まで4年と思っていたが、5年を節目に見ていくというイメージでよいか。

○安井部長 まず、今回策定するみえ元気プラン(仮称)については令和8年、県政150周年を節目として、そこを目指してやっていきたいということで、結果的に5年となり、それが行動計画にあたるものである。

○村林議員 今の行動計画のときに一つの論点としてあったのが、知事の任期が4年で、新しい選挙があり、新しい知事になったときに、すぐに行動計画は変えられるわけではないので、1年先、5年単位で見ていくほうが、任期プラス1年ぐらいのほうが現実的ではないかという議論もあったような気がしたので、今回は5年ということで聞かせてもらった。

○三谷議員 計画の策定スケジュールを拝見すると、令和4年6月に議案の提出となっているが、強じんな美し国ビジョン(仮称)とみえ元気プラン(仮称)の両方とも議決対象と理解してよろしいか。

○安井部長 そのように考えている。
 
3 令和4年度三重県行政展開方針(重点事業の考え方)について
4 令和4年度当初予算調製方針、令和4年度組織機構及び職員定数調整方針について
 (1)時間   10時27分~11時58分
 (2)説明者
    知事                                       一見 勝之
   [戦略企画部]
    部長                                       安井  晃
    副部長兼ひとづくり政策総括監                山本 秀典
                                                       その他関係職員
   [総務部]
    部長                                         高間 伸夫
    副部長(行政運営担当)兼コンプライアンス総括監  後田 和也
    副部長(財政運営担当)                        松浦 元哉
                                                       その他関係職員
 (3)説明内容
    別添資料のとおり(資料はこちら)
 (4)質疑の概要
○西場議員 資料3の行政展開方針であるが、文化の記述が極めて少ないように私は受け止めた。知事は美し国を目指すということで賛同して期待している。そういうものを求める中で県内に根付く歴史、文化などは大変重要な要素になると思うし、取り入れる、あるいは活用していくことは外せないし、力点を置いていくことに期待するところである。ところが、資料3に出てくるのはほんのわずかである。観光のところで歴史、文化を生かすというのが、1行足らずで少し書いてあるだけ。文化は観光の手段だけとは限らないので、150年を目指す三重県の取組の基本にしてもらわないといけないと思う。どういう検討をして、最終的にこうなったのか。あるいはどうしていくのか。

○一見知事 私も政策集の中で文化、歴史は非常に重要だということをうたっており、今回、議論をする中でも、文化、歴史というのは非常に大きなものだと考えている。側面はいくつかあると思っているが、観光の資源にもなるし、文化、歴史は、三重県民が自分のアイデンティティを確認する意味でも重要なものだと考えている。基本的な考え方の部分で書いているのは、今後、ビジョン、プランでさらに敷衍し、枚数も分量も増やして、書いていくところであるので、それにあたって、きちんと議論をさせてもらい、またお目にかけたいと思っているが、本日いただいた意見については、非常に大きなものとして、受け止めさせていただきたい。

○西場議員 大いに期待しているが、萎むことのないようにしっかりと取り組みしていただくようにお願いする。

○北川議員 行政展開方針を暫定版で出してもらい、先ほどの話だと、ここまで進んできた議論は一定反映したものということで、従来の経営方針であると、年度内に確定版という形になっていたのではないかと思う。それで新年度は、予算も含めて事業展開をしていく。先ほどの二つのプランについては、来年6月に提案されて議決に至るということだが、今回の暫定版は年度内に確定していく考え方なのかどうかと、議論の途中だったことから、従来であると、いくつか議会で出た議論もリライトして修正版みたいな形で仕上がってくるが、まだ議論が進んでいるということであれば、3月末までに中身が付加されて変わっていくイメージなのか。それから三つ目に予算の県民提案枠が設置されていて、議論の結果として、引き続き設けていくという考え方になっているという理解でいいのか。

