現在位置:
  1. トップページ >
  2. 県政・お知らせ情報 >
  3. 知事のページ >
  4. 知事定例記者会見 >
  5.  知事会見 会見録 令和7年6月13日
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  総務部  >
  3. 広聴広報課  >
  4.  報道班 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
令和07年06月17日

知事定例記者会見

知事定例会見録

令和7年6月13日
於:プレゼンテーションルーム

 

発表項目等 

 

質疑項目

  • 発表項目等に関する質疑
  • 生理用品の配布
  • 政府備蓄米の放出
  • インバウンド誘客
  • マダニ媒介のウイルス感染症
  • 南海トラフ地震による災害廃棄物量
  • 参議院議員選挙
 

発表項目等

(知事)(知事)私から1件発表させていただきたいと思います。道路啓開計画、これ災害の起きた後の、主として地震関係でもありますけれども、道路啓開、道路を開いていくということでありますが、今までは東日本大震災の時にやったような、くしの歯作戦、内陸側でダメージが少ない道路から海側の道路を開くために、こういうふうな形で道路を開いていく作業をしますということを、実は三重県も決めておりました。後で詳しく言いますけれども、今回は実は山側も同じような話があるよね。これは東日本の時ではなくて、能登半島の地震の時です。それを受けて道路の開いていく啓開計画というのを見直しました。今日付で見直しをしましたので、それを公表させていただくというものです。災害起きますと、まず、道路は被災地の辺りを使えなくなります。三重県どうするかっちゅうと、他の震災被災地もそうなんですけれども、空中輸送になります。人も、それから物資も、ヘリなり航空機から物を落とすということ。それからヘリで吊り上げ救助をしたり、救助するための人がロープで降下をして救助する、こんなことが基本なんですけど、これでは物量とか、あるいは人流、全然数足りないんです。だから、一刻も早く道路を開くというのが大事です。三重県の場合は東側が海なもんですから、この海も使います。海路・航路を使って、例えば海上保安庁の船だとか、災害の度合いによっては、東日本の時にそうやったように海自の船を入れていくということもあり得ます。ただ、海やから簡単に行けるやろって思っておられるかもしれませんけど、そうでもないんです。実は大きな災害の時は海中の地形がだいぶ変わりますんで、まず海中地形を確認してから入れるか入れないか。これはレーダー測量機能を持っている海上保安庁の船とか海自の船がありますんで、そういうのを使いながら入れるかどうかを確認して、まず空、次海、そして開かれたら道路と、こういうことになっていくわけです。三重県はそういう対応しようということを決めておりますけれども、そのやり方が東日本の時にくしの歯作戦という形で、内陸の道路を使いながら沿岸部の道路を使えるようにしていくということでありました。ところが、能登半島地震の時に、内陸の道路、これも影響を受けると、土砂崩れとかもありますんで。従って、山側の道路も啓開計画というのがいるよねということでありまして、今回それを定めるということにしたということであります。これによって、例えばもちろん北からも応援に来てくれるし、南からも来てくれるかもしれません。ただ、このあたり、同時被災する可能性があります。そうすると、例えば日本海側から奈良県を通って救援に来ていただけるとか、あるいは京都通って救援に来ていただける、こういうルートもきちんと作っていく必要があると。広域受援ルートが確保できるということと、そして山間部の道路を開くようにすると孤立集落も少なくなっていくという、これは物理孤立です。県はこの間も発表させていただきましたけれども、物理的な孤立はある程度出てくるのは、しょうがないと。情報孤立せんようにということで、スターリンクの配備だとか衛星電話の配分をしていますが、かつ物資が足りなくなったら医薬品とか、その時は物件投下を航空機からしますし、急病人が出た時は吊り上げ救助しますけど、それよりは道路を開いて救急車が行けるようにした方がいいということで、こちらの方がよりいいもんですから、孤立集落も少なくなっていくことがあるということでございまして、追加ルートを今回公表したと、こういうことであります。私からは以上でございます。
 
発表項目等に関する質疑
 
三重県道路啓開計画の改訂
(記者)私の方からいくつか質問させていただこうと思いますが、まず、これ基本的な確認で、今日付で改訂したというのは、今日付で改訂し、運用も始まったみたいな、そういう認識でよろしいんでしょうか。
(知事)いいですか。
(県土整備部)まずは、この山側のルートを位置付けということで本日させていただきましたが、具体のところにつきましては、これから詰めていく部分もありますので、そこは引き続き進めていくという形になっております。
 
