三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成23年度 委員会会議録 > 平成23年10月5日 教育警察常任委員会 会議録
教育警察常任委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成23年10月5日(水) 自 午前10時1分~至 午前11時42分
会 議 室 502委員会室
出席委員 8名
委 員 長 小林 正人
副委員長 後藤 健一
委 員 粟野 仁博
委 員 濱井 初男
委 員 中川 康洋
委 員 笹井 健司
委 員 稲垣 昭義
委 員 水谷 隆
欠席委員 なし
出席説明員
[警察本部]
本 部 長 斉藤 実
警務部長 高橋 靖
生活安全部長 久保 博嗣
刑事部長 小山 敏雄
交通部長 森岡 豊
警備部長 福森 清保
警務部首席参事官 警務課長 別府 清雄
刑事部首席参事官 刑事企画課長 大西 秀樹
交通部首席参事官 交通企画課長 中根 英二
警備部首席参事官 警備第一課長 水井 寛
警務部参事官 総務課長 大内 敏敬
警務部参事官 監察課長 奥野 正義
生活安全部参事官 地域課長 小林 正美
刑事部参事官 組織犯罪対策課長 小林 一夫
会計課長 藤原 佳明
交通規制課長 伊藤 正彦
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 主 査 藤堂 恵生
企画法務課 副課長 中西 健司
傍聴議員 なし
県政記者クラブ 4名
傍 聴 者 なし
議題及び協議事項
Ⅰ 常任委員会(警察本部関係)
1 議案の審査
(1)議案第17号「財産の取得について」
2 所管事項の調査
(1)「みえ県民力ビジョン(仮称)」中間案について(関係分)
(2)犯罪情勢・交通情勢
・犯罪情勢について
・交通事故情勢と年末に向けた交通死亡事故抑止対策について
Ⅱ 常任委員会(教育委員会関係)
1 協議事項
(1)参考人の出席要求について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 常任委員会(警察本部関係)
〇小林委員長 審査に先立ち、斉藤警察本部長から発言の申し出がありますので、これを許します。
〇斉藤本部長 四日市市尾平町地内で発生した事案に係る、議案第22号「平成23年度三重県一般会計補正予算(第7号)」につきましては、9月29日に議決をいただいたところでございますが、その際にご要望をちょうだいしました2点につきましてご報告をさせていただきます。
1点目の被害者及び遺族に謝罪の意を明らかにすることにつきましては、10月3日に四日市南警察署長及び警務部の首席監察官等がご遺族宅をご訪問し、深い悲しみをお与えをしたこと、長い間ご心労をおかけしたことにつきまして、おわびを申し上げたところでございます。
2点目の責任を持って再発防止に取り組むことにつきましては、本件事案を教訓として現場における判断力と執行力を高める取組をさらに充実させるなど、私が先頭に立って再発防止策を講じてまいりたいと考えてございます。
次に、新聞等で報道されてございますが、9月15日に四日市北警察署の警察官が交通違反の女性をパトカー内で事情聴取をした際、女性が尿意を訴えたことから近くのコンビニに送ったものの間に合わず車内で失禁をさせてしまったという事案がございました。このような結果につきまして、女性に対する配慮に欠けたものであり、女性に対して恥ずかしい思いをさせてしまったことを申し訳なく思っている次第でございます。既に四日市北警察署から女性に対しまして謝罪をさせたところでございますが、今後その女性に対する誠実な対応とそれから再発防止のための現場に対する指導を徹底してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
〇小林委員長 ただいま斉藤本部長の方からお話がありました。この件について、何かご質疑がございますか。なければこのまま進ませていただきます。
〇中川委員 本部長初め、実際に遺族のお宅に行っていただいた方に関しましては本当に早い対応をされたというふうに思いますし、また新聞報道等知る限りにおきましては、遺族並びに関係の方々からも来ていただいたこと、また謝罪の意があったということに対して非常にそれを評価する声があったというふうに思います。確認の意味を込めまして、新聞報道等では遺族の方、並びにそのご関係の方々からのコメント等を聞いておるわけですけれども、改めて委員会の場で、謝罪に行かれたときの模様といったら変ですけれども、こちらからどのような意が示されたのか、ないしは一番ここを確認したいところですけれども、遺族並びにご関係の方々からどのような言葉があったのか、このへんのところを改めて確認させてください。
〇高橋警務部長 まず、何を謝罪したかということでございますが、ご遺族に対しましては、ご主人のご冥福をお祈りさせていただくとともに、突然ご主人を亡くされたという深い悲しみを与え、その後も長い間ご心労をおかけしたこと、これに対しておわびを申し上げ、またこのような事案が二度と起こらないようにお誓いを申し上げたところでございます。
それで、遺族の方からは、亡くなられたご主人の奥さんの方からは、来ていただけるとは思わなかったといったようなことで、コメントがございました。
以上でございます。
〇中川委員 本当に7年7カ月にも及ぶ長い期間が経たわけですけれども、今回、本部長のご裁断によって、直接謝罪の意を述べるために行きたいという申し出により10月3日に行かれたということが、今回の事案について、事案そのものは大変に悲しいというか、本当に悲しみを伴う事案であったわけですけれども、お互いにとって最後いい形といったらちょっと言い方が過ぎるかもしれませんけれども、本当にわだかまりがとれるような形になったのではないかなと思います。そういった意味においては、本部長の謝罪の意を表したいというこのご裁断に関しては、私は本当に、その判断があった故に最後の、この事案に関しての終わり方、といったら言い方がちょっと過ぎるかもしれませんが、よかったなと思いますし、また再発防止に向けて一つの大きな一歩が踏み出せるのではないかなというふうに思います。お疲れさまでございました。
〇小林委員長 ほかによろしいですか。
〔「なし」の声あり〕
〇小林委員長 それでは議案の審査に入ります。
1 議案の審査
(1)議案第17号「財産の取得について」
①当局から資料に基づき補充説明(斉藤本部長)
②質疑
〇小林委員長 ご質疑があればお願いいたします。
〇濱井委員 2点程お伺いいたします。今回は購入という形でございますが、片一方でリースという形もあるとは思うんです。それぞれのメリット・デメリットは当然ながらあるわけでございますけれども、今回購入した理由についてお伺いしたいと思います。
それからもう1点は、購入価格が8897万6523円となっておりまして、入札につきましては最低が8473万9546円となっております。しかも8社の業者が入札しまして、1回で落札しておるという状況でございますけれども、この最低価格とそれから契約の金額との差がかなりあります。それから最高価格と最低価格も結構あるわけでございますけれども、お聞きしたいのは契約金額と最低価格の差の間に何社ぐらいまずおったのかお伺いしたいと思います。
