三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成25年度 委員会会議録 > 平成25年11月1日 予算決算常任委員会総務地域連携分科会 会議録
予算決算常任委員会総務地域連携分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成25年11月1日(金) 自 午前10時0分~至 午前11時56分
会 議 室 301委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 津村 衛
副委員長 粟野 仁博
委 員 藤根 正典
委 員 奥野 英介
委 員 服部 富男
委 員 前野 和美
委 員 前田 剛志
委 員 中村 進一
委 員 永田 正巳
欠 席 委 員 な し
出席説明員
[地域連携部]
部 長 水谷 一秀
スポーツ推進局長 世古 定
南部地域活性化局長 森下 幹也
副部長 鈴木 伸幸
次長(地域支援担当) 紀平 勉
スポーツ推進局次長 村木 輝行
南部地域活性化局次長兼南部地域活性化推進課長 水島 徹
地域連携総務課長 横田 浩一
水資源・地域プロジェクト課長 立花 充
交通政策課長 原田 孝夫
IT推進課長 樋口 俊実
地域支援課長 太田 憲明
市町行財政課長 中西 秀行
「美し国おこし・三重」推進プロジェクトチーム
担当課長 松本 直樹
スポーツ推進課長 辻 昭司
国体準備課長 辻 日出夫
東紀州振興課長 西口 勲
その他関係職員
[総務部]
部 長 稲垣 清文
副部長(行政運営担当) 松田 克己
副部長(財政運営担当) 嶋田 宜浩
参事兼税務・債権管理課長 坂井 清
総務課長 木平 芳定
行財政改革推進課長 森 靖洋
法務・文書課長 西村 高則
人事課長 喜多 正幸
福利厚生課長 野呂 正美
総務事務課長 中川 一幸
財政課長 藤嶋 正信
税収確保課長 篠原 誠
管財課長 井上 正敏
企画調整監 大西 宏弥
その他関係職員
[監査委員事務局]
事務局長 小林 源太郎
委員会書記
議 事 課 主幹 中村 晃康
企画法務課 主査 濱口 麻裕子
傍 聴 議 員 な し
県 政 記 者 1名
傍 聴 者 な し
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(地域連携部関係)
1 所管事項の調査
(1)平成25年度債権処理計画(目標)について
(2)平成26年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
2 議案の審査
(1)認定第5号「平成24年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
Ⅱ 分科会(総務部関係)
1 所管事項の調査
(1)平成26年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
2 議案の審査
(1)認定第5号「平成24年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
(2)認定第6号「平成24年度三重県県債管理特別会計歳入歳出決算」
(3)認定第17号「平成24年度三重県公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算」
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(地域連携部関係)
1 所管事項の調査
(1)平成25年度債権処理計画(目標)について
①当局から資料に基づき説明(水谷部長)
②質問 なし
(2)平成26年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
①当局から資料に基づき説明(なし)
②質問
〇津村委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いをいたします。
〇中村委員 宮川流域ルネッサンス事業ですよね。これの今年の方向性をきちっと書いてはいただいてあるんですけれども、去年とこの平成26年度以降の考え方、意気込みといいますか、前は宮川流域ルネッサンス事業は結構独立させていろんな発表会なんかもしておったんですけれども、最近、「美し国おこし・三重」の大きなイベントの中へ入り込んどる、ちょっとまざっているみたいな感じがするんですけれども、その宮川流域ルネッサンス事業に対する考え方だけちょっと聞かせてください。
〇紀平次長 今、宮川流域ルネッサンス事業ではいろいろな取組をさせていただいており、宮川流域を活性化させるような団体もたくさん出てきております。その中で「美し国おこし・三重」のパートナーグループに登録をしていただいたということで重なっている部分はございます。そこでちょっと重なった部分があるということと、あと宮川の発表会につきましては、集客という面から、「美し国おこし・三重」実行委員会の事業と一緒に開催させていただいたということでございます。
それで、宮川流域ルネッサンス事業の取組につきましては、大きく3つの考え方がございます。まず流域協議会が取り組む事業、それから市町間が協力して行政が取り組む事業、それから地元の団体の方が積極的に取り組む事業、この3本柱でやらせていただいています。この考え方については、平成25年、26年度、同じ取組で考えていきたいと思います。
それから、あと中身につきましては、一応事業方針が平成26年度で終了します。平成23、24、25、26年度の4年間の計画の中で、取組をやらせていただいております。それで、平成27年度以降どうするかも含めて、中身につきましても今年度、来年度で議論をしていきたいと考えております。
以上でございます。
