このページではjavascriptを使用しています。JavaScriptが無効なため一部の機能が動作しません。
動作させるためにはJavaScriptを有効にしてください。またはブラウザの機能をご利用ください。

スマートフォンサイトへ移動

三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成19年度 委員会会議録 > 平成19年6月27日 予算決算常任委員会 会議録

平成19年6月27日 予算決算常任委員会 会議録


予 算 決 算 常 任 委 員 会

会 議 録

(開 会 中)
 

開催年月日   平成19年6月27日 自 午前10時 5分 ~ 至 午後 0時15分

会議室      全員協議会室

出席委員    50名

委 員 長     西場 信行  君

副委員長     日沖 正信  君

委  員

山中 光茂  君・津村  衛  君・森野 真治  君・水谷 正美  君・村林  聡  君・小林 正人  君・奥野 英介  君・中川 康洋  君・今井 智広  君・杉本 熊野  さん・藤田 宜三  君・後藤 健一  君・辻 三千宣  君・笹井 健司  君・中村  勝  君・稲垣 昭義  君・服部 富男  君・竹上 真人  君・青木 謙順  君・中森 博文  君・末松 則子  さん・中嶋 年規  君・真弓 俊郎  君・北川 裕之  君・舘  直人  君・前田 剛志  君・藤田 泰樹  君・田中  博  君・大野 秀郎  君・前野 和美  君・水谷  隆  君・野田勇喜雄  君・岩田 隆嘉  君・貝増 吉郎  君・山本  勝  君・吉川  実  君・森本 繁史  君・桜井 義之  君・舟橋 裕幸  君・三谷 哲央  君・中村 進一  君・西塚 宗郎  君・萩野 虔一  君・永田 正巳  君・山本 教和  君・中川 正美  君・藤田 正美  君・萩原 量吉  君

欠席委員     0名

出席説明員

          知  事   野呂 昭彦  君

          副知事    望月 達史  君

          出納長    土橋 伸好  君

[政策部]

          部  長   戸神 範雄  君

                       その他関係職員

[総務部]

          部  長   福井 信行  君

                       その他関係職員

[防災危機管理部]

          部  長   中西 正明  君

                       その他関係職員

[生活部]

          部  長   安田   正  君

                       その他関係職員

[健康福祉部]

          部  長   向井 正治  君

                       その他関係職員

[環境森林部]

          部  長   小山   巧  君

                       その他関係職員

[農水商工部]

          部  長   中尾 兼隆  君

                       その他関係職員

[県土整備部]

          部  長   野田 素延  君

                       その他関係職員

[教育委員会事務局]

          教育長    安田 敏春  君

                       その他関係職員

[警察本部]

          本部長    大庭 靖彦  君

                       その他関係職員

[企業庁]

          庁  長   横山 昭司  君

                       その他関係職員

傍聴議員      なし

県政記者クラブ   10名

傍 聴 者      2名

議題および協議事項

1 議案の審査

 (1) 予算議案(1件)

     議案第 1号  平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)

 (2) 予算関連議案(11件)

     議案第15号  選挙長等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案

     議案第16号  三重県職員退職手当支給条例の一部を改正する条例案

     議案第17号  三重県県税条例の一部を改正する条例案

     議案第18号  三重県離島振興対策実施地域における県税の特例措置に関する条例の一部

               を改正する条例案

     議案第20号  三重県環境学習情報センター条例の一部を改正する条例案

     議案第21号  三重県民の森条例の一部を改正する条例案

     議案第22号  三重県上野森林公園条例の一部を改正する条例案

     議案第23号  三重県都市公園条例の一部を改正する条例案

     議案第25号  公立学校職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例案

     議案第26号  三重県営鈴鹿スポーツガーデン条例の一部を改正する条例案

     議案第27号  企業庁企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例案

2 閉会中の継続審査・調査申出事件について

3 委員協議

 (1)委員長報告について

 (2)県内外調査について

【会議の経過とその結果】

〔開会の宣言〕

1 議案の審査

     議案第 1号  平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)ほか11件

 (1)分科会委員長報告

 (2)分科会委員長報告に対する質疑

○西場委員長 それでは最初に、政策防災分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。

○稲垣政策防災分科会委員長 ご報告申し上げます。

 政策防災分科会で詳細審査を分担いたしました議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分ほか1件につきまして、去る6月21日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。

 なお、この際、当分科会で特に議論のありました項目について申し述べます。

 「美し国三重」イベント(仮称)の総合推進についてであります。

 市町など、地域の多様な主体が参画し、一体となって取り組むイベントの検討に当たっては、構想の段階からテーマやメッセージ、目指すべき方向などをともに考え、お互いの理解を深めていくことが重要です。今回のイベントが、住む人も訪れる人も、真に心の豊かさを実感できるイベントとなるよう、特に最大のパートナーである市町と構想の段階から十分に協議し、連携を図りながら進められるよう要望いたします。

 また、近く設置が予定されている基本構想策定委員会や、翌年1月を目途に設置が予定されている推進組織には、過去に開催された「東紀州体験フェスタ」や「生誕360年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」などのイベントに中心的にかかわられた人材を広く求め、蓄積されたノウハウの活用に努めることも必要だと考えます。

 さらに、県が負担金を拠出する推進組織については、多様な主体が参画、連携しやすいこと、事務処理の透明性が確保されることなどの観点から、新しい発想で事務局の設置場所なども含めた検討を行うよう要望いたします。

 以上、ご報告申し上げます。

○西場委員長 ただいまの委員長報告に対して、ご質疑はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、これで政策防災分科会委員長報告及びこれに対する質疑を終了いたします。

 次に、健康福祉病院分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。

○中村(勝)健康福祉病院分科会委員長 ご報告申し上げます。

 健康福祉病院分科会で詳細審査を分担いたしました議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分につきましては、去る6月25日に分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査をいたしました結果、全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。

 以上、報告申し上げます。

○西場委員長 ただいまの委員長報告に対して、ご質疑はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、これで健康福祉病院分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。

 次に、環境森林農水商工分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。

○末松環境森林農水商工分科会委員長 ご報告申し上げます。

 環境森林農水商工分科会で詳細審査を分担いたしました議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分ほか3件につきましては、去る6月21日、分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。

 以上、ご報告申し上げます。

○西場委員長 ただいまの委員長報告に対して、ご質疑はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、これで環境森林農水商工分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。

 次に、県土整備企業分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。

○青木県土整備企業分科会委員長 ご報告申し上げます。

 県土整備企業分科会で詳細審査を分担しました議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分ほか2件につきましては、去る6月22日、分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも賛成多数をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。

 以上、ご報告申し上げます。

○西場委員長 ただいまの委員長報告に対して、ご質疑はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、これで県土整備企業分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。

 次に、教育警察分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。

○北川教育警察分科会委員長 ご報告申し上げます。

 教育警察分科会で詳細審査を分担いたしました議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分ほか2件につきましては、去る6月22日、分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、議案第1号のうち、教育委員会関係分及び議案第25号の2件につきましては、賛成多数をもって原案を可決、議案第26号につきましては、全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。

 ここで、議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」関係分のうち、採決に至らなかった警察本部関係の警察署庁舎整備費に関する審査の経過について述べさせていただきます。

 本予算は、津南警察署、鳥羽警察署の老朽化、狭隘化に加えて、耐震性等の諸問題から、その移転整備について検討されたものであります。

 地域住民はもとより、県議会にとっても、その整備についての必要性は認めるものでありますが、当初予算が骨格予算であったとはいえ、補正予算案での唐突な提案となっていることは否めません。特に、津南警察署については、県久居庁舎を活用する形での提案となっており、現在、久居庁舎を利用している津建設事務所久居3室を津庁舎に集約することや、こころの健康センター、財団法人三重県農林水産支援センターの移転が前提となっています。

 同席を求めた総務部からは、関係機関の了承は得られていると説明を受けたものの、地域住民や県議会には十分な説明がないままに進められており、コンセンサスが得られているとは言いがたい状況にあると考えます。

 この問題については、総務生活常任委員会等での議論も踏まえ、十分な審査を尽くすべきと考え、平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)のうち、警察本部関係の採決については、予算決算常任委員会の本委員会での採決にゆだねることといたしました。

 警察本部及び県当局におかれましては、今後早急に地元住民や関係者の理解を得るよう尽力されることを強く要望いたします。

 以上、分科会審査の経過についてご報告申し上げます。

○西場委員長 ただいまの委員長報告に対してご質疑はありませんか。

○野田委員 先程の警察本部関係の報告の中で、採決に至らなかったということの経緯がよくわからないんですけども、採決に至らなかったところは、可否同数になって、委員長がそれを判断したというふうに新聞等で知ったわけなんです。

このことに関して、予算的な面も含めて、全面的には否定的ではないという委員長報告の理解はしましたけれども、この件に関しては、先程の委員長報告にもありましたように、総務生活の常任委員会の所管のところでありますので、私もそこに所属させていただいて議論いたしました。いろんな県民、議会に対する説明不足という問題はあるが、それは十分議論もして認識したところです。

採決をとるということに関して、委員長が最終的な判断の中で十分時間をとるべきだったら、もっと審議をしてやるべき問題ではなかったのか、軽々に、せっかく分科会で審議をする時間があるのに、分科会の意思を出さないということの重要な決定権に関して、放棄とは言わないですけども、全体会議の中でやるということに関しては、委員長としての考え方というのをもう少しご説明していただきたいなというふうに思います。

○北川教育警察分科会委員長 分科会で採決をせずに、予算決算の常任委員会の方に送るという形は、過去も1例、近々にありまして、野田委員長と当時そういう形になった記憶があるんですが、それはさておきまして、今回、予算決算常任委員会に送らせていただいた、委員長として判断させていただいた理由について、2点程。

 1つは、久居の庁舎について、いわゆる移転が津の建設事務所の方への集約が前提になっているということで、このことについて十分なコンセンサスが得られているのかという議論がありました。このことについては、急遽総務部に出席を求めて、稲垣総括室長の方から説明をいただきました。