(記者)いただいている資料の2枚目にルートをピックアップしていただいていますけれども、今回の見直しでこの箇所が道路啓開の計画に新たに加わったと。
(知事)そういうことですね。
 
(記者)もうこれ、ここに書いてあるやつが加わったということで。
(知事)そういうことです。
 
(記者)実際に災害が起きたときに道路啓開に当たった県が果たす役割というのはどうなってくるんですか。
(知事)これは道路の管理者がそれぞれの道路を啓開するというのがポイントになってきますので、ここで書いてるのは国道の三桁ですから、三桁は県管理ということになりますので、県として責任を持ってここを啓開をしていくということなんですね。
 
(記者)災害時にいち早く啓開をするために、業者との連携とか、そういうのは事前に。
(知事)とっても大事であります。具体的な部分はこれからになっていきますけれども、基本はやはり事業者さんに動いてもらわないと、建設事業者の方々にやってもらう。我々としては実動部隊がないので、そういう意味では、これから微調整していきますけれども、お願いをするということになりますね。
 
(記者)詳細は今後まだ詰めていくということですけども。
(知事)そうですね。
 
(記者)例えば明日、明後日に災害が起きた場合に、その道路啓開というのはどういう対応になるんですか。今回のこの会見を受けて。
(知事)今まで作ってるのが、海の道路を啓開をするということになりますね。併せて、おそらくこの山側の道路、崩れたところについてはどういう対応するかってのは、その時に考えてやっていくということになります。明日途端に起きればということですね。今日明日。どうぞ。
(県土整備部)くしの歯作戦といった、沿岸部の方につきましては、一定どこの業者が、どこを啓開するっていうのが決まっておりまして。
(知事)もう決まってるんです。そうなんです。
(県土整備部)山側についても、それぞれの地区で検討を進めておりますので、決まっているところ、確実に決まってないところもありますが、一定着手できるのかなというふうに思っております。
(知事)ということで、ご安心をいただきながら、さらにそこを詰めていくということですね。
 
(記者)改めて知事として今回のこの見直しを受けて、どういう効果とかいうものを期待されているのか、そのあたりの考えを。
(知事)今までも申し上げてましたけど、災害対応ってやっぱり事前防災がとても大事というふうに申し上げてました。これもその事前防災のうちの重要なものの一つです。人命救助にも大事ですし、人命救助72時間には間に合わないかもしれませんけど、その後の避難者への対応については、道路がものすごく大きな力を発揮をします。従って、事前に災害が起きることを予想して対応を考えておくという今回のやり方、とても大事なことだと、県民の命を守るために大事なことだと思います。
 
(記者)今回のルートを見ていると、どちらかというとその災害復旧活動をスムーズに進めていくためのものであって、例えば孤立地域の解消であるとか、その辺りの狙いというのはどうなんですか。
(知事)もちろん、孤立集落解消のための狙いもあります。山の中ですと、道路が1本もしくは2本しかなくて、それが土砂崩れなんか通れないということになれば孤立化しますから、道路を開いていくことによってそれが解消されるということですね。
 
(記者)これまでは海側の沿岸部の計画は盛り込んでたということですけども、内陸部のやつを加えて、この道路啓開計画については、もう現時点ではほぼほぼ完成しているという、そんな認識ですか。
(知事)大枠については、これが固まってくれば、ほぼほぼということなんですけど、災害はどんなものが来るか分かりませんので、他でまた災害が起きた時にそれを取り込んで改良していく、改善していくというのがあり得ると思います。それから、実際に災害が起きた時に、この計画通りにいくかどうかはよく分からないところがありますから、その時の応用問題で対応していくというのが必要と思われます。
 
(記者)今回山側のルート追加されたんですが、このルートはどのようなタイムラインで、どれくらいの時間を目標に展開されていくのか、そういう時間軸の計画もあったら教えてください。
(知事)補足をまたしてもらいますけれども、災害が起きますと、そうすると、まず人命救助で動く部隊がありますと、それは建設業者の方にお願いするところもありますけれども、それが一段落したら、道路啓開あるいはその同時並行で、例えば人命救助を必要な地域で道路が崩れたということであれば、直ちに道路啓開の作業に入っていただくということになると思います。補足があれば。
(県土整備部)沿岸部の計画でいきますと、ステップ1ということで、まずは高速道路を啓開します。続いてステップ2ということで、沿岸へ向かうルート、緑のルートになりますけれども、開く形、最後に沿岸部をつなぐルートでステップ3となります。今回の山側ルートの時間軸につきましては、実はこれからどのタイミングでというのは詰めていくという形になっております。
 
