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三重県議会 > 県議会の活動 > 全員協議会 > 全員協議会議事概要 > 令和4年2月17日 全員協議会概要

令和4年2月17日 全員協議会概要

■ 開催日時  令和4年2月17日(木曜日) 10時44分~13時2分
■ 会議室   議場
■ 出席議員  51名
        議 長   青木 謙順
        副議長   稲垣 昭義
        議 員   川口  円     喜田 健児
               中瀬 信之     平畑  武
               石垣 智矢     小林 貴虎
               山本佐知子     山崎  博
               中瀬古初美     廣 耕太郎
               下野 幸助     田中 智也
               藤根 正典     小島 智子
               野村 保夫     木津 直樹
               田中 祐治     野口  正
               倉本 崇弘     山内 道明
               山本 里香     稲森 稔尚
               濱井 初男     森野 真治
               津村  衛     杉本 熊野
               藤田 宜三     石田 成生
               村林  聡     小林 正人
               服部 富男     谷川 孝栄
               東   豊      長田 隆尚
               奥野 英介     今井 智広
               北川 裕之     日沖 正信
               舟橋 裕幸     三谷 哲央
               中村 進一     津田 健児
               中嶋 年規     中森 博文
               前野 和美     山本 教和
               西場 信行     中川 正美
               舘  直人
■ 欠席議員    なし
■ 県政記者    1名
■ 傍聴者     なし
■ 協議事項
1 令和3年度「第三次三重県行財政改革取組」の進捗状況について
 (1)時間   10時44分~11時0分
 (2)説明者
    知事                                           一見 勝之
    [総務部]
    部長                                          高間 伸夫
    副部長(行政運営担当)兼コンプライアンス総括監  後田 和也
    副部長(財政運営担当)                          松浦 元哉
                                                       その他関係職員
    [デジタル社会推進局]
    スマート改革推進課長                           森  隆裕
    [教育委員会]
    教職員課長                                    野口 慎次
    [警察本部]
    警務部首席参事官 警務課長                    小谷  寛
(3)説明内容
    別添資料のとおり(資料はこちら)
(4)質疑の概要
○中嶋議員 細かな内容のことではないが、この第三次三重県行財政改革取組は令和2年度から令和5年度までであるが、今回ビジョンやプランの見直しがある中で、一見知事の下で新たな行財政改革取組のようなものを策定する予定はあるのかないのかを確認したい。

○高間部長 現行の行財政改革の取組については、みえ県民力ビジョンに基づいて進めていくという形で作られたものである。一方で、2月14日に皆さんにお配りした令和4年度三重県行政展開方針(最終案)の37ページに行政運営というのがあり、そこで引き続き県民の皆さんから信頼される県行政を推進するために、例えばコンプライアンスの推進とか、持続可能な行財政運営の確保を中心に取り組んでいくというような感じの整理をさせていただいている。その基となる新しいビジョン等でも、県政運営にあたっての基本姿勢という形で、県民の信頼により進める県政というところがあるので、そういったことをしっかりやっていくために、行財政改革の取組は引き続きやっていかなければならないと考えている。具体的な取組とか進捗管理の方法等については、今後ビジョン、プランの進捗具合あるいはその策定の状況に合わせながら、どんな形でやっていくのかを検討していきたいと考えている。

