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平成27年8月10日 戦略企画雇用経済常任委員会 会議録

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戦略企画雇用経済常任委員会

会 議 録

(開 会 中)

 

開催年月日     平成27年8月10日(月) 自 午後1時30分~至 午後2時46分

会  議  室     302委員会室

出 席 委 員     8名

             委 員 長   田中 智也

             副委員長    小林 正人

             委    員   芳野 正英

             委    員   倉本 崇弘

             委    員   下野 幸助

             委    員   長田 隆尚

             委    員   舘   直人

             委    員   西場 信行

欠 席 委 員     1名

             委    員   木津 直樹

出席説明員

      [雇用経済部]

             部  長                        廣田 恵子

             観光局長                       田中  功

             伊勢志摩サミット推進局長            西城 昭二

             副部長兼雇用経済企画総括監         横田 浩一

             次長(観光局)                    谷合  隆

             次長(伊勢志摩サミット推進局)         大橋 範秀

             雇用経済総務課長                 渥美 仁康

             サミット総務課長                   佐脇 優子

             サミット開催支援課長                岩本 弘一

             サミット事業推進課長                小川  悟

             エネルギー政策・ICT活用課長          山岡 哲也

             ものづくり推進課長                 山路 栄一

             中小企業・サービス産業振興課長        増田 行信

             観光政策課長                     河口 瑞子

             食の産業政策推進監                伊藤   敬

                                              その他関係職員

委員会書記

             議  事  課   班長   上野  勉

             企画法務課   主事   今井 宗直

傍 聴 議 員     1名

                               稲森 稔尚

県 政 記 者     10名

傍  聴  者     1名

議題及び協議事項

Ⅰ 常任委員会(雇用経済部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)伊勢志摩サミットについて

  (2)「みえ産業振興戦略」の改訂について

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 常任委員会(雇用経済部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)伊勢志摩サミットについて

    ①当局から資料に基づき説明(廣田部長、大橋次長)

    ②質問

〇田中委員長 御質問等がございましたらお願いいたします。

〇舘委員 お疲れ様でございます。
 国はもとよりですけれども、関係市町、あるいはまたほかの市町、各種団体等々の連絡であったり、情報交換であったり、共有することは大変なことだろうというふうに思いますし、大きな事業ですので、余計にその対策も深いものになっていくんだろうというふうに思いますけれども、別紙2のほうで事業計画の素案をいろいろ挙げていただいてありますけれど、ちょっとここどうというか、説明をいただきたいなというとこを五、六点挙げさせていただきたいと思います。
 まず、1つ目の宿泊サービスの関係ですけれども、当然、その施設が必要になってくるということでありますが、その中で、企画提案を募集して、これは締め切って、もう締結をしていく予定なんだということですけれど、どんな提案が出てきて、どんなもんを採用されて、どんな方と協定するのか、ちょっとそれをお教えいただきたいなというふうに思います。
 そしてもう一つが、警備の関係の中で、特に地域の住民の方々、これからどんな形になるんだろうというて、大きな不安もあられるんではないかな、その内容等についてもね。それで、年内であったり、サミットの開催までには住民懇談会等々を開催されるということですけれども、その疑問とか課題の解決の促進を図っていくんだと言われるけれども、ちょっとその部分について、もう少し詳しくお伺いしたいなと思います。
 また、その下の弁当の供給体制でありますけれども、弁当供給センターを設置するんだというふうな形ですけれども、どんなイメージを私どもは持てばいいのか、その内容も教えてください。
 そして、おもてなしの関係でありますけれども、まさに機運の醸成というのは、オール三重県で取り組もうというのは大事なことでありますから、その必要性が本当にあるなというふうに思います。もう第1回目のサミットのフォーラムの御案内はいただいているとこでありますけれども、今後、どのようにして計画をされているんだろうなというふうに思います。
 また、環境美化のほうで、花いっぱい運動で、これも洞爺湖サミットのときにもお話を聞いたら、三重県からも多くの向こうへ提供したというか協力したというか、というふうなことがあって、そんな話もいろいろあるんだろうと思いますけど、ちょっとそこら辺のことが、どういうふうな部分でのおもてなしで、県民の皆さん、どんな形で今動いてみえる情報があればお話を聞きたいのと、カウントダウンボードですけれど、よくわかりません、これ。県民会議事務局に置いてあってもどうなんかな。フェイスブック等々で見ると、あと何日なんだ、それで、この間、何かのところで、あと何日だというのは聞いていて、ああそうだなというふうにわかるけれど、もう少し県民の皆さんに目で見えて、ああそうかと思っていただけるようなことも必要なんではないかなと思ったので、それを申し上げました。
 そして、配偶者プログラムとジュニアサミットの件ですけれど、これらについては各市町からいろいろな、今、企画が出てきていると思うんですが、どことは申しませんけれども、地域でと言っていたのにというふうなことで、いろいろな調整もこれ必要なんだろうというふうに思います。一つの基礎自治体、市、また町だけではできない部分があって、各地域でまとまらなければ効果が発揮できないんだろうというふうに思っていますけれども、これの方向について、どんなもんか、考え方というか、考えてみえるのか、ちょっとそれをお教えください。
 これがサミットの関係で、そしてもう一つ、ドローン。要人等々への危険の未然の防止、保護というふうな形というのはよくわかりますけれど、その中で規制する場所も、ここで、15ページの別紙5でアとイに、2つに分けて記載をしていただいておりますけれど、賢島はわかるんですよね。そこから出ていかないから。だからその地域というのはわかるけれど、要人が訪問先へ行くに当たって、その行程の部分とかいろいろな部分がまた出てくるわけですけれども、そこら辺の考え方はどうなんだろう。また、これを設けなければならないなというもとの、国が定めるその法規制との関係も、そこら辺も含めて。ちょっと数多く言ってしまいましたけれども、お教えください。

