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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成27年度 委員会会議録 > 平成28年3月8日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

平成28年3月8日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

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戦略企画雇用経済常任委員会

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会

会 議 録

(開 会 中)


開催年月日    平成28年3月8日(火) 自 午前10時0分~至 午後2時30分

会  議  室    302委員会室

出 席 委 員    9名

             委 員 長    田中 智也

             副委員長     小林 正人

             委    員    芳野 正英

             委    員    倉本 崇弘

             委    員    下野 幸助

             委    員    木津 直樹

             委    員    長田 隆尚

             委    員    舘   直人

             委    員    西場 信行

欠 席 委 員    なし

出席説明員

             議    員(提出者代表)         小林 正人(議提議案第1号の審査時)

      [人事委員会事務局]

             事務局長                   青木 正晴

             次長兼職員課長              畑中 一宝

                                          その他関係職員

      [監査委員事務局]

             事務局長                    小林 源太郎

             次   長                    別所 喜克

             総務・評価課長               鈴木   修

             監査・審査課長               田所 尚子

                                          その他関係職員

      [出納局]

             会計管理者兼出納局長          中川 弘巳

             副局長兼出納総務課長          伊藤 久美子

             会計支援課長                濵地 宣広

                                          その他関係職員

      [議会事務局]

             次   長                    原田 孝夫

             総務課長                   川添 洋司

             調整監兼課長補佐             稲垣 雅美

                                          その他関係職員

      [戦略企画部]

             部   長                    竹内   望

             副部長                     村上   亘

             ひとづくり政策総括監            福永 和伸

             戦略企画総務課長             岡村 順子

             企画課長                   安井   晃

             政策提言・広域連携課長         笠谷   昇

             広聴広報課長                中山 恵里子

             情報公開課長                田中 彰二

             統計課長                   冨永 康之

             統計利活用監                下里 真志

                                          その他関係職員

委員会書記

             議  事  課    班長    上野   勉

             企画法務課    主事    今井 宗直

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者    6名

傍  聴  者    3名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(部外関係)

 1 議案の審査

  (1)議提議案第1号「三重県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例案」

  (2)議案第8号「平成28年度三重県一般会計予算」(関係分)

  (3)議案第85号「平成28年度三重県一般会計補正予算(第1号)」

  (4)議案第2号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)

  (5)議案第70号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

Ⅱ 常任委員会(部外関係)

 1 所管事項の調査

  (1)みえ県民力ビジョン・第二次行動計画(案)について(関係分)

  (2)「みえ物品利活用方針」の取組について

  (3)平成26年度包括外部監査結果に対する対応結果について

  (4)平成28年度三重県職員等採用候補者試験実施日程について

  (5)平成27年度財政的援助団体等監査の結果について

Ⅲ 分科会(戦略企画部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第8号「平成28年度三重県一般会計予算」(関係分)

  (2)議案第2号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)

  (3)議案第70号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

  (4)議案第25号「三重県地域と若者の未来を拓く学生奨学金返還支援基金条例案」

Ⅳ 常任委員会(戦略企画部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『みえ県民力ビジョン・第二次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答について(関係分)

  (2)みえ県民力ビジョン・第二次行動計画(案)について(関係分)

  (3)三重県まち・ひと・しごと創生総合戦略(平成28年3月改訂版)(案)について

  (4)三重県教育施策大綱(仮称)(最終案)について

  (5)ひとづくり政策について

  (6)広域連携の取組(知事会議の開催結果)について

  (7)審議会等の審議状況について

 2 議案の審査

  (1)議案第29号「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例案」

  (2)議案第66号「みえ県民力ビジョン・第二次行動計画の策定について」

 3 今年度の委員会活動の振り返りについて

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(部外関係)

 1 議案の審査

  (1)議提議案第1号「三重県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例案」

    ①資料に基づき補充説明 (なし)

    ②質疑         なし

    ③委員間討議    なし

    ④討論         なし

    ⑤採決         議提議案第1号        挙手(全員)     可決

〔当局 入室〕

  (2)議案第8号「平成28年度三重県一般会計予算」(関係分)

  (3)議案第85号「平成28年度三重県一般会計補正予算(第1号)」

  (4)議案第2号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)

  (5)議案第70号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

    ①当局から資料に基づき補充説明 (なし)

    ②質疑         なし

    ③委員間討議    なし

    ④討論         なし

    ⑤採決         議案第8号(関係分)     挙手(全員)     可決

                 議案第85号          挙手(全員)      可決

                 議案第2号(関係分)     挙手(全員)     可決

                 議案第70号(関係分)    挙手(全員)     可決

 2 委員間討議

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項 なし

Ⅱ 常任委員会(部外関係)

 1 所管事項の調査

  (1)みえ県民力ビジョン・第二次行動計画(案)について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(なし)

    ②質問         なし

  (2)「みえ物品利活用方針」の取組について

  (3)平成26年度包括外部監査結果に対する対応結果について

  (4)平成28年度三重県職員等採用候補者試験実施日程について

  (5)平成27年度財政的援助団体等監査の結果について

    ①当局から資料に基づき説明(濵地課長、伊藤副局長、青木事務局長、小林事務局長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 33ページの履行確認なんですけど、県の出納局には検査室的な、検査をする部署というのはあるんですかね。

〇伊藤副局長 検査する部署といいますか、会計支援課の地域駐在のほうで、会計支援課もそうなんですが、事前検査と事後検査というのを行わせていただいております。

〇芳野委員 事後検査もありながら、履行確認の中で十分とは言えない事例があったということなんですか。それはまた検査と別の部分なんですかね、その履行確認のほうでいうと。

〇濵地課長 検査の中で適切に確認させていただくようにはしておりますんですけれども。出納局で行う検査で、抽出で行っておるという関係はございますが、内容については、検査の中で適切に確認をさせていただいてはおります。

〇芳野委員 もちろん検査もした後、さらに別で監査もしてもらうので、監査意見で指摘されているということは、十分ではなかったんじゃないかなという気もするんですけど。

〇濵地課長 そうした監査等の意見を踏まえまして、出納局としましても、そういった指摘の多い事項等をまとめさせていただいて、研修等で適切に各所属のほうにもお伝えさせていただくように努めさせていただいております。

〇芳野委員 もし参考で聞かせてもらえるとすると、どういう内容の部分は履行確認が十分じゃなかったと言える傾向みたいなものがあるんですか。こういう分野はやっぱりちょっと検査が弱いみたいなところは。

〇伊藤副局長 実際の事例が幾つかございまして、ちょっとそれを申し上げますと、実績報告書で、集計表はもちろんあるんですけれども、実施されたことを証するものが添付されていなかったとか、実績報告書の金額と領収書などの証拠書類を照合すべきであったのに、それが照合されていなかったとか、確認しましたという記録はあったんですけども、何をどのように確認したかという記録がなかったという御意見をいただいておるところでございます。

〇芳野委員 わかりました。幾つかそういう事例を挙げていただいて、検査の精度も高めていただければというふうに思いますので。ありがとうございました。

〇田中委員長 よろしいか。ほかに。

〇下野委員 ちょっと細かい話なんですけど、教えていただきたいんですけど、9ページのインターネットオークションなんですけど、これは売却合計123万円余りを実績としていただいているんですけど、インターネットオークションというのはどのような基準で決められているんでしょうか。

〇濵地課長 私どものほうは、県の公有財産、そういうものが行われておりますインターネットオークションと同じヤフーのインターネットオークション、こちらのほうを活用させていただいております。

〇下野委員 いろいろインターネットの、今おっしゃったようにヤフーとかアマゾンとか、最近はやりのメルカリというのもあるみたいですけど、結構売却金額が違うと聞いていますので、また御検討いただければなと、このように思います。
 あともう1点教えていただきたいのは、38ページの監査のほうですけど、38ページの一番上で厳しい経営状況に置かれているのがこの4団体というところで、毎年度出ているようなところもありますし、何が聞きたいかというと、毎年度改善を示せというような説明だったんですけども、そこら辺の具体的な改善の方策というのは、今後どれぐらい詰めて協議されているのか、そこら辺を教えていただけないでしょうか。

〇小林事務局長 今、38ページで説明させていただいた共通意見ということでくくらせていただいている、その団体に対してのということでよろしいでしょうか。
 各委員に個別に冊子でそれぞれの団体に対しての意見ということで表ごとについておりますので、そこにはもう少し詳しく書いておりますが、例えば三重県松阪食肉公社でございましたら、今後TPPの関係で、そういう動きがある中で施設が老朽化しているのをどこまでの対応としたものにしていくのか、それによって経費の差も出てくるしとか、暴力追放三重県民センターですと出資金でもって運用益で3000万円ほどの事業を運営しておったのが、低金利で、800万円ほど来年度以降、事業費が減る見込みであるので、そうしますと今以上に寄附等の収入を求めるとか、何か考えないと事業を縮小せざるを得ませんよねとか、そういったやりとりを監査委員のほうでしていただいております。
 三重北勢地域地場産業振興センターも施設の老朽化、改修に伴う課題があるので、それはまた、地元との関係も含めて検討していただくことが必要じゃないかとか、そういったことをやりとりしておりまして、そういったことを冊子のほうにはちょっと書かさせていただいております。
 あと、その後のフォローとして、監査意見に対して各団体所管部局が講じた措置というものをその後また報告をいただいておりますので、そういったところで、定期監査の際にもまた確認をさせていただくことがございます。

〇下野委員 ありがとうございます。改善、改善はわかるんですけど、改善の方策というか、知恵というのがなかなか難しいかと思いますので、また監査委員事務局のほうからもフォローのほうをよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。

〇田中委員長 ほか、ございませんか。

〇長田委員 先ほどの下野委員のほうに関連してなんですが、一つの例でちょっとお話しさせていただきますが、42ページに伊勢湾海洋スポーツセンターのことが書いてあります。その中で、一番下に所管部局に対する意見ということで、例えば「指導・助言等を行われたい」というふうに指摘いただいています。これは4期続けて赤字ということの中で、どのような指導・助言を求めてみえるのか、その辺のところについてちょっとお伺いしたいんですが。

〇小林事務局長 この伊勢湾海洋スポーツセンターの「使用料等の収入減に伴い」といいますのは、具体的には、宿泊の関係をしなくなったことによる収入減とか、それから利用者がヨットを引き揚げられたとか、そういったことが原因のようでして、そういったところについて何か対策を得て、安定した収入をもう少し得るようにすべきではないかとか、そのようなことが考えられるかなと思いますが、決め手というのは、正直ないのかもわかりません。

〇長田委員 一つには、収入を増やすような助言が当然要ると思うんですが、逆に、それが根本的に増える見込みがないんであれば、支出を減らすような助言とか、その辺のところもしていくんですか。

〇小林事務局長 意見の表現としては、そういったことを直接的には書いておりませんが、それぞれ出資団体の経営目的の中でうまく運営されますように、支出も含めて検討いただくということはあると思います。