〇中村委員 平成26年度までは一定の計画は今あって、平成27年度以降についてはまだ検討中ということですけども、これは北川知事時代に華々しくスタートさせて、たくさんの流域のNPOとか様々な方たちの協力を得て、結構かなりの県民のグループが絡んで、清流宮川を、日本一を守り続けようということと、それから宮川の水量を確保しようということでやっているんだと思うんです。私らから言うと、永久的にそういう活動というのはしていってもらわないかんと思うんですけど、一番最初の機関車を動かすみたいなところのエネルギーって、今はもうええと思うんですよね、たくさんの皆さん方が絡んでいるので。
ただ、市町にお任せをしていくみたいな形がずっと流れてきたと思います。県が中心になって動かしてきて、そやけど県だけではいかんので、各流域の市町に主体性を持たせるみたいな形で動いてきたと思うんですよね。県の役割というのは、それらの住民と、それから市町と、その辺の広域なところをまとめていく、それで整理をしていくような、そういう役割だと思うんで、これからも全面的に入るんじゃなしにコーディネート的な役割は絶対必要やと思うんですが、その辺の、平成27年度に見直すというのはゼロにするとかそういう意味ではないですよね。
〇紀平次長 今、宮川流域ルネッサンス事業の取組につきましては、平成22年度までは県が主体で、今、委員がおっしゃったようにやらせていただきました。それから、平成23年度につきましては、県から離れて協議会というのを市町と県で半分ずつ、人もお金も半分ずつ出してやらせていただいています。それが平成23、24、25、26年度と。平成27年度以降どうするかにつきましては、いろいろ、今、宮川流域の案内人も290名とかたくさん育ってきております。それから、県がこのままかかわっていったほうがいいのか、あるいは地元だけでやっていただいたほうがいいのか、あるいは市町だけでやっていただいたらいいのか、それはいろんな問題があります。これからいろいろ市町の方々、それから地元の方々の意見も聞きながら、県がどういったふうな関与をしていったらいいのか、あるいは市町がどういった関与をしていったらいいのか、これにつきましていろいろ考えていきたいと思います。今のところ白紙にするとか継続するとかどちらかに偏った考え方は持たずに、柔軟に対応できるように意見を聞きながら、本当にどうしていったらいいかということを白紙で考えているような状況でございますので、皆さんの意見を聞きながら、いい方向で持っていきたいなというふうに考えております。
〇中村委員 私の意見としてはきちっとかかわっていっていただきたいと思いますけども、その辺のその議論のプロセスとか、これからの会議の中身とか、そういったものも、議会のほうも、随分と年数かけてかかわっている部分でございますので、明らかにしていただきますようにお願いしておきます。
〇紀平次長 いろいろこれも協議会がございまして、総会で各首長がお集まりいただいて議論をするところでございますので、節目節目でまた議会のほうにも、委員会のほうにもお知らせをさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇中村委員 よろしくお願いします。結構です。
〇津村委員長 ほかにいかがですか。
〇奥野委員 地域連携部の、まず基金の話やけれども、ちょっと前に言ったけれども、平成26年度も基金で置くのか、それとも当初予算で置いていくのかという、基金のほうが使いやすいので基金にするのか、だけど基金やとはっきりしたことをやらんでいいので、そのほうがええんか、当初予算でやるときちっとせないかんで、当初予算にしないで基金に積むんか。僕は当初予算にしないで基金に積んだほうが局長が楽やもんでそうするのかなと思うんやけど、どうなんやろうか。
〇森下局長 基金にしましても当初予算できちんと、きちんとって言葉悪いですけど、積み上げても、実質補助金ということには変わりがないわけです。我々が基金に積みたい理由というのは、いわゆる平成24年度から本格的にこの南部地域活性化基金事業というのがスタートしまして、やはり当初、市町の皆さんにも、特にその市町の中でも企画のラインの理解は一定進んでおったわけですけれども、例えば観光であるとか農林であるとか、そういったところへ全て基金の思いというのが伝わっていたかというと少し疑問がございます。
それで平成24年度、1年かけていろいろとその基金の使い方でありますとか基金の趣旨みたいなものを説明させていただきました。その結果、平成25年度の当初予算に13組の市町の連携した取組というのが出てまいりました。平成26年度に向けても、平成25年度からの継続を含めまして新たな提案というのが出ております。そういう中で我々としましては、その基金を最初に積ませていただくときに基金があることによって機動的に予算化できると、こういう御説明もさせていただいてまいりました。
もう一度話が戻りますと、基金でやるべきか、補助金でも一緒ではないかという議論は、冒頭申しましたようにそんなに変わらないわけですけれども、市町のインセンティブとしまして基金を一定額財源として積ませていただいて確保していきたいと、そういう思いでおります。
〇奥野委員 基金自体が余り広範囲に考えてしまうと楽なんですわな。基金というのは、そこから果実を生み出すのが本来の姿なんやけれども、それを何かもうでたらめですわな。これをここへ積むというのは、基金なんて言葉は普通こんなところに出たらいかんことを出してきたというのは、基金の解釈が広範囲に解釈をあなた方がしてしまうというのは、行政の一つの今までのセオリーから僕は外れていると思う。行政というのはやっぱり当初予算でこの1年間、大福帳なんやで、当初予算で決めていくのが本来の姿。基金というのは、さっき財政調整基金みたいに、そこから果実を生み出すというのが本来の姿。だから、基金を積み立てて、そこからいろんな事業をしていくのが基金の本来の姿やけど、あなた方は基金を取り崩してやっていこうという、もう考え方が根本的に僕から言わしゃ間違ってるんかなと思うけど、そういう使い方もあるんかなということで理解はしている。できないけど理解をしておきます。
〇津村委員長 ほかにはいかがですか。
