三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成26年度 委員会会議録 > 平成26年5月22日 教育警察常任委員会 会議録
教育警察常任委員会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成26年5月22日(木) 自 午前10時0分~至 午後3時18分
会 議 室 502委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 吉川 新
副委員長 中村 欣一郎
委 員 小林 正人
委 員 中川 康洋
委 員 後藤 健一
委 員 北川 裕之
委 員 日沖 正信
委 員 山本 教和
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[警察本部]
本 部 長 髙須 一弘
警務部長 塚本 雅人
生活安全部長 栃木 新一
刑事部長 別府 清雄
交通部長 永戸 吉朋
警備部長 西川 稔
警務部首席参事官 警務課長 里村 薫
生活安全部首席参事官 生活安全企画課長 堀 主邦
刑事部首席参事官 刑事企画課長 奥野 正義
交通部首席参事官 交通企画課長 風口 善紀
警備部首席参事官 警備企画課長 池田 政哉
警務部参事官 総務課長 稲垣 好人
警務部参事官 会計課長 小松 雅和
生活安全部参事官 地域課長 伊野 隆久
刑事部参事官 組織犯罪対策課長 水谷 昭裕
少年課長 服部 光治
交通規制課長 谷合 敏伯
警備第二課長 藤井 淳夫
その他関係職員
[教育委員会]
教 育 長 山口 千代己
副教育長 信田 信行
次長(教職員・施設担当)兼総括市町教育支援・人事監 福永 和伸
次長(学習支援担当) 山口 顕
次長(育成支援・社会教育担当) 長谷川 耕一
次長(研修担当) 中田 雅喜
教育総務課長 荒木 敏之
予算経理課長 中西 秀行
教職員課長 梅村 和弘
福利・給与課長 紀平 益美
学校施設課長 釜須 義宏
高校教育課長 長谷川 敦子
小中学校教育課長 鈴木 憲
特別支援教育課長 東 直也
生徒指導課長 田渕 元章
人権教育課長 小松 貞則
保健体育課長 阿形 克己
社会教育・文化財保護課長 田中 彰二
研修企画・支援課長 谷口 雅彦
研修推進課長 松井 愼治
市町教育支援・人事監 井坂 直樹
市町教育支援・人事監 深見 充弘
市町教育支援・人事監 上野 公民
市町教育支援・人事監 原 英雄
市町教育支援・人事監 中井 克佳
学校防災推進監 清水 英彦
教育改革推進監 宮路 正弘
学力向上推進監 山田 正廣
特別支援学校整備推進監 大藤 久美子
子ども安全対策監 倉田 幸則
人権教育監 松村 智広
その他関係職員
委員会書記
議 事 課 主幹 坂井 哲
企画法務課 主査 新開 祐史
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 3名
傍 聴 者 2名
議題及び協議事項
調査事項
Ⅰ 警察本部関係
(1)平成26年三重県警察運営の重点目標について
(2)平成26年度警察費当初予算及び主要事業について
(3)刑法犯の認知状況と抑止対策の推進について
(4)犯罪検挙の推進について
(5)交通事故の発生状況と抑止対策の推進について
(6)大規模災害対策の推進について
Ⅱ 教育委員会関係
1 教育委員会事務局の組織機構
2 主要事項
(1)平成26年度当初予算【教育委員会関係】
(2)「みえ県民力ビジョン」【教育委員会関係】及び三重県教育ビジョン
(3)県立高等学校の活性化
(4)国における教育改革の動き
(5)学校における防災教育・防災対策の推進
(6)教職員の配置
(7)グローバル人材の育成
(8)高校教育の充実
(9)学力の定着・向上
(10)地域に開かれた学校づくり
(11)外国人児童生徒教育の充実
(12)特別支援教育の推進
(13)安心して学べる環境づくりの推進
(14)学びを保障する人権教育の充実
(15)子どもの体力向上
(16)平成30年度全国高等学校総合体育大会
(17)健康教育の推進
(18)社会教育の推進
(19)文化財の保存・活用
(20)教職員の資質向上
協議事項
Ⅰ 委員会年間活動計画の作成について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
調査事項
Ⅰ 警察本部関係
(1)平成26年三重県警察運営の重点目標について
(2)平成26年度警察費当初予算及び主要事業について
(3)刑法犯の認知状況と抑止対策の推進について
(4)犯罪検挙の推進について
(5)交通事故の発生状況と抑止対策の推進について
(6)大規模災害対策の推進について
①当局から資料に基づき説明(髙須本部長、塚本警務部長、栃木生活安全部長、別府刑事部長、永戸交通部長、西川警備部長)
②質問
〇吉川委員長 それでは、質疑に入りますが、先ほども申し上げましたとおり、総括的あるいは年間活動計画作成に必要な質疑にとどめていただきますようお願い申し上げます。
御質問はございませんか。
〇小林委員 総括的じゃないかもわかりませんけれども、ちょっとお聞きしたいと思います、交通事故の抑止対策のところで。
一般道路で速度制限の標識が立っていない場合、制限速度というのは何キロになるんですかね。
〇永戸交通部長 規制のかかっていない一般道路では60キロが法定速度になっておりますので、基本的に60キロと考えていただいたらと思います。
〇小林委員 60キロですよね。県内でといいますか、私は鈴鹿なんですけれども、結構、スクールゾーンになっているような一般道路で、速度制限の標識が立っていないところがたくさんあるんですよね。地域の方が署に電話させていただいて、ここの制限速度は何キロですかと。60キロと、まさにおっしゃったようなことを言うんですけれども、かなり狭い道路の、大型車がばんばん走るところを60キロで通ると、それはスクールゾーンとして、子どもさんたちには非常に危ないというようなところがありますので、その辺の今後の対策というかを。そういうところをいろいろ見て、多分要望も上がっていっていると思うんですけれども、対策をどう考えておられるのかちょっとお聞きしたいなと思います。
〇永戸交通部長 今、生活道路、小林委員の言われたような通行のために主として利用している道路、そういったところを選別しまして、ゾーン30という取組を進めております。
現在、県下で3カ所、ゾーン30という指定をとって、区域内を制限速度30キロ以内で走ってもらおう、その設定の条件としては、今お話がありましたように、学校の通学路等も含めて生活道路、生活の拠点になっておるといった地域を選択し、今後、平成28年度末までに一応43カ所を整備するという計画で作業を進めております。
〇小林委員 わかりました。
非常に危ないところも多いので、早急に対応していただくよう、よろしくお願いいたします。
それと、もう1点、県内の暴力団の数というか、そういう総体的なものがわかれば教えていただきたいのと、2年前だったと思いますけれども、暴力団排除条例ができまして、それに携わった事案といいますか、それがどれぐらいあったのかをお聞きしたいと思います。
〇別府刑事部長 まず、県内における暴力団情勢につきましてですけれども、平成25年末現在で27団体、約770人を把握しております。この27団体というのは、全て六代目山口組の傘下団体であります。三重県では平成18年をピークに減少し始めておりまして、25年末で27団体になったということでございます。
暴力団排除条例の関係でございますけれども、25年中には、この暴排条例を活用してというか暴排条例に基づきまして、例えば、風俗店営業者に対する、六代目山口組傘下組織の組員に対する用心棒代名下の利益供与事案であったり、自動車販売業者による、六代目山口組傘下組織の組員に対して、車を無償で貸与したというふうな利益供与事案について、事業者と組員に対して勧告を実施したほか、暴力団排除条例を効果的に活用しております。そして、県の関係部局や全市町の担当者から構成する三重県暴力団排除対策推進会議を設立、それと、暴力追放市町民会議、これは三重県内に14組織ありますけれども、それらの開催、警察職員を派遣した暴力団排除に関する学校教育の実施、県下の警察署において、飲食店等に対する暴排ローラーの実施、それと、去年は「鳥羽市旅館業不当要求拒否宣言の街」を設立いたしましたけれども、これらの不当要求拒否宣言の街の設立等に取り組んでおります。
今後とも、こういうふうな、暴排条例と暴排法を活用した諸対策を推進して、暴力団の壊滅を図っていきたいというふうに考えております。
〇日沖委員 今日は総括的なことということでございますので、細かいことはこれから1年間の中で折に触れていろいろと御指導いただき、また御提起もさせていただきたいと思うんですけれども、総括的なことということですので、1つだけ。
執務の基本方針で「強く・正しく・温かく」というふうに示していただいてございます。三重県警察は強いと思っていますし、県民から見ていただいて公正、公平で正しい組織体だというふうに願いたいですし、県民の困ったこと、また助けていただきたいことなどでいろんな相談もあると思いますので、県民が困ったときにはぜひ温かく接していただきたいというふうに思っておるんですけれども、その中で、温かくというところですね。
温かくというところなんですけれども、正直、実感としてなかなか、警察というところが温かいというふうには、私はちょっとこの言葉のようになかなか実感できないんです。もちろん、警察というところは、ある程度、強いふうに見せないとあかんところもあるでしょうし、毅然とした姿勢も見せないとあかんでしょうし、何でもかんでも無理難題で頼ってくるようなところにちやほやすることはできんでしょうし、ある程度わからんでもないんですけれども。