○安井部長 計画の変わり目、知事の交代時期がこれまでは4月が大体の時期であった。そうなると、例えば4月から新しい計画づくりを始めると、予算の議論の時期の9月、10月頃には概ね中間案みたいなものができて、今後の県政運営の方針はある程度固まっている状況であるが、今回は9月の下旬で、すぐに予算議論になってくるので、今後の県政の中長期的な検討をする作業と予算議論が重なっているので、暫定版という形で出させていただいた。これまでとイレギュラーな形になる。これについては、これまでの経営方針等を2月に予算が固まった時点で、先ほどいただいた意見等も踏まえて、しっかりと議論して、単年度の令和4年度の方針として、2月に最終案という形で説明させてもらう予定をしている。暫定なので、仮という言葉の定義になるが、そもそも今回説明している内容は予算のこれからの議論に向けて、執行部としてどのようなことに注力して取り組んでいくのかについて、具体の取組の一部、特に注力するものを示したものなので、これから予算議論を進めていく中で、もちろん変わってくる。ただ、暫定版自体が確定するものではなく、2月に最終案として示すことになると考えている。

○高間部長 そもそも県民提案枠を設けた意義については、県民の皆さんの声を幅広く聴き取り、県民の皆さんの新たな発想、あるいは問題意識を県政に何とか取り入れたいということでスタートした事業であり、引き続き令和4年度もDXの関係で意見募集をし、事業を構築しているので、令和4年度も当初予算でのせていきたいと考えている。

○北川議員 暫定版だが、概ね方向性としては、大体これで行くということで、中身のもう少し深掘りの部分は追記になっていくもしれないが、概ね全体的な方向性としては、今出ている暫定版で議論を進めたらいいという理解でよいか。

○安井部長 そのように考えていただいて結構である。これで予算議論をしっかりしていきたい。

○稲森議員 資料4-1の予算調製方針について伺いたいが、県民提案枠は、これまでの「みんつく予算」とどういう違いがあるのかを教えてもらいきたいのと、それから5ページに重点施策枠とあるが、これまでの特定政策課題枠と内容はどのように変わってくるのか。それから令和4年度の一般財源の歳入見込は本当に増えるのかと思うが、増える理由も少し詳しく教えてもらえれば。

○高間部長 県民提案枠であるが、今まで「みんつく予算」という形のものを今回県民提案枠と名前変えたのは、事業を提示して、最後に投票してもらう形にしていたが、この投票自体、多数決で決める形になってしまうので、少数意見を反映できないという懸念の声が実際にある。それからある意味、県民の皆さんの数からすると、わずかな票で1000万円の予算の使い道が決まってしまうのも、なかなか難しいところがある。それから事務が煩雑で非常に苦労するので、令和4年度からは、このような事業をしてほしいという提案をしてもらい、それを実際に組み立てるのは行政がもともと組み立てていたが、どれを採択するかは、知事査定でさせていただきたい、ただし、提案いただいた方に対しては、感謝の意を表明するために表彰とかの形でさせてもらいたいと考えているので、そこが今までの「みんつく予算」と、投票するか、しないかで違う形になっている。
 それから重点施策枠の関係で、今までの重点事業と昨年の旧特定政策課題枠と一緒で、今回、重点施策枠という名前にしたのは、新しい三重県行政展開方針という形で名前も変わるので、併せて名前を変えたものである。
 最後の一般財源の令和4年度の動向で、令和4年度の県税収入がどれぐらいなるかは、全然見積もりができてない状況であるが、その中で唯一頼りにできるのは、先ほど6ページで説明した総務省の仮試算であり、これについては基本的に税だけを一般財源にしているわけではなくて、それとほぼ同額の地方交付税と合わせて一般財源の部分になっている。税が減っても、地方交付税が増える形になるので、総額では、仮試算で伸ばしており、今回プラスという試算をさせてもらった。

○稲森議員 これまでの県民参加型予算の枠は5000万円で決まっていたと思うが、そこは変わらないのかどうかということと、直接民主主義的な意味合いから、こういう予算を入れた趣旨からは大分変遷しているように思うが、少数意見が届かないというのは、役所の中の意見なのか、県民の中の意見なのかということが大事なところだと思うが、この辺は後退していないのか。

