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令和04年03月17日

河川でのプラスチックごみ調査を実施しました

 県では海洋プラスチックごみ対策を推進するため、陸域から河川を通じて環境中に流出するプラスチックの実態を把握することを目的として、令和元年度から2年度にかけて2級河川である海蔵川を対象に調査を実施しました。

調査地域

 流域面積、流域人口が多く、河川流域の利用状況が四日市市を代表していることなどから、海蔵川(2級河川、感染流路延長18.7km)を対象としました。
 対象河川及びその流域において、下記調査を実施しました。
1.道路等散乱量調査
2.河川敷散乱量調査
3.河川流入量調査 

調査結果

1.道路等散乱量調査

 陸域におけるプラスチック類散乱量を把握するため、住宅地等の道路、公園、水路等に散乱しているプラスチック類を調査したところ、ペットボトル、レジ袋、食品包装、食品トレーの生活系ごみのプラスチック類が半分以上を占め、タバコの吸い殻を含めると約70%でした。

散乱しているプラスチックの構成割合
図1 散乱しているプラスチックの構成割合(重量割合)

主な散乱状況は、以下のとおりです。
① 自動販売機横のごみ箱がペットボトルでいっぱいになり、その周辺にも散乱
② タバコの吸い殻はバス停や信号のある交差点付近で比較的多い
③ ごみの集積所において動物除けのネットが被っていないごみが見受けられる
④ 小売店舗周辺に散乱しているごみは、近くの店舗で買って周辺で飲食した後に放置していったものと推測されるごみが多い

自販機のごみ箱 道路上の吸い殻 ごみ集積場
①自販機のごみ箱      ②道路上の吸い殻    ③ごみ集積場(ネットが開いている)
小売店舗の駐車場 おしぼり、総菜袋 レジ袋に入れて捨てられたごみ
④小売店舗の駐車場付近  ⑤おしぼり、総菜袋    ⑥レジ袋に入れて捨てられたごみ
図2 ごみの散乱状況
 

2.河川散乱量調査

 河川敷および河川に堆積しているプラスチック類を調査したところ、ペットボトル、レジ袋、食品包装等の生活系ごみのほか、農業系資材(マルチシート、肥料袋等)が見られました。生活系ごみは、周辺に住宅地や車通りが多い下流域の方が上流域よりも多い傾向であり、今後、出水等により海域に流出する可能性があります。一方、カーテン等の大きなものも堆積しており、これらは長期間堆積し続けると推測されました。
  河川域の散乱プラスチックの構成割合
図3 河川域の散乱プラスチックの構成割合(重量割合)
 

3.河川流入量調査

 河川の排水機場のホッパー及び堰に設置したトラップで回収したプラスチック類を採集し、河川から流入するプラスチック類を調査したところ、レジ袋、ペットボトル、食品包装、食品トレーの生活系ごみのプラスチック類が約70%(重量割合)でした。
河川に流入するプラスチックの構成割合

図4 河川に流入するプラスチックの構成割合(重量割合)
 

今後の対応

 調査で生活系ごみのプラスチック類が多く見られたことから、海洋への流出防止を図るため、継続的な散乱ごみ対策を進めていきます。 

                          

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 資源循環推進課 資源循環政策班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-3310 
ファクス番号:059-222-8136 
メールアドレス:shigenj@pref.mie.lg.jp

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