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花や木で健やかな三重をつくる条例策定調査特別委員会
会議録
(開会中)
開催年月日 令和4年3月31日(木曜日)午後2時25分~午後3時35分
会 議 室 601特別委員会室
出 席 委 員 11名
委 員 長 小林 正人
副委員長 藤田 宜三
委 員 中瀬古 初美
委 員 野村 保夫
委 員 山本 里香
委 員 濱井 初男
委 員 杉本 熊野
委 員 服部 富男
委 員 東 豊
委 員 津田 健児
委 員 中川 正美
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[農林水産部]
農産園芸課長 樋口 宜修
森林・林業経営課長 木下 直也
みどり共生推進課長 中村 元久
その他関係職員
[県土整備部]
道路管理課長 関山 治利
都市政策課長 林 幸喜
その他関係職員
委員会書記
議事課 班長 平井 利幸
企画法務課 主任 松井 祥嗣
傍聴議員 なし
県政記者 なし
傍 聴 者 なし
調査事項
1 花や緑に関する県の取組について
2 その他
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
〇小林委員長 このたび服部富男議員が花や木で健やかな三重をつくる条例策定調査特別委員に指名されましたことに伴い、委員会の席順をただいま御着席のとおりといたしたいと存じますので、御了承願います。
1 花や緑に関する県の取組について
(1)当局から資料に基づき説明
(2)質問
〇小林委員長 それでは、ただいまの説明に対し、御質問等がありましたらお願いいたします。
〇杉本委員 二、三あるんですけども、1つ目は、農産園芸課にお尋ねしたいと思うんです。花卉花木の生産振興なので、やっぱり連携する相手方というのは、生産者というところが大きいと思うんですけれども、県民、市民との連携、市町との連携というあたりは、幾つか、花フェスタであるとか、みえ花ウィークとか、いろいろイベントがありますよね、そういうときになるのかと思うんですけれども、生産の関係者ではなく、市民、県民、市町といったあたりとの連携というのはどういう形でありますでしょうか。
〇樋口課長 御指摘いただいたとおり、やっぱり生産者の方との連携というのが多くて、ぱっとお答えできるところですと、例えば鈴鹿市でやっている植木まつりとかになっていきますと、鈴鹿市と連携はさせていただいているんですけれども、そこも花植木振興会、生産者団体とも連携させていただいているので、完全に生産者団体なしでという形ではないのかなとも思っております。あとは、市民、県民の方との連携というのがどういう形なのかというとあれですけれども、一応先ほど申し上げた花育ですとか、花フェスタとかのイベントにつきましては、県民の方向けに行っているものでございます。あとは地域活動というところですと、農林水産部がメインじゃないんですけれども、県土整備部のお取組と連携させていただいて、その際に我々のほうとしましては、普及のほうで誘致させていただくとか、苗の供給をされる生産者の方を御紹介するとか、そういうことはしているところでございます。
〇杉本委員 生産振興はもちろんなんやけれども、結局消費者あっての生産振興やと思うんですよね。なので、三重の県民がもっと三重で生産された花木を買うというか、消費するというか、いろんなところで活用するという動きがあってこそ三重県の生産振興につながると私は思っているんですね。なので、これまではこうなんですけれども、そういったあたりの可能性というかな、もっと三重県民が花壇に花を植えましょう、公的なところはもっと花や木を植栽していきましょうという動きがある中で生産振興につながるんじゃないかなと思うんですけれども、そういう可能性というかな、期待というのは、課としてはいかがですか。
〇樋口課長 どのようにお答えしたらいいのかも難しいところではあるんですけれども。そのような動きが起こせれば理想的とは思うんですけれども、それぞれでやっていただく取組というのを強制することはなかなか難しい。なので、今、県産の花とかも、そもそも花自体とふれあっていただくということで、花の寄せ植え教室とか、フラワー・ブラボー・コンクールとか、花フェスタとかをさせていただいているところですので、そういうところで見せていくしかないのかなとも思います。
〇杉本委員 現状、そうなんやなと思って。でも、ここの委員会は、何かあったら花を贈りましょうとか、もっと、例えば公共施設のところに地域の人が花を植えることによって、花をめで、そして健やかになっていくというか、人がつながっていくというようなところを目指している。そういうところも可能性があるんじゃないかなという議論をずっとしてきているので、そうなったらいいなということでお聞かせいただいたんで。