(記者)今回設定されたルートは少なくとも何時間以内に最低限通れるようなとか、そういう計画はまだ決まってないということですか。
(知事)それは海側も含めて。
(県土整備部)すみません、説明漏れました。ステップ1については、概ね一日をめどに、ステップ3までを三日をめどにということで今計画になっております。山側についてもその近いところで設定していくのかなというふうに考えております。
 
(記者)もう1点すみません。海側の道路啓開ルートがいつ頃から検討されて、いつ頃今回と同じような形で追加されたのか。
(知事)分かりますか。
(県土整備部)はい。東日本大震災を受けまして、平成24年にまず策定されました。その後、毎年ブラッシュアップ、改訂を繰り返しておりまして、現在に至っておるという状況です。
 
(記者)海側の道路啓開計画が作成されたのは20。
(記者)平成25年、西暦で言うと。
(知事)2012年かな。東日本の翌年でしょ。2012年やね、はい。
 
(記者)能登半島を踏まえたということとはいえ、能登半島地震が仮になかったとしても、以前から山側のルートも災害時には寸断されたり崩落する可能性は。
(知事)ありましたね。
 
(記者)十分に想像できたのかなと。
(知事)そうですね。
 
(記者)思うんですけど、これはやっぱりその東日本があったからということで、当初の計画は海側中心になったということなんですか。
(知事)それはそのとおりですね。ダメージの度合いがやっぱり津波でかなり大きかったですからね。多分、津波が来ると山側も痛みますけど、山側の痛みと比べて海側が大きいんで、それでまず海側をということになったんだと思いますね。
 
(記者)能登半島を受けてという話ですけど、例えばこちら側から孤立した集落に行くという道路でありつつも、逆に言えば西側から東側に応援を受けるルートにもこれはなり得るということ。
(知事)おっしゃるとおりです。その通りです。広域受援ルート、皆さんにお渡しした紙の2枚目に書いてあるのもそういうことですね。
 
(記者)基本的なことで恐縮ですが、どういった観点でこの山側の道路啓開ルートを策定したか教えていただけますでしょうか。
(知事)先ほど申し上げたように、受援をするときに山側の道路を使う可能性もあるということ、それから、山側の道路は災害によって崩れる可能性もあるということですね。
 
(記者)言い方が悪くて申し訳ない。いろいろ山側にも道路がある。
(知事)なぜそれを選んだかということ。
 
(記者)黄色のルートを選ばれた。
(県土整備部)まず緊急輸送道路の中から、隣県につながっている道路というところで、今回は設定させていただいております。未改良区間については、そこから除いとるということで、この路線を挙げさせていただいております。
 
(記者)そうすると、おそらく奈良県なり、和歌山はあるか分かりませんけど、同じようにこの啓開計画を作っているという理解でよろしいでしょうか。
(県土整備部)概ね隣県の方についても、つながっていくところは優先して道路啓開するルートになっております。一部、そういうふうに定められていないところについては、今後協議をしていくという状況でございます。
(知事)和歌山県、奈良県も一緒にこれ計画を作ってるのかな、同じタイミングで。違うよね。
(県土整備部)タイミングは異なります。
(知事)ただ、これ中部地方整備局でやってくれてますんで、場合によると近畿整備局とつなぎをしてもらう必要があるかもしれませんけど、おそらく和歌山とか奈良でも同じ必要性はあると思いますので、今後作っていただけると思いますし、三重県のこの山間部の道路については、隣県と相談しながら作っていくということになります。
 
(記者)すみません、この点線になっているところはどういったことなんでしたっけ。
(知事)点線。
 
(記者)黄色の点線が。
(知事)これ未改良区間。どうぞどうぞ。
(県土整備部)点線の区間は、伊賀管内。伊賀市、名張市の部分になりまして、これまで沿岸部で進めておったものですから、そこについては、地区検討会っていうのがまだ組織されてなくて。これを組織をしまして、今後検討を進めていくという形で、ルートとしてはこれを前提に進めるという形で破線としております。
(知事)他の実線部分に比べると、まだ計画段階として成熟しきっていないという感じですかね。
 
