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三重県議会 > 県議会の活動 > 委員会 > 委員会会議録 > 平成27年度 委員会会議録 > 平成28年3月10日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

平成28年3月10日 戦略企画雇用経済常任委員会 予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会 会議録

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戦略企画雇用経済常任委員会

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会

会 議 録

(開 会 中)

 
開催年月日     平成28年3月10日(木) 自 午前10時0分~至 午後4時6分

会  議  室     302委員会室

出 席 委 員     9名

             委 員 長   田中 智也

             副委員長    小林 正人

             委    員   芳野 正英

             委    員   倉本 崇弘

             委    員   下野 幸助

             委    員   木津 直樹

             委    員   長田 隆尚

             委    員   舘   直人

             委    員   西場 信行

欠 席 委 員     なし

出席説明員

      [雇用経済部]

             部  長                     廣田 恵子

             観光局長                    田中  功

             伊勢志摩サミット推進局長         西城 昭二

             副部長兼雇用経済企画総括監      横田 浩一

             次長(観光局)                 谷合  隆

             次長(伊勢志摩サミット推進局)      大橋 範秀

             雇用経済総務課長              渥美 仁康

             国際戦略課長                 岡田 直也

             サミット総務課長                佐脇 優子

             サミット開催支援課長            岩本 弘一

             サミット事業推進課長            小川  悟

             雇用対策課長                 下田 二一

             エネルギー政策・ICT活用課長      山岡 哲也

             三重県営業本部担当課長          髙部 典幸

             ものづくり推進課長              山路 栄一

             中小企業・サービス産業振興課長   増田 行信

             地域資源活用課長              福井 夏美

             企業誘致推進課長              西口  勲

             観光政策課長                 河口 瑞子

             観光誘客課長                 瀧口 嘉之

             海外誘客課長                 冨田 康成

             人権・危機管理監              小林 哲也

             障がい者雇用推進監            渡邉 和洋

             食の産業政策推進監            伊藤  敬

                                          その他関係職員

      [労働委員会事務局]

             事務局長                    田畑 知治

             次長兼課長                  辻   司

      [健康福祉部]

             ライフイノベーション課長         高村  康

委員会書記

             議  事  課  班長  上野  勉

             企画法務課  主事  今井 宗直

             企画法務課  班長  森  元就

傍 聴 議 員     なし

県 政 記 者     6名

傍  聴  者     2名

議題及び協議事項

Ⅰ 分科会(雇用経済部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第8号「平成28年度三重県一般会計予算」(関係分)

  (2)議案第17号「平成28年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計予算」

  (3)議案第2号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)

  (4)議案第70号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

  (5)議案第78号「平成27年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計補正予算(第1号)」

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

Ⅱ 常任委員会(雇用経済部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第68号「三重県新エネルギービジョンの改定について」

  (2)議案第69号「三重県観光振興基本計画(平成28年度~31年度)の策定について」

 2 所管事項の調査

  (1)みえ県民力ビジョン・第二次行動計画(案)について(関係分)

  (2)伊勢志摩サミットについて

  (3)みえ産業振興戦略の改訂について

  (4)企業誘致の推進について

  (5)航空宇宙産業の振興について

  (6)三重県中小企業・小規模企業振興条例に基づく取組について

  (7)食の産業振興について

  (8)地域資源を活用した産業振興について

  (9)雇用施策の推進について

  (10)三重県営業本部の展開について

  (11)国際展開の推進について

  (12)三重県観光キャンペーンについて

  (13)三重県国際会議等MICE誘致・開催取組方針骨子(案)について

  (14)包括外部監査結果に対する対応について

  (15)各種審議会等の審議状況の報告について

 3 今年度の委員会活動の振り返りについて

 

【会議の経過とその結果】

 

〔開会の宣言〕

 

Ⅰ 分科会(雇用経済部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第8号「平成28年度三重県一般会計予算」(関係分)

  (2)議案第17号「平成28年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計予算」

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑

〇田中委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。
 よろしいでしょうか、御質疑はありませんか。

〇芳野委員 障がい者ステップアップ推進事業710万円というところで、これは今年度もこちら等々でいろいろ活用するということだったと思うんですけど、セミナーというか、企業の皆さんに再建を見てもらうとか、来年度もそれを継続というような形なのか、新規の取組になるのか説明をお願いします。

〇渡邉推進監 ステップアップ推進事業の内容につきましてですけれども、基本的には継続をさせていただくというような内容になっておりまして、主な内容といたしましては、障がい者雇用に関します情報提供とか、あるいは、相談に応じます企業回りをさせていただくアドバイザーの方を1名設置しておりまして、そちらに係ります人件費関係、それからステップアップカフェにおける実習訓練ですとか、あるいは企業と障がい者の交流の促進等の支援を行いますコーディネーターを1名配置しておりますので、そちらに係ります人件費、それから、障がい者の職場定着を支援させていただくということで、就労支援機関の担当者ですとか企業の人材育成の研修を予定しておりまして、そちらに係ります事業の関係分、それ以外は、三重労働局ハローワークと合同で行います就職面接会、あるいは優良事業所表彰、あるいは技能競技大会の開催経費などの事務的経費を計上させていただいております。