○中嶋議員 今後、どういうふうに見直していくのかということを注目していきたい。
 
2 「強じんな美し国ビジョンみえ(仮称)(概要案)」及び「みえ元気プラン(仮称)(概要案)」について
 (1)時間   11時10分~12時2分
 (2)説明者
    知事                                   一見 勝之
    [戦略企画部]
    部長                                   安井  晃
    副部長兼ひとづくり政策総括監           山本 秀典
                                               その他関係職員
 (3)説明内容
    別添資料のとおり(資料はこちら)
 (4)質疑の概要
○村林議員 人口減少対策に非常に力を入れてもらえるということは、今聞かせていただいてよく分かった。詳しくは、またいろいろ聞かせてもらいたいと思う。まず、大きく聞かせて欲しいのだが、過去のこういう総合計画的なものは施策ごとに目指すべき姿があって、現状と取組方向があったわけだが、今回、ビジョンとプランが分かれている。ビジョンのこの部分を今後各施策でこういう姿を実現したいので、現状と課題を捉えてこう取り組みますという流れだと思うが、分かれたことによって、この各施策がビジョンのどこの目指す姿と連動しているのかが、今のままではちょっと分かりにくいと思う。そのあたり、今後も踏まえて、御所見があれば教えてもらいたい。

○安井部長 現在施策については、現状と課題、それから取組方向という整理をしている。これまでの計画では、御指摘のとおり、この部分に目指す姿というものがあった。今後、施策単位で目指すべき姿を記載するということについては改めて検討していき、さらに申し上げれば、数値目標もこれまで掲げていた数値目標を掲げるのか、どうするのか、定量的な目標にするのか、定性的な目標にするのか、いろんな考え方があると思うので、そういったところも含めてその施策部分については最終案に向けて、さらに検討を深めていく。一方で、これの目指す姿はどこに対応するかということになると、みえ元気プラン(概要案)の2ページから、先ほど知事が申し上げた2026年の展望、それから目指す姿と取組方向、ここの中に概ね含まれてくる。この2026年の展望については、全体を俯瞰する形で整理しているので、個々の施策のほうに反映してというか、あまり細部まで入っていくと非常に分かりにくくなるので、2026年の部分は若干施策と連動していないところがある。その辺も踏まえて、今後、施策の整理をどうしていくか、目指すべき姿をここでも記載するのかどうかを改めて検討していきたいと思っている。

○一見知事 部長の説明したとおりだが若干補足すると、強じんな美し国ビジョンみえ(概要案)とみえ元気プラン(概要案)の第3章に掲げられている政策、特に施策との関係ということで御質問があったかと承知しているが、みえ元気プラン(概要案)の22ページを御覧いただきたい。ここに、各政策、施策が載っている。それから強じんな美し国ビジョンみえ(概要案)も見ていただくと、15ページの第3章である。ビジョンのほうは四つの柱ということで、「安全・安心の確保」、「活力ある産業・地域づくり」、「共生社会の実現」、「未来を拓くひとづくり」と分類している。この四つの柱に対応するのが、プランの22ページ、23ページである。今後また、書きぶりは充実をさせていきたいと思っているが、最初のビジョンの柱である「安全・安心の確保」の部分は、22ページの政策体系の一覧、それに付随する施策で言うと1番の「防災・減災、県土の強靱化」から4番の「環境」までで、分類は様々な考え方があると思うので、今後、皆様方の御意見をいただきながら、あるいは県民の皆様の御意見をいただきながら考えていきたいと思う。まずは、「安全・安心の確保」については1から4まで、それから2番目の「活力ある産業・地域づくり」については5から10までということを考えている。さらに、「共生社会の実現」、3番目の柱については11から12ということで、「未来を拓くひとづくり」については、13、14、15に位置付けている。それぞれ、ビジョン、プラン、政策、施策にわたっていくと考えている。

○村林議員 現状の説明は分かったが、今後数値目標も含めて検討するという答弁が部長からあった。以前、本会議の質問で議論させてもらったことがあるが、過去の総合計画の形は、まず目指すべき姿があって、そこへ向けてうまく進んでいるかどうかを判断できるために指標があると過去に指摘してきた。今後、施策が、概ね10年先を見つめたビジョンのほうに本当に向いて進捗しているのかということが分かるような、検証できるような部分というのが必要になると思うので、今後検討してもらえるということなので、ぜひ議会側から見ても検証できるようなものをお願いしたい。これまでのものがよかったと言っているわけではなくて、おそらくこれまでのものが形骸化してしまっている部分もあったと思うので、数値目標の設定の仕方とか、そういうものも、よりよいものにするために、より目指すべき目標に向かって進んでいるのかが分かるように、検証できるようなものを検討いただくようお願いしたい。
最後にもう一つ、この間、11月に「地学に基づくまちづくり・既存集落の再整備」という質問をさせてもらって、このビジョンやプランにしっかりと位置付けて欲しいというふうに申し上げて、市や町の意見をよく聞いた上で検討するという御答弁だったと思うが、現状どうなっているか確認したい。