〇藤原会計課長 1点目のご質問、リースかそれから買い取りかというご質問でございます。通常リースにすると、リースに対する利息というようなところで年数%を掛けて予定価格をつくるということになりますので、通常はリースで大きな物を買いますと、予定価格は高く設定させていただくことになります。ただリースのメリットは、予算が平準化するという部分ではメリットはございますけれども、今回はノートパソコンを大量に買うということで、またその間のメンテナンスも含めて5年、6年使わせていただくものですけれど、通常に売られておるパソコンということで、買い取りということで設定をさせていただきました。
それと2点目のご質問なんですが、8897万6523円と8473万9546円の差ということでお答えさせていただきますが、これは税抜きと税込みの金額でございまして、実際に落札した金額は税込みで8897万6523円ということで、入札価格は、札入れは8473万9546円ということでございます。
以上でございます。
〇濱井委員 1点目の関係ですけれども、耐用年数はコンピューターの場合には5年だと思うんです。先程五、六年は使うとおっしゃられましたが、そのとおりだと思うんですけれども、今回の購入に当たって前回の分は5年以上たっているわけなんでしょうか。コンピューターというのは結構耐用年数以上に変わってくると思うんです。そういうことは勘案していないのかどうか。
〇高橋警務部長 今回更新の対象となりますのは、平成15年から平成18年にかけて整備した物でございます。経年により故障が多発しており、修理に出すよりも新しく買った方が安価になる場合も多いため、今回更新整備を行うこととしたものでございます。
以上でございます。
〇別府警務課長 今部長は平成15年から平成18年と申し上げましたけれども、平成15年から平成17年でございますので、その間に買ったパソコンを更新するということでございます。
〇濱井委員 それから予定価格が落札の上限価格、それからいわゆる最低制限価格が下限と、こういうふうになるわけでございまして、当然ながら何割か引いた金額が最低制限価格というふうな形になってくるわけでございます。これは材料とか、いわゆるいろいろ必要な経費を引くわけでございますけれども、この回数が1回で落ちた。それから最高が1億9680万円というようなことで、最低が今回契約する金額ということになるんですけれども、結構差があったと思うんです。予定価格がここには出ておりませんけれども、もし予定価格、今おわかりでしたら教えていただきたいと思います。どれぐらい差があったのかです。
〇高橋警務部長 予定価格についてでございますが、これにつきましては三重県会計規則運用方針によりまして、落札者、契約の相手方が決定した後であってもその後における契約の履行、その他競争入札等の執行に影響を与えるおそれがあるので、答弁は差し控えさせていただきます。
〇濱井委員 はい、わかりました。
〇小林委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇小林委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 な し
④討論 な し
⑤採決 議案第17号 挙手(全員) 可決
2 所管事項の調査
(1)「みえ県民力ビジョン(仮称)」中間案について(関係分)
(2)犯罪・交通情勢
・犯罪情勢について
・交通事故情勢と年末に向けた交通死亡事故抑止対策について
①当局から資料に基づき説明(高橋警務部長、小山刑事部長、森岡交通部長)
②質問
〇小林委員長 それでは、ご意見、ご質問等ありましたらお願いいたします。
〇稲垣委員 3点お伺いさせていただきます。まず1点目は、このみえ県民力ビジョンの施策122のところの県民指標というところで、刑法犯認知件数というのを上げていただきました。これは前の県民しあわせプランの頃からこういう形であったなと思っておるんです。その当時も議論があったと思うんですが、もちろん刑法犯認知件数も大事ですけれども、どちらかというと検挙率というかそっちを上げるべきではないかという議論が過去にもあった中で、今回、みえ県民力ビジョンに変わるに当たって、改めて一度検討いただいて検挙率を指標にしていただくことの方がいいのではないかということについて、ちょっと考えがあればお聞かせいただきたいと思います。もちろん、この県の活動指標のところで凶悪犯の検挙率というのを上げていただいておりまして、このあたりでできれば、認知件数も大事ですけれども、やっぱり検挙率の方がいいのではないかというのが1点。もう1点は暴力団検挙人員のところで、先程暴力団排除条例もつくっていただいたという話もありました。そういうのができたこともあって、現在35団体、920人ということですけれども、より高い数値目標をここはやっぱり条例もできたことで置いていただいて、この35団体、920人に対して具体的にこれをゼロにしていくのか、そういうところまでしっかりと描いていただいた10年の計画ですので、高い数値目標をぜひここは入れていただきたいというのが2点目です。
それから3点目は、交番・駐在所施設の充実度というところです。これを読ませていただきますと、交番・駐在所の相談室及び来訪者用トイレの設置された施設の割合というのを指標に置きたいということなんです。確かに相談室やトイレも大事かもわかりませんけれども、どちらかというと、交番や駐在所に地域の方たちが身近に相談に行けて、問題解決していくということがやっぱり大事であって、そのためのハードとして相談室やトイレというのが要りますけれども、そこへ行く人の数とかあるいは地域の、これは各交番によっても駐在所とかでもやっていただいているところもあるんですが、例えば地域のイベントとか催しに積極的に交番の方、駐在所の方が参加していただいて、ふだんから地域の方とのコミュニケーションをとっていただいて、この人は何交番の人やなというのがわかっている状態やと相談に行きやすいということもあるんです。例えばそういった地域とのかかわりを指標に置いていただくとか、トイレと相談室よりもそういうのを置いていただく方がいいんじゃないかなと思います。このへんについてはぜひ改善をいただきたいと思いますが、ご意見あればお聞かせください。
以上3点です。
〇高橋警務部長 1点目のご質問に対してでございますが、刑法犯認知件数よりも検挙率の方がいいのではないかということについてでございます。今回この施策、犯罪対策の推進は、警察だけではなくて地域住民のいろんな防犯活動、そういったものもあわせて地域全体で犯罪を減らしていくというのが大きな目標でございます。そういったことで考えますと検挙率を上げるというのは、警察だけの活動になってしまうわけでございます。やはりこの地域住民も一緒になって犯罪を減らすということで考えた場合には、やはり刑法犯の認知件数を減らすというのが一番いいのではないかと考えております。
〇小山刑事部長 この暴力団の検挙人員にセットしてありますのは、これにつきましては人員も減ってきておるというご意見でございますが、最終的にはゼロを目指すということが当然でありますが、これを徐々に減らしていくというためにもその目標、実現可能なところを掲げていきたいと考えております。そういったことで過去の検挙実績とか、そういった点を踏まえまして、適正な数を数値目標としてまいりたいと考えております。