〇芳野委員 るるいろいろ御説明いただいて、非常に幅広く取り組んでいただいとると思いますけど、それを丸ごと含んでこの710万円なのか、そのほかの部分も合わせてのさっきの説明なのか、その辺はいかがですか。

〇渡邉推進監 済みません、先ほどの御説明させていただきましたのは、710万4000円の内容でございます。

〇芳野委員 わかりました。
 まあ、今年度も規模的にはほぼ同じぐらいやったかなと思うんですけど、その中でいろいろ今年度も意欲的に取り組んでいただいとったかなと思うんですけど、できれば、今、厳しい中ですけど、もう少し事業を広めていきたいのか、現状の予算規模である程度のことはできて来年度もしていこうと思っているのか、その辺をちょっとお聞かせいただけますか。

〇渡邉推進監 財政的に非常に厳しい状況でございますので、予算の確保もなかなか厳しい中でありますけれども、幸いなことに、各経済団体ですとか労働団体に入っていただく障がい者雇用推進協議会というような仕組みでいろいろ御意見をいただく場も設けていただいておりますし、三重労働局ハローワークとも連携できる関係性を先輩方に構築してきていただいてます。あと、今年度につきましては障がい者雇用推進企業ネットワークという形で企業のほうにも参画をいただいて、障がい者雇用を進めていただくという機運も盛り上げてきていただいておりますので、そういった仕組みを活用させていただきまして、さらに力を入れて進めていきたいというふうに考えてます。

〇芳野委員 ありがとうございます。ぜひまたいろいろ、今後そういうネットワークを生かして、お願いをしたいというふうに思います。
 引き続いていいですか。

〇田中委員長 どうぞ。

〇芳野委員 その下のワーク・ライフ・バランス推進サポート事業で、現状でいうと、ワーク・ライフ・バランスというところに包含されてるのかちょっとわかんないんですけど、現に今働いてる女性の皆さんが、より女性の働きやすい職場に変えていこうという取組に対して、前、今年度の初めぐらいにそういうので何か事業はないですかと言ったら、ワーク・ライフ・バランス推進サポート事業が近いんですけど、ダイレクトにはなかなかそれにふさわしいのがないというふうにちょっと説明いただいたことがあったんですけど、女性活躍の部分もありますけど、女性の皆さんへの働きやすい職場づくりみたいなのに各企業で取り組むことに対して、それも一つの、ワーク・ライフ・バランスと多少ずれるんですけど、何かそういう部分へのサポート的な部分というのはないんですかね。

〇下田課長 確かに、女性の方が働きやすい職場環境づくりにつきましては、ワーク・ライフ・バランス推進サポート事業、これも女性だけではございませんけども、対応させていただいておりまして、来年度につきましても、個別の企業の様々な悩みがございますので、それに個別に丁寧に対応させていただこうと。それにつきましては、個別の企業内にとどまるのではなくて、そういうことに取り組まれている企業を集めて報告会をさせていただき、意見交換をしていただきながら水平展開を図っていこうと。それが1つございます。
 それから、これもこれまで続けてきている取組でございますけれども、「男女がいきいきと働いている企業」の認証というのをさせていただいておりまして、これも引き続きさせていただき、その中の有用な事例につきましては表彰もさせていただき、これについてもすぐれた取組を周知させていただいて、同じようなことを目指されている企業に知らせていきたいと考えております。
 以上です。

〇芳野委員 ありがとうございます。
 例えば、企業内でワーク・ライフ・バランスをうまくとるためのアドバイザーみたいなのを派遣する事業もあったかなと思うんです。で、「男女がいきいきと働いている企業」認証制度も数年たってきて、その先進事例ですとか、取り組んでる企業の事例も集積されてきてると思うので、例えば女性の働きやすい職場づくりみたいなのの相談に対してアドバイザーとして派遣してもらうというようなことも今後考えていただきたいなというのと、確認としては、その報告会というのは、あくまでもワーク・ライフ・バランスの取組の報告会なんですよね、女性の働きやすさという部分に特化してるわけじゃなくて、ワーク・ライフ・バランスの報告会ということなのかの確認をお願いします。

〇下田課長 確かにおっしゃるとおり、特化しているものではございませんので、ともかく全ての社員の方が働きやすい職場づくり、そういうことで取り組ませていただいております。
 それから、私どもの県の取組ではございませんけども、例えば、今年度、事業の中で企業内で活躍いただく方を養成させていただいたんですけども、どの方がどの企業でそういう取組をされてるかというのはわかっておりますので、これはもう企業同士の取組になりますけれども、企業同士の中で、おたくのこの方がそういう取組の推進員として養成されてますので、うちの会社へ行ってちょっとお話をいただけませんかということも可能にはなりますので、そういった形で展開をしていっていただければと考えております。

