三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成26年度 委員会会議録 > 平成26年10月3日 環境生活農林水産常任委員会 予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会 会議録
環境生活農林水産常任委員会
予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会
会 議 録
(開 会 中)
開催年月日 平成26年10月3日(金) 自 午前10時0分~至 午後2時8分
会 議 室 201委員会室
出 席 委 員 8名
委 員 長 小野 欽市
副委員長 小島 智子
委 員 彦坂 公之
委 員 大久保 孝栄
委 員 津村 衛
委 員 稲垣 昭義
委 員 山本 勝
委 員 西場 信行
欠 席 委 員 なし
出席説明員
[環境生活部]
部 長 髙沖 芳寿
廃棄物対策局長 渡辺 将隆
副部長 田中 功
次長(環境担当) 岡本 弘毅
次長(人権・社会参画・生活安全担当) 北村 文明
次長(廃棄物対策局) 田畑 知治
参事兼大気・水環境課長 林 秀樹
環境生活総務課長 山神 秀次
私学課長 別所 志津子
文化振興課長 明石 典男
地球温暖化対策課長 内藤 一治
人権課長 中村 弘
男女共同参画・NPO課長 中尾 治光
多文化共生課長 中谷 惠子
交通安全・消費生活課長 黒宮 勇一郎
廃棄物・リサイクル課長 和田 一人
廃棄物監視・指導課長 橋爪 昇
廃棄物適正処理プロジェクトチーム担当課長 中川 和也
人権監 山本 寛二
消費生活監 西川 恵子
RDF・広域処理推進監 和氣 城太郎
その他関係職員
委員会書記 議 事 課 主査 吉川 幸伸
企画法務課 課長補佐兼班長 中西 正弥
傍 聴 議 員 なし
県 政 記 者 1名
傍 聴 者 1名
議題及び協議事項
Ⅰ 分科会(環境生活部関係)
1 所管事項の調査
(1)四日市朝鮮初中級学校の教育内容に関する取組について
(2)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
Ⅱ 常任委員会(環境生活部関係)
1 請願の審査
(1)請願第47号「三重県残土条例制定を求める件について」
(2)請願第53号「専門学校生の教育費負担軽減事業について」
2 所管事項の調査
(1)「『平成26年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について
(関係分)
(2)「事業改善に向けた有識者懇話会」での意見について
(3)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告について
・三重県総合文化センター
・三重県環境学習情報センター
・みえ県民交流センター
・三重県交通安全研修センター
(4)三重県総合文化センターに係る指定管理候補者の選定過程の状況について
(5)新しいみえの文化振興方針(仮称)の策定について
(6)三重県総合博物館(MieMu)について
(7)地球温暖化対策の取組について
(8)第二次人権が尊重される三重をつくる行動プランの年次報告等について
(9)三重県男女共同参画施策の年次報告について
(10)次期三重県消費者施策基本指針の策定に向けた基本的な考え方について
(11)三重県災害廃棄物処理計画(仮称)の策定について
(12)RDF焼却・発電事業について
(13)各種審議会等の審議状況について
【会議の経過とその結果】
〔開会の宣言〕
Ⅰ 分科会(環境生活部関係)
1 所管事項の調査
(1)四日市朝鮮初中級学校の教育内容に関する取組について
①当局から資料に基づき説明(田中副部長)
②質問
〇小野委員長 それでは、御質問等がございましたらお願いいたします。
〇稲垣委員 報告をいただきまして、ありがとうございます。
拉致あるいは竹島の問題、それから歴史教育について、今回は確認ができたということで、予算を執行したという御報告でしたが、この確認作業というか、毎年これはこれからやっていく予定でおられるのか、そのあたりの今後どうされるのかというのをお聞かせいただけますか。
〇田中副部長 確認作業でございますけれども、この拉致問題とか、竹島問題につきましては、私ども環境生活部のほうが、この授業のあるときというのは、常に朝鮮学校とは連絡をとっておりますので、この日に授業があるというのを教えてもらって、そのときには必ず確認という形でお邪魔をしたいと考えております。
歴史教育につきましては、これは毎年こういう形で要請するというのが、ちょっとどうかなというのもありまして、できましたら、この歴史教育についてのその教科書編さん委員会への働きかけというのを今回をもって来年以降は今のところはしない予定で考えております。これをもって、できましたらその補助金につきましては、来年度も予算化をさせていただきたいと考えておりますし、執行についてもできましたら、現地調査はするという前提のもとに執行させてもらえたらなとは考えております。四日市市と鈴鹿市にほかの外国人学校、ブラジルの学校等が2校ございますけれども、そこに対して補助金は6月末に支出しております。朝鮮学校については、今回であれば10月の下旬ぐらいになろうかと思うんですけれども、大分タイムラグもあるもので、できましたらほかのブラジル人学校と同じように、執行できるようにさせてもらえないかなとは考えております。
〇稲垣委員 そうすると、今回この立ち会いへ行っていただいたのは、県と市も行っていたのかなと思うんですけど、どういうメンバーで今回立ち会いをしていただいたのかと、これから来年度以降もこの授業をやられるときには立ち会うという話ですが、同じメンバーで行かれる予定なのか、そのあたりの規模も教えていただけますか。
〇田中副部長 立ち会いは、私もこの竹島のときは行っておりましたけれども、県の関係、あと私学課長等ですね。それから四日市市のほうも、これ実は四日市市の教育委員会のほうなんですけれども、一緒に見学というか、現地確認させてほしいという要請がございまして、一緒にやったところでございます。来年度以降も必ず一緒に行くのかどうかというのは、ちょっと四日市市の意向もあろうかと思います。うちのほうは必ず行きたいなとは考えております。
〇稲垣委員 四日市市議会でも結構いろいろ議論にもなっていたところもありますので、今回は一緒に行ったけど、来年は県が単独で勝手に行ったよとかではなく、しっかり連携をとって、来年度以降も対応いただきたいなというふうに思います。
それから、先ほどの歴史教育のところは、要請を毎年するのはどうかというお話もございました。確かにそれは同じことを要請しても一緒かなという気はするんですが、逆にこの要請を受けて教科書がどのように変わってきたかというのは、やっぱり確認していってもらう必要はあるのかなと思うんですが、そのあたりについてはどうですか。
〇田中副部長 要請をして、すぐ何が変わるかというのは、なかなか正直難しいところはあると思います。ただ、うちとしては、それは継続的に見ていきたいなとは考えております。
〇稲垣委員 継続的に見ていく中で、また議会のほうにも、来年度以降も、この授業について確認いただいたこととか、その教科書がこれからどういうふうに変わっていくのかとか、そのあたりについては、また御報告のほうもいただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇西場委員 今回は議会の要請を受けて、このように取組内容の確認をしていただいて、報告を受けたということで、先ほどのお話で、一定の理解をさせていただくところであります。
先ほど稲垣委員のほうからも、いろいろ今後のことについてお話がありましたけれども、このままの形で継続ということはやっていかないというお話も今ありましたけれども、この拉致問題、それから竹島と歴史教育の問題ですね。拉致問題は、今回の交渉の中で全面解決することを切望するわけでありますけれども、今後この3点のことについて引き続き校内での取組、生徒に対する授業の中で、このような説明を引き続きやっていただくことについては、今後もそのようにお願いしたいという要請だけはきちんとしておく必要があるのかなと、このように思っております。そんなことをできればやってほしいと。いかがでしょうか。
〇田中副部長 来年以降、今年と同じようなやり方でやるということはしないんですけれども、現地確認はもちろんしますし、今、四日市市の朝鮮学校のほうとはいろいろ話し合えるという関係になっておりますので、今後もこのことについてはしっかりとお願いを当然していきたいなと考えております。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〔発言の声なし〕
〇小野委員長 なければ、これで四日市朝鮮初中級学校の教育内容に関する取組についての調査を終了いたします。
(2)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告について
