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平成26年5月9日 全員協議会 議事概要

■ 開催日時    平成26年5月9日(金) 13時2分 ~ 14時7分

■ 会議室      全員協議会室

■ 出席議員    49名

    議  長    山本   勝

    副議長    前田 剛志

    議  員    下野 幸助           田中 智也

            藤根 正典           小島 智子

            彦坂 公之           粟野 仁博

            石田 成生           大久保孝栄

            東    豊           中西   勇 

            濱井 初男           吉川   新 

            長田 隆尚           津村   衛 

            森野 真治           水谷 正美

            杉本 熊野           中村欣一郎 

            小野 欽市           村林   聡 

            小林 正人           奥野 英介

            中川 康洋           今井 智広

            藤田 宜三           後藤 健一

            辻 三千宣           笹井 健司

            稲垣 昭義           北川 裕之

            舘   直人           服部 富男 

            津田 健児           中嶋 年規

            青木 謙順           中森 博文

            水谷   隆           日沖 正信

            舟橋 裕幸           三谷 哲央

            中村 進一           岩田 隆嘉

            貝増 吉郎           永田 正巳

            山本 教和           西場 信行

            中川 正美

■ 欠席議員    1名

            前野 和美

■ 県政記者       10名

■ 傍聴者      3名

■ 協議事項

  1 三重県議会の議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例案について

  (1)時間 13時2分~14時7分

  (2)説明者 

    [選挙区調査特別委員会]

     委員長      舘   直人

     副委員長     水谷   隆

     委員        津村   衛

                村林   聡

                奥野 英介

                中川 康洋

                稲垣 昭義

                中嶋 年規

                中森 博文

                舟橋 裕幸

                三谷 哲央

                中村 進一

                永田 正巳

  (3)説明内容

     別添資料のとおり(資料はこちら

  (4)質疑の概要

〇西場議員 今回、21回という大変な審議を重ねていただき、今日全員協議会での説明となったが、この間、舘委員長始め、委員の皆様方には熱心に議論いただき最終案まできていただいた努力は高く評価をさせていただく。その上で、今日委員会としての結論を御説明いただいたが、その間議員総会等でいろいろ意見を申し上げてきた私なりの思いは、今回の最終案には残念ながら盛り込んでもらっておらず、かつ、なかなかその意見を委員の皆様方に直接申し上げる機会がなかったので、この全員協議会を通じて少し自分なりの思いを申し上げ、また御説明をいただければと思う。
 先ほど過去の経緯もあったが、平成12年3月に54議席を51議席にする。これは平成11年度をかけて当時の議会で多くの審議をして決定した。私は11年度の議長をしていたので、経緯や状況を良く覚えている1人である。当時、特に印象深いことは、改革の中で議員定数の削減努力を皆でしたが、県政課題がたくさんある中山間地域等を抱える農林水産地域が多い人口少数の所を、人口が少ないからといって削減することはできないというのが当時の代表者会議の結論である。その中で都市部の各地域、議員の方々の御理解をいただくなか、鈴鹿、四日市、津、松阪の地域を削減していただくという、全国でも、また歴史的にもまれな結論を出していただき、三重県の議会改革の一つをつくっていただくことができた。それだけに、その当時から過疎地域を抱える地域の議員定数の問題はなかなか難しいことが言われている。中間でいろいろ委員会審査もあり、その都度人口減少地区を減らしていくことが議論され、その都度附帯事項として継がれてきた。そのことの主旨は私も理解するが、今回それを受けて都市部でない地域を減らしていくことで真剣な議論がなされたと思う。私もその議論に間接的に参加しながら常々申し上げているのは、減らすことに反対はしないが、どこをどう減らすかというところで、尾鷲・熊野といった人口減少の多いところで人口が減っても減らしようがない。人口が減ったら政策課題が減るかといえばそうではない。逆にむしろ政策課題は増える、これが地方行政、政治の宿命である。
 熊野・尾鷲、今回は度会・多気、離島を抱える鳥羽を含めての減少ということになったが、この結論を見出すには減らしたくても減らせない、これが流れとしての最終結論になるべきであると思っている。15条7項にただし書きがあるが、人口の数を中心として選挙区を考えるという基本であるが、ただし書きにおいて地域の特殊事情を考慮することが公選法が定めた選挙区の作り方である。
 三重県議会はかつて15条8項の本則とただし書きの両方で選挙区の検討を行ってきた。今回、人口の数のみを重視し、公平を期する6減案を作成されたが、この意味は、ただし書きの特殊事情を考慮するということを否定するように映るが、この点をお伺いしておきたい。ただし書きの部分をなぜ考慮しなかったのか、その理由も含めてお答えいただきたい。