〇大橋次長 宿泊サービスとドローンは後で担当課長から説明させますが、まず住民への説明のとこでございますが、まず最初に必要なのは、警備をどうするとかそういうものより先に、まず、サミットがどう行われるかと。一部の住民の方からも、何か県がサミットをやるみたいに思われているとこもあるし、各事業も、一体どのように事業が企画されて、どういう地域でどういうものが計画されているかということ、今回、このこういう、まだまだ素案ですので、住民の方にお示しするレベルではございませんが、そういうものを丁寧に、まずはどのような会議がどうやって行われるというか、そこから始めて、徐々に、じゃ、どのような規制がされるのかとか、そういうことは丁寧に説明していきたいと思っております。その一つの大きなというか、地域の方たちへの一つの場が住民説明会と。住民説明会だけやれば終わるとか、そういうふうには思っておりません。
 次に、弁当供給センターのイメージでございますが、これは、警備する方とか、また消防関係の方たちが24時間、場所に張りついておりますので、そこに例えば朝昼夜とか定期的に、5月の末というとかなり食中毒も心配される時期でもございますので、安全に、栄養価、または単価も決められたものを配るという必要がございますので、かなり大がかりなこれは仕組みをつくらなければいけないと思っております。そこに我々の中で、地域の食材であるとか地域の事業者がどのように関与できるかということを今検討しているところでございます。ちょっとその具体的なことはまだ説明できる段階ではございませんが、そのような、今、検討を行っております。
 次に、おもてなしにつきまして、例えば花いっぱい運動とかも、既にかなりの団体とか、また民間、また市町において同じような活動をしておりますので、これ例えばですよ、例えばある月間とかある週間をみんなで花いっぱい週間にしませんかとか、できるだけ多くの方がこれに参画できるような、そういう仕掛けを考えていこうかなというふうに思っております。これはクリーンアップ運動も一緒でございまして、もう既に三重県、例えば海岸の漂着物であるとか、そういうこともやっておりますので、そういう活動を広げるためにも、サミットを契機にこういう活動がさらに活発化することも一つの狙いにしまして、いろんな運動を展開していこうというふうに、これは関係機関、関係部局と協議しながら、県民会議が勝手に花いっぱいとかクリーンアップとかするようなことのないように考えていきたいと思っております。
 カウントダウンボード、おっしゃるとおりでございまして、まずはということであそこに設置しておりますけど、もちろんもっと県民の方に見えるところへ複数置くことを、今、それもできればいろんな企業からの協賛とか、そういう事業にして機運を高めていければというふうに考えております。
 2回目以降のフォーラムにつきましては、サミットの意義みたいなものをまず第1回にお知らせするフォーラムにするつもりでございますが、第2回目以降は、我々が掲げるテーマ、また国が掲げるテーマに沿って、それで三重県においてどのような意味があるのか、サミットがどのような意味があるのかとか、少し突っ込んだ内容にして、機運の醸成を図っていきたいというふうに考えております。
 配偶者プログラム、ジュニアサミットにつきまして、特に市町からの提案等はいただいております。配偶者プログラムにつきましては、北海道洞爺湖サミットの場合は2泊3日とまあまあ時間がございましたが、伊勢志摩サミットは1泊2日ということで、実際は、ランチ・トゥ・ランチと言われていますが、実際に海外から来ていただいて、お昼から翌日のお昼ぐらいまでが具体的なプログラムになるのではないかと。ですから、北海道洞爺湖サミットのときから1日短いというふうに考えておりますので、そこの中で、国のプログラムの中に三重の魅力をどう盛り込めるのか、というか、行った先で、現地に行かなくても三重の魅力を発信できるような、そういうような提案を今考えております。そのために市町からの御意見等もいただきたいと思っております。
 ジュニアサミットにつきましても、既に開催地の候補に名乗りを上げる市町が複数ございますが、それだけではなく、このテーマ、多分、環境であるとかそういう大きなテーマについて、三重県内だったらどのようなとこを視察していただいたら、そういうテーマの議論をより深めることができるであるとか、または、せっかくの機会ですので、地域の交流、また明日の若者たちに三重の魅力を、海外の若者に三重の魅力をどう発信するのかというような視点でも交流事業の提案をしていく。そのためには、委員おっしゃられたとおり、地域での受け入れみたいに、特定の市の受け入れではなくて、宿泊施設は多分1カ所になるとは思うんですが、そういう訪問先であるとか視察先は複数のところで提案していきたいと考えてございます。