〇長田委員 単年度で赤字になったりするのは何かの要因ですので、ある程度すぐに改善できる方法もあると思うんですが、このように赤字が続いておると、多分根本的な原因がありますので、それが、営業面でプラスが無理であれば、支出面のどういうところを削除するとかを考えていかないとずっと続いていくと思いますので、その辺のところは監査委員事務局というよりは、監査委員事務局のほうから所管部局のほうに意見をお伝えしていただいて、所管部局のほうから指導といいますか相談いただくような形のこともしていただくといいなと思いますので、一つの意見として聞いておいてください。

〇舘委員 包括外部監査のことの指摘、意見でほとんどこれは入札の関係かなというふうに思います。公平で透明でなければならないのが入札やというふうなことですけれども、履行の問題であり、低入札価格のことであり、いろいろ書かれておりますけれど、例えば32ページの、1者入札、これはここにも指摘されておるように重要な課題ですよねという指摘があります。次回から改善に努めるように通知を出した、このようなことでありますけれども、それが本当に改善されるのか、通知だけではいけない部分がたくさんあって、今こういうふうな状態になってきているんだろうなということがあると思います。
 そのことと、もう1件が、最終ページの予定価格のことですけれども、乖離が激しいよね。指摘されて53.8%ですけど69.7%やったんやというふうな、これはその理由づけをされてみえるんかなと思いますけれど、会計からいっても市場価格等々、そして今後的確、適正な積算に努めていくということですが、ここで53.8%とされて69.7%は、69.7%が市場価格も調査したらちゃんとなっとるんやにという意味合いでしか、とれないんですが、これを指摘されて改善の方向について、この2点についてはどういうふうに検討されたのか、そのことだけちょっとお聞かせください。

〇伊藤副局長 1点目につきまして、1者入札なんですが、おっしゃるとおりでございまして、1者入札の原因分析をしていくことが、競争性、公正性、透明性の確保のためにも非常に重要であるかというふうに考えております。
 私ども全庁の審査会を開かせていただいておりまして、1者入札の案件も上がってくるんでございますが、そのときには必ず、なぜ1者入札になったかという原因を所属のほうに問い合わせておりまして、所属のほうからも、その理由を明記したものを出してこいというふうに指示させていただいておるところでございます。
 前回、2者なり3者なりの入札がありまして、今回1者となった場合は、今回はそういった機会もありましたがということで、一応電話で原因をお伺いさせていただいておるところでございます。それを必ず確認いたしまして、次回からはこういったことがないように、例えば1年の契約であれば複数年契約で何かできないのかとか、そういった改善に取り組んでほしいという意見をつけまして審査会を行わせていただいているところでございます。
 それから2点目につきましてでございますが、予定価格の設定は、平成21年度のときはシステムインテグレーター支援業務で、その積算のとおりにさせていただいたところ、このように乖離が著しくなったところでございまして、今回はそのシステムインテグレーター支援の中で市場価格についても調査をしてもらいまして、そちらのほうも反映しまして価格を設定させていただいたところでございます。
 そういうところでございます。以上でございます。

〇舘委員 適正な金額の積算というのは重要ですし、1者入札と予定価格の関係は逆の関係があったりしていろいろ、関連もあることだというふうに思いますので、いろいろなことをしていっても、どうしても応札、受けていただく側のほうからいったら、できるだけやりたいというふうなことで応札をされるんでしょうし、その部分は、公共事業でありますので透明性、公平性、それをしっかり担保できるようにしていっていただくようにお願いしたいと思います。
 こういうふうな指摘があったからこそ、よろしくお願いしたいと思います。

〇田中委員長 ほか、よろしいでしょうか。

〇芳野委員 46ページのライフル射撃協会の監査結果なんですけど、「指定管理業務の一部を第三者に委託していた」とか、指定管理者契約がどうなっているか詳細はわかりませんけど、結構見ているとひどい内容やなという感じがするんですけど、国体も近づいてくる中で、もちろん監査委員事務局としては所管課に「指導されたい」と意見をするだけかもしれませんけど、一回した後、ここまでこういう部分だともう一回再監査とか、そういう継続的なチェックとか、その辺というのはどういうふうにされているんですか。

〇小林事務局長 先ほど下野委員のときにちょっと話をさせていただいたことと重複しますが、監査委員事務局のほうとしましては、今回、このような意見をまとめたら所管部局にも伝えとるわけですが、その後、監査意見に対して講じた措置というのの報告を求めておりますので、例年7月ごろに報告をいただいて、9月ごろに取りまとめるというような作業スケジュールでございますが、そういったところで確認をさせていただいたり、それから通常の毎年度行います定期監査、今回ですとスポーツ推進協会に対しての定期監査の中で、そういったことの改めての確認も必要ならさしていただくということでございます。

〇芳野委員 そのまま、もし改善の意図が見られない場合は、さらなる監査もありとか、その所管の部分ではその契約の見直しとか、そういうふうになっていくんですかね。

〇小林事務局長 内容が相当大きな問題であればそういったこともあり得るかもわかりませんが、通常は、事務的なミスに対して、繰り返しのないようにということだろうと思っております。

〇芳野委員 わかりました。指定管理業務の一部を承認を受けずに第三者に委託するというのも、契約状況はどうなっているかわからないんですけど、事務的なミスでもないのかなと思うんですけど、それはもちろん、承認を受ければオーケーという契約になっとるんであれば事後の報告でもいいのかもしれないんですけど、何か、単なる事務処理の台帳の未整備とか、そういうのと違うような状況になってくる場合は、早急に報告を求めたほうがいいんじゃないかなと思うんですけど。

〇別所次長 ちょっと補足のような形になりますが、こちらは指定管理料49万5000円で、現実的には個人的な方でやっていただいておるということで、この意見に対しまして、調べました所管部局に言いまして、このライフル射撃場を管理されとる指定管理者は5年間だと思いますけれども、その間で今回入ったということで、同じ方が指定管理をされるということですので、所管部局のほうでその方に指導していただくということで、指導を徹底されるというふうに思っておりますので、相手がかわるわけではありませんし、最初に事務局長が申しましたように、昨年6月末現在の取り組んだ状況というのを部局からいただきます。それを公表もいたしますけれども、そういうところで確認をさせていただけるというふうに思っております。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

               〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、項目(2)から(5)までについての調査を終わります。

  (6)その他

〇田中委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言を願います。ございませんか。

               〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、これで部外関係の所管事項の調査を終了いたします。

 2 委員間討議

  (1)所管事項調査に関する事項           なし

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

Ⅲ 分科会(戦略企画部関係)

1 議案の審査

  (1)議案第8号「平成28年度三重県一般会計予算」(関係分)

    ①当局から資料に基づき補充説明 (なし)

    ②質疑

〇田中委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。

〇芳野委員 ちょっと小さいですけど、(11)の次世代につなぐ平和啓発事業ですけども、今年度は語り部の撮影とかで結構額も多かったと思うんですけど、今回はそれまでのほぼこれぐらいになったのかどうかというのが1点、69年目とかその以前を私も知らないので、というのと、この23万6000円だと派遣、広島へとか、ああいうのも来年度はやらないということなんですか、中学生たちの。

〇村上副部長 子ども代表団の派遣につきましては、今年度と同じような形で、8月15日に開催されます全国戦没者追悼式に子ども代表団を、今回は6名を予定しておりますけれども、派遣させていただきたいというふうに思っております。
 それと県の戦没者追悼式、これは7月中に開催されますので、こちらのほうにも参加をいただいたりとか、それからMieMuのほうで平和展示見学がございますので、こちらのほうの見学とか、もろもろ予定をさせていただいております。
 それから、今年度作成をいたしました戦争体験者へのインタビューのDVDにつきましても、これを有効活用させていただきたいというふうに思っておりまして、市町でございますとか小・中・高校に貸し出しをさせていただきたいというふうに思っております。
 それと今年度、「アオギリにたくして」という原爆関連の映画の上映会もさせていただいておりましたけども、あるいはもろもろ、先ほど申し上げました総合博物館での交流展示室での平和展示とか、こういうことも、戦略企画部だけではなくて各部局、相乗りのような形でさせていただくという形にしておりますので、平和啓発事業につきましては、今年度は節目の70年ということで予算的にもかなりかけて実施をさせていただきましたけども、これを引き続き平成28年度も進めていきたいというふうに考えてございます。
 それから、今、予定では5月26、27日の伊勢志摩サミットに合わせて、伊勢のほうで原爆展を広島市と長崎市が主催して実施する予定をしておりますので、こちらのほうにも県としてもかかわりを持っていきたいというふうに考えてございます。

〇芳野委員 結構いろいろやっていただくのかなと思うんですけど、そうすると23万6000円、結構その費用でやれるのかなというところと、伊勢市でやる原爆展のかかわりとおっしゃいましたけど、どういうふうにかかわるのかというのをちょっとお聞かせいただきたいのと、あと、さっきちょっと質問したんですけど、70周年以前の予算との比較でいうと、ほぼ例年並みなのか、ちょっとそこだけお聞かせいただけますか。

〇竹内部長 23万6000円ということで、戦略企画部としては子ども代表団の派遣を中心として計上していますけども、それ以外に健康福祉部、それから戦略企画部はMieMuなんですけれども、等々を合わせますと全体では251万9000円、約250万円程度の事業費になるのかなと思っています。
 それと、あと長崎市、広島市と協力いたしましてサミットのときに原爆の展示をやるということで、そのときに県としては職員が行って、その現場に何らかの形で応援をしたいということで、広島市、長崎市とも今調整をさせていただいております。具体的には、多分、展示のお手伝いであったり、県としてどういうふうにかかわりができるのか、これから最終的に詰めていきたいなというふうに思っています。
 それと平年ベース、70周年以前のは、ちょっと手元に資料がないんですけども……

〇岡村課長 70周年以前の、平成26年度の予算でございますが、経常経費の中で対応しておりますので、特別に予算としては、26年度以前は要求しておりません。

〇芳野委員 そうすると今年度の「戦後70周年記念事業」ということで挙げて、それをもとに今後諸費の一部として、こうやってわかりやすいところを出して示してもらってるということですね。
 それと伊勢でやる原爆のあれは伊勢市が主催なんでしたっけ。市民団体だっけ。

〇竹内部長 主催は広島市、長崎市、それから広島の原爆の財団がございます。そこが主催をされますので、現在、伊勢市とともに、協賛なのか共催なのか、どういう形で県、市がかかわれるのか調整をさせていただいておるところでございます。