〇舘委員長 15条8項のただし書き、地域特殊性ということであるが、今回選挙区総定数も含めた全体的な見直しであり、その時にもまずは委員会の皆さんの思いはできるだけ丁寧に、そして各会派の皆様方には総会等で御協議いただきながら議員の皆さんの意見も反映できるように、まさに合議体としての議会ということでの議論の積み重ねが必要ということで、私も副委員長も特に丁寧に議論を重ねさせていただいた。
 55人から51人に減らした平成12年3月の改正時期をおっしゃられたが、その後の18年と21年の特別委員会や検討会でも議論が重ねられてきているところで、先ほど申し上げたただし書きのことも生かされての据え置きがされてきたことも十分に認識した上で、今回私どもが見直しにあたり、まず、一票の格差があまりにも大きいのでこれを是正することが一番大事であると私の先ほどの説明の中でも一番始めに申し上げ、それをもとに総合的に議論を重ねてきたところである。今回説明した内容については、皆様方からいただいた意見を生かして議論をさせていただいているので御理解いただける部分と考えている。

〇西場議員 委員長から委員会での議論の大まかな部分を聞かせていただいた。私が最も気にしているのは、過去は特殊事情を考慮するというただし書きを考慮して選挙区を考えてきた。これまでは考慮してきたが、これからは考慮しない、今回は考慮しないという結論になったように思う。
 今後も考慮しないでやっていくのか、考慮してやっていくのか、これによって選挙制度の議論が大きく分かれていくことになる。その部分について、きちんとした方針をこの際決めておかないと、面積や地域特殊事情を考慮せずに人口だけで割り算をして決めていくのが三重県方式であるとしたら、全員に諮って決めて進めていかざるを得ない。しかし、それを考慮するというのであればどのように考慮していくのか。そこの部分に今回はこういう中でここまで考慮したが、こうせざるを得なかった、あるいは、今後はこういう形でやっていく、そういう説明をいただきたいし、それがないとなかなか了解を得られない。
 今回多くのパブリックコメントを寄せてもらった中で、パブリックコメントにしては真剣な内容のものが多かった。それをまとめた集約表の中で1番から12番まで書いてあるが、一番上のかなり多い件数の中での部分では、一票の格差を是正するためには必要であるが、定数削減は県南部に偏り過ぎており、南部地域に住む県民の県政への意見反映の点からも問題があるという思いが県民の多くの中に出てきている。これは率直な意見だと思う。ここを考慮していくために法律はただし書きを入れている。三重県議会はこのあたりを南とか北とかではなく、人口減少地区かつ、過疎、離島など多くの地域課題を抱えるところにどういう配慮をするのか、ここの部分が委員長の説明でもなかったのでこの点が了承しにくいのが1つである。
 先ほど申し上げたように考慮しないという方針でいくのであれば、そのようにきちんと決める。その代わり、これから更なる削減をしっかりやっていただかざるを得ない。そうなれば、今言われた4つ、東紀州の2つ、度会と多気の2つを一人区にすればそれぞれ4万人台の議員一人あたり人口になる。度会と多気は4万8千人になる、一番多いのは亀山、二番目に鈴鹿、亀山が5万2千人、鈴鹿が4万9千人、その次に度会・多気が4万8千人になる。そして四日市が来て、5番6番に熊野、尾鷲と続く。17あるうちのベスト6に東紀州と度会と多気が入ってくる。40の定数を30ぐらいまでに目指していくというような所まで含めて、そこまでの腹をくくっての話になっていかざるを得ない。
 また、考慮するということであれば、どこまでどういうものを考慮するのか、面積を考慮するのかあるいは人口のこの部分に余裕を持たせるのかどうか、一定の特殊事情を持つところに特殊基準を作ることに行かざるを得ないのではないか。三重県もそうしてきたし、全国もそうしている。あまり丁寧に置きすぎたら都市との逆差別になるという話もある。そこに一定考慮するのであれば、一定の基準を作ることをこれからやるべきである。そのことも委員会としてしっかり決めていただければと思う。
 それから、今後議会基本条例にある不断の見直しを行っていくということであるが、不断の見直しとはどういうことか。議会基本条例で不断の見直しを行うことは当然であり、今回、時間切れで現在の最終案にこの段階で結論を出さざるを得ない。こういう段階に入って、まだまだいろいろ議員の意見集約、全体の同意は今の状況ではなかなか取れそうもない。今後この案を進めていくとすれば、今回の委員会結論を踏まえ、今後さらなる見直し、結論を協議しているという姿勢を出してもらわないととても理解できるものではない。不断の見直しの部分を委員長としてどう考えるか。もう少し詳しくコメントいただきたい。