〇久保生活安全部長 交番・駐在所の充実の関係でございます。この相談室とかトイレの充実云々という話をいただきました。この相談室、トイレと上げさせていただいたのは、地域の住民の方が来て相談がしやすい、周りから見えにくいというようなこと、それとあとバリアフリーとか、いろんな施設も含めてなんですけれども、こういう形で整備していって、先程稲垣委員が言われたように、来やすい場所をつくる、確保しようではないかというのを1つの目標に上げさせてもらっております。もちろん先程言っていただいた、地域のイベントであるとか祭りであるとかいうものに、駐在所の者がどんどん積極的に参加していくというのは当然今でもやっておりますし、お祭りがあれば警備も兼ねて参加をさせていただいているという状況でございます。また、施設安全センターというんですか、地域の安全センターということを含めて充実をさせたいということでこの目標を上げさせていただきました。
〇稲垣委員 1点目のところは説明よくわかりまして、当然検挙率を上げるのは警察だけだけれども、地域ぐるみでやっていこうと思うと認知件数をというのはよくわかりますので、大きな目標としてはこれで、今のご説明でいいのかなという気はいたします。ただ警察としては、やっぱり検挙率の方も上げる努力は当然していただくということで理解をさせていただきます。
2点目は、今部長の方からお答えをいただいたんですけれども、実現可能なところを書いて、適正な数を書きたいというご答弁だったんです。それは当然そうだと思うんですけれども、私が今お話しさせていただいたのは、暴力団排除条例もつくったことでより戦略的な、より高い目標を置くべきではないかという質問をさせていただいて、実現可能なところはそれは書いていただいていいんですけれども、せっかく目標を書くんで、条例もつくったことだし、より高いものを置いていただきたいということに対してのお答えをもう一度お願いしたい。それと先程のトイレと相談室の意味合いはよくわかります。これはこれで必要だと思うんですが、でもそれが目標になるのはどうかなと思っています。目的はやっぱり先程言われた地域の方が相談しやすい、そういう雰囲気があることであって、トイレや相談室をつくることが目的ではないと私は思っています。それは手段だと思っています。ですから、その目的のところに目標値として置くのは、あくまでそこへ地域の方たちが本当に来やすいというのが、数値にするのは難しいかもわかんないですけれども、たくさん来たからいいっていうわけでもないかもわかりません、何も問題がなければ人は来ませんので。そのあたり非常に難しいからこういう数値になるのかもわかりませんが、もう一工夫欲しいなと思いますので、そのあたりはぜひお願いしたいと思います。
〇小山刑事部長 先程も申し上げましたとおり、これはゼロを目指していくということが当然のことでございます。そういったところで私が申し上げましたのは、やはり目標でございますので、さっき委員がおっしゃった高い目標を掲げていくということも当然考えながらこの数値目標については設定をしていきたいと考えております。
〇稲垣委員 わかりました。以上です。
〇小林委員長 ほかにございませんか。
〇粟野委員 ちょっとわからないところがあります。教えてください。犯罪被害者等支援率というやつなんですけれども、これ、下に説明書きを入れていただいておりますが、身体犯事件とか重大な交通事故事件等の犯罪被害者に対しての支援という形であると思うんです。これ以外どんな事件が当てはまるのかというのと、実際にこの支援要員というのはどのような方が配置されているのか、そして三重県内には何人いるのかということをお教えください。
〇高橋警務部長 まずこの被害者支援要員でございますが、これにつきましてはすべての18警察署、それから高速道路高速警察隊で、合わせて約240名を指定しております。それで、この支援要員が殺人、強姦、強制わいせつ、傷害、それから交通死亡事故などに係る被害者支援、これに対して被害者のニーズに対応したきめ細かな支援を行うこととしているものでございます。
以上です。
〇粟野委員 具体的にはどんな活動になるんですか。その、聞き取りというか、面接的なことが多いと思うんですが。
〇高橋警務部長 例えば被害者が裁判に行く際の付き添いですとか、それから被害者が、例えば性犯罪の被害者が病院にかかったときの治療費、診断費といいますか、そういったものをみたり、あと犯罪被害者支援センターというのがございますけれども、そこでいろいろ継続的な支援をしていますので、そういった支援センターの活動を紹介するなど、そういったことをやっております。これは犯罪の発生、今言いましたような対象犯罪、これの事件が発生した時点でその被害者の意向を確認してどういった支援が必要かということで、その事件捜査と並行する形で、それぞれ警察署で指定された要員が支援を行っていくということでやっているところでございます。
〇粟野委員 現状、ここに数値が入ると思うんですが、支援率の読み解き方というのをちょっとお伺いしたいんですけれども、現状値というのは今、何%という書き方をされるんでしょうか、それとも件数なんでしょうか。
〇高橋警務部長 この支援率につきましてはパーセントで考えております。ちなみに今年は8月末の数字でございますが、この支援の対象事件、発生したのが232件ございまして、そのうち実際に要望に基づいて支援を行ったものが228件ということで、率にしますと約98%の支援率ということでやっております。
〇粟野委員 私、一番気になっておりますのは232件中228件ということは残り4件は断られたのか、それとも。
〇高橋警務部長 やはり被害者の中にはほっといてほしいという方もおりまして、そういった方に無理やり支援をするようなことはしておりません。
〇粟野委員 今のお話聞かさせていただきますと、基本的にはこの支援率っていうのは100%を目指すべきだと思うのですが、やはり個人的な事情であったりだとか特に性犯罪なんかですとほっといてくれというようなことも出てくると思います。ということは、100%を目指すべきではあるけれども、これを目標値というか、ここの活動指標に入れるのはいかがなのかなと。ある意味100%で当たり前じゃないのかというふうに思いますが、そのあたりをお聞かせください。
〇高橋警務部長 今、委員が言われたとおり、もちろん100%を目指すということでありますが、現実問題としては、今申しましたようにほっといてほしいという方もおられる。なかなか、相手の事情によって100%いけないこともあるわけでございますが、ここで一つ支援率を目標として掲げることにより、警察としてその目標に向かって頑張っていくということで、警察職員の励みといいますか、高揚にもなるというふうに考えておりますので、支援率100%を目指してやっていくということで掲げさせていただいております。
〇粟野委員 やはり100%というのは絶対に、本来であれば実現していただきたいというふうに思っております。最後にそれに絡めてといいますか、下の主な取組内容の12204、犯罪被害者支援対策等の充実の目標のところに、犯罪等に巻き込まれた被害者やその家族・遺族等を社会全体で支援する機運を高めますという形で書いていただいております。この支援率が100%になることによって、社会全体で支援する機運というのは高まるんでしょうか。