〇芳野委員 ありがとうございます。

〇田中委員長 ほかに。

〇舘委員 この資料の5ページと7ページに関係するのかわかりませんけど、まず1つ目は地域と若者の未来を拓く学生奨学金返還支援事業、ここで上がっています430万9000円のこの関係で、議会の本会議の中でも質問等々があって議論されてきたところですよね。この中で「県内の南部地域等条件不利地域に居住すること等を条件に」という形の中で、その「等」、についてはどうやと言ったら、今後地域指定を行っていくんや、それは南部中山間地域なんだというお答えやったと思いますが、条件不利地域であるからというのはよく理解はできるんですけれども、この若者等の定住等々については何も南部だけに限ったことではなくて、人口減、社会減からいっても、今、ここでこのように限定していくことが本当にいいんかなと。予算的なこともあるとか、いろいろなことも、厳しい財政状況のことでもあるというのはわからんことはないけれども、これは目先だけのことではなくて、もっと県全体を見ていった中でこのことに対応すべきことではないんかな。
 だから私が思うのは全県下、特に若者、これから産業人材等々の確保であったり、これから若者がこの三重県に定住いただく中で、三重県で生まれて三重県で頑張っていただくというふうな形のそういう人を増やすためにも、大変、そういう観点で重要だから、条件不利地域というのはわかるけれども、南部は南部でいったら基金等々のいろいろな活用の手法も、またそれをよく見ればあるんかもわかりませんけれど、それはそれとしながら、やはりここはもう少し大きな目で見て、将来的なこの三重県の方向性というか、そこまで見る必要があるんではないかなというのはしっかり危惧していますので、申し上げました。まあ、430万円の部分でありますけれども、対象がどうとかこうとかということは申しませんけれど、政策の考え方の持っていき方としてどうなんかなというのをちょっと議論させていただきたいなと思うのと、広聴広報の関係も、今、いろいろな取組をしていただいて、ぼんと出てきたのが、事業費が多いし、ですから、各市町の自治会等々の協力のことがあったけれども、それは育みながらも、もう少し経費的なものも見ていって、いろいろな取組をしてきてもらって、ここまで来ています。
 実際、あれからペーパーの部分については、いろいろなその後の議論もあって、しかし、公共施設的なところへも置きますよねという、何か前に戻っていくような部分の、そういう感じも受けるところもあったけれど、今、あのことが提案されて、この時点へ来たけれども、どんなぐらいの効果があって、まあ、予算額もそうですけれども、県民の皆さんに本当に周知させなければならない情報、知っていただかなければならない情報等々の整理も、これは大分ついてきたんだと思うけれど、担当部として今までの成果はどんな部分があるかというのをちょっとお聞かせいただきたい。
 この2点についてお願いします。

〇竹内部長 1点目の奨学金の返還支援についてなんですけども、御指摘のように我々はまず当初予算要求段階では幅広く捉えまして、大きく産業人材の確保、これは国の交付税措置も利用できないかなというふうな思いで一つ枠組みを設けました。それに加えて、今回予算としてお願いをしています南部地域も含めて「条件不利地域」を、そこは働くというよりは若者の定着という視点で切り口を得たと。大きな政策の方向、地方創生を進めるに当たって若者の定着という場合に、当然その前提として働く場が大事だということで、その対策もいろいろ取り入れております。
 その中で産業人材を確保するという視点と、もう一つは、非常に若者の流出が厳しい状況のところにターゲットを絞って、職種を問わず、業種を問わず若者の定着に向けて、この形でインセンティブとしてやっていけないかと、大きな2つの議論をしまして、特に産業人材の確保についてもいろんな観点から議論をしたんですけども、例えば大学とのUターン、Iターンに向けた協定であるとか、あるいは大学生のインターンシップ、それから就職説明会等々、一旦県外へ出られた大学生に何とか帰ってきてもらう方法というのは、これも当然大事な観点なので、そこはそこで、雇用経済部とかいろいろなところと連携して、しっかりやらせていただきたいという思いです。
 もう一方で、こちらの特に「条件不利地域」ということで、南部地域には限らないんですけれども、特定農山村法であるとか山村振興法であるとか、いわゆる地域振興に関する法律の面指定がございます。これは北勢地域も、伊賀地域も、いろいろなところで指定されておるんですけども、そこの条件の厳しい地域と思われているところにターゲットを絞って、働くのは、例えばそこの地域じゃなくて四日市へ働きに行かれて、ただし住んでいるのは今の「条件不利地域」、いわゆる中山間地域とかのところで住んでもらうということで、ちょっと幅広に若者定着を捉えて、条件の厳しい地域に何とかインセンティブになるような光を当てられないかという形で、後ほど少し制度の説明等は、三重県地域と若者の未来を拓く学生奨学金返還支援基金条例案のところでもさせていただきますけども、そういう形で大きな政策の議論としてやりまして、今回は、財政状況はもちろん厳しい中なんですけども、この若者の流出防止という視点で光を当てて、どれぐらいの応募があるかは、秋に向けて、どこを面指定するか、それから具体的にどういう条件にするか、それは親御さんの収入であったり、そういうこともかかわってきますので、詳細な制度づけはこれからになりますけども、そこでやっていきたいなと思っております。
 それから広報につきましては、委員御指摘のとおり、2年前になりますけども、いろんな御議論をしていただいて、データ放送という新しい媒体も活用する中で一定データ放送にシフトして、自治会等を経由して各戸配布というのはやめて、公共施設のほうに配置させてもらうという方式に転換をしました。そこの中でいろんな御意見をお聞きさせていただきました。やはり各御家庭に何らかの形で、県の政策的な、県がお知らせすべき広報というのも当然ありますので、そういうのはやっぱり各家庭に届く形がいいんじゃないかという御指摘も踏まえて、様々な議論をさせていただいて、ただデータ放送はデータ放送でメリットもあるんだという形で、データ放送の部分は、いろんなイベント案内であったりお知らせ案内であったり相談であったり、そういうのをテレビという媒体で、比較的高齢者の方にもなれていただいたら非常にわかりやすい面がありますので、毎週更新して最新の情報をお届けします。一方で政策広報、県が政策的に県民の人にぜひお伝えしたいという部分は、議会からの御指摘もいただきましたけども、これも大事だろうという形で、政策的な部分はタブロイド判という見やすい形に変えて、新聞折り込みという形で、できるだけ各御家庭でごらんいただけるように工夫をしていこうというふうに切りかえたところでございます。
 まず、4月から新しい形になりますので、県民の方への周知も含めて、我々はしっかり、これは県民の方から評価をいただけるように、やり方も含めて全面的な見直しを今しておるところでございます。

〇舘委員 後のほうですけども、いろいろすれば、当然情報はとりたいな、今、その情報のとり方も、県民の皆さん一人ひとり違うと思うんですよね。ただ、無駄削減だという、それでも、もとにあるし、しかしながら、しっかりした情報は知っていただかなならない手法として、行政として当然のことですんで、これまで2年やってきた取組で、だんだんステップは上がってきているんだというふうに思いますけれど、まだまだ、どれが完璧やというのは、受け手のほうがどこまで思うかというところが、県民の皆さんがどう思われるのかというのがあるんで、さらに検証しながら、もっといいものを目指していける、そんなスキルで政策というか、制度設計をしていっていただきたいなと、さらに頑張っていただきたいと、これは思います。
 そしてもう1件の初めの奨学金の関係ですけど、言われるように産業人材の関係でいえば雇用経済部でしょうし、スポーツの関係でも1点というのが、いろいろな形の中で三重県の優秀な人材が流出するのは本当にというのはよくわかりますが、流出の条件がある厳しい地域もあれば、厳しい家庭であったり、先ほど条件の中で親御さんの話をされたけども、そんな条件もあるけれども優秀なというところが必要だから奨学金を使われるというところも当然あるわけで、そういったときに、その部分については、今回のメリットはないのということでは、県民の皆さんに対して個人の利益的なことになるのかわからんけれども、平等性からいったら欠ける部分ですよね。
 そう見たときに、三重県の若者たち、本当に次代を担う若者たち、貴重な人材にそんな格差があったんではいかがなものかというふうに思うし、また言われる部分で、しっかり不利益なところだからそうなんだというのはわかるけれど、いま一度、この秋と言われて、大きなところでの議論もしてきたと言われるけれども、その条件的なことも含めて、まだ再考していただく余地が本当に大きい、これから三重県どうしていくの、次代を担う若者たちを確保していくのに一つの目標というか、この手があるよねということを示すことが行政の大きな役割であるんだと僕は思うんですよね。
 教育施策大綱の先ほどの考え方にしても、私はそんな部分があって、今だけの条件ではない、いろんなものをこの行政側として出せるところは、その一つの条件をよくするがための一つの施策として出せるのは行政しか出せない部分ですから、せっかくいいことをやっていただくのに、まだそれだけでは足りない、大きな部分が抜けていってしまっているんではないかなと、こう思います。
 皆さんもいろいろ思われるんだと思いますけれども、格差をつくるんではなくて、条件は四日市はいいよねといっても、それは表の数字が出てくるだけの話で、地域もあれば個人もある、家庭もある、そういったときにもう少し大きい目で、貴重な三重県のこれからの将来を託せる人材を育てるという観点がもっと必要で、広く見ていただきたいなとしっかり思うんですけど、どうでしょう。

〇竹内部長 舘委員の思われている若者の県内定着、県民が等しくそういうインセンティブをもらうべきじゃないかという御指摘、我々もそこは十分わかっておりまして、我々も制度設計に当たって、様々な観点から議論をさせていただいて、先ほど言いましたように産業人材、産業のリーダーとなる人材をどう確保するのかという視点、それともう一つは、県内でも条件の厳しい地域に住んでいただく、働くのは別の場所でもいいですよと、住んでいただくことがその地域の活力の源泉になるというふうな視点で様々議論をさせていただく中で、財政状況が厳しい中で、後者のほうの、条件の厳しい地域の活力の源泉になっていただく、そこに住んでいただくという方に光を当てたいなということでやりましたけども、最終的な面指定、どこまでをやるかについてはもう少し議論をして、秋の、条例の話になっちゃうんですけども、規則で定める地域というようになっていますんで、秋までに、規則で定めるまでに、議会で改めて御議論をいただけるようにしていきたいなと思っています。

〇舘委員 ですから、私どもも思いは一緒なんだと思うけど、その手法的なことがあって、だからこの予算を、僕は否決、この第25号の議案についても否決することは全然逆のことだからそんなことはしませんけれど、今言われた中で、今から制度設計をしていく中で、その規則にのせて地域指定、面的な指定もあろうかと思うし、これに応募しようというか、その条件の中にも、その地域はわかるけれど、もう少し、さっき部長のほうから言われたけど、親御さんの、家庭の状況であったり、そんなことも見ていける部分の、もう少し広がりも見ていただきながら、秋に制度設計をしながら、これからまだこちらにも提案もいただいて議論があるんだというふうにおっしゃるんであれば、余計にそういう部分の目出しもしていただきながら、本当によりよい制度にしていただいて、県の施策として、これを本当にぼんと出して、県の優良な人材を育てるんだというようなものにしていっていただくことを本当に強く要望します。
 もうこれ以上申しません。

〇田中委員長 ちょっと私のほうから確認です。
 秋の面指定に向けてという部分は、議案第8号の関係分になるのか、それとも第25号の関係分になるのかだけ確認させていただきたい。

〇竹内部長 御指摘のように、条例とも予算とも両方に関連する事柄だと理解はしています。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

〇西場委員 ここの整理。今、舘委員の指摘に対して部長も結構前向きな反応を示してもうたかなと、こういうように思うけれども、じゃ、南部地域のこの表現なり、扱いをどこまでするのということについては、どうですか、その第25号の中でもう一遍議論させてもうたらいいの。ちょっと整理してもらわないと。