〇芳野委員 その企業同士というのは、県がマッチングをしてるわけじゃなくて、企業同士が独自に、そういう動きが生まれてきたということなんですかね。

〇下田課長 実は先日、この事業の最終の報告会がございまして、その中でもそういう推進員を置かれてる方にお話をいただければという御意見がありましたので、例えばそれぞれの企業の御理解がいただければ、企業同士でお話に行っていただく、来ていただくということが可能かなと考えております。

〇芳野委員 わかりました。
 ニッチなところだと思うんですけど、特に女性活躍とか、名称はどうであれ、やっぱり女性の働きやすさみたいなのが企業でも関心を集めてて、経営者とか企業の中でもそういうプロジェクトチームを立ち上げようという企業も出てきてるので、それをサポートしていただくような、相談があったらそれをサポートする知恵をいろいろいただければなと思うので、ぜひ、もちろん全ての皆さんが働きやすい職場づくりも大事ですし、女性に特化したことをやろうとしてる企業への支援もまたお願いをしておきます。
 以上で一旦。

〇田中委員長 ほかに御質疑は。

〇舘委員 予算の関係でいっても、後の所管事項のほうで、伊勢志摩サミットにしてもそうやし、企業誘致も航空宇宙産業でも中小企業でも全部後へ来るんで、今そんなに深くしてもどうかなとは思いながらも、ここで何を言うてええんやわからんので、後で、所管事項のほうでまたいろいろお聞かせもいただきたいなと思うんやけど、1つは、この間の総括的質疑でうちの小島議員が指摘した例のコンシェルジュキャディの関係で、311万円のもんで、本当にこれは、1年の環境の中で行って、事業として、施策として打っていくときに、効果があるんかなと思うんですよ。ゴルフ場も大変数は多いし、そこのスタッフのことでもあのときに、非正規の関係のことやらいろいろな形のものがあって、それで対応していって、後々続いていくもんならいいけれど、いいけれどというか、そんな対応というのは企業側がせなあかんところで、そこへ行政が一つの方向性を示して、ともにね、という方向なんでしょうけども、本当にこれで、中途半端というか、中途半端まで行かんようなもので終わってしまわへんかなと危惧するんですが、総括的質疑の中で質疑もされてみえたけど、議論もされてみえたけど、もうちょっと、もう一度その部分についての、本当に施策としての思いというのを聞かせてください。

〇田中局長 コンシェルジュキャディは、総括的質疑のほうでも確かに御質問がありまして、三重県はゴルフツーリズムというのを、富裕層の確保とか、そういう一環で、ぜひ今後進めていきたいと思ってます。今年度からゴルフツーリズムについては始めておりまして、今後も一つの施策の柱として、力強く進めていきたいと考えております。その中の一つのツールというか、お客さんに来てもらって、非常に楽しんでいただいてリピーターになってもらうというのには、やっぱりおもてなしというのが必要でございまして、おもてなしの一環として、当然、我々はセルフプレーとかそういうのが当たり前になってきてるんですけれども、キャディとの語らいであるとか、プレーを通じてのそういうのを非常に好むというのもございますので、そこら辺の底上げをぜひしていきたいと。ついては、研修事業でございますけれども、おもてなしの外部研修機関なんかを使ったおもてなし研修とか、あとインバウンドについての基本的な研修とか、あと外国語研修、これはペラペラというわけにはいきませんけれども、ゴルフに関してのやりとりというのは、例えば中国語であるとか英語であるとか、そういうので最低限のことはできるような形でできるように、底上げをぜひしていきたいなと考えております。これは思いつきではなくて一つの考え方として、金額は311万円ぐらいで決して大きくはないんですけれども、しっかり今後もやっていきたいなと思ってます。

〇舘委員 実際おもてなしというか、その場が楽しいのが一番で、私も委員長と行くと、長田委員やらでもそうですけども、私らはお客さんでありながら、行って楽しくして、私の思いは、キャディが勝てて、ああ、今日は楽しい仕事ができたわみたいな雰囲気でいくとみんながいいよねという雰囲気でいつもゴルフはしてますけども、今言われたことがわかったとしても、これは今年度やって、これからどうしていくの。来年度も続くのか、これから先は。今年度1年やったからこれからずっとそれでいいよねというものでも、特に言うことはないと思うんやけど、そこはどうですか。

〇田中局長 来年度以降についても、予算議論ではございますけれども、引き続き施策としてしっかりやっていきたいなと考えております。キャディの数も、10年前に比べると、前は1400人ぐらい、三重県内にですけれども、みえた方が、もう1000人を切ってみえるという状況で、セルフが進んでくることによって、やっぱりかなり減ってきて、質も低下というのも当然ありますので、そういうことのないように、インセンティブもつけながらしっかり育成を支援していきたいなと考えております。