 その説明の中でも、いわゆる関係機関、すなわち県警、それから総務部、それから、庁舎の中に入ってます関係上、健康福祉部、それから農水商工部、こことの関係機関との調整は行ってきて合意形成は行われたけれども、対県民あるいは対議会に対しては説明をしてこなかったという説明を受けました。

 このことについて、まず、果たしてそれでいいのかという議論が非常に出ました。

 そしてもう1点、建設事務所のその集約の問題というのは、県土整備部の案件であるという点。これについては、県土整備の分科会が同日に開催をされておりました。そういう中で、総合的にこの予算決算常任委員会で議論をしていただくのが日程的に一番適切であるということを委員長として判断させていただきました。

 以上です。

○野田委員 委員長の説明の中の冒頭で、当時、私が委員長であなたが副委員長だったというふうに思っています。そのときと、今回とは全然違います。よろしいですか。

 あのときは、私が採否の提案をしたときに、あなたも含めて採否をとるべきではないというふうに多数の人が私の採決の権利を否定して、ですから私は委員長報告しませんでした。今の状況とは違うじゃないですか。

 あなたは、少なくとも4対4で委員長の決裁したわけです。今の説明では、正直言って説明としてなってないと私は感じてます。

 それだったら、総務の委員会等終わってからでも、今日の朝でもいいですよ、最大限の努力をして、総務で所管の議論したことを聞いてでも、もう一度、委員会、分科会を開いて、採決をとる努力をすべきじゃなかったんですか。

○北川教育警察分科会委員長 そういう議論も含めて、ここで、予決の委員会の中で議論をさせていただくのが私としては適切だという判断をさせていただきました。いただいたご意見は、すべて否定するものではございませんし、おっしゃっていただく意味も十分理解をさせていただきます。

 ただ、関係地域の議員も含まない形の分科会の中で、しかも議論を交わしている中で、恐らくほぼ半々近い形で拮抗する中での分科会として判断をさせていただくよりは、もう少し広い場でのご意見の討論という形が望ましいというふうに判断をさせていただきました。

 その点について、ご理解をいただきたいと思います。

○野田委員 今の委員長の説明ですと、分科会の意義が大分失われていくような思いがしますので、改めて理事会等で議論していただきたいなというふうに思います。

 以上です。

○西場委員長 今の、要望として受け止めてまいりたいと思います。

○奥野委員 今年1年目でちょっとわからないんですけど、常任委員会、分科会というのは、それなりの意味があると思うんですよね。議会のかわりに決定権を持っている。4対4になって、委員長が予算決算の方へ振るというのは、委員長としての考え方とかそういうものがちょっと欠けてるんじゃないかなと、そんなふうに思われてなりません。

 だから、それだけの責任の重さというのを感じて、今度、附帯決議ということになるんですけど、そちらの方で、ここの分科会の方で附帯決議を出すなり何なりするのが普通の考え方じゃないんではないかなと、そんなふうに思うんですけど、いかがですか。

○北川教育警察分科会委員長 経緯については、先程から説明をさせていただいたとおりです。

 よって、分科会で採決をとってしまうよりも、ここで議論をしていただく方が、議会全体として、より責任を果たせるというふうに判断させていただきました。

 以上です。

○奥野委員 それじゃ、今、野田委員が言われたように、分科会の持つ意味というのが非常に薄れていく。だから、権威がなくなっていく。だから、それだけの権威のあるものでしたら、やはりその分科会の中で判断をすべきじゃないか、それで報告で済むんじゃないかと、私はそんなふうに思うんですが、今後そのへんのことも十分に気をつけながらやっていただきたいと思います。

○西場委員長 質問ですか。意見でしたか。質問でしたか。

○北川教育警察分科会委員長 分科会は、あくまでもその予算決算常任委員会から審査を委託されてる形ですので、当然最終的には予算決算常任委員会の判断ということになろうかと思います。

 もちろん、分科会自体の判断の重みというものは尊重されなくてはならない話ですから、それは分科会の中でも、委員長の立場として、そのことも申し上げさせていただきました。

 その上で、議論の経緯を踏まえて判断させていただいたということでご理解いただきたいと思います。

 以上です。

○西場委員長 今、少しいろいろ議論出ておりますけども、また先程出てまいりました意見等も踏まえて、理事会でいろいろ今後の本委員会、そして分科会でのあり方、役割みたいなものも引き続き協議はしてまいりますけれども、基本的なことはご案内のとおりでありますけれども、本会議の方から議運を通じて私どもこの本委員会に付託されておるのがこの議題であります。それを、その分科会には付託をしておりません。その協議を委任しておるわけでありますので、そこで、委員会では極力その採決をとるように努力して、委員会としての意向をまとめるように要請をしております。

 あと、それを最終的にとる、とらないというのは、その場での総合判断を各委員会、そして委員長にゆだねておると、こういうことであります。

○中嶋委員 今の委員長からのお話は、そういう前提で、私も午前中だけなんですが、この教育警察分科会を傍聴させていただいておりまして、結局、その警察本部の方に各委員さんが果たしてそういう県の知事部局等の機関が出ていくことについてはどうなんだという話を聞いたときに、そのことについては、県警本部としては、知事部局の中で総務部が窓口になって決めていただいて、どういう決め方をしていただいたか、要は住民にどこまで説明されたかというのはわからないというふうなお話で、午後から急遽総務部を呼んだという認識で、私はちょっと退席をしたんですが、その後、総務部を呼んだ折にも、総務部としては、例えば久居の建設事務所については、これ県土整備部の問題であると、こころの健康センターは健康福祉部の問題であるという形で、それぞれが、私どもから見れば、誰も責任をとろうとしていなかった。誰に聞いても、あそこだ、あそこだという中で、そういう一つの流れがある中で、委員長としては、この委員会の中ではおさまり切れないというふうな判断をされたのではないかなというふうに私は理解しております。

 一方で、一番大事なポイントは、そういう誰の責任なのかという話の前に、こういった重要な話をそれぞれ住民のコンセンサスを十分得ないまま進めてきて、補正予算として突然提案されてきた、そういう県警のみならず、知事部局含め県政全般の問題だという認識で本委員会に採決を送り込んだと、私はそういう認識をしておるんですが、委員長、いかがでしょうか。

○北川教育警察分科会委員長 中嶋委員おっしゃっていただいたとおりの話です。

 議会として、県警からも、それから説明を求めた総務部からの説明の中でも、あくまでも内部向けの意思形成なり合意の作業はやってきましたけれども、外向け、すなわち対県民、それから対議会に対して説明をしてきたかというと、これは両者とも全く、県警も総務の立場としても、してこなかったということをはっきりと執行部の方で話されています。

 その点については、大いに反省というか問題があったことは認めながらも、予算案については審議をしてほしいと、こういうスタンスでのご要望でした。

 しかしながら、そういう作業を経ずに、予算案だけを唐突に上げて審議をしろというのは、これは本末転倒ではないかということから、この予算決算の常任委員会の全体の場で、議会として、このことについてしっかりと議論をしていただく必要もあるということも含めて、採決をこちらにゆだねさせていただいたということでございます。

 以上です。

○西場委員長 はい、よろしいか。

 いろいろ意見もずっと出てきておりますが、冒頭申し上げましたように、いろいろ後の議会日程も込んでおります。後にまたいろんな発言の機会もあろうかなと思いますので、できるだけ議論の収拾をお願いいたしたいと思いますが、ほかにございませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、これで教育警察分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。

 最後に、総務生活分科会委員長から、分科会における審査の経過と結果について報告を求めます。

○竹上総務生活分科会委員長 おはようございます。ご報告申し上げます。

 総務生活分科会で詳細審査を分担いたしました議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」の関係分ほか3件につきましては、去る6月25日、分科会を開催し、関係当局の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致をもって原案を可決すべきものと決定いたしました。

 なお、この際、特に議論のありました事項について申し述べます。

 県立博物館については、昭和28年の開館以来、相当年数が経過し、施設の老朽化、狭隘化が目立ち、県民ニーズに十分応えることができなくなってきたことから、昭和61年に三重県文化審議会から三重県における博物館構想の答申が出され、それ以来、新博物館のあり方について長年検討されてまいりました。

 そのような状況のもと、今回の補正予算で文化創造活動支援事業として480万5,000円が計上され、この事業の中で三重県文化振興策(仮称)を検討し、あわせて文化振興を推進する上で核となる博物館のあり方について検討することが表明され、三重県文化振興策(仮称)を検討するための組織と年間スケジュールが示されました。

 特に、今回提示された計画は、審議会へ諮問することにより政策形成を図ろうとする従来型の検討方式であるものの、骨子案、中間案を節目節目で議会に報告することや、意見交換会、公聴会などを県内各地で開催し、広く県民の意見を聞くなど、検討段階から県民の意向を取り入れるよう努められています。今後も、広く県民の意見を反映させるべく広聴機能を充実させ、真に県民が求める博物館として構想を検討されるよう強く要望します。

 以上、ご報告申し上げます。

○西場委員長 ただいまの委員長報告に対してご質疑はありませんか。

          〔「なし」の声あり〕

○西場委員長 なければ、これで総務生活分科会委員長報告及び質疑を終了いたします。

 (3)締めくくり総括質疑

○西場委員長 それでは、締めくくりの総括質疑を行います。

 質疑の会派別の持ち時間は、順番に、新政みえ35分、自民・無所属議員団25分、未来塾8分、日本共産党三重県議団6分、自民党青雲会県議団6分、公明党6分であります。

 質疑をされる委員は挙手し、委員長の許可を得て登壇してください。

 まず、新政みえからご質疑をお願いします。

○大野委員 おはようございます。

 実は、ゆうべ、私に総括質疑をやれという、そんな連絡を受けまして、けさ、車で走りながら考えました。まさに走りながら考えた質問ですので、中身がなく、執行部には答えがいがないと思いますけど、ひとつよろしくお願いします。

