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令和03年09月15日

知事から職員への就任あいさつ

令和3年9月14日



 本日、三重県知事に就任をいたしました一見です。よろしくお願いします。
 
 亀山市出身で、皆さんと同じ三重県民です。35年間、国土交通省で国家公務員として働いてまいりました。皆さんと同じ公務員です。係長、課長補佐、課長、局の次長、局長をやってまいりましたので皆さんの仕事の仕方、あるいは考えておられることはある程度分かっているつもりです。
 今回の知事の選挙では、主に3点お話をしてまいりました。
 
 1つ目は、コロナ対応であります。コロナ対応関係では2点あり、1点目は予防と治療法の推進です。予防はすなわちワクチン接種であり、治療法の推進については抗体カクテル療法に代表される治療法を推進しなければいけない、ということを話してまいりました。コロナ対応の2点目は、第一次産業、あるいは観光業など疲弊している産業への支援をしっかりとやらなければならないと訴えてまいりました。
 
 2つ目は、人口減少への総合的な対応について訴えてまいりました。具体的には、子育て環境の整備、あるいは各産業の振興による雇用の確保、滞在型広域観光の推進、リニア鉄道の早期完成ということを話してきました。
 
 3つ目は自然災害への対応です。県土強じん化が必要であり、避難体制の整備などソフト対策も重要です。また、危機管理体制の充実も必要です。
 総合的に「強じんな美し国三重」をつくっていきたいという話をしてまいりました。
 
 それらを受けて、3つほど施策を進めていきたいと思っています。
 
 1つ目はコロナ対応ですが、ワクチン接種進捗、治療法、病床確保等、さまざまな項目があり、専門家でなければわからないことも多いと考えています。したがって、それらをコロナ対策レビューのような形でまとめてはどうかと思っています。コロナ対策は立ち止まるわけにはまいりませんが、動きながらも検証し、これからやっていくべきことをまとめていってはどうかと思っています。
 
 2つ目について、2026年には三重県政150年を迎えることから、そこをターゲットイヤーとして「三重元気プラン」といった名称の計画を策定し、総合的な人口減少対応、グリーン化の振興、デジタル化を盛り込んでいきたいと考えています。デジタル化もいろいろな分野において必要であり、行政はもちろん教育分野、産業分野等、さまざまな分野でデジタル化を進めていかなくてはなりません。

 3つ目について、県内の市町、県民の皆様のお話を聞くことが非常に重要だと思っています。これは前知事もされていましたが、同じようにしていくのか、変えた方が良ければ皆さんからお話いただきながら改良していきたいと考えています。
 
 また、業務にあたる姿勢について3点お話させていただきます。
 
 1つ目は、私の政策パンフレットにも書かせていただいた「聴政」です。古代中国では政治を「聴政」と言ったと聞いております。政治、行政の根本は人の話を聴くことであります。よく議論し、何でも話を聴く姿勢をぜひ持っていただきたいと思っています。
 私自身何度も聴きますので、いろんな話を教えてください。悪い情報ほど話していただきたいと思っていますのでお願いします。
 また、何でも提案していただきたいと考えています。知事はスーパーマンではありませんので、すべてのことを解決できるわけではありません。1人の考えでは当然限界があります。意見が違っても気にせず、積極的な提案をお願いしたいと思います。
 「聴政」に関しては県民の方に対しても同じであります。行政の第一線で働いておられる皆さん方は、県民の方々の話をよく聴いてください。私も聴こうと思っています。
 その上で、県庁の中も、風通しの良い組織にしていきたいと思っています。今も三重県庁は風通しのいい組織であると思いますが、さらに何でも話せるような組織にしていきたいと考えています。
 
 2つ目、知事室のドアは常に開いており、議論は円卓で行いたいと思っています。これは誰でも入ってきてもらいたい、さまざまな提案をしていただきたいということです。議論を円卓で行うにあたって職位に関係なく、発言をお願いしたいと思っています。
 
 3つ目、皆さんは私の部下ではなくて仲間だと思っています。これは私が今まで35年間働いてきた中でずっとそうしてきたつもりであります。私は大事な仲間だということを、同じ職場で働いている人たちに言ってきました。今日から、皆さん方の仲間に私も入れていただけると嬉しいです。仕事について、私は知事ですから当然責任はとりますので、思い切ってやっていただきたいと思います。
 
 最後になりますが、どんな挨拶でも今まで言ってきたことがあります。これまで私は自分自身とご家族、仲間の健康、ご家族よりも大事な仕事を見たことはありません。皆さん仕事は一生懸命やると思いますが、その仕事で健康を害したり、家族を犠牲にしたりといったことはやめてください。自分やご家族の健康、それから仲間の健康を大事にして、みんな一丸となって仲間で仕事をしていきましょう。
 よろしくお願いします。
 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 秘書課 秘書班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2013、2014、2498 
ファクス番号:059-224-3130 
メールアドレス:hisho@pref.mie.lg.jp

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