①当局から資料に基づき説明(田中副部長)
②質問 なし
〇小野委員長 最後に、これまで議論された分科会での調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いいたします。
〔「なし」の声あり〕
〇小野委員長 ございませんか。なければ、これで分科会での所管事項の調査を終了いたします。
2 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
Ⅱ 常任委員会(環境生活部関係)
1 請願の審査
(1)請願第47号「三重県残土条例制定を求める件について」
①当局意見陳述(なし)
②質問
〇小野委員長 皆さん方から御質問があればお願いいたします。
〇山本委員 残土条例の件ですけど、会派の中でもいろいろ勉強会等重ねておるわけでございますが、他県のいろいろな状況等が、もし報告できるようなものがあれば、ちょっと一回報告をお願いしたいと思います。
〇髙沖部長 前回、意見陳述させていただいて以降、都道府県、それから土壌汚染対策法を所管しておる政令市に対して条例制定の有無の調査を行って、現在、詳細調査を実施しておりますので、また他部局に対しても同様の詳細調査を行っている状況で、現在、取りまとめ中でございますので、数値的なものはございますけれども、報告させていただくような内容といいますか、特に中まで踏み込んでの報告ができませんので、お待ちいただきたいんですけど、その概数的なものについては報告できる部分がございますので、和田課長のほうから答弁します。
〇和田課長 残土条例に関しましては、現在、他県あるいは政令市におけます条例の制定状況の調査、そしてもう一つ県の中で関係法令の調査をさせていただいてございます。
他県の調査につきましては、まず第1段階の調査といたしまして、全国の都道府県、それから政令市に対しまして、条例制定の有無につきまして調査をさせていただきました。そして、現在、条例制定があった自治体に対しまして、詳細な調査を行っておるところでございます。
ちなみに、全国都道府県、政令市159自治体ございますけれども、残土の規制に関する条例を制定しておるところが53自治体、都合3分の1のところが制定しておるというふうな状況でございました。
条例制定の目的といたしましては、53自治体中、災害防止を目的とするところが40自治体、土壌汚染防止を目的とするところが27自治体、廃棄物の不法投棄防止が16自治体というふうな状況、そのほか無秩序な土砂の堆積防止等々の目的等がございました。
また、条例制定に至った背景といたしまして、管内におきまして土砂の大量持ち込みがあったというところが26自治体、廃棄物の不法投棄事案があったというところが12自治体というふうな状況でございました。
これら実際に条例制定をしている自治体に対しまして、現在、規制内容、それから他法令との関係、取り扱いの実際の件数等を把握するための調査、そして分析を現在させていただいておるというところで、今後取りまとめていきたいというふうに考えております。
〇山本委員 まだいろいろ全国の事例、あと調査中ということでございますので、またもう少し時期が来ましたらお聞かせいただくということで。
こうなってきますと、この残土条例等については、私は引き続き検討していかなあかんかなと、こんな思いをしております。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇小野委員長 なければ、これで本請願に対する質疑を終了いたします。
③委員間討議
〇小野委員長 次に、委員間討議として、本請願に対する委員の皆様の御意見をお願いいたします。
〇山本委員 先ほど言いましたように、まだまだ県当局のほうもいろいろ調査をしていただいているようでございますので、引き続き検討をしていってはどうかなと、このように思います。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〔発言の声なし〕
〇小野委員長 御意見がないようでございますが、今、山本委員から引き続き審査を行ってはどうかという御意見がございましたので、本請願につきましては、引き続き審査を行うことといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
〇小野委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
(2)請願第53号「専門学校生の教育費負担軽減事業について」
①当局意見陳述(髙沖部長)
〇小野委員長 当局の意見があればお願いいたします。
〇髙沖部長 それでは、請願53号につきまして、意見を述べさせていただきます。
専門学校を含む専修学校でございますけれども、これは職業、もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的とする学校でありまして、社会の変化に即応した実践的な職業教育により、専門人材を養成する教育機関として大きな役割を果たしております。これを踏まえて県では専修学校の経常的経費に対する私立専修学校振興補助金について、生徒1人当たり補助単価を毎年引き上げまして、教育環境の充実や保護者負担の軽減を図っております。
また、専修学校のうち中学校卒業者を対象とした高等課程の生徒に対しては、国の高等学校就学支援金、県の授業料減免補助金などにより支援をしていますが、高等学校等卒業者を対象とした専門課程の生徒、すなわち専門学校生に対しては、このような国及び県の支援制度がないのが現状でございます。
このため、今年度、国が設置をいたしました検討会において、専門学校生の授業料等負担軽減について公的支援を実現することが、喫緊の課題であるとされております。
現在、国において平成27年度の概算要求の段階ではありますが、専門学校生の授業料等負担軽減事業を創設し、就学支援の推進を図ることとしております。国において事業の予算が確保されるよう、県として国に対し働きかけを行ってまいりたいと考えております。
②質問 なし
③委員間討議 なし
④討論 なし
⑤採決 請願第53号 挙手(全員) 採択
⑥請願第53号「専門学校生の教育費負担軽減事業について」にかかる意見書案について
ア 意見書案の取り扱い及び審査について
〇小野委員長 ただいま採択すべきものと決しました、請願第53号にかかる意見書案についての取り扱いはいかがいたしましょうか。
〇稲垣委員 正副委員長で、もし案があればお示しをいただければなと思いますが。
〇小野委員長 それでは、今、稲垣委員から正副でということでございましたので、私のほうから意見書の素案をお示しをさせていただきたいと思います。
〔書記配付・朗読〕
〇小野委員長 それでは、この案で御検討をお願いいたします。
なお、この意見書案につきましては、委員会提出の議案として委員長名をもって提出いたしたいと存じますので、あわせて御検討願います。
〔「異議なし」の声あり〕
イ 採決
「専門学校生に対する教育費負担の軽減を求める意見書案」を会議規則第11条第2項により委員長名をもって提出することについて
挙手(全員) 可決
2 所管事項の調査
(1)「『平成26年版成果レポート』に基づく今後の『県政運営』等に係る意見」への回答について
(関係分)
(2)「事業改善に向けた有識者懇話会」での意見について
①当局から資料に基づき説明(髙沖部長)
②質問 なし
(3)指定管理者が行う公の施設の管理状況報告について
・三重県総合文化センター
・三重県環境学習情報センター
・みえ県民交流センター
・三重県交通安全研修センター
①当局から資料に基づき説明(田中副部長、岡本次長、北村次長)
②質問
〇小野委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。
〇稲垣委員 今4つの施設の報告をいただきまして、ちょっと総論的な話なんですが、総合文化センターと交通安全研修センターについては、趣旨のところを見ていますと、管理費のほうが大きくて、事業費が大体管理費のそれぞれ4分の1ぐらいという形になっています。環境学習情報センターと県民交流センターは逆に事業費のほうがかなり大きくて、管理費のほうはそれぞれ環境学習情報センターでしたら130万円程度、県民交流センターでしたら180万円程度ということなんですけれども、この違いというのは何かあるのかなという。例えば、環境学習情報センターとか県民交流センターは人件費が含まれていないとか、何かそういうのがもしあれば、ちょっと教えていただけますか。
〇岡本次長 環境学習情報センターの場合は、人件費は含まれております。ただ、どちらかといいますと、出前講座とか、それからイベントの開催とか、そういう業務での事業費が重なっているという部分が多数を占めているという状況でございます。
〇田中副部長 総合文化センターでございますけれども、これは総合文化センターに限らず全ての指定管理のこの報告もそうだと思うんですけれども、基本的には人件費というのは全て……