〇舘委員 考え方を述べられて、私は全く否定するものではありませんけれど、こうなれば、行政として、県の中の施策としてインパクトを与えながらやっていくのは、ゴルフ場も経営があって、向こうの立場というか、向こうも、向こうというか、ゴルフ場自身もその方向に向いていただかなければずっと続いていかない事業ですので、研修等々も当然ですけれども、そんなことをゴルフ場側ともいろいろ意見交換される中で、その方向性について共有できる考え方を、方向性を示せるようにというか、方向性を持っていただくような取組も進めていただかないと、これの事業の成果がないんかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 あと、中小企業・小規模企業のことについては、前もちょろっと言って、しっかり心配して課長に来ていただきましたけど、実際の話、この中で、もう何も言いませんけれど、5地区にした協議会のことでも、もう今までいろいろ議論をされてきてると思うんですよね。そこで、まだというか、それでもその充実をしていかなあかんというのはよくわかりますので、そういうことを持っていきながら、施策として例えばその次の資金の制度を新設する、宿泊施設の関係のことであったり、利子補給のやり方も、既に各市町でやっている部分があるけれども、それを本当にもう一回検証しながら、見直しながら、市町とも議論をしてほしいないうふうには思います。そして三重県中小企業・小規模企業振興条例の中で一番大事なのは、やろうとする、向上を目指していこうとするときの経営向上支援事業、これが一番大きな問題になってくるのかなというふうに思います。この後の所管事項の中でも何件が3つのタイプであったよねという実績は出していただいてあるけれども、やはりまだやりたいんや、伸びたいんや、向上したいんやという、そんな企業を本当にしっかりフォローできるように、県としても5地区とかいろいろ、指導者の方も連携を図りながら、商工会、商工会議所、ともどもに連携を図りながら進めていっていただきたいなというふうに思いますので、あれがこれがということは後にしながらも、予算的にこんだけつけていただいてあるので、それを充実するように、どんな思いかだけお聞かせください。

〇増田課長 中小企業・小規模企業振興につきましては、条例が施行されてからちょうど2年が経過いたします。これまで1年間、私どもは中小企業の方々への周知が足りないということで、一生懸命あちこち回りながら、認知度の確認をしてまいりました。その中で一番問題というか、課題なのは、基本的には経営向上に取り組む意欲、非常に多い方がみえます、その方々の背中を押すというのが私どもの役割になるかなと思っておりますので、それに応えられるような形で来年度以降、制度を、必要であれば見直しとか、先ほど委員が言われましたように、いわゆる融資制度につきましても、現状はかなり大きく環境が変わっております、御存じのとおり、日本銀行がマイナス金利を導入いたしましたので、この辺についてはかなりプラス面、マイナス面もあるように聞いておりますので、そういうところを見ながら、ぜひ中小企業者の方々が使いやすいような制度について、いま一度私どもで考えていきたいと思っております。

〇舘委員 まさに現場でそんな機運になっていただくことが一番なんで、やはり現場と接していただいとる商工会議所であったり、商工会であったり、いろいろな形の中の連携をとりながら、取組を進めていただくことをお願いします。

〇田中委員長 ほかに御質疑はございませんか。

〇長田委員 全体的なさらなる地域経済の活性化に向けてということのイメージから申し上げますと、全体の新たな県の成長を導く産業の創出・育成というのがあって、その下にものづくり戦略とサービス戦略が併記されてるんですが、これは例えば工業系と商業系というイメージで書かれとんのか、この併記されとる意味合いはどういう意味合いで併記されてとるんかって教えてほしいんですが。

〇横田副部長 お手元の7ページの資料を御覧いただいてると思いますけども、大きくは、まず下のほうから御覧いただきますと、中小企業・小規模企業振興、それから、ひとづくり、域外(国内外)とのネットワークの構築・活用、これは本県産業の基盤を強化するという項目でございまして、上のほうを見ていただきますと、産業の強みの発揮を目指す戦略といたしまして、新たな県の成長を導く産業の創出・育成、それからものづくり戦略、サービス戦略ということで挙げてございます。特にものづくり戦略、サービス戦略につきましては、いわゆるものづくり、それからサービス、工業系、商業系だけではないですけども、いわゆる大きな意味のサービスといったところを両輪としながら三重県の産業を支えていくということで考えています。特に三重県としては、「食」という意味合いでのサービスを非常に充実していただいている形ですし、また、ものづくりとしましては、北勢のほうですけども、工業系の企業が非常に多いということで、両輪で支えながらさらに「高み」を目指していくということで考えております。

〇長田委員 それでは、サービスのほうが大まかに商業系という形の中なんですが、書いてあるのが、どちらかというと食と観光しか書いてないというのが1点、それと、ものづくりの中に中小企業・小規模企業の課題解決支援事業というのがあるんですが、当然ながらものづくり推進課がやっとんでここに書いてあると思うんですが、サービス戦略の中での中小企業・小規模企業の課題解決支援事業というようなものはないのかということについてお伺いしたいんですが。

〇横田副部長 ここでは大きくはサービス戦略の中にある食という形、観光という形を書いておりますけども、サービスにはいろいろな形がありまして、おもてなしから、戦略的な経営をしていただくという経営者を育てる、それから人材育成というところも、様々あります。そういったところを包含しながら全体的にサービスとしての底上げを図っていきたいということで、特出しはしてございませんけども、もちろん三重県としてはサービス産業全体にも力を入れていきたいと思ってます。

