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まちかど博物館体験レポートvol.12 ~ギャラリー抹茶処・洛庵~
掲載日:2022.03.24

目次
はじめに
ギャラリー
茶室
開館の抱負

館の概要


 

はじめに


 今回は、津まちかど博物館「ギャラリー 抹茶処 洛庵」をご紹介します。
 
 同館は、国道23号沿い、西阿漕バス停の真ん前という好立地にあります。令和3年10月に建てられたばかりの純和風の木造家屋の中に、ギャラリーと茶室を備えました。

 令和4年2月、「津・まちかど博物館もりあげ隊」の委員会により承認され、同年3月より、まちかど博物館として活動を開始しました。

 

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ギャラリー


 建物に入ると、壁一面の大きな展示ケースが迎えてくれます。

 飾られているのは、全て、館長の夫である副館長のコレクションです。

 仕事柄、県内の各地に滞在していた副館長は、お茶とお花の有資格者である館長と結婚する前から、県内で複数の流れが生まれた萬古焼に魅せられていました。茶碗に始まり、結婚後に館長の影響が加わって茶器全般や華道、香道の道具にも広がったコレクション歴は、かれこれ50年にもなります。

 その数は500点以上。その中から50点ほどを順番に展示していく予定です。

 


 ケース内には、茶碗、急須、菓子鉢、皿、鉄釜などの茶器がたくさん並んでいます。

 自身で集めた品々について、副館長は内容や意味を熟知しています。ただ形の美しさなどを鑑賞するもよし、自分の知識で楽しむもよし、ですが、やはり副館長にいろいろ教えてもらうと、さらに楽しめます。

 

 

 



 また、茶室には掛け軸が付き物です。もちろん副館長のコレクションに含まれます。

 展示ケースに掛け軸も飾られています。さらに、ギャラリー横の床の間(寄付:よりつき)にも掛け軸がかけられています。当課職員が訪れた3月には、地元の日本画家・粉川洛木(こがわらくぼく)の桜の絵が飾られていました。直前までは同じ画家の梅と小鳥の絵がかけられていたそうです。季節を意識し、その折々に相応した掛け軸が、約3週間ごとにかけ替えられ、訪問客を迎えてくれます。

 


 お茶にかかわる故人の書籍や書簡(手紙)も集めています。字の観賞に加えて、内容も楽しんでもらいたいという副館長の考えから、専門家に依頼して読解することも行っていて、その内容を教えてもらうのも楽しいです。




 新しい物も集めていますが、より惹かれるのは古い物で、江戸時代から昭和までの品がコレクションの中心ということでした。その中から展示品を選んでいきます。個人のコレクションですから、全て副館長が気に入った物を集めていて、面白い品、個性的な品が揃っています。見ていて飽きません。


 コレクションでは、とくに森有節の「有節萬古」が目立ちました。40点以上収集されていて、令和4年4月から特別展として「有節展」を開催することが決まっています。

 普段の「常設展」ではバラエティーに富んだ展示をしますが、折を見てそういう特集展示をすることを予定しています。他には、川喜田半泥子関連の品を展示する「半泥子展」や、全て急須を展示する「急須展」などを考えているそうです。

 「常設展」は、多くのまちかど博物館と同じように、予約した人のみ入館できますが、特別展を開催するときは、休館日なしで毎日開館するとのことでした。特別展開催中には、気軽に立ち寄れますので、ぜひご来館ください。

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茶室

 同館のもう一つのメインコンテンツです。こちらは茶道の有資格者である館長が教室を開く場所ですが、まちかど博物館を訪れた人もお茶などを楽しむことができます。

 新しい茶室が清々しかったです。また、建物全体にもいえることですが、純和風の部屋の柱や調度の木目が美しいです。とても風情があって落ち着ける雰囲気に包まれます。

 