〇稲垣委員 含まれていますね。
〇田中副部長 含まれています。例えば、総合文化センターでいえば、事業費よりもそういう施設の管理とかが、金がかかっているということでございますけれども、例えば清掃費であるとか、警備会社の方がたくさん見えますけれども、そういう方々の人件費が全て入っておりません。それは施設運営のほうに全部入っていきますので、その関係で金額が高くなっているという状況でございます。
〇稲垣委員 そこの環境学習情報センター、県民交流センターは、施設の本当の管理費というか、清掃とかを含めたそういうものは含まれていないという考えですか、この管理費の中には。
〇岡本次長 管理費の中には、センターの現場スタッフとは別に、アクティオ株式会社本社からの営業所が間接的に人事的にバックアップしていて、その分についての人件費を支払っている部分は入っているということでございます。
〇稲垣委員 別に人件費はどうこうと細かいことを聞いておるんじゃなくて、要は管理という考え方で、総文とかはそれは施設も大きいんで、8億円ぐらいかかりますよというのはわかるんです。事業費2億円ぐらいですよという多分位置づけになってますよね。そのバランスが、例えば環境学習センターって、この施設が一応ありますよね。というものに対して管理費は130万円で済んで、事業費が3400万円上がっていますということなんです。この違いは何なんやろなということが聞きたいんですけど。同じ施設を管理するという考え方でいったときに、130万円であの環境学習センターを管理できるのかなというのもあって、多分別でお金が、本当の施設の管理は別ですよということなのかもわからない。そのあたりをちょっと聞きたいだけなんですが。
〇岡本次長 指定管理業務のこの事業費の支出部分なんですが、これは先ほど言いましたように、講座とか、イベントとか、それから広報、施設備品の修繕とか清掃、それで人件費も含んだ形での事業費として上げておりまして、この業務管理費という部分については、センターの現場とは別に、アクティオ株式会社本社から間接的に営業の部分で応援が来るもので、そこの部分について管理費として支出を行っている部分ということで御理解いただけますでしょうか。
〇稲垣委員 わからんな。
〇岡本次長 アクティオ本社から営業所は間接的に事務的、人的バックアップをしている部分がございまして、そこの費用として、管理費としてここへ計上している部分ということでございます。
〇稲垣委員 その費用が、仮に130万円としますやんか。それはええんですよ。そのお金がかかっていますと。ただ、あの環境学習センターという施設が四日市市桜町にありますよね。あれを管理していくのには、多分アクティオの人が人的に支援に来てくれたので、管理できますやんか。さっきの話、清掃があったりだとか、壊れたところをひょっとしたら直さなあかんのかもわからんし、いろんな費用がかかるわけですよね。恐らく、それは総文やと約8億8000万円かかるという話で、あの管理費が大きいんですわと。できれば事業をいっぱいやりたいんですけれども、管理にこれだけかかりますよねと、人件費も含めてという部分だと思うんです。
ただ、この県民交流センターにしても、環境学習センターにしても、指定管理を受けたところは努力いただいておるんだろうと思うんです。管理費がかなり安くて、事業を多くやってもらっとるわけですよ。でも、多分施設の管理というのは別であるのと違いますかねという思いも込めながら、ちょっと聞いているんですけど。
〇岡本次長 建物は保健環境研究所と一緒になっていますので、そこの建物の管理とかは、保環研のほうでやっていただいておるというのが現状ですので、先ほど言いましたように、あくまでもこの学習センターのところの事業費というのは講座やイベントにかかったお金とか、施設、パネルとかそういう啓発用の修繕とか、そういう部分と人件費でありまして、管理費につきましては、先ほど言いましたアクティオ本社から応援に来ていただく部分について支払っている部分ということで御理解いただきたいと。
〇稲垣委員 多分そういうこともあるんかなと思いながら、ただこれから県の持っている施設というのを見ていくときに、この指定管理で委託していくやり方というのは、それぞれこういう事業をやってほしいから委託をするというのもあるんだろうと思うんですけど、その施設がどれだけのコストがかかっていてという把握が一方でいるのかなというのを、ちょっとこの報告を見ながら、これだけ見るとわからなかったんで、多分そういうほかの管理でかかった費用はあるんだろうと思うんですが、例えば環境学習センターというのはどれだけのコストがかかっているんだとか、県民交流センターはどれだけのコストをかけているんだ、事業にはどれだけのお金が使えているんだという把握もひょっとしたら何か資料をもらっとるのかもわからないんですけど、そういうコスト感覚というのをちょっと持ってもらうほうがいいのかなと、感じたので聞かせていただきました。
ただ、いずれにしても、できれば管理よりも事業費を少しでも多く捻出する努力というのはやっぱりしてほしいなと思いますので、それぞれの施設について期待もしたいなと思います。
もし、その環境学習センターとか、県民交流センターでそういう本当のコストの面がわかる資料があったら、今日じゃなくてもいいんですけど、またいただけますか。
〇岡本次長 後日提出させていただきます。
〇稲垣委員 よろしくお願いいたします。
〇小野委員長 ほかに御質問ございますか。
〔発言の声なし〕
〇小野委員長 なければ、これで指定管理者が行う公の施設の管理状況報告についての調査を終わります。
(4)三重県総合文化センターに係る指定管理候補者の選定過程の状況について
(5)新しいみえの文化振興方針(仮称)の策定について
(6)三重県総合博物館(MieMu)について
①当局から資料に基づき説明(田中副部長)
②質問
〇小野委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。
〇山本委員 総合文化センターの指定管理者の候補の選定ですけど、先ほど指定管理者の公の施設の管理状況等で、特に総合文化センターについては、指定管理者の自己評価でも3項目全部Aということで、大分安定してやられておるということで、評価しておるんですけど、すると27ページのこの指定管理の選考過程をお聞きしていくと、もう既に9月1日から19日で申請を締め切って、申請者の提出団体も1団体しか、三重県文化振興事業団、いわゆる今の評価のAのこの団体しかないということですから、これからいきますと、指定管理の候補者の決定というのは、この1者でずっと決まっていくという形になるんですか。
〇田中副部長 基本的には、この文化振興事業団で、例えば出してもらっている計画書が仕様書に比べてその要件をきっちりと要求基準を満たしているかどうかとか、そういうのを含めて見ていくということと、あとその中で曖昧な部分があれば、それを若干精査をしていく中で判断をしていくということになろうかと思います。
〇山本委員 実績もあることですので、当然やっぱりこの仕様書に対していろいろ思い入れを入れてされておるということでございますけど、そういうことになっていくと、例えばこの説明を聞きに来た団体が3団体あったということですけど、この辺のところはなかなか新しく入りにくいという面もこれから出てくるんじゃないかと思うんですけど、参考にこの現地の説明会に御出席された団体のところで、ほかはどういう団体が聞きに来られたということ。言えるか言えんかわかりませんけど。
〇田中副部長 団体名につきましては、ちょっとここでは言えないんですけれども、2つにつきましては、主にどちらかというと施設管理が得意なところでございます。ですから、この2つのところとしては、できれば事業については余り得意じゃないもんで、どこかと組んだ上でやりたいということですが、組む条件がうまくいかなかったとかそういうことで、現地説明には来てもらいましたけれども、結果的にはこの申請書を出すには至らなかったということでございます。
〇山本委員 わかりました。じゃ、あともう2点ぐらい。
37ページのところですけど、三重県総合博物館のMieMuでございますが、特に利用状況等では、少し目標をオーバーしておるということで、まあまあいい傾向かなと思うとるんですけども、特に展示館の観覧者数のところで、特別支援学校がたくさん来ていただいたということでございますけど、この辺は何か特典があるのか、それともいろいろ営業していただいたとか、この辺のところと、もう一つは外国語の表示を増やしてほしいということで、一番下に希望があるんですけども、この辺のところも海外からの、もしくは県内に見える外国の方のいろいろな要望かと思いますけど、そのところも状況をお聞きさせていただきたいと思います。