〇長田委員 先ほどの中小企業・小規模企業の課題解決支援事業のほうのものづくり推進課がつくっとんのはわかるんですが、全体的なサービス的なところに対するそういう施策はないですか、来年度は。

〇横田副部長 ものづくりのほうにつきましても、経営をしていくためのものづくりのための技術、それから経営戦略という形で、戦略を構築しやないかんと思いますし、事業の中でも、例えばものづくりの企業を表彰させていただくとか、それから、みえリーディング産業展でそこにおいでいただいて、そこの企業の技術を広く皆さんに見ていただいて、技術のPR、それから商談、それから後継者を獲得する、そんなこともございますので、こちらのほうにつきましても、総括的にものづくりについても力を入れるという形で考えております。

〇長田委員 ものづくりに力を入れていただくのは全く問題ないんですが、ものづくりのほうに支援事業があるんですが、サービス戦略のほうにはないのかということを聞いてるんですが。

〇増田課長 こちらの見ていただける資料では、特にサービス戦略のところには記載されておりませんが、委員が言われましたように、実はサービス産業の中には大きく、既存事業でありますが、商店街振興に係る支援事業も当然含まれておりますし、今回、新規事業で、中小企業・小規模振興の欄を御覧になっていただきますと、中ほどに地域活性化ファンド組成事業というのも新規事業で盛り込まれております。これはサービス産業を対象とした新たな資金供給制度でございますので、そういうような形でサービス戦略の中を支えていく事業の一つとして取り組んでいきたいと思っております。

〇長田委員 じゃ、まあ、書いてはないけど両方あるんだよということでよろしいですか。

〇廣田部長 長田委員がおっしゃっている中小企業・小規模企業の課題解決支援事業というのは、おおよそ工業研究所のやっている事業が全体で3294万5000円ということで書かせていただいてまして、事業名と内容とがこの図でも全て一致しているわけではございませんので。もちろんサービス産業のほうについては、なかなか付加価値が高まっていかんというようなこともございますので、逆にサービスのほうがこれから雇用経済部として取り組んでいかなあかんほうですし、課題はいっぱいありますので、条例を受けてのサービスでの課題とか、そういうことについては、いろんな事業の中で課題解決のために書いていくというふうにしておりますので、そのように御理解いただければというふうに思っております。

〇長田委員 わかりました。今おっしゃった説明で大体わかるんですが、例えば先ほどの中小企業・小規模企業振興の中の3つ目の地域活性化ファンドのところにも、括弧書きで観光活性化と書いてあると、どうしても観光に対するもんだけというふうに捉えてしまいますので、観光に対してしたらあかんということではないんですが、観光も含めて全サービス業的なというような形のわかるように書いていただくほうがありがたいかなと思います。

〇廣田部長 平成28年度の予算につきましては、もちろん2月補正に詮議いただいた分も含めてですけど、どうしても伊勢志摩サミットを経て次にというところで、かなり私たち、全庁的に力を入れさせていただいてるというのがございますので、今回については、やっぱりそうなると観光というのが大きく生きてくるということもございますので、ここには、来年度は特に観光を活性化というファンドということがありますので、次年度以降の予算、あるいは補正の中では、委員がおっしゃったような視点も含めながら十分に考えさせていただきたいというふうに思います。

〇長田委員 結構です。

〇芳野委員 8ページの観光のところの人にやさしい観光の基盤づくりのSNSを活用した三重の魅力発信事業ですけど、これは戦略企画部も三重の情報発信をしてますけども、下にもサミットの動画CMも放映すると書いてありますけど、戦略企画部との連携というのはどういう形になってますかね。

〇谷合次長 今のところ、まだ予算としては別々に計上されてますけれども、もちろん目的は三重の発信というところにつながりますので、何らかの形で連携ができるように進めていきたいなとは考えております。

〇芳野委員 何らかの形というのの中身を聞きたいんですけど、それは多分事業をやりながらということだと思うんですけども、それぞれ別々にやっててもあれですし、戦略企画部がやる三重の第2弾の動画と、その案内をSNSを活用して告知もしていくとか、そういうこともあると思うので、ぜひそこは連携してほしいんですけど、SNSを活用するのに728万円というのも、そんなにかかるのかなと。フェイスブックにしろ、ツイッター、インスタグラムという、既存のSNSを活用する中での事業費としては、イメージとしてちょっと多いなと思うんですけど、具体的にはどういう費用が入ってるんですかね。

〇谷合次長 ちょっと今のところは、SNSを活用したこの予算自体は、まさにSNSのコンテンツをつくるためのお金みたいな感じですので、例えばですけど、「みえの国 観光大使」を委嘱した、まるという犬がいますけど、あの犬に来ていただいて素材をつくるとか、そういうためのお金が一応この予算には入っているという御理解をいただければ。

