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平成18年第3回定例会 陳10

受付番号・件名 10 三重県立公衆衛生学院歯科衛生学科の三年制教育について
受付年月日 平成18年9月20日
提出された
定例会
平成18年第3回定例会
所管委員会 健康福祉病院常任委員会
項目 我が国の高齢者人口の急増に伴いその疾患構造は変化し、メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病を持つ人々や要介護者の増加に対応して、国による介護・福祉政策も新しい分野に向けて次々と展開されている。
健康寿命を延伸し、県民が心豊かで活力ある社会を構築するために、〔健康日本21〕では「歯の健康」が掲げられ、「健康増進法」においては、歯科保健が我が国の健康政策の重要な柱として位置づけられた。
また、同法第17条では、生活習慣の相談者として10職種の中に歯科衛生士が挙げられ、口腔の健康管理を支援するものとして、より専門的立場からの指導を担うことになり、地域住民に対する重大な責任を改めて認識しているところである。
また、平成18年4月から介護保険新予防給付として、自立支援を徹底する観点から、「運動機能の向上」、「低栄養防止」と共に「口腔機能向上サービス」が導入され、健康でADLの高い生活の援助が期待され、歯科専門職にはその独自性と専門性を活かした技術提供が必要となってきている。
三重県の健康づくり室が行なう「歯科保健推進事業」の一つである8020運動推進特別事業では、「地域で歯科保健推進の担い手となるべき人材の育成を図る」と掲げられているが、県民のニーズに対応できるには、包括的な知識と技術を習得した歯科衛生士が必要である。
特別事業実施に当たっては、「飛翔会」にも依頼があり、会員の多くが地域歯科保健活動研修会を受講し、積極的に県民の健康寿命の延伸に貢献しようと高い関心を寄せている。
このように、歯科医学の進歩、歯科医療需給問題の変化、人口の少子高齢化、国民の健康意識の向上など歯科医療を取り巻く環境の変化に伴い、業務が多様化していることから、歯科衛生士学校養成所指定規則が「修業年限3年以上」と改正され、国公立四大学をはじめ、全国の36%以上の養成機関で、健康・医療・生活の専門的支援者として、広い視点を持った歯科衛生士の教育が実施されている。
今、県民の口腔保健に貢献したいと歯科衛生士を目指す者へ、社会的ニーズに応じた包括的医療教育とともに、豊かな人間性と医道倫理観を持ち備えた人材の育成が望まれるときである。
「民間への委譲」が検討された昭和60年とは健康感に大きな変化があり、在宅歯科往診、福祉施設巡回指導が求められる現在、早急に教育体制を整え、専門性の向上や科学的根拠に基づく業務が実践できる、資質の高い歯科衛生士の養成を行なっていただきたく、下記の事項について陳情する。
         
平成18年4月から介護予防を目的とした地域支援事業及び新予防給付が創設され、口腔介護を担う人材の需要は非常な勢いで拡大しつつあり、質の高い医療従事者の養成と人材確保が必要となっている。
歯科保健医療ニーズに対応できる歯科衛生士を育成するため、平成22年3月を期限とし、3年以上の教育への移行が決定しており、三重県においても、地域歯科保健サービスの充実が求められ、現場対応型の専門家の養成が望まれている。
私たち卒業生762名は、科学的根拠に基づいた資質の高い業務が実践できる、歯科衛生士の養成を行なっていただきたく、県立での存続と一日も早い三重県立公衆衛生学院歯科衛生学科の三年制教育の移行を強く求める。
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