〇岩本課長 私のほうからは、宿泊サービスとドローンについて御説明をさせていただきます。
 7月末に企画提案コンペを行いまして、1事業体から提案がございました。JTB中部、日本旅行、近畿日本ツーリストの3社の共同事業体でございます。その事業体からの提案を審査させていただきまして、適切であるということで、その3社と契約をすべく、今、いろいろ細部を詰めております。もう間もなく契約できるというふうに考えております。
 提案の内容としましては、まず、3社が既に契約いただいている施設の部屋を御提供いただくのに加え、それだけでは全然足りませんので、新たな施設にも声をかけていただくということで提案をいただいております。我々が7月に伊勢志摩の全施設及び鈴鹿市、亀山市以南のビジネスホテルに、新たな予約をとらないようにお願いを既にしております。これらの施設にもすべて声をかけていただいて、宿泊の部屋の提供に協力していただけるかどうかを全て当たっていただくということでお話が進んでおります。
 このほか、外国のお客様の対応になれていない宿泊施設等に対しては、その対応の仕方とかを各施設に説明していただくとかいうような提案もいただいております。
 ドローンに関しましては、規制場所は、賢島はもとより、配偶者プログラムとかそういうので訪問をされる、賢島以外の場所を想定しております。法との関係につきましては、法律に関しましては、国の重要な施設とか外国要人の滞在する場所とか、そういうとこに関して300メートルの範囲で規制をしておりますが、今回のこのサミットの部分に関して、国がどういうふうに、まだ法律自体ができておりませんけれども、サミットの部分に関して法がどのように規制するかわかりません。この条例に関しましては、法以上に補完をするとともに、賢島に関しては1.5キロメートルということで、ちょっと広く規制をさせていただくということでございます。
 以上です。

〇舘委員 ありがとうございます。
 個々のことはいろいろあるんだと思いますけれども、一番初めに言われたように、やっぱり県民の皆さんに深く理解していただくように丁寧に、それは各事業者の方々もいろいろな関係者があるわけですので、それをお願いしたいなというふうに思います。
 オール三重県という中での配偶者プロジェクト、ジュニアサミットいうことでありますけれども、ジュニアサミットだけで、ここに書いていただいた、県内高校生が参加したと、こういうふうになっているんですが、もう高校生として決めてみえるのかなというのと、ドローンの関係ですが、国のほうでまだ法の制定がなされていない中で、当初説明があったように、今日のこの委員会でオーケーが出ればパブリックコメントに入りますよというふうな状況でありますが、それはそれで問題ないんかなということの2点、お願いします。