○高間部長 県民提案枠の投票の関係で、実際、意見を応募してもらった方からも、そういう意見を聞いているし、票がわずかな差の場合、採択される、採択されないのは当然出てくるので、もっと事業の中身を見てほしいという要望は確かにあったので、そういう意味でいうと投票を重視するよりも、頂いた提案を重視して事業化していくのが、より民主主義なのかなという思いもあり、今回は投票をやめたいと思っている。額は昨年度と同じぐらいの5000万円を目途に対応させていただきたいと考えている。

○一見知事 県民提案枠については、いろいろな考え方があると思う。先ほど総務部長から申し上げたように、弊害もあり、少ない人数で県民の血税の使い道を決めて本当にいいのかという議論がある。他方、直接民主主義という意味で良いのではないかという考え方もあるが、私どもで予算をプロの目で見させてもらい、この予算の使い道がいいのではないかということをある程度決めて、その上で議会に提出させてもらうので、皆さん方の指導、指摘も頂戴しながら、予算をチェックしてもらいたいと考えている。ただ、このやり方が良くなく、直接民主主義が良いということであれば、またそのやり方を考えていけばいい。トライアルとして、今回させていただきたいと考えている。

○稲森議員 もう1つ、これまでは行政経営方針ということで、行政経営方針という名称を聞いて私が思うのは、行政だけではなく、県民に近い目線だったり、民間の目線だったり、いろいろやっていこうという言葉が今回なぜ消えてしまったのかと思う。行政経営方針という言葉を引っ込めて、行政展開方針という名称に変えた理由も聞かせてもらいたいのと、誰の指示でどういう理由で変わったのかを説明してもらいたい。

○一見知事 確かに自治体に関しても、経営というのは非常に重要であり、どういう方針で経営をしていくのか、歳入と歳出の結果について、責任を負っているのは当然だと思っている。他方、これは私の提案で名前を変えたが、経営ということになると、稼ぐ、収益を上げることに特化してしまう可能性もあるのではないかという危惧も抱いており、皆様方の立法の方々からのチェックも受けながら、また提案をしていただく形で、県政をより良くする動きを一緒にさせていただきながら切磋琢磨して、よりよい県政を作っていくのが私の考え方であるので、執行部としては、どのように行政を展開していくかを真摯にかつ謙虚な立場でつくっていきたいとの思いを込めて、行政展開方針と変えさせていただいた。

○稲森議員 前県政の是正という部分も期待しているので、そういう意味合いで受けとめた。大きな政策の方向性だけ確認したいが、11ページに人口減少対策で県内の働く場の創出・確保が大変重要だということで、これは言うまでもなく、しっかりやっていただきたいと思うが、後段に製造業を中心にして、これから生産性の向上などを通じて雇用創出の企業誘致をしていくことだが、これまでの企業誘致のスタイルは割と大きな企業にたくさんお金を出して、どかっと来てもらうことをずっとやってきたと思うが、実際、製造業がたくさん誘致されると、人がそっちへ取られて人材不足である。特に製造業で困っている。ハローワークのデータを見ても、御存じかと思うが、事務職が圧倒的に不足していて、有効求人倍率も1.0を切るような状況で、本当にこれからの企業誘致が、三重県のそれぞれの各地域の求職者のニーズに合っているか、あるいは県外に出ていった大学生が求めている仕事のニーズに合っているのかということ。5年先、10年先の方向性をこれから県が定めていく上でもう一度大きいものを誘致していくやり方はむしろ転換していくべきで、地域や求職者ニーズに合った戦略的な企業誘致、事務職、本社機能や研究拠点などをもっとやっていくべきだと思うが、規模は小さくてもいいので、その辺の方向はどう考えているか。知事の考えも聞きたい。