(記者)地元との協議がまだ済んでいないという理解で。
(県土整備部)一定検討会を組織しようと、地元の市とも話はしておるところでございます。
(知事)これからということですね。
 
(記者)国交省さんとの同時発表っていうことになっているのですね。
(知事)そうですね。
 
(記者)啓開計画を作った主体というのは県になるのか、それとも国交省さんも一緒にということになるのか。
(知事)一緒にということだと聞いています。
 
(記者)くしの歯作戦の模式図でいくと、縦軸があって、横にどんどん伸びていくんだと思うんですけれども、いわゆる縦のラインになる道路というのは、海側の啓開計画を作ったときに指定した、ステップ1がもう既に開けていることになっているので、ステップ1の後に黄色い線のところが横に延びていくような。くしの歯のイメージで、今回の新しく考えるという理解でいいんですか。
(知事)くしの歯は青を先に開通させて、緑を開通させて、赤にと。こういうイメージですよね。黄色いところの開通の仕方、そういう青、緑、赤を使うかっていう。
(県土整備部)今回、山側ルートについては、最初のステップ1、青色の部分については広域受援の高速道路になります。今回設定する部分も広域受援を目的としておりますので、ステップ1に近いところもありますし、それぞれの孤立集落に行く形もありますので、くしの歯に当てはめるとというと、なかなか難しいところもあるんですが、ステップ1を補うようなルートにもなるのかなというふうに考えております。
(知事)やり方はこれからではありますけどね。ちょっと海沿いの考え方と、若干違うかもしれませんね。山の中は、並行して走ってる道路があるかどうかっていうのがありますね。
 
(記者)大変恐縮なのですが、大体の道路が隣県までつながっているんですが、一つだけこの368号線ですかね。道の駅美杉までで止まっているというのは、どういう、ここまでを開ける意味っていうのは教えてもらってよろしいですか。
(県土整備部)この先が、実は368号が未改良区間になっておりまして、緊急輸送道路なので啓開はしていかないといけないんですけれども、啓開、優先順位としては、そこまで。道の駅につきましては、能登半島でも災害復旧の拠点になったケースがありましたので、道の駅までは開こうという形で、そういうルートを設定としております。
(知事)割と大きな道の駅があります。
 
その他項目に関する質疑
 
生理用品の配布
 (記者)昨日の議会の一般質問で、生理用品についてありましたが、それについて2点お伺いしたくて。知事の答弁で、県庁のトイレも試行的に配布をすることをしたいと答弁されましたが、いつから配布するなど具体的な状況が決まっていたら教えてください。もう一つ、ある高校では、生理用品を買うことができない人が使ってくださいと抑制的な対応があったと思うんですけど、それについての知事の考えを教えてください。
(知事)はい。昨日事務方にも話をしましたもんですから、今準備に入ってくれてるところでありまして、準備が整い次第、試行的でありますけど、設置をするということになる。
まだちょっと具体的な日にちは確定はしてません。表示というか、書き方ですよね。書き方についても、ちょっとこれから相談をしていかんといかんのですけれども、抑制的な書き方にするのか、それとも使いたい方もおいでになられ、同じ抑制的にも、言い方というんですかね。注意を促すやり方っていうのはいろいろあると思いますので、そこは気をつけながらやっていきたいと思っております。
 
(記者)整い次第、設置ということですが、早ければいつ頃とか、まだそういう目途もない。
(知事)これからですね。そんなに遅くないと思います。公共事業みたいに時間がかかるものではないので、準備をし始めて、そんなに時間かからずに。皆さんにまたご報告を申し上げたいと思います。
 
政府備蓄米の放出
(記者)備蓄米についてなんですけど、最近になって県内にもようやく備蓄米が入ってきたっていうのもいろいろあるんですけれども、知事としての受け止めをちょっと教えていただけますでしょうか。
(知事)備蓄米は早い遅いの違いはあるかもしれませんけど、小売店さんの販売戦略の一環で時期が決まるんだと思います。今日からですかね、三重県内も。昨日あたりから、公表はされてないかもしれませんけど、昨日から店頭に並んだということであります。これは別にその早ければ早い、遅ければ遅いって、別にその大きな問題になるものではない。早晩三重県でも販売されるだろうと思ってましたんで。そんなんでよろしいですか。
(記者)国の事業なんで。分かりました。
 