〇岡村副参事 まず初めに、特別支援学校の利用状況なんですけれども、これは整備過程で各種障がい者団体に意見をお聞きしながら整備を進めてきたという経緯がございまして、そういう経緯の中で多分、このMieMuの開館にはかなり注目が集まっていて、実際できてみたらいろいろ行ってみようというふうなことになってきて、特別支援学校の皆さんも来られているという状況かと思います。実際こちらのほうも驚いているというか、多くの利用をいただいていることに、とても喜んでいる状況でございます。
もう1点、外国語の利用についてなんですけれども、外国人団体の御来館に関してなんですけれども、学校団体でいいますと、例えば台湾の学校がお見えになったりとかしております。それから、海外から三重県にいろんな形でお越しになられる。例えば、先日、米国からミッション団の方がお見えになったり、それ以外でもインドからのお客様が見えたりといったとき、あるいは企業のほうで幾つか見えたときに、外国からのお客様に三重県のことをお知らせするのに当館へお越しいただくということで、特に企業パートナーシップの企業がお連れいただくようなケースも結構ございます。
外国語の表記につきましては、今少しずつ増やそうとはしておるところではございますけれども、十分というほどにはまだ進めていくことができておりません。今後の課題と考えております。
〇山本委員 特に外国語の表記につきましては、数が多ければ多いほどいいわけですけど、英語とか、それからあと韓国語とか、近いところではあるかもわかりませんですけど、多いほうがいいとは思うんですけども、その辺のところはやっぱりもうちょっとこれからもいろいろ検討されて少しでも、過去の実績等は余りないんですけど、そんなところを踏まえながら、表記をされるような検討はされたほうがいいんじゃないかなと、このように思っております。
あともう1点ですけども、三重県総合博物館の寄附金のこの額ですけど、今寄附金が83件で6636万円、それからパートナーシップの会員が1234万円ぐらいですか。これ目標はもっと上だったと思うんですけど、この辺のところはどうですか。
〇田中副部長 最初に寄附の6600万円の関係でございますけれども、目標は5050万円でございました。ですから、目標より3割ぐらいは上にいっているということで、この寄附につきましては、少しでも、今でもどんどんいただきたいんですけれども、基本は一回きりというか、最初にいただくものということで、次のこのパートナーシップ会員というのは、毎年1口3万円でございますけれども、継続して入っててもらうということですので、今後はもちろん寄附もそうなんですけれども、パートナーシップの会員を自分のところはやめるとか、そういうことにならんように、きっちりとおもてなしを続けて、情報発信も続けて入ってもらうということと、この部分をさらに増やしていきたいなと考えております。
このパートナーシップの会員につきましては、平成26年度の単年度の目標は211万円でございました。ですから、かなり何倍かいっておるということと、この寄附につきましても、5050万円に対しては3割を超える、実績としては上がっておると。企業の皆さんに御理解いただいて、非常に感謝しているところでございます。
〇彦坂委員 1点だけ教えてください。
MieMuの関係なんですけども、38ページにありますコーポレーションデーということで、今年度、今まで4回開かれているんですけども、参考までに企業の買い取り価格と、これに参加する資格みたいなのは何かありますかということと、結構収入としてはおいしいというふうなイメージを持っているんですけども、今後どれぐらいの頻度で開催していこうとされておるのか。
〇田中副部長 まず、コーポレーションデーでございますけれども、参加資格というのはもちろん企業ということでございまして、もちろん公序良俗に反しないことというのはありますけども、特にそれは定めておるわけではございません。
それと幾らぐらいということでございますけれども、実はこの企業パートナーシップ会員で、年間1口3万円と先ほど申しましたけれども、それを10口以上入ってもらうと、コーポレーションデーの平日1日分を無料にするとか、そういう特典をつけてございます。
金額のほうですけど、まず平日は20万円でございます。それから、土日祝は25万円、ゴールデンウイークであるとか、それから夏休みの期間中については、平日が40万円、それから土日祝が50万円という形で、例えば企業パートナーシップで10口入ってもらっている企業であれば、平日の20万円分の権利をお持ちですので、例えば夏休みの土日祝にやると50万円かかりますので、あと30万円追金してもらうと、そのときにやってもらうと。平日であれば無料なんですけれども、よりちょっと高目のやつをやったら、追い金することによってやってもらうということができておるところでございまして、あと今まで4回あったんですけれど、その入館者数というのは、そこに書いてございますように、ケーブルコモンネットがやってもらったときなんかは、入館者数だけでも5000人を超えたとか、ただちょっとこの百五銀行のときは、ちょうど大雨特別警報が出ておったときでございまして、ちょっと少なかったと。それから、中京テレビのほうも、だんだん入館者数は少なくなってきている状況ではございます。
その館の運営というのを考えた場合に、確かにたくさん来てもらうのに越したことないんですけれども、ケーブルコモンネットとか農協なんかやと3000人、5000人ですもんで、それだけ収入があったのと比べると、それは有料チケットで売れたほうが、経営には寄与したかなとは思いますけれど、たくさんの方に来ていただいて何ぼという世界でございますので、県としてはありがたいなと考えております。
今後は、今のところは予定としては直接入ってはきておりません。今後なるべく入ってもらいたいと。特に冬場なんかは博物館系統は、ちょっと下火になるというのも全国的な傾向で聞いておりますので、そういうときにこのコーポレーションデーなんかで入っていただけるとMieMuとしてはありがたいなとは考えております。
〇彦坂委員 特に今まで寄附とか、パートナーシップ会員でなくても、要は一見さんでもオーケーですよということなんですね。
〔「はい、そういうことです」の声あり〕
〇稲垣委員 新しいみえの文化振興方針(仮称)案について、前回の委員会のときにも示していただいて、いろいろと私も思うところは申し上げさせてもらったんですが、なかなかある程度でき上がってきていますので、これをどうこうするというのは正直難しいのかなというのは感じながら前回も聞いて、基本目標とか、三重県の文化の特徴とか、方向性と書いていただいてあることは、そのとおりやなと感じていますが、前もちょっとこだわっていたのは、こうやって書いている中でも、重点施策で人材の育成と文化の拠点機能の強化と挙げているところが、どうしても前も説明で、文化の機能強化というのは、この文化交流ゾーン、津市周辺だけのことじゃないですよという説明もいただいておるんですが、どうしてもそのあたりの施設整備とか、このあたり中心のいろんな展開というふうなのに力が入るのかなという印象を受けてしまいますので、ちょっとどうなのかなというのは思っていますが、今さら言うてもまた同じですので、これは言いませんけど、前回のときに、私も議論で提案もさせてもらっとった中で、この交流というキーワードのところで、道をいろいろと挙げていただいておって、東海道は別格と違いますかという話をたしかさせていただいて、そのときの田中副部長も、いろいろ検討してみますという答弁をたしかしていただいたかなと思うんですが、ちょっとそのあたりだけ、どういう検討してもらったかなというのが、もしあったらお答えいただけますか。
〇田中副部長 新しいみえの文化振興方針(仮称)案の5ページのところで、下に交流による発展というのがございます。その中で、中間案のときは、その東海道とか伊勢街道とか熊野街道と同列という形で並べさせてもらったと思うんですけれども、ここで古代より都と東国を結ぶ重要な街道であった東海道をはじめということで、この東海道は非常にメジャーなものでありますよという雰囲気を醸し出して一応書いてございます。
〇稲垣委員 文言として反映いただいたのは、今読ませていただきまして、よくわかりまして、東海道をはじめ云々と、たしか23街道あるうちの、前回のときのお話では4つ抜き出してあるというお話だったのを、その中に東海道をはじめと書いていただいたということで、書き方としてはよく理解もさせていただきましたが、これから展開していく中で、ここで書いてもらってあります伊勢、熊野ももちろんなんですが、あるいは東海道をはじめこの道とか、せっかくいろいろ掘り出していただいたものを、より効果的に展開できるようにというので、それを思うと重点的にやるのが、この2つでええのかなというのは、今でも思っていますが、もうそれは言いませんので、ぜひこれから期待をしたいなと思いますので、よろしくお願いします。
それから、博物館のところですけれども、39ページにある7項目の中で、それぞれ現状は報告をいただいておるんですが、この5番目のところの現博物館について県費負担なしで解決策をというところは、これをずっと繰り返し同じことを書いてもらってあるかなと思っているんですけれども、関係機関と協議をずっとしていると。ちょっと進展はしてんのか、書いてあるだけなのか、そのあたりお聞かせいただけますか。