ただ、この温かくというところは、どういうふうにうまく県民の方々に実感いただくといいのかなと、私も実感したいものですから思うんですけれども、今日は細かいところまでないですけれども、報道なんかを見てましても、ストーカー殺人というのが社会問題化して、大変お困りの方々も今の時代多いでしょうし、DVなんかも多いでしょうし、そういう社会の中で深刻ないろんな相談もあると思うので、そういうことで困り困って、もう困り果てて警察のほうへ相談に来られた、飛び込んでこられた方々に対しては、それぞれいろんなケースがあって、もちろん警察へ来ていただくような相談じゃないこともあるのかもわかりませんけれども、やっぱり相談に来られたけれども、残念な結果になったということがないように。今、社会の犯罪も複雑になってきて、いろんなケースが出てきて、そんなこともあったりしますので、ぜひ、この温かくというところで、本当に困って、困り果てて相談に見えた方には、まず警察に相談することによって気持ちがほっとするようにやっていただきたいなというふうに思います。私も、もう最近じゃないですけど、ずっと前にいろいろ相談させてもらっても、けげんなふうに対応されたことが正直あったりしますので、私らはよろしいけども、本当に、県民の方で困り困って来られた方には、ぜひ一遍、温かく、ほっとしていただける、まず、そういう対応をぜひしていただきたいと思うんですが。
前ぶれが長くなりましたけど、温かくというところに対して、今、三重県警察ではどういうふうに。何かこういうふうに統一して対応しようねとか、そういう取組なり、啓発していることなりがあるんですか。あったら、ちょっと聞かせていただきたいんですけれども。
〇塚本警務部長 委員御指摘のとおり、温かくというのはなかなか難しいところもあるんですが、こちらの「強く・正しく・温かく」でございますけれども、平成26年につきましては、県民の期待と信頼に応える強い警察を確立していこうという思いをうたっておる中で、やはり警察ですから、県民の期待と信頼というので、強い警察、正しい警察というのはあるかと思うんですが、先ほどお話の中にございましたように、県民の皆さんが困ったゆえに警察のほうへ、これは何とかならんやろか、これはどないすりゃええんやろうということで相談に訪れられます。その中で、犯罪に係るものについては、当然、警察としては関与していきますけれども、それ以外のところであっても、県民に寄り添った、困った人の立場に立ったという目線で、単にうちじゃないよと言うのではなく、もう一歩踏み込んだ形で対応をしていただければと。
具体的にどういう啓発をしているのかというところがございますけれども、今、部内におきましては、そういう対応をしていただいた警察官に対して、県民の方から感謝の声とかが寄せられているところがございます。それらを職員の方に紹介させていただいて、各署のほうでも取り上げていただくことによって、一歩進んだ、単に形式的に扱うのではなくて、困っている人がいるんだったら、その困ったところをそれぞれの立場で何とかできないだろうかということで見ていただくというような形で進めていかせていただいております。
〇日沖委員 繰り返して申しわけありませんが、その温かくという部分は、決して甘くと言っておるわけじゃないですけれども、ぜひそのようによろしくお願いしたいと思います。
〇中川委員 温かい答弁をいただきたいと思いながら、2点ほど質問させていただきます。
特定政策課題枠の一つのチャイルドガーディアンみえ事業は、新規ということで、ある意味非常に期待しておるところでして、9人の配置ということで、1つは警察本部少年課、それと8ブロックというお話をいただきました。事例なんかを見ながらこの8ブロックをお決めいただいているのかなというふうに思うわけですが、具体的にどこに配置しているのかというところをお教えいただければというふうに思います。
〇栃木生活安全部長 御質問の件でございますけれども、警察本部少年課に1名と、県内を8ブロックに分けておりまして、北勢につきましては、桑名警察署1名、桑名、いなべ警察署管内。四日市南警察署1名、四日市南、四日市北、四日市西警察署管内です。鈴鹿警察署1名、これは鈴鹿、亀山警察署管内。津警察署1名、津南、津警察署管内です。あと、松阪警察署へ1名、松阪、大台警察署管内。伊勢警察署へ1名、伊勢、鳥羽警察署管内。紀州ブロックにつきましては熊野警察署へ1名で、尾鷲、熊野、紀宝警察署管内のブロックとしております。伊賀、名張警察署管内につきましては、伊賀警察署へ1名を配置いたしております。
〇中川委員 このブロックで見ていただいていて、その主要なところに配置しているということで、ここの部分の、本当にどう啓発していくかというところでは、やっぱり体感的なものも安心感を高めていくというところで、ぜひ有機的に進めていただきたいなというように思いますので、またよろしくお願いいたします。
それと、もう1点いいですか。
〇吉川委員長 はい。
〇中川委員 交通の関係で、11ページで。
私もよく国道23号を走っていて、ああ、今日もこの標識が出ているなというのが、この公開交通指導取り締まりです。私は、この公開交通指導取り締まりを今日やりますよというふうに出していただくというのはすごく効果的やというように思っていまして、それに基づいて公開で取り締まりをやっていただくんですけれども、やはりああいうふうに、今日は公開交通指導取り締まり日とか、何日は公開交通指導取り締まり日と出すと、やはり交通安全に対する、また日ごろの運転に対する意識が高まってくるなというので、すごく取り締まりとしても大事だし、予備的啓発においてもすごく効果が高いんじゃないかなというように思ってます。
これは基本的に、主要なところでとか、幹線道路、それから、どういう周期で、例えば1カ月に1遍とか2カ月に1遍とかでやっているのか、この辺のところをもう少し具体的にお教えいただきたいなというように思います。
〇永戸交通部長 最初の説明でも挙げましたけれども、昨年の8月から、人身事故の4割を占める追突事故を抑止しようという観点で、追突“ゼロ”作戦というのを展開し始めました。その追突“ゼロ”作戦の施策の一つとして、今言われたように、国道23号等の幹線道路で取り締まりをするに当たってどういった種類の取り締まりをしますよ、そして、それはなぜかということで、どういった事故が多発していますということも含めて公開することによって、ドライバーの方に、あえて公開交通指導取り締まりのときには違反をしないという意識を高めていただくということでやっております。
幹線道路というのは、メーンは国道23号ということになっておりますが、事故の発生状況を踏まえて、場合によってはその枝道、脇道等も考えております。
〇中川委員 追突“ゼロ”作戦を始めとしての公開交通指導取り締まりということですが、本当にいろんな意味で意識を高める、ないしは抑止効果というところで、今日は公開交通指導取り締まりですよとか、何日は公開交通指導取り締まりですよという、何を取り締まるというところまでは書いてないですけれども、あれを見るだけで意識が高まってくるというふうに思っています。少なくとも私は高まっています。
ですから、ぜひ、ああいったところで公開でやりますよというところをもっともっと示していただいておやりいただく、これが運転者のいわゆる交通事故抑止、また安全運転に対する意識を主体的に高めていく部分があるのかなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。今日はこのあたりで。
〇永戸交通部長 先ほどの質問にございました頻度でございますけれども。
昨年の8月に開始して、当初は月2回ぐらいということでやっておったんですけれども、それなりの効果が認められるということで、現在は、日は特定しておりませんが、警察本部の交通指導課と各警察署とで調整しながら、おおむね月に3回設定しております。
〇北川委員 冒頭、遅れてまいりまして、御迷惑をおかけしまして申しわけございませんでした。ひょっとしたら冒頭にお話があったかもわからないので御容赦いただきたいんですが、2点聞かせてください。
1つは、大規模災害等の対策ということを重点事項として上げていただいている中で、昨日、停電のことがありました。災害という形ではなかったのでちょっと見過ごしてしまいそうな気もするんですが、新聞等での報道によると、時間的には2時間ぐらいということで、長い時間、機能不全の状況があったように見受けるんですね。このあたりの実際の状況、それから原因等について少し説明いただきたい。それの対策も含めてです。
それから、それにかかわって、今年度で警察本部庁舎の電源の機能強化の事業を上げていただいていますよね。このあたりは、それとの関係でどんな形に強化されるのか、昨年度の委員会では説明されているんでしょうけれども、少し事業の内容をお聞かせいただきたいのが1点。
それから、2つ目は、少しトピックス的な話になって恐縮ですが、有名なアーティストが薬物の関係でテレビをにぎわしているわけですけれども、ちょっと聞き逃したのかもわかりませんが、今回のいろんな犯罪の認知状況の中ではそういう絡みの御説明がなかったように思いましたので、薬物関係での検挙なりの推移というのが、県内では増えてきているのか、減ってきているのか、全然ないのか、そんな状況を少し教えていただければと思います。
以上2点、よろしくお願いします。
〇塚本警務部長 私からは、警察本部庁舎の停電の関係について御説明させていただきます。
委員御質問のとおり、昨日5月21日でございますが、午前10時57分ごろから午後1時15分ころまでの間、警察本部庁舎の全館で停電いたしました。
原因でございますけれども、これはまだ現在も調査中ではございますが、全庁停電前の午前10時53分ごろから午前10時54分ころまでの間に津市内で停電が発生しておりまして、この津市内での停電発生後に発生してございますので、電気設備のふぐあいによるものではないかということで、さらに調査を行うものとしております。
なお、この停電による影響でございますけれども、商用電源の供給のほうは停電という形で停止されたんですが、非常用発電機のほうが起動しておりますので、110番通報でありますとか無線指令、また、免許更新ができないといった、県民の皆様に直接的な影響というところは認められないところであります。ただ、県警ホームページの中で遺失物の検索等ができるようになっておるんですけれども、そちらの照会ができない状況にはなってございます。