(記者)県内の観光面の観光のことについて伺いたいんですけど。
(知事)備蓄米は他によろしいですか。
 
(記者)以前の知事の会見でも、米の価格、売られている価格が、三重県が一番高いみたいなお話あったかと思うんですけど、それについても何か。
(知事)考え方ですか。いわゆるブランド米というんですかね、今まで売ってた米ですけど、これは私が申し上げたわけじゃなくて、農水省さんが調査をして、三重県内で5軒だったと思いますが、販売店で調査。ですから、私が申し上げたのは、もうちょっと広めに見ていただくと、そんなに高いところばかりでもないと思いますということは会見で申し上げたところです。備蓄米と、それからいわゆるブランド米と言われている、その年にとれた新米とか、米についてやっぱり違いがあると思います。従って、その米の値段が今、例えば5キロ、4,500円とか、そのままでいいのか。三重県特Aでも、この間見たら4,000円ぐらいのものもありましたし、そんなに高いとは思いませんけれども、ただ、もう少し安い方がいいという声もありますし、そういう意味では、例えば流通をどうするのかとか、あるいは生産コストをどうするのかとか、そういうことを抜本的に見直す時期に来ているのかなという気はしております。県でも、農業に関する懇話会で最初に取り上げておりますのが稲作ですから、これからあの懇話会も稲作部会を開いて議論をしていくんですけど、そこでコスト削減するためにはどうするかということも議論する予定ですので、そういったところで対症療法的なもの、これまず今、米の価格が高いので備蓄米出します。これは対症療法的に必要だと思います。やっていただいてますけど、抜本的な対策というのはきちんと議論して、時間がかかるかもしれませんがやっていこうという気持ちを我々は持ってますし、それから国も同じやと思います。国でも農政をどうするかという議論をし始めていると思います。確かに閣僚も入ってやるというふうにおっしゃってましたので、議論が行われることを期待をしてます。よろしいですか。
 
(記者)米その、早い遅いあるにせよ、昨日とか今日あたりから三重県内でも備蓄米が店頭に並んできたということに関しての受け止めを教えていただけますか。
(知事)安い米を消費者の方々が購入できるようになったということについては、選択肢の幅も広がるということでいいんじゃないでしょうか。
 
(記者)今ほど、いつ頃からってところが昨日から、今日からというところがあるんですけど、県として、今後も含めた販売の予定などを把握してるっていうようなことはあるんですか。
(知事)一応聞き取りはしてます。ただ、非公表のところもおありなので、そこはちょっと申し上げられませんけども、昨日が1軒販売されたと聞いてますし、それから今日、マックスバリュさんですかね、これはプレスリリースをされましたけれども、それから明日、ローソンさん、これもプレスリリース済みと聞いてますけど、販売されて、それ以外にも、14日あたりから、あるいは6月の中旬から、20日から、公表はされてませんが、販売しますというところを聞いてます。
 
(記者)知事ご自身は、備蓄米を食べてみるっていうお考えは。
(知事)食べてみようかなと思いますけど、ちょっと買えるかどうか分かりませんので、はい、と思います。
 
(記者)昨日あたりから販売されて、全国的に比べればちょっと遅かったかなっていう部分もあると思うんですけども、県として遅かった理由というのは何か把握というか、小売店さんがそういう販売状況もあると思うんですけれども、県として何か。
(知事)小売店さんの販売戦略というか、都合と思いますけど、私もスーパー行くと米を見てますけど、全く買えやんっていう状態があったわけではないので、備蓄米がまたその横に並ぶっちゅうことですので、1日、2日の遅れはあるかもしれませんけど、そこまで言う話でもないかなという気はしてます。
 
インバウンド誘客
(記者)観光のことをお伺いしたいんですけれども、これまでの会見でも知事は県のインバウンドが課題だっていうふうにおっしゃられてたと思うんですけれども、去年の数字、コロナ前と比較して60パーセント台だと思うんですけども、改めまして、この数字の受け止めを教えていただいてもよろしいですか。
(知事)三重県、観光地がようけ良いとこあるんですけども、コロナ前のインバウンドの数字とコロナ後の数字、これは令和6年と令和元年の比較になりますけど、回復率が61.6パーセントということで発表がされまして、全国47位ということでありますので、これなんとかインバウンドを戻していく必要があるということを今検討し、それからアクションも実は起こしているとこであります。最下位ではありますけども、これから下がることはないし、もっと上がっていくということで、関係者、実は行政だけではなくて、観光業界の方にも、さまざまな働きかけもさせていただいてますし、ちょうど今万博もやってますから、万博を契機にして三重県への観光客も増やしていきたいということもやらせていただいているところであります。
 