〇藤根委員 今の基金の部分に関連してなんですが、この平成25年度に、昨年度は期間的にもなかなか事業実施ができない、今年度、実質、市町との連携をしながら幾つか事業を考えたということで、この資料の105ページのところにも6つの事業を挙げていただいております。その中で、市町からの評価も高まっておりというような書き方をされていますけども、実際にこの6つについての1年、まだ1年たってないですけども、取り組んでみての評価、どういうような評価を受けとるのかとか、あるいはこれはちょっと問題があるんじゃないかというような話が出ているのかどうか、そこらあたりはどうでしょうか。
〇森下局長 基金事業、この提出資料の中には6事業を書いておりますけれども、実際には先ほど申し上げましたように13の取組が、交付決定の単位でいいますと出ております。
そんな中で、例えば私のほうで感じておりますのは、サニーロード沿線を活用した誘客事業というのがございます。今、神宮は非常に御遷宮でにぎわっておりますし、来年はおかげ年にもなりますけれども、例えばその幾つかメニューをやっておる中でパンフレットをつくっておるんですけれども、これを高速道路のサービスエリアで持って行っていただけるような形にしております。当初4万5000部刷って、この6月ぐらいに置いたんですけれども、増し刷りをせないかんほど持って行かれる方が多くて、かなり評価をいただいています。
そういうふうなこともありまして、非常に市町のやる気が出てきておりまして、来年に向けてももっとPRをしていこうとかということもございます。
済みません。そういう趣旨ではなかったですか。
〔「いえ、いいです」の声あり〕
〇森下局長 あと、例えば企業誘致セミナーを大阪で開催したりもしておるんですけれども、これも6市町が、当然企業誘致に適した土地を持ってないところも含めて、企業が例えば伊勢市、玉城町あたりに来れば、職場が安定して確保できるということで、定住しながら通える、こういった取組も出てきておりますし、全体的に私としては南部地域13市町で取り組んでいただいておるわけですけれども、市町の理解が進んだことを含めまして、一体感が醸成できてきておるんではないかと感じております。
〇藤根委員 複数の市町と共同で進めているというところがみそなんかなとは思うんですけども、やっぱり先ほどもありましたけども、当初予算とどこが違うのかというところで、やはり基金でやるということで進めておる以上は、基金でやっとるよというメリットがもう少し見えてくるようなところを出してもらわないと、何でこの事業が基金で進められているのかというところが見えにくい部分もまだあるんかなというところは思うんですが、そこらはどうですか。
〇森下局長 そのおっしゃる意味は、私も私なりにわかっておるつもりなんですけれども、当初、みえ県民力ビジョンの中で基金条例も含めて記述してまいりました。その基金というのは、共通の課題を持つ複数の市町が連携して、その地域、その組み合わせごとに、どうやっていけばその課題の解決に向かっていけるのかというのを考えていただくというのが、基金の趣旨の大きな一つであったと考えております。
その会計上のことにつきましては、先ほど奥野委員からも御指摘いただきましたように、基金と補助金、結果としては補助金でございますので大きな差はないわけですけれども、一定の財源が確保されておるということに関しまして市町のほうからは評価もいただいておりますし、例えば知事が1対1対談をずっと29市町とやっておるわけですけれども、その中でもいろんな首長から基金についてもっと頑張ってほしいとか、この基金の仕組みというものはいいというふうな評価もいただいております。
したがいまして、そのビジョンの期間、平成27年度まででございますけれども、平成27年度まではこういうふうな提案事業を県として支援していくという方向で進めてまいりたいと考えております。
〇藤根委員 ぜひ、各市町も期待しているということであれば、平成27年まで基金事業としてやるということで進めている以上、その中身の部分もしっかりと、もう少し市町とも連携を、さらにとっていただいて、しっかりしたもので進めていただけたらなと思いますので、お願いしたいと思います。
〇森下局長 御指摘の点も踏まえまして、しっかりと進めてまいりたいと思います。
〇津村委員長 ほかにいかがですか。
〇中村委員 今のその南部活性化の部分で、若者の働く場の確保とか定住を目指すとか企業誘致とか、ずっと挙がっているんですけれども、そのために本年度からいろいろ動いてもらっています。具体的に何か成果といいますか、そんなのが浮かび上がってきているものはあるんですか。これもした、あれもしたと、今いろいろ提案型というか企画型になっていますけれども、ここに書いてあることはずっと前から南部のそれぞれの市町は頑張ってかかわってきて、特に伊勢市なんかは企業誘致なんかも何十年ずっとないんですよね。災害の関係で、震災の関係で内部で一部動いたのはありますけれども、なかなか外から企業がやってきて、そこへ若い人たちが就職するみたいな、そういうパターンというのはできていなかったわけですよね。またそれを具体的にやろうということで書いてあるんですけれども、何か動き始めているものがあるのか。
それから、他部所との、雇用経済部なんかとの連携とか、その辺なんかはどうなっているのか。
〇森下局長 その働く場の確保ということで、実数として例えば雇用がどれだけ増えたとか、そういうふうに申し上げるところまではいってないんですけれども、うちの事業の中に地域資源を活用した雇用事業というのがございまして、これは3名ほど予算をお認めいただいておるわけですけれども、これにつきましては雇用が成立というか雇用計画が成立しております。
あと、企業誘致とかというのはなかなか簡単に成果が出るというのは難しくございまして、ただ、6市町で大阪へ行ってその企業の方々との新しいネットワークができたと。そういった点については6市町の皆さん一様に評価をしていただいておりまして、平成26年度もぜひ継続をしてもう一度大阪でやりたいというふうにもおっしゃっていただいています。