〇舘委員長 公職選挙法第15条8項のただし書きの適用などについては、総合的に当委員会でも議論してきたと思っている。その中で、先ほど言われた特殊性を考慮するかどうかということであるが、これも法で定められた状況であるので、そのことも考慮しながら今回私どもはこの案を委員会として提示させていただいている。全体的な話を申し上げれば、議会基本条例第6条の2の不断の見直しということについては、していかなければならないと三重県議会基本条例で定めているところである。
 国勢調査等が27年に予定されており、それも含めた人口動態や三重県を取り巻く社会経済情勢も勘案しながら、それととともに改選された新しい議員の下でも引き続いてこの部分はやっていかなかればならないという県議会の大きな課題という捉え方をしており、自分の選挙区ではないところの課題、問題については関係がないというのではない。先ほどの議会基本条例の中にもあるように、三重県議会議員としての自覚と責任を持って対応していく部分、これも含めて県議会としての一つの方向が示されている。私どもはそれに向かって議論を進めていかなければならないと思うし、今、西場議員から指摘された地域の特殊性も当然あるが、今回私どもが見直した一番大きな部分は、特殊性があるとはいうものの、このまま一票の格差が拡大していくばかりでいいのかという部分も含めて、合意形成をした議論の進め方についても各会派で御議論もいただきながら、全議員の皆さんにも御理解いただきながら議論を進めている。特殊性は考慮しないかどうかではなく、今後の不断の努力も含めて県民の皆さんから選出される県議会議員として当然真摯な取組をやっていくとしてまとめている部分である。
 このことは、今私が述べるだけでなく、多くの方々からいただいたパブコメの内容も皆さんよく承知いただいていると思うし、私どもが委員会としての回答を出せていただいたのも御理解いただいていると思うが、その中でもしっかりと明示させていただき、県議会として議員として取り組まなければならない部分、方向性も示させていただいている。特別委員会の議論の中でも、例えば特別委員会の最終報告の中でもそのことをしっかり明示できるよう、附帯事項等も含めながらその部分について、これから三重県議会議員、三重県議会として取り組んでいく方向を示そうと今委員の皆さんと協議をさせていただいているところである。

〇西場議員 委員長の説明、特殊性を全く無視するわけではない、考慮したし、考慮していくというように聞こえた。それならば、今回の6減案にどこをどれだけ考慮したのか。考慮してあるところがあればその部分だけ聞かせてほしい。なかなか答えにくい意地悪い質問かわからないが。

〇舘委員長 どこをしたか、すべての部分について申し上げないが、例えば、選挙区の面積が一番最大である津市選挙区以上になってはならない。そんな議論もあったと先ほど説明させていただいた。

〇西場議員 ちょっと聞き取れなかった。

〇舘委員長 面積的な部分から申し上げれば一番最大が津市選挙区なので、その部分を越えるような選挙区をつくることはだめだ。それこそ、民意の反映をするのであればそれ以上大きくなってはならない、そういったことも含めてこの結論に至ったところである。