○安井部長 市町の皆さんへは、現在の策定状況についてこれまで説明をしてきたが、現在のこの状況を今後御説明して、改めて今のビジョン、プランの内容、それから議員が御指摘のそういった点を含めて、意見をする機会をつくって聞かせていただく予定としている。

○村林議員 そうすると、国内外の先進事例とかいろんな聴き取りやエビデンスに基づいての部分で、効果的な取組を推奨していくとあるが、今完全にここで固まっているわけではなくて、様々な意見を聞きながら、例えば南部地域の、あるいは三重県の既存の集落の様々な現在の生活様式に合わせた住環境の整備というものが必要という声が届けば、そうしたものを今後記述したり、具体的な施策、政策事業になっていくという理解でよいか。

○一見知事 御指摘のとおりであるが、いろんな意見を確認しながら進めていきたいと思っている。それから、進めていくためには当然、経費・予算も必要になってくるので、予算もにらみながらでないと、実現できないようなものを書いても意味がないと思うので、そういったことを考えながら実現できるものをきちんと書いていきたい。もちろん、県の中での住民の皆さんの意見が非常に重要である。住民が住んでよかったという三重県にする必要があると思っている。加えて、三重県よりも進んだ取組をしている地域がある。例えば、海が多い地域で言うと、離島関係で長崎県などでは漁業者が離職をしないように、様々な手だてをとっているというようなところもあるので、三重県の中だけで考えていてはいい方法は出てこないので、他の地域でどういった先進的な取組があるか、そういったものをきちんと聞きながら進めていきたいと考えている。

○村林議員 他の地域の先進事例ももちろんお願いするが、例えば私が提案しているようなことが他の地域になかったとしても、三重県がトップランナーだったとしても是非とも必要だと思えば、やっていただくようお願いしたい。

○藤田議員 今後、いろいろな意見を聞いて進めていくということだが、強じんな美し国ビジョンみえ(概要案)の国際・国内情勢というところで、人口の増加の表現はあるが食料に関する視点がない。これはあえて抜いたのか。私は、その視点も情勢分析の中で必要ではないかと思うが、御意見をお伺いしたい。

○安井部長 あえて抜いたということではなくて、現時点の様々な情報から、今書ける範囲で書かせていただいているので、議員の御指摘も踏まえて、今後そういった点についても調査をしていきたい。

○藤田議員 なぜ、このようなことを言ったかというと、日本の国内人口が減ってきているし、農業の分野でも、お米が余ってきているという状況の中で、農業政策をどう進めていくかという話になったときに、今、トウモロコシが飼料に関して物すごく大量に輸入されているが、これを国内で生産しようじゃないかという動きがあって、そういう視点からすれば、そんな政策も出てくるのかなというふうに思うので、ぜひ分析をお願いしたい。

○一見知事 昨年の県議会で藤田議員から御質問いただいた食料に関して、これは非常に重要なファクターだと思っている。21世紀は、食料、水の世紀でもあるとも言われて、御指摘いただいたトウモロコシに関して言うと、ロシアそれからウクライナでの生産がかなり大きく占めているが、今般のウクライナの情勢は、日本の食料事情に大きく影響してくる可能性もそういった点であると思っている。食料安保という言葉もあるが、食料の視点については急いでとりまとめていることから抜けている部分もあるので、そういったものも含めて、やっていけるように考えていきたい。