 私の質問は、前段ということで、いわゆる当初予算と補正予算と県民しあわせプラン、この3本に係る基本的なことを総括としてお伺いしたい。

 まず、歳入なんですけども、補正予算で202億円の補正をしました。その中の110億円は県債発行です。それから、あとは基金の取り崩しが50億円程度ですね。そして、県債残高の19年度末の見通しでは9,878億円になってます。これは、18年度末よりも約190億円増加しておりますけれども、この県債発行額が増えていくということは、平成15年に財政健全化に取り組んで現在に至っておるわけなんですけれども、そのへんの財政健全化と、今年度も約200億円増という県債発行、このへんのかかわりについて将来的にどう見ておるのかということ。特に、21年度末には1兆円を超えるという、こういうような県債発行の見込みが出されておりますので、このへんについて、端的にお答えください。

○野呂知事 財政につきましては、大変厳しい状況だということをいつも申し上げておるとおりでございます。

 そういう中で、取り巻いておる環境は、そう簡単に財政の健全化がなし得るような、そんな簡単な構造ではありません。特に、いつも申し上げておりますとおり、県の財政状況というのは、実は国の財政政策と密接に絡んでおりまして、あるいはそういう中の枠の中にございまして、県の努力だけでどうなるという状況ではございません。したがって、県としては、県のとり得る範囲として財政の健全化に今後もしっかり取り組んでいく、県のできるところはしっかりやっていくということでございます。

 しかしながら、一方で県民に必要な行政サービス、行政ニーズにはしっかりまたこれも応えていかなければなりませんし、新たな課題もあります。そういう意味では、選択と集中ということもしっかりやりながら展開をしていかなければならんと、こう思っておるところであります。

 そういう中で、三重県は、悪いとはいえども、全国的には最もいい方の一つだと言われておりますのは、そういった努力もしながら、しかし今の全体状況の中ではぎりぎりのその努力の積み重ねの結果にあるんだと、こう思っております。近いうちに1兆円を超えていくということは、これはとめられない今の状況なのかなと、こう思います。

 したがって、私としては、国が本気で国の財政構造についてしっかり構造改革をして、健全化に早く有効な手段をしっかり立てるということ、それから地方にしっかり税源移譲をやっていくということ、こういったことが行われていかなければなりません。

 そういう意味で、残念ながら取り巻く環境は余りにも厳しい状況があると、こう思っております。

○大野委員 今、知事の方から、国との関係で、非常に地方の財政というのは、言うならば運営上硬直化しておるんだと、その中ではこの選択はやむを得ないという、こういうお考えでしたけども、全国では元気のある方の県だから、だからまあまあということですけども、目が覚めたら、全国で悪い県にならないように、ひとつしっかり財政運営をお願いしておきたいと思います。

 それでは時間がありません。次は、2点目なんですけれども、今度は歳出の方なんですけども、やはり先程申し上げましたように、補正で202億円を計上しています。これ、3月の当初予算のときの説明では、いわゆる6月の骨格予算に対する肉づけ予算では、非公共に10億円、それから公共事業に160億から170億円を予定するんだと。だから、いわゆる最低で170億、最大でも190億という、こういうことで本格予算になっていくんだという、こういう提案されたんですけども、実際そのふたをあけてみると最大でも190億円という、こういう補正予算の規模が実は202億円になってる。12億円アップしておるわけですね。

 まず、この当初の見通しの最大で190億円の肉づけ予算が202億円になった、その要因は何があるのかと。それから、総務部長にですけども、総務部長、実は非公共と公共事業ということで、骨格予算のときに大体の見通しで枠を持っておったんですけども、この202億円の非公共と公共の予算額、それから、特に肉づけの部分は、これ知事の政策予算、県民しあわせプランを中心とする、これが中心だと思うんですね。それは、やはり国の事業というよりも県単事業が中心になると思うんですけども、この202億円の中で県単事業費はどれだけか、特に県民しあわせプランに投入された県単事業費はどれだけかお伺いします。

○福井総務部長 先程の、当初より12億円程増額になっているのではないかという第1点の質問でございますが、障害者自立支援対策臨時特例基金というのができまして、それが9億6,000万円程、今回その基金の方から取り崩しておりますので、そういったところと、それから19年4月に発生いたしました津の中村町地内におきます県単の治山事業の関係につきまして1億円程、そういったところで11億か12億ぐらい増えているというのが1点でございます。

 それから、もう1点の県単公共事業につきましては、補正の中の202億のところで、県単公共事業については41億3,600万ということになってございます。

 その他のところについては、ちょっと今、しあわせプランの関係については、手持ちの資料を持ってございませんので、後程またお答えさせていただきたいと思います。

 以上でございます。

○大野委員 ありがとうございました。

 その202億円の内訳の非公共と公共の割合の予算額はどれだけですか。

○福井総務部長 後程、今ちょっと資料持っておりませんので。

○大野委員 資料がないということですけど、私は総務部長として、とにかく当初予算で非公共は15億円程度ですよ、公共は170億円と、そういうきちっとした方針を出しながら、今それが集計されていないとか持ち合わせがないというのは、余りにも当初予算といわゆる6月の肉づけ予算の関連のようなものがきちっと整理されていないし、やはりその事業費としてきちっと位置づけがされていないんじゃないかと思うんですね。このへんについては、今後きちっとしたやっぱり財政運営をしていく必要があると思います。

 もう時間がありませんので、次に移ります。

 次に、直轄事業について、補正で約70億円の補正をしております。それで、当初予算ですが232億円なんです。補正が70億円で約30%増加しておるんですね。まず、補正でこの30%も肉づけ予算で、当初よりも公共については大体20%程度、当初80%見込みで組んだはずなんですけども、いわゆる補正で直轄が30%、いわば10%増加したのはなぜかということですね。

 それをお伺いします。

○福井総務部長 国直轄事業の負担金でございますけども、道路事業で49億4,000万円程、それから河川事業で17億7,000万円程。そういったことで、合わせまして69億増額補正をさせていただいております。

 以上でございます。

○大野委員 どうも打てば響く答弁じゃないんですね。

 だから、増額したのはわかるんですけれども、なぜ当初で232億円の中にそれが入らなかったのか。だから、何で6月補正で30%も上乗せしていったのかと、そのことを聞いとる。

○野呂知事 お話ありましたように、当初予算におきましては、公共関係につきまして一律8割というような、そういう概算で提案をさせていただいております。

 補正でそれを肉づけして、本来あるべき形にしようということでありますが、その際に行いました作業といたしましては、非常に限られた原資の中で、やはり選択と集中ということが大事でございます。

 そういう意味では、ご遷宮、平成25年までに幹線道路網につきまして、できるだけ概成できるようにしていこうということで、そう考えてまいりますと、いわゆる直轄あるいは新直轄といった関係での直轄負担金が増加するような形となったということでございます。

○大野委員 どうも、それじゃ時間がないので次に入ります。

 次は、新道路整備戦略なんですけども、これは一般質問でも私、知事にさせていただきましたけれども、県民しあわせプランの中で、いわゆる幹線道路整備として、4年間で約720億円見込んでます。

 いわゆる道路整備戦略については、年間270億円を充当するということで、そういう計画になっていますけれども、実は19年度から22年度までの4年間、270億円を毎年投資しても、総額では1,080億円しかならない。そのうちの、全額ではないにしても、幹線道路整備に720億円投入すれば、残りについては非常に少ない。言うならば、全部これが道路戦略の中で幹線道路に入ってしまうと、4年間の道路整備費の76%が、この幹線道路整備になっているわけなんで、そこで、総務部長にお伺いします。

 この幹線道路整備を除いて、道路整備戦略の中で年間270億円を予定して新道路整備戦略をやっていくという計画になっておりますけれども、この4年間の幹線道路整備を除いた道路整備戦略の270億円を予定する財源については、この4年間確保できますか。

○野田県土整備部長 新道路整備戦略の件でございますが、4年間と言いましたけども、私ども5年間の計画となっております。これにつきましては、1,232億円、この過去5年間に投入されておりますので、全体的には重点プランの中でもお話ししましたと思いますが、おおむね達成できたというふうに考えております。

○福井総務部長 平成20年度以降の事業につきましては、今後の予算編成において議論することになりますので、個別にはお答えできるような段階ではございませんですけども、一般的なこととしてお許しいただけるならば、限られた財源の中で重点的な取組であるかどうか、それから事業の優先度を勘案しながら、先程知事も申し上げましたですけども選択と集中を行いまして、本当に真に必要な事業については適切に対応していきたいと、そのように考えております。

 以上でございます。

○大野委員 答弁になってないんですね。

 もう時間がないのであれですけども、まず県土整備部長として、新道路整備戦略も5年なんですね。だけども、しあわせプランの幹線道路整備は4年なんですよ。だから、そのへんの絡みをきちっと整理して、そして270億円という財源の整備というのがきちっと考えられておるのかどうかということと、それから総務部長、まあそれは先にならないとわからんから、金がないからそのときそのときって、そんなあいまいな答弁ってありませんよ。

 だから、やっぱり道路整備戦略はきちっと計画になっておるんです。270億円って県民も知っとるんですよ。だから、それを、まあどうかわからんというのは、それは計画、戦略ですから、それは総務部長としてきちっと財政確保せないけません。そんなあいまいな答弁では私はだめだと思います。やっぱり県民に対して説明責任をきちっと果たしてほしいと、もう時間がありませんので、これだけ。

 それで、最後に教育長に要望しておきます。

 県立博物館ですけど、この県民しあわせプランを見ますと、新しい博物館は4年間でできません。建設も何もこの県民しあわせプランの中にありませんから。あのまま県立博物館をほっておいたら、本当に三重県笑い者です。だから、教育委員会として、私は今年度の9月、12月補正で、ぜひとも現在の県立博物館の整理について、きちっとした予算を出してほしいと、こういうことを要望して終わります。

 ありがとうございました。

○西場委員長 それぞれ質問、答弁は演壇でやっていただくということを基本にしていたんですが、ちょっと遠くから出てくる場合もありますので、最初の質問については必ず演壇で答えてください。そして、関連する質問については、遠くの人は自席で答弁することも認めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○三谷委員 非常に限られた時間でございますので、完結にご答弁の程お願いを申し上げたいと思います。