続いて、緑の森の緑化推進協会の中身を見せていただいたら、やっぱりほかの県でもこれに準ずるような団体を基にして花や緑で人づくり、つながりづくり、地域づくりというのをやっているところは、県が直接じゃなくて、こういう団体を中間支援組織みたいな形で置きながらやっておられて、本冊の3ページの緑化の推進事業というあたりに学校での緑化活動であるとか、地域住民の緑化活動の支援であるとか、それを広げるための相談会の実施であるとか、ここで議論してきたメニューはこの中にあるなと思いました。ここの緑化の推進事業の中に、私たちが望んできたメニューがあるなと思わせていただいたところです。そういう捉えでいいですかということが1つと。
それから、予算がこれは寄附金だけしか載せてもらっていないんですけれども、あそこは人もみえますので、県の予算はどれぐらい入っているんでしょうかということと。
まずそれをお聞かせください。
〇中村課長 1つ目の御質問ですけれども、おっしゃるとおりだと思います。ただ、こちらの事業につきましては緑の募金法という法律に基づいて緑化の推進というところがあるので、それに基づいてやっているというところです。緑の募金法というのは、正式名称が緑の募金による森林整備等の推進に関する法律という法律でして、もともとのベースが戦後荒廃した森林を緑に戻していこうというところからスタートしています。それが年とともに変わってきて一般的な緑化の推進、緑化思想の普及というところまで入ってきておりますので、その緑の募金法の法律に基づいた緑化というものは、この事業でやっているというところです。
それと、もう一つの県の予算というところですけれども、公益社団法人三重県緑化推進協会は、令和4年度の予算の計画で6900万円ぐらいの予算規模の事業を実施する予定にしております。約6900万円の内訳ですけれども、一般緑化事業というところが約4200万円、緑の募金の事業というのが約2300万円、これはあくまでも計画なので、実際に募金が入ってくるのは大体2100万円とか2200万円とか若干少ないんですけれども、この緑の募金については、先ほどの資料でいうところの3ページの事業をやっております。残りは、二百二、三十万円ぐらいあるんですが、こちらは三重自然の森づくり基金事業というので、エレコムという会社から頂いたお金で基金を積んで、森林の再生をやっております。あともろもろの事務費を合わせて約6900万円。一般緑化事業の約4200万円の内訳ですけども、ここにみえ森づくりサポートセンターの運営費ということで、県のほうから委託事業として2700万円ぐらい入っております。あと林野庁からの補助金も頂いておりまして、そちらは500万円ぐらい、残りが基金であるとか、運用益であるとか、会費のほうで自主事業をやっているという形になります。
〇杉本委員 1億円弱かな、トータルで。
〔「ですから、トータルで約6900万円」の声あり〕
〇杉本委員 2192万円の寄附金も入れて約6900万円ですね。
ですから、トータルで約6900万円。
〔「はい」の声あり〕
〇杉本委員 多分ほかの県でこういうところを中核に置いてやっているところは、そこに緑の募金法に基づいた部分も含めながら、県の予算をもっと投入してやっているということなのかな。他県の様子といっても分からないと思いますけれども。
〇中村課長 緑化推進協会の大本の国土緑化推進機構というものがございます。そちらの組織も全く同じスタートでして、戦後の荒廃した森林を何とかしようというところから始まっていますので、恐らく全県的にほかの県も同じような組織になるんだと思います。
〇杉本委員 それを最近、森林だけじゃなくて、緑化のほうに広げてきていると。その広げ方が県によって違うということだと私は理解しているんですけれども。分かりました。これが、やるとしたらこういうところなのかなと思わせてもらったんで。
すみません、もう1件だけお願いします。
三重の森林づくりの実施状況報告書の三重の森林づくりのほうです。森林づくりのほうの緑化活動なんですけれども、またこれとは違いますね。緑化活動は「県民の緑を大切に思う心を育むため、緑化活動に取り組む団体と連携し、地域の緑を育む活動等を通じ、県民の皆さんの緑化意識の高揚を図ります」というのが基本方針4にあるんです。基本方針4は県民、NPO、企業等の森林づくり活動の促進というところにそれがあるんですけれども、この緑という中に木だけではなくて、森林だけではなくて、街路樹であるとか、花壇であるとか、そういうものもこの緑の中には含まれますか。
〇木下課長 28ページ、29ページのところ。
〔「29ページです」の声あり〕