〇高橋警務部長 今の支援率は、あくまで社会全体で犯罪に巻き込まれた被害者、その遺族の支援の機運を高めるための取組の1つになるとは思います。1つにはなると思いますが、今委員ご指摘のように、それをやったから必ずしもその全体で支援したことになるのかといえば、これはあくまで支援率というのは警察だけの取組でございますので、そこはご指摘のようなことなんだろうなというふうに思います。ただ、社会全体で支援するということに関しましては、現在、実際に犯罪被害者の遺族が県内の中学校、高校、そういった所に回って、自分のつらい思いとか、そういったものを中学生等に語るということで命の大切さを考える教室というものをやってございます。そういったものを通じて少しでも多くの人に犯罪被害者、これを知ってもらいたいということで、その施策の中には入れてございます。
〇粟野委員 高橋部長の最後の説明、非常にわかりやすいといいますか、どうしてもナーバスな話が多いと思いますので、外に出すということはなかなかどうなのかなと思うところはあります。どうしても犯罪被害者等の支援率というのは、先程部長もおっしゃられておりましたが、やはり警察内部の問題であって、余り県民に知らしめることじゃないのかなというふうに思いましたが、最後そのいろんな形でコマースしていって犯罪抑止につなげるというのは非常に大事なことだと思います。そういった意味で理解させていただきたいと思っております。
まずは100%目指していただきますようお願い申し上げます。
以上です。
〇小林委員長 ほかにございますか。
〇中川委員 みえ県民力ビジョンということでまず中身の話の前に確認なんです。これ49の施策のうちで関係分がこの施策122ということですけれども、数値目標とか取組内容を見ていると、これ犯罪対策なので交通対策がここには入っていないんですが、それは施策121の交通安全対策の推進のところに含まれているということで理解していいのかどうか、まずここを確認させてください。
〇高橋警務部長 交通安全対策につきましては、今委員が言いましたように県の生活・文化部が主担当部となっていますところに警察本部も入っております。
〇中川委員 そうすると、これ委員長に聞きたいんやけれども、あくまでも49の施策の主担当で全部分けとるゆえに、例えばこれ、先程の最後の説明に交通対策が入っているんやけれども、施策122には交通対策は入っていないと。それを生活・文化部の所管のところでやってもらうということの今説明やったけれども、そういう決まりになっておるわけやね。だから交通対策のいわゆるビジョンについてはここでは議論できないということになっちゃうのか。
〇小林委員長 所管事項としての議論はいいですけれども、施策としては分かれておるんでここではちょっとご遠慮願いたいと思います。
〇中川委員 それなら所管事項でまた聞かさせてもらいます。
そしたら施策122の犯罪対策の推進の中間案ということで、まず1点目に今回新しいみえ県民力ビジョン、総合計画、もっと言うなら鈴木県政のもとでのビジョンということです。警察本部は少し何というのかな、知事部局と違うところにあるのでそれがすべてということじゃないと思うんですが、まず全体的な雰囲気としてその新しいビジョン、鈴木県政のビジョンとして今までとはここが違うと、このへんのところに少し特色が出ているというのがあれば、警察本部関係は余りそういったことはないのかもしれませんが、改めて総合計画の中間案を議論できるなんていうのはそうありませんので、そのへんのところ特徴等がありましたらお教えください。
〇高橋警務部長 今回の施策122でございますが、基本的には前の第二次戦略計画の施策を継承するものでございます。ただ犯罪情勢や社会情勢の変化に対応して、さらには今回のビジョンの基本姿勢である県民との協創、これを踏まえまして例えば少年の非行防止と健全育成のため、大学生やボランティア等と連携し、少年の居場所づくり、こういったものを通じた少年の立ち直り支援を推進する。こういったことなど幅広い層の地域住民と連携した活動を一層推進し、社会全体で犯罪抑止活動等に取り組むことと今回しているところでございます。
〇中川委員 確かに警察の場合は継続性というところ、それと変わらぬ目標、目的みたいなところもあるのかなと思うところはあります。あえてこれは次の教育のときにも聞かさせてもらおうと思っているんですけれども、そういったところの特徴というのはどう出てくるのか。というのは、この前、全員協議会で聞いたときに何かこの新しさみたいなものを全体から感じるものがなかったものですから、あえて聞かさせていただきました。そういった意味合いにおいて、2ページにそのめざす姿とか、現状と課題とか取組方向というのがあるわけなんですけれども、今、稲垣委員からも少し話があった、今年度以降の1つの特徴として暴力団対策での具体的な表記はあるんですけれども、大きな違いは暴力団排除条例が施行されたというところだと思うんです。それに基づいてのさまざまな取組をお書きいただいているんですけれども、このペーパーの中にいわゆる暴力団排除条例に基づくとか、暴力団排除条例が施行されたことによりという文言が残念ながら入っていないんです。やっぱりこれ今後10年、少しずつ、どこまで強化期間になるのかわかりませんけれども、1つのポイントとして進んでいくのではないかなと思うので、これ中間案ですから、意味合いは十分入っておるんですけれども、言葉の問題として、やっぱりこの暴力団排除条例に基づくとか、これが施行されたことによりとか、そういったものをお入れになられたらどうかなと思うんです。そのへん、感想ベースで結構ですので意見ありましたら。
〇小山刑事部長 委員おっしゃったとおりで、そのところにつきまして、そのへんも踏まえてさらに検討してまいりたいと考えております。
〇中川委員 それによって鈴木県政になったからというわけじゃないけれども、ひとつの今までと少し違うというところの特徴が出てくるのではないかというふうに感じたりいたします。具体的な部分で1つ、交番・駐在所施設の充実、稲垣委員もお聞きになったところですが、ここでの目標としてはトイレとか相談室というのを指標にされると。この指標に設定するのはどうかというご意見もありましたけれども、これも1つの見方としてそこに出てくるんじゃないかということだと思うんです。けれども、これ例えば現状で「及び」ということでしょうから、その両方とも設置されたところの率だと思うんだけど、今どれぐらいの充足率なのかということ、それと、新築をしていったものに関しては当然そういった整備もされていくと思うんだけれども、改築も含めてしっかりとやっていくんだというところなのか、このへんお聞かせください。
〇久保生活安全部長 駐在所、交番につきましても耐用年数というのがございまして、当然それを含めながら老朽化、狭隘化したものについてはかえていきたい。ましては許されるものであれば、予算が限られておりますので、その中で住民の方々の意見等を聞きながら、その相談室であったりトイレだとかそういう必要性の優先順位をつけながらしていきたいと。現在、交番につきましては今年、日永をさせていただきますので、これでおおむねできたのかなと。あと駐在所につきましてはまだ半分程度ですので、おいおい今のように住民の意見を聞きながら、優先順位をつけながらやっていきたいと、このように考えております。
〇小林地域課長 委員のご質問で、相談室及び来訪者用トイレの現在の整備状況のお伺いがございました。今年の4月1日現在で58交番中33交番、143駐在所中40、これが既に整備をされております。合計201施設中73、率にして36%程度、これをさらに充実してまいりたいと考えております。
