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平成19年第3回定例会 請13

受理番号・件名 請13 桑員地域への特別支援学校設置について
受理年月日 平成19年 9月27日
提出された
定例会
平成19年第3回定例会
紹介議員 日沖 正信  中森 博文  萩原 量吉
奥野 英介  中川 康洋  末松 則子
付託委員会 教育警察常任委員会
請願要旨  現在、桑員地域には特別支援学校がないため、四日市市にある三重県立特別支援学校西日野にじ学園へ68人、三重県立特別支援学校北勢きらら学園に34人が通学しており、また、桑員地域の小中学校の特別支援学級には、207人の児童生徒が在籍しているが、次のような問題を抱えている。
 まず、長時間通学に起因する問題である。
 桑員地域から西日野にじ学園や北勢きらら学園などにスクールバスで通学するには、片道1時間30分以上かかる地域もある。車中でパニックや発作を引き起こす児童生徒もおり、本人はいうまでもなく、添乗職員にとってもたいへんな負担になっている。地域の特別支援学級の児童生徒の中には、長時間通学が困難なため、やむを得ず地域の特別支援学級に通学している子どももいる。
 また、公共交通機関で自主通学する生徒についても、一人で通学できるようになるまでの間、保護者や教職員が付き添って通学を見守る必要があるが、長時間を要するため、自主通学を断念せざるを得ず、子どもの自立を阻害している事例も多くある。
 さらに、通学に長時間を要するため、学校の始業時刻と終業時刻が制約され、放課後のクラブ活動に参加する時間はもとより、学習指導や自立訓練を受ける時間すら十分に確保されておらず、子どもたちの教育を受ける権利が保障されているとは言い難い状況にある。
 なお、大雪や大地震の警戒宣言などでスクールバスの運行が途中で不可能になった場合は、待避場所まで迎えに行くことが極めて困難であり、保護者の心配はつきない。
 次に、地域で学べないことに起因する問題である。
 子どもたちは、地域の中で家族や隣人、友人、学校の先生など、多くの人に見守られる中で成長していくが、居住地域の学校との交流は、年に1、2回程度しかできない状況にあり、地域の中で子どもの存在が薄れてしまっている。
 次に、関係機関との連携の問題である。
 障害のある子どもが成長していくためには、福祉・教育・医療・就労などの関係機関が連携する必要があるが、これらの機関は桑員地域にあり、四日市地域の学校と各機関の担当者が面談する機会をほとんど持てない状態にある。
 最後に、地域の特別支援教育のセンター的機能の問題である。特別支援学校においては、保護者や地域の小中学校の保護者や教員を対象とした相談事業や保護者研修、教員研修などが実施されているが、対象者が多い上に、桑員地域からは往復に長時間が必要なため、参加することが極めて困難となっている。
 以上、これらの問題を抜本的に解決するため、平成20年度までに桑員地域特別支援学校の設置計画を策定し、早急に桑員地域に特別支援学校を開校されるよう請願する。
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