〇西場議員 津市の問題は津市の合意を得て市町村合併したのだからこれは何とも仕方ない。割るということの方が難しいのでこれは別枠で考えざるを得ないが、また面積と合区の問題もいろいろ議論があり、これもなかなか簡単に結論は出にくい問題であり、これからもしっかり議論が必要だと思う。
 要は、人口比例だけで削減していくということについて、一定の特殊事情を考えるという部分を今後どのように決めていくか。再度要望提案しておくが、三重県議会として定数を決めていく基準を設定して、今回は結論にしていくべきだと提案しておきたいと思う。
 今後の不断の努力であるが、不断の努力にはいろいろな意味があり、その言葉だけでは意味が分からない。今回、このような最終案が結論として出されるのであれば、今後更なる県民の声、議員のこれに対する反対意見も含めて、今回の結論の見直しも含めて議論していくべきだと思う。特に国勢調査があり、その数字を踏まえての協議は大変重要となる。公選法の改正により新しい選挙区の方法が決められたが、今回の審査では急なことだったので十分考慮できずにやったが、今後5年間の間に新しい法律の下にこのことも踏まえた選挙区のあり方はもっと審議されなければならないという課題もある。
 それから、パブリックコメントで多く寄せられた南部に対しての問題がある。そういう意味においては、鳥羽・志摩の合区、他の4選挙区の削減の見直しも含めて更なる見直し協議が進められるべきだと思うが、この点について最後に委員長の見解をお聞かせいただきたい。

〇舘委員長 私どもも当初の取組の方向性も御説明させていただき、それに基づいた説明をさせていただいたと思っている。その中でこれまで行われてきた、私どもから言えば過去の事案も全て各委員がその内容を確認いただき、特に委員長報告等の附帯事項も含めて議論してきた。不断の努力についてはどうだというお話があるが、先ほどから申し上げてきているように、国勢調査、人口動態、社会経済情勢等も含め、その中で引き続いて三重県議会として議員の一票の格差の是正、総定数、選挙区の在り方等の検証を行っていくということをはっきりとした形で附帯事項として、次のことまでもどう検討するかは今は私の立場からは申し上げられないが、そのような形の中で今後引き続いて取り組んでいかなければならないことをはっきりと明示していきたいと思っている。

〇西場議員 ということは、今後、人口動態やさらなる審議の行方によって、削減した東紀州、度会・多気の2名、複数区復活もあり得るし、鳥羽・志摩選挙区合区の解消もあり得る、これは次の見直しの結果次第という理解でよろしいか。確認しておく。

〇舘委員長 今回の特別委員会委員長の立場からは、そのことは申し上げられない。

〇西場議員 委員長の立場も分かる。委員長としてのコメントは出しにくいと思うが、そうあらねばならないと思っている。そういう意味から、条例本則よりもむしろ、その思いをきちんとした形で本会議決議として送っていくことが、今出来る最善の方法だと思っており、このことを最後までお願いして今の時点での質問を一区切りしておく。

〇中村(欣)議員 西場議員も冒頭言われたが、1年以上かけて21回もの会議を積み重ねてこられたことについては敬意を表し、尊重したいところであるが、ここまでやってきたからやってしまおう、もう戻れないからという意味で決断するのはあってはならないことだと思うので私なりに考えていることを質問、意見として言わせていただきたいと思う。
 まず、パブコメを取ったところ、392もの数のパブコメが集まり、前代未聞の数と言われている。その中には偏った意見もあるかと思うが、中間案を支持する意見は一つもなかった。それに対して時間を置いただけで中間案のままでいくというのは、県議会として条例をつくっていくことに対して、こんな見直しもなしでいいのかと思いがある。こんな大事な事をこれだけの意見をいただきながら、決めてしまうことに対して非常に不安を感じるがそれについてどう考えるか。

〇舘委員長 パブコメをいただいた方は382件。中間案はこのままでいくのか、戻れないからというお話もあったが、パブコメの内容についても全議員の皆さんに丁寧な形でできるだけわかるような形にしてお示しをし、このような御意見をいただいたこと、一遍にするとわからないので分類してお示しし、委員の皆さんもそれにより課題整理や分類をさせていただきながら議論を積んできた。委員会としての回答の方向性も示させていただいたことについても、丁寧に各議員の皆さんに会派総会等も含めた御協議もいただいてきている。御意見もいただく中で、委員会としても決定させていただき、傍聴においでいただき御発言もいただきながらそのことについての議論を重ねてきているので、今それはどうだと言われても一つの方向性を決めさせて頂いた特別委員会として、今、御説明申し上げているところですので御理解いただきたい。