〇大橋次長 ジュニアサミットそのものが、14歳から18歳のG7各国の若者、高校生中心となるということで、中学生を入れるか、高校生だけでいいのかというとこにつきましては、今の段階では、三重県内においては、まずテーマの交流とかは高校生で今考えておりまして、そのほかの交流につきまして、もっと、例えば中学生を入れるかどうかにつきましては、まだ決めてはおりません。

〇岩本課長 国の法律に関しましては、衆議院で修正が入りまして、今、参議院で審議中でございます。我々も、国の法律が制定されるというのを前提に、国の法律が制定されてからでは間に合わない可能性がございますので、ちょっと早目にパブリックコメント等をさせていただきたいというふうに考えております。

〇舘委員 もう終わりますが、ジュニアサミット、もうそんなにないというか、もう100年もないよと言われているようなものですんで、できたら幅広く中学生も入れるような、そういうふうな機会があれば、またひとつ意義あるものになるんかなというふうに思いますんで、そこら辺もまた国への提案の中で考えていただきたいなというふうに思います。
 それとドローンやけど、そんな形の中でのパブコメをとっていって、また後でというふうなことにならへんの。そんで大丈夫なんですか、手法として。

〇岩本課長 法律の状況も見ながらではあるんですけれども、法で規制された部分は、当然法律が優先になります。法律でカバーできない部分をこの条例でカバーしていきたいというふうに考えております。

〇舘委員 ちょっとわかりませんけども、どこら辺がカバーできるかできないかということもパブコメで聞こうって、聞けやんわな。基本的な考え方とかいうのやったらまだしもわかるけれど、国がここまでこう規制をかけました、かかっていない部分でここが必要です、だから三重県は大きくそれを広げて規制するんですよということになるんだろうけれど、それがわからんのにパブコメかけて大丈夫なのか。またもう一度ということにはなることはないんだろうか。

〇大橋次長 まず、国が国会とか首相官邸等で規制をかけると。その国の規制が、その他外国要人とかが宿泊、移動するところというふうに広がってくれば、これは、我々の今考えている賢島も、イのその他施設もそれは入ってくるということになりますので、横出し条例みたいなものは必要なくなると思っておりますが、今の法律案であれば、賢島と配偶者の方が行かれる個別の施設というものは入らないというふうな前提と考えておりまして、それを、国の法律を待って条例案を策定していてはサミットは終わってしまいますので、委員おっしゃるとおり、まだ未確定な部分は残りますが、間に合わせるために、これ以上広げることは我々は考えておりませんので、国がこの規定の網を、県が考えている規定の網まで国の網が広がってくるんであれば、この条例は不必要になると思っております。そういう意味で、少し早くパブコメをさせていただきたいという、そういう考えでございますので、御理解いただきたいと思います。

〇舘委員 議案が出てくるのは11月定例月会議ということですので、はい、承知しました。

〇田中委員長 ほか、よろしいでしょうか。

〇西場委員 その日の昼から翌日のお昼までと、こういう、今、話を聞かせてもらって、そんな短いんかと、こういうふうに改めて認識したんですが、この歓迎レセプションを開催するというのは、夕食は1回しかないんだけど、それを三重県がやるんですか。

〇大橋次長 まず行程からすると、空港に着かれまして、空港でまず歓迎イベントがあると。三重県に入られたら、多分、宿泊施設かどこかでまず歓迎のイベントがあって、夕食のレセプションがあってというふうな、それでまたお帰りのときと。基本的には、それぞれ国の行事が主でございますが、例えばお迎えの歓迎レセプションにつきましては、県もそこに関与させていただくという前提で我々は提案していくと。三重県が歓迎するならばこういうことができますよとか、それが先ほどの、できれば地元の子どもたちに、各国首脳であるとかその配偶者の方とほんのちょっとでも交流ができればということでございます。

〇西場委員 配偶者プログラムとかジュニアサミット、これも基本的には国だけれども、その中に三重県の提案をしたいと。ということで、三重県が主になって、この市町でこれをやりたいというようなことではないの、その辺はどんな感じですか。