対策のところでございますけれども、先ほど、新たな非常用発電機の整備ということで今年度させていただく旨を御説明申し上げましたが、これは、今使っております非常用発電機が警察本部庁舎の地下にございまして、警察本部庁舎の敷地の一部が浸水域にあるということで、万一浸水した場合には発電機が使えなくなるということから、浸水域から外れるところに新たに発電機を設置しようというものでございまして、今年度、予算が認められておるものでございます。新たに整備させていただきますけれども、今後、同種の事案が発生してもきっちり対応できるように万全を期していきたいというふうには考えてございます。
電気設備のところにつきましても、確認いたしまして、もし必要があれば、また更新を含めた予算要求というのも検討する必要があるかとは考えてございます。
〇別府刑事部長 2つ目の、薬物事犯の関係でございますけれども、検挙状況は、平成25年中、去年ですけれども、1年間の薬物事犯の検挙人員が145人で、前年に比べて22人の増加でありました。うち、覚醒剤事犯の検挙人員が133人、プラス18人で、全薬物事犯の検挙人員の91.7%と、90%強が覚醒剤事犯ということです。検挙人員の4割弱、56人が暴力団構成員であったということです。覚醒剤のほかは大麻等の事件になります。今年3月末時点では、薬物事犯の検挙が22人、これは去年の3月末に比べてマイナス9人になっております。
この傾向なんですけれども、過去10年間の薬物事犯の傾向を見ていますと、大体同じような推移では来ており、高どまりでとまっておりますけれども、覚醒剤とかそういうのはやや減少気味というふうな状況になっております。
ちなみに、薬物関係で問題になっておるのが脱法ドラッグの関係でございまして、これについては、これで検挙というのがなかなか難しいものですから、法律もいろいろ変わってきておりまして難しいところはありますが、この対策も今後、重要になってくるんだろうというふうに考えております。
〇北川委員 電源の関係は、結局、延べどれだけの時間停止になって、停止になった部分というのはどのエリアになるんですか、庁舎的に言うと。
〇塚本警務部長 停電の時間でございますけれども、2時間18分程度になります。エリアでございますけれども、警察本部敷地内の庁舎になります。
〇北川委員 復旧自体は、すぐに戻っているんですよね、商用電源自体は。でも、2時間とまっている状況というのは、新聞報道によると、何か、切りかえがうまくいかなかったというふうなニュアンスで読んだんですけれども、そういう状態が発生したという判断なんですかね。
〇塚本警務部長 商用電源そのものは中部電力からの供給でございますので、委員御指摘のとおり、そこの復旧はしておるんですけれども、建物の中に取り込むところで切りかえる部分がうまく動作していなかったというところでございます。じゃ、なぜというところにつきましては、今、調査中でございます。
〇北川委員 災害時ということではなかったのでそれほど影響がなかったように説明は聞かせていただくんですが、これが災害時でそういう状態だったら、またいろんな意味でトラブってた可能性もあるので、十分、原因を究明していただいて、そういうことが発生しないように留意いただきたいというふうに思います。
それから、薬物の関係では、暴力団関係が4割ということで、逆に6割の方の傾向というと、例えば青少年とか高齢者とか、その辺の分析で何かわかれば教えてください。
〇別府刑事部長 傾向的には暴力団が4割ぐらいなんですけれども、少年につきましては、平成25年中、覚醒剤は4人です。今、覚醒剤の対象というのは一般の方です。全国的にも覚醒剤の押収量は密輸入等で増加しております。
そうしたら何で検挙が高どまりで余り上がっていないのかとかいうのは、やっぱり要因としては、今までは覚醒剤というのは人と人での手渡しで金を払うというのが過去の普通のやり方でしたけれども、今はインターネットを利用した密売であったり、薬物犯罪組織のグローバル化で潜在的になって巧妙化されるようになってきておりまして、なかなか実態がつかめないというところが出てきておるというところがありますので、検挙が増えていないから犯罪が増えていないのかという意味ではないんだろうと考えております。
これは、密売して利ざやを稼いでおるやつらがおるわけですから、その対象はやっぱり一般の方になってくると思います。一般の方というのは、会社員であるし、主婦の方もその対象になってきておるというところです。
〇北川委員 今回、テレビでは芸能人のああいう事案があって、青少年も含めていろんな影響力のあることなので、言い方は難しいですけれども、逆に言えば、ちょっと嫌らしい言い方ですが、啓発のチャンスでもあるので、増加傾向のバックグラウンド的には見えていない部分というのがやっぱりあるのかなというふうに推察されるため、この辺はまたきっちり、取り締まりも含めてやっていただきたいなというふうに思います。
〇別府刑事部長 委員御指摘のとおりでございますので、これは取り締まりと広報や啓発の両面から進めてまいりたいと思います。
今、委員が言われたとおりで、こういう大物と言ったら怒られますけれども、こういう有名人が検挙されると、それなりに報道されますので、反面、広報的にはいい広報になっておるんだろうなというふうに思います。
〇後藤委員 1点聞かせていただきたいんですけれども、先ほど日沖委員のほうから、平成26年三重県警察運営の重点目標の執務の基本方針の中でもちょっと触れられたんですが、その中の「正しく」という部分なんですけれども。
私も新聞報道でしか情報がないんですけれども、昨年度の教育警察常任委員会でもちょっと御説明があったというような話を聞いておりますけど、松阪警察署の統計を修正せず不正処理というのが新聞報道で出ているわけなんですけども、その不正処理というと、正しくないわけでございますが、その執務の基本方針の「正しく」とかかわって、この事案をどのように捉えてみえるのか、ちょっとお考えを聞かせていただきたいと思います。
〇別府刑事部長 まず、この事案の概要でございますけれども、内容的には現在も調査中ではありますが、昨年、滋賀県大津北警察署が逮捕した被疑者について、その前の一昨年、松阪警察署が不送致余罪の事件として検挙状況票、いわゆる統計上検挙したということで検挙情報票を作成しておったということがわかったということであります。松阪警察署は、既に作成した当該検挙情報票をそのままにして、別の事件の認知情報票、これは犯罪による被害がありましたというので原票上つくる情報票ですけれども、これを大津北警察署に提供し、提供を受けた大津北警察署がこの2件に係る検挙情報票を作成して入力した、要は、大津北警察署が、その違う認知情報票で検挙情報票をつくって入力したと、こういうものであります。
一般論とすれば、本県松阪警察署の検挙を取り消して、滋賀県の大津北警察署の検挙として計上すべきところですけれども、そのところに不適切な取り扱いがあったものとして、現在もその詳細について調査をしております。
犯罪統計といいますのは、社会の治安状況、状態を客観的に捉えるもので、そういう目的に加えて、効率的な警察運営の基盤を支えるものでもありますので、現在、本件事案についての調査及び全警察署に対する調査を実施中であります。
評価という意味でございますけれども、松阪警察署が一昨年に検挙情報票を作成したというのは、松阪警察署は窃盗で逮捕した被疑者の自白、それと引き当たり捜査、引き当たり捜査というのは、被疑者を現場へ連れていって、どこでとったんやと言うその引き当たりなんですけれども、そういうふうな捜査に基づいて、不送致余罪事件として検挙情報票を作成しております。その関係で、なぜそういうふうなことになったのか等についても、今、詳細について調査中でございます。
〇後藤委員 その難しい用語等は私もなかなか理解できない部分がございますけれども、今、調査中であるということで、なぜ、こういうふうになったかといいますか、不正処理が行われたのかも調査中ということなんですけれども、このことについて、調査中というのはわかるんですが、三重県警として、この事案をどう捉えてみえるのか、そこをお聞かせいただきたいと思います。
〇別府刑事部長 そもそも、先ほど申し上げましたように、犯罪統計というのは正確に入力というか統計をとるべきものでありますので、こういうふうな不適切な取り扱いがあったということはよくないことであります。
そういう意味で、今後このようなことがないように、各警察署にも今、指導をしておりますし、この手続上のいろいろなことについても新たな通達を発出することとしておりますし、今後、各警察署に対して指導をしていくこととしております。
〇後藤委員 よくないことというふうにお認めになったと思うんですけれども、よくないこととは、言いかえれば悪いことをしたということだと思うんです。まさに、「正しく」というので正しくないような統計上の操作が行われたというのが事実なんだろうと思います。
今後、こういうことがないようにして県民の信頼を回復していただきたいと思うんですけれども、そういった中で、今、調査中ということなんですけれども、一事が万事という言葉もございますので、調べていただいているということなんですが、その調査結果というのはいつごろ出てくるんでしょうか。
〇別府刑事部長 今調査しておるところなんですけれども、これは関係職員が本県の警察官と滋賀県の警察官を含んでおりますし、この2件だけでは済まないと思いますので、全警察署に対しても同じようなことがないか等々を調査しておりますので、ちょっと時間の猶予をいただきたいというふうに思います。
〇後藤委員 2件だけでは済まないということは、ひょっとするとほかにもあるのではないかという想定をされているのかなとも思うんですけれども、時間がかかるというのは、年度内。その辺はいかがですか。全くわからないのか。年度内では長過ぎるのでは。