〇中村(欣)議員 私が、いろいろ県民の声を聞く中で多気郡より南の南部だけで6減という数字。それは先ほど委員長が言われたように1票の格差が、これは開きすぎたのか、この程度ならまだいいといった個人的な価値観はあると思うが、それにしてもちょうど地図に落とし込むと多気から南だけが減っているということで、南部の人間から見ると本当にイメージ的に南だけが割を食ったというか、冷たいなと。県議会に対して、こんなことするのかという感想をずいぶん聞いた。そういう意味では熊野古道や南部地域活性化といいながらも、やることはちょっと冷たいのではないかという声を本当にたくさんの方から聞いた。
 私は自分の選挙区だけを言うのではなく、尾鷲も熊野も2人要る地域だと思い、合区すれば済む問題ではなく減らすだけ減らした数が2。自分のところも合区無しでいくべき選挙区であると思っている。一気に6減するにあたっては、地元というか県民の声を聞くのにもう少し時間を置かないと、非常に悪いメッセージとして発信してしまうのではないかと思う。先ほど委員長が言われたように、自分の選挙区以外のこともそれぞれが自覚と責任を持って、他の選挙区にもあたるのだと言われたが、私は傍聴席から対象となる選挙区の首長や議会の意見も聞いてもらえないかという提案もさせてもらったが、それは採用していただけなかったので、南部の7つの首長に直接お会いしたりして話を聞いてきたが、あなた以外の県議会の方からは意見を聞かれたことはないと言われた。ということは、パブコメの回答に対して、仮にその選挙区から県議会議員がいなくなっても、他の県議会議員がちゃんとそこのところに目や心を向けてくれるのだと言われたが、それがどうも矛盾しているように思う。今回の決め方はどうかと思う。
 委員会の中では、賛否を取り、全会一致ではなかった。この1年間山本議長の下でやってきているが、議長は全国都道府県議会議員交流会の中のパネルディスカッションで、政策条例は三重県は全会一致でやるのが基本だと発言されている。これは政策条例ではないが、それよりも丁寧に全会一致でいくべきものだと思うので、そのことを尊重するとやはり委員会で全会一致でなかった、あるいは会派の中でもそうではない意見の方もあるのであれば、こういったことは強引に進めるべきものではないと思うがどうか。

〇水谷副委員長 中村議員の話については、会派の中で何回もお聞きして私もよく理解している。現在の最終案について反対しているのは分かる。最終案の削減や実施時期について、反対をしている、全会一致ではないという意見もあったが、中村議員とは全く逆の意味での反対もある。382人のパブコメをいただいたが、その半分くらいが鳥羽市選挙区から出ているということもよく把握しているが、それ以外に27年に実施しなくてはダメだという尊い意見もたくさんある。そういうことも含め理解をしていただかないと困る。私も何回も同じようなことを答えているが、そういったことを含めて考えていただきたいと思う。

〇中村(欣)議員 今のことも納得したわけではないが、次のことを聞きたいと思う。
 先日の委員会の中では、順番としてはパブコメの回答を先に皆さんで考えられたが、それは結論がはじめにないと回答がつくれないと思うが、パブコメの回答を決めてしまえば結論は決まってしまうと思うがその辺の手順は違うのではないかと思うが。

〇舘委員長 委員会の運営の中でどれが先かではなく、正副委員長として先ほどから何回も申し上げているように、貴重な御意見をいただき、真摯な議論を重ねていかなければならないという姿勢で取り組んでいるので、結論ありきかどうかということではない。ここまで積んできた話やパブコメの中でも回答をいただいた中で議論を進めており、これからもさらなる見直しが必要だということも含めた中で御理解をいただきたいという回答にさせていただおり、結論ありきで議論をしていないと確信している。

〇中村(欣)議員 それであれば中間案のままでいくという合意があって、合意が得られたので回答案について内容を皆さんと話し合うというのが本来の姿であると思うが、そうではないのか。回答案を先につくってしまえばその後諮る必要がない。

〇水谷副委員長 そういう意味ではやっていない。きちんとした議論をしているし、パブコメの意見については真摯に議論させていただき、最終案を取りまとめたので御理解いただきたい。

〇中村(欣)議員 改選されてからも不断の見直しをしていくということであれば、直近の民意を考えると、新しく選ばれた人たちが国勢調査の結果をもとにやっていけばそれで済むことだと思う。こういうイレギュラーな送り方をすることが法的には可能かもしれないが、ものすごくおかしい、やってはいけないというやり方だと思う。なぜ27年の選挙後の人たちに任すことができないのか。