〇田中委員長 両方にかかるところという部長からの答弁がありました。私の認識としては、第8号の中でも「県内の南部地域等」というふうに表現がありますし、第25号の議案のところでも面指定の部分、「対象地域」という文言がございますので、当委員会として議論をして、本会議へ当委員会としての意見を申し上げるとしたときに、どちらでも可能かなというふうに認識をしております。
 何かございますか。

〇西場委員 じゃ、第25号のときにします。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

〇芳野委員 それ以外で。
 最後、全国版メディアを活用した魅力発信で、「つづきは三重で」のアクセス数も思ったよりは伸びていないということもありましたけども、もう一度、来年度に向けて、第2弾も3月24日やったかに出るということですけども、今度は有名人を使わないということだと思いますが、このアクセス数の伸び悩みを払拭するような強いイメージアップにかける決意を聞きたいんですけど。

〇竹内部長 「つづきは三重で」で、昨年1回目のプロモーションサイトをやらせていただいて、少し詳しいことは課長のほうから申し上げますけども、やはりまだまだ改善点があるなと思っていて、そこのところはどう改善すればいいのかと、やっぱりプロも交えてしっかり議論をさせていただいて、今回のプロモーションサイトは、ひと月で10万回見ていただくというのをターゲットにしていますけども、そのために様々な工夫をやろうということで、前回の部分、ちょっと長かったりしたのをもっとぎゅっと短くするとか、それから前回出ていただいた方にも今回は少し工夫をして、現場の映像に加えて、小さい形で有名人も出ていろいろ、そういう独特のやり方を取り入れたり、それから、そもそもやはりPRの仕方がちょっと前回はまずかったんじゃないかということで、PRの仕方もプロの助言をいただいて工夫するとか、内容も非常におもしろくでき上がっていると我々は思っているんですけども、それ以上にやっぱりPRもうまくやらないと、発信力に欠けちゃうといけないんで、そこのところは相当覚悟を決めて、今回やらせていただきます。

〇芳野委員 サミットもありますから、県のホームページもこれからアクセス数は上がっていくかもしれませんし、その兼ね合いで上がるかもしれません。でも、来年度上がったとしても、ひょっとするとサミット効果もあるかもしれないので、サミット後の県のPRイメージを、今後もやっぱり続けていくんだろうと思いますし、そういう意味ではサミット効果を差し引いて、冷静にそのアドバイザーの皆さんともちゃんと研究していただくように、しっかりとお願いしておきます。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

               〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議     なし

    ④討論          なし

    ⑤採決          議案第8号(関係分)     挙手(全員)     可決

  (2)議案第2号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)

  (3)議案第70号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑         なし

    ③委員間討議    なし

    ④討論         なし

    ⑤採決         議案第2号(関係分)     挙手(全員)     可決

                 議案第70号(関係分)     挙手(全員)     可決

  (4)議案第25号「三重県地域と若者の未来を拓く学生奨学金返還支援基金条例案」

    ①当局から資料に基づき補充説明(竹内部長)

    ②質疑

〇田中委員長 それでは、御質疑があればお願いします。

〇舘委員 質疑より、さっきの議論はこっちで、かぶって扱ってもらえるんでしたよね。

〇田中委員長 はい、そういう認識をしております。

〇舘委員 それ以上言いません。

〇田中委員長 ほかに御質疑は。よろしいですか。

〇西場委員 じゃ、先ほどの舘委員の意見について、部長は、私は前向きな答えをいただいたんかな、前向きというのか内容については相当の賛意を示されたように思うんですよ。ならば、あえて南部地域というものをそんなに前面に押し出す必要がないというようにも理解できるんですが、いま一度その部分をちょっと確認させてください。

〇竹内部長 基本的な考え方は、県内のいわゆる条件不利地域、これはいろんな考え方があるんですけども、条件の厳しい地域を対象にしようということで、その例示として、「南部地域等」ということで例示をさせていただいておるという考え方でございます。
 それともう1点は、先ほど舘委員のお話の中にもありましたけども、いわゆる親御さんの年収、そういうところも実際に募集のときには一定、制限というか、年収の上限を定める必要もあるのかなと思っています。親御さんの年収というのは、やはり子どもの進学なり就職に向けた一定のかかわりがありますので、そこも秋の要綱に向けて、貧困対策の観点というわけではないんですけども、結果的にそういう側面も出てくる可能性もあるんで、そこは今後精査をしていきたいなというふうに思っています。

〇西場委員 例示として設けたということはわかりました。それで、北勢のほうにもそういう地域があるんじゃないかな。三重県では都会と言われておる四日市のほうでもあるよというような話もありましたね。あるいは個別の家と言われたかな、何かそういうようなところも踏まえてあるじゃないかと、こういうように言われるんですけども、そういうものを含めて「条件不利」の「条件」をどのように定めるんですか。

〇竹内部長 今、議論をしておりますのは、地域振興に関する幾つかの法律がございます、過疎地域自立促進特別措置法、それから県でやっております、準過疎地域自立促進要綱と呼んでおりますけれども、要綱で指定をしております、それから、山村振興法というのがございます、それから特定農山村地域活性化法というのもございます、等々のいわゆる特定地域を指定する法律がございますので、準過疎は県の要綱ですけども、それに加えて南部地域というものを現在念頭に置いて考えておるところでございます。

〇西場委員 少しわかりましたけれども、ならば南部地域を入れる必要があるのかな。南部地域というのは、県が近年、緊急的に、重点的に、短期的に地域を指定して対応しようとする、いわゆる緊急過渡的な措置の事業なんだと。それをそういう法律指定のような地域と同じようにまでしてやっていく、何もかもそれを持ち出してくる必要はないんであって、南部地域の活性化とか若者の定着については、それはそれに絞って重点化していけばいいんである。全ての県の事業の中に南部地域を滑り込ませる必要はない。
 今までのあなたたちの意見なり部長の考え方も聞かせてもうて、ほかの委員の賛同も得られればということになるけれども、条例案の中の文言の中で南部地域という言葉は、あえて削除していくほうが好ましいと、私は私の意見を申し上げたい。

〇竹内部長 私の説明不足だったんですけども、条例案をごらんいただきますと、20ページに条例案があるんですけども、条例案の中では、南部地域という言葉は、提案理由の中には入れておりますけども、地域の考え方としてそれは入れておらなくて、規則で今後定めていきたいなというふうに思っています。済みません、補足させていただきます。

〇西場委員 わかりました。ならば提言理由にしろ、この予算書の中にしろ、あえてこれを南部地域まで書くまでもない。南部地域にとってよかれという、あるいは思いを込めとるのかしらんけれども、果たしてこれが南部地域のためになるかな。南部地域の中でも非常に様々な地域あるいは市町村の状況は違ったものがある。それを全て押しなべて、こういう「不利地域」だということを頭越しに一色に色づけするということの意味は、そんなにいいことのように思わないけれど。

〇竹内部長 御指摘の趣旨はよくわかるところです。ただ県として、まち・ひと・しごと創生総合戦略をつくる前提として人口ビジョン、これも様々な御議論をいただいて、いわゆる南部地域を捉えて、その全体として人口の見通しというのを立てさせていただきました。その中で、やはり南部地域については人口流出の見通しが非常に厳しいという状況の中で、県がこれまで南部地域活性化局を設置して、そこを面的に捉えて、そこの人口流出抑制に向けた取組が大事だろうということで捉えて、これまでもやってきましたし、引き続き力を入れて、今回の経営方針でもそうなんですけども、やはり南部地域の対策というのは大事だろうということで、我々としてはその一環として今回この奨学金の対象としてはどうかということで、もちろんそれ以外の地域も入れますけども。

〇西場委員 それは、全く私は納得できにくい。まあ、これはちょっと外れちゃうけれども、まち・ひと・しごとという三重県全体を覆う、しかも5年間という長い中で、なぜ南部地域をそんな色分けする必要があるのか。あなたは人口ビジョンの中で南部地域をそうやってして、データをつくったり将来のビジョン、方向をやるけれども、南部地域というものを一つのくくりとして三重県を考えると言う人は県民の中に誰もいないよ。三重県の中の戦略企画部だけだ。そのデータを参考にする者がないよ。伊勢志摩地域とか中南勢とか中勢地域とか北勢とか、今の生活文化圏あるいは経済圏でいろいろ物事を考えるけれども、あの変則な南部地域の枠組みの中で生活や経済や、そういうものが成り立っているということは何もない。あれは、先ほどの、そんなことを言ったけれども、緊急的に、短期的に、重点的にやる県の一事業なんだ。それを全てに提供し始めるような考え方を戦略企画部が持つから余計変になってしまう。
 せっかくつくったもんだから、参考としてあれは置いていくことは認めるけれども、あれをして何もかも、今度の若者の奨学金の問題にしても、そんなの、持ち出すことは何にも必要のないことだ。そこまで言われるんなら、あえて私は「南部地域」をもうここから削除していただくことを強く要請します。

〇竹内部長 まち・ひと・しごと創生総合戦略をつくる中で前提となる人口見通しをどうするんだという話をさせていただいて、議会のほうからも全県一本じゃなくて、やはり一定の地域特性というんでしょうか、状況を踏まえた考え方を示すべきだというお話も踏まえて、一定の条件の厳しい地域ということで南部地域を、データと見通しを今、示させていただいて、ただそれは、西場委員のおっしゃるように、まち・ひと・しごとの前提としての一定の考え方なんだという話で、我々も今回、南部地域に限定した政策として奨学金の支援というのを位置づけたんじゃなくて、そこは広く、もっと「条件不利地域」ってあるよねという中で、抱き合わせ的にもっと広い考え方でいけないかということで整理をしましたが、今回、いろいろな御議論を踏まえて、さらに地域指定に向けては精査をさせていただきたいなというふうに思います。

〇西場委員 南部地域の指定のときに、私の地元になるけれども、大台町は南部地域で多気町は南部地域じゃないんだ。郡部あるいは宮川流域という地域すらも分断しちゃった。なぜこないになるんだよ。伝えることができないんだよ、執行部は。それで困って、一応分けさせてもらいますが、周辺調査も含めて南部の事業をやらさせてもらうようにしますと、こういうことでその場はおさまったんだ。最初の区割りからもう、全く曖昧なまま決められている。根拠がないわけや、根拠が。
 今、三重県ができて140年と言われる。これは安濃津県と度会県が合併してできたんだ。北勢、南勢の区分の大まかはここにある。安濃郡以北は北勢、一志郡以南は南勢、これが三重県に歴史が定着してきた一番基本だ。田中覚元知事の時代に中南勢地域総合開発構想というのができて中南勢という言葉ができた。それは津や鈴鹿のような中勢と、それから松阪地域という南勢を引っつけるから中南勢になった。でしょう。それから伊勢志摩とか東紀州とかいろいろあるけれども、それが今の県民に定着しとる文化であり、地域割りであり、そこから北川時代に生活創造圏という経済の実態に即したゾーンもつくったけれども、そういうもので来ているんだ。ごく最近になって、にわかにつくった南部地域が、そんなに今、定着もしていないし、誰もそこまで重きを置いていない。
 それを考えて、この南部地域の今の事業は、ひとつ目標を立てて、それを、一定の成果をおさめて、早く総括してしまうというように努力しなさいよ。それを余り波及しないことだ。いろんなところへいろんなひずみができてくる。検討するということですから、検討協議をよろしくお願いします。
 以上、要望。

