現在位置:
  1. トップページ >
  2. 県政・お知らせ情報 >
  3. 知事のページ >
  4. 知事発言 >
  5. 職員へのメッセージ >
  6.  令和5年 知事年頭のあいさつ
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  総務部  >
  3. 秘書課  >
  4.  秘書班 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line

令和5年 知事年頭のあいさつ

令和5年1月5日



 皆さん、新年明けましておめでとうございます。
 全国的に天候も穏やかな正月になったと思います。
 皆さん、それぞれにいい年を迎えられたんじゃないかなという風に拝察いたします。
 そうした中で年末年始関係なく県民のために職務に当たってくれた職員に心から敬意を表したいと思います。コロナとか、救急患者に対応してくれた保健所の職員、保健環境研究所の職員、それから、県立3病院の職員。さらには三重県の子どもの幸せのために働いてくれています、北勢、中勢児童相談所、国児学園の職員、子ども心身発達医療センターの職員、年末年始返上で働いてくれております。また、本庁でもコロナ対策本部職員も働いてくれております。冬休み返上で働いてくれたことに改めて感謝を申し上げたいと思います。

 2022年を振り返りますと、私が県知事に就任をさせていただいて、初めて丸1年を通して働かせていただいた年であります。少しずつ皆さんのことが人となりも含めてわかってきたかなという感じですし、多分皆さんも私のことがちょっとずつ分かってこられたのではないかなと思います。「こんなことを言うと、ちょっとカリカリするで」とか、「これで機嫌ようなるで」とか、本当それは良くないんですけれど、なるべくしないようにしているんですけれども、人間ですもんでして出たりするんですけど、ちょっとずつ分かってこられたかなという気がします。

 コロナ対策、ウクライナ侵攻、円安による経済悪化、これが2022年のポイントだったかなと思います。職員一人一人皆さん方のおかげで非力な私でも何とか県政を回してこれたかなというふうに思います。県民の皆さんも、皆さんの御努力のおかげで少し楽になったということで、喜んでおられる方々も多いというふうに思います。
 9月にG7の交通大臣会合の誘致ということで発表ができました。また、10月にビジョン、プランの策定ができました。11月にはリニア候補地の絞り込み、これができたのも皆さんのおかげであります。皆さんに感謝をいたします。特にコロナ対策で「みえコロナガード」を使いまして、第6波に立ち向かいました。第7派では、三重県から政府に提案をして採用されましたが、BA.5対策強化宣言。これで経済を回しながら感染対策ができたというふうに思います。今は第8波真っ只中です。まだ収まる気配が見えていません。決して油断はできないということでありますし、年末年始返上で働いてくれた職員には、申し訳ありませんが、あとしばらく頑張っていただきたいというふうに思います。

 今度は2023年の課題であります。今年も県政の課題は山積しております。年末年始のテレビでご覧になられた方もおられるかと思いますけれども、今年の県政でまずやっていかなきゃいけないことは、子どもの施策をしっかりと充実をさせていくということであります。昨日も総理の伊勢神宮参拝に同行させていただきましたが、総理もこれを大きなポイントとして政府として力を入れて取り組んでいくということをおっしゃっておられます。
 それから、県民の命を守る、これは一番重要ですので、災害対策をしっかりとやっていかないかんというふうに思っています。

 それから産業の対策の事業です。雇用というのは、人口減少対策に大きな影響力を持っていますし、また三重県が発展していくためには産業政策が大事です。観光政策もしっかりとやっていかなくてはなりません。おかげさまで観光客は大分戻ってきています。ゴールデンウイークのときも8割ぐらい戻ってきて、夏休みには85%、10月は観光庁の統計ですけれども、全国的には95%ぐらい戻ってきているであろうということであります。この正月もかなり戻っているような気がします。
 それから、製造業、農林水産業の振興もしっかりとやらないかん。医療関係もそうです。三重県には医者が少ないんです。これをどうやっていくのかというのも考えていかないといけません。文化、スポーツも重要です。
 それからデジタルとかカーボンニュートラル、これもしっかりと進めていかなきゃいけないし、教育の問題、これは三重県の将来を担ってくれる子どもたちをしっかり育てていくということですので、とっても大事です。

 それらをひっくるめて人口減少対策をしっかりとやっていかなきゃいけないと思います。さまざまな県で人口減少対策が始まりました。総理も少子化対策をしっかりやるとおっしゃっております。県では、少子化対策だけではなくて、移住の促進というやり方もあります。三重県は今年度、先んじて人口減少対策課を設けておりますけれども、結局中身が勝負ですので、しっかりとやっていかないといけない。プライオリティーを考えて実施をしていくというのが重要だと思います。

 去年、さまざまな調査とか、県庁の職員の皆さんと議論させていただきました。今年はその議論を踏まえて断行の年、断じて行う年というふうにしなければいけないというふうに思っております。