 まず、農商の中尾部長にまずお伺いをしたいと思うんですが、今話題になっておりますミートホープ社の問題。三重県は、ほとんど関係ないのかなと思っておったんですが、これ県内でもミートホープ社の製品が今まで売られておるということのようでございます。

 今、どの地域でどの程度、どのようなものが売られてきて、今現在どうなっているのか、県として掌握されているその内容をまず教えていただきたいと思います。

○中尾農水商工部長 今のご質問でございますけれども、ミートホープ社につきましては、今、農林水産省が主になりまして全国調査をやっておりますし、そういうこともありまして、まだそういった情報は、申し訳ございませんがうちの部としては把握しておりません。

○三谷委員 全国的に農林水産省が調査してます、それは当たり前の話だと。僕が聞いとるのは、三重県の中の県内の話を、農商部としてどういう調査をされてるのかということをお伺いしてる。農林水産省からの情報が来るか来ないかって、それは別の話。あなたが、どういうふうにこの県民の安心・安全のために調査をされているのか、それはあなたの責務だと思いますが、どういうふうな調査をされるおつもりなのか、今後の予定も含めて教えてください。

○中尾農水商工部長 自席からご無礼いたします。

 実は、きのうの段階でございますが、食品表示ウォッチャーという、その関係もございまして、きのう実は委嘱状を交付させていただきました。県内で64名の方に委嘱いたしまして、それぞれの食品表示が正しいかどうかということを、日常的に大きなところへ行って調べていただいておるところでございます。

○三谷委員 もうその商品は店頭に並んでないんですよ。あの問題が起きてから全部引き上げてるんですよ。今から不当表示だとか、そういうものを調べてどうするんですか。過去にさかのぼって、その方々は調べられるんですか、それとも今店頭に並んでるやつを調べるんですか。

 それによって、ミートホープ社の現状とか、その製品が、どのような形で三重県内で売られてたか、どのような品物が売られてたか、どれくらいの期間売られてたんか、どの地域で売られたのか、どうやってわかるんですか。

○中尾農水商工部長 実は、今申し上げました食品表示ウォッチャーにつきましては、これからということでございますので、ミート社につきましては調査は行っておりません。

○三谷委員 だから、聞いてるのは、これからの話を聞いてる。わからないんでしょう。何にも調べてないんでしょう。つまり、あなたの部としては、県民の安心・安全のためのきちっとした基本的なことはされていないということじゃないですか。

 僕は、もっと感性磨いてもらいたいな。こういう問題が起きたときに、もっと敏感に反応して、行政としての責任を果たしていただく、これ非常に大事なことだと思いますが、部長もう一遍決意聞かせてください。

○中尾農水商工部長 問題が起こりましたときに、至急対応できるようにしていきたいと思います。

○三谷委員 この問題、この程度にさせていただいて、博物館の話、生活部長にお伺いをしたいと思います。

 前にもご説明いただいておりまして、この博物館の話は三重の文化芸術振興方策の検討会で検討されたその結果を踏まえて、今回新しく文化振興策を検討したいというようなご説明だと、こう思うんですが、三重の文化芸術振興方策そのものの中身には、ほとんどそういうことは書いてないですね。それに伴って出てきた委員会の意見書、この1枚の紙の中に突如、一番最後のところに、また新しい博物館を検討するに当たっても、三重の文化芸術振興方策の考え方を反映させ、発展させていくことが重要であると、こう書いてあるんですね。

 この中身の本冊の方にほとんど書かれずに、この1枚の紙に、同じ日付ですよね、この意見書の方に書かれてくる。ここらへんの議論の経緯、ちょっと教えてもらえませんか。

○安田生活部長 文化芸術振興方策を検討をしていく中で、たしか委員会は8回ですか、それと分科会をかなり開催させていただきました。その都度、それぞれ議事録を作成しておりまして、議事の中ではそういう議論をかなりしていただいたわけでございますけど、私どもの担当しておる施策は、施策131の範囲内でとりあえずおさめようというふうな形でお願いをしてまとめさせていただきました。

 ただ、議論された以上、それを附帯意見として私どもに出していただいたというふうなことで整理をさせていただいたところでございます。

○三谷委員 そこがよくわからないんですが、本冊の方にほとんど何も書かれずに、1枚の附帯意見の中に突如出てくる、ここらへんの議論の過程というのがよくわかりません。

 今度、新しくこの文化審議会で検討していただくということなんですが、この文化芸術振興方策の検討会のメンバーと、今度新たなる新博物館構想も含めた文化振興策を検討する、この審議会のメンバーというのは同じ方ですか。

○安田生活部長 議論の継続性を高めるということで、基本的には同じ委員にお願いをしていきたいと思っております。

 ただ、分科会を3つ設けますので、その分科会の中には、それぞれ検討していただく事項につきまして、それぞれ専門家、有識者に新たに入っていただくつもりで考えております。

○三谷委員 同じメンバーじゃなしに、新しい方にお願いしたらどうですか。今までの検討会のメンバーが問題を提起したならば、その問題を提起して、新しい考え方、新しい発想で今からの文化振興策を考えるということならば、なぜ同じメンバーの方でやらなきゃいけない。議論の継続性というのは大事かもわかりませんが、もっと新しい発想というのが今回求められてる、そういうふうに私理解してるんですが、なぜ同じメンバーにこだわらなきゃいけないか、よくわからないです。もう一度。

○安田生活部長 今までは委員会という形でご議論をお願いしてきたわけでございますけど、今回、三重県文化審議会ですか、文化審議会の委員としてお願いをしていくと。基本的には、過去に相当の議論をしていただいた、それをベースに我々はやっていった方がスムーズに議論がいくと。

 ただ、ご指摘いただきました新しい発想の問題につきましては、それぞれ分科会にそういうふうな視点で議論していただくということが必要と考えておりますので、新しい委員は分科会の方に入っていただくというふうな形で考えております。

○三谷委員 その検討会で、この新しい審議会のメンバーの中で、いわゆる博物館の専門家の方、何人ぐらいおられるわけですか。20名前後の審議会で構成されるということですが、私の知ってる前の検討会のメンバーの方々は、そう博物館の専門家の方々が多いと理解していないんですが、その点はどうですか。

○安田生活部長 博物館自体の検討は部会でやろうと思っておりまして、その中には専門家に、実際今まで博物館をつくってきた人とか新進気鋭の学芸員とか、そういう人に入っていただく予定で考えております。

○三谷委員 ちょっとよくわからなかったんですが、博物館の専門のメンバーというのは、これから作る分科会の中に入っていただくということですか。

○野呂知事 三谷委員に申し上げておきたいと思います。

 今回、博物館構想も含めて、実はこれから三重の文化を継承、発展させていく、そういうための中核的な機能を持った施設あるいは知の拠点とも言えるような、そういう施設として、博物館であれ、あるいは図書館も広くいえばそうでありましょうし、生涯学習施設もそうでありましょう。それから、市町村の持っておる施設との連携、そういったこともありましょう。

 そういう中で、これからの三重県の新たな文化振興についての基本的な計画なり考え方、こういうものを総合的にご検討いただいて策定をしていきたい。その中に、1つの項目として博物館もきちっと位置づけていくということが大事であろうと、こういうことであります。

 それから、審議会の委員、これはお一人お一人見ていただいたら、いや、なかなか大した人ばっかりでございまして、三谷委員もそのことをよく承知の上で、ただ入れかえたらいいというんじゃなくて、なかなかの人ばかりであります。

 それから、各部会が設けられるように、専門的なところには、それぞれそれに一番またふさわしい方々にその中で深く議論をしてもらえるようにしていこうということでございます。

 もちろん、その間に、まずベースとなるたたき台みたいなものとか、中間報告だとか、いろんなものが出されてくると思います。そのたびに、もちろん皆様にもご報告申し上げたいし、そして議会での議論あるいは県民の皆さんのご意見、こういうものもしっかりお聞きしながら、ガバナンスに基づいた取組をやっていきたいと、こう思っておりますのでよろしくお願いします。

○三谷委員 ここできちっとガバナンスもやっておると、これだけで時間が終わってしまいます。

 ただ、今の知事のご発言にもありましたように、官の方でたたき台を出すんで、そのたたき台に基づいて議会や県民が議論しなさいよという、そういう姿勢はもうそろそろ終わりにした方がいいんではないか。その方が、真のガバナンスになると私は思っておりまして、知事にもう一度よくお考え直していただければありがたいなと、こう思っております。

 この議論はこれだけにします。

 じゃ、警察本部にお伺いしたいんですが、あと5分しかありませんので。

 今回、久居の庁舎の問題、いろいろ議論になって、先程もいろんなお話がありました。

 総務部から聞いておりますと、そもそもあの久居庁舎を使いたいというのは警察本部の方から総務部の方にお申し出があったと、こういうふうに聞いておるんですが、あの久居の庁舎、県民の財産であるあの庁舎を警察署として使いたいというそもそもの発想、つまりどういう経緯で、いつ頃からあの庁舎を使いたいなと、そういうのはお考えだったんですか、本部長。

○大庭警察本部長 いつ頃からということでございますけれども、久居の県民局、県民局の再編ということがあったかと存じておりますけれども、そういう中で久居庁舎があくというんでしょうか、いろんな意味で利活用可能であるという状況の中で、当時私ども、久居、今の津南警察署が非常に老朽化、狭隘化してるということで、いろいろな……。

          〔「いつ頃から」と呼ぶ者あり〕

○大庭警察本部長 いつ頃からと申しますと、県民局の時代になりますと、恐らく平成16、17年ぐらいに徐々に出てきたんではないかなと考えておりますけれども、ちょっと正確なところはわかりません。

○三谷委員 平成16年ぐらいから警察の中でご検討されてる話が、平成19年のこの議会の冒頭にならないと、県議会や県民に対して中身が示せなかった。つまり、3年ぐらいかかってるんですよね。3年ぐらいあるわけでしょう、16年からだと。

 その間、ひたすら内部的に、また総務部の方に話をして、総務部から各関係部局に話しして、それでよかったという、そういうやりとりはあったんだろうと、こう思いますが、その間に県議会や県民にひたすら隠し通さなきゃいけなかった理由はあるんですか。