〇髙沖部長 現博物館については、この協議はずっと引き続いてやっておりまして、進展といいますか、協議の中身はだんだん深まってはきておりますが、市とそれから地元の方、所有者、NHK等々のその関係機関で鋭意協議をやっているんですけど、詰めの段階というか、そういうところまで当然まだいってないもんで、いろいろクリアしなければいけない問題が幾つかあって、お互いに、特に県と市との見解をきちっとすり合わせをもう一回しないとだめなところに来ていまして、ただ市は市で都市計画上のいろんな手続はもう進めてもらっておりますので、一定進展もしています。
ただ、いろんなクリアしなければならない地元の問題もまだありますので、今、鋭意検討しておるということで、表現はこういうふうになっておりますけれども、協議を継続していくという表現にならざるを得ないもので、書かせていただいています。
何しろ県費負担をかけない解決策ということで、これが大きな問題ですもんで、ここをクリアするためにはどうするのかというので、非常に苦慮はしておるところでございます。
〇稲垣委員 この7項目の中で、それぞれ課題としては大きいんだろうと思うんですが、この5番は正直本当にどうやってするのかなというのを思いながらも、ただ協議はずっと進めていただいておるということで、このとおり進めていただきたいと思うんですけど、めどというのが大体一応目標は置いておるんですか。例えば、次の知事の任期が終わるぐらいまでには何とかしたいとか、今回は無理やろと思うので、そのあたりは何か考えはありますか、めどとしては。
〇髙沖部長 いつまでも引きずるわけにいかないので、その時期を明示はしておりませんけれども、できるだけ早期にはやりたい、できるだけ早くしたいという思いは持っておりますので、ただその調整はきちっとやらなければいけませんので、それを経た後となると、期限は明示はできないですけれども、早急にというか、少しでも早くやりたいと思っております。
〇稲垣委員 わかりました。期待したいと思います。
それから、最後もう1点。この同じく7項目のところで、2番のところのこの広報体制の強化で、いろいろと本当にやっていただいておるんだろうと思っていまして、その中でこの来館者の数とか、割合とか、この中のアンケートを書いていただいた方の年齢の割合を見ていても、10代というのがやっぱり多くて、本当に10代未満も多いんですけど、やっぱり学校へ行っている子たちが来ていただいておるというのが多いのかなと。
特に、この10代とか20代の子とかですと、そこからやっぱり口コミで広げていったりとか、いろんなことをやるのに、今でいうところのインターネットとかあるいはフェイスブックなどのSNSとかでそういうふうにやっていくというのは、非常に効果があるのかなと思っていまして、今ちょっと見ていましたら、MieMuのフェイスブックページがあって、いいねを押している人が、このページでいくと1562人なんですね。何かこういうのをちょっと一つの目標に置いて、やっぱり魅力的なものであれば、当然来てくれた方たちはフェイスブックでの情報をこれからとりたいと思ってもらえるんでしょうし、逆にそういう10代の子とかには、そういうのをアピールして、これからこの博物館の情報はフェイスブックでとれますよとかでやったりすると、やっぱりその子たちは常に見ながら、おもしろそうなイベントがある、今度は家族で行こうとかいうのに非常に効果的なんじゃないかなというのを感じまして、いろんな当然広報体制やってもらいたいんですけれども、特にこの来館者の状況を見ていると、フェイスブックって非常にいいんじゃないかなと思いまして、そのあたりについての考えがもしあればお聞かせいただけますか。
〇髙沖部長 おっしゃるとおりで、若い人、20代未満の方のアンケートも非常に多いという中で利用も多い状況があります。その広報の仕方も、やはりフェイスブックなりをしっかり取り組んでいかなければいけないなというふうに思っていますので、参考にさせていただいて、しっかりどういうふうに広報すればいいか考えたいと思います。
〇稲垣委員 私もフェイスブックをやっている中で、三重県のでいうと、例えば三重テラスもフェイスブックがあって、三重テラスが何か記事を出すと、大体500件ぐらいいいねってついてくるんですね。この博物館のフェイスブックは、私もなっとるんですけれども、記事が出ると大体100件ぐらいのいいねがついてくるんです。別に三重テラスと比較するわけではないんですけど、やっぱりちょっと少ないなと思って、もうちょっと発信の仕方、特にこの10代の子たちがこれだけ来ているということは、何かやり方あるんじゃないかなというふうに思っていまして、ちょっとそのあたりも研究してもらえるとええのかなと思いますので、何かもしお答えがあれば。
〇岡村副参事 ちょっと参考までなんですが、博物館の評価の仕組みというのをつくっていまして、今年度から評価制度というのをやろうとしていますが、その中の指標でフェイスブックの発信数でいいねの数というのを一応入れております。
確かにおっしゃるとおり、まだまだ少ないなというのはあるんですけれども、それをこれから増やしていくという意味では、特に口コミがかなり来館に関して寄与しているということも、アンケート等で見えていますので、そういう努力をしていきたいと思っております。
〇稲垣委員 学校とかで一回来てもらった方とかに、そういうのでフェイスブックでもやっていますよというのを発信するだけでも、かなり興味を持っていただけると思うので、MieMuはもっと伸びるなという気がしますので、期待したい。今見ていると、三重テラスが一回記事が出ると500件ぐらい、知事のフェイスブックが一番いいねが多いですけれども、やっぱり知事を抜くぐらいのMieMuで頑張っていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
〇小島副委員長 稲垣委員が言われたことにもかかわるかなと思うんですが、MieMuのことです。10代ってやっぱり学校から来ているんかなと思うんですが、この子たちが20代、30代になったときに、リピーターになるかどうかって、すごく大きいというふうに思うんですね。なので、学校が例えば教育委員会との連携やと思うんですが、安易にと言ったらおかしいですけれども、社会見学で行こうとか、ただ行って人数が増えればいいというものではないと思うので、こんなふうに使えるぞMieMuとか、何か学習でこういうことを調べてこうだったから、こういうことを調べるんやったらこうやって使えるよみたいな、そういうものをまとめていただいて、それこそいろんなツールで発信していただくとか、夏休みだったら、例えば親御さんが子どもを連れて行くんだったら夏休みの自由研究かなというふうに思うんですが、こんなことできるぞMieMuみたいな、そういう発信の仕方とか、その学校教育等とも絡めて発信の仕方を考えていただいたら、ただ行くだけではなくて、意味があることがそこでできると。そしたら、その子たちが親になったときとかも、子どもを連れて行こうかなということにきっとつながっていくだろうと思うので、2回目に来てもらえるとか、引き続きの来館を促すような中身というのを、ぜひお考えいただきたいなというふうに思います。要望ですけれども、何かありましたら。
〇田中副部長 社会見学なんかで見えた生徒なんかも、例えばその3階のレセプションルームなんかでいろいろ説明をした上で見てもらうとかやっておりますので、そういう機会を通じて直接学芸員が訴えられるチャンスですもんで、今いろいろおっしゃってもらったように、こんなことができるんやとか、次につながるような説明なり、お願いしていきたいと思います。
〇小島副委員長 学芸員たちが果たす役割も大変大きいと思っていまして、今までの職務内容からやっぱり出ていただかなあかんということが、すごく今回大きいなというふうに思うんですけれども。ポップをつくってもらうとか、いろんなことを考えていただきながら、本当に魅力あるものにぜひしていっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
〇髙沖部長 1点だけ、先ほどの質問に対してですけれども、今現実的にこちらから学校のほうにも出かけていって、生の文化にふれてもらうというか、そういう説明もさせてもらう中で、当然、人材育成ということもあるんですけれども、そういったことも兼ね合わせて、この博物館のよさを含めた全体のことをわかってもらうというか、リピーターにもなっていただきたいし、しっかりと感性を磨いていきたいというか、そういったことで学校へ出かけていく事業もやっていますので、それは引き続いてやっていきたいなというふうに思っております。
〇小島副委員長 それはどなたが行っていただいているんですか。学芸員自ら行っていただいて、自分の言葉で子どもたちに語りかけていただいているとか、そういうことですか。