あと、観光誘客事業もいろいろやらせていただいとるんですけど、例えば先ほどもお話しさせていただきましたサニーロードの関係でいきますと、玉城インターチェンジをおりたところに城(ぐすく)という玉城町の施設がございます。ここで度会町とか南伊勢町のものも扱っておるわけですけれども、ここに訪れる方というのが3割増ぐらいになっております。レジ客7割増ぐらいになっておりまして、売り上げは倍増というふうに聞いております。この12月にも3町の首長が集まっていただいて、サニー市、ちょっとまた景気づけをやろうというふうな盛り上がりも出てきておりますので、徐々にではありますけれども取組の成果はあらわれ始めていると私は考えております。
〇中村委員 このさっきの大阪のやつは企業立地セミナーというやつですよね。これというのは、大阪の企業とこの伊勢市、鳥羽市、志摩市、玉城町、度会町、南伊勢町の自治体とが接触をして、そしてそのことから何か企業誘致に絡むものが生まれそうな、そういうものがあるんですか。ちょっとこのセミナーを開いて、そこへこんだけのところが行ったみたいな雰囲気しか読み取れなかったものですから、これが成果として、あるいはこれからどんな形で動いていくのか、来年もこういうセミナーを開くのか。
〇水島次長 御指摘のとおり、このセミナーをやったことによって、例えばもう1社決まってますとかそういうところの成果まではいっておりませんが、一部関心をお持ちいただいたところとかございましたし、また、今回初めて企業のほうとコンタクトをとれたというところもございます。現在、その市町の企業の誘致のセクションのほうが、そういったところへセミナー御出席のお礼も兼ねてお回りをさせていただいて、だんだん関係を深めていったりとか、県の関西事務所の職員が後のフォローをさせていただくというようなことを考えております。直ちに成果がというところまではちょっと断言できないですけれども、何かいいものが出てくればということは考えております。
それと、もう一つは、やはり地域性を考えますと、大きな工場がいきなり来るということはなかなか難しいと思いますので、例えばもうちょっと裾野を広げて、観光産業でありますとかサービス産業みたいなもので、小規模かもわかりませんけれども、そういったものを、例えば伊勢の地にあるというのが何か企業にとってメリットがあるような、そういったものがないか、そういったようなことも考えていきたいと、このように思っております。
〇中村委員 これは何社ぐらいで参加されているんですか。
〇水島次長 社数までちょっとデータは持っておりませんけども、出席者の方というのは、こちらの関係者を除いて約130名の方にお越しいただいています。
〇中村委員 目的は、この6の市を含めて関連のところに企業を持ってくるというのが最終的な目的というふうに捉まえさせてもらってよろしいですか。
〇水島次長 そのとおりでございます。
全般に、先ほどから成果という御質問があったかと思いますが、確かにいずれも、例えば移住、定住でも急に100人来ましたとか、そういうことでは今の時点はございません。ただ、そういう中で、まず最初の1人、2人、こういったところから始めていくということで、だんだんその輪が広がっていくのかなと。
それから、サニーロードなんかも、先ほど局長から城(ぐすく)の例を御説明させていただきましたけれども、そういうところで、まず関心を持っていただく段階に来ておりますので、これを例えば具体的に誘客とか、その沿線の施設の売り上げ増に伸ばしていくというのが来年以降の課題だと思っております。
〇中村委員 鳥羽市なんかも含めてですけれども、大変な勢いで南部のほうは人口が減少しているのが現実なので、すごく難しい仕事やなというふうに聞かせてもらっておりますけれども、せっかく基金も積んでおりますので、目に見える何か一つ、ちょっと成果をとってもらうように頑張っていただければと思います。
〇津村委員長 ほかにいかがですか。
〇藤根委員 東紀州の部分で、熊野古道世界遺産登録10周年を迎えるというところで、平成26年については7月から様々な、新たなファンやリピーターをつくっていく取組というふうな事業が書いてあります。例えばその様々な事業というのが、幾つか紹介していただけるようなのがあれば紹介いただけたらなというのと、これからやと言うたらこれからなんですが、あと、熊野古道の歴史的価値を次世代に伝えていく体制づくり、あるいは環境づくりと、歩きやすい環境づくりというのがありますが、歩きやすい環境づくりというと古道を再整備というか、そのような印象も受けるんですけども、そこらあたり、もう少し御説明いただけたらと思います。
〇森下局長 まず、その10周年の事業の検討状況でございますけれども、今現在その関係の東紀州の5市町、それに交通事業者等も入りまして一生懸命議論をしていただいております。まだその形としてこれとこれと、予算議論も途中でございますので、かちっとしたものをお示しするところまではいっていないんですけれども、基本的にその役割分担としまして、県のほうとしましては、当然そのオープニングとかファイナルにつきましては県のほうでしっかりとやっていきたいと思います。
その思いといいますのが、やはり情報発信を単独の市町でやっておりましても、なかなか相乗効果は生みにくいのかなというふうに考えておりまして、いろんな古道のよさでありますとかいろんな観光の魅力を情報発信していくのは県の役割というふうに考えておりまして、ここをしっかりやっていきたいと思っております。
市町のほうでは、既存の例えばイベントなんかも含めまして、それらのブラッシュアップでありますとか、これを機会に10年先、20年先につながっていくような、そういう企画も出していただきたいというふうに私どもからも要望させていただいておりまして、今検討していただいておるところだというふうに認識しております。あと、その市町の皆さん、先ほども申し上げましたけれども、長い取組という面から本当にしっかりとしたプランを挙げていただいて、それを県が支援していくと。行政だけでなく、地域の皆さんが本当に確信を持って紀州全体の活性化につながるようなことをやっていただけるようなフォローを、フォローといいますか支援をするのが我々の役目かなと考えております。