〇中川委員 これ数値目標に挙げる以上は、柔軟な対応で整備をしていっていただきたいと思うのと、あと新設交番なんか結構駐車場も敷地として整っとるんですが、古い駐在所なんか、相談に行きたいと思っていても、三重県は車社会なんですけれども、どこに車とめたらいいんや、前に路上駐車して相談に行かなあかんのか、というようなところもあったりする。これは敷地の問題もあってなかなか一概にはいかんかもしれませんけれども、あわせて駐車場なんかも相談に行きやすい交番・駐在所という意味合いでいくと少し指標に入れて、まあ指標に入れるかどうか別にして、意識の問題としてやっていただいたらどうかなというふうに思います。
関連してもう一つ。交番は基本的に相談員も含めて常駐だと思うんですが、駐在所は行ってもよく不在の札があって、何かあったら電話してくださいといって電話機がぽんと置いてあるというようなところがあって、行っても仕方ないやないかというふうにご意見をいただくことがあったわけです。あくまで過去形ね。今、このへんのところ、駐在所の不在状況はどんなもんなのかということと、そこはやはり人員の問題もあるけれども、もしなかなか整備されないのやったら、親しまれるとか相談に行きやすい交番・駐在所というやつを、そこもひとつ考えたらどうかなと思うんですけれども、まず現状のところを教えてください。
〇小林地域課長 駐在所の不在率という形では出てございませんが、いわゆる一月のうち勤務の時間がございますので、一番ベースになる勤務時間中はおります。ただ、駐在所制度というのは単に8時間の勤務時間、あるいは当直の勤務時間だけじゃなくて、いわゆる本来の仕事時間を終えた後、駐在所に住まいをして対応するという形態のものでございます。当然、現実に地域の住民の方から相談等が持ちかけられた際には、勤務時間外に駐在所員が相談に応じたり、場合によっては当然現場へ赴いたり、さらに言えば本署へ連絡をして当直の警察官の臨場を仰ぐというような形をしております。そういった意味でも委員ご質問のような率という形では出てございません。ただ根底に流れますのは、いわゆるいかに地域との親和性、警察の所管区責任という言葉がございますけれども、それはまさに哲学として勤務時間の範疇のみならず、しっかりとその駐在所、さらには署全体で地域の安全確保をカバーしていくという信念はしっかりと持って推進しておるつもりでございます。今後もその点の指導をしっかりしてまいりたいと考えております。
〇中川委員 哲学論でお答えいただきまして、大変にありがとうございました。私自身の体感の部分で感じたところがあったら、また議論させていただきたいというふうに思います。
最後に交通対策の部分で1点。以前から話をさせてもらっている部分での自転車交通ですけれども、高齢者の歩行者、自転車利用中の交通事故が多いということで、当然高齢者における自転車事故というのは多いだろうなというふうに思っております。しかし、先月ですか、四日市管内で塾に行く途中の女子高校生が、事案のその内容、どこに原因があったとか過失があったとかまで僕は存じ上げておりませんけれども、事実として、重大な自転車乗車中の事故があったということです。かつ女子高校生が被害者の側になり得るのかなというような事案があったと思います。今、全国的にはピスト自転車等含めて、自転車の取り締まり強化というところが、結構報道で前面に出ているんです。当然これもやっていただく必要はあると思うんですが、私はこの三重県内においては、まだ中学生、高校生等を中心に、高齢者も含めて、それで中学生、高校生も含めた自転車通学とか、あと主に移動手段として自転車を使っておる、この子達の交通対策、いわゆる弱者になる側の方が、まだ多いんじゃないかなというふうに思います。ゆえに、啓発とかいろんな学校等での研修というのを、この前も公安委員会と教育委員会ともその議題に入れていただいたわけですけれども、当然、これにやはり引き続き力を入れていく必要があるんじゃないかなというふうに思います。全体的には自転車の取り締まり強化という方向に今動いている感がありますが、そこの部分で県警としての取組がありましたら教えていただきたい。あわせてこの自転車、特に僕なんかは意識的には中学生、高校生の自転車通学者、ここに対しての道路管理者との連携も含めた道路整備をあわせてどう行っていくのか、これが今後の課題になってくるんじゃないかと思うんですが、この場でそのへんのところの対策、考えをお聞かせ願いたいと思います。
〇森岡交通部長 今委員からご指摘がありましたとおり、自転車につきましては現在のところ先程も申しましたように、高齢者の自転車乗車中の死亡事故等、重大事故が目立っております。したがいまして県警といたしましては、高齢者の歩行者、自転車乗車中の死亡重大事故が多いということで、どうしてもそちらの方に主力は置いておるんですが、全般的な、全国的な傾向といたしましては、先程委員の指摘があったとおり、自転車が加害者になる事故も都会では結構増えておるということで、全国的にそういうふうな本庁からの指導も来ております。ただ三重県に関しましては、節電、エコ志向に伴う自転車の増加というものは、都会程の極端な傾向は現在のところございません。利用状況につきましてはほぼ横ばい状態ということなんです。そういうことで高齢者中心の事故抑止対策になっておりますが、先程委員ご指摘のとおり、先般、高校生が出会い頭にトラックと衝突して亡くなられるという痛ましい事故もありました。もちろんそういったところを、津駅の西口の津東高校のあたりとか、あと三重大学の付近等、自転車利用者の多いところにつきましては総合的な対策、指導も考えております。そういったこともあわせまして総合的な対策は推進していくつもりでおります。
以上であります。
〇中川委員 まさしく総合的な対策になってくるんだと思いますけれども、まずは教育委員会との連携の中で、いかにその啓発研修を引き続き行っていただくのかというところ。よくテレビ報道なんかでスタントマンなんかを使って、実際にその現場を高校生等に実演、実演と言ったらおかしいな、見てもらうと。ああいうのはすごく学ぶものがあると思いますし、そういった研修啓発を行っていただきたいなと思う。それと県内の道路の整備の状況として、今おっしゃっていただいたとおり、自転車専用道があればいいですけれども、まだほとんど厳しい状況が現実だと思います。通学路でありながら白線、外側線ぐらいしか引いていなくて、それも幅がままならないようなところもあったりします。これは基本的には道路管理者の問題になると思いますが、事故を未然に防いでいくという意味において、やっぱりこの道路管理者との協議の中で、これ当然予算が伴うものではありますが、そういったところも県警察本部の方からも連携をおとりいただく。もっと言えば、そのへんの道路整備をやっぱりしっかりと強化していただくというところ、総合的な対策の中にお入れいただいて、よろしくお願いをしたいなと思います。これは要望にとどめたいと思います。
以上です。
〇小林委員長 ほかにございますか。