○大庭警察本部長 いろんな考え方があって、久居の庁舎を利活用させていただきたいなということで考えておりまして、その後、県との調整の中で徐々に活用の具体性を帯びてまいりましたのが昨年ぐらいからだと認識しております。そういったもろもろの手続を経る中で、今回こういう形でお示しできるようになったわけでございます。

 ただ、その点について、やはり今回の議会で縷々さまざまなご意見いただきました。遅かったんでないかというご意見をいただきましたけども、その点については私どもとしても重く受け止めるべきだと考えているところでございます。

○三谷委員 時間がありませんのでこれくらいにさせてもらいますが、要は18署体制そのもののあり方とか、それから警察署をどこに置くか。それが、県民にとって一番ベストな選択なのか。また、そういう県有財産ですから、その財産の所有者である県民のご了解をどうやってとっていくのか。そのようなことを、きちっと手抜きをせずにやっていかれるということは、僕は警察にとっても非常に大事なことだと、こう思ってます。

 警察行政というのは、ややもしますと、今まで、我々の判断が一番正しいんだというのがどうしても表に出てくるような、そんな感じがしておりまして、この際、これぜひ、いい機会ですから、今後警察行政のあり方も含めてしっかりとお考えをいただければと、こう思っておるところでございます。

 久居の庁舎を使うなと言ってるんじゃなくて、これを使うに当たって、それまでのプロセス、そのときに県民や県議会に対して、どういうふうな理解を得る努力をしたのか、またそういう納得の上でこういう決定がなされるのか。それは、我々も同じように、治安のことだとか、それから県民の安心・安全のことについては非常に大事な話ですから、ぜひそういう議論の中にも加わらせていただきたいと思っておりますから、よろしくお願い申し上げ、終わりたいと思います。

 ありがとうございました。

○山本(教)委員 今回のこの予算委員会について、警察本部関係の予算についてご質問をしてまいりたいと思います。

 1点は、志摩市の今後の治安について、警察本部長はどのようなお考えをお持ちなのかお聞かせいただきたいと思います。

○大庭警察本部長 志摩市の今後の治安に対する私どもの考え方ということでございます。

 今回のさまざまな議論を通じまして、志摩市、あるいは関係の県会議員の先生方、また私ども地元鳥羽警察署にいただいている話の中で、志摩市の方の地元の治安に対する非常に深い思いというものを感じておりまして、したがいまして、今後さまざまな形で機会を持ちまして、志摩市、あるいは関係の方々と協議しながら、本当に志摩市の治安がどうなっていくのがいいのかということについては、真摯に協議して、いろいろとご相談申し上げていきたい、協議の場を持ちたいと、かように考えている次第でございます。

○山本(教)委員 今、本部長から志摩のそれぞれの関係の方々と協議をしながら治安を図っていこうと、こういうようなお話があったんですが、警察署というのは、その地域の各種団体の方々からまさに応援をいただきながら、また支援をしてもらいながら成り立っていくもんだ、そういうふうに私は理解しとるんですね。

 その意味で、これからその関係の諸団体の方々と協議していくというのは、先程の議論にもあったんですが余りにも遅過ぎるのじゃないか、そんなこともスタートがこんなスタートですからというふうに思ってるんですね。その意味で、これから、まさにしっかりとした議論というのを地域の人たちでやっていただきたいと、そんなふうに思っております。

 第2点目なんですけども、志摩署の建設について、可能性はいかがなもんであろうかと。これについて、本部長のお考えをお聞きしたいと思います。

○大庭警察本部長 志摩署の新設ということでございます。

 私ども、今現在18警察署体制でやらせていただいております。

 これまでも申し上げたとおり、もし大きな治安情勢の変化が認められれば、この18署体制を見直すこともあり得る。したがいまして、大きな治安情勢の変化を見て、あれば18警察署体制の見直しにつながるということになるわけでございますけれども、なかなか具体的にどうかというのは難しいんですが、志摩市について考えてみますと、今後、観光客の増加等に伴います治安情勢の変化や周辺地域を含めた新たな市町の合併、そういったことがあった場合に、検討することもあり得るんではないかというふうに考えております。

○山本(教)委員 ありがとうございます。

 志摩市は、6万の市民を擁する、新しく郡から市になったわけですよね。その安心・安全のまさにシンボルである警察署というのは、地域の人たちが熱望しているそういう施設であろうかなと、こんなふうに思うんですね。ですから、その建設の可能性の扉を閉ざさないでいただきたい、こんなふうに思っております。

 これから、いろんな議論をしていきながら、本部長、先程大きな激変があった場合、いろんな可能性があるというふうにお答えいただいたんですが、そういう経済的な大きな変化だとか市町村合併だとか、そういったもろもろの中で、これから署としての可能性について、どうぞ前向きな考えで取り組んでいただきたいということを希望して、私の質問を終わらせていただきたいと思います。

 ありがとうございました。

○前野委員 それでは、今回の教育警察分科会の方でもご審議をいただきまして、たくさんのご意見が出されておりますが、関係する地元の議員として一言物申したいということと、それと過去のいろんな経緯を踏まえながら、もう一度検証して、委員会の最終的な結論を出していただく、そんな参考にしていただけたらなというふうな思いで今立たさせていただいております。

 記憶ですので、あいまいな部分もございますし、確かでない部分もありますが、私のつけております手帳をもとにさかのぼってみました。

 実は、平成17年1月11日に、私と、ここにおられる青木県議、そして当時は県会議員でありました松田県議、その松田県議が中心になりまして、一志、久居の建設部の存続に向けての地元陳情という形で、当時、香良洲町長、一志町長、白山町長、美杉村長、久居市長、それに各議会の議長、それと自治会連合会の会長、この皆さん方から我々3名が陳情を受けまして、建設部を存続してほしい、これは当時、県民局の見直しというのが出ておりまして、それに乗ってそういう陳情がございました。

 それを受けて、また日にちが2月24日なんですが、今の市町村長5名と、それと我々県会議員3人が連れ立って県庁を訪れまして、まず最初にお会いさせていただいたのが県土整備常任委員長に会わせていただいてご陳情申し上げました。当時、森本議員だったんですが、そしてその後、知事室にお邪魔をさせていただいて、その5名の市町村長が直接知事に面談をして、地域の事情を説明する中で、県土整備部久居を何としても残してほしいという陳情をされました。

 それで、私も十分その記憶をいたしていないんですが、そのときに知事の答弁されたことがどんなことだったのか、ちょっと記憶を思い出していただきまして答えていただけたらと思うんですが、よろしくお願い申し上げたいと思います。

○野呂知事 17年1月当時のことでありまして、私も実はその当時のことについて定かに記憶しておるわけではありません。

 ただ、ちょうどその当時、まだ県民局につきましても、どうするかという結論が出ていない状況の中で、県民局制度とのかかわりであるということとか、それから建設部を残すか残さないかということの命題は、もっとその前に大事なことがありまして、それは県民のニーズに、どうしっかり建設関係の業務についてもお応えしていくか、そのためにそういう建設部がどこにあればいいのか、どれぐらいの範囲で管轄をするのがいいのか、そういうことを考えていくということが大事でありましょうね。

 したがって、私は多分そういうご陳情を受けたときには、地元の意向としてはしっかり受け止めさせていただくということを申し上げておるだろうと、申し上げたんではないかなと思いますが、その後、私が事務当局に指示をしておるならば、それはさっき申し上げたような観点から、本来あるべきものをやっぱりまずしっかり検討していかなきゃいかんねということを申し上げておると思います。

 ただ、その当時は、さっき申し上げたように、まだ県民局がどうなるのかという結論も出ていない状況でありましたから、その後の検討議論の中で出てくるものだというふうな状況の中であったと思いますね。

○前野委員 はい、どうもありがとうございます。

 私も、同じような、そんなふうに言われたなという記憶を今もその話を聞きながら思い出しておりまして、その後、県土整備の県民局の見直しが進んでいく中で、県民センターとして残していくという、そういう構想に変わってまいりました。

 その後、当時同席しておられました県土整備の部長、長谷川部長だったんですが、部長から、「前野さん、久居の建設部は残す方向で決まりました。」と、私も「大変お世話になりました、ありがとうございました。地元の要望を十分聞いていただいてありがとうございました。」というお返事をさせていただいたんですが、まさに今知事が言われたように、住民の意思を十分酌み取って、そういう方向で検討しなさいという話が多分その県土整備の方に通じていて、そういう形になったんじゃないかなということで、非常に喜んでおりました。

 ですから、我々は安心をして久居の建設部がそこにあるということを意識しながらやっておりまして、特に災害時には随分美杉の谷から山奥、山間部が非常に荒れる地域でもございますので、久居の県土整備部長が直々に災害時には現場指揮をとって頑張っておられる、そういう姿も見ておりまして、非常に喜んでいたところですが、今回、こうして津南署の移転問題が唐突に出てまいりまして、本当にびっくりしております。

 その当時の話ですと、残すという、そういう意向になったものが、こういう形で津南署に変わるなんて話は、この6月の補正予算を組まれるまで聞いておらなかったんですから、このへんはどのような過去の経緯を踏まれてこういう形になってきたのか、もう少し詳しく説明をしてください。

○野田県土整備部長 久居の建設部の問題でございますが、先程、陳情されてから最終的に決まるまでの経緯はいろいろあったかというふうに私も聞いておりますが、最終的には18年の第1回の定例会におきまして、私ども当時長谷川部長だったと記憶しておりますが、ちょっと読み上げさせてもらいますと、「また新津市の発足に伴い、新市全域での事業調整を一体的に行うため、津建設部と久居建設部を統合し、津建設事務所とします。統合後の津建設事務所は津庁舎に設置しますが、久居庁舎にも保全部門、事業推進部門及び用地部門を設置し、旧建設部管内の事業の推進を図ってまいります。」というふうなご説明をさせていただきして、それが平成18年度に決まりまして、現在に至ってるということでございます。

○前野委員 ですから、今の答弁からいきますと久居建設部は残るはずなんですね。今の部長の答弁からいきますと、津建設部の中の久居出張所というんですか、それが残るような答弁ですね。