 お茶をいただきました。

 結婚前からお茶を続けて45年になる館長が、作法に則り点ててくれますが、何の心得もなくても、気を楽にして、専門家のおもてなしにただ身を委ねれば、お茶の世界に触れることができます。

 


 先にお菓子をいただいた後、点てたての抹茶が目の前に運ばれてきます。

 館長が修めた表千家では、抹茶をあまり泡立てないということで、さらりとした口ざわりでした。鉄釜で沸かしたお湯は柔らかく、ほんの少しの苦みがアクセントになって、とても美味しかったです。

 


 正座が辛い人には椅子も用意されています。ご高齢になると足の痛みで茶室から遠ざかってしまう人もいるとのことから、館長が必要を感じたとのことでした。

 そして、茶室の外にはベンチが用意されていました。茶室で生徒がお茶を習っている様子を見学することもできる設備です。着物で見学することを想定して、ちょうど帯の位置にも板が渡らせてあります。土壁で帯がひっかからないようにとの配慮です。

 


 空間全てで本格的な茶道を目指しています。その上で、楽しむ側には苦痛や心労がないように心が砕かれています。茶道には堅苦しく厳しいイメージもありますが、この「まちかど博物館」では、あくまでもてなす側が、もてなすことに真剣に取り組んでいる、そんな風に感じました。

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開館の抱負


  茶道を学んでいた館長と、茶道具をコレクションしてきた副館長が、お互いに影響を与え合いながら、それぞれの趣味を突き詰めて、長い時間が経ちました。館長は茶道と華道の有資格者となり、副館長は茶道具類を約500点集めました。そこまで長く続いた理由を尋ねると、お二人から「続けるものがないと人生に潤いがないから」という答えがありました。そして、副館長が集め、館長が実際に使うことで、お互いメリットがあったとお二人は楽しそうに笑っていました。

 そうやって培ったものと集まったものを、自分たちで楽しむだけでなく、多くの人と分かち合いたいと、この茶室とギャラリーを作りました。


 館長と同世代の女性には教養としてお茶をたしなむ人が多くいますが、結婚や子育てなどの様々な事情で、ほとんどの人が続けられていないのが実情です。そんな中、館長がずっとお茶を続けたのは、お茶室の空気感が好きだからでした。仕事や生活のストレスで疲れた心を、お茶は本当に癒してくれました。そんな安らぎを、多くの人にも感じてもらいたいと思っています。

 副館長は、茶道を、和の文化の集大成だと語ります。お茶の点前(てまえ)はもちろん、茶室、庭、掛け軸、茶碗をはじめとする茶道具など、茶道を形作る全てが、和の文化で彩られています。生活様式が変わる中でも、茶道は日本の伝統文化を色濃く伝えていると考えています。古い物を集めるのも、今の物にはない魅力と歴史が感じられるからです。

 館長たちは、お茶を通じて、日本の文化を、若い人や外国の人にも触れてほしいと願っています。いろんな人にまちかど博物館に来てもらって、何度もリピートしてもらいたいとおっしゃっていました。


 少しでも多くの人に来てもらいたいと、博物館の立地に、国道23号線沿いという訪れやすい場所を選びました。大変な量の車が行き交う国道ですが、一歩館に足を踏み入れると、不思議なほど落ち着いた空気になります。

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館の概要


ギャラリー 抹茶処 洛庵
小笠原尚美(おがさわらなおみ)館長

津市幸町15-25

電話
090-2263-3940
059-225-0252(留守番電話・折り返しのため要連絡先)

FAX
059-225-0252

国道23号線沿い 西阿漕バス停前
駐車場4台

特別展期間中は休館日なし 10:00~16:00
常設展の観覧は要予約(日時応相談)

特別展期間中は予約不要
それ以外の期間は要予約

希望者に抹茶・菓子の接待(有料)
予約にて初めての茶道、生け花の体験をしていただけます。




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本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 文化振興課 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2176 
ファクス番号:059-224-2408 
メールアドレス:bunka@pref.mie.lg.jp

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