〇西口課長 イベント的には何をするのかという話については、今、森下局長のほうから最初のオープニングであるとかファイナルのお話をさせていただきましたけども、体制づくりですとかそういった仕組みについては、語り部ですとか保存会の方が、なかなか高齢化もやはり進んでおりますので、いかにこういった若い世代にもそういうのを理解していただいて、これからにつなげていくような、具体的にはまだ名称も仮称ですけれども、サポーターズクラブのような形のものをつくりながら新たな体制を考えていきたいなと。そこには若い方もどんどん入っていただくとか、そういった形で新しい語り部にすぐにはなれないかもしれませんが、勉強もしていただきながら語り部への養成といいますか、そういうところにつなげていきたいということも考えております。
それから、歩きやすい、いわゆる環境整備につきましては、今イラストで、図絵というのはイラストマップなんかもありますけれども、やはり時間がたっておりますので、職員が実際に歩いて、ここはちょっと今高速道路ができて道のジョイントが変わっているからこうしましょうとか、今その作業も鋭意進めさせていただいております。また、古道をやっぱり安全に安心に、1人で歩かれる方も当然ございますので、既に道標が立っておるとこもあるんですけども、環境に配慮して木製でつくってあったりするもんですから、朽ちてきている部分もございますので、こういったものもきちんと調査しながら新しいものに更新していきたいと、そういうことを今考えております。
〇藤根委員 歩きやすい環境づくりというのは、本当に細かなところの作業をしていただいとるんやなというのはわかりました。それから、語り部、保存会についても、やはりおっしゃっていただいたように、来年、平成26年度は10周年ですけども、例えば熊野、東紀州の活性化という意味でこの事業をやっていただく中であれば、来年で全てが終わりではなくて、15周年、あるいは20周年というようなところへ継続してやっていただけるそういう事業でないとだめだと思いますし、やはり地元の商工業者の方とか、そういう方から見ても、来年は一つのあくまで契機であって、それを生かして次をどうしていくかというところをやっぱり考えてみえますんで、そこらも含めて今言っていただいたような方向でいいんじゃないかなと思うんですけども、具体的に進めていただきたいなと思っております。
以上です。
〇津村委員長 ほかに。
〇永田委員 どなたもスポーツのことでおっしゃいませんで、ここで。いよいよスポーツにはきちっともう目標も決まったし、平成33年に国体も決まったし、いろんなもんが、あるいは全国のスポーツ大会が決まってきたわけです。
今年の結果を見て、20位台というこの目標がありながらも、こういう大変残念な結果になっとるわけですが、これはもちろん総括、反省もされたと思うんですが、そこら辺も一遍、はっきり、なぜこうなったのか、これからどうしたらいいかということのきちっとした考え方ぐらいは、やっぱり委員会で言っていただくといいなと思うんですね。どうでしょうか。
〇世古局長 今、国体の今年度の結果の御指摘をいただきました。昨年の38位から41位ということで、政策目標は20位台を目指しておりますのに結果として41位になって後退してしまったということで、この結果につきましては大変重く受けとめております。
この原因につきましても、私ども県の体育協会のほうとも連携もとりながら、今その結果の原因についてヒアリングもしながら、これから競技団体のほうとも議論を深めていきたいと思っておりますけども、今年の結果の主な原因は、一つには、やはり高得点が狙える団体競技、ハンドボールでありますとかラグビーでありますとか、こういったものが昨年はかなり点がとれたんですけども、今年はそれがとれなかったり、国体へ出ても1回戦で敗退をしたり、国体前の東海大会の予選の段階で敗退をしておったとか、そういったことが大きな原因と考えています。それからもともと成年チームそのものが非常にまだ三重県の場合には弱いというふうなことで、チームすらないような団体もございますし、それともう一つは、指導者が非常に不足をしているというふうなことで、いろいろと言いわけじみた原因は申し上げれば切りがないんですけども、そういった結果を受けて、特にこれから平成26年度に向けて、今年はこれまでも御説明させてもらいましたけども、競技力向上対策本部というのを立ち上げております。
そういった中で、今後平成33年には天皇杯を目指すというふうなことで取組を進めておりますけども、特に来年度以降につきましては特に指導者をどういう形で強化していくか、それから先ほど申し上げましたようなそういう成年チームをどうやって強化していくか、あるいはジュニア、これも発掘、育成も進めておりますけども、これをどうやっていくか、いろいろ課題がございます。そういう中で、先ほど申し上げました競技力向上対策本部の中に、ジュニアと、それから成年と、それから企業連携、こういった専門委員会も立ち上げて、そういった中で強化をしながら、何としても20位台、まずは20位台へいきたいというふうなことで、県の体育協会、競技団体とも連携をしながら取り組んでいきたいと考えております。
〇永田委員 これははっきり目標も決まっていることですし、ちょっと真剣勝負でないと、何だかこれでいいのかなという感じがしないでも実はないんですね。今、恐らく皆さん、県民の皆さん、そう思ってるんじゃないでしょうかね。この取組でいいのかと。今、競技力向上の本部をつくっていろいろやっていかれると思うんですけど、余り時間もないもんですから、そんなに余裕はないと思うんですよね。だから、これはひとつ本当に真剣勝負でやっていただかんといかんなと、こんなような思いでいっぱいでありますので、どうぞひとつよろしく頼みます。
〇世古局長 しっかり取り組ませてもらいます。
〇永田委員 以上です。