〇舘委員長 このことについても、今回の改正内容についての適用期間のことについてもそうであるが、昨年の1月からずっと21回の委員会を重ねてきたが、これが単なる議論で終わってはいけない、今自分たちが委員としてこれまでの附帯事項等も踏まえて、昨年の1月17日に選挙区、格差も含めた全体的な見直しをしようという県議会として特別委員会を設置したことを自分たちは認識しながら議論を重ねてきた。次へ先送りばかりではいけない、結論を出さないといけないということ、議論を進めてきた内容をきちんとしっかりと条例の中へあげていく、その足跡を残すことが必要であるという思いから条例改正の適用日も含めた検討も行い、附帯事項的な形で申し上げた基本条例の第6条2の規定の問題であったり、27年の国勢調査、人口動態、社会経済情勢、改選された議員の下でも引き続いて見直しをやっていくことが、不断の努力が必要であることも述べているのでその点で御理解がいただけると思っており、委員会の意見としてもそのような姿勢で取り組んできた。

〇中村(欣)議員 今委員長は先送り先送りと言われたが、この間傍聴席からお聞きしたら、過去2回の特別委員会は先送りではなく、その都度ベストの決断をしてきたと、そのように答えられていたので、先送りしてきたから今決めなくてはならないと言うのはちょっと違うと思う。

〇舘委員長 先送りのことについて、そのように言われたが、18年、21年の特別委員会、検討会の内容が先送りされたということではないので、そう認識していただいては困る。私が申し上げた先送りというのは、昨年の1月に議会として設置して、この問題に取り組もうという形になり、ここまで議論を積んできたことを、次の人に任せていくことが先送りになるのではないか。設置をしたという、議会としての方向性を示すべきだという議論もあり、このような形にさせていただいたということを申し述べたわけであり、そのように理解いただきたい。

〇中村(欣)議員 方向性の示し方は条例として残すのか、委員長報告とするのか、いろいろ議論はあるかと思うが、私はイレギュラーな形であると思うし、委員会が一生懸命やってきたから残さなければならないというのは理由がおかしいと思う。

〇中西議員 ちょっとだけ確認したい。先ほどからも出ているが最終案として今現在この場で決定していくということでよろしいか。

〇舘委員長 最終案は先ほども説明の中で申し上げたが、全員協議会での意見をいただいた後にもう一度特別委員会を開催し、その場で協議し最終案にもっていくという流れである。その結果、委員会として最終案がまとまれば、改正条例案を提出するという正副議長への申し入れ等の手続きがあるが、この場で、全員協議会が終わって最終案ですよというわけではなく、特別委員会を開催して最終案を決定する流れになっている。

〇中西議員 もう1点、先ほど中村議員も言っていたが、私も理解できないのが、平成27年になぜしないのか。27年5月1日以降なのか、その部分が理解できていない。人数がどうのこうのというより、送りということに対しては私には理解できないことである。それだけ伝えて終わらせていただく。

〇西場議員 先ほどの中西議員、中村議員の意見に関連して、54を51にした時は平成15年の改正に対して平成11年度に決めた、4年前に審議した。つまり、選挙区をさわるということは大変なことである。よって、わずか1年数か月でできるものではない。であれば、やはり3年、4年、5年後であれば、次の改選後に早速でも決めることが大事である。来年に向けて改正案をつくることは時間的に無理であることを、私なりに意見として申し上げておきたい。
 中村議員の最後の方であった、条例を定めるというところも、まだ議論の途上だと思う。そのために先ほど委員長も不断の見直しを行っていくという言葉が最後にあったし、委員長の言葉の中にも足跡を残すためにも条例本則で決めたいということであるが、議論の結果を残すだけであれば、条例に定めるだけのきちんとした内容ではない。まだこれから国勢調査や今回新しく変更になった公職選挙法の改正も踏まえて、県民のパブリックコメントに対する十分な審議もまだまだ時間不足である。今回の全員協議会で私のような意見もあり、それも踏まえて、不断の見直しを行っていくのであれば、今回の条例本則で決めるのではなく、中村議員は委員長報告と言われたが、更にレベルの高い本会議決議のようなものがあればそれはそれで結構であるが、条例というのはそんなものではない。そのように考え、最終議案をつくられるまでに更なる検討をされることを切望する。

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