○東議員 今日初めて読ませていただいて、御苦労されているなという感じはした。その中で、ビジョンは概ね10年先を見据えてということだが、非常に難しい先読みの状況の中で、「強じんな美し国」の「強じん」という名称は、県民からすると、自然災害、感染症の災害という災害対策をイメージされると思う。具体的に私どもの住む地域は、南海トラフ自身や雨が多いなど災害があるが、イメージ的には固く守りをしようということが「強じん」である。一方で、「しなやかに」という災害から脱皮して復活をしていくという言葉があったほうがいいのではないかという気がする。強じんな美し国ビジョンみえ(概要案)の17ページの「未来を拓くひとづくり」の3行目の教育のところに、「しなやかで前向きな」という言葉が使われているが、内閣官房が発表した国土強靱化基本計画では、サブタイトルに「強くて、しなやか」という言葉を入れている。行政用語はいろいろあると思うが、県民に分かりやすいという意味からすると、「強じんな美し国」というより、もう少し理解しやすいような言葉をサブタイトルに入れてはどうかと思う。10年の目標であれば、自然災害がおそらく来ると思うので、被害を最小限に抑えるために堤防、防波堤を作らなければいけない。しかし、その後で、しなやかに復興していく、この精神が私は大事だと思う。日本人はそういった世界に類を見ないぐらい、「三方良し」という言葉があるが、今では「六方良し」ということにまでなっているが、何かそういう復元力とか、持続可能性とか、サスティナビリティとか、それから今で言う包摂性とか、いろんな意味が時代の潮流に今明らかになってきているので、SDGsの精神をぐっと入れ込むのであれば、本来持つと言うとおかしいが、伊勢の文化と熊野の文化、熊野は特によみがえりの文化ということがあるので、災害でやられても、また、ちゃんと盛り返すよという、日本人的な精神がちょっとでも伝わればいいのではないかと思ったので、もし御所見があればお伺いしたい。

○一見知事 確かに、東日本大震災のときに、防波堤はほとんどのものが津波でなぎ倒されてしまった。人間が作るものは、いかに強固なものを強靱なものを作ったとしても、自然の力の前では微力であり、無力かもしれない。こういうことも考えていかなきゃいけないというのを、今御指摘をいただいて思っている。そうはいっても、県民の命を守っていかないといけないので、そのためにできることは何でもやっていく。この「強じん」というのは、ハードだけではなくてソフトも含めてやっていこうという姿勢を示すもので、「強じん」というのは、「国土強靱化」という言葉があり、それを受けて書いている。ただ、復興や復旧にあたって、しなやかな考え方、持続可能性という御説明もいただいたが、おっしゃるとおりであり、日本ならでは、三重県ならではのやり方もあるような気がする。熊野もそうかもしれない。伊勢のほうも、この間、伊勢神宮に行かせてもらったが、遷宮というのは、ヨーロッパ型の信仰のやり方ではなくて、神様がよみがえってくるということである。これは日本の考え方なのかなということに思いをいたしたところで、そういったものもこれから策定するにあたって議論を進めていきたいと思う。

○東議員 含みを持って御答弁いただいたので、内閣官房が発表した「国土強靱化とは」において「強くて、しなやかニッポンへ」というサブタイトルがついているので、より県民に分かりやすい、伝わりやすいイメージで、内部で協議をされたい。

○山本(里)議員 みえ元気プラン、そして強じんな美し国ビジョンみえということで、多くの課題の中からこれをまとめていただくのは大変な作業で、この中だけに全てを書ききれないということは分かっている。「強じんな美し国」ということで、観光もポイントになってくるが、観光で豊かになっていくためには、自然環境とか言われているように、それを見ていただくということで、まず、強じんな美し国ビジョンみえ(概要案)の2ページの「自然環境、脱炭素」の記述に、国内・国際情勢で言われているカーボンゼロとかそういうことを載せているが、5ページの「三重県を取り巻く状況」には、プラスチックの処理などのことも書いてもらっている。しかし、令和4年4月からプラスチックについての法が強化されていく中で、ごみ処理というのは、これから県が主体としてやっていくことで、やっぱりここで国内・国際情勢の中にごみ処理の記述が一つあると、なお後ろが生きてくると思う。特に、法が変わっていく中で、「美し国」に私は大変直結するというふうに思っているが、この「自然環境、脱炭素」という中に、そういったプラスチック処理など、ごみ処理について記述する考えはいかがか。