〇前野委員 スポーツの推進プロジェクトの中で、今、国体や、それからインターハイ、またオリンピックを目指して頑張ろうという決意が聞けたんですけども、これ、実際に現場で指導していくのに、いわゆる中学校体育連盟や高等学校体育連盟と地域連携部の連携という形になってくるとどんなふうに連携されていくのか。これは教育委員会の仕事ですよね。その辺ちょっと詳しく、どんな連携をして、どんなふうに指導していくんかということを教えてください。
〇村木次長 まず、中学校体育連盟、高等学校体育連盟と我がほうとの連携ということでございますが、これを所管しておりますのが教育委員会になりますので、まずは教育委員会との連携が重要であるというふうに考えております。
現状は、我々のほうで高等学校の部活動の強化指定をさせていただいたり、あるいは高等学校や中学校の指導者の指定もさせていただきながら取組を進めておりますので、引き続き、そういった連携を深めながら、しっかりと拡充もしながら取り組んでまいりたいと、そういうふうに考えておるところでございます。
〇前野委員 中学校体育連盟、高等学校体育連盟の中の強化種目の指定をして、そこへ指導者の派遣をする。それは教育委員会が派遣するのか、それともこの地域連携部が派遣するのか、その辺ちょっと明確でないんですけども、その辺はどのようにやってみえるのか。
〇村木次長 まず、指導者につきましては、現在、どこどこ高等学校、どこどこ中学校にみえる先生をいわゆる指定指導者という形で指定をさせていただいて、研修会等を通じて資質の向上を図っていただくような、そういう取組を進めておるということでございますので、外からその中学校や高等学校に入れてという、そういうことは現在のところはいたしてはおりません。
〇前野委員 それで大体理解をしましたけども、それと、中学校体育連盟や高等学校体育連盟へ進んでいくまでのジュニアの段階の強化もこれはうたってあるんですけども、ジュニアの強化というのはなかなか難しいと思うんですが、その辺、何と考えてみえるのか。
〇村木次長 まず、特に中学校へ上がるまでの小学校段階の指導ということになろうかというふうに思いますが、これにつきましては、まず競技団体がそれぞれございますので、そこを通じてジュニア育成が図られるようなことをまずお願いをしておるとともに、非常に競技人口が少ないところもございますので、これにつきましては競技を指定して、例えばヨットであるとか、そういった非常に競技人口が少ないところについては、我々のほうで指定をさせていただいて、まず発掘をして、子どもたちがそれに興味を持っていただけるような、そういう取組もあわせてしておるところでございます。今後は特に小学校から中学校への引き継ぎといいますか、そういうことも含めていろいろと工夫が必要であるなというふうには考えております。
〇前野委員 スポーツも今言われたようにあんまりなじみのない、少ないスポーツは確かに指導者も少ないですし、競技人口も少ないですから、当然その辺も国体なんかでも点数に大きく影響してきますんで、その辺の強化も必要なんだと思うんです。メジャーになっている競技というのはいろんな指導者もおってもらって、競技人口も当然多いですが、その多い中から何としてより抜いていくんか、その辺がなかなか難しい作業やと思うんですが、どんなふうに考えてみえるのか。
〇村木次長 まず、それぞれ競技団体がございますので、その中で今考えておりますのは、指定選手のようなものを各競技団体ごとに、もう既に競技団体ごとで取り組んでみえるところもございますので、そういったものを広げていきたいなと。例えばサッカーなんかですと、トレーニングセンター制度というふうなことをそもそも競技団体で持っておられるとこがございますので、そういった制度も参考にしながら各競技団体へ広がりを持たせていきたい、と考えておるところでございます。
〇前野委員 ジュニアの場合は、やっぱり現役で例えばプロスポーツ、サッカーなんか言われましたけども、プロスポーツなんかで活躍している選手が憧れなんですよね。その憧れで、身近で見えるということが、やっぱり子どものスポーツ競技力の向上に非常に影響が大きい。例えばサッカーなんかは、私は津市で、いつも海浜公園で1月の4日でしたか、このときにジュニアを集めて指導講習会みたいなんがあるんですが、そのときに現役でプロサッカーをやってる選手たちがボランティアで来てくれるんですね。何でボランティアで来るかというと、自分の指導者が現在も指導しているので、やっぱり彼らはその人たちから声がかけられると来んわけにいかんのでしょうね。
ですから、プロでありながら、プロということは自分の所属している、何と言うんですかね、野球は球団と言うんですが、あれは何と言うんかな、その団に自分の肖像権みたいなものは全てあるわけですけども、それがあってもいわゆる自分の本当の気持ちで来てくれる。その辺どんなふうに僕は話をしてるんかよくわかりませんけども、そういうのを大いに活用してもらって、レスリングやったら吉田沙保里選手とか、そういうことをやっぱり重ねていくことが子どもたちの競技力の向上に大きく影響すると思いますんで、その辺も配慮しながら、三重県で活躍してる人はようけおりますんで、その辺の発掘も大事やと思います。うまく来てもらって指導してもらうと。よろしくお願いします。
〇村木次長 御指摘いただきました点につきましても、子どもたちの憧れや励みになるような、そういった選手の方をうまくお願いをしながら取組も進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。
〇津村委員長 ほかにいかがですか。
〇粟野副委員長 いろいろありがとうございます。
スポーツの件なんですけれども、皆さんが聞かなかったら私が聞かせていただこうかなと思ったぐらいで、この件に関しましては1時間でも2時間でも何ぼでも議論させていただくんですけども。その点はさておきで、三重県スポーツ推進条例(仮称)は、来年制定という形で動いていただいておりますけれども、そもそもこの当初予算の基本的な考え方の中にも、県議会をはじめ多くの皆様と協議しながらという形で書いていただいておりますけれども、どのような方向性で考えていらっしゃるのかというのと、スケジュール的なものがおわかりであれば教えていただきたいと思っています。