〇水谷委員 1つだけ簡単に教えてください。その前に今、交番がいろいろ注目を浴びとるんで、ちょっと私の方で1つ確認をさせていただきたいんですけれども、私は東員町ですけれども、東員交番というのがあるんです。これは私の家のすぐ近くにあるんです。新しくできた非常にすばらしい交番ですけれども、トイレがあるかどうかわからないんですが、ちょこちょこ私はここへ寄るんです。車で行くわけですけれども、やっぱりさっきのように駐車場が狭いんです。ミニパトが2台置いてあるとなかなか入りにくい。幸い隣にコンビニがあるもんで、そこの駐車場へ私はいつも置くんですけれども。トイレもコンビニのトイレに行くんで、交番のトイレは使ったことはないんです。そのへんの新たにつくられる交番というものは、そういったことも加味して当然考えておみえになると思うんですけれども、いかにも狭いんです。駐車場も狭い。それで中に入るとカウンターがあって、話をするところも本当に狭い。私ちょこちょこそこへ入って、誰もいないときにそこで電話をかけたりしとるんですけれども。そういう施設を新たにつくるときは、当然、予算の関係もあるし土地の関係もあるんで余り言えないんですけれども、施設の充実度というところでいくんであれば、先程も出ていましたけれども、そこらへんを充実していかないと、住民の方には喜ばれないというふうに思います。トイレがあるかないかというのは、これあって普通は当然やと僕は思うんです。そういったことも含めて、これから交番を新たにつくる場合、あるいは改造していく場合には、そういったことも考えていただきたいなということでお願いしたい。
それとちょっとお聞きしたいんやけど、振り込め詐欺が4ページに書いてありますけれども、また増えているんです。一時減っていましたけれども。この間テレビでやっていましたけれども、全国的にも増えているんです。これはどういうところが増えたのかちょっと私もわからないんだけれども、例えば東日本大震災が起きて、それに対しての振り込め詐欺があるのか、そこらへんちょっとお聞かせ願いたいんです。
〇久保生活安全部長 振り込め詐欺につきましては、委員ご指摘のとおり、昨年はすごく減り百二十数件から52件まで減りました。今年は先程、刑事部長からお話があったように四十数件発生しておるということです。4つの種類がありまして、その中にオレオレ詐欺というのがあります。息子を語ったとか、警察官であるとか、旧来型のものが最近一番増えております。特にこの東日本云々というのは、三重県では特徴がございません。全国的に見ましても都会圏、このへんでいうと名古屋市、愛知県、それが非常に多い。大阪府は少ないですけれども、東京都であったり、関東地区というのはこれだけでかなり増えているというのが現状でございまして、三重県内においては、4種類の、オレオレ詐欺であったり、還付金詐欺であったり、融資保証金詐欺であったりが満遍なく発生し、特にオレオレ詐欺が多いということです。これをどうしても減らしたいということで、現在我々警察としてはいろんな対策をとりながら、端的な言葉で一つ一つアピールし、いろんなネットワークをつくって充実しているというような現状でございます。
〇水谷委員 今、携帯電話を使って、携帯電話が何台かダーッとテレビでも映っていたけれども、あれを使っていろんなリストを出してやっているというようなことがありましたけれども、このオレオレ詐欺が今は一番多いということなんですね。
それと戻るけれども、東員交番にトイレはあるんですか。
〇藤原会計課長 東員交番につきましては相談室、それから来訪者用トイレがございます。それと先程、来訪者の駐車場が少ないということでご指摘いただきましたんですが、敷地を確保する場合に3台から5台ぐらいは来訪者の駐車場をとりたいということで、設計の中では反映しております。また相談室、トイレ以外にもバリアフリーということも念頭において設計をしておりますが、敷地の関係と適切な場所を、治安含めて、防災含めて考えますとなかなか十分でない場合もございます。今後、十分それを参考にさせていただいて選定していきたいと思っております。
〇水谷委員 ひとつよろしくお願いします。以上でございます。
〇小林委員長 ほかに。
〇濱井委員 皆さんもう大体、私もお聞きしたいことをお聞きされましたけれども、1つ交番関係なんです。交番というか駐在所関係なんですけれども、駐在所の駐在員ですけれども、オートバイで走っていられる方を見かけるんです。これは雨降りなんか大変やろうなと思いながら見ているんですけれども、軽自動車とかそういったものを欲しいというような要望があるのじゃないかなというような感じがするんです。このへんの現状をどのように考えておられるのかということが1点。それからいろいろと自転車の関係を言われましたけれども、子どもたちの通学時、登下校ですけれども、車が来るとすぐにおりて自転車を押しているというような姿を私は見るんです。そういうふうなやり方というのは効果的じゃないかなと思うんですけれども、そういう指導みたいなものを今後考えていかれたらどうかなと思うんです。これはちょっと要望といいますか、お考えいただければという要望なんです。
一応それだけお聞かせいただけますか。
〇久保生活安全部長 委員がおっしゃられたのは多分ミニパトのことだと思うんです。田舎であるとか管内が広い所とか、そういう所を優先しましてミニパトを、全駐在所等にはございませんけれども、配置しているというのが現状でございます。あとは先程おっしゃられたオートバイを配置しているというのが現状でございまして、すべて配置できればいいんでしょうけれども、今ちょっとどこに何台あるか、申し訳ないんですけれども、私ども資料を持っておりません。
〇森岡交通部長 今の自転車の関係でちょっとお答えしたいと思います。今の委員の話ですが、多分これは自転車をおりて押すというのは、自転車横断帯のない横断歩道等の場合じゃないかと思うんです。横断帯がある場合は横断帯をそのまま乗っていっていいんですけれども、横断帯のない普通の横断歩道は、自転車に乗っていますと歩行者とみなされませんので、そういった意味であそこは歩行者のためのものということで、押して渡るような指導はさせていただいておると思うんです。普通に道を走っている場合におりて押すということまでは、特にそういった指導は今のところしていないと思うんです。
〇濱井委員 まず、オートバイですけれども、やっぱり雨降りのときにどうかなというのがあるのと、それから機動的に動いていただくのが大事だと思いますので、ちょっとご考慮いただいたらどうかと思うんです。現実にそういう駐在所の職員から要望も上がってきているんじゃないのかなという感じもしていたものですから、そこらへんちょっとまたご考慮していただいたらなと思うんです。予算の関係もございますけれども。
それから自転車をおりるという話ですけれども、かなり前ですけれども、ちょっと現実的な、具体的な話で、美杉の方の狭い道で子どもたちが、私たちが車で行きますと、必ずおりて通学しているような状況を見ました。そういうふうな指導も今後ちょっと考えていただければどうかなということでお話しさせていただいたんです。
またちょっと別件で、ご案内のとおり先般、お笑い芸人がいわゆる制動ブレーキのついていない自転車に乗っておられて事故に遭っておられるということですけれども、三重県はそういう事例は少ないとは思うんですけれども、実際そういうことも今後考えられると思います。対応をどのように考えておられるのかお伺いしておきたいと思います。
〇森岡交通部長 今の委員のご指摘でありますが、子どもたちの自転車の件につきましては参考にさせていただいて、今後考えていきたいというふうに思います。