〇大橋次長 基本的には配偶者プログラムもジュニアサミットも国の事業でございますが、訪問先の場所も含めて、三重県として積極的に提案していきたいなというふうに。短い期間ではございますが。

〇西場委員 ということは、三重県の意向がかなり反映される可能性は十分あるということだな。そういう理解をしておいてよろしいか。

〇大橋次長 そう信じて提案していきたいと思っております。

〇西場委員 頑張ってやってもらわなあかんね。
 それと、クリーンアップ運動とか花いっぱい運動というのは、もうこれ確定したの。どのようにしてこれをやるという決定をどの段階で決めたのか。

〇大橋次長 まだ、こういうことをおもてなしの一環としてやりたいということは、事業推進部会で、こういうものをというとこで提案しただけでして、確実にやるやらないというとこまでは、確定ということではありませんが、多くの県民、または多くの団体、市町が共通して参加できるのは、このクリーンアップ運動であるとか花いっぱい運動のような、植樹とか、そういうようなものであると思っておりますので、そういう県民運動的なものは企画していきたいと考えております。

〇西場委員 花いっぱい運動は洞爺湖サミットでもやられたと。沖縄サミットでも名護のほうでちょっとそういう動きがあったという経緯も聞いていますが、クリーンアップ運動もやっぱりそういうずっと洞爺湖あたりからの実績のある運動であるんですか。三重県型ですか。

〇大橋次長 北海道は大きいので、私どもが認識しているのは、サミットを契機に、洞爺湖周辺の市町ではクリーンアップ運動もされたというふうに聞いております。

〇西場委員 洞爺湖でやったからやるというのも一つではあるけれども、三重県としてどうするんだと。それこそ市町とか県民あたりにも聞いて、そして、三重県はこうしようかというものをやっていくほうが、意欲も出るし、県民のまたそういう主体的な参加もあるんだから、そういうことを少し呼びかけてみる、議論してみるということが大事かなと思います。
 私が議員の立場でいろんな人と話して今聞いておるのは、せっかく日本文化発信のチャンスだから、その大きな一翼を占めるお茶の文化、お茶を、三重県の伊勢茶だけにこだわる必要もないんだけれども、この機会に、三重県には、和食も含めていろんな展開があるかわからんけれども、特にお茶をもって、おもてなしの心だとか、日本の文化だとか、そういうものをやっていけば、久々の本土で行われる、この日本のお茶どころでやられるところでありますから、そういう県民の声も大事にして進めていただきたいなと。少なくともそういう声をどこかで受けとめてもらう会議なり受け皿なり、そういうものをやってもらうようにお願いしておきたいんですが、いかがですか。

〇西城局長 環境美化ですとかお花のことにつきましては、まだ方向性として打ち出しているだけで、具体的なやり方等はこれからということでございます。ぜひやらせていただきたいと思っておりますので、議員御指摘のように、市町等とよく御相談をさせていただいて、取り組ませていただきたいと思います。
 お茶のお話、それからいろいろな御提案を既に各方面からいただいているところでございます。そこにつきましては、今日の御説明の資料の中にもございました提案等の仕組みでございます。資料2ページの協賛・応援事業というものをお受けする、こういう仕組みを今月中に立ち上げたいというふうに考えておりますので、そちらのほうでしっかりと受けとめさせていただきたいと思っております。

〇田中委員長 ほか、よろしいでしょうか。

〇長田委員 先ほどの協賛と申しますか寄附金の話なんですが、最近、いろんな事業で、寄附金、結構いろんな企業に募っておるんですが、今のところ幾らぐらい集められる目標があるとか、その辺のところは何か試算はありますか。

〇西城局長 目標といたしまして、県民会議に行政として県・市町で合わせて1億円の負担金を確保しております。それに見合う、1億円以上ということを当面の目標にしております。

〇長田委員 最近、いろんな事業で県から寄附金を求められるなという声を企業からたくさん聞きまして、その辺のところで、せっかくのサミットですから、よう出さんわというところはないとは思いますが、余り負担のかからない程度にしていただければなというふうに思いますので、よろしくお願いします。

〇田中委員長 よろしいでしょうか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、伊勢志摩サミットについての調査を終わります。

  (2)「みえ産業振興戦略」の改訂について

    ①当局から資料に基づき説明(横田副部長)