〇別府刑事部長 ちょっと私に言葉足らずなところがあったかもわかりませんが、今、順次調査をしておりまして、この2件以外に、不適切な統計処理をしていたということは、今のところありません。まだ順次調査をしておりますので、年度内にできるかどうかというので明言はできませんけれども、できるだけ早くしたいと思います。
〇後藤委員 やはりこれだけだよというふうになるようにしっかりと調査していただきたいのと、新聞報道では、若干、統計修正をしているが問題はない、チェック体制を深くする仕組みづくりは考える余地があるというのが県警幹部の言葉というんですけれども、そのあたりの対策的なことは何か。これからなんでしょうか。どういうことを具体的に考えてみえるのか、教えていただければと。
〇別府刑事部長 先ほどのは滋賀県のお言葉ですね。犯罪統計は、全国一律にやっておりますので、滋賀県でも三重県でも同じことは同じでございます。このようなことがないようなシステムづくり的には新たな通達の発出を考えておりますし、今後、各警察署に対する指導も徹底してやっていきたいというふうに思います。
〇後藤委員 滋賀県というのがわからなかったので申しわけなかったんですけれども、いずれにしましても、正しくないことを警察の中でされたというのが事実なんだろうと思いますので、しっかりと調査していただいて、今後、こういうことが起こらないように。やはり統計上の数字がこうだというのが非常に大事なことなんだろうと思いますが、ぜひとも信頼回復に努めていただきたいと要望して、終わらせていただきたいと思います。
〇吉川委員長 ほかにございませんでしょうか。
〔「ありません」の声あり〕
(7)その他
〇吉川委員長 なければ、最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。
〔「ありません」の声あり〕
〇吉川委員長 なければ、警察本部関係の所管事項概要の調査を終了いたします。当局には御苦労さまでございました。
Ⅱ 教育委員会関係
1 教育委員会事務局の組織機構
2 主要事項
(1)平成26年度当初予算【教育委員会関係】
(2)「みえ県民力ビジョン」【教育委員会関係】及び三重県教育ビジョン
(3)県立高等学校の活性化
(4)国における教育改革の動き
(5)学校における防災教育・防災対策の推進
(6)教職員の配置
①当局から資料に基づき説明(山口教育長、信田副教育長、福永次長)
(休 憩)
②質問
〇吉川委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
質問がございましたらお願いいたします。何かございませんか。
〇日沖委員 済みません、できるだけ細かいところには触れんように努力しますが、ちょっと細かいところがあったら御容赦いただきたいと思うんですけども。
学力の向上と、それに合わせてグローバル人材の育成ということで、特に英語コミュニケーション力の向上というものに力を入れていくということを、今年度のというか、これからの力点を置く目玉のように捉えさせてはいただいていますけども、それに合わせて、このたび、学力向上推進監が各地域ごとに目を配っていただくような形で設置されたわけですが、正直、まだこれからなので、これまで説明をいただいてきたのではありますけれども、学力向上推進監の役割というのがまだちょっとぴんとこないところもあるんですが、いろいろな資料や御説明をいただいておる中で思うのは、市町教育委員会と連携して学力向上を目指すということではありますけれども、学力向上に当たって三重県独自の三重県到達度テストというものをつくって取り組むとされていますし、英語コミュニケーション力のほうも県のオリジナル英語教材を使ってやるということですし、また、県として、学力の向上に向けた教職員への研修指導というのにも力を入れていかれるようでございますし、一連の市町教育委員会が独自性とか自主性とか言いながらも、何か県のつくったものなり県の考える方向性なりに合わせてどれだけやっとってくれるか、どんな成果を出してくれとるかというのを監視指導する役割のように捉えさせていただいていますけども、大まかにはそういうことでよろしいんでしょうかということでございます。その辺は、そんなことなんですかということなんですけども。
それと、少し細かくなりますけれども、学力向上に向けてこれまでにもそれぞれ市町教育委員会なり、ひょっとしたら学校独自なり、単体独自でもあったのかもわかりませんけれども、それぞれ、学力の向上についてはこれまでにも取り組まれてきておる経緯もありますので、独自でいろんな知恵を絞って、到達度をはかるテストとかいろんなものを取り入れてやってみえて、それで成果を上げておられる学校なり教育委員会なりもあるようにこれまでも聞いてきておるんですが、三重県到達度テストを一律で取り入れてやるということになると、それはそれでまた効果が上がればいいんでしょうけれども、これまで独自でいろいろ努力して成果を上げてこられたその評価というのはどうなっていくんかいな。その一律のものを取り入れていくという中でというようなところを、あわせて聞かせていただきたいというふうに思います。
それと、英語コミュニケーション能力の向上について、これも教材を取り入れて進めていただくということですけれども、これもまた、この教材で成果が上がっていけば何よりだとは思いますが、しかしなかなかこれ、教育委員会のほうでもそれはもう承知の上やと思うんですけれども、今の日本の英語教育の形の根幹が変わらなければ、この英語コミュニケーション能力の向上というのは、なかなか思うようには上がっていかんように私は思うんです。教職員に、にわか研修でその能力を向上させてもらうとか、そういうことを期待しても、どこまで行けるのかなというふうに思うところもあって、それとか、英検なんかが成果指標になっとったりしますよね。英検というものは、英語コミュニケーション能力の向上の尺度に値するのかなという、英検というものは、これまでの英語教育の延長の上にテストがあって、これから目指すものの尺度にそぐうんかいな、ちょっと違うんじゃないかなと思ったりもするんですけれども、そういうことも含めながら、英語コミュニケーション能力の向上というものを一体どこら辺まで、まあ難しいかもわかりませんけれども、どこら辺まで進んだ、よその国のようにまではなかなかいかないと思うので、どの辺までを現実の話としては思ってみえるのかなということを、この機会にちょっとお聞かせいただきたいんですけれども。
〇山口教育長 3点質問いただきまして、1つ目は、学力向上推進監の役割についてと思うんですが、小中学校教育課長が全体を仕切っとったわけなんですけど、課長の業務範囲というのは非常に広くて、特に地域に教育事務所があった時分は、教育事務所でワンクッションあったわけですが、教育事務所がなくなってから非常に業務量が増えまして、ふだんの教育課程の編成から道徳教育だ、金銭教育だ、消費者教育だとかいろんなことがいっぱいある中で、非常に業務が幅広くなったということから、学力の向上について中心的にやっていただける方を配置したということで、特に市町教育委員会ときめ細かな連携をしていくということで、昨年度も、全国学力調査の活用についてとか、あるいは公表だとか、いろんなことについての意思疎通を図るについて、県のトップダウンではいけませんよねというような話が市町の教育長方からも出ていまして、そのあたりを中心的に担っていただくということで、課長級の推進監を置いたということです。委員から言われていますように、監視するために置くということじゃなしに。ですので、市町教育委員会、小中学校の教員の経験者で校長も経験された方に、今回人事異動で来ていただいたというようなことでございますので、そのあたりは、市町教育委員会を監視するんじゃなしに、連携、協同しながら子どもたちの学力を上げていきたいということで御理解を賜れればと思っております。
それから2点目に、市町教育委員会がこれまで学力向上に取り組んできたけれども、その取組を三重県到達度テスト、仮称でございましたが、それが消すのではないかとか、そういうような危惧があると言われました。
私も教育委員方も、市町の教育委員会なり小中学校なり、現場へ行かせていただいて意見交換をする中で、教育委員とか教育長方から、学力について、基礎や基本のいわゆる定着については、民間の業者テストをやりながら、ドリルをやりながら一定成果があるんだけれども、活用能力の問題をなかなか現場の教員がつくれないということで、ぜひ県教育委員会のほうで活用能力を問う、今、全国学力調査で言うB問題についての問題を提示してもらおうやないかというような話がございました。
そういうことから、夏以降、いろんな教育委員会の方々の意見を聞きながら、今回の三重県到達度テストという名前も、みえスタディ・チェックということで、市町の教育委員会なり職員団体なりも協議しながら、名称だとかあるいは実施スタイルだとか、そういうことを詰めていきまして、今年度やらせていただければということで、そういう活用能力に中心を置いた問題を何とか県が提供して、これまで市町教育委員会がやってみえましたいろんな民間の業者テスト、それを補うものです。
もう一つ、市町教育委員会には、その民間の業者テストをやることが財政的にも非常にしんどいと、保護者負担を求めなきゃいけないというようなこともあるもので、何とか考えてくれないかということも理由としてございました。
3点目は、英語コミュニケーション能力の向上について、どこまで考えているのかということでございました。
特に高等学校については、新学習指導要領が始まってから英語の授業はオールイングリッシュでやりなさいと言われておったわけですが、県の文部科学省から指定を受けた学校においては、オールイングリッシュでやられてなかったというようなことで、文部科学省の視学官が研究指定の調査に来たときに、教育長、ちょっと遅れていますねというような話がございました。これは一つの例なんですが、中学校においてもやはり英語教育というのは大事だと。