〇木下課長 そこの(2)緑化活動の促進のところですが、令和2年度の取組の実績のところを御覧いただきますと、先ほどありました公益社団法人三重県緑化推進協会と連携して、緑の募金活動を実施したほか、緑化意識の啓発を図りましたというのと、もう一つ、公益財団法人日本さくらの会という会がございますが、の助成事業を活用しまして、県内の4か所に桜の苗木を配付したということが実績としてございます。
あと、今年度はここには書いていないんですが、いつも三重トヨペットから苗木を、三重トヨペットの活動として、連携しまして、いつもふれあいグリーンキャンペーンという形で緑化活動をしますが、これはどちらかというと山に木を植えるという取組でフィールドを探しておりますが、フィールドが山にない場合は、街に近いところなんかでも公園とかでの植樹のイベントという形の年もございます。内容としてはそういったところです。
〇杉本委員 森林づくり活動の促進なので、企業の森となると思うんですけれども、企業が山に木を植えるだけではなくて、先ほどのように都市部の、例えば街路であったりとか、だから緑を聞いたんですけれども、都市部の花壇作りであるとか、そういうところに展開していけるスキームですか。県民、NPO、企業等の森林づくり活動の促進。ただ(2)に緑化活動の促進というのがあるので、企業の森だけじゃなくて、企業の花壇作りとかに展開していけるスキームですか。
〇中村課長 概念的な考え方になると思うんですけれども、私どものつくっているのは、当然森づくりをベースにした計画になります。なので、私どもが意識している緑化活動というのは、あくまでも森林に結びつける緑化というイメージを持っております。なので、それを都市部にというのもありなのかも分からないんですけれども、それはやはり山に目を向けるための緑化活動という前提の上でと考えておるんですが。
〇杉本委員 それは課長の思いなのか、法的な縛りの中でそうなってしまうのか、可能性として広げられるのか。
〇中村課長 この資料の36ページのところに、三重の森林づくり条例という条例がありまして、この条例自体が森林づくり条例ですので、目的のところを見ていただければ、そのようなことが書いてあるとは。
〇杉本委員 分かりました。
これは議員提出条例でしたので、私たちもよく分かっているので。まあ、ほかに条例ができれば条例をつくらないと、三重の森林づくり条例から引用してくるということはできにくいということですよね。
〇中村課長 やはり条例には一本の筋があると考えていまして、この場合は森づくりと考えていますので、そこは譲れないというか、条例を変える必要があるのかなと。考え方を変えるのかなと思います。
〇杉本委員 三重の森林づくり条例は今のところ、変わらないと私は思っていますが。
〇小林委員長 よろしいですか。
〇杉本委員 ありがとうございます。
〇津田委員 まず、特別委員会の説明資料の6ページ、みえ森づくりサポートセンターのところの活動内容等の中に、県民参加の植樹祭の開催というところがあるんですけれども、今どのような感じで植樹祭を、どれぐらいの規模でどこでやっているのかというところと、何か特定の日だとか、特定の時期みたいなものがあって、それに合わせているのかだとか、そういうのを教えていただきたいと思います。
〇中村課長 県民参加の植樹祭につきましては、ベースのところでは各市町が持ち回りといいますか、各市町でローテーションを組んでやっていこうと考えて今までやっておったんですけれども、ここ2年は新型コロナウイルス感染症の関係もありまして、なかなか手を挙げていただく市町がないということで、ただ、今年度につきましては、あまりにも寂しいということで、県が主体になって菰野町の県民の森で植樹祭を開催いたしました。予算的にはそれほどなくて、これはサポートセンターに委託しているお金で数十万円レベルの苗木を購入するぐらいのお金です、たしか。
〇津田委員 時期とか日。
〇中村課長 すみません。時期は、三重のもりづくり月間という月間が10月と条例で定められておりますので、基本的にその10月に合わせてやっております。
〇津田委員 分かりました。
農林水産部で管轄している植樹祭というのは、みえ森づくりサポートセンター1本ですか。ほかのところで何かの植樹祭というのはやっておられますか。
〇中村課長 年に1回とか、定期的にやっている植樹祭というのは、この県民参加のみです。
〇津田委員 分かりました。
それから、杉本委員の質問を聞き漏らしたかもしれませんけれども、みえ森と緑の県民税というのは、先ほど言うたように都市緑化に使われる税ではないということですか。
〇中村課長 みえ森と緑の県民税は、これも条例のほうで決まっておるわけなんですけれども、基本的には災害に強い森林づくりで、その災害に強い森林づくりを県民の皆さんで支える社会づくりということが目標というか、趣旨になっておりますので、そこに合わせて使っているということです。目的を逸脱しないように使っているということです。