○野田県土整備部長 私の記憶では当分の間というふうなことで、全体的な総意が得られとったというふうに考えておりまして、私どもの中におきましても、この津南署の移転問題にかかわりなく、津市が合併したということで、1つの行政体には1つの事務所というふうなこともありまして、より効率的なこともやっていかないけないということで、現在も私どもの部内では、どういうふうな方向で統合しておるかということは、この18年度ずっと議論をしているところでございます。

○前野委員 その議論をされて、それで今回、もう津1本にまとめようということでまとめられたのか、そのへんの話が全然わからないんですが。それがあるので今度警察がそこへ移ろうという話になってきたのか、津南警察署もこあくかから、あそこ行きたいと言われたのか、そのへんどっちなんですか。

○野田県土整備部長 そのへんの県警と総務の方に件につきまして、私は詳細は存じ上げませんが、私どもとしては、先程申しましたように、1つの行政体に1つの建設事務所ということで、当分、どういうふうにしたらスムーズにできるのかということが、やっぱり簡単にいきませんので、当然久居の事務所にも雲津川とかいろんな問題も抱かえておりまして、いろんな機器もございます。そういう水防活動等の機器なども簡単に動けませんし、道路パトロールの問題もございます。それから、職員のいろんな通勤等もございますので簡単に決められませんよという議論で、ずっと我々も議論していると。

 でも、いつまでもということは、当時の議論の中ではなかったかと私は記憶してございます。当分の間ということで、それなりに一体化していく方向で現在も議論しているというのが、私どもの県土整備部の実態でございます。

○前野委員 まだ、それじゃ結論は出ていないというような感じに受け止めるんですが、それですと、これどこから出た資料かわかりませんですが、平成19年度から平成20年にかけて、津庁舎受け入れの整備をするというスケジュールになっているんですね。これは、津南警察署を受け入れる整備をすると。19年度って今年ですよね。今年に津南警察署を受け入れる準備をするなら、今部長が言われた水防情報システムですか、それとダムの管理システムですね、これらを当然移転をするか、また新しいものを作りかえて、この津の建設部の方へ移転をするのか、そのへんの予算が当然今回同時に並行して上がってきてないと、これ、どうして津南署をここへ移転するのか難しいですね。

 総務部長、どうですか。予算を組まれ、当然予算は組んでないとおかしいですよね、このスケジュール表からいくと。

○福井総務部長 一応、久居庁舎の改築に係るところは組んでおりますけども、津に向けての移転については、全体の中で泳いでいただくというような形で私どもとしては考えております。

○野呂知事 今回、久居庁舎にかかわって、この警察署の問題も含めて、私としてはもっと地域の皆さんや、そしてその前に県議会の皆さんにもそういった相談あるいはご議論もいただく機会というのは大事であったのかなと、こういうふうに思っておるところであります。そのことについては、率直に申し上げて、今後できるだけ、これはいろんな課題、問題によっても状況は違うかと思いますが、できるだけやはり県民代表である県議会の皆さんにご相談を申し上げる、そしてまた県民の意見もいただくような、そういう形をとるようにしていかなきゃいかんと思っておりまして、今後努めさせていただきたいと、こう思ってます。

 それから、今の建設部の問題につきましては、さっき申し上げましたように、県民局については、最初、再編ということでいろいろ議論をしてきました。

 しかしながら、市町の皆さん、市長さんや町長さんのいろんなご意見も伺いながら、むしろ県民局そのものが、もう存続しなくてもいいんではないかというような意見も強くあり、私どもとしては、再編から県民局制度そのものは廃止をして形を変えていくというような方向に行ったところでございます。

 その中で、津市においても、やはり大きな、広大な市になりました。市との連携もとりながら、例えば土木建設についても、どういう姿がいいのか。おっしゃるように、例えば災害の問題にどう緊急対応していくんだということがあります。それから、維持管理についても、これだけ広いところであるから、それをどういうふうに対応していくんだと、こういうこともあろうかと思います。

 そういう中での議論としては、これはまだまだ内部の議論でありますけれども、あるいは議員の皆さんからも時々ご指摘受けることあるのは、例えば市の道路と県の管理道路、これをもっと一体的に一緒に維持管理していったらどうだとか、いろんな手法も考えられるわけでございます。

 その中で、私としては、やはりまず災害だとか維持管理等について、十分その行政責任を果たせるような、そういうことを前提として、いろんな制約がある中での議論を詰めていくということであろうかと思います。

 今後、この警察のことについてご承認をいただいて、そういう方向でということになりましたら、今のような課題を本当にきちっと整理をしながら、またご報告、ご相談を申し上げてまいりたいなと、このように思っております。

○前野委員 今の知事の答弁で、十分理解もしますし、納得もいたしたいというふうに思います。

 とにかく、今回のこの事案は、やはり説明不足から端を発しているというふうに思います。最初に冒頭に申し上げたように、その当時の5つの市町村長がじかに知事と会われて交渉された問題ですんで、やはりそのへんの県土整備部のあり方についても県民に十分知らせて、これからひとつ十分皆さん方、県民の皆さん方に理解をいただけるような方向で進めていただきたいというふうに思います。

 それから、警察の方にお願いをするんですが、久居警察から津南警察になりまして、守備範囲も若干変わってきたんですが、そこにやっぱり住まいをする住民からは、安心・安全な生活を守ってもらうということで非常に期待もしていますし、そしてまた久居警察がまた広いところに移られるということは、これは私は非常にうれしいことやとそこに住んでいる者として思うわけですが、ただ、今も話をしてますように、いろんな方から問題が出てますのは、やっぱりその説明不足が大きな要因であると。ただ、総務部に任せておいてあったからそれでいいという問題ではなしに、警察当局もそのへんは十分理解をしていただいて、しっかりと説明責任を持ってやっていただくということをお願い申し上げたいと思います。あそこには警察道場というのがありまして、いろんな民間の剣道やとか柔道やとか空手、それから居合道ですか、あのへんの方も一緒に市民が道場として使わせていただいてるんですね。

 今度移るところには、そういうような施設ありませんし、あれを改造してそんなものができるのかという心配もあるんですが、やっぱり住民の大きな意思というのは、久居庁舎に移っていただいても、そういうものがやっぱり、県民が一緒に警察官の皆さん方とそういう武道を通じて練習ができるような、そんな場をぜひ何としても残してほしいという要望がありましたので、ちょっとお答えください。簡単で結構です。

○大庭警察本部長 今後の住民の方々への説明につきましては、前回の分科会以降、もう始めておりますけれども、何せ不十分であったというご指摘でございます。これを踏まえまして、これから十分に地元の方のご理解を得ていきたいと思います。

 あと、庁舎の内容についてでございますけれども、本来警察庁舎、警察署に伴う施設をまさに整備する必要があるということでございまして、したがいまして、改修費、改修が必要になってくるというところでご理解いただきたいと思います。

○福井総務部長 前野委員の機器整備の関係で、予算の中に含まれるということで申し上げましたんですけども、水防関係の機器については、今後の予算議論ということになっておりますので、訂正だけさせていただきます。

○中嶋委員 8分しかございませんので簡単にお聞きしたいんですが、まず知事にお聞きしたいんですけども、今回6月補正202億円で肉づけ予算ということなんですが、肉づけ予算だということで、ボクサーがリングに上がってきたなと思ってよく見たら、分厚い借金というガウンを脱いだら、やせ細ったボクサーしかいなかったなという、なかなか肉がついてない、そういうふうな予算としかとれないかなという、残念ながらなんですが。

 これも、国全体も含めてなんですが、非常に財政の規律が求められていくと、そういう中で、知事も新しい時代の公の中でおっしゃっておりますが、これまで専ら行政が担ってきた公共的な分野についても、県民や多様な主体が担っていただく形になっていかなきゃいけない、これは財政論だけではなくて、新しい自己実現とか、そういう意味も含めてだとは思っておるんですが、こういった中で選択と集中を図っていく、あれかこれか、昔は右肩上がりで今は我慢してよと、将来こういうことができるから、あれもこれもできた時代だったのが変わってしまったというのが一番大きな背景にあろうかと思います。

 そういう意味において、新しく県民を含めたような主体が公共的な分野を担わなきゃいけない。あれかこれかというときには、やはり今まで求めてきたものが実現できない、失うものもある、そういう前提のもとで、やはり住民なり県議会とさまざまな政策とか予算をつくっていく段階においては、その検討の段階から県民、議会等の意向というものを十分踏まえる必要があるんではないかというふうに私は思っとるんですが、知事のご所見をまずお伺いしたいと思います。

○野呂知事 中嶋委員ご指摘の思い、ほぼ共通したところがあるのかなと思います。

 ただ、1点、ちょっと強調しておきたいのは、今の状況というのは決して好ましいことはない。これだけ厳しい中で、本当のところ、私はサービスが、このような状態が続くということは、行政としてのサービスが低下をしていくことになりはしないだろうか、あるいはそれを民間の力というだけでは格差がより拡大していくのではないかというような心配もいたしますので、これは構造的に国も地方を含めたそのあり方、これをしっかり変えていく必要があると思います。

 2点目に、私どもが新しい時代の公、ガバナンスを言い、そしてこの確立の重要性を言っておりますのは、やはり一番大事なことは地域主権の社会、私たちの地域のそれこそ思いをもっともっと身近な近いところでしっかり決めていこう、このために大事なことでございまして、それをあえて質の行政改革ということで、この時代のいろんな困難な課題に対応するための手法としても大事なものだという、そういう認識はありますけれども、一番大事なことは、やっぱり本来的に地域主権の社会、そのためにガバナンス、こういったことが大事なんだと、こう思っております。

 以上、申し上げます。

○中嶋委員 知事と、そのガバナンスのことについてお話しすると、三谷委員じゃないですが時間がないのですけれども、少なくとも今までの、よらしむべし、知らしむべからずという、行政は問題に立っていかないというあたりは共通の認識だというふうに理解させていただきました。その前提で、警察のことに触れなければいけないんですが、今回、警察署の整備ということについては、喫緊の課題であるということは私も理解しております。