私が就職の関係で四日市の中小企業の方と話をさせていただいた例でなんですけれども、教育長、英語は話せやんでもいいけども、東南アジアとか、そういう進出した地域できちんと自分でコミュニケーションをとれるようなそういう人間をつくってほしいんだ、チャレンジ精神を持った、あるいは三重県の四日市を語れるような、そんな人間をつくってほしいというようなことがありました。
そういう中では、英語も一つのツールで、チャレンジ精神で自分の思いをどうやって伝えていくかということが基本にあると私は思っております。できることなら、一言でも二言でも三言でも英語がしゃべれる、そういうような子どもをつくっていく必要があるのではないかというのが、2点目の理由でございます。
3点目は、国のほうは現在、小学校の外国語活動を6年生、5年生でやっておるわけですが、それを前倒しして3年生、4年生からやれないかということで、中央教育審議会へそろそろ答申をかけて、次期の改訂に向けての準備を進めておると聞いております。
そんな中で、小学校の外国語活動をやっておる先生方から、指導力について非常に不安だと。中学校、高等学校になると、英語の教科専任がおるわけでございますが、そのあたりはこれから自分のレベルアップをどうやって図っていくかということでございまして、そのあたりについても研修を打つ必要があるということで、小学校の英語教育については教材をつくってほしいという話がございまして、それを鋭意、もう1学期中にねじを巻いて、今つくろうとしておるところでございます。
英検について、これが本当に尺度に値するのかということでございますが、この英検を尺度にいたしましたのは、実は、文部科学省が全国調査をして英検というものを一つの基準に置いていますので、ダブルスタンダードをつくるということはちょっとどうかなということで、英検を基準に置かせていただきました。
英検というのは、実は昨年度この教育警察委員会で、TOEICとかTOEFLのほうがいいのではないか、英検というのは古いよという話がありましたが、TOEFLとかTOEICになるとちょっと自己負担が非常に高うございまして、TOEFLが1万円ぐらいするんですかね。そういう中で、いきなりそういうものを教職員に個人負担でやらせていくことがどうなのかなということと、それからダブルスタンダード、文部科学省との、調査が2つあるのでということで、今は英検を一つの尺度にしながら、例えばTOEFLで700点、800点という、それは個人的に持ってもらうのはいいんやけどもということで、英検についてはとりあえず置かせていただいておるという、そういう状況でございます。
3点について、以上でございます。
〇日沖委員 幾つか、よくわかりました。私もいろいろと、いろんな先入観の中から、ちょっと言葉も選ばずにしゃべってしまったところがあって、申しわけなかった部分もあるんですけれども、市町と学力向上推進監の連携というのは決してトップダウンではいけないということで、その辺は、本当にいい形で連携しながら、理解し合いながらというふうに理解させていただきますので、ぜひそのように取り組んでいただきながら、結果に結びつけていっていただきたいというふうに思いますし、三重県では、みえスタディ・チェックと言われましたけれども、みえスタディ・チェックも求められる活用能力を中心とした部分を補うということで、これも現場からの求めがあることであって、これもする形でやっていくんだということで理解させていただくようにします。
それと、英語コミュニケーション能力のことですけれども、一部、英検のことなんかは、やっぱりある程度というところも持っていただきながらいくということで、ダブルスタンダードになるとあかんのでという理由があるのなら、いろいろ検証、検討もいただきながら、国等との意見交換もしていただきながら、よりよい方向に進んでいっていただきたいなというふうに思います。
ただ、思うのは、英語コミュニケーション能力ですけれども、やっぱり現実の中で、にわか仕立てで成果を上げるというのは本当に大変なことやと思いますので、ぜひ、現場がオーバーヒートせんように、現実の中でできる範囲で成果を上げていただきたいというのはもちろん誰でもそうでございますけれども、ぜひ、オーバーヒートせんように、穏やかなというか、理解され得る中で、言葉はちょっと難しいですけれども、進めていっていただきたいなというふうに思います。
その点で何かありましたら、もう1回だけ。
〇山口教育長 委員からいただいた件については、私どものこうあるということだけでじゃなしに、検証もしながら改善を加えていくということで、トップダウン、あるいは、みえスタディ・チェックについても、英語コミュニケーション能力についても、机の上だけでの仕事にならないように、現場の意見も聞きながら改善を加えていって、あってよかったな、県がこうやって支援してくれたのでよかったなと思えるようにしていきたいと思っております。
〇吉川委員長 冒頭にも申し上げましたけれども、今日は年間活動計画の作成のための調査ですので、できるだけ簡潔に、お願いいたします。
ほかにございませんでしょうか。
〔発言の声なし〕
〇吉川委員長 なければ、教育委員会事務局の組織機構から2の(6)教職員の配置までの調査を終わります。
(7)グローバル人材の育成
(8)高校教育の充実
(9)学力の定着・向上
(10)地域に開かれた学校づくり
(11)外国人児童生徒教育の充実
(12)特別支援教育の推進
①当局から資料に基づき説明(山口次長)
②質問 なし
(13)安心して学べる環境づくりの推進
(14)学びを保障する人権教育の充実
(15)子どもの体力向上
(16)平成30年度全国高等学校総合体育大会
(17)健康教育の推進
(18)社会教育の推進
(19)文化財の保存・活用
(20)教職員の資質向上
①当局から資料に基づき説明(長谷川次長、中田次長)
②質問
〇吉川委員長 それでは、質疑に入ります。御質問はございませんか。
〇小林委員 最後の教職員の資質向上のところなんですけれども。
初任者研修のところに、「教職に対する情熱と使命感及び教育公務員としての自覚を高め」ということがあるんですけれども、初任者のときの研修だけしかこういうことは言わないんですか。後々、継続して研修というのはしないんですか。
〇中田次長 78ページの表のところを見ていただきたいと思います。
初任者研修だけではなくて、「教育に対する情熱と使命感」、「専門的知識・技能に基づく課題解決能力」、「自立した社会人としての豊かな人間性」、こういったあたりとあわせ、今、委員に御指摘いただいた部分も、それぞれのところで適切に指導、あるいは適切な研修をつくっていきたいと考えております。
〇小林委員 初任の先生もそうなんですけれども、ややもすれば、年数を重ねていくごとにそういう意識が薄れていくような可能性も多々あると思うので、最初に言わせていただきました「教職に対する情熱と使命感」、「教育公務員としての自覚」というのは、これはやっぱり教職を続けておられる間ずっと、一番大切なことやと思うので、これで全てをあれしているんやと言われればそれまでなんですけど、ずっとその思いを持って教育していただきたいなということをお願いします。
〇吉川委員長 ほかに御質問はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
〇吉川委員長 なければ、(13)安心して学べる環境づくりの推進から(20)教職員の資質向上までの調査を終わります。
最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、御発言をお願いいたします。ございませんか。
〔「ありません」の声あり〕
〇吉川委員長 なければ、教育委員会関係の所管事項概要の調査を終了いたします。当局には御苦労さまでした。
〔当局 退室〕
協議事項
Ⅰ 委員会年間活動計画の作成について
〇吉川委員長 次に、委員間討議に入ります。
それでは、本委員会の向こう1年間の年間活動計画作成の検討に入ります。
まず、これから御協議いただく事項の流れについて御説明いたします。
先ほど書記が配付いたしました資料1「教育警察常任委員会 年間活動計画作成について」をごらんください。
これから、この資料の中ほどにあります、2の年間活動計画について協議の部分について、御協議していただきます。
具体的には、重点調査項目の選定、調査の方法等、県内外調査についてを、先ほどの所管事項概要について説明を受けた内容、あるいは課題等を踏まえ、委員間で御協議いただきます。
その後、3の年間活動計画書の作成にありますとおり、本日の協議の結果を踏まえ、私と副委員長で資料2の活動計画書をまとめ、後ほど各委員に配付させていただくという手順で進めていきたいと存じます。
なお、資料2の「教育警察常任委員会 活動計画書」につきましては、活動計画書の様式に、年間議事予定等で既に決定しているもの及び参考として昨年度の本委員会の重点調査項目について記載させていただいたものであります。
では、まず、重点調査項目から御協議いただきたいと存じます。
本委員会の調査事項としましては、資料2の1の所管調査事項のとおりでありますが、年間活動計画作成に当たっては、特に調査が必要な項目を重点調査点項目として調査していくことになります。
先ほど申しましたとおり、昨年度の本委員会の重点調査点項目については資料2に記載しておりますので、協議の際、参考としてください。
では、今後、本委員会として重点的に調査していくべき事項について、皆さんの御意見をお伺いしたいと存じますが、何かございますでしょうか。
〇中川委員 今日の所管事項概要を聞いていて感じた部分で、これを必ずという思いではないんですけれども、例えば警察の部分においては、やっぱり子どもとか女性を守る施策ですね。特に昨年度は重大事案が県内において発生したりしているので、こんなことを、全国的な事例なんかもしっかりと調査して対策を打ったらどうかなと思うし、また高齢者を守るという意味においては、特殊詐欺ですね。これは事案が非常に巧妙化していて、犯罪被害額も増えているということで、やっぱりここなんかも、様々な取組を全国で展開しているとは思うんですけども、しっかりと調査したいなと個人的に思います。