〇津田委員 というと、都市緑化にその税が使われるのは駄目ということですか。
〇中村課長 言い方の問題というのもあるのか分からないんですけれども、例えば都市のほうで山がない市町にも当然この交付金というのは行きます。そういうときに、森林への思いを持ってもらうために緑化的な、例えば校庭への植樹とか、そういうふうなものに使っている市町はいっぱいあります。
〇津田委員 理屈のつけ方によって、もうちょっと柔軟的になるという……。
〇中村課長 ごめんなさい、言い方が変やったかも分からないですけど。目的を逸脱しない、なので実施主体のほうがどういうふうな目的を持っているかということで判断するしかないと思っているので。
〇津田委員 何となく分かったような、分からないような。分かりました。
〇木下課長 みえ森と緑の県民税評価委員会での議論が過去にあったことについて情報共有させていただきますと、毎年度、県民税の活用につきましては特に市町交付金、半分は市町が創意工夫して使うという交付金になっておりますが、過去の評価委員会の議論の中で、例えば森林のない川越町であるとか、朝日町で、幼稚園とか保育園の芝生化をして緑にふれあうというような取組の実績が上がってきたときに、委員会のほうで議論がございまして、森林のないところで、森林にふれあう機会がないというような都市については、入り口として芝生化で子どもたちがふれあうというのもいいんではないかというような意見があった一方で、やはりそれはどちらかというと木育というか、「木づかい」のほうを優先して使うべきではないかというような意見もございまして、意見が分かれたんですが、結果的には市町の創意工夫の中で使っていただくということで、現在も森林のないところにつきましては、そういった使い方、工夫の中で活用しておるというのが現状でございます。
〇津田委員 分かりました。ありがとうございます。
〇濱井委員 私のほうからは、生物多様性に関する取組に関して質問させていただきます。
近年、地球温暖化が進んできておることとか、もともと手掘りの水路があったところにコンクリートで造ってしまったとか、あるいは、今日はもうダムのことは言いませんけど、川にダムが造られて、あるいはせき止められて、流れがなくなってしまった。そんなことで土砂が流れない、それからきれいな水が流れない、どっちかといえば大きなダムなんかですと、腐った臭いがするとか、ヘドロがたまってしまって、常時汚れた水が流れてくるとかいうようなこともありますし、例えば川でいいますとアユなんかはなかなか遡上ができない、いろいろな状況があります。生物多様性にいろんな影響があるわけですけども、今回取組についてお聞かせいただいて、まさしく生物多様性に関する基礎調査及び普及啓発とか、あるいは外来生物対策とか、自然環境保全団体への支援、それから希少野生生物情報の見直し、開発行為への対応、これは大事なことであります。
コンクリートで造られる道路なんかでも、当然ながら自然を壊してしまう部分がございますね。ですから、そういうところへ緑をつくることはかなり生物多様性に対する大きなインパクトがあって、これはやっぱりしっかりやっていかなあかんなと。都市空間の中でも、あるいは街中でも、そういう部分をつくってあげることが生物多様性につながっていくんじゃないかと思うんです。その辺はやっぱり我々も十分考えていかなあかんなと思います。
ちょっと遡りますが、やっぱり開発行為への対応なんかでも限界があるんじゃないかなと。もちろん指導もしていただきますし、しっかりと対応してもらっておるんですけれども、どうしても、法的にもこれは仕方ないという部分もあります。それから、人間社会の生活の中で、ある部分やむを得ない部分もあるわけです。そことの調和というのがありますけども、この生物多様性を基にしてこれから行政として何かもっと法的、あるいは県でいいますと条例ですね、そういうところで取り締まったり、指導だけで済まさない、ある意味罰則的な、強制的なものができないのかなという感じがしておるんです。これは今日のお話の中で私が質問するのもおかしいのかも分かりませんけれども、そういうところも考えられるんやないかなと思いますし。
今日は県土整備部の方が来られましたけども、例えば災害なんかで護岸が崩れますとコンクリートで固めてしまうんですね。今は環境に優しい土木工法というのが国土交通省のほうでもかなり真剣に考えられておると思うんです。例えば小さな治山ダムとか、これは農林水産部ですけども、砂防ダムでも開放型のものであるとか、スリット型のものであるとか、そういうようなことも考えられるわけです。護岸工事についても環境に優しい工法、これは県土整備部のほうにお聞かせいただかなあかんか分かりませんけれども、そういうことをこれから三重県もしっかり考えていただいて、生物多様性を守っていただきたい。