 そういう中で、今回、整備をしていくに当たって、地域住民への説明、これを十分に行っていただけるのか、いわゆる警察署協議会だけでお茶を濁すんではなくて、真摯にその地域地域の住民に細かく、本部長自身が出向いていって説明する気はあるのか、ご答弁お願いします。

○大庭警察本部長 今後の説明ということかと思います。

 私ども、縷々申し上げておりますとおり、今後、警察署協議会、鳥羽警察署におきましては去る21日にあったところでございますけれども、これを初めとして、さまざまな機会を通じてご説明申し上げていきたいと思います。

 なお、私自身が出向いてやるのかということでございますけれども、それはやはり管轄、所轄の責任ということもあるかと思いますので、基本的には鳥羽警察署あるいはそれぞれの交番、駐在所等々が中心になって行うべきと思います。それぞれのどのエリアを対象にして行うかというようなことで変わってくると思いますけれども、基本的には警察署を中心にご説明申し上げていくことになるんではないかと存じております。

 以上です。

○中嶋委員 以前に鳥羽警察署の方の警察署協議会で、そういう警察署のあり方の議論があったときに、警察署のみではお答えできませんということが、その協議会の議事録に残っています。にもかかわらず、警察署長が説明しろというのは、私は無責任だと思います。ベースとして18警察署の基本方針があるというところから説明する説明責任は県警本部にあると私は思っておりますので、今のお答えでは私は不十分だと。ニア・イズ・ベターという考え方でいけば、そうなのかもしれませんが、本来であれば責任のあるところがちゃんとお答えいただきたい。

 もう時間ございませんので、もう1点申し上げておきますが、平成16年の第3回定例会の教育警察の委員会で、18警察署の今後のあり方をお示ししてご理解いただいたと思っているというご答弁が教育警察の分科会でございました。

 その委員会議事録を読ませていただきましたら、萩野委員が警察署の統合を考えているのかと、それに対して、当時の飯島本部長が、統合は考えていない、今の時点では考えていないというやりとりがあったのみであります。それをもって、18警察署を決めた内部の検討結果が県議会の方にもご理解いただいているというのは、まことにもっておこがましい話であると私は思います。

○西場委員長 簡潔にお願いします。

○中嶋委員 はい。ですので、今回、整備に当たって、執行に当たって、地域住民への説明責任を十分に果たすこと。それから、今後の警察署のあり方を含め、政策、これだけにかかわらず重要な政策決定に当たっては、住民、県民、それから県議会の意向を十分踏まえて行っていただけるものだということを私は前提として、今回の議案に賛成させていただきたいというふうに思っております。

 以上、私の方からご質問とご要望をさせていただきました。ありがとうございました。

○萩原委員 今回の補正予算中心にして、やっぱり相も変わらず公共事業中心だ、しかも大型公共事業で、幹線、高速道路、高規格あるいはまた国直轄事業などが中心になっています。大変な借金ですが、その9割以上が公共事業債であります。

 そういうような借金財政ますます進めていく、これ深刻な話ですが、その中で知事は国への予算要望の中で、伊勢神宮の式年遷宮に向けた幹線道路網の形成、県内の幹線国道はまだ約130キロメートルの整備が必要であり、これを完成させるには5,000億円の投資が必要だと、このように要望していると。5,000億ですね。こんなことを進めていったら、さっきの道路整備5カ年計画どころか大変な膨大な公共事業を、神宮、遷宮のためにやらなならんのか。これは大変な問題であります。

 私たちは、式年遷宮そのものを否定するつもりは毛頭ありませんし、そら伊勢神宮がやられたらいいこと、あるいは信者、識者の方々が大いにやってもらったらいい。もちろん観光のプラス面もあろうかというふうには思いますけれども、政教分離の原則をここでどう貫くのか、この点が大事だと思います。

 これは、美し国三重のイベントの全体構想や全体予算の構想もはっきりされていない中で、この点でも政教分離は極めて大事です。既に問題が起こっています。例えば、津市では、このお木曳きの行事に小学校5年生、6年生を募集すると。参加募集を市が出している、参加費出している、玉串料までその中に含めている。これは、もう明確な宗教行事そのものに対する公費の支出、地鎮祭訴訟でも厳しく問われた問題でもあります。

 こういったような点について、三重県ではそういったような心配が全くないかどうかという点も含めて、特にこれから式年遷宮に合わせて5,000億の幹線道路投資に必要だなどと言ったら、こういう形で、私はこの道路建設にかかわっても政教一体ではないかとさえ言いたいような、そんな思いがいたします。

 しかも、このような大型の公共事業が、私が指摘をした県の幹部が75社80人も天下っているという企業に高値安定で落ちているという、この問題も提起してからあなたから明確な答弁がない。いまだに、事実かどうかも、よう否定もしないという実態になっているわけであります。このような点は、まさに県民が、電波でも流れましたし、その後も私らのところに大いにいろんな情報提供もいただいておりますけれども、明確にお答えもあわせていただきたい。

 以上、答弁を要求します。

○野呂知事 まず、平成25年のご遷宮をとらえておりますのは、これを機に三重県を訪れる観光客等入り込みが非常に増えてくる。したがって、一つのスケジュールを考えていく、目標を考えていくときの節目として実はとらえておるということであります。

 それから、宗教とのかかわりについて、津市でのお話がありましたが、ぜひ津市の議会で議論をしていただいたらということだと思います。

 ただ、申し上げておきますが、お木曳き行事そのものにつきましては、無形文化財に実は指定、認定をされておるというものでございます。

 それから、共産党さんとは私は考え方が違うんだろうと言われりゃそのままでありますけれども、文化を考えるときに、宗教というものを抜きに日本の文化は語れないと、こう思っております。

 しかし、行政が特定の宗教を後押しするというようなことがもちろんあってはいけませんから、政教分離については、しっかりこれは考えて対応していかなきゃいかんと、このようにもちろん思っておるところであります。

 なお、実は建設部のOB職員が建設会社に多く行っているのではないかというようなお話、いろいろありましたが、私は少なくとも過去の状況について、これは私の責任の持てる範囲ではありません。少なくとも、私としては4年前、知事に就任いたしましてから、入札等の問題についても、より信頼性を高めていくということが大事でありますから、いろんな状況を見ながら取組もやってきた中で、三重県は未来へ向けて、全国に先駆けて例のないような要望等の要綱を作り、そして入札制度についても改革をやってまいりました。これは、全国でも本当に進んだものであり、しっかりやっていくということが大事だと思います。

 そして、公務員については、萩原議員が本会議の方でも述べられたように、一般的に年金等が延長していく中で、受給時期が延長する中で、その中で一般的に県の職員が退職後、就職をしていくということは大変大事なことだということであります。

 したがって、それが不当に不正にならんように、実は一番大事な本質は、口きき等がそのOBによって行われて、県政に悪影響をもたらす、このことを防止するということが最も本質的なところでございますので、よくご理解をいただくようにお願いを申し上げます。

○萩原委員 委員長、一言だけ。

○西場委員長 時間経過しておりますので。

○萩原委員 はい、終結しますが、答弁にはなってません。

 多くの議員の皆さん、県幹部もそうでしょう。そんなものが答弁だというふうにはおかしな話。事実が否定できない。否定できないでしょう。こんなうそがあるかというんだったら言ってくださいよ。こんな事実があんのだったら、ちゃんと調べて報告しますよぐらいのことが言えないんですか。本当に残念です、この点では。

 政教分離については、厳正にやってもらいたい。5,000億円の内容、それから美し国のイベント、これらの総額あるいはまた全体の計画を出して、そこでの政教分離がきちんと貫かれるかどうかも明確にしてもらいたい。このことを要求して終わりたいと思います。

 ありがとうございました。

○森本委員 6分ということですので簡潔にいきたい。これは、口数の少ない私ですから耐えられますけれども、ちょっと短いような気がしますけれども。今日は各部長、非常に針のむしろに座ったような状況ですけど、知事1人、今、萩原委員の質問にもめげず、寛容に座っておられるのは敬意を表したいと思いますけれども。

今、材木の価格は非常に、少し上向いてはいますけれども、やはり林業を取り巻く状況というのは非常に厳しいような気がします。林業行政、とりわけ環境保全の森づくりというのは喫緊の課題だろうと思います。このことについて、昨年来、森林環境税という問題が非常に大きくクローズアップされてきておるところでございますけれども、どうも今年の予算を見ても、いわゆる環境森林税を一つ意識した予算というものの編成がなされていないような気がしますけれども、そういう知事のいわゆる環境森林税に対する意欲というものが、少し熱が冷めてきたのではないのかなというような思いがしますけれども、その点についてお答えいただきたいのと、もう一つ、私はこの3月議会の質問のときに、知事にこういうことを申し上げたつもりなんです。

 度会町に麻加江小萩線という林道がございます。獅子ケ岳のふもとですけれども、ここにいわゆる県が日の出の森という環境創造林をつくっておりますけれども、ここは車で頂上まで行って5分くらいのところだから、一度知事に足を運んでもらいたいと。ここが非常にすばらしいところだと。それと、大内山には南亦山というところがあります。これも県営の環境林ですけれども、これは1時間ぐらいかかるから行かなくてもいいですけれども、ここへ運んでもらいたいというお願い申し上げたのと、それからその度会町の下に一目瞭然に整備された森、そして片や谷を挟んだ片側には整備をしてない森が一目瞭然に見えるんだけれども、そういうところへも足を運んでいただきたいというお願いをしたんですけれども、一向に実行されてないけれども、ここらに対しての環境森林税に対する意欲がなえてしまったんではないかというふうに思ってますが、そのへん、今年度予算に対するそういうものの考え方も含めてお答えいただきたいと思います。

○野呂知事 実は、地球環境等も考えていく中で、やはり森林の果たす役割、この重要性は私も本当に強く感じて認識しておるところであります。

 そういう中で、三重県におきましては、森林政策につきまして、環境林等への対策ということで、新たな展開もしながら、今日まで展開も続けてきております。

 ただ、今日、県としても、森林行政につきまして、しっかりと展開していくためには、非常に財政状況やそういったところも厳しい中にあり、そして実は議会で条例を作っていただきましたが、それに基づいた基本計画をしっかり果たしてやっていくということについても、なかなか困難さも実は感じておるところであります。