〇芳野委員 わかりました。確かにコンテンツの中身をきれいにしようというか、見やすくしようと思うと、プロに頼んでというのもあると思いますけど、そこもありつつ、僕は一方で、今、伊勢志摩サミット推進局長や観光局の皆さんがやっている、皆さんの顔の見える発信もいいのかなと思ってて、大橋次長もフェイスブックで結構いろいろやられてますけど、ああいう、何か顔の見えるのもおもしろいなと思うんですよ。どうしてもきれいに見せてばあっと発信するのもあるんですけど、県庁の職員はこんだけ頑張ってますみたいなところもあるのかなと思うんで、ぜひ同時発信でお願いしたいなというふうに思います。
 それから、もう1点は、下のサミット開催に向けての事業費で、一番下の事務所設置費とか運営費の中で、現地事務所設置経費というのがありまして、これは伊勢志摩サミット県民会議の現地事務所なのか、そして、県民会議ですから、そこにはもちろん、県の職員、サミットの局の皆さんも入っていかれると思うんですけど、具体的に外務省との県庁との連携なのかなとかも思うんですけど、実際に現地事務所を設置してどういう事業をされていくのかというのをちょっと聞かせてください。

〇大橋次長 現地事務所につきましては、開催1カ月を切りますと、外務省も現地の事務所をつくるというふうに我々で聞いておりますので、そのときに、やはり近いところで事業を、全てを持っていくということではなくて、連携するところ、また危機管理をするところ、そういうところはやはり近いほうがいいだろうというふうに思いますので、そういう機能はまず持っていくとともに、国際メディアセンター、県営サンアリーナに設置される、あそこにも、まだ規模的なものは今検討中でございますが、何らかの現地事務所機能というものは必要かなと思いますが、その規模等につきまして、現在検討中ということでございます。

〇芳野委員 もちろん外務省の方針が出てこないとなかなか詳細って難しいのかなと思うんですけど、これはそうすると、確認として、県民会議ではなくて三重県のサミット推進局としての現地事務所ということでいいんですかね。

〇大橋次長 基本的には、県民会議現地事務所というふうになると思うんです。

〇芳野委員 県のサミットの局だけではなくて県民会議とするのは、幅広く連携をとれるためということなんですかね。民間の方にも入ってもらうからということなんですかね。

〇大橋次長 直接、現地事務所に民間の方が入られるかどうかというのは機能にもよりますが、県民会議で行う事業のための現地事務所でございます、今我々が基本的に考えているのは。ただし、例えば開催支援に関して、何も県民会議、またはサミット推進局だけが開催支援をやってることではなくて、防災対策部であったり、県土整備部であったり、健康福祉部であったり、そこら辺、関係各部局も現地事務所機能は必要だと思いますので、我々だけが現地に入るというんじゃなくて、オール県庁の機能的な部分につきましても今後協議してまいりたいと思っております。ですから、ちょっと難しいのは、我々の身分もサミット推進局職員であり、かつ県民会議の職員でもございますので、その辺はちょっと臨機応変というか。ただ、この予算はあくまで県民会議の部分も含んでいるということでございます。

〇芳野委員 例えば北海道もそういう形をとってたのかというのがまず1点と、要は、サミット推進局としてしたのは、庁内の連携をとるためにサミット推進局に格上げして今やっているわけですし、そこには民間の方にも出向で来ていただいてますので、そうするとサミット推進局の現地事務所でもいいのを県民会議にするというのは何か不思議な感じ、というのは、相手がやっぱり外務省という公的な機関なので、もちろん県庁の機関として出向したほうが何か筋はいいのかなと思ってたんですけど、例えば北海道や沖縄もそうしてたんだと言われれば、まあ、そうなのかなと思いますし、別に、県民会議でも民間の方が現地事務所に入るわけではないというふうな御説明だったので、そうするとそんな、こだわることでもないんかもしれないんですけど、サミット推進局の現地事務所じゃないという説明が何か不思議な感じがしてるんですけど。

〇西城局長 北海道・洞爺湖サミットのときの現地事務所の性格は、ちょっと今、手元にないのでわかりませんけれども、委員がおっしゃるように、今申し上げましたように、2つの現地事務所の機能を想定していると。IMCのほうはそこに三重県情報館(仮称)も入ることになるわけですので、どちらかというと、三重県情報館の運営を現地で管理していくという部分が大きくなると思うんですね。そうすると、三重県情報館を管理運営していくというのは県民会議の事業ということですので、そこは少なくとも県民会議の事務局がというニュアンスのほうが強くなると。一方で、最前線の現地事務所としての機能ということになりますと、一つ想定されるのは、危機管理的な事態への対応みたいな話になるんじゃないかなと思うんです。あるいは、そこまで行かないまでも、関係各機関の連絡調整、いわば伊勢志摩サミット推進本部の現地版みたいな、そういうものを開催直前にそちらのほうでというようなことが考えられると思いますので、そういうところの事務局は区分すれば推進局がというふうに考えたほうがわかりやすいのかもわかりません。つまり県のということですね。それが県の組織上の地域機関というような位置づけを持たせることは今考えておりませんけれども、そんなふうに思ってます。