さらには、小林委員がおっしゃっていましたけども、生活道路ですね、市街地とか住宅街、また通学路における安全対策ですかで、ゾーン30とか自動車の専用道とか歩道整備とか、そういったことがあると思うんですけれども、県内の生活道路とか通学路はやっぱりまだまだ整備途中だと思うので、そういった先進事例なんかをしっかり学んで県内に還元していくというかを、これは予算を伴う話ですけども、行ってもいいのかなというふうに思いますね。
教育やと、これは今年度に限らずですけれども、やっぱり学力の向上。ここは知事もずっと強く言い続けているところがあって、予算的にも相当増してきている形がありますね。だから、そこなんかはやっぱり引き続き、だと思うし、それと、それに伴って、今回の所管事項概要ですごく力を入れてきているなというふうに感じたのが、教職員の資質の向上ですね。特に教育力、いかにして教科等を含めて教えていくのか、そして非常に不安を感じている教職員に対してのフォローアップ、こんなところも含めて、教職員の資質の向上で何か力を入れてきているなという感じがするわけですけども、それは実態を認識していただいた上での対策だと思うんですが、こんなところを、予算的な問題等も含めて、今年度力を入れていくべき、また調査していくべき内容として、感じたままに話をさせていただきました。必ずこれというわけではなくて、ほかの委員の意見なんかも聞きながらというふうには思っております。
〇吉川委員長 今、中川委員のほうから、主に子どもとか女性を守っていくような施策はどうやとか、あるいは凶悪事案とか大きなものへの対策はどうだと。それから、特殊詐欺ですね、高齢者対策の。そういった話、生活道路、あるいは通学道路等の安全対策というお話が出ました。それから、教育については学力の向上とか教職員の資質向上というようなものが目立っとったんじゃないかというお話がございました。
皆さんの意見をもっと聞きたいと思いますが、今の委員の方向ともそんなに離れてはいないんですけど私ども正副委員長でちょっと柱として考えてきたものがございますので、それも御参考にして。また、ほかの皆さんの御意見も含めてまとめていきたいと思います。よろしくお願いします。
〔書記資料配付〕
これは本当にたたき台ということですが、学力の向上につきましては、今、中川委員からあった内容と同じような意図でございます。また、県立高等学校の活性化についてという柱もどうかと。これは昨年度来から教育委員会が鋭意取り組んでおる課題でございまして、そういったことはどうだろうかという話でございます。
あと、副委員長にちょっとコメントをひっつけていただければと思いますが。
〇中村副委員長 委員長が1番、2番を言われましたけども、私から3番のところを補足させていただきますと、言葉は違うんですけれども、今日の説明にもあったグローバル人材というようなところの根っこにあるようなことを表現して、社会貢献できる人づくりといいますか、世の中の役に立っているという感覚を学んでもらうというか身につけるというか、幸せを感じる力をつけるというか、そういうニュアンスで社会貢献できる人づくりというのを重点的にやってはどうかなというのがこの3番でございます。
それと、4番は、中川委員の言われました女性、高齢者というのが入ってはいないんですけれども、一番弱者の子どものことを載せてあれば、バリアフリーの感覚と同じで、子どもが安全、安心であれば、高齢者、女性、あるいは一般の人たちにとっても安全、安心な社会づくりになるのではないかという観点から、表現は迷ったんですけれども、「子どもをとりまく」というのを一番の言葉にさせてもらったもので、意味は同じでございます。
先ほど中川委員が言われましたように高齢者の詐欺の件もありましたけれども、スマートフォンの使い方の件とか、防災あるいはチャイルドガーディアンの件とか、そういったものも全て含ませてもらって、こういう表現で、委員長とのたたき台とさせていただきました。
〇吉川委員長 今、正副委員長のたたき台と、よく似た傾向でございますが、中川委員から言っていただいたお考えと、あと、皆さんからもしあれば、こういったことを中心にちょっと御議論いただいて。あるいは、ほかのことででもよろしいですが。
〇北川委員 正副委員長のほうでも調整案ということで書いていただいていて、おおむね賛同させていただく中で、少し意見を言わせていただくと、1番の学力の向上については、これは県民運動として今総力を挙げて取り組んでいることなので、しっかりと議論させていただきたいなというふうには思います。
ただ、一方で、これは私見になりますけれども、いわゆる学力の向上といっても二面性があって、いわゆるトップクラスの優秀な人材を輩出していく、あるいはより伸ばしていくという方向性もあれば、全体の底上げをいかにしていくかという部分も重要なんですけども、どちらかというと前者のほうに力点が行っているようなところも否めなくて、いわゆる相対的貧困率の格差が拡大している中で、やはり学力と世帯の所得なり、これはなかなか取り組みにくい部分ではあるんですが、こういう福祉的な観点での学力の向上についての調査というか、そういうところもぜひ見ていただきたいなというのが1点。
それから、2つ目には、県立高等学校の活性化については、私はこの委員会は出戻りなんですけど、2年前に大変お騒がせいたしまして、ここでは例えば東紀州とか伊賀地域とかそういう地域の方と、そうじゃない地域の協議会が今動いていないところの地域の方で、やっぱりこれには落差があるので、活性化といってもその切り口というか、そこのところをちょっと定めていただかないとと、何を見て議論していくかというのは、計画自体はもうでき上がってしまっていますので、今進捗していますから、どんな切り口で見ていくのかなというのを少し定めていただいたほうがいいのかなというのが感想です。
それから、ここにはないんですけども、私が気になっていて、実は2年前に、県立高校再編活性化と同時に、もう一つ、課題として取り組んでいて解決できなかったものがあって、それは、ちょっとマニアックであるかもわかりませんが、いわゆる発達障がい等の障がいを持っている子どもさんで、小中学校時は普通の学校に在籍していながら、高等学校になると、一般の高等学校へは、入試の壁だとか卒業の壁があって、希望はあるんだけれどもなかなか進めないという、ここを何とかしてほしいという保護者の方の声を皆さん方もよく聞かれていると思うんですが、今回はこの辺の解決も含めて、特別支援教育の計画策定に当たっているんですよね。違いましたっけ。先ほど申し上げたような観点も含めながら、今の小中学校と高等学校のつなぎの部分も含めて一貫した支援というか、その辺の体制づくりみたいなのも見てみたいなというのを、私的にちょっと思うところはあります。
〇吉川委員長 ありがとうございました。ほかに。
〇中川委員 調整案を拝見していて、私も感じるのは、学力の向上については、いわゆるトップクラスのところを見るのか、基礎学力のところでのボトムアップを見ていくのかというところがあると思うんですね。今日も、何か力を入れ始めているなと思うような、例えばSSHとかSGHとかいうふうに言ってるんやけど、これはもう、求められているんやけど、ほっといてもいいかなという感じがしていて、やっぱり本県としては、いかにしてこのボトムアップを基礎学力も含めて図っていくのかというところをやっていくし、そうすれば、やっぱり小学校、中学校を含めて多くの現場が対象になってくるというように思うので、そこに力点を置いてここはやっていってもらいたいな、やっていったほうがいいのかなというふうに思うのと、ちょっと繰り返しになって恐縮なんですけども、学力の向上には、そこを支える教職員の資質の向上なり、教科に対する意識なり、教育力なり、ここが切っても切り離せないと思うので、学力の向上及び教職員の資質の向上と入れるのか、どう入れるのかは正副委員長にお任せしますが、そういうふうにしていただけると、より何かこう明確になるのかなと思います。
2つ目の県立高等学校の活性化については、今、北川委員もおっしゃったけど、私は、これにかけては非常に個別、具体的な課題のような気がしていて、私は北勢地域ですけども、あんまりここに対して注力しづらいところがどうしてもあるんですね。ですから、これは、重点調査項目としてやったとしても、議論の広がりがどれだけ出るのかというのが少し見えづらいかなという感じがしています。もう計画は出ていますので。
それと、社会貢献できる人づくりについては、もう少し教えてもらわんとちょっとイメージが湧かんのやけども。ここはまさしくトップ人材を育てるということなのか、どういう意味合いでこの社会貢献できる人づくりというのを言ってるのかが、教育の現場というのはまさしくこのために教育をしているわけであって、それがちょっと見えづらい。要するに、これをもって何を調査し、何を結論として出すのかをもう少しイメージとして示してもらえればなという気がするんですけども。
〇吉川委員長 中川委員のほうからいろんな御意見をいただきました。
まず、第1弾の、言葉は学力の向上でございますが、くしくも先ほどの北川委員とよく似た発想で、ボトムアップじゃないか、強いほうは自然にもう施策でやっていかれるのでというような御意見でした。
この付近については、ほかの委員はいかがでしょうか。
〇後藤委員 よく言われるように、2つの山ができているとか言われておりまして、上のほうの山と下のほうの山では、やはりボトムアップをしっかりとやっていただくのがよく、また保護者、家庭の収入等も大きくかかわってきたりしますし、その辺のことも含めて調査していただいたらどうかなと思います。
〇吉川委員長 もう1点、県立高等学校の活性化についても、これも北川委員と中川委員とよく似た視点で御指摘いただいたんですけど、これで1件、私のほうからちょっと意図だけお聞きいただきたいなと思うんですが。