〇髙沖部長 私が申し上げた例は、プロが現場へ行って、例えば楽器を演奏したりとか、そういったことをやっていまして、そういうパートナーシップ事業というんですか、そういうことをちょっと例として挙げさせてもらったんですけれども、学芸員も行って、説明もやろうと思えばできますし、実際、一部出前講座的なことではやっていますので、両方ともあわせてで。
〇津村委員 ちょっと確認させていただきたいんですけど、先ほど山本委員の質問に対しまして、総合文化センターの指定管理のことなんですが、3団体が現地説明会に出席して、申請があったのは、その中の1団体ということだったと思うんですが、残りの2団体のことについて、施設の管理は得意であるけど、事業についてはちょっと不得意なところがあるので、どこかと組みたかったというような御答弁、御回答されたと思うんですが、それはなぜ申請書の提出がなかったのかということを残りの2団体に確認をされたということなんですか。
〇明石課長 申請されなかったところにお電話で確認をさせていただいたんですけども、そのときのお答えが、今の指定管理の状況から、これを上回るようなサービス提供にはなかなか難しいなというようなことでお返事はいただいております。
〇津村委員 あと、もしよければ前回の応募状況、前回も例えば同じように何件か応募があったけども、実際、申請書を出されたのが1団体だったのか、そのあたりの状況を。
〇明石課長 前回は現地説明会が4者、今回は3者でしたけど、前回は4者。それで、実際応募していただいたのは1者ということです。
〇津村委員 せっかくこの指定管理という制度で、ここにも書いていただいていますように、公正かつ適正に選定するというのがありますので、やはりできるだけ多くの方々がしっかりと申請を出されるような、要するにハードルを下げてくださいという意味ではないんですけど、ぜひそういう形でしっかりと競争できるような形の制度にしていただきたいなと思いますので。
〇明石課長 総合文化センターにつきましては施設も大きいですし、それから施設管理という面も大変ですし、それからあと文化会館とか、男女共同参画センターとか、生涯学習センターとか、なかなか事業も多岐にわたっておりまして、なかなか難しいというところがあります。
募集に当たっては、1者でやるのではなくて、施設管理が得意なところと、それから事業をやるのが得意なところとは、ジョイントベンチャーでもいいですよというようなこととか、あとは地域も県内に限らず全国というようにしておりまして、なるべく多くの方が応募していただくようには、工夫をしているところです。
〇津村委員 ちょっと博物館のことなんですが、資料提供をお願いしたいんですが、今日、今回ここで提出いただいています資料の中には、例えば月別の入館者数の推移とか、入館料の推移であったり、あるいは年間パスポートがどれぐらいの方が登録いただいているのかとか、あとリピート率とか、先ほどの議論の中で当然この施設はお金や人数だけではないとは思うんですけど、半年もたっていますので、そのあたりのわかりやすいような資料をいただけたらなと思うのが1点と、もう一つ、先ほど説明もいただいたんですが、学校別に見てみましても、東紀州地域はゼロということで、今後は増やしていきたいということで、いろいろ取り組んでいただけるというふうに伺ったんですが、実際、関係者の方に聞くと、確かにこの津市近辺の子どもたちは、学校帰りでも何回も博物館に来ているというような話も聞いていまして、それを思いますと、東紀州地域の子どもたちは自然にふれる機会は多くても、文化にふれる機会というのは非常に少ないものですから、やはり今後も積極的に東紀州地域の子どもたちも博物館に来れるように、ぜひとも力強い支援をお願いしたいと思います。
〇田中副部長 1点目の月別の入館者数であるとか、それから観覧料金とか、それはまた後日提出したいと思うんですけれども、パスポートは9月28日現在で5939人に登録していただいているという状況でございます。
それから、学校別につきましては、先ほど申しましたけれども、教育委員会のほうとも連携して、本当に三重県全域がMieMuに来ていただけるように努力していきたいと考えております。
〇津村委員 お願いします。
〇大久保委員 今、津村委員が言ってくれたことの関連ですけど、来週から「祈りと癒しの地熊野」というようなテーマに変わるとお聞きしておりますけれども、それはやはり東紀州地域の学校にとってはなじみの深いことですので、ぜひその点周知というか、広報活動を東紀州のほうにも力を入れていただけたらと思います。その辺は今どういうふうになっているんでしょうか、広報活動としては。
〇田中副部長 今度MieMuのほうでは祈りと癒しの地熊野という、これは熊野古道の世界遺産登録10周年ともかけてやっておりまして、MieMuでもちろん東紀州のほうへPRもしておるんですけど、それに加えて県立美術館のほうでも、これ既に展覧会は始まっていますけど、「カミノ/クマノ」という造形美術の展覧会、これも熊野古道10周年の関係でやっておりまして、あと斎宮歴史博物館でもやっておるんですね。土曜日、明日からなんですけれども、伊勢と熊野の和歌、昔の歌の関係なんですけれども、その3館で、例えばどこか一つへ行ったらほかのところは2割引きになるよとか、幾ら引きになるよとか、そういうサービス制度も今回に限って進めているとかやっておりますので、ちょっとでもたくさんの方が見えるように、熊野古道10周年を盛り上げていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
〇西場委員 文化振興方針について今日もいろいろ説明がありましたし、前回の委員会でもいろいろありましたが、改めて今回打ち出す文化振興方針の一番今までにない特徴的なものがこうなんだというところをもう少し理解したいんですが、今日の説明の中で、特にこの1ページの冒頭の中にあるように、知事の挨拶文の中にあるように、急激なグローバル化の進展の中で、三重県人として自らのアイデンティティーを確立するためにということで、今回この冒頭に書かれておるのは、伊勢と熊野を精神文化の源流であるという捉え方をして、今回の文化振興方針がつくられておるのかなと、こういうように理解をさせてもらうんですが、もしそうであるならば、それが今度のこの中のどういうところに、特徴的に書かれておるのかというのを確認したいんですが。
〇髙沖部長 おっしゃるように、この伊勢と熊野について今回アイデンティティーの源泉ということで、冒頭にも一応定義をさせていただいて、これが今までの記述ではこういうのはなかったというのが一つの特徴になっています。それで、日本の精神文化の源流ということで、例えば5ページで、改めて三重の文化の特徴のところで、頭のほうでは入れております。
ただ、前回も御意見をいただきましたんですけれども、そうであれば全体を通して、もう少し伊勢、熊野についての記述があったほうがいいんではないかという御意見はたくさんいただいておるんですけ・黷ヌも、それはそういう意見として、確かにそうかなということも思うんですけれども、余りにもそれに特化してしまうということではなく、逆に少し伊勢と熊野だけじゃないよという片方の御意見に対しての答えとしては、きちっとそれはそれで捉えた上で評価はしているけれども、全体として流れる精神でとどめておこうという最終的な整理になりましたもので、冒頭のこういう三重の文化の特徴なり、はじめにというところでのアイデンティティーなり、あるいは精神文化の源流という表現で基本的にはとどめておるというのが、最終的な仕上がりになっています。
それについては、さっきも言いましたけども、確かにいろいろ意見はございますもので、全部を踏まえるわけにいかないということで、結果的にはこのような形におさめさせていただいたところでございます。
〇西場委員 何かわかったような、わからんような答えなんですが、わかっているのにやっていないという感じにも受けるんだけど、それは紀州地域、伊勢地域だけじゃない伊賀もある、志摩もあるというようなところでの配慮は当然必要なんだけれども、こういうグローバルな世界の中で翻弄されるというか、非常に見失いがちな自分たちのもとをしっかりと見きわめていこうと、それをまたこれからの生活や経済のもとにしていこうというような精神であれば、それなりのこの方針案の中に骨格が出てこないと、せっかくつくる意味合いがないというような意味でお聞きしたいわけですよ。
もうひと工夫まだできる余地があるのであればしていただきたいなと思うんですが、非常に難しいところであろうかなと思うし、少し専門外のところといいますか、余り詳しくないので、十分な意見ではないかもわからんけれども、神宮や熊野を語るときに、やっぱり神話の世界というのは落とせないと思うんですね。古事記、日本書紀に出てくる部分について。そういうものがあって、初めてこの伊勢の歴史、伊勢神宮があり、そして熊野信仰というのが出てくるんであって、それが少しもうかがいにくいというのは、やはりそういった日本書紀、古事記に書かれておる神話の部分を書ける範囲で、もう少し書いていくべきじゃないかなと、こういうように思うんです。