〇田中委員長 要望で。

〇舘委員 秋から、それに向けての、先ほどの議論の中でも、議会のほうへも提示していただいて、「南部地域等」という形の中の不利益なところがどんなところがある、条件が悪いところも含めての話はわかりましたんで、議論する場を設けていただきながら、当局としてもそういうふうな広い視野もあれば、そこら辺のところをしっかりと議論しながら、この制度を設計していかなあかんと思いますので、それをお願いしたいということと、民間からの寄附があって基金を設けますよねということがありますけれども、これはどのように思ってみえるんですか。

〇竹内部長 我々は議論する中で、ぜひ民間の方のお力添えもいただきたいなと思いまして、全体の中では1割程度を民間の方から御支援いただけないかなというふうに思っております。もちろんこれについては、民間の方に丁寧に説明をして、これからお願いもしていきたいなというふうに思っております。

〇舘委員 1割程度がどんなぐらいになるのかわかりませんけれど、これまでもサミットの関係があり、そして国体もあり、一定、その前から企業関係でも税の追加でやっとることも民間企業あり、いろいろありますよね。森林の関係でもないことはないわけで。余りにもそういう部分が、そのたんびたんびに基金の創設となってくると民間の力、それは借りるのは必要だけれども、そこら辺のことだけはちゃんとしっかりと整理しながら、何でもかんでも基金、県の財政が厳しいからその手段なんだということではないことだけは、しっかりはっきりと説明はせなあかんし、県民の皆さんにも理解をいただきながら、御協力を得られるものであればしていかなあかんし、目標がどんだけや、こうやというのも大変おこがましいことかなとも思いますけれども、そこら辺のところだけもう少し慎重に、制度設計の中に入ってくるのかどうかわかりませんけれど、県としての方向の、県だけでもない、行政だけではない、ともに、協創の考え方からいきゃそうなんかもわかりませんけれども、ここはちょっとそれでもしっかり丁寧に、悩ましいところだなと私は今お話を聞いて思いますけれども、考えていただかなあかんかなと。

〇竹内部長 舘委員のおっしゃるように、何でもかんでも民間の力をというのは、筋が通らない話だと思いますので、やはりいろんな形でこれまでも御支援を頂戴している中で、この若者の定着ということで御支援をいただきたいと思っていますけども、そこは丁寧に説明をさせていただいて、御理解もいただきたい。
 ちなみに、ちょっと数字の話になって恐縮なんですけども、20人で大体、平年ベースでお考えいただきますと1400万円ぐらい、それの1割ということで140万円ぐらいの民間からの御支援を頂戴できないかなというふうに思っておるところでございます。

〇舘委員 サミットで5億円近くになって、もう金額の差ではない、その気持ちというのはよくわかるけれど、やはり県としての人口減対策、また人材の育成、確保という大きな施策を展開するわけやで、その部分は行政としての責任をしっかり果たしていかなければならないことは重々あるわけですので、そのことだけ忘れてはならないことだなと思いました。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

〇木津委員 また重複になりますけども、第1条の地域を定めてますやんか。あれは、僕はこれは反対というか、考え直していただきたいと思います。
 先ほどの答弁で南部地域以外の条件不利地域と言われましたけども、例えば市の中でも町なかと条件不利地域というか郡部のほう、僻地と言われるところとがあって、それならば同じ市の中でも対象になるところとならないところということができてくると思うんです。
 例えば伊賀市の場合、伊賀市全体でその条件に合うならばいいんですけど、伊賀市の中でも条件が合うところと合わないところもできてくるので、やはり三重県でやることですので、三重県全体として地域を指定しなくてやっていただきたいと思いますし、若者の定着は何も人口が減っていくところが定着していないだけでもなくて、人口が増えていっていても若者が定着していないというところもありますので、やはりこれはもう全県的に、エリアを特定しなくてやっていただいたほうがいいと思います。意見です。

〇田中委員長 ほかに御質疑、意見等ございませんか。

               〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議

〇田中委員長 次に、委員間討議を行います。
 御意見のある方はお願いいたします。御意見はありませんか。

〇西場委員 今日、この議案第25号を採決するんでしょう。

〇田中委員長 します。

〇西場委員 今、条例案を採決するんや。

〇田中委員長 そうです。

〇西場委員 今、木津委員が言ったのはどうやったん、条例案そのものはいいんかな。

〇田中委員長 これは、条文上は私の認識では……

〇西場委員 条文のことはいいんかな。

〇木津委員 僕は規則で定めるというその規則を、済みません……

〇西場委員 あ、規則の問題か。

〇木津委員 これは条例のことで、規則に定めるということではなくて、もう三重県全部と、規則に定めないほうが僕はいいのではないかという、条文に対しての意見かな。

〇田中委員長 ということですね。

〇木津委員 そういうことですね。

〇田中委員長 これは先ほど西場委員がおっしゃったことについては、条文上は包含されますので、後に規則の部分で。

〇西場委員 まあ、一応検討すると言ってくれたわね。それで、条例の本文には書いていないよということですね。そうすると、この提案理由にこう書いてあるわね。提案理由も……

〇田中委員長 執行部答弁では、一例として「南部地域等」という使い方をしているだけであって、「条件不利地域」という考え方での条例の考え方ですと、提案理由にそれは書いてあります。
 ただこれは、提案理由まで議決対象ではないというふうに認識をしとるんですけれども、その辺がちょっと私も定かではないですが、ただ、理由……

〇西場委員 定かにしてくれよ。

〇田中委員長 ちょっと執行部に確認をさせてください。
 提案理由は議決事項に含まれますか。

〇竹内部長 私は、議決いただくのは第1条から附則までだと理解をしておりますけども、そこの提案理由まで議決の対象かどうかについては、申しわけございません、ちょっと不勉強で。

〇田中委員長 この場では確認できないですね。

〇竹内部長 はい、済みません。

〇田中委員長 それでは……

〇西場委員 附則までやで……

〇田中委員長 という認識で部長もいるということだけなので、このあたりは少し確認しないと、定かではないですね。

〇西場委員 でも採決するんやったら確認してくれやんとあかんやん。

〇田中委員長 そうですね。
 それでは、ほかに意見はございませんか。

〇舘委員 それがはっきりしませんって、ここまで来りゃ附則までだろうと思いますけど、たとえ提案理由がこのように入っていても、議論はあって、確認をしていって、西場委員の指摘されることであったり、南部地域が「条件不利地域」で、県の施策もそこら辺へ行っているよねということも含めて等で来ていれば、私はそんなに大きく問題はないんかなと思います。

〇田中委員長 ほかに御意見はございませんか。確認をしてからという声もちらっと聞こえましたが、はっきりと御意見として賜れればと思います。

〇西場委員 提案理由は採決の中に入っとる、入っとらんは基本的なことやし、確認してからって、すぐに確認できるはずだ。ちょっと休憩して、ここでわからなかったら事務局に聞いたらいい。

〇田中委員長 では、委員間討議の途中ではありますけれども、暫時休憩といたし、先ほどの提案理由が議決事項に含まれているかどうかの確認をさせていただきます。
 暫時休憩いたします。

(休  憩)

〇田中委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 委員間討議の途中でございました。
 先ほど議会事務局のほうに確認をいたしましたところ、提案理由については議決対象には当たらない、第1条から附則までのことが議決対象ということの確認がとれましたので、よろしくお願いいたします。
 では、御意見等よろしいでしょうか。

               〔「なし」の声あり〕

    ④討論         なし

    ⑤採決         議案第25号 挙手(全員) 可決

 2 委員間討議

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

(休   憩)

Ⅳ 常任委員会(戦略企画部関係)

 1 所管事項の調査

  (1)「『みえ県民力ビジョン・第二次行動計画』(仮称)最終案に対する意見」への回答について(関係分)

  (2)みえ県民力ビジョン・第二次行動計画(案)について(関係分)

    ①当局から資料に基づき説明(村上副部長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がございましたら、お願いいたします。

〇芳野委員 まず、見失ってしまっているので、ちょっと大まかというか基本的なことをお聞きしたいんですけど、この後、議案審査で第66号を審査していきますよね。そのときは、これがその議案の説明資料ということになるのかなと思うと、ここには主な取組内容の部分はないんですよね、この県民指標だけは。ということは、基本事業等々は議案の中には入っていないんですか。さっき説明はしていただきましたけれども。

〇村上副部長 おっしゃるとおりでございまして、今回のみえ県民力ビジョン・第二次行動計画につきましては前半部分と、それから県民指標までが議決対象ということで、その次の基本事業以下につきましては議決対象外という形で、これは第一次行動計画と同じような形で整理をさせていただいてございます。

〇芳野委員 わかりました。それだけ確認できれば。

〇田中委員長 ほかに御質問等、よろしいでしょうか。

〇芳野委員 でも、主な取組内容のこの説明いただいた部分は、ここの場では質問はできるんですよね。じゃ、「学生×地域活動」サポート情報局の、これは予算もついてこれから取り組んでいくところだと思うんですけども、もちろんこれからスタートするということだと思うんですが、マッチングの人数というのも、例えばマッチングして、これは学生と地域活動を結ぶということですよね、そうすると、マッチングの事例数でなくて、延べ人数にしているのは何でかなと思って。地域の人がたくさん、例えば300人ぐらいおるような活動団体とマッチングできたら、それだけでどどっと300人ぐらい行きますよね。だから件数でなくて、なぜこの人数、ああそうか、参加した学生の延べ人数になるのかな、その辺が件数でなくて延べ人数にしている部分の理由をちょっと聞かせてください。

〇福永総括監 これについては、私どもの目標が、多くの学生が地域活動に参加して地域とのかかわりを持っていくということですので、件数よりも、やはり1件であってもたくさんの学生が参加するということを重視したいというところがございまして、今現在1万9000人ぐらい学生がいるんですけれども、その中でも1回ぐらいは皆さんに取り組んでほしいなというような思いもありますけれども、今のところそのうちの2割ぐらいですので、さらに1000人ぐらいは増やしたいなという思いでございます。

〇芳野委員 それは確かにおっしゃるとおりだと思いますし、もう一つの懸念で言うと、件数は少なくて、でもとりあえずかかわる人数だけどばっとおって、人数が多くなるとそれぞれの濃淡なんかもあったりするんで、例えば1回だけ参加してもマッチングだとなってしまう可能性もあるかもしれないので、その辺の濃淡なんかのサポートできる副次的なエビデンスみたいなのはあるんですか。

〇福永総括監 その辺の濃淡のエビデンスというのはなかなか難しいと思うんですけれども、我々としては、できるだけ件数も獲得できるように、サポート情報局、今委託していますけれども、そちらのほうから学生のほうに普及啓発もしていただきますし、交流会なんかも企画していただくとかいろいろ考えてございますので、そういう中で人数も件数も増やしていければなと思っているところでございます。

