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令和6年 知事年頭のあいさつ

令和6年1月5日



 皆さん、おはようございます。
 令和6年が始まりました。それぞれに良い新年を迎えられたこととは思いますが、1日の夕刻、能登半島で大きな地震が起きました。マグニチュード7.6、これは阪神大震災を超えるマグニチュード、それから震度7であります。石川県をはじめとして大きな被害を受けております。
 今も余震が続いています。亡くなった方には、心からご冥福をお祈りするとともに、被災された方にお見舞いを申し上げる次第であります。三重県では、休みを返上して、この地震のために職員が働いてくれています。防災対策部それから地域連携・交通部、県土整備部、正月休みを返上してやってくれています。心から感謝いたします。リエゾンとして派遣され、今石川で活躍をしている班長、そして主任からの情報は全国知事会にも提供され、全国知事会からも頼りにされて感謝もされています。
 昨日も今日も県庁から我々の仲間が被災地に向かって出発をしてくれています。その職員の精神的な支柱、いわば現地での三重県庁として働いてもらうために、副部長も現地に向かっているところであります。
 三重県の備蓄庫はほぼ空になりました。今、震災が三重県にきたらどうするのかという声もあります。しかし、現実に被害に遭っている人たちのために、三重県が持てるものを送り出す。職員もそうです。そして、食糧もそうです。ブルーシートもそうです。それが大事ではないかということで、私も追認をしました。追認というところにポイントがあります。これを決めたのは、私ではありません。私は三重県民としてその決定を聞いた時にとてもうれしい気持ちになりました。責任は私が取ります。被災地のために全力を挙げていただきたいと思っております。
 現地に行った人たち、そして防災対策部の人たちだけが仕事をするわけではありません。今、観光部も動いてくれています。現地に行った人たちの宿泊施設は、残念ながらまた取れていない状況ですが、一生懸命観光部一体となって動いてくれています。県庁全体で何とか被災地を支援していきたいと思います。
 能登半島地震以外にも、年末年始返上で働いてくれた職員がいます。コロナPTの職員、子ども関連では児童相談所、そして国児学園、子ども心身発達医療センター、医療分野ではこころの医療センター、一志病院。また、県内の地震では、桑名建設事務所や北勢流域下水道事務所も被災したところがないかというチェックに動いてくれました。もちろん、県警も動いてくれています。県民のために働いてくれていることに、心から御礼を申し上げたいと思います。

 この年始は常在戦場ということを意識させられた年始でありました。恒例の総理の伊勢神宮参拝も延期になっています。したがいまして、冒頭の挨拶も通常ですと年始のあいさつをするところですが、朝のあいさつにさせていただいたところであります。
 2023年を振り返りますと多くのことがありました。私が知事に就任をさせていただいて、2年4カ月が経過しました。いろんな仕事をやりましたが、それぞれの仕事、どれをとっても私一人ではできませんでした。職員の皆さんがやってくださった仕事であります。皆さんが成果を挙げていただいたわけであります。失敗があれば、私の責任であります。
 6月にはG7交通大臣会合がありました。8月には人口減少対策方針が作られました。10月には教育施策大綱も作っていただきました。それ以外にも多くの仕事を皆さんにこなしていただきました。それは誇りにしていただきたいと思います。そして申し上げますとビジョン、プランという土台の上に、個別の計画を作ってきた年であると思います。
 他方、5月には津の4歳の女の子が虐待死をするという事案がありましたし、6月以降、桑名の保育園での不適切保育を始めとしまして、障がい者施設等で多くの虐待がありました。これは事実です。11月に収賄容疑で県庁の職員が逮捕されるという事案もありました。その都度最適の方策を考えてきたつもりでありますが、これからも倦まず弛まず対応していかなければいけないと思います。
 皆さんのことを知り、そして、私のことも分かっていただくために、ようやくコロナが明けてきましたので、ランチミーティングを開始しました。昼休みに課長級の皆さんと食事をさせていただきながらお話をする。そして次長、副部長級の方とは懇親会も始めることができました。これからも続けていきたいと思います。皆さんのご意見を忌憚なく、何でもお話しいただければありがたいなと思っています。
 2024年も言うまでもないですが、県政の課題は山積しております。観光業、製造業、農林水産業、医療、文化、スポーツ、デジタル、カーボンニュートラル、教育、人口減少対策、様々あります。子ども施策や災害対策などで県民の命を守って三重県民という存在を未来につないでくれる、特に三重県民という存在を未来につなげてくれる子どもたちを守る政策、これに力を入れていきたいと思っております。