こういったことについての御検討も最終の中でやっていただければなと、こういうように思っておりますし、12時になってきましたので、余り長くは言っておるといけませんが、あわせてこの三重の文化の特徴の中で、先ほどの説明の中で思うのは、伊勢商人あるいは松阪商人と呼ばれる人たちが、日本橋に江戸店を建ててというようなところは、三重テラスのこのきっかけにもなっておるんだけれども、その点についての記述がきちっと書かれていないなということだし、擬革紙についてはいろいろあえてこうやって書いてもらって、これはこれで結構かなと思うんですが、じゃ、伊勢おしろいは少し書かれておりますけれども、松阪木綿、私の地元、明和町では御糸木綿とも読みますが、こういったものは松阪商人、伊勢商人の江戸進出の中に欠かせないヒット商品であったし、その財源を持って全国へ行くわけなんだけど、こういったところはどうだったんかなと、気になるところでございます。
そんな点についてあえて落とされたことはないかなと思うんですが、もう一つ申し上げれば、伊勢神宮を語るときに、やっぱり斎宮は欠かせないと思うんですね。この斎宮のことは全く1字も載っていないということではないですが、1字ぐらいしか載っていないんだけど、やっぱり伊勢の歴史の重みを出すときに、皇女の部分というのをきちっとこういう文化振興方針の本文のところに書いていくほうが、三重県のアイデンティティーとしては訴えやすいかなと、こんなことも思いましたので、最終ぎりぎりでありますが、改めて御要望申し上げておきたいなと思います。
〇髙沖部長 先ほどの5ページのところで、大きな2番ですけど、交流による発展の中で、伊勢商人等々のこれまでの活躍といいますか、存在というのについては、5ページから6ページにかけて少しふれさせていただいていますので、記述が弱いという御意見は御意見としていただきますが、全くゼロではないという、松阪のこともちょっと書いておりますので、また参考に御意見としては承っておきます。
〇小野委員長 ただいま12時5分でございます。ここで一旦休憩とし、再開は午後1時からとしたいと存じます。
暫時休憩いたします。
(休 憩)
〇小野委員長 それでは、休憩前に引き続き調査を続行いたします。
質問がなければ、これで三重県総合文化センターに係る指定管理候補者の選定過程の状況についてから三重県総合博物館(MieMu)についてまでの3項目の調査を終わりたいと思いますが、よろしいですか。
〔「はい」の声あり〕
(7)地球温暖化対策の取組について
①当局から資料に基づき説明(岡本次長)
②質問
〇小野委員長 それでは、御質問がございましたらお願いいたします。
〇大久保委員 この地球温暖化問題については、県下でもこのように取り組んでいただいているというのが、御説明いただいたわけですけれども、私が一県民として県にお願いしたいなと思うのは、やはり三重県だけで当然やっても温暖化はストップしませんし、近隣諸国といいますか、特に中国とかにやはり温暖化を防ぐために協力を呼びかけるとか、そういう県内ですることは、この内容になるんでしょうけれども、国に要望して国外に呼びかけていくということのほうが大きなことなんじゃないかなと、県に期待するところはそこなんじゃないかなと思うんですけれども、その点については何も書かれていないようですが、いかがでしょうか。書かれていましたか。
〇岡本次長 ここにそういった内容が含まれていないということですか。
〇大久保委員 そうです。
〇岡本次長 例えば、COP21が今度開催されるとか、そういったことも含めまして、また県議会のほうにも情報をきちっと伝えるようにさせていただきたいと思います。
〇西場委員 以前にも同じようなことをお伺いしたり、お願いしたことはあるんですけれども、この条例を通じて、事業者の人にいろんなことを、この温暖化に対する取組を求めるわけですよね。その求める県は、どこまでこうしておるのやということが大事なんであって、民間企業だけにしっかりやるようにではいかんので、自分たちが範を示して、そして皆さんももっと頑張りましょうとか、ともに頑張りましょうと、こういうようにいくべきだなと。今日の報告では、これ県に期待するという数字はあるけれども、県がここまでやっておるという、このグラフはないわけ。事業者はここまでやっておるというデータはあるんだけど、そういうのを参考につけるとか、そういう取組状況、こう把握しておるんやということを出してほしいんだけどね。
〇岡本次長 前にもお答えしたかと思うんですけど、法律のほうで県の実行計画という取組を作成する義務がございまして、それとは別に県自体が事業者として取り組むことについても、そうした計画を立てることになっております。ですから、今回、先ほどの御指摘にもありましたように、そういった情報がなかなか出していないということですので、今後、注意しながら、県が実際、事業者として取り組んでいる実績についても、積極的に出していくように心がけたいと思います。
〇西場委員 お願いしたいんですが、現時点でその報告できる県なり市町がこういう取組をしておるというのが法的に求められて、そういうことがきちっと実績としてあるのであれば、そのデータを後からでもいいので、いただきたいと思います。
〇岡本次長 県のほうはすぐ出せるんですが、市町のほうは取り寄せる時間が要りますので、また後日報告させていただきたいと思います。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇小野委員長 なければこれで地球温暖化対策の取組についての調査を終わります。
(8)第二次人権が尊重される三重をつくる行動プランの年次報告等について
(9)三重県男女共同参画施策の年次報告について
(10)次期三重県消費者施策基本指針の策定に向けた基本的な考え方について
①当局から資料に基づき説明(北村次長)
②質問 なし
(11)三重県災害廃棄物処理計画(仮称)の策定について
(12)RDF焼却・発電事業について
①当局から資料に基づき説明(田畑次長)
②質問 なし
(13)各種審議会等の審議状況について
①当局から資料に基づき説明(田中副部長)
②質問 なし
〇小野委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら、御発言をお願いいたします。
〇西場委員 その他の項目を。前回の委員会でも少し時間をとっていただいたんですが、斎宮跡のことにつきまして、いま一度お伺いをさせてもらいたいと思います。
前回の委員会でお願いした一つが、斎宮跡の保存、県史の中の一番基本であります公有化、それから発掘調査の今後の取組について、全体137ヘクタールのうち今、公有化が40ヘクタール、これは目標とする50ヘクタールのうちの約7割というところの状況、それから発掘調査率が16%ということで、昭和45年から約半世紀近い年月をかけてきておるわけですが、16%というようなことで、この発掘調査をすることによって、解明されてきた史跡の保存活用をどうしていくかということになるので、このあたりをきちっと計画的にやっていく必要があるというようなお願いをしまして、今後その計画づくりの重要性について認識していただいたと思うんですが、その後、部内でどのように検討されて、来年度以降の対応に生かされようとしているのか、いま一度ここで確認と状況を伺っておきたいと思います。
〇髙沖部長 前回、御指摘といいますか、御意見をいただきまして、これまでの計画の進捗も含めて全体の進捗が少し遅れているというようなこともお聞かせいただいて、こちらのほうも今後しっかりやっていかなければいけないという確認はさせていただきました。
それで、おっしゃっていただきましたように、発掘を通じて、歴史的価値をきちっと検証していくという作業をこれまでやってきまして、これは引き続きやっていかなければいけない。その中で今東部の整備を3棟やっておりますけれども、それも一緒のことであって、その発掘調査の中から出てきました平安時代の価値についての再現をさせていただいておるという状況です。
それで、あと発掘調査そのものの進捗について、前回の委員会以降、きちっとどういうふうにしていくかという具体的な検討の細部まではまだ至っておりません。これから予算のことも含めていろいろな議論をしていく中で、きちっと整理はさせてはいただけていますけれども、きちっと前回いただいた意見は踏まえて、しっかり取り組んではいきたいと思っておりますので、いま一度歴史的な価値も含めて、しっかり検討していくということを、ここで申し上げたいというふうに思います。