(記者)いろいろ今検討されてて、この数字に戻すべく、今いろいろやられてると思うんですけれども、今万博のことも挙げられましたけど、何か具体的にこういうのをやっている、今後こういうのをやっていくみたいなことっていうのがあったりされるんですか。
(知事)はい、いくつかございます。一つは、5月にタイの俳優さんを「Mie Inbound Ambassador 2025」ってことで委嘱をしました。そういう方々をはじめ、インフルエンサーの発信力を活用した情報発信を強化していこうというのが一つ。それからもう一つは、海外のOTA、これオンラインの旅行会社ですけれども、そこに働きかけて、例えば広告配信をするとか、それは実は今もやってますけれども、さらに強化をしていきたいと思います。これ広告配信をしますと、宿泊予約数が増加をしているという実態もありますので、さらにやっていくのは2番目。そして3番目、今のが大体FIT、個人旅行の関係ですが、団体旅行で言いますと、フランスに去年10月に私行きまして、向こうの旅行代理店と覚書を結んできました。福利厚生旅行をやっている旅行代理店なんですけれども、今年新たに、県内の宿泊者数600人送っていただけるということになりまして、既にもう100人は来られてます。今後、今年中に500人来られるということで、これは大きいと思います。フランス人の場合、長く旅行滞在をすることもありますし、それから消費額、結構大きいので、これ大きいと思います、これ三つ目ですね。そして、同じく団体ですけれども、四つ目で言うと、この5月にインドネシアに私行ってまいりました。そこで、旅行代理店にセミナーをやりましたけど、ツアー造成で既にやり始めておられるというところもあるので、これも強化をしていきたいと思います。そして、5番目で言いますと、これも主に団体ですけれども、首都圏で観光プロモーションをやろうと思います。そうすると、日本人の方がおいでになることもあると思いますし、首都圏におられるランドオペレーターと言われる外国人を担当されておられる会社もありますんで、首都圏で受け入れた人を三重県に連れてくるということもありますので、これもインバウンドの数を増やすということに貢献すると思います。主としてその五つ、それだけではありません。他にもいろいろやります。例えば海外に行って、またプロモーションをやったりもしますけど、そういった形で観光客を増やしていきたいというふうに思います。
 
(記者)あと、コロナ前の数字と比較しまして、戻ってない要因って一概にこれって言えないかもしれないですけど、数字が全国最下位でまだ61パーセントという戻ってない要因ってどういうところにあるかというのは。
(知事)今はっきりとこれって言うのはなかなか難しいんですが、ある程度分かってきてますのは、一つは2019、コロナ前、中国からおいでになられた方が多かったんです。これは働きかけたというよりも、多くの方が日本に来られて、中国の方が三重県にも来られてるということなんです。コロナ明けた後、中国の方の戻りが遅かったと。徐々に戻ってきておられるんですけれども、中国に対して働きかけるかどうかというのはありますけれども、原因の一つはそれですね。今後ちょっと戦略的な計画を作って、どこの国に対して働きかけるかは考えていきたいというふうには思っています。付加価値の高い旅行層って言うんですかね、富裕層とも言われてますけれども、たくさんの消費をしていただける方に働きかけるというのも重要ではあると思いまして、どういった国をターゲットにしてやっていくかというのを今検討しているところです。それからもう一つは、三重県に来られる方は中部空港から来られる方が65パーセント、これコロナ前(正しくは、「令和6年」)ですけども、高かったんですよね。実は、三重県47位ですけど、お隣の岐阜は戻り率9位なんです。岐阜を見てみますと、中部空港を使う比率が47.5ということでありますので、ちょっと三重県、中部空港に頼り過ぎてたかな、三重県は65パーセントでしたんで。要するに、ゴールデンルートっていうのは関空と東京を指すことが多いものですから、関空も近いので、そこからも来ていただく必要あるかなというふうには思っているところです。
 