個別事案といえば個別事案なんです。ただ、皆さんも御承知のように、この活性化の場合には、少子化の中で生徒が減ってきて、教育効果といった意味、多分経済的な意味も含めて、統合整理というイメージが流れているんじゃないかと思っております。そういった中で、国の方針等で少人数学級であるとか、あるいは学級数の小規模校というような定義もあって、だから、個別の学校のという意味じゃなくて、過疎化、高齢化が進む場合に、そういった物差しの見直し方とかというのがないかなといった意味での提案でございました。今後の皆さんの意見を踏まえてみんなで決めていけばいいことでございますが、意図についてはそういうことでございました。
次に、社会貢献できる人づくりというのがちょっと曖昧なんじゃないかということで、これについて副委員長から。
〇中村副委員長 とても表現が難しいんですけども、学力と並んで、グローバル人材の育成のところに書いてありますけども、主体性であるとかコミュニケーション能力的なもの、学力は学力で備えながら、今度、それを動かしていく能力みたいなものを同じだけのバランスで持っていくのが、三重県の力を育むという中では、私はこれ、両輪のようなイメージで自分はおるわけなんですけども、それのいい事例というか、今までよそにはないことかもしれないけれども、そういったものを調査する必要があるんじゃないかなという趣旨なんですよ。
具体的に言うと、ちょっと自分の好みみたいになるんですが、献血事業なんかは以前にも話をさせてもらったことがあるかと思うんですけれども、そういう機会というかチャンスのところに、子どもたちを味わわせるというか引っ張り出すというか、そういう事業を通じて子どもたちのその能力を引き出すような調査ができればなというニュアンスなんです。
〇吉川委員長 今、中村副委員長のほうから提案の意図といいますか、中身みたいなものを説明していただきました。
この重点調査項目につきましては、後の調査項目にもかかわることから、今日決めたいと思っておりまして、今までの御意見は、学力の向上については、主にボトムアップの趣旨で扱ったらどうかというふうなのが大勢かと聞こえました。
それから、このたたき台の中にない項目で、教職員の資質向上という声が、この場の議論と午前中の議論の中でも出ておりましたので、そこら辺はどうかなというふうに思います。
それから、地域の県立高等学校の活性化の検討につきましては、私のほうでは地域の課題ということも踏まえての定義でございますが、今ちょっと皆さんで、北川委員や中川委員のお話もございましたので、それも含めて、またほかの方もいいとか悪いと、いいとか悪いという表現はおかしいんですけど、あんまり本数が多くてもぐあいが悪いので、よりベターな、そういう形で導いていただければありがたいなというふうに思います。
それから、社会貢献できる人づくりにつきましては、先ほどので御理解いただいたかどうかでございますが、もうちょっと議論していただければなと思います。
それから、子どもをとりまく安全・安心な社会づくりというのは、先ほどの御意見の中での、女性やら高齢者も含めてと、それから道路の安全やらも含めて、この辺は提案の趣旨にも入れておるわけでございますが。
この項目のタイトルをちょっと吟味していただいて、抽出していったらどうかなというふうに思いましたが、このような整理で議論を続けていただければありがたいと思います。
〇山本委員 重点調査項目で今のこの4つがあるんですけど、資料1の2の(3)、参考で、これは何マークというのか。
〇吉川委員長 資料2の……。
〇山本委員 (3)について、年間活動計画書という、参考があるでしょう。私の発言しとる内容がずれとるのかもわかりませんけども、これは何というマークか。
〇吉川委員長 米印。
〇山本委員 米印の昨年度というのは、(1)から(5)まであるでしょう。
〇吉川委員長 はい、そうです。
〇山本委員 そうすると、学力の向上でしょう。それで、安心して学べるというのは、4番目で、これでしょう。特別支援学校、これはいいわ。それで、県立高等学校の活性化、これは2番目でしょう。犯罪抑止と交通安全対策、これはないけども、これって昨年度でやったわけ。というのは、私はその委員におりながら、この感覚がないもんだから。
〇吉川委員長 そうでしたね。
〇山本委員 そうなのか、あなたもそうだ。
それで、新たにこうやって1から4まで上げてもらったんだけど、何を重点……。
〇吉川委員長 昨年度は、この重点調査項目を上げていて、それから教育では、玉城町の田丸小学校に学力の向上の取組で行きました。それから、いなべ市の員弁東小学校に特別支援教育の柱で行っております。それから、県立飯南高等学校に、総合学科の特色を生かしたキャリア教育やとか、そういった視点で行っております。それから、安全、安心の意味で交通管制センターに行っております。
それが県内調査でございまして、それから県外は、特別支援教育についてで、山形県の山添高等学校へ行っております。それから、学力の向上で秋田県教育委員会へ行っております。それから、岩手県に、これは震災からの復興と教育を絡ませた形で行っております。それから、岩手県の警察で……。
〇山本委員 いや、それはいいの。それはそれでいいんだけど。だから、昨年度、そうやって調査して、今回、この正副委員長調整案で1から4までが上がってきたんだけども、もちろん、大事な項目ですから毎年度重点的にやってもいいということはもちろん私もそう思うんですが、あえてこの調整案が出てきたという意味がわからんのやけども、例えば参考にしてくれという意味ですか。
〇吉川委員長 そういう意味です。正副委員長調整案というようなコンクリートしたつかまえ方をしていただかなくても結構でございます。もし皆さんから議論が出なかったときのためにちょっと用意しておいたというぐらいで考えていただければ結構でございます。
〇山本委員 意見が出る前に出てきたもので。大体、人間というのは、こういうのが出てくると、これを土台にしながら議論するという変な、変じゃないけど……。
〇吉川委員長 了解。余りこだわっておりませんので、はい。
ただ、幸いにして、多少の項目の違いはともかくとして、視点的にはよく似ておるかなと理解させてもらっていますので、そういった意味で、今までの議論も踏まえて整理をしながら、またはというボールを投げさせていただいておりますが。
〇中川委員 選挙の年と言うとちょっと言い過ぎになるけど、改選4年目でもあるし、4つお上げいただくんやけども、まあ、2つぐらいでもいいのかなという気もしなくもないし。前回、5つも上げていただいていて、よく1年間で5つやったなというように思うわけやけども。
だから、主に基礎学力というイメージだろうけども、1つ目の学力の向上、及び教員の資質向上というあたりとか、4つ目の子どもなど、まあ社会的弱者と言っていいのかな、そこまで言っていいのかどうかはちょっとわかりませんけど、子どもなど社会的弱者をとりまく安全・安心な社会づくりというあたりぐらいにしといて、あとはどうつくり上げるかでどうかなという感じがしますけどね。
〇中村副委員長 書いていないと視察の選択肢が狭まってしまうというイメージが私にはあるんですけど、それは別に気にしなくてもいいわけですか。
〇中川委員 これと、それ以外にもいいのがあったら、行ったって別にいいのでは。
〇中村副委員長 よく、ここへ行きたいと言うと、重点調査項目でないよと。そういうことをほかの委員会で言われたような記憶もあるもので、そういう意味で間口を広げといたほうがいいのかなという意味もあったわけです、5項目要るかなと思ったのは。重点なんやで、私も中川委員が言われるような、2項目とか、多くても3項目に抑えといてもいいんじゃないかなというのには、それは賛成なんです。
〇中川委員 僕は委員長も副委員長もやったことがないもので何も言えへんのやけど、重点調査項目があって、そこを全く外してほかのテーマで行っとったとなると、重点調査項目が全然入ってへんかったやないかとなるけども、重点調査項目も入りながら、それ以外もやっぱりということで、項目が入っとったというのは、県外調査にしろ県内調査にしろ、別にいいのでは。当然、この2、3についてもやっぱり大事な要素だろうから、そこを調査したのは書いてないからおかしいじゃないかという、そんな議論はないんじゃないですかね。
〇吉川委員長 わかりました。今の中川委員の話も含めて、議論は大分煮詰まってきとるんかなというふうに聞こえますが、学力の向上については上げていくということでよろしいですね。
それから、教職員の資質向上ということについても、いかがでしたか。どうなんですか。
〇後藤委員 わかるんですけども、資質というよりも教員の教育力の向上のほうが、ニュアンス的にやや広いんじゃないかなというふうにちょっと感じますので、そちらの表現のほうが……。
〇吉川委員長 わかりました。
〇後藤委員 もし、取り上げていただくのであればですね。
〇吉川委員長 わかりました。
それから、ちょっと3番を飛ばしまして、4番ですね。4番を、社会的弱者をとりまく安全・安心な社会づくりと。これは非常に広い言葉でございますが、提案といいますか、希望の趣旨は皆含めた言葉かなというふうに思いますのでよろしいでしょうか。
〔「任せます」の声あり〕
〇吉川委員長 それでは、今の話で、少なくとも、学力の向上と、教育力の向上と、4番の訂正版の、社会的弱者をとりまく安全・安心な社会づくりについては重点調査項目に上げさせていただくと。
それから、3番は議論をまだし足らないというか。ただ、これは私の考えですが。
グローバル人材の育成という言葉をつかまえて、英語がぎんぎん光っておるわけです、中身は。それで、グローバル人材とか社会へ受け入れられる人材というのはどんなんやろなといったら、多分、日本人としてのアイデンティティーが要るとか、いろんな人の気持ちがわかるとか、コミュニケーション力があるとかいうのが大事なんかな。
そういった意味でいくと、事例的には、ぴたっとするかどうかは別にして、中村委員が言われたような、喜んで献血をして自分のあれをするとか、これは例え話でございますが、そういう人材というのかなという意味で、グローバル人材の育成と表現は非常に違うんですけども、本当に求められとる人間像みたいなのを、この社会的貢献できるという表現にしたというふうに思っての例え話で挙げさせていただいたということでございますが。