    ②質問

〇田中委員長 御質問等がありましたらお願いいたします。いかがですか。

〇西場委員 済みません、せっかく説明をいただいたんですが、もう少しうまく飲み込みにくいんですが、一番基本的なとこをもう一遍お伺いしておきたいと思うんですが、どのように環境が変化してこの改訂が必要になったかという部分と、その中の一番、今の説明の中でも特に力点を置く重要な部分についての項目をもう一遍ピックアップして教えてください。

〇横田副部長 環境変化につきましては、お手元の別添1の2ページ目でも整理させていただいておりますが、最近の経済状況によりまして、アベノミクス効果というのもあるやらないやらでいろいろ取り沙汰されておりますけども、実際に三重県内でのいろいろな産業の状況が変わってきております。そういった中で、我々はやっぱり海外というところにも目を向けまして、ASEAN諸国からの関係、それからインバウンドを結んだり、こういったことも進んでおります。それから航空宇宙産業ということで、松阪地域に航空宇宙産業クラスターもできたり、それから食としましては、これまでの1次産業的な食じゃなくて、今度は産業としての食といったところも非常に大事じゃないかという位置づけをしております。それから、ICTビッグデータといった要素も全世界的に進んできておるという状況がありますので、こういったものが現行の戦略の中には、一部は着手はしておりますけれども、反映し切れておりません。そういったことから、今回、大きくこれを改訂したいという中でございます。
 これで考えましたのが、同じく資料の別添1の4ページをごらんいただきますと、大きな三角形になっておりますが、この三角形というのは、我々の検討した流れを図形に評したものと考えておるんですけれども、下のほうに戦略5、6、7が緑で囲んであります。これは、従来からの様々な取組を行ってきたものに対してさらに力を入れていくべき、ベースになるものじゃないかなと。ということで、中小企業が大事、それから人づくりが大事、それからネットワーク構築と、プラットホーム的なものが大事といったベースに立ちながら、より高みを目指すということで、例えば戦略1ですと、新たな県の成長を導く産業の創出ということで、エネルギーであるとか航空宇宙産業といった高みの位置づけ、それからそのすぐ下でございますが、ものづくりとサービス産業がそれぞれ両輪といった中で位置づけております。どれが一番大事かということは、どれも大事なんですけれども、全体をこういった構成で考えながら、それぞれきちんと力を入れていきたいと考えております。

〇西場委員 これ、地方の産業経済の視点からいくと、国際展開とかこの大きな視野での産業政策というのはなかなか実感がないんだけれど、ここに書かれておる、グローバル企業の大規模投資を促進すると、後押しするということとか、それから、国・JETROとの連携による対内投資の促進とか、こういったことは、具体的にどういう可能性とか、そのものを目指しているの。グローバル企業って、どういうものに対して、どういう投資をしてもらおうともくろんでいるわけですか。

〇横田副部長 まだ具体的なとこまでいっていないので申しわけないんですけども、やはり三重県だけの中の視点というよりも、全世界を見据えたような企業、それから市場を開拓していくといったところも大事であると思いますので、そういったところへの手を出していく、あるいは三重県へ進出してきていただくといったところにさらに力を入れたいということで、戦略4として掲げています。その仲立ちになっていただくのは、例えばJETROとか、そういったより海外に詳しい機関のお力もかりながらやっていきたいといったところで位置づけさせていただいています。

〇西場委員 大事なことだと思いますが、井の中の蛙的な発想になってしまうかもしらんけれども、やっぱりそれは、海外のそういうグローバルな潮流の中でそういうものを取り込んでいくということは重要なことだけれども、やっぱり従来型と言われるかもしらんけれども、県内、国内の中小企業をどう活性化していくかという視点のほうが重要で、もちろんこの中にもその柱の中に入れてもらっておるんだけれども、ここで三重県中小企業・小規模企業振興条例についてもさらに充実していくということや、さらなる浸透をしていくと、こういうことが書かれているんだけど、こういうところこそ、この昨年1年間の総括の中で大変重要なことになってきているわけだから、せっかくの改訂であれば、この辺についてさらに力を入れていくというようなところをしっかり書き込んでほしいなと。
 ものづくりに関しては、どの項目だったか、北勢のほうのものづくり戦略はこう展開するよと、こういうのがある。じゃ、北勢でない地域はどうするのか。伊賀や中南勢、東紀州、このものづくりについて、これはまあウエートが少ないからいいわというわけはない。もちろん主たる柱である北勢を伸ばしていくというのは重要なウエートがあってしかるべきだけれども、それぞれ地場の経済に密着している経済の中でも、製造部門をどうしていくんだと。これ、今までいろんなことをずっとやってきたけども、ずっと低下傾向にある。せっかくの見直しの中でつくるんであれば、そういうものをどうするんだというものが、大きなグローバルの視野とともに、その遠心力とともに、今度は求心力をどうするかという部分も力を入れて改訂してほしいなと、こう思うんだよ。
 そんな感じですが、何かあったら。