マダニ媒介のウイルス感染症
(記者)話変わって、マダニ媒介のウイルス感染症についてお伺いします。県内で伊勢保健所管内かと思いますけれども、SFTSに感染した猫が診療した県内の獣医師の方が亡くなったということが一部報道で明らかになっています。県として、この事態の把握状況を教えていただきたいのと、また受け止め、県の対策、対応を教えていただけますか。
(知事)まず、マダニによる感染については、毎年啓発のチラシをブラッシュアップですかね、啓発文書を作成しまして、業界の方々、それから県民の皆さんへの周知啓発を行っているところです。今年、2025年ですけど、1月から昨日までの間に5例のSFTS重症熱性血小板減少症候群の報告がございまして、2例の死亡例を把握しているところです。その1例が、獣医さんの業務を行っている時に、SFTSを発症した猫から感染した疑いがあるということで聞いておるところでございます。我々としましては、先ほどちょっと担当部に私の方から指示をしたんですけれども、例えば一般論として、これマダニに噛まれると、あるいはマダニに噛まれた動物から感染をすることがある病気ということなので、こういうものがありますよというのを、周知はこれ今までもやってますが、これからもやっていくということですが、例えば死亡事例が出た時にはこういう死亡事例が出ましたということ、個人情報に配慮せにゃいかんのは当然ですけれど、そういったことをどういった形で出せるのか検討をしてくださいということを指示したところであります。
 
(記者)今おっしゃってたことになるかと思うんですけれども、今年発生した2例の死亡事例について、具体的な時期とか場所とかおっしゃれることがあったら教えてください。
(知事)この時点ではまだ確認ができてませんので、どういった形で出せるか今検討してます。ある程度時間をいただいて、そういう結果出ましたら発表させていただきたいと思っております。
 
南海トラフ地震による災害廃棄物量
(記者)先日、早稲田大学の方のある研究発表で南海トラフが発生した際に災害廃棄物が県南部で7万トンから28万トンぐらい発生して、それ処理完了するまでに1.6年は少なくともかかるというこういう試算がなされまして、かなりの膨大な量と時間がかかってっていうことだと思うんですけども、まずこの数字に対してお考えになっていることと、あとはあまり考えたくはないですけれど、本当に被災した場合に備えて、災害廃棄物対策と言いますか、それ県としてどのようにやっていくかっていうことを教えていただけますか。
(知事)災害廃棄物の対策は非常に重要で、まず災害発災すると人命救助、これにあたりますけれども、災害対応のほとんどの部分というのは廃棄物対応っていうのも事実ですね。すぐではないにしてもやってかないかんのです。早稲田大学が28万トン発生しますよってことを先日発表されたというふうに聞いておりますけど、令和2年に三重県では災害廃棄物処理計画の改訂をしまして東紀州の地域、県南部ですね、災害廃棄物181万トン出るだろうということでそれを処理するための計画っていうのは県でも、それから市町でも策定をしてるところです。それに対応して廃棄物対策をしていくんですけども、今、県では新たな南海トラフ地震被害想定というのを作っています。今年度中、令和8年の8月にはこの計画ができる(正しくは「3月に想定ができる」)と思いますので、それに合わせてこの廃棄物の処理計画の方も見直していきたいと思っています。見直しましたら、そこでは時間は多少かかるかもしれませんけども、廃棄物の対策というのを県と各市町がやるということになってまいります。県内の処理というのは限界があるかもしれません。東日本の時もそうでしたし、それから能登半島の時もそうです。能登半島の時も三重県で廃棄物処理を受け入れたこともありますので、他県にも廃棄物処理依頼をしていくということで、今もそういう計画になってますけども、見直したものもそういうことになっていくと考えています。
 
(記者)となると、県のその2020年の計画と、あと今回の発表とでかなり差があると。
(知事)ありますね。
 
(記者)これについてはどうしてこう。
(知事)いや、ちょっと早稲田大学さんどうやって計算されたのかな。分かんないです。何か情報をもらってます。
(環境生活部)三重県の方は阪神大震災の原単位というのを使って試算しているんですけども、早稲田大学さんの方は東日本大震災とか、あと熊本地震とかのものを使ってるっていうところが大きな違いでして、そういうところで結構、耐震対策も変わっていますので、少し数値の差が出てきているかなというふうに考えています。
 