〇中川委員 グローバル人材云々というと、何か、世界に通用する人材というふうに教育委員会が言ってるのと違うかという感じを受けると。これは僕もわかるんだわ。しかし、本来的に今、グローバル人材という部分における社会貢献ができる人材となると、やっぱり主体性を持っている人とか、人間力を持った人材とか、総合力を持った人間とか、そういったところを目指すべきじゃないのというところのほうが本来的には大事なのと違うかと。また対象も広くなるんじゃないかと。まあ、献血に行くかどうかは別やけど、そこをあえて問うてみたいということでしょう。グローバル人材というと、何か、世界に通用する人材オンリーなんだみたいなのは、そうじゃないでしょうということをちょっと言いたいというか、そういうことなんやわな。
〇吉川委員長 そうそう。
〇北川委員 同じことを言うのか、逆さまのことになってしまうのか、よくわからないんですけど、そういう意味合いであれば、学力の向上もそうですけども、後の調査のこと、調査先のことも含めてこの3番を素直にグローバル人材の育成についてとしておいていただくといいかと。中身はそういうニュアンスで共通認識しといてこれにしとけば、何にでも対応できるし、なおかつ、2番目の県立高等学校の活性化であっても通じる部分があるので、2、3をまとめたような形で、もし副委員長がそこは言葉にこだわってるんやったら申しわけないんですけども、そうじゃなかったら、グローバル人材ということで置いていただくと、幅広くなり、委員の意識としては、言っていただくような社会貢献やとか、公に資する人材だとか、そういうスタンスで調査しましょうねという共通認識を持ってもらっていたらいいんじゃないかなというのが1つと、4番目の話で、ちょっと言葉はあれなんですけど、とりまくというのも何か妙な話で、もうストレートに、弱者なり社会的弱者なりを守る安全・安心な社会づくりということを……。
〔「を守るか、そうやな」の声あり〕
〇北川委員 ええ、とりまく社会づくりというのも何か妙な感じがするので、もう直接……。
〔「子どもなど社会的弱者を守る」の声あり〕
〇北川委員 直接的な表現のほうがわかりやすいかなと思ったんですが。
〇吉川委員長 子どもなどもつけますか。
〇中川委員 例示として1つ入れといたほうがいいんじゃないですか、子どもなど社会的弱者をというように。
〇吉川委員長 そうしたら、今の議論の流れの中で、違うぞとか、これのほうがもっと適切じゃないかということ声がなければ、ちょっと集約させていただきたいと思います。
まず、1番に学力の向上についてと。順番はちょっと順不同で。2番に教育力の向上、3番にグローバル人材の育成で、4番に子どもなど社会的弱者を守る安全・安心な社会づくり、この4本でいかがでしょうか。
〔「いや、その1本目と2本目は、もう一緒でいいのと違うのか」の声あり〕
〇吉川委員長 もう一回整理を。そうしたら、3本で、学力の向上及び教育力の向上について、2番目に、グローバル人材の育成について……。
〔「向上が2つでダブるもんで、どちらか、それをちょっと」の声あり〕
〇吉川委員長 ああ、タイトルね。
〔「最初の向上は省いてもいいのかなと」の声あり〕
〇吉川委員長 学力及び教育力の向上と言ったら変ですか。
〔「その辺はちょっと……」の声あり〕
〇吉川委員長 それはよろしいですか。
〔「その辺は任せるので、2人に」の声あり〕
〇吉川委員長 はい。そうしたら、今の3本柱で今年度の重点調査項目といたしたいと思います。
それでは、重点調査項目が決まりましたので、次に、調査の時期、具体的な調査方法等について御協議いただきたいと存じます。
具体的な調査方法としましては、当局からの状況説明聴取のための委員会、参考人招致、県内外調査、委員間討議などが考えられますが、いかがいたしましょうか。
〔「その方向でいいと思います」の声あり〕
〇吉川委員長 この方向で。
〔「正副委員長にお任せします」の声あり〕
〇吉川委員長 正副委員長一任という声が上がりましたので、御一任いただきたいと存じますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
〇吉川委員長 それでは、正副委員長で先ほどの3本柱にのっとって協議をして、調査方法等を取りまとめ、後日、各委員に配付させていただきます。
次に、県内外調査につきまして御協議願いたいと存じます。
まず、県内調査について御協議願います。
調査先につきましては、具体的な場所、施設等までこの場で検討しますと、相手方との調整がつかず、不都合が生じる可能性がありますので、本日は、重点調査項目で上げられました事項から、大まかな方向性、テーマ等について御協議いただくということで御理解いただきたいと存じます。
なお、県内調査の日程につきましては、資料2にもありますとおり、年間議事予定で、7月23日から25日までのうちでいずれか1日、また、8月6日から8日までのうちでいずれか1日で実施することとなっております。本委員会においては、これら2日間のうちのどちらかを、7月8日、9日のいずれか1日に変更してもよいこととなっております。日程の決定については調整を要しますから、後ほど別途協議することといたしますので、御了承願います。
それでは、県内調査の調査内容についてはいかがいたしましょうか。
〇中川委員 重点調査項目中心でいいと思うんですけど、これは可能な範囲でということでいいんですが、今回、健康教育の推進の中の歯と口の健康づくり、これは条例に基づいていますよね。それから、がんに関する教育も条例に基づいている。それから、飲酒運転0(ゼロ)を目指す教育も条例に基づいていると。みえ歯と口腔の健康づくり条例と三重県飲酒運転0をめざす条例はまさしく議員提出条例だったわけですよね。それに基づいている教育を現場で行うということなんですけど、時期の問題もあるので、この条例に基づく教育の現場なんかがもし調査できたら、ぜひ見てみたいなという希望だけ持っています。
だから、これはもう希望として言っときます。ほかの日でもいいんやけど、何か、条例に基づく教育がどう現場でされているか、一回見てみたいなというのをちょっと感じています。
〇吉川委員長 今、中川委員のほうから、条例、特に議員提出条例の実践状態ということで、どうだろうという御提案がありましたが、それも含めて考えさせていただくということでよろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
〇吉川委員長 ほかに御希望があれば。
〔「ありません」の声あり〕
〇吉川委員長 よろしいですか。
それでは、今の中川委員の声も含めまして、正副委員長に一任いただきました。正副委員長で協議の上、調査内容等を決めさせていただいて、後日、行程案等をお示ししたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
〇山本委員 7月8日、9日というのは教育警察常任委員会が優先して調査をする日というふうに私は勘違いしとったんだけど。なぜかというと、夏休みが入っちゃうからというようなこともあるじゃないですか。そうすると、7月23日から25日までといったら、まだ夏休みに入っていないということでいいわけなの。例えば小中学校なんかへもし調査に行くということが決まった場合ね。
〇吉川委員長 小中学校や高等学校を視察する場合には、7月8日、9日で、そのほかの施設、警察やとか何とかかんとかのところは、そういうことで。
〇山本委員 そうでしょう。となると、重点調査項目の中で、どんな文言かは別にして、子どもをとりまく安全・安心な社会とか、学力の向上にしたってそうだし、小中学校を除いた視察ということになってくると、何か偏っていくような感じがするんだけど。そうでもないのかな。私のあれかいな。
〇吉川委員長 一つに、7月8日、9日の行程で今の項目を前提にした調査、それがたまたま小・中・高等学校での視察になるとすると、もう時間的に早くなっちゃうんです。そういった意味では、小・中・高等学校へ行かない調査先とするのであれば、この7月8日、9日を外した日程でも許されると。そうやもんで、ちょっとイタチごっこのようなところがあるのかな。
〇山本委員 いや、お任せなんですよ。お任せなんだけど、学校との兼ね合い、夏休みとの兼ね合いをこの重点調査項目にどう絡めていくかということでお尋ねしただけの話です。別に正副委員長にお任せでいいんです。
〇吉川委員長 それでは、とにかく、日程的に7月、8月のほうへコンクリートする案をつくる場合、できるだけ早く皆さんにお示しすると。その線でよろしいですね。そうじゃない案のときには、もうちょっと猶予をもらうかもわかりませんということで、御了承いただきたいと思います。
それでよろしいでしょうか。
〔「はい。いずれにしても正副委員長で」の声あり〕
〇吉川委員長 次に、県外調査について御協議をお願いいたします。
県外調査につきましては、2泊3日以内の行程で1回実施することができるとされており、本委員会におきましては、5月16日の委員長会議におきまして、11月17日から19日までのうちの2泊3日以内で行うことができるとあらかじめ日程が決定されております。
実施するのであれば、重点調査項目を中心に行うこととなりますが、本日は県内調査と同様に大まかな方向性について御協議願いたいと存じます。実施の場合も含めていかがいたしましょうか。
〔「正副委員長一任」「その方向で正副委員長で調整してください」の声あり〕
〇吉川委員長 正副委員長一任との声をいただきましたので、正副委員長に御一任願いたいと存じますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」の声あり〕
〇吉川委員長 それでは、正副委員長で協議の上、調査内容等を決めさせていただき、後日、行程案等をお示ししたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
以上で、年間活動計画作成に当たって協議すべき事項を終了いたします。
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。
教育警察常任委員長 吉川 新