〇横田副部長 大事な視点を御指摘いただいて、ありがとうございます。
 中小企業・小規模企業につきましても、我々はいろいろ議論させていただいた中で、非常に大事という形で考えています。従前ですと戦略6つありまして、その中の戦略6のプラットホームの構築という中の1項目が中小企業・小規模企業というのだったんですけれども、今回、それを1つ独立させまして、戦略5としまして中小企業・小規模企業振興というのを起こしてきて、非常に我々も力を入れていきたいということも考えておりますし、あと地域的なこと、北勢地域ということで、ここでは、先端産業が集まっておるものですからそういった形になっておりますけども、ほかの地域を置いていくことが決してあってはならんと思いますので、そういったところにも、我々、自分でも気をつけながらいろいろ議論していきたいと思います。

〇田中委員長 ほかはいかがでしょうか。

〇舘委員 私、この戦略の体系整理をしていただいて、企業のアンケートもしていただいて、その声も生かし、いろいろな形の分野の中でこれは整理をしていただいているなということで、6つの分野が7つに増えたと、それはそれなりに頑張っていただいたんやなというて、敬意を表したいと思いますし、これはアドバイザリーボードの皆さん方の意見、まさにこの指摘される部分があり、それが生かされてこっちへ来ている。そして、この中でしっかりとうたわれている。もう、ようわかります。
 ですが、例えばこの人づくりの関係で言ったら、本当に人づくりは大事だから、こうやって書かれているようにいくべきですし、支援して取り組んでいかなければならない。これをしっかりしていただきたいなというふうに思うんです。それを思うのはなぜかというと、その前の戦略5の中の中小企業・小規模企業の振興の関係の、三重県中小企業・小規模企業振興条例の一般質問等々でもさせてもろうたけれども、例えば三重県版経営向上計画のあれがどんだけ前へ進んでいくんだ、ほかの資金の供給等についてもしっかりと取り組んでいくんだとは言うけれども、実際、本当に進んでいかなければならない部分がたくさんあるんだと思うんですよね。大分汗かいてもらわんと、この戦略によって書いただけになったんではあかんので、できたら、今後、このようにして多くの方々の御意見をいただいて一つの戦略を立てたのならば、これの成功事例とか、または途中で、ああ、もう少しこういうふうな課題があったよねということがあれば、また御報告もいただけたらなというふうに思いますし、積極的な取組をしていって元気な三重県をつくっていくのが、もうこれがまず基本でなければならないし、人づくりも大事ですし、勤労するがための処遇とかいうことも、いろいろなことがありますけれども、そんなことも含めて、そんな情報も提供いただきたいなと思います。いかがでしょうか。

〇横田副部長 そういった御指摘ありがとうございます。
 こちらにつきましても、我々は議論をいろいろさせていただく中で、人づくりは非常に大事だということで、今回も戦略6として1項目を独立させて柱とさせていただいております。そういった中で、人づくり、人材を育成とともに確保する。確保と育成、2つの要素があると思うんですが、それぞれきちっとやっていくといったことで、今回、取組を進めていきたい。
 また、御指摘いただきましたように、これだけに限らず、成功事例につきましても、我々、たくさんのことをお聞きしますので、可能な限りそれを皆さんのほうへも伝播させていきたいなと思っております。

〇舘委員 課題もね。ええことばかりせずに。

〇横田副部長 はい、わかりました。

〇田中委員長 ほかはいかがでしょうか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、「みえ産業振興戦略」の改訂についての調査を終わります。

 2 委員間討議   

  (1)所管事項調査に関する事項  なし

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

戦略企画雇用経済常任委員長     田中 智也

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