 業務にあたっての姿勢を一つだけ皆さんにお願いしたいと思います。
 三省堂の新明解国語辞典を開いたことがあると思います。第4版でちょっと前のなんですけど、公僕という言葉を引いてみました。権力を行使するのではなくて、国民、県民と言い換えてもいいと思いますが、県民に奉仕するものとしての公務員の総称というふうに書いてあります。続けて、ただし実情は理想とはほど遠いとも書いてありました。なかなか厳しいご指摘ですね。ちなみに選良というのを引いてみると、同じ新明解ですけど、選出された立派な人の意味。代議士の美称。これも続けて理想像を述べたもので、現実は異なるというかなり厳しいご指摘なんですけれども、この批判は行政官は常に心に持っていないといけない。県民が我々をどう見ているのかというのは、これを私ども心に持って仕事をしなきゃいかぬということであります。我々の判断の軸は県民、これに尽きます。判断に迷ったら県民のためになるかどうか、それを考えていただきたいというふうに思います。
 去年もこの場で申し上げましたけれど、県民を唯一の判断の軸としていただきたいということ。この1点を皆さんに申し上げたいと思います。皆さんが配慮すべきなのは知事でもありません。業界団体でもありません。県庁OBでもありません。唯一県民であります。私は県民は県庁のパートナーでも行政の対象でもないというふうに思っております。我々の主権者であるというふうに思っています。企業とか協会の方々は、県民のために共に活動するパートナーだというふうに思っています。

 それから今回の組織改正について、ちょっと県民との関係で少し補足をさせていただきたいと思います。基本的に組織はそこで働く職員、特に若手の職員が働きやすいという形にすればいいと思っています。職員の考えで設計をしたらいいと思います。もちろん、県民のことを考えてですけれども、政治的な介入は排除したいと思います。私も前の職場でそうやっていました。その経験でごく最低限のアドバイスだけさせていただきます。真に県民のためになる組織かどうかということを考えて組織をつくっていくということが大事です。今度の4月の組織改正では、総務部門と企画部門の取りまとめ機能を強化したいと思っています。
 ただ、そのときに誤解をしていただきたくないので申し上げますけれども、各部と総務部門、政策部門とで上下関係があるわけではありません。私も役人として、あるいは民間会社でも総務部門、企画部門で長く経験をしてきました。取りまとめというのは、床柱を背にして権威を振るうということではありません。各部のために知恵を出して汗をかくというのが仕事であります。総務部門に私が最初に配属されたとき、上司から言われたんですが、「汗をかけ、偉いわけでも何でもない。」この気持ちを総務部門におられる方、あるいは企画部門におられる方は持っておられると思います。
 何より重要なのはですね、各部がバラバラに動いていると、これは県民のためになりません。県庁としての統一的行政を執行して、所管かどうかわからないということで、行政が停滞しているということを避けるということが一番県民のために大事です。そのために総務部門の総括整理事務が、あるいは企画部門の政策企画取りまとめ事務がある。私も取りまとめの総務部門、企画部門だけではなくて、多くの担当部門でも働きました。事案、事件は現場、担当部門で起きています。取りまとめ部門だけでは実態はわかりません。人事では皆さんに担当部門も取りまとめ部門もバランスよく経験をしてもらおうというふうに考えています。

 以上申し上げましたが、まとめますと3点です。
 1点。今年は断行の年、しっかりと実行に移していきましょうということであります。
 2点目、県民が判断の軸であるということです。この2つをぜひ記憶をしてもらいたいと思います。
 さらに申し上げると3点目ですが、今年も積極性を評価します。間違えても結構です。改めればいいんです。行政は無謬であるというのは、もう20年、30年前の私が行政機関に入ったときの話です。誤っても結構です。誤ったら改めれば問題はありません。国の行政を待つというようなことも場合によっては必要かもしれませんが、待たずに前に進んでいくというのはとても大事です。
 それから、これは市町の仕事だからといって、県庁ではやめておきましょうということは場合によってはあるかもしれません。市町の仕事をとってくださいということではないですよ。でも、市町が躊躇しているときに、県庁として寄り添って、やった方がいいですよとアドバイスすることはとても大事です。
 国で働いている時に思いましたのは、県というのは市町でもない、要するに基礎自治体でもない。住民と直接触れ合ってもいないし、国のように外国とやりあっているわけでもない。そういう見方を国の役人は思っている可能性があります。
 私もそう思ったこともありました。県に来てそうでもないというのはわかりました。そのために大事なのは、国から言われて動くのではなくて、県としてこう動きたいというのがあったらBA.5対策強化宣言みたいに提案していったらいい。市町が迷っているのだったら、一緒に寄り添って考えていく、これも大事だと思います。
 
 最後になります。就任時にも去年のこの場でも申し上げましたが、私は公務員生活が36年になります。寡聞にして、少なく聞くという意味ですが、自分自身と仲間の健康、そして家族より大事な仕事は聞いたことがない。今でもそう思っています。私にとって一番大事なのは県民です。自分の立身出世や保身、そんなことはどうでもいいんです。次に大事なのは県庁の職員です。なぜなら、皆さんは仲間でありまして、県庁職員は県民の盾であり、矛であるから大事なんです。県庁職員の皆さんには県民の皆さんの盾になり、矛になるという誇りを持って今年1年共に汗をかいていただきたいと思います。
 自分と仲間の健康、そして家族を大事にしてください。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 秘書課 秘書班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2013、2014、2498 
ファクス番号:059-224-3130 
メールアドレス:hisho@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000258151