○安井部長 先ほどからいただいている意見とも関連すると思うが、これからまた中身を充実させていくという点では、議員が御指摘の点についてもしっかりと検討していきたいと思っているし、何より持続可能な社会、地域ということであると、循環型社会を構築するということを三重県は標榜して既に廃棄物行政に取り組んでいるので、循環型社会の構築という観点から、どういった状況なのか、どういったことが必要なのかということも併せて書き込みをしていければと考えている。

○山本(里)議員 大切なことだと思っている。それこそ、これが強靱、持続可能、そして、観光立県としての大きな価値になると思うので、そういう書き込みも模索して加えていただければと思う。

○小林(貴)議員 みえ元気プラン(概要案)の53ページの施策6-3水産業の振興で、2026年度を見据えた現状と課題に対する方向性が4つ書かれている。最初が、水産資源の低迷ということで、ICTを活用して対応するということで、次が人材、その次が安全確保、最後が販売力の向上になっていると思うが、3番目の南海トラフ地震の発生や激甚化する自然災害への対応として、護岸、津波対策、長寿命化とかいうことが書かれている。その中に、水産生物の生育場となる藻場・干潟の造成、水産多面的機能発揮の支援活動が含まれている意図をお聞かせいただきたい。

○西田正明企画課長 担当部局が農林水産部ということで、そこの担当の部分になるが、取りまとめた私どものほうで分かる範囲でお答えさせていただく。今おっしゃったように、2026年を見据えた現状と課題の上4つとその取組方向というのが一つずつ対応している。南海トラフ地震等で自然災害等への対応が求められる中で、漁村地域の防災・減災対策や生産を支える基盤づくりについて、取組方向を述べたところである。御指摘をいただいた水産多面的機能発揮の活動支援という部分については、水産業は環境的に様々な役に立つ機能がたくさんあるわけで、例えば水質浄化の機能とかこういったことをすることで、また、水がきれいになると魚なんかもまた捕れるようになる。そういった部分で、そういう活動をしているところを支援していくという意味で書いてある。私どもはこうした範囲でしかお答えできなくて申し訳ないが、また確認させていただきたい。

○小林(貴)議員 今の話を理解させていただいたことが正しいかどうか一度確認したいが、護岸整備を当然やっていく、津波対策をしていくが、ただ単に護岸ということにとらわれずに多面的機能があるので、水産生物の育成は水質の改善ということも含めて基盤整備を行っていくという認識でよいか。

○西田課長 そのように私は理解しているが、詳細については担当部局に確認し、報告をさせていただく。

○杉本議員 人口減少対策の方向についてだが、三重県全体の人口減少を食い止めるという全体的な数の問題だけではなくて、やはり三重県内における人口偏在であるとか、地域の持続可能性という視点が、私はもう一つ、大事なところではないかというふうに思う。今よりずっと人口が少ない江戸時代であっても、すごく元気な地域があったと思う。三重県の人口が減少しても、それが三重県内の都市部に集中して、地域のほうが廃れていくというようなことではなくて、繰り返しになるが、地域の持続可能性とか、三重県内における人口の地域偏在という視点が、この人口減少対策における取組の方向性の視点として、私は大事ではないかと思うが、その辺りはいかがか。