〇芳野委員 何でそんなことを言うかというと、例えば四日市市でも、四日市大学の学生が地域で防犯活動を一緒にやりましょうみたいなことをやる場合もあるんですよ。そうすると年末だけどんと集まって、40人ぐらいどんと来てくれますけど、ふだんは五、六人で歩いとるみたいな、年末だけなのか、終わった後、豚汁を振る舞うと40人ぐらいぼんと来てくれるというのがあって、そうするとそれのマッチングだけでも40人になってしまう可能性があるんですよね。それでも40人来てくれたというのはありがたいことだと思うんですけど、やっぱり実質の検証できることに取り組んでいただかないと、数字だけができた、よかったねとならないようにだけ、ちょっと懸念をしていますので、その点はよろしくお願いします。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

〇下野委員 ちょっと1点だけ、教えていただきたいんですが、11ページの広聴広報の充実の県民指標のところの目標値が入ってきて、入れていただいたということで、前も聞いたかわかりませんけど、目標50.0%の意図を再度確認させていただけないでしょうか。

〇中山課長 現在、現状値のほうは「みえ県民意識調査」のほうで、得たいと思う県の情報が得られていると感じられる、あるいはどちらかといえば感じるという回答をいただいた県民の方の割合ですが、こうしたものについて、これから情報の内容ですとか、あるいはターゲットを明確にしたような形で、紙、それからデータ放送、テレビラジオ、インターネットといったメディアをベストミックスして発信していくということで、1年に5%ずつこういった数値を上げていきたいなと思っておりまして、4カ年で50.0%を目指しております。

〇下野委員 ちょっと個人的には、半数というのは少ないかなという思いがあるのと、先ほど中山課長がおっしゃったターゲットを絞ってという部分で、いろんな媒体によって年齢層もまちまちだと思うんですよね。そこら辺もどうでしょう、例えばネットから情報を得る、紙面から情報を得る、それと年齢層の関係、そこら辺を詳しくつかんでいらっしゃるんでしょうか、目標に対して。

〇中山課長 そういったことに関しましては、私どもも戦略広報アドバイザーも置いておりますし、それぞれの情報を発信する場合に一つ一つ丁寧にアドバイスを受けておりますので、そういった形をもっと充実していくということになろうかと思いますけれども、それで50.0%というのは、実はちょっとチャレンジングかなと思う数値目標の置き方をさせていただいたつもりなんですけれども。

〇下野委員 逆に言えば、2人に1人ですからね。欲しいと思っても2人に1人しか得られていない、感じていないということは、私は低いと思いますし、あと、もう一度再度言いますけども、媒体と年齢層、ここには書かなくてもいいんですけど、この50.0%の裏側には、やはり紙面であったりネットだったり、媒体と年齢層の関係性をしっかりとつかんで、そこのところの目標もちゃんと置いとかないと、あやふやになって、丼勘定の50.0%じゃ困りますので、そこら辺をしっかりとウオッチしていただきたいなと思います。
 以上です。

〇田中委員長 ほかに御意見はございませんか。

〇長田委員 ちょっと参考に教えてほしいんですが、7ページの県内高等教育機関卒業生の県内就職率ですが、平成26年度実績の中の、卒業生って何人ぐらいおるんですか。 大さっぱでいいんですが。

〇岡村課長 県内全高等教育機関合わせまして4139人でございます。これが平成26年度。

〇長田委員 ということは、この平成26年度の現状値は4139人の中の49.0%が就職しているということですね。

〇岡村課長 就職者数は3016人に対して、うち県内就職者数が1482人ということで49.0%ということになっております。

〇長田委員 4139人というのは県内高等教育機関の卒業生、そして県内の就職が、今言われた3000幾つですよね。就職者数が3000幾つか。

〇岡村課長 卒業者が4139人です。そのうち就職者数が3016人で、県内就職者数が1482人と、私のほうのもとの数字がこういう形になっておりますので。

〇長田委員 今のをお聞きしていますと、今、舘委員がおっしゃいましたが、卒業生の中の就職希望者の中の就職率ですよね。卒業生の就職率じゃないような気がします。

〇岡村課長 目標項目につきましては、県内高等教育機関を卒業し、その中で就職した者のうち県内に就職した者の割合ということでございます。

〇長田委員 確かに説明を読んだらわかるんですが、項目を見とると、その説明と一致しとるように思えないんで、できたら項目を見てわかるようにしていただくとありがたいかなという思いがしますが、いかがですか。

〇岡村課長 今の記述につきましてはこのまま置かせていただくようにしたいと思うんですけれども、今後、説明の中でわかるような形をとっていきたいと思います。

〇長田委員 説明を見やんでもわかるようにしてほしいんですけど。

〇田中委員長 長田委員は、議案も変えてくれという御要望という……

〇長田委員 わかりゃいいんですけど、誤解のないような表現にしていただければいいんですが。

〇岡村課長 今後、誤解のないような形で記していくようにしたいと思います。

〇長田委員 それはそれでよろしくお願いします。
 同じように、下に県内高等教育機関への県内からの入学者の増加数と書いてあるんですが、上の県内高等教育機関の卒業生の数と下の数が、片方は就職を希望する者、片方は全数という形の中で、これが非常に見にくいかなという気がします。下のほうは、入学者数ですよね。
 7ページの22701、これの増加数というのは、あくまでも入学者数ですよね。就職とかは関係ないですもんね。それが項目だけ見とると同じような感じにとれるんですわ。ということで、同じように捉えやんようにしていただくとありがたいなということだけ申し上げときます。

〇岡村課長 今後、説明する折にはわかりやすく説明するようにいたします。

〇長田委員 お願いいたします。

〇田中委員長 ほか、御質問等ありましたらお願いいたします。

〇舘委員 ごめんなさい、前回聞いたかもわからんのやけど、この7ページのその下の22702、先ほど芳野委員からも話がありましたけど、課題を抱える地域の様々な主体、さっきの濃淡の話もそうですけど、そのマッチング、そのときに一番重要なところなんやけど、手法的に、概念で思ってみえるようなその方法と、濃淡があって、当然どんな形のものでというか、タイトルがないこのマッチングをして、そこへ何人やったというのは、実績として、例えば公表いただくような資料として残るんでしょうねということと、ちょっとそれだけ教えてください。

〇福永総括監 私どもとしては、マッチングの数とかはずっと追いかけるつもりでございますので、目標数値も一応、内部的には持っていますので、ここにも延べ人数を増やすということも掲げていますので、しっかり把握してまいりたいと思いますし、御要望に応じて示すということも考えていきたいと思います。

〇舘委員 この把握を、さっきの濃淡になってくるんやけど、どこまで。地域でやっとって、今、対象とする人たちを地域として募集ということはまずないんだろうけれども、いろいろな手法はありますよね、これは。

〇竹内部長 委員のおっしゃるように、地域の課題というのは本当に様々でございます、地域の祭りがもう継続できやんもんで担い手が欲しいわとか、あるいは地域のこの集落を今後どうしようかなと思って考えてんのやと、様々な課題があって、サポート情報局という、委託でとさっきも言いましたけども、そこでいろんな、継続的に取り組む課題もあれば単発的な課題もあります。もう、いろんなパターンがあるんですけども、いずれにしてもスマホを使って、できるだけそれを使って学生が、情報局が出す、こういう地域のニーズがあります、それで学生は自分の関心なり、あるいは都合なりを踏まえて、じゃ、私はエントリーしますと、双方がエントリーして、合致して実際に活動する、それが年間を通して活動するような場合もありますし、いろんなパターンの中で情報局としてはいろんなサポートができるようにしていきたいと。

〇舘委員 極端な話、菰野で、地元の話で申しわけないんですけど、僧兵まつりをやると、最後の火炎みこしを担ぐのに、そしてまた準備をするのに人がいない。人がいないというか、いろいろ人をするわけですけども、例えばそういうふうなことがあったときに、どこかにこういうふうな募集を、声をかけてくださいよねという手段が得られるわけだと思うし、その手段が得られるようにいろいろな募集というか周知というか、エントリーいただくような、そんな手法もとられるんですよね。

〇福永総括監 そういうニーズがある場合は、その方々がここに申し込んでいただいたら、ウエブサイト上にこういう募集をしていますというのが出ます。それから、学生は学生でボランティアをしたい学生に登録していただいていまして、それを事務局のほうでマッチングしていただいて人を確保していくという手法をとりますので、はっきりと仕組みというのはできておりますので、そういう、さっきも竹内部長が言いましたけれども、一過性のものと年間を通じたものとがあると。それで取り組んでいくということです。

〇舘委員 了解です。
 これもいろいろ情報を発信していただいて、来てくれる学生等々、新しい血が入るというとおかしいけれども、今までと違う人たちが入ってきて、またそれが地域おこしになったり地域のまた違う問題点を見出してくれたり、いろいろなきっかけにはなると思うので、そんなことももっと大きくPRというか、こんな事業があるんだ、こんなことができていくということを周知させていただきたいなと思います。ありがとうございます。

〇田中委員長 ほかに御質問等ございませんか。

〇長田委員 さっきのに関連して、ちょっとまた数値の確認なんですが、22701のほうは4139と少々違うと思いますが、もともと県内から大体何割ぐらいが入学されとるんですか。

〇竹内部長 県内の高等学校を卒業されて、県内の大学が約2割。

〇福永総括監 全体で8410人程度が入学しておりまして、県内からは2000人程度、それから県外から残り6400人程度という状況でございます。

〇長田委員 今、入学が8410人とおっしゃいましたけれども先ほど岡村課長が卒業は4139と言われたんですが、その差は何なんですか。2年とかいろいろありますので、ぴったし一緒にならんのはわかるんですが、そんな倍も離れるのか。

〇竹内部長 県内の高校を卒業される卒業生はざっくり言いますと1万6000人ぐらいで、そのうち8000人ぐらいが高等教育機関へ進学されて、2割ぐらいが県内の大学に進学される。それで、県内の収容定数は、大学でいきますと三千幾らだと思います。その卒業生、いわゆる県内高等教育機関卒業生の就職者数は三千幾らで、県内に就職するのが、さっき言った数字と。県内の大学の収容力自体が卒業生に比べてパイが小さいもので、そういう関係になると思います。

〇長田委員 そうすると、端的に言うと22701の県内高等教育機関への県内からの入学者の増加数が200人なんですが、今の入学者は何人ぐらいなんですか。平成26年度でも27年度でも25年度でもいつでもいいですが。

〇福永総括監 平成25年度から27年度の平均ですけれども、入学者数は4500人程度でございます。

〇長田委員 4500人の中の県内は、ここに書いてある増加数の基準となる数字。

〇福永総括監 基準、49%ですね。

〇長田委員 それは49%ですか。

〇福永総括監 現在の数値が49%でございます。

〇長田委員 22701と県民指標の中の現状値も49%というのは同じ数字じゃないですか。

〇福永総括監 申しわけございません、訂正させていただきます。
 県内入学者は2600人程度でございまして、大体59%でございます。

〇長田委員 ありがとうございました。

〇福永総括監 済みませんでした。

〇長田委員 いいです。

〇田中委員長 ほか、御質問等ございませんか。

               〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、(1)及び(2)についての調査を終わります。

  (3)三重県まち・ひと・しごと創生総合戦略(平成28年3月改訂版)(案)について

    ①当局から資料に基づき説明 (なし)