〇西場委員 改めて決意の方向は聞かせてもらったんですがね、昭和45年に発掘が始まって54年に国史跡に指定されて、137ヘクタールという町の一番の繁華街が国の網をかぶせられて今日があるという、全国でも特異な大きな国史跡でありまして、その当時、私の記憶がちょっと薄いから正確でないかしらんけれども、当初、100年はかかるだろうと、こういうような話だったですよ。そうすると、それでも、何て先の長いことだと思ったんですが、もう半分過ぎたんですね。半分過ぎて、50%ぐらいの解明があればいいですが、16%でしょう。それは財政状況もあるだろうし、いろんなことはあろうかもしらんけれども、その間、史跡の指定をされたところは利活用に大変な支障があって、本来の土地利用はできない、開発ができないという状況ですから、まず基本の調査だけは早急にやっていかねばならんというのは言うまでもない。それは5年後にはこれぐらいと、10年後にはこれぐらいという県の基本的な計画をつくって、それに向かって予算をつけていただくということがないと、進んでいかないことでありますので、ぜひとも来年度以降の発掘のこの進捗管理を行う基本の計画づくりをやっていただきたいと、こういうように改めて計画化してほしいと願うんですが、その点はいかがですか。
〇明石課長 発掘調査は、前回申し上げましたとおり、137ヘクタールのうちの16%ぐらいということで、全体の財政状況もございまして、なかなか今少しずつ進めているというようなところでして、これからどうしたらうまくいくかというのも、また検討させていただきたいというように思います。
〇西場委員 そんなの全然答えになっていない。少なくても検討するなら、前向きに検討するとか、何かなかったらね、こつこつやっていると、検討しますと、そんな話では引き下がれない。
今申し上げたように、あなたは明和町に勤務したことがあって、一番地元のことをよくわかっているんだから、そんなことをそらぞらしく言える立場じゃない。地元がどのようにその史跡と向き合って一生懸命やっているか。しかも、当初と違って史跡の重要性、天皇陛下、皇后陛下まで来ていただくような全国で注目されるような史跡になってきて、地元の理解も深まってきて、史跡とともに生きようという機運が盛り上がっているときだ。こんなときにね、これは県の役割として発掘調査があるんですから、県がやるべき仕事なんですよ。計画づくりについて、もっと前向きな検討を願いたいと思いますが、部長いかがですか。
〇髙沖部長 ぜひしっかりもう一度再認識、前回も私再認識するというふうなことを言わせてもらったと思うんですけども、改めて認識をし直して、きっちり前向きに検討いたします。
〇西場委員 もう一つね、公有化の部分ですけれども、広大な面積のうち50ヘクタールの公有化について目標を持って公有化を進めてもらっておるんですね。これは町が公有化するんですが、国と県の大きな助成をもらいながら公有化していただいておる。文化庁は史跡の重要性を非常によく知っているものですから、地権者の理解、協力があれば、その137ヘクタール全て買い上げてほしいという文化庁の思いがあるわけ。そこを町と県のほうがどういうように対応していくかということにつながるんですけれども、当初は自分の大事な先祖伝来の土地を、そんなに簡単に売ってたまるかという気持ちのほうが強かったけれども、先ほど言ったように、史跡の網がかぶった中で状況が変わってきておるんですよ。思うように開発ができないんであれば、史跡として買い上げていただいて、それを有効な史跡整備にしていただくということのほうが、思いも強くなってきている。でありますから、公有化の計画が1種、2種、3種と分かれておりましたけれども、今やその3種という、すぐさま買わなくていい部分についても、公有化の希望も出てきておると。ここで公有化の計画も一遍見直して、どの部分をどういうように公有化していくかということもあわせて計画づくり、取組づくりを検討していただかねばならん。これは町だけでできないから、やっぱり県が一体となって、この取組をやっていただかねばならない。あわせてこれも要望しておきますから、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
それからもう一つ、前回も言いましたけれども、入り込み客といいますか、この斎宮跡に訪れていただく方々の集客を広げていくということについて、県も町も一体となってやっていただかねばならんということですが、東部整備もできて、いよいよ斎宮歴史博物館も25周年を迎えて、これから新たな取組をしていかねばならんというように思うんですが、これについて来年度以降どのような取組をされるか、今現在、検討されておる内容があれば、いま一度伺っておきたいと思います。
〇髙沖部長 大きな対策というのは、これから検討していくんですけども、今直ちにできる対策として、副部長が午前中説明をいたしましたように、文化ゾーンの一つの県内の大事な施設という位置づけをしておりますので、例えば3館連携してお客様が周遊してもらえるように利便を図るとか、行けばチケットを2割引きするとか、そういう小さな取組かもわからないですけども、具体的な取組を始めようとしておりますので、来年度に向けてはさらに、来年以降ですけれども、含めてしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
〇西場委員 大きな施設で今博物館と、それからもう一ついつきのみや歴史体験館と、この2つがあるんですが、博物館で約5万人、それから体験館で3万5000人、合わせて9万人近いお客さんがあるんですが、もっと集客できる魅力もあるし、方法もあるだろうと思うんです。
私ども北海道の旭山動物園というところへ調査をさせてもらいに行きました。入場者が1日に1人になった、それを頑張って最高で300万人にしたんですよ。違ったかな。ちょっと忘れちゃったけども、それはやり方によってそれほどの魅力づくりをして、お客さんが来るんだというようなことを思って帰ってきたわけでございますけれども、斎宮の博物館においても、当時9万人あったものが約半分近くになってきた。そういう中で一生懸命やっているんですよ、関係者は。しかし、ここはいま一度皆で知恵を出し合って、この努力をしていくべきだとこういうように思うんで、せっかくのこの文化振興方針の中にも、三重県のアイデンティティーをということがありましたけれども、三重県のアイデンティティーたくさんありますけど、この斎宮の持つ魅力や存在というのは大変大きいから、これはやっぱり活用すべきだというように思っておりまして、その点についての取組をしっかりやっていただくことを改めてお願い申し上げておきたいなと思います。
博物館のみならず、体験館のほうについては、奈良、平安時代のいろいろ歴史的な体験ができる仕組みがあるわけですね。そういう体験の中の一番人気のあるのが十二単の衣装を着ることができるという事業が展開されておるんですよ。そういう事業は、しかしこれ平成11年にできて、かれこれ十数年たってきましたので、相当衣装等も修復できないほどすり切れて古くなってきておる。それだけに、今後の集客を考える上で、これも大きな課題になってきておりまして、当初県のほうでつくっていただいたものを今、指定管理で国史跡斎宮保存協会のほうで体験事業をしておるわけでありますけれども、こういったことの存続、拡充を、この機会にやっていただきたいということも考えるわけです。こういった博物館、そして体験館のさらなる事業の展開、拡充、こういうものを力点を置いていただくということをお願いもしておきたいとこう思いますが、この点についていかがでしょうか。
〇田中副部長 今の西場委員が言われたように、斎宮歴史博物館については、平成元年にできて、当初9万人来てもろうとったと思いますけれども。それが今や5万人弱ぐらいになっていると。いつきのみや歴史体験館も合わせて9万人いかないぐらいでございます。ですから、ただ今度は22年度からずっと進めてきて、来年の7月に東部整備がようやく完成します。3棟の復元でございますけれども、9億1000万円ぐらい全体事業費としてかけてつくるものでございますけれども、それができることによって、斎宮歴史博物館、それからいつきのみや歴史体験館、東部整備の区間と、これまでどちらかというと点で捉えていたいろんな地点が、面で捉えるようになります。そういうことも踏まえて、例えばいろんな観光ルートとか、そんなのにも入らないかとか、いろんな検討は今既に始めておりますので、そういう検討の中で、あの地域がにぎわいを取り戻せるように、しっかりやっていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
〇小野委員長 ほかにございますか。
〔「なし」の声あり〕
〇小野委員長 なければこれで所管事項の調査を終了いたします。
3 委員間討議
(1)所管事項調査に関する事項 なし
(2)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし
〔閉会の宣言〕
三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により押印する。
環境生活農林水産常任委員長
予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会委員長
小野 欽市