今日は道路関係の中で、あるいは都市空間の中で花や緑をつくって、生物多様性に寄与したい、皆さんの思いはそれやと思うんですけども、そういうこともありますんで、人間に対することだけじゃなしに、共生する生き物にもそういうことが必要じゃないかなと思う。これは私の意見なんですけども、皆さんもそうだと思いますけども。県土整備部関係とかで、これからの取組でもう少しシビアな取組ができないかなというようなところを、ちょっとお答えいただけるんでしたら。
〇中村課長 委員へのお答えになっているかどうかは分からないんですけれども、ある文献によりますと、地球上全部でいきますと数千万種という種類の生物がいると言われているんです。ある文献によりますと、その中で毎年毎年4万種ぐらいがおらへんようになっておるという現状のようです。そのような中で、人間も一つの生物多様性の中の一人やと考えた場合に、三重県の予算の中でも2000万円もないような予算でやっておるわけなんですが、国としても生物多様性についてはほとんど予算というのはついておりません。なので、そこのところはもっと大きく予算をつけるべきだろうと、私個人は思っております。
あと、開発の関係ですけれども、冒頭にも申しましたが、資料でも申しましたけれども、太陽光発電であるとか、風力発電とかで、結構地域としては問題になっている案件はたくさんあるわけです。それを絶対に止めるということはなかなか難しくて、縮小してやっていくとか、そういう指導をするしかない部分が多々あるわけなんですけれども、ここだけは絶対に守らなあかんというエリアはやっぱり存在します。ゾーニングと先ほど説明させていただいたんですけれども、例えば湿地帯ですね。田んぼを含めた湿地帯というのは、そこにいる生物の数というのがべらぼうに多いです。なので、その湿地帯についてはできるだけ守ってくださいねということで、今、ゾーニングをまず開発業者にお見せして、この辺では注意してくださいということでやっています。それと、その次に多いのが里山なんです。里山にもやはり生物の種類は多いです。そこについてもまた別のゾーニングをつくって、そこについても注意してくださいということを去年、今年ぐらいからスタートした。まずは開発業者に自主的に配慮をお願いするというところからスタートしておるところでございます。
それと、環境省のほうでもいろいろと今考えていまして、30by30というのが世界のほうで決められたんだと思うんですけれども、陸の30%、海の30%は必ず保全しましょうという取組を生物多様性の観点から進めております。なので、これからどんどん制度的には充実していくのかなと考えております。すみません、答えになっているかどうか分かりませんが。
〇小林委員長 県土整備部にも来ていただいているんで、せっかくですので、よろしいですか。
〇関山課長 県土整備部ではなくて、道路管理課として、なかなかお答えしにくいところがあろうかと思います。道路を建設する際ものり面については、土質にもよりますけれども、緑化したりしておりますし、県内であるかどうか分かりませんけども、生物にも配慮した動物用のトンネルみたいなものを設ける事業もございます。
また、委員がおっしゃった河川災害時にも、生物に配慮するという形で多自然型護岸という取組を随分昔からやってきております。コンクリート一辺倒とは思われがちなんですが、そういう取組も現在しておる状況でございます。
〇濱井委員 ちょっと担当違いで申し訳ありません。
例えばゾーニングの中で、里山とか、いろいろ言われましたけれども、人工的に水たまりを造ってやるというんか、小さい池を造ってやるとか、そういう取組なんかもやっておられるんかいなと思うんです。それはもちろん地権者の話合いとか、地域の方たちの話合いも必要ですけどね。これからもしあれやったら、そういうこともちょっと取り組んでいただければなという感じがいたします。
それから、農薬の影響とか、いろんなことで非常に現在難しい部分がありますけれども、何とか、農薬なんかでも生物に優しい農薬というのもありますやろし。そういうような取組が必要なのかなと思う。
今日は花と木の関係でございますので、ちょっと関係で聞かせていただきました。ありがとうございました。
〇小林委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。
〔「はい」の声あり〕
〇小林委員長 なければ、これで花や緑に関する県の取組に関する聞き取り調査を終了いたします。
当局には御苦労さまでした。
関係部局職員が退室する間、着席のまましばらくお待ちください。
〔関係部局 退室〕
〇小林委員長 次に、委員間討議として、先ほどの聞き取り調査について御意見のある方はお願いいたします。