 業務にあたっての姿勢、心構えを2つだけ申し上げたいと思います。
 1つ目は、吏道という言葉であります。なかなか普段使う言葉ではありませんので、耳慣れない言葉かと思います。毎年申し上げておりますが、我々の判断の基礎は県民、判断軸と言ってもいいかと思いますが、県民、これに尽きます。
 判断に迷ったら県民のためになるかどうかということを考えていただければと思います。県民が唯一の判断の軸であります。県民はパートナーでも行政の対象でもありません。我々の主権者であります。我々は地方行政官です。いわば地方の官吏でありますが、吏道の吏は官吏の吏という意味です。官吏には自ずから守らなければいけない道というものがあります。それを吏道というふうに言います。これを忘れないでいれば、収賄というような犯罪に、あえて言いますが、巻き込まれるということはないと思います。吏道というのを意識していただきたいと思います。
 2つ目は、何もしないで待つのはやめましょうということです。言葉を変えますと、その時にできる最善のことをやりましょう。考えながら待つことはあるんですけど、その時にできる最善のことをやりましょう。事案が起きると、第三者委員会での検討や、あるいは国の方針の検討というのはありますが、それを待っているだけではいけないと思います。時間がかかりすぎます。それでは、県民に申し訳ないと思います。今回の地震でも、三重県は職員がすぐに動いてくれました。私も全国知事会の会長と連絡をとって、三重県はよく働いてくれているというふうに言われています。
 それもこれも皆さんがすぐに動いていただいたからであります。年末には日本版ライドシェアについての動きもありました。これも三重県から発信をした動きであります。すぐに動くと失敗することもあります。それはそれでいいじゃないですか。三重県人同士です。三重県に一緒に住んでる人間同士です。失敗はいいじゃないですか。とにかく県民のために動いてもらったらそれで結構です。2つ目は何もしないで待つことはやめましょうということであります。

 まとめますと今日3つのことを申し上げました。1つ目は常在戦場であるということ。2つ目は吏道というのを意識してほしいということ。3つ目は何もしないで待つことはやめましょうということ。年頭に当たりまして、私の方からそれを申し上げたいと思います。

 最後になりますが、私が就任させていただいた時に皆さんの仲間にさせてくださいと申し上げました。その気持ちは今も変わっていません。なれているでしょうか。厳しい人間です。傲慢かもしれません。もうちょっとへりくだれ、気さくに話をしろ、そういうことをやっていかないといけないと常に思っておりますけど、今でも皆さんの仲間になりたいという気持ちは変わりません。
 皆さんもぜひ皆さんの仲間のことを考えて、今仲間は被災した石川県で頑張ってくれています。応援してあげてほしいと思います。また、三重県内の各地現場で頑張っている仲間もいます。皆さん、ぜひ仲間のことを考えて仕事をしましょう。

 去年10月に職員アンケートがございました。知事レクの時間がなかなか確保できない、時間の変更が多い。これは私の責任であります。お詫びを申し上げないといけないと思います。対応をいろいろ考えています。各部の総務課である程度中身をグリップしてもらうこと、そして総務部でもそれをやっていただきたいということ、前捌きを徹底するということと、それからレク時間の想定がちょっときつかったので、それを緩めにしておくということも大事かもしれません。スケジュールも前広に確認をさせていただきたい。何とか改善をしていきたいと思っています。

 いつもあいさつの終わりに言います。寡聞にして、私は自分の健康と仲間の健康、そして家族よりも大事な仕事というのを見たことがありません。これからも見ることはないと思いますと申し上げています。今年もぜひ皆さん、自分の健康、そしてご家族を大事にしていただき、そして職場の仲間を大事にしていただいて、一年間頑張っていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 秘書課 秘書班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2013、2014、2498 
ファクス番号:059-224-3130 
メールアドレス:hisho@pref.mie.lg.jp

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