○安井部長 議員がおっしゃった人口の偏在、そういったものを直接的に進めるということではなくて、例えば、課題認識としてはもう我々はあると思っており、その一つが南部地域の活性化であったり、従来から取り組んでいる過疎地域等への対応が、おそらくその人口偏在の解消に向けて取り組んでいくことだと思っている。そういった視点は物すごく大事だと思っているが、ただ、その人口偏在を県が主体的に解消するというか誘導することは難しいと思っているので、それぞれの地域の特性を生かして、産業振興であるとか、防災・減災、医療、そういったことも含めて、住みやすい地域にしていくことで、過疎等への対応が進んで人口偏在を解消する方向に誘導していくことが大事だと思っているので、そういった観点から取り組んでいきたいと考えている。

○一見知事 やはりそこに住んでいる方々が幸せに自分の希望がかなって住めるというのは非常に重要なことだと思っているので、議員から御指摘いただいた点も含めて、検討を進めていきたいと思っている。例えば強じんな美し国ビジョンみえ(概要案)の関係で言うと、13ページのところに基本理念を書かせていただいているが、13ページの下のほうにこれからリニア中央新幹線がやってくると書いているが、これによって人口が減らない地域と、日本はどんどん人口が減っていくわけだが、東京・大阪を結ぶリニアの沿線というのはまだ発展する可能性があるというふうにも書いている。これは地域による人口の維持の仕方の違いが出てくるところかもしれない。リニアという効果を三重県全体に及ぼしていくためにこれから考えていかなければならないが、その下のほうにも、人口減少・高齢化が進む中で生活サービスをしっかりと受けていただくため、これも必要であるということで、例えばコンパクト化の視点も含めて、地域社会のあり方について市町と連携しながら検討していかなければいけないということも書かせていただいている。これは、そこに住まれる方々の気持ちを大事にしながら、どういう形で人口が減っていく三重県の絵姿を作っていくのか、こういうようなところを書いている。すでに先進的な地域では、こういうやり方をしている。例えば富山市とか、進めているところがあるので、どういう状況があるのかということも確認しながら作成していきたいと考えている。

○山内議員 強じんな美し国ビジョンみえ(概要案)の13ページの真ん中のところに、「さらに、三重県は歴史的に癒しの空間、祈りの場であり、伝統文化を体感できる地域」という書き込みがあるが、祈りというワードは、宗教とか信仰に端を発するワードであり、ビジョンの中に何か所か出てくる。この書きぶりだと、例えば私の感覚だと、しっかりと三重県民の信教の自由が守られるのか、そういう環境があるのかというところに若干不安を感じるが、その点について御所見を聞きたい。

○安井部長 歴史的に三重県というのは、こういった場所であった、全体というよりも各地にそういったところがあって、今は宗教とか信仰というよりは、むしろ地域の観光資源という捉え方をしており、例えばこれまで伊勢神宮の鳥居というのは、我々県政のPRに使ってこなかった時期もあったが、今は積極的に観光資源、文化資源ということで、そういったことを県民の豊かな暮らしにつなげていけるという観点で使っている。説明を丁寧にしていかなければならないというふうに、議員の御指摘をいただいて感じているが、そういった観点で宗教とかそういうことを我々としては意識しているわけではないので、県民の皆さんに誤解を招かないように説明をさせていただきたい。

○山内議員 若干この「祈りの場で」の「で」が気になったもので、「があり」であればいいが、「で」となると三重県全体という感覚になるので、慎重にお願いしたい。
 
2 令和4年度三重県行政展開方針(最終案)について
 (1)時間   13時0分~13時2分
 (2)説明者
    知事                                         一見 勝之
    [戦略企画部]
    部長                                         安井  晃
    副部長兼ひとづくり政策総括監                  山本 秀典
                                                     その他関係職員
    [総務部]
    部長                                         高間 伸夫
    副部長(行政運営担当)兼コンプライサンス総括監  後田 和也
    副部長(財政運営担当)                         松浦 元哉
 (3)説明内容
    別添資料のとおり(資料はこちら)
 (4)質疑の概要
    質疑なし
 

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