ちなみに方向性というのが、例えば競技力の向上、いわゆる今回の国体の結果も踏まえて、何とかその競技を強くしていこうというような思いも入れていくのか、はたまたスポーツレクリエーション的な感じを広めていこうというのを考えていらっしゃるのか、その点を教えていただきたいと思います。
〇世古局長 条例でございますけども、この9月の議会で知事のほうからも所信表明の中で言わせていただいたことなんですけども、またスケジュールにつきましては、まだこれからというふうなことで、いつごろ議会のほうに提案させていただくとか、そういったことはまだまだそこまでは進めてはおりません。
それで、今条例の目指すものなんですが、イメージとしましては、スポーツを進めることによって三重県が元気になるといいましょうか、みえ県民力ビジョンでうたっておりますような、今回のみえ県民力ビジョンではスポーツの推進を政策として位置づけた中で、スポーツによって三重県が元気になるというふうなことで政策目標にしておりますけども、そういったものを目指しております。その中の具体的なところはまだまだこれからですけれども、条例によって元気な地域づくりといいましょうか、地域づくりであったり、それから人づくり、人づくりの中にはその競技力の向上といったようなものも入ってくるかと思います。そういったことをイメージしながら、その中でどれだけ三重県の独自性みたいなものを発揮させられるのか。
様々な意見を聞くというのは、もちろん県議会のほうにもお示しもし、御意見もいただくことは当然でございますけれども、まずは条例により設置をしております三重県のスポーツ推進審議会がございますので、まずスポーツ推進審議会の中にもその辺も説明もし、また地域づくりの関係につきましては、もう一つみえのスポーツ・まちづくり会議というのを持っております。こういった中でも地域づくりの点なんかは意見も聞きながら、あるいはまたもう少し条例の中身が深まってきたときには、また県民の皆さんのほうからも御意見もいただきながら、様々な形で三重県の独自性が持てるような条例をつくっていくために意見をいただきたいなというふうに思っております。
〇粟野副委員長 ありがとうございます。
実は、危惧しているのが理念条例になったらかなわんなと。実際、今回の結果も踏まえてですけれども、やっぱりスポーツが元気ということは成績もいいということが一つの条件やと思うんですよね。例えば、高校野球なんかは三重高校も東海大会で優勝しまして、来年の明治神宮野球大会があって春の選抜高校野球大会に出られると。そういったところに対してしっかりとしたフォローをしていくことも大事ですし、そういうところを育てていくことも大事です。一番最後のこの基本的な考え方のところに「財源確保に取り組みます」と書いていただいておるんです。ですんで、その財源をいかにどういう形に使うのか。もちろん競技力の向上は大事、人づくり、まちづくりも大事やけれども、やはり競技力の向上につながるような、先ほど言いました理念条例にならないように、実際その行動指針になるようなものにしていただきたいなと思っておりますし、できれば早いこと出していただきたいなという思いもありますので、その旨スケジューリングもぜひとも早いこと考えていただきたいなと思います。
以上です。
〇世古局長 今、粟野副委員長のほうから御指摘いただいた点は十分踏まえまして、また近々、スポーツ推進審議会のほうにもこの条例の関係で審議をいただくことになっておりますので、そういった点も踏まえて、また早い段階で議会のほうにはお示しできればというふうに思っております。
〇津村委員長 ほかにいかがですか。
〔「なし」の声あり〕
〇津村委員長 なければ、これで地域連携部関係の所管事項の調査を終了いたします。
2 議案の審査
(1)認定第5号「平成24年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
①当局から資料に基づき補充説明(水谷部長)
②質疑 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 認定第5号 挙手(全員) 認定
3 委員間討議
①所管事項調査に関する事項 なし
②執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
(休 憩)
Ⅱ 分科会(総務部関係)
1 所管事項の調査
(1)平成26年度当初予算編成に向けての基本的な考え方
①当局から資料に基づき説明(なし)
②質問 なし
2 議案の審査
(1)認定第5号「平成24年度三重県一般会計歳入歳出決算」(関係分)
(2)認定第6号「平成24年度三重県県債管理特別会計歳入歳出決算」
(3)認定第17号「平成24年度三重県公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算」
①当局から資料に基づき補充説明(稲垣部長)
②質疑
〇津村委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。
〇服部委員 ちょっと教えてほしいんですが、職員公舎費というんですか、実際に今職員の住宅というのはどれぐらいあるんですか、公舎は。何カ所ぐらい。三重県全体でどのぐらいあるんですか。なくなった部分もありますし、取りやめた分もあるということを聞いてるんですが。ちょっと細かいことを聞くようで申しわけないです。
それと、実質何名の方が入居しておられるかということもちょっとわかれば教えていただきたいんですが。定員数でもいいですけど。
〇稲垣部長 委員がおっしゃられたように、今、公舎につきましても老朽化の進んだ部分につきましては集約化を行っておりまして、特に南部におきましては、PFI的手法を用いて民間の資金等も投じた形で、そういった公舎の更新を行っているところでございます。
