南部浄化センター第2期建設事業の概要
1.事業の概要について
南部浄化センターでは、平成8年1月から「陸上部(第1期事業)」の施設により、生活排水の処理を行っています。
今回、第2期事業として隣接する「海上部」を埋立て造成し、新たに処理施設の増設を行うことになりました。
1)埋立造成工事
上図の茶色の部分(延長約800m、幅約150m、面積約10ヘクタール)が海上を埋立する区域になります。
「海上部」に既存の「陸上部」を合わせると約20ヘクタールとなります。
工事は、まず埋立区域の外周を「護岸工」により締切り、その内側を埋立てていきます。
下図は「護岸工」の構造です。
2)処理施設の建設
上図は埋立区域の横断面(左側が海)です。
埋立造成工事に引き続き、生活排水を浄化する「水処理施設(鉄筋コンクリート製の水槽)」、処理に必要な機械を納める「機械棟」など、各種処理施設を建設します。
1系完成時 全体完成時
処理施設は、必要に応じて段階的に建設します。
例えば、「水処理施設」は3系統に分かれており、増設が必要なタイミングに合わせて、順次建設していきます。
上図は、左が第1系統が完成した際の、右が全ての施設が完成した際のイメージ※になります。(※設計時点でのイメージです。)
2.ただいま工事中!
上図は、「護岸工」の構造図です。
埋立造成工事は、埋立区域の外周を「護岸工」で締め切ることから始まります。
まず埋立区域海側の外周に沿って、「鋼管矢板」を海底に連続的に打ち込みます。
「鋼管矢板」は、直径700~1400ミリ、長さ約15~20メートルのパイプ状のもので、隣同士が継手でつながり、延長約900メートルの屏風の様な形状になります。
次に、その背後に「裏込石」を投入し、これらを土台としてコンクリート製の「上部工」、「波返し工」を設置します。 また、反射波を軽減するため、前面に「消波ブロック」を設置します。
「護岸工」により埋立区域を締め切った後、背後に埋立土を投入していきます。