それと、今ご指摘のありましたブレーキのない自転車の話ですけれども、東京都とか都会で非常に増えているということでニュースでもたびたび取り上げられております。三重県では特にそういったものは今のところ聞いていないんですけれども、将来的にはやはり出てくるんじゃないかということで、これらの対策についても考えていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇濱井委員 また引き続きよろしくお願いします。これも一応犯罪ということですので。
〇小林委員長 ほかにございますか。
〇笹井委員 委員の皆さんからいろいろご意見を聞いてもう出尽くしたと思いますけれども、私も経験から特に地域の安全・安心の対策というのは、やっぱり交番と駐在所の充実かなと思っております。今お聞かせいただきまして、特に143カ所の駐在所の中での単身赴任、昔はご家族、奥様がおって本当に留守は奥さんが守っていただくということだったんですけれども、今143カ所の中で単身のお勤めか、あるいは奥様をお持ちの比率というのはどんな状況になっておるんでしょうか。
〇小林地域課長 143駐在所のうち現在単身で、独身も入りますが、勤務しておりますのが75人、全体の約半分が単身という状況になってございます。
〇笹井委員 特に私の地域は合併してから駐在制度から交番に変わって、駐在の段階は本当に留守が多くていろいろ苦情もいただいた。今、交番になって本当にそれぞれ交番の皆さん方一生懸命頑張っていただいて、地域のそういう苦情はもう一切ないわけです。駐在所につきましては、施設の充実もいいけれども、やっぱり人員の、体制の充実というものも重要ではなかろうかなと思っておりますので、そのへんもひとつよろしくお願いしたいと思います。
〇小林委員長 ほかにございますか。
〇粟野委員 済みません、ちょっと追加といいますか、先程水谷委員が聞かれたことなんです。振り込め詐欺の件なんですが、社会的に、今のご時世、結構義援金詐欺というのが多いと聞いております。先程部長が言われておりましたように、三重県では全くその認知はないんでしょうか。
〇久保生活安全部長 義援金等の詐欺については、認知はございません。ただ、当初この3月11日頃に、市役所員を語ったとかいう話で義援金のためにくださいという話はございました。実際に払っていることもあるんですけれども、警察にこういうことで被害に遭いましたという届出がない。いわゆる警察が認知したという形ではなく、後でそういうことがありましたという届出はございます。これは確か数がございまして、全部で17件でございました。すべてが相談という形で、認知件数として上げる届出というのはございません。
〇粟野委員 我が県も台風でやられたということで、多分、東紀州に対する義援金詐欺というのは出てくるのかなと思っております。テレビやマスコミ報道の情報だけですけれども、義援金詐欺というのはなかなか相手を特定しづらいというか、事件になりにくいという。例えばどっかから電話がかかってきて、「非常に今回の震災で困っています。助けてください。ここに振り込んでくださいね」って言われると、それが詐欺なのかどうかちょっとわかりづらいということがあって、なかなかその刑法犯として認知が難しいということが言われております。先程申しましたように、今後ひょっとしたら我が県も台風の絡みで増えてくるかもしれませんけれども、それに対する認知の方法というのもまたご一考いただければなというふうに思っております。
以上でとどめておきます。
〇久保生活安全部長 今回、紀州、紀宝町、熊野市という所でああいう大変な被害に遭ったということで、そういう被害も含めて、地域課に自動車警ら隊というのがあるんですけれども、これを向こうへしばらく応援に出しまして、警戒活動もさせていただきました。多分向こうでもあったんであろうと思いますので、こちらでもそういうのを事前に察知しまして、そういう形で警らさせていただいたと。今現在、落ち着いてきましたので引き揚げてきていますけれども、当時、最初の頃行かせていただいておりました。先程の話で、詐欺なのかどうなのかわからないという部分がたくさんありますので、それはこちらのPRも不足しているんでしょうけれども、ご相談くださいという話をしております。最近も相談いただいたりして未遂に終わっている部分もございますので、これからどんどん広報啓発していきたいとそのように考えております。
〇小林委員長 ほかにございませんか。
なければこれでみえ県民力ビジョン(仮称)中間案について及び犯罪情勢、交通情勢についての調査を終わります。
ただいまちょうだいいたしました、みえ県民力ビジョン(仮称)中間案等についてのご意見の取りまとめにつきましては、後程の委員協議でご議論いただきたいと存じます。
最後にこれまで議論された調査項目以外で特にございましたらご発言願います。
ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇小林委員長 それでは、当局にはご苦労さまでございました。
〔当局 退室〕
③委員間討議 なし
Ⅱ 常任委員会(教育委員会関係)
1 協議事項
(1)参考人の出席要求について
〇小林委員長 参考人の出席要求についてを議題といたします。本常任委員会に付託されました請願のうち第6号「義務教育費国庫負担制度の存続と更なる充実を求めることについて」の審査の際の、参考人の出席要求についてお諮りいたします。
10月7日金曜日に開催する教育警察常任委員会において、請願第6号の審査に際して、請願者から願意を聞き取るため、お手元に配付の資料のとおり、三重県PTA連合会会長、安藤大作様を参考人として出席を求め、意見を聞きたく存じますが、ご異議ありませんか。
〇中川委員 確認させてください。まず、この第6号の請願、これと請願者が同じ形で第7号、8号、9号も、いわゆる俗に言う教育4請願ですね、出とると思うんですが、参考人の出席を求めて意見を聞くのは第6号のみということか。ほかの第7号、8号、9号に関連しては聞かないということなんですか。そこをまず確認させてください。
〇小林委員長 これは、副委員長どうですか。関連して聞いていただいた方がいいですか。第6号のみですか。
〇後藤副委員長 せっかく来てもらうし、どうしますかね。
〇小林委員長 そのへんどうしますか。請願者は同じですから、関連して聞いていただいてもいいのかなと思いますけれども。
〇中川委員 それは第6号、7号、8号、9号に係る参考人の招致か。
〇小林委員長 はい。どうでしょうか。
〇稲垣委員 参考人で来ていただく方へ明確にしておけば、要は第6号の参考人なのか、第6号、7号、8号、9号の参考人になるのかをここで決めて、委員長から参考人へお話いただくときに明確にしておけばいいと思いますので、皆さんが、第6号、7号、8号、9号であれば私はそれでいいのかなとは思います。
〇水谷委員 私は第6号だというふうに聞いているんだけれども、それは委員会の権限なので、委員会で決めればいいんですけれども、私は第6号かなと思っておったんですが、結構です。
〇小林委員長 ほかにございますか。
〇中川委員 その上で、これ出席要求、県PTA連合会の安藤会長ということですけれども、この第6号並びに第7号、8号、9号の請願者は3団体やったかな、4団体だったか連名であったと思うんですが、まずそれを確認させてください。
〇小林委員長 4団体ですね。