 そういう中で、私ども、やはりこの森づくりにつきまして、県民の皆さんと一緒に考え、あるいは県民の皆さんにも参画してもらって、これからやっていく森づくり、こういったことも必要でありますし、これからの森林づくりにつきまして、例えばおっしゃっていただいた森林環境税も残された課題の一つであるというふうに感じておるところでございます。

 したがいまして、私としては、議会の皆さんとのいろんな議論をしていく中で、こういったことについても、今後、皆さんにしっかり私たちのまた思いも整理をして申し上げていきたいなと、こう思っておるところでございます。

○森本委員 もう時間ないんで終わりますけれども、ともかくいわゆる増税という関係じゃなくて義務税ということもありますんで、そこらも考えていただきたいし、やはり森林組合の育成、強化ということも喫緊の課題だろうと思います。そういうことも含めて、今後取り組んでいただくことを要望して終わります。

○中川委員 締めくくりの総括に時間をいただきましたこと、大変にありがとうございます。限られた時間でございますので、端的に、できれば2点程、補正予算に関してご質問させていただければと思います。

 1点目は、生活部にかかわるところの部分で、今後の私学振興という観点におきまして、教育費のところをお伺いさせていただきたいと思います。

 今回、鈴鹿医療科学大学の薬学部設置にかかわる経費の一部の助成ということで、大学建設費補助金1億8,000万円強を計上しております。そして、債務負担、2年間を含めると4億6,000万円を計上されておるわけですが、当然県及び県民、また地域に対する効果というものをお考えになられてのこの助成だと思いますが、どのような効果が今後県並びに県民、地域に考えられていくのか、また考えられておるのかお伺いします。

 またあわせて、過去設立時、平成2年、3年の2カ年で6億円の助成をされておりますが、当然その後、大学との意見交換、また意見聴取等を行う中で、この助成金6億円の効果の検証、分析等を行っておるというふうに思います。その上での今回の薬学部設置における助成というふうに理解をしますが、この6億円の助成において、どのような効果があったと分析をされておるのか、この点に関して、端的にご答弁いただきたいと思います。

○安田生活部長 鈴鹿医療科学大学の薬学部の設置につきましては、三重県で初めての薬学部の設置ということで、県民の県内における進路の選択肢を広げるというふうな意味、高等教育機関の充実という意味がございます。それに、医薬系とバイオ系の人材確保というふうな内容になりますので、県が推進しておりますメディカルバレー構想を支援する、そういうふうな意味合いでございます。

 それから、今までの大学設置に対する効果でございますけど、一般的に県としましては地域振興の観点から大学を誘致してきて、大学が誘致されることに対する学生の集積といいますか、それなりの経済的な効果もございますし、地域を元気にする、そういうふうな施設として、全体的な効果というふうな形で把握しております。

 以上でございます。

○中川委員 ありがとうございました。

 今後の私学に対する助成という部分に関しましては、やはり公費を投入する以上、どのような効果が期待できるのか、こういったところもしっかりと検証していただきながら、また大学、また高校等にも私学助成ありますけども、意見交換等をしていただきながら、効果的な助成等を願えればというふうに思います。

 もう1点、健康福祉部にかかわるところに関しまして、企業とともに取り組む子育て支援策という部分についてお伺いさせていただきたいというふうに思います。

 今回の補正予算の中で、企業の次世代育成支援促進事業ということで1,575万円が補正として計上されております。また、これは補正ではありませんが、生活部に係るところで次世代育成支援のための環境整備で462万円強つけられておりますが、このいわゆる企業とともに取り組む子育て支援策という部分においては、働き方そのものを考え直すことであるとか、あと家庭と仕事の両立、これに対する支援策という抜本的な対策こそが大事であるというふうに考えます。

 いわゆるこの問題の根幹に光を当てて抜本的な対策を講じていくことしか、この問題の解決はないというふうに考えるわけですけども、そういった観点から考えると、今回の事業内容というのは、そのきっかけにはなるかもしれませんが、その抜本的な解決に果たしてなり得るのかというところを感じるわけでございます。

 知事が示されておるみえの舞台づくりにおけるところにおきましても、このところが暮らし1のところで計上されており、平成19年度は5,569万円、4カ年で1億6,100万円という費用が計上されております。これがどれだけの効果を生み出すのかというところは、この事業内容だけを見る限りにおいてはちょっと不安に感じるところがあるんですが、そのへんのところに関しまして、効果が出せるのかどうか、ご答弁願いたいと思います。

○向井健康福祉部長 今回、計上させていただいております企業の次世代育成の支援策についてご説明申し上げます。300人を超える企業につきましては、仕事と子育ての両立に必要な雇用環境の整備などについて行動計画を策定することが義務づけられておりますけれども、県内では、圧倒的に中小企業が多うございまして、こういった中小企業については、地域の方々と協働して、ネットワークを組んで、幅広い意味での次世代育成を支援していくと、こういうことが重要と考えまして、この事業に取り組んでいるところでございます。

 以上でございます。

○中川委員 このような問題に関しては、本当に抜本的な対策というのが今後、国、県、市町が連携しながら進めていくことが大事かというふうに思います。

 そういった意味においては、本当に具体的に効果のある施策というのを今後やっぱりご検討いただきたいと思いますし、効果的な予算配分というのをする必要があるというふうに思っております。

 きっかけ作りをしても、県とか企業の自己満足に終わるような内容だったらいけないと思いますので、そのへんのところ、4年間で1億6,100万円という全体経費が計上されてるわけですので、十分ご議論をいただき、効果のある内容を期待をしたいと思います。

 以上で、公明党の総括質疑を終わります。ありがとうございました。

○西場委員長 以上で、締めくくり総括質疑を終了いたします。

 (4)討論

○西場委員長 これより討論を行います。

 討論はありませんか。

○真弓委員 時間も余りないので簡単に言います。

 また、反対討論を本会議でも行いたいと思うんですけども、今の質疑を聞いていまして、予算編成の一番の根幹に多くの疑義が出ていたのではないかと考えています。

 道路整備の問題、博物館、警察署、例えば警察などは、住民への説明も今までしてなくて、これから行う。知事は、地域主権とか選択と集中というふうな予算についてベースを語られましたけども、その選択と集中のベースには、県民の要望や意見をしっかり確認し、確かめて、それで予算編成を行うということが必要だと思われます。地域主権というのは、県の行政が主権を持っているのではなくて、住民が主権を持っている、このことが地域主権の大もとだと思うんですけども、そのことがなされずに、行政判断の中で論議がされた、それが予算化されている。これではいくら議論しとっても、本来の県民のニーズに合うような形にはならないので、今回のこの補正予算は一遍引き上げてもらって、きちっと住民に説明をし、意思を確認してから、もう一遍作り出していただきたいと思います。

 特に、反論をいろいろされました。説明もされましたけども、行政の側の話し合い、論理ばかりが先行しているし、例えば行政の中でもこころの健康センター、この移転については、そこの人たちが移転の話を聞いたのは、今年の4月11日という直近なんですよね。行政の中でも、かかわる担当の部局が知らずに、上で勝手に決めてきた。それが、今度の予算に反映されている。これでは論議のしようがない。こういう点で、県当局に当たりましては、もう一遍引き取っていただいて、改めて作り直して出していただきたい、このことを考えております。

 ぜひとも、そういう点で各議員の賛同も得たいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

○西場委員長 ほかに討論はありませんか。

 討論なしと認め、討論を終結いたします。

 (5)採決

    議案第15号、議案第17号、議案第18号及び議案第26号の4件

                                   起立 全員   可決

    議案第16号、議案第20号から議案第23号、議案第25号及び議案第27号の7件

                                   起立 多数   可決

    議案第1号                        起立 多数   可決

 (6)附帯決議

○西場委員長 ただ今、可決すべきものと決しました、議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」に対し、舟橋委員、山本勝委員、中嶋委員、森本委員、中川康洋委員から附帯決議案が提出されましたので、書記に配布いたさせます。

 それでは、提出者の舟橋委員から、趣旨説明を願います。

○舟橋委員 今お配りしました、議案第1号「平成19年度三重県一般会計補正予算(第1号)」に対する附帯決議案の説明を5人の提案者を代表して、ご説明申し上げたいと思います。

 先日来行われてまいりました、教育警察常任委員会、そして総務生活常任委員会、また本日の総括質疑にもありましたように、この予算案の中には、津南警察署庁舎及び鳥羽警察署庁舎の改築、建替えの予算が計上されておりますが、十分な県民、議会への説明の不足と、また知事が言われるガバナンス、共治の精神が少し欠如しているのではないかという指摘も多々ございました。そうした中で、警察本部長なり、また総務部長から今後の一定の今後の対応の考え方を示していただいたところでございますが、

改めて議会としてこの附帯決議案で今後の県政運営にきちんと対応していただきたいという思いで、この附帯決議案を提案させていただきますところであります。詳細についてはご一読いただき、御協力、御支援のほどを賜りますようお願い申し上げます。以上です。

○西場委員長 それでは、このことについてご質疑があればお願いいたします。

 特になければ、質疑を終了いたします。

○西場委員長 これより討論を行います。

討論はありませんか。

       〔「なし」の声あり〕

討論なしと認め、討論を終結します。

○西場委員長 これより採決に入ります。

 議案第1号に対し、お手元に配付の附帯決議を付することに賛成の方は起立願います。

起立全員であります。よって、議案第1号に本附帯決議を付することに決しました。

以上で、付託議案の審査を終了いたします。

2 閉会中の継続審査・調査申出事件について              配付の案で了承

3 委員協議

 (1)委員長報告について                      正副委員長に一任 

 (2)県内外調査について                      県外調査を理事で実施

 〔閉会の宣言〕

以上、会議の要綱を記し、ここに押印する。

平成19年 6月27日         

予算決算常任委員長   西 場 信 行

ページID:000019672
ページの先頭へ