(記者)例えば市町と連携したりとかして、災害廃棄物の仮置場を設置運営だったりとかっていうのは、これまでもやられてるとは思うんですけれども、今後それ備えてやっていくとかっていう、さらにそれを強化してやっていくとか、そういうこととかっていうのは、実際のオペレーションの訓練だったりとか、そういうのはありますか。
(環境生活部)災害廃棄物の仮置場の方も市町さんと一緒に選定というものをやっていて、その連携してやっていきたいというふうに考えています。さらに、県の方でも臨時仮置場(正しくは「二次仮置場」)というふうな形で選定していくということも考えていますので、そこら辺も市町としっかり連携しながら、仮置場の選定というものを進めていきたいというふうに考えています。
(知事)まずは分量によるということです。その分量を確定していきながら考えていくということですね。
 
マダニ媒介のウイルス感染症
(記者)SFTSに関連してお伺いなんですけれども、このSFTSに感染した医師が亡くなったということは日本獣医師学会で報告されておりまして、ただ一方で猫から感染したのかどうか、そこの因果関係はまだ分かっていないということで、この調査県が行うということなんですけれども、この調査というのはもう現状、県として行っているんでしょうか。珍しい事例なので少しお答えいただきたいなと思います。
(知事)分かりますか。
(医療保健部)猫から感染した疑いがあるということで、その調査自体は県ではしておりません。というかもうこれ以上ちょっとできないっていう状態になりますね。
(知事)県で調査をするというものではないということですね。疑いがあるということは聞いていますということですね。
 
参議院議員選挙
(記者)参院選なんですが、7月3日公示、7月20日投開票ということが確定的になりましたが、2点お伺いしたいことがありまして、知事が考える今回の参院選の争点と、あと現在、自民の現職と立憲の新人の2候補、まあこの一騎打ちみたいな様相を呈していますが、この候補については、二人についてはどう見ているかということをお聞かせいただけますか。
(知事)まず後者については他にも手を挙げてというか、立候補されている方おられますので答えは控えさせていただきたいと思います。参院選の争点はこれから明らかになっていく部分もあるかと思いますけれども、先般の党首討論なんかで議論されていますのは、税収の伸びがありますとそれをどんな形で国民に還元していくかというので、自民党さんは交付金と言いますか、配付金という形でやっていかれるということを今考えておられるようですし、一方、立民さんはじめ他の政党、維新さんなんかもそうですけど消費税を軽減すると、あるいは0にするということで考えておられるようですので、そのあたりは争点の一つにはなるかなというふうに思います。
 
(記者)三重県として見た場合はどうですか。三重県。
(知事)三重県を発展をさせていくということを皆さんおっしゃっておられると思うので、そこについて例えばこういう発展のさせ方がありますよね、あるいは県民の命の守り方がありますよねってのは、あんまり大きな争点にならないかもしれないですね。という答えでよろしい。
 
(記者)県についてこうしてほしいとか、そういう期待とかありますか。
(知事)おそらく全ての候補がおっしゃると思うんですけど、人口減少対策ですね。これもう全国知事会を経由して我々言ってますけど、国で例えば人口減少対策の司令塔をちゃんと作ってほしいと。大臣がお一人でなかなか動かないのは霞が関で働いてると分かりますので担当する庁、例えば人口減少対策庁みたいなきっちり作ってやっていただかないといけない状態になってるんじゃないでしょうかってのは前から言ってますので、ぜひそういったことをやっていただければ、これは争点というよりは実際に国政の場でそういうことをおっしゃっていただきたいと、当選された暁にはというふうには思いますね。
 
インバウンド誘客
(知事)一点、ちょっと修正をさせて、お詫びをした上で訂正をさせていただきたいと思います。インバウンドの先ほどお話をいただいたところで、中部空港を利用する比率ということで令和元年度と言いました。これちょっと間違えていまして65パーセントは令和6年の数値であります。令和元年は61パーセントです。ちなみに岐阜県さんの47.5というふうに言いましたのも、これは令和6年の数値です。訂正をさせていただければと思います。
 
(記者)他、何か質問はありますでしょうか。よろしいですか。ありがとうございました。(知事)ありがとうございました。
 
(記者)第二県政さんいらっしゃいます。いらっしゃらない。よろしいですか、はい。
(知事)ありがとうございました。
                                                 了

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000301003