    ②質問         なし

  (4)三重県教育施策大綱(仮称)(最終案)について

  (5)ひとづくり政策について

    ①当局から資料に基づき説明(福永総括監)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 最後の20ページのCOC+ですけど、「申請段階から連携して取り組みました」というのは、三重大学と三重県が連携して取り組んだということで確認をさせていただきますが、私立大学のほうが、準備が急だったというのもあると思いますけど、この前、県庁講堂でもされた後、私大の関係者の方とお話する機会があったんですけど、何か、私は余り詳しく聞いてないんですわとか、連携がいま一つやなというような感じがしたので、その辺は、私立大の皆さんにもしっかりと三重大との橋渡しをしていただかないと、何か三重大だけ走り過ぎてしまうんじゃないかなという気がするんですけど、その点をよろしくお願いします。

〇福永総括監 ありがとうございます。このCOC+の会議がまだそれほどたくさん開かれておらずに、今はまだ三重大学でもしっかり助走をしているところでございまして、まだ会議等もこれからどんどん開催して、しっかり連携を図っていこうと考えておりますので、御指摘を踏まえまして取り組んでまいりたいと思います。

〇芳野委員 まあ、三重大は助走し始めましたけど、私立大学はまだ助走もしていなくて、スタートラインのかなり後ろにおるかなという気がするので、ぜひ連携をするように、よろしくお願いいたします。

〇田中委員長 ほかに御質問等ございませんか。

〇舘委員 1つ教えてください。
 18ページ、検討懇話会、会議開催の3回目の・・・・「ポストサミット等の切り口を提示」って、何かおもしろそうなんやけど、これはどんなことでしたか。

〇福永総括監 実は、この第3回会議は、基本的には自由討論で何でもありだったんですが、全く何も切り口を提示しないのもなんですから、4つ提示したうちの1つ目がポストサミットで、ほかに世界のトレンドとかいろいろなものを提示して議論いただきました。ポストサミットに関してだけじゃないので、それに関する意見がたくさん出たわけではないんですが、中にはポストサミットで話し合われた事柄をこれからの教育活動で共有していくとか、そういった意見等が出ておりました。
 我々が予算を議論しているポストサミットというのはどうしても事業ベースで議論してしまうんですけども、教育というのは日常の地道な取組というのができますので、ふだんの授業の中に何か活用していけるとか、そういう視点で意見をいただいたものと理解しております。

〇舘委員 それがまた実現したら、どんなことやったと教えてください。

〇田中委員長 ほかに御質問等ございませんか。

〇長田委員 19ページの5の①の地域と高等教育機関等の魅力発信のところで、「地域と高等教育機関の魅力を伝える冊子」というのがあるんですが、地域の魅力と高等教育機関の魅力を別々に伝える冊子ということでいいんですか。

〇福永総括監 これは高校生に、三重県の魅力をしっかり知ってもらいたいということで、Uターンなんかもしてほしいですから、三重県の住みやすさとか地域の魅力とか、いい企業があるよとか、そういうものとか、県内の進学先にはこんなところがある、いい授業をしているところがあるよとか、そういうものをまとめて冊子にして配るものでございます。

〇長田委員 ということは、地域と高等教育機関の連携ではなくて、地域のことと高等教育機関のことの両方が載っとる冊子ということでいいわけですね。
 それで、「来年度も実施する予定です」と書いてあるんですが、これはどのように、更新といいますか、刷新していくというか、タイムリー性を載せていくものなんか、その辺はどうされる予定ですか。

〇福永総括監 来年度のことはまたしっかり検討していきますけれども、一回つくりまして、かなり力を入れてつくりましたもんですから、評判も見ていかないといけないと思っておりまして、それを見て直すべきは直し、引き継ぐべきは引き継いで考えていければと思っております。
 三重県の魅力を漫画で発信するような形で、子どもにも読んでいただきやすいような企画にしておりまして、今後、その評価を見ていきたいと考えております。

〇田中委員長 ほかに。

〇西場委員 ひとづくり政策という言葉がいいのかなという議論がどこかであったような気がするんだけど、あれはどういうような形で、どういうふうにして落ち着いたのかなというところ、ちょっと記憶がぼんやりしとるんですが、ありましたかね。そういうのはなかったですかね。

〇福永総括監 私の職名、ひとづくり政策総括監というのがございますので、私が着任したときは、ひとづくり政策そのものに由来しての、この言い方がどうかという話は承知していないんですけども、内部的に、県職員の研修なんかも、ひとづくりといいますよね、そことの混同しないようにという話だけはあったかなと思うんですけども、それ自体、特に承知していないんですが。

〇西場委員 まあ、人をつくるというのが、何か外から型にはめていくというようなところがあって、じゃ、その型はつくる人によって決められるというようなところが、果たしていいのかなということを思うんですが、この言葉自体は三重県独自の言葉なんですか。文科省とか、あるいは他県の教育大綱とか、そういう中で今、平均的に、一般的に使われとる言葉でしょうか。

〇福永総括監 他県の計画等にも使われているのは承知しておりますので、一般的に使われている用語だと承知しています。

〇西場委員 少し違和感があるなという思いがしておりまして、また改めて議論させてもらいたいなと思いますが。
 関連いたしますが、以前に教育という概念を生涯学習に変えていくという大きな流れができて、文部科学省のほうも生涯学習局というものに変わったというような流れがあったんですが、今また戻っちゃったのか、今回のひとづくり政策にしろ、教育の議論の中で、学習という言葉も生涯学習という言葉や考え方が非常に薄らいできとるように思うんですが、その点については何かありますか。

〇福永総括監 生涯学習社会という言葉は、今でも国の教育振興基本計画の中に出てくる言葉ですので、決して薄らいではいないと思っております。
 学びという言葉の一番広い概念が生涯学習という言葉だと私は理解しておりまして。学習というのは自己学習も含めた概念でございまして、教える人と学ぶ人がいる教育ということと、自己学習を含めて全部まとめたものが生涯学習、一番広い概念だと理解してございます。

〇西場委員 上から下に押しつけるように、この人をこのように教育させようというんじゃなくて、自ら学ぶ力や動きをどのようにサポートしていくかというようなところに、これから教育というものを変えていくと、これはすごい変化ができるのかなと、こう思ったんですが、最近の三重県の動きを見ても、どうもそういうものはないし、国のほうの動きを見てもそういう意欲が感じられなくなってきております。
 それだけに今回の教育施策大綱の文言にいたしましてもそうだし、そういったところを意識して、これからの子どもたちや青少年の育成を、主体性をきちっと大事にしながら育てていくというような形にしないと、時代の要請や、それから地域のニーズだけに子どもの成長を押し込んでいくということは、ある面、非常に大きなリスクを払うことにもなってしまう。いろんな個性があって、生きざまがあって、そしてそれが自由闊達に活動して、自分自身が成長していくというような自由性を方途として持たせていくことも大事なんで、教えること、学ばせることに一生懸命はいいけれども、余り窮屈なものをつくらないこと、そんなところをぜひとも意識しながら、ひとづくり政策という言葉は余り感心はしないけれども、これからしっかりやってもらうようにお願いいたしたい。

〇福永総括監 ありがとうございます。三重県は、教育は詰め込むものではなくて引き出すものだという考え方を、現行のビジョンでもとっておりまして、新しくつくるビジョンやこの大綱でも同じように考えておりまして、この中にも力を引き出すという言葉もたくさん出てまいりますので、おっしゃることも踏まえまして、今後ともしっかりとしてまいりたいと思います。

〇田中委員長 ほかに御質問等ございませんか。

〇倉本委員 1つ教えてもらいたいんですが、19ページの4番の家庭教育・幼児教育の充実に向けた対応というところで、少し私の中でイメージがつきづらいんですが、県として具体的に今後どういったイメージで事業を展開していこうとしているのか、そのあたりを、何となくのイメージでいいので、ちょっと教えていただければと思います。
 ただ個別具体的な話になってくると、各学校であったりとか地域であったりとか園であったりとか、そういったところに委ねざるを得ないのかなという感じがするもんですから、そういった点を含めて、ちょっとお答えをいただければと思います。

〇福永総括監 これは家庭教育と幼児教育で違うと思うんですけれども、まず幼児教育から申し上げますと、基本的には、これまで余り踏み込んでこなかった部分なんですが、市町が一義的にはやるもんですので、ただ県としても今回、踏み込もうということで、例えばここにも掲げました、下から2つ目にある幼保小接続モデルカリキュラムというのがございますけども、こういうモデルをつくりまして、市町にこういういいのがあるよというふうに普及していくというような形、それから、上から4番目のもそうですけれども、優れた指導事例を収集しまして普及するという形ですので、県としての役割というのは、よいモデルをつくり、市町にこれを波及させていく、そういう考え方だと思います。
 家庭教育のほうは、これは県が幾ら頑張ってもうまくいくはずがありませんもんですから、最後は県民全員でということを目指してやっていくと思うんですけども、今はまだ県として足がかりになる戦略もないですし、何の普及啓発をする材料もないですし、体制もできていませんので、まずそういう基礎固めから入りまして、次第にパートナーなんかもつくりながら広げていく作戦をとるのかなと思っております。

〇倉本委員 何となくわかりました。基本的にはそんなにぐっと、かなり深くまで踏み込むというわけではなく、ある程度いろんなところと連携をしながらという理解ですよね。わかりました。ありがとうございます。

〇田中委員長 ほか、御質問等ございませんか。
 なければ、私もちょっと我慢しきれず、家庭教育の充実。家庭教育が原点だというふうに教育施策大綱の中でも述べていただいて、議会をはじめ総合教育会議などの様々なよい御意見を反映していっていて、最終案の、修正をいただいたことに、まずもって厚く御礼を申し上げたいというふうに思うんですが、そんな中で家庭教育、先般も中嶋議員はじめ、そこの充実を訴える声というか、中嶋議員は本会議ではなかなか述べられませんでしたけども、それを引き継いで津田議員がおっしゃっていましたけれども、私もまさに、全国学力・学習状況調査の結果を全国平均よりも上に持っていくだとか、そういう部分というのは家庭教育の部分、生活習慣を整えるということがまずは入り口で、大切なことかなと。様々、平成25年度の結果を分析の文献なども出てきていまして、それも目を通させていただくと、やはり早寝早起きの習慣であったりとか、朝食を食べる習慣であったりとか、スマホや携帯電話をいじる時間との相関というのは、またそこでしっかりと言っていただいていますので、その部分でアプローチしていく必要性をすごく感じていまして、そんな中で、19ページの4で家庭教育・幼児教育の充実に向けた対応ということで、先ほど倉本委員に言っていただきましたけど、丸で述べてもらっているんですけど、家庭教育の部分というのは上の2つぐらいなんですよね。そのあたりが、県としてなかなかアプローチしにくいというのは十分承知をしているんですけれども、ここは引き続きぐっと、ひとづくり政策としてやっていただきたいという思いがあるんですが、いかがですか。