〇中川委員 その中身。
〔「三重県PTA連合会、三重県高等学校PTA連合会、それから三重県国公立幼稚園長会、三重県教職員組合。」の声あり〕
〇中川委員 これせっかくやったら、三重県PTA連合会は多分小中学校だと思うんですけれども、小中学校、それから高等学校、それと幼稚園の置かれている状況は当然違うと思うし、それと最後の教職員組合、いわゆる保護者の側とそれから教職員の側、やっぱり感じているところは違うと思う。違うというか、それぞれの思いがあると思うので、これどうせ参考人招致するなら、広くその団体の関係の方にお越しいただいて、広く伺ったらどうかと思うんです。そのへんはどうなんですか。
〇小林委員長 利害関係者の方々をということですよね。
〇中川委員 いやいや、だから請願者。
〇小林委員長 4団体ですから、その4団体の中の。そのへんはどうでしょう。
〇稲垣委員 当然請願者なんで、中川委員言われるように4つ団体があるということで、4つの団体に来ていただくということはそれも1つだと思いますし、請願者の趣旨を聞き取るというのが我々委員会の目的ですから、4団体の方で例えば代表して誰かが来て、4つの、小学校だから中学校のことがわかっていないということじゃなくて、当然一緒に請願を出していただいているわけですから、その請願の趣旨として説明するのに、その人だけでは不適当であればそれは4人ともということでしょうけれども、多分そういうことでないと思うので、向こうの請願者の意図が我々に伝わればそれでいいのかなと思います。そのあたりは決めていただければいいと思いますが、要は向こうの意向が代表してというのであれば、私はそれでもいいのかなと思います。当然内容がちゃんと把握されておればですけれど。
〇中川委員 その請願書に対しての参考人質疑ですから、やっぱり広く聞きたいです。そうすると、それはだから向こうでご判断いただくのか、例えばこちらが出席を求めてこれ、もうあさっての話ですから、ご都合等もあるとは思うんですけれども、より願意を的確に把握するという意味においては、三重県PTA連合会の会長だけという縛りの必要性は、私は余りないんとちがうかなと。やっぱり広く願意を聞き取るという形の方が、より審査に反映できるのではないかというふうに思いますけれども、そのへんどうでしょうか。
〇小林委員長 今、中川委員から意見を出されましたが。
〇濱井委員 ちょっと私、初めてでよくわからんですけれども、例年これは出ていますよね。この請願。例年このようにこのどなたか来ていただいておったんですか。
〇小林委員長 いえ、これまでは来ていただいていなかった。
〇濱井委員 初めてですね。この三重県PTA連合会に決めていただいたいきさつというか、これはどうだったんでしょうか。
〇小林委員長 参考人を安藤さんに決めさせていただいたという。
〇濱井委員 ええ。
〇小林委員長 一番、第6号が焦点になってくるという意味合いもあって、その請願の代表者が安藤さんということで、慎重審議ということを考えた上で一番適当な方なのかなという判断で、副委員長と決めさせていただいたという経緯です。
〇濱井委員 そうしますとこちらで一方的に決めたわけで、先方4団体に声は別にかけていないわけですね、今のところ全然。こういう話はしていないんですね。PTAのこの連合会の方が来ていただくというようなこともご存じないわけですか。
〇小林委員長 いや、それは副委員長、どうですか。声をかけていただいてある……。
〇後藤副委員長 参考人招致をするということで話がありましたので、4団体の連名になっておりますけれども、日程的に難しいというような状況もあって、その4団体の方にどなたかを出していただきたいということで、代表の方をという話で進んでいました。
〇水谷委員 今、日程的に難しいという話もありましたけれども、そういうことであれば、本来は我々としてはもっと審議するべきやと。だから関係諸団体、あるいは利害関係者等も呼んでじっくりとお聞きして、例えば市長会、町村会会長とか、そういうところまでやってきちっと審議するのが本来であると僕は思っています。だから、余りにも時間がなさ過ぎるというのが私の意見です。だけどそういった形でということであれば、委員会としてやっていかなければいかんので、あえて私はそれは言いませんけれども、そういう話が出てきたんで私は言いますけれども、時間がなければもう少し時間をかけて審議する必要があるというふうに思いますよ。これは私の意見です。
〇中川委員 今、副委員長の方から、どうも事前打診をしていただいた上での状況というお話の趣旨を伺いましたので、それ以上言うものではないというふうには思います。それと私はあくまでも請願者の範囲でいいのかなというふうには思っております。
要望ですけれども、この方がお出になるということで、我々としては、より的確にさまざまな思いをお聞かせ願って審査に反映させたいと思いますので、当然、小中学校の保護者の側、それから高校の保護者の側、幼稚園の保護者の側、やっぱり思いとして違うと思います。例えば高等学校なんかは、授業料免除になっています。そういう状況もあったりします。それからどれぐらい教育予算が投入されているかという現状、我々事前に勉強しておけばいいんだけれども、小中学校と高校と幼稚園とどうなのかというところも当然あるでしょうし、それと保護者の側の思いと、いわゆるそこでお仕事をなされている団体である組合の方々の側の思い、これ当然違うと思うんです。そのへんなんかも含めて、このお越しになられる方が、十分、何というかお答えいただけるように、そこは委員長の方からお伝えをいただきたいというふうに思います。
当然、請願者は4団体ですから、それにかかわるところの思いというのはお聞かせ願いたいというふうに思います。
〇小林委員長 わかりました。いろいろご意見いただきましたけれども、私と副委員長の方にご一任いただいて、皆さんの意見も踏まえて、来ていただく方を初め、安藤さんに決めさせていただいたら、さっきの中川委員の意見も伝えさせていただくということでよろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
〇後藤副委員長 ちょっと確認ですがよろしいでしょうか。その請願第6号から7号、8号、9号、そのへんはどうなんですか。第6号だけにするのか。それも委員長、副委員長の判断でよろしいんですか。
〔「一任」の声あり〕
〇中川委員 一括で出すんでしょう。出して参考人招致をやるんやろ。どうなん、それ。
〇小林委員長 本来は第6号だけという……。
〇中川委員 そっちがおかしいんじゃない。
〇水谷委員 私はさっきも言ったように第6号だけでいいと思うんですけどね。それは全部やれというならやらないかん。
〇稲垣委員 こだわりありますか、第7号、8号、9号。
〇中川委員 別にいいけど。普通派生していくわな。教職員定数改善計画なんかも政府予算やし、施設整備もやし、就学支援はちょっと別にしても、けどそれも予算やもんな、県予算が多いけど。
〔「正副委員長一任で」の声あり〕
〇小林委員長 じゃ、済みません、第6号、7号、8号、9号も…。
〇稲垣委員 正副委員長一任でお願いします。
〇水谷委員 文句は言いません。
〇小林委員長 では、一任ということなので、そうさせていただきます。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長
小林 正人