〇芳野委員 そうすると、予算上というか、県民会議としての現地事務所という予算立てになってますけど、IMCは別として、本体の場所はどこか、「志摩観光ホテル ザ クラシック」なのかわかんないですけど、そこに置くのは、極めて推進局としての仕事の現地事務所の意味合いは強くなるということですよね、実際的には。

〇西城局長 今の時点で私の頭の中にあるイメージとしては、そちらのほうの性格のほうが強いんじゃないかというふうに思ってます。

〇芳野委員 わかりました。ありがとうございます。

〇田中委員長 よろしいか。

〇芳野委員 はい。

〇田中委員長 ほかに御質疑はありませんか。

〇西場委員 2ページからの平成28年度当初予算のポイントの最初のページの真ん中ごろに、「県内経済を取り巻く環境は、県内総生産が2年連続して過去最高を更新し」、非常に期待が弾むような表現になっとるんですが、現実はなかなか厳しいと言うとる、最後には「景気回復の実感が伴っていない状況にある」というようなことももちろん書かれとるわけですが、この差といいますか、この過去最高2年連続して更新しておるというところの背景、バックが何なのかということと、そして中小企業、小規模企業の問題も含めて、現実とのギャップについてどういうような分析になっとるのか、いま一度説明してください。

〇廣田部長 やはりアベノミクスというか、国全体も、株価の上下動はあるんですけども、全体に上向き傾向にあるというのは、私たちの実感としても、報道もあるんですが、そういうふうに感じているのは事実です。なので、数字上で見ても、県内総生産というのはリーマンショックでどんと落ち込んだところから見ると、やっぱり上がってきているという数字はあります。ただ私自身も、地元の商工会とか商工会議所の皆さんとか、中小企業の本当に小さい企業の皆さんの話を聞くと、やっぱりそこは、全体の経済状況は上がってるかもしれへんけど、うちまでそこまで恩恵をこうむってるかというとそんな感じはしやんなということを各所で聞いております。で、その実感をそのままここに書かせていただいているというのは事実です。
 なので、今回もさらなる地域経済の活性化に向けてという、上向きのほうについては、もちろんここに、先ほど見ていただいた「高み」を目指す企業のところは企業でやりますけども、条例もできて、そして主体的に努力する中小企業、小規模企業を側面的に支援していこうということで、ここの下に支えるところ、こういうような全体の構図として、「高み」は目指すところも応援する、そして、条例に基づいて、ほとんど、経済、本当に地元の経済を支えてくれてる、雇用も支えてる企業についても、主体的に努力する企業については応援していこうということがここの中にあらわされている。で、ここの文面でも、2ページのところにもそのことを書かせていただいているというふうに御理解いただきたいというふうに思います。

〇西場委員 部長のその思いでいいかなとは思うんですが、じゃ、アベノミクスを含めて、国内の景気にも連動するような形で、三重県にもその風は吹いとるというような部分であるわけなんですけれども、県内総生産が過去最高を更新してるというようにこうやって書かれておる以上、数字的なもの、それから地域的、業種別にどうなんやということをやっぱり知りたいんですが、答弁があれば今聞きたいし、できないんであれば資料をいただきたいし。もう少し中身に入って詳しく説明ができないですか。

〇廣田部長 業況等につきましては、もちろん三重中小企業団体中央会が本当に地域、企業に入り込んだ資料を頂戴していたりとか、あるいは商工会とか商工会議所からもいろんな情報をいただいて、そのように判断と言うと大げさになりますけど、そのように理解させていただいてるところでございますが、地域別に出てるかというと、ちょっと難しいかと思うんですが、私どもの中で業種ごととか、そういうふうにもう少しデータがそろうものがあれば、今はちょっと手元に、これというのはお出しすることはできませんので、ちょっと地域は難しいかなというのはありますけれども、それはもう本当に年度ごとの数値をお持ちする程度になりますが、あとの業況別はできると思いますので、できる限りの数字はまた整理させていただいて、提出させていただきたいというようには思います。

〇西場委員 お願いしたいと思います。ただ、数字やデータだけいただいても、なかなかそこを分析していく能力も十分ないですから、皆さん方の中でそれをどういうように分析したのかということも含めて、後ほどまたコメントをいただきたいと思います。

〇廣田部長 わかりました。

〇西場委員 そして、あと中小企業等の「高み」は「高み」、そしてまた、地場を支えておる、地域を支えておる、そういった小規模企業者に対する対策ということについてもお聞きしたいんですが、それは後ほど所管のところでいろいろあるようですので、そのときに詳しく説明があるだろうと、こういうことで了解をしたいと思います。
 もう1点よろしいですか。

〇田中委員長 はい、どうぞ。

〇西場委員 観光についての取組が強化されとるんですが、インバウンド、海外誘客というようなところを中心に力が入っておるように思うんですが、私は、地域の資源を活用した地道な観光振興の取組というものを、地道といいますか、もっとじっくりと構えてやっていくべきだなと、こういうように思っております。そういう中で、この1年、半年かけていろいろ観光局にもお願いし、提言してきたのは、地元の議員として、特に育っておる大杉谷の資源の活用、そしてそれを振興に結びつけていくということであったし、そしてまた日本遺産にも活用した斎宮の歴史文化の活用ということであったけれども、そういうことが平成28年度予算とか、これからの観光振興基本計画の中にどのように練り込まれてきとるのかね。文字づらを見るについては、一文字も、一行もないがね。その点について、この1年かけてきた取組と、それからその結果について説明してください。