〇竹内部長 御指摘の家庭教育というのは、まさに教育の原点ということで、これまで子育てという切り口で環境整備とかはやってきたんですけども、いわゆる家庭教育について県がもっと積極的にやるべきじゃないかという、いろんな御意見を総合教育会議なり、あるいは別の会議でも言われたんですけども、そういうのを踏まえて、初めて戦略企画部が、ひとづくり政策総括監が中心になって予算化して、3部、こども局、それから教育委員会と連携して、来年度は基本的な考え方、方針、戦略、具体的な根拠等も含めてまとめていこうということを思っていますんで、当然その中では戦略企画部のひとづくり総括監が来年度も中心的な調整を含めて、主体的にやらせていただくのかなと思っています。

〇田中委員長 以前、私が何年か前の読書週間の教育委員会の事業のところで、予算の総括質疑か何かで家庭教育のところは何ですかと問うたときに、その事業を教育委員会のほうから御答弁いただいたんですよ。ただ読書週間を、三重県下のいろんな世帯でお子さんをお持ちのところで普及しているかというと、なかなかそういう状況には至っていない。一方で、学校教育の中で、家庭での読書週間をというアプローチの仕方ですよね、家庭への。教育委員会を介していてはなかなか届きにくかったんではないかな、読書の事業についてはそうだったんではないかなというふうに見ていまして、やりようがほかにもあるかもわかりませんが、家庭教育をぜひ充実させていくということであれば、やはり市町部局なり、県でいえば戦略企画部が中心になってやっていただきたいし、とにかく身近なところでとなっていきますと、市町レベルの事業というのは、施策というものの展開が必要かと思いますので、この子ども・家庭局、教育委員会、戦略企画部にとどまらず、もしかしたら地域連携部もこの輪の中に入っていただく必要があるのかもわからない。
 これは幼児教育、就学前教育の部分も思っていまして、認定こども園になってくると、多分市町部局が所管ですよね、だから市町教育委員会ではなく、そちらの部局で取り扱うということであれば、地域連携部にもかんでもらったほうがいいのではないかなというふうな思いを持っていますので、それは一度御検討いただきたいということと、それからもう一つ、18ページにちょっと戻るんですけど、「学び」の選択肢拡大に向けた検討懇話会って、大変いい意見をいただいているんですけど、ちょっと気になっているのは、やはり、先ほど西場委員がおっしゃった、ひとづくりって何か型にはめてしまうんじゃないかというところに通じるかもわかりませんが、小学校段階からのアントレプレナーシップ教育、これって、私はちょっと勉強不足のところがありますが、起業家という意味で捉えていいですよね。もちろんそういうことは大事なんですけど、ほかにもあるもんですから、こういう目立つようなものを導入していくと、どうもほかがちょっと低調になってしまいがちなので、そのあたりには御留意をいただいて、検討懇話会のメンバーというのは、いずれの方も大変実績のある方ですし、立派な方ばかりなので、そういうところに行ってしまいがちですけど、そうではないところもぜひ事務局として、政策総括監として全体を俯瞰して見ていただきたいなと、そんな思いなんですけど、何かあれば。

〇福永総括監 最後の部分ですけども、この「学び」の選択肢拡大に向けた検討懇話会で、委員にお願いしたのは、実現可能性とか予算とかを全く考えないでアイデアをくださいと。そうでないと自由な意見がもらえませんので、そういうふうにお願いして何でも言っていただいたもんですから、実現するに当たっては、我々がちゃんと考えてしていくということですので、これはアイデアを羅列してあるだけですので、今後とも我々の中ではしっかり検討してまいります。

〇田中委員長 よろしくお願いします。済みません、長々と。
 ほかにございませんか。

〇舘委員 こちら、三重県教育施策大綱(仮称)(最終案)新旧対照表の7ページで、21ページの中で地域の「多様な」主体というのを地域の「さまざまな」に変えていただいてあるのと、次のページを見ていただくと、8ページで下から2つ目のところの「において中小企業のさまざまな」魅力は、「さまざまな」がなくなって「における中小企業・小規模企業の魅力になっているのと、その下で2行目の「地域の主体」、変えられたのは「地域のさまざまな主体」と、こう来とんのを、この「さまざまな」やら「多様な」やらという使い方はどういう意図があるのかなというのと、9ページの下から2つ目の「まん延」という字、これは平仮名でいくんかということをちょっとお聞きしたい。要は「多様な」と「さまざまな」とは、まあ、よう似たもんやけど、こうあったやつを整理されたんかな。どうですか。

〇福永総括監 このあたりは各部とも相談しておりまして、各部で直してきたのをそのままという部分もありますので、例えば「多様な」を「さまざまな」に変えたのは、多分わかりやすくしただけかなと考えていますが、「さまざまな」を消したのは、これは見ていただくとわかりますけれども、全部2行におさめるようにお願いをしておりまして、例外をつくるとどんどん増えてきますもんですから、そういう面もあって消した部分もございます。
 蔓延という文字も難しい文字ですもんですから、部のほうで平仮名にしてきたものでございまして、この辺はそんなに深い意味というのはないかなと思っております。

〇田中委員長 よろしいか。

〇舘委員 よろしいわ。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

               〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、(4)及び(5)についての調査を終わります。

  (6)広域連携の取組(知事会議の開催結果)について

  (7)審議会等の審議状況について

    ①当局から資料に基づき説明(村上副部長)

    ②質問          なし

  (8)その他

〇田中委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら御発言をお願いします。

               〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、これで戦略企画部関係の所管事項の調査を終了いたします。

 2 議案の審査

  (3)議案第29号「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例案」

  (4)議案第66号「みえ県民力ビジョン・第二次行動計画の策定について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(竹内部長)

    ②質疑          なし

    ③委員間討議     なし

    ④討論          なし

    ⑤採決         議案第29号        挙手(全員)     可決

                  議案第66号        挙手(全員)     可決

 3 委員間討議

  (1)所管事項調査に関する事項           なし

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項   なし

〔当局 退室〕

〔事務局 入室〕

(事務局 配布)

 4 今年度の委員会活動の振り返りについて

  (1)常任委員会活動の評価の手順の説明(田中委員長)

  (2)委員間討議

〇田中委員長 それでは、御意見をお願いします。と言ってもなかなかあれですけど、よかった点とか改善すべき点ということの御意見を賜りたいと思います。県内外調査などのことについても御意見を賜れればと思います。
 ございませんか。

〇芳野委員 僕はあちらの、まち・ひと・しごとの部分は、政策会議もあったので、ちょっとイレギュラーだったかなとも思うんですけど、あっちの議論が集中する分、こちらのほうがちょっと薄かったなというところがありまして、例えば県内調査でも、政策会議では各町長というかお2人くらいからお聞きしたりとか、外部の方にいろいろお話を聞いたことができたので、私個人としてはいろいろ充実した部分はあったんですけども、委員会としては、少しそちらに任せてしまったかなというところがあるので、その整理ですよね。僕も初めてだったので、どういう感じであの政策会議が立ち上がったか、実は当選してすぐやったんで余りわからなかったんですけど、振り返ると、もう少しこの委員会でもそこはいろんな方をお呼びしてもよかったのかなという、また違う面まで議論すれば違う意見も出たかなというのは、1点だけ思います。

〇舘委員 指摘のことはそうやと思うんですが、まあ、全体で見ていかなあかん部分もあって、ああいうふうなものがあったんでしょうね。
 委員会として、その場の議論を生かしながらここで議論を積み立てていけば、委員会の事務などの所管のことはできるのかなと。例えば下野委員のところの特別委員会でも一緒ですよね。人口減少に向けてどうすんのという話は、まさにうちの所管事項の中であるけれど、あそこはあそこで議会として、こっちも議会もそうですけど、所管事項の中と、また両方との議論があっても、それほど大きいというか、施策として考えていかなあかん一番重要なところやで、うちのほうがするのか、向こうがするのかという取り合いではなくて、やっぱりそこら辺の議会としての調整は必要ですよねということを含めて、だからあかなんだ、充実していなかったということではなかったというふうにも思いますし、やっぱりそこら辺の調整は、全体として特別委員会の設置であったり、その設置をしたときに各常任委員会との関連、関係、連携、そこら辺のところはしっかりしていかなあかんなということだと思いますけどね。御指摘のところはようわかる。

〇西場委員 後で出すというわけにはいかんのか。今から……

〇田中委員長 この委員協議の場で御記入をいただきますので。

〇西場委員 細かい項目ごとに、1、2、3、4、5とつけるんでしょう。

〇田中委員長 3のほうはまとめるものです、委員会として。皆さんで個人で御記入いただくのは資料2の表です。

〇西場委員 なるたけ、そんな、1年間って、すぐさまよみがえってくるわけやないんで、県外調査はどこへ行ったんやって、どうやった・・、県外調査はどこやったかなというところから記憶をたどるわけでしょう。そういうことも含めて、この(1)の項目について客観的なことを述べていただいて、そしてあとの評価は自分で書くということにして、少しうまく、時間的に効率よくいくように一遍……

〇田中委員長 先ほど申し上げましたように、A3横の表に1年間の活動結果、これがございますので、これを参考に1年間のざっくりした流れを思い返していただきながら、少し考えていただければと。
 つらつらとひとり言のように申し上げますけども、当委員会としては、今年度は雇用経済部関係ではあれやけど、伊勢志摩サミットが所管であったりとか、まち・ひと・しごと創生総合戦略であったりとか、みえ県民力ビジョン・第二次行動計画が所管事項であったりとか、あとは教育の本県における憲法と言うと言い過ぎですけども、非常に大きな、先ほど議論があった教育施策大綱、そういうものも所管事項として、活動の振り返りをしていただくために、思い返していただく素材として今、発言をひとり言のようにさせていただいております。

〇下野委員 いろいろと充実した常任委員会だったと思います。本当に委員長、ありがとうございます。
 1点だけ、弱かったなというのがポストサミットの部分で、これは来年度5月ですから、5月26、27日にやっていただいて、その後のポストサミットに対する対策をやはり次年度のほうにしっかりと申し継ぎをしていただきたいなと思います。昨日も知事が、節目節目で、翌日や、1年後やというふうにおっしゃっていましたけども、当常任委員会もポストサミットの生かし方については、引き続き継続して、この場で協議できるような形にしといていただきたいなと思います。
 以上です。

〇田中委員長 ありがとうございます。確かにポストサミットについて議論する場というのが、委員長の私としても少なかったのかなと。できるだけポストサミットというふうに執行部のほうにも投げかけたつもりではありますけども、具体的な施策とか事業とかが、年度内ということもあって、執行部からの返しも少なかったということもあるんですけども、来年度、またしっかりと引き継がれるように。

〇舘委員 取組のほうが主になって、しっかりとその中で前に進めていろいろな議論はあったよね、一つの形というのは、市町ではできとるけど、まだまだ増えていくんやろうと思います。

〇田中委員長 ほか、御意見はよろしいでしょうか。

               〔「はい」の声あり〕

〇田中委員長 ほかに意見がなさそうなので、ただいまいただいた御意見を整理の上、委員会活動評価総括表(案)にまとめ、次回委員会でお示しをさせていただきます。
 これで今年度の委員会活動の振り返りについてを終わります。
 ほかに何か御意見はございますか。

               〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、委員間討議を終了します。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

戦略企画雇用経済常任委員長

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会委員長

田中 智也

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