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平成23年第3回定例会 請14

受理番号・件名 請14 動物愛護管理センターの設置及び大災害時のペット保護施設の拠点の整備・充実について
受理年月日 平成23年11月22日
提出された
定例会
平成23年第3回定例会
紹介議員 稲垣 昭義、大久保 孝栄、服部 富男、中森 博文、小林 正人、中村 欣一郎、中川 康洋、中西 勇
付託委員会 健康福祉病院常任委員会
請願要旨 (要 旨)
 他の自治体に比べ遅れを取っている実情をご賢察の上、下記の事項について対応頂くよう請願する。

                            記

1 現在、津市森町にある財団法人三重県小動物施設管理公社を、動物愛護管理センターとして新規設計建設。
2 動物愛護管理センターは、大災害時において、保護救護センターつまりペット保護の拠点として機能するよう、収容設備を充実し、十分な診断治療が可能な器具機材を備える。
3 大災害時の仮設住宅設置時、ペット同伴可能な仮設住宅を造るよう、災害マニュアルの中に盛り込む。

 (理 由)
 三重県において、愛玩動物(以下ペット)が、室内飼育されるようになって30数年経過する。当初、ペットの飼育場所は、室外が90%だった事に対し、近年10年に至っては、室内飼育が80%近くになっている。室内で飼育されるようになり、ペットは家族として扱われ、ヒトのペットに対する精神的な結びつきが異常なまでに強くなっている。 
 このようにヒトとペットの関係が心の絆として一般化する事に対応し、環境省は平成18年から動物の愛護及び管理に関する法律を改正し、ヒトとペットが共生できるよう法整備が図られた。しかしながら飼い主が飼育を放棄したペット、捨てられた仔犬や仔猫は、命あるものとしての満足される扱いを受けられず、いまだに多くの命が殺処分されていることが現状である。
 動物愛護管理法の施行と一般市民からの要望により、各都道府県では、動物愛護管理センターを設立し、収容されたペットのQOL(Quality Of Life生活の質)の向上に努めている。ただし、残念ながら三重県においては、いまだに愛護管理センターがなく、30年以上経つ古い収容施設と安楽死の設備しかない。動物愛護後進県とならないために早急な動物愛護管理センターの建設が必須となっている。
 また、新潟中越地震、東日本大震災においては、飼い主不明のペットが多数発生し、このペット達を収容する施設(保護センター)が必要となった。ペットを伴って避難された方々は、避難所にペットを持ち込むことは当然のことながらできない。ペットと離れて生きることに耐えられない方々は、自分の車やテントを使ってその場を凌いだが、エコノミー症候群に倒れられ亡くなられるという事態も発生した。その後、仮設住宅が設置されても、ペットの同伴は許可されず、やむなく保護センターに預けられる方が大半であった。現在、三重県と公益社団法人三重県獣医師会の間では、大災害時に備え協定締結に向けて進行中であるが、大災害時には、ペット達の保護センターまたはシェルターとして、治療設備の充実した保護救護センターがどうしても必要となる。この肝心な保護救護センターは、協議の結果、新規動物愛護管理センターに併設兼用することが最良の方法であろうと結論が出ている。
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