〇井上課長 平成24年度の職員の公舎の状況でございますけれども、戸数といたしましてはアパート形式のもの、それから単独で一戸建のもの、全部含めまして戸数としては494戸ございます。入居者については333と。戸数というのは部屋数というふうに考えていただいたほうがわかりやすいかと思うんですけれども、入居率が67%、そういう状況でございます。
〇服部委員 そうすると、アパートシステムを利用しているところも今答弁いただいたんですけども、実際、南部のほうがどんどん老朽化とかということで変わってきてるようですけど、南部のほうにも将来新しく建てかえてやるような予定を考えておられるんでしょうか。
〇井上課長 少し補足いたしますと、先ほどの部屋数でございますけれども、棟数としては三重県全体で27棟ございます。尾鷲、熊野、東紀州のほうですけれども、入居状況を見ながら、なるたけ集約化をするという方向で、昨年度になるんですけれども、尾鷲と熊野につきましてはPFI的手法を使いまして施設のほうを建てて、そのかわりに古いものを壊すというふうな形の取組を進めておるところでございます。
〇服部委員 わかりました。ありがとうございます。
〇津村委員長 ほかにいかがですか。
〇奥野委員 17ページの公債費の件なんですけれども、これから公債費の金額、また公債費比率というのがこれからどういうふうに推移してくるんか。今1兆数千億円、どんだけやったかな、起債残高は。そういう部分から考えていくと、公債費が上がれば、公債費比率も上がればなかなか残高というのは減りにくい。借金残高は減りにくいというので、部長はこれからどんなふうにこの公債費は推移していくのかというのを、これって非常に説明もしにくいし、あなたが言ったって僕も頭が悪いので、わかりにくいんですけど、わかりやすく、どういうふうにしていったらその起債残高というのは減っていって、本当に減らすことができるんかできないんか、僕はできないと思うんやけど、どんなものなんでしょうか。
〇稲垣部長 その県債残高の中でいわゆる建設地方債と呼ばれる部分につきましては、公共事業等が近年減少しておりますので、その関係で発行高はだんだん減っております。ただ一方で、もう御案内のとおり臨時財政対策債等の起債がかなり伸びております。そういう関係で県債残高が累増しておるということでございますので、将来的にも臨時財政対策債を含む公債費につきましては、ここしばらく右肩上がりという形になろうかと思います。
そういう中で、これは何度も議論の中で申し上げているとおりでございますけども、私どもとしましては、その管理可能なといいますかコントロール可能な部分について、いわゆる建設地方債の部分となろうと思いますけども、その部分については県債の発行抑制という部分で目標管理をする中でやっていきたいと。
臨時財政対策債につきましては、交付税の見返りということでございますので、私どもとしてはなかなかいかんともしがたい部分があるんですけども、本来的には、その地方交付税法の趣旨からいっても、こういう形で地方の財政収支不足が常態化するのであれば、臨時財政対策債じゃなくて、その交付税特会へ繰り入れます国税の部分と、法定繰り入れ率といいますけども、その部分を上げて抜本的にやっていただくというのが本来の筋であろうかと思っておりますので、毎年の国への要望の中では、そういった形で法定率の繰り上げも含めてきっちり交付税財源を確保してほしいというようなことの要望はさせていただきたいと考えております。
〇奥野委員 その建設のほうというのは、僕は投資やで、三重県全体がよくなるんやで、ある程度の発行をしても別におかしくはないんかなと。今、部長が言われている、減っているということが果たして三重県にとっていいんか悪いんかというのはちょっとクエスチョンマークなんです。もう臨時財政対策債はいつも部長とは議論しているんですけど、その臨時財政対策債が二十何年も続くような、臨時と違うよな、これは常態化している。要するに交付金、借金ですから、部長の言われたとおり、これを何とかしていかないと、三重県の起債残高というのは本当に、県債残高というのは本当に減ることは、一時は減らすと言うとるけど、形としては絶対減っていかないんかな。だから、その辺のというのは知事もわかってみえると思うんやけど、いつまでもそんなことを言うとってもしょうがないので、こうこうで減らないよと言ったぐらいのほうが僕は楽なんと違うかなと思うんですけれども。絶対減らないよな、正直言って。
〇稲垣部長 先ほども言いましたように、私どもは交付税の交付団体でございますので、地方財政計画の範囲の中で、地方財政計画に制約されながら財政運営をやっていくということになろうかと思いますので、そういう意味で地方財政措置の大きな部分を占めるその臨時財政対策債の部分の改善が図られないと、なかなか苦しいところもあるのではないかなと。ただ、何遍も言いますように、私どもとしては努力できる部分については、きっちり県債の発行等を必要なものは当然やっていかないといけませんけども、抑制的に考えながら管理をしていきたいというふうに考えています。
〇奥野委員 もう終わります。
その臨時財政対策債は、一つ別枠で考えていくというのはよくわかるんですけれども、だけどこれもやっぱり借金であるし、交付税で算出されますから、やっぱり借金ですので、そこら辺が非常に県の財政としてもやりにくい部分もあるので、いわゆる臨時財政対策債はこうですよというのはわかるんですけど、これも借金ですよということはやっぱり注釈を入れておく必要が僕はあるんじゃないかなとは思いますので、それで結構です。
〇津村委員長 ほかにいかがですか。よろしいでしょうか。
〔「なし」の声あり〕
〇津村委員長 なければ、これで認定議案に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 認定第5号 挙手(全員) 認定
認定第6号 挙手(全員) 認定
認定第17号 挙手(全員) 認定
3 委員間討議
①所管事項調査に関する事項 なし
②執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
予算決算常任委員会総務地域連携分科会委員長
津村 衛