〇杉本委員 やっぱりこれかな。公益社団法人三重県緑化推進協会、川喜田久会長の。5ページ、6ページの、区分が緑化の推進のところで県民参加の花壇作りとかというのが、ここにずっとありますよね。住民参加の花植えとか植栽に対してこういう補助をしていますというのがここにあるので、これまで議論してきたことを市町とかと一緒にとか、市町のところはまた別になるか分からんけれど、やっているところは今、ここなんですよね。これの5ページ、6ページです。ここが、例えば多気町の花しょうぶの会やったら、竹林にハナショウブを植えますとか、津市でしたらとか、いろいろずっとあって、ここが約6900万円でそのうちの2000万円余が補助金で、あといろいろ言ってもらったんやけれども、よく聞き取れなかったので、私はここの緑化推進協会の法的な位置づけと、そこからはみ出ている部分もあると思うので、予算の内容をもう一回。今日、口頭で言ってもらったんですけれども、もうちょっと詳しく資料提供を執行部にしてほしいなと思いました。
というか、福岡県も、それから富山県も、法人が間に入っていますよね。そこへ県費を入れていろんな取組をしているんです。今、三重県においては、ここがやっているんやなということが今日分かりました。結局、みえ森と緑の県民税は山へ使いたいので、三重の森林づくり条例で縛っているので、もうこれは使えませんみたいな感じだったので、やっぱりこれなのかなという感じが、今日しました。
以上です。
〇小林委員長 ほかに御意見のある方はよろしくお願いいたします。
〇杉本委員 もっと言うと、しかもここは2ページにあるようにいろんな企業の皆さんが既にずっと寄附をしていらっしゃるので、それを山に使おうが、都市部に使おうが、ある意味街路樹に使おうが、この方たちはオーケーなのではないかと思わせていただきました。
以上です。
〇津田委員 関連して。条例に書き込むときに具体的な名前は挙げられないので、推進体制を整備と書かなあかんと思うんですけど、ここを想定して書き込んだらいいと思うんですけども。お金の使い方でルール、どういうところに使うのか、どういう事業をするのかというところの資料も併せてお願いしたいと思います。
三重県緑化推進協会の資料、予算的なものと事業的なもの、目的だとか、どういうお金をどうやって使うのかという、お金だけじゃなくて、もろもろの資料をお願いします。
〇小林委員長 分かりました。
ほかによろしかったでしょうか。
〇濱井委員 公益社団法人三重県緑化推進協会の構成員なんですけども、会員、賛助会員とか書いてありますけども、これの一覧表も資料提供いただき、これは書いてありましたか、どこかに、これはあったか、これか。
〇小林委員長 裏側に。よろしいですか。
〇津田委員 ありますか。役員とか、もろもろの資料をお願いします。
〇小林委員長 さらに詳しいものがあれば。
ほかによろしかったでしょうか。
〔「造園建設業協会の資料というのは」の声あり〕
〇藤田副委員長 我々は造園建設業協会のほうからいろんな説明を受けましたけれども、農林水産部ということでしたので、今日のこの話の中には造園建設業協会の話があまり出てきていないんですけれども。緑化推進協会がやっぱり中心になるのかなという話にはなろうかと思うんですけれども、造園建設業協会って、事業との関連もあってかなり精力的に動いていただいているのかなという印象があるんです。その辺のところはよろしいですか。今まで頂いた資料でオーケーですか。よろしいですか。
〇津田委員 答えになっていないと思うんですけれども。街路樹の世話は、結果的に造園建設業協会の方々にお世話にならなあかんと思うんですね。何らかの条例をつくっていく上でのアドバイスだとか、情報交換は必要だなと思います。
〇藤田副委員長 ちょっとそんな、気がついたもんで、すみません。
〇小林委員長 それでは、よろしいですか。
〔発言する者なし〕
〇小林委員長 では、ただいま頂きました御意見で、さらに詳しい資料等あれば、取り寄せさせていただきます。
これで委員間討議を終了いたします。
2 その他
〇小林委員長 次に、次回の委員会についてですが、これまでの委員会での調査、議論等を踏まえて、当然今日のこともそうですけども、次回の委員会において正副委員長で検討した条例案素案作成に向けたたたき台を御提示させていただき、このたたき台について委員間討議を行いたいと存じますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
〇小林委員長 それでは、そのようにいたします。
また、次回の開催に関わる日程については、この後の委員協議で協議いただきたいと存じますので、御了承願います。
この際、ほかに何かございませんか。
〔発言する者なし〕
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
花や木で健やかな三重をつくる条例策定調査特別委員長
小林 正人