○一見知事 企業誘致に関しては、三重県にとってメリットのある企業に来てもらいたいと思っているので、規模の大小、あるいは業種は関係ないと思っている。今までも大きな企業ばかり誘致しているわけではなく、雇用の確保は、どこでも人材不足で困っているのは事実であるので、逆に三重県内で労働力があることを見込んでもらい、これから来てもらう企業もある。そういった企業にはぜひ来ていただきたいと思っている。繰り返しになるが、別に企業の大きさで誘致をするしないを決めているわけではない。

○安井部長 取組の現状も含め、少し考え方を補足すると、企業誘致であるが、県外からの企業を誘致する意味と県内の企業の投資を促進する、大きな二つの意味がある。県外からの企業誘致については、若者が働きたいと思える働く場として、もうすでに研究開発機能やソフトのサービス産業も含めて誘致しているので、議員がおっしゃった方向でしっかり取り組んでいきたいと思っている。県内の投資の促進については、若者だけではなく、人口流出の傾向を見ていると、30代から40代の働く世代の人口流出が最近多くなっている。それに合わせて、小学生以下の子どもたちの流出も大きいというデータがある。これはあくまで推測になるが、家族で県外から大手の事業所に働いてきた方が異動で県外へ出て、これまでは家族の方が来ていたが、出ていってしまうだけになっている可能性があり、県内の事業所の投資の促進もして、働く世代の方の場の確保も非常に重要になってきているので、若者に加えて、そういったところもあると思っており、これから丁寧に説明させていただき、引き続きやっていきたいと思う。

○山内議員 資料3の行政展開方針の1ページのところ、人口減少の課題解決が非常に重要であるという視点での質問で、ちょうど真ん中のところに「地方にとって、人の流れを呼び込むチャンスであり、地域間競争に打ち勝つという観点をふまえ」という言葉が続いているが、地域間競争という言葉を否定するものでは決してないが、その後の打ち勝つという観点が少しどうなのかなと思いながら、いわゆる競争し合う地域間がウィン・ウィンの競争をイメージされているのか。少し言い方がきついけども、勝者と敗者が存在するような競争をイメージされているのか、地域間競争の近くという観点、考え方を教えてもらいたい。

○一見知事 少し筆が滑っている可能性があり、これは私の思いであるが、人口はこれからどこでも日本全体で減少していくので、その中で三重県が発展をするためには、労働力を含めて、人というのは欠かせないものである。これから大都会から地方に人を誘致する動きがどんどん進んでくると思う。そのために例えば、県内交通網も必要であるし、また大都市と結ぶリニアのような交通も必要であると考えている。大都市から人を持ってくるのはどこの県も考えていることなので、三重県も他県にその点で劣後するわけにはいかないという思いを込めて、打ち勝つという言葉を使っているが、生存競争の形でするわけではないので、三重県の産業を育成し、正々堂々と戦っていくというか、三重県を発展させていくために、人口は必要と考えているので、こういった書き方をしている。もちろん県内の各自治体が競争していくこともあると思っているが、そこには一定のルールもあるし、節度もあると考えている。そうすると、三重県は穏やかな人柄であるので、これでいいやと思いがちであるので、移住も含め、しっかりやっていくことでこの書き方にさせてもらうことを御理解いただければと思う。

○山内議員 人口減少の課題解決は非常に重要であるので、頑張っていただきたいとの思いの中で、東京の一極集中の考え方がそのまま地方に分散していくようなやり方では、あまり意味がないのかなと。新しい時代のやり方として、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思う。例えば「競争」という言葉を一つとってみても、共に創るという言葉の「共創」という言葉も、今使われていると思うが、そういった地域間でウィン・ウィンになっていく「共創」をしっかりと推進していく視点も必要なのかなという思いで聞かせてもらったので、よろしくお願いする。

○杉本議員 個別のところで申し訳ないが、資料4-2の3の職員定数の(2)で三重とこわか国体・三重とこわか大会の整備のために配置した定数については、今回なくすと読んだが、今後のスポーツ振興の視点も踏まえつつとあるので、そこの定数については残すと読み取ったので、よろしいかという確認と、それに伴って、組織について、国体を契機に局ができて、それまでは教育委員会の中にあったと思う。局を来年度残す方向で検討されているのかどうか、検討状況を教えてもらいたい。

○高間部長 定数の関係については、三重とこわか国体・三重とこわか大会が終わったので、それに関わった定数は抜けるが、今後、スポーツ振興にどれぐらいの人がいるのかは、これから議論していきたいと思っているので、例えば、国体が始まる前の教育委員会から次にスポーツ推進局というのあったが、そこがベースなのか、それよりもっと増えたり、減ったりするのかは、これからどんなことをやっていくために、どれぐらいの人がいるのかを国体・全国障害者スポーツ大会局と議論しながら決めていきたいと思う。国体・全国障害者スポーツ大会局については、全く白紙の状態であり、これから事業をしていくものを聞く中で、局としての体制が必要であれば、局を残す方向でいくだろうと思うし、そこはまだ白紙の状態ということで理解してもらえればと思う。

○杉本議員 状況は分かった。ただ、国体で県民の皆さんのする人、見る人、支える人の関心はすごく高まり、中止になったことで注目している方も多いと思うので、ぜひそこは反映していただくことで検討を進めてもらいたいと思うし、もう一つは、障がい者スポーツについては、この際、高まった機運を生かしていただきたいと思っているが、いかがか。

○高間部長 障がい者のスポーツ振興について、国体でも一緒であるが、この高まった機運は、大事にしなければならないのは認識しているので、そこも踏まえた形でこれから議論していきたいと思っているし、私事であるが、スポーツ推進局にいたので、そういう意味も含めて考えていきたいと思っているので、よろしくお願いする。

○一見知事 今回の国体の6年後の延期を白紙に戻す議論の中で、競技団体、アスリートの方に直接話を伺い、以前からスポーツは人格形成に非常に重要だと考えていたし、その後、より強く感じたところである。今回の当初予算調製方針の中の3の(2)でスポーツの重要性について、言及をしてほしい、敷衍をしてほしいと私のほうから指示し、書き入れたものである。思いは持ち続けたいと思っているので、これからもスポーツについては振興していく姿勢で臨みたいと考えている。以前もこの場でも申し上げたが、パラリンピックのときに障がい者の方々がすごい能力を発揮されることで、障がい者の方々の存在、あるいはどういった動きをされるのか、働きをされるのかがよく分かったという声もある。今回、残念ながら国体は中止になったが、代替大会がいくつか開催されている。私からは、障がい者の代替大会を何とかできないのかという話も今しているところであり、健常者のスポーツ以上に障がい者のスポーツに注目していきたいと考えている。

○小林(貴)議員 新型コロナウイルス感染症対策の令和4年度の取組方向を見ているが、年度をまたぐ前に令和4年早々に第6波の懸念があって、国では宿泊療養施設を3割増で考えているようだが、現時点でどれだけ確保していて、第5波から比べて、どれだけ増やしているのか。それに対して、月あたり大体いくらぐらいかかっているのかということと、財源がどこにあるのかを教えてもらいたい。

○一見知事 宿泊療養施設については、第5波の時に県内2か所を設けていた。現在、3か所を設けて稼動している。ただ、入所者については、感染者が少なくなっているので、以前より少なくなっている、あるいはいない施設もある。それに加えて、現在、中勢地域でプラス2施設、トータルで5施設を開設しようと調整している。それからさらにできればもう1施設、トータル6施設に向けて調整しているところである。予算については、まずは県のほうでということになろうかと思うが、補足は総務部長からするが、最終的には国から臨時交付金などの支出があると考えている。

○高間部長 令和3年度については、新型コロナウイルス包括支援交付金で全額を国の交付金でしており、令和4年度については、まだ国が事項要求という形で予算がはっきりしていないので、それを見ながら対応を考えていきたい。

ページID:000265548
ページの先頭へ