〇田中局長 例えば大杉谷について御説明申し上げますけれども、大杉谷につきましては、ちょっと限定的に言わせてもらいますけれども、ユネスコエコパークに認定されてます大杉谷をフィールドに、宮川ダム湖で絶景を楽しむ遊覧船の運航であるとか、登山であるとか、サイクリングであるとか、SUPという湖面で乗ってもらう乗り物なんですけれども、そういう体験メニューを開発してもらって、主にあそこは観光協会でございますけれども、誘客促進にも非常に取り組んでいるところでございます。そういう動きの中で、自然体験メニューを取り入れた観光地域づくりというのに取り組んでおるんですけれども、みえ観光の産業化推進委員会というのを予算でもつくって、そこで、今まで3年間観光キャンペーンをやってきましたと。これはどちらかというと、認知度の向上とかそういうのをかなり力を入れてきたんですけれども、次のステップに来てると考えてます。その中で、例えば大杉谷であれば、あの大杉谷の地域資源を生かした一定自立した観光地域づくりというのを進めるために、今、日本版DMOというのをつくる動きをしておるんですけれども、これは大杉谷の観光協会とか町と協力して、今年度から既に進めております。で、来年度はDMOの候補法人登録に必ずなれるように進めておりまして。あそこは既に地域資源は当然あります。立派なものがあります。それから熟度もあります。組織的な熟度とか、そういうのもあります。それから何よりも、地域の熱意というのがあそこはありますので、これはもうぜひ三重県としても進めていかなあかんということでやっておりまして、今、大台町とともに候補登録法人に向けた課題の洗い出しを、コンサルタントなんかも一緒に三重県も入りながらやってるところでございます。来年度中にはきっちり地域の観光地域づくりの司令塔となれる組織をつくれるように、法人化もきっちりした上で、そういう動きを進めているところでございまして、来年度の事業の中でこれもしっかり取り組むという形で現在もう進んでおりますので。それ以外についても、これからは体験メニューというのをつくった滞在型の観光の推進というのを進めております。例えば今は大台町なんですけれども、大台町だけじゃなくて、エリアも広げた上で少し広域的に捉えるとか、そういう動きにも今後なっていくように、しっかりと進めていきたいと考えております。観光振興基本計画でもその精神というのはしっかりと考えておりますので、御心配ないと思いますので、しっかりやっていきます。よろしくお願いします。

〇西場委員 田中局長から心配するなと聞かせてもうたんで、もうそれ以上言うことはないんですが、もう一つつけ加えて、特に大台町がエコパークの拡張登録、この3月にユネスコで認定されるというのを契機にして、これを地域振興、観光振興に結びつけたいという動きが加速化しとるんですよね。で、そういう、ここのところも踏まえてお願いしたいと思う。そのところで、やっぱりエコパークというと所管が教育委員会になったり、大杉谷登山道というと農林水産部が所管になったり、吉野熊野国立公園は所管が農林水産部でやったりというようなこのところでのいろいろ縦割りの問題が出てきとるんじゃないかなと思って、観光局としての入り込み方について心配するところですよ。斎宮については答えをもらえなかったけれども、これほど注目される伊勢志摩サミットにジュニアたちにも来ていただいて、いろいろ県や国のほうにも活用していただいてありがたく思っておりますけれども、これも所管が環境生活部という文化行政の中で動いとるだけに、雇用経済部の観光局としての取組の連携の問題、ここをうまく関係づけてやっていただけるのかどうかなというのを少し心配するんですが、その点についてはどうでしょうか。

〇田中局長 例えば、先ほど日本版DMOのお話をさせてもらいましたけれども、そこの中の主体としては観光局だけで攻めておるって、体験メニューとかいろいろありますけれども、それだけで攻めておると当然あきませんもんで、いろんな方々に入ってもらった組織づくりをする必要があります。その中には当然、登山の関係も体験メニューの中に入ってきますし、いろんなメニューも入ってきますので、1次産業とかそういうのも入れた形でトータル的に考えて観光地域づくりをつくっていくという、行っていく指令塔となるのがDMOでございますので、その中で、県庁の中の縦割りとか、そういうことはもうとても言うとれるような話と違いますので、そのDMOというのを活用した中で、それはもう、一応観光局がDMOというのは当然やってますけれども、一体的な取組になると考えております。
 それから、斎宮につきましては、今、残念ながらDMOをつくろうという動きにはまだ至ってません。ですから今後、横展開の中でそういう動きも出てきたらいいなというのは当然思ってますし、そういうときには一緒にやっていきたいなと思ってます。今の段階では環境生活部が斎宮歴史博物館とか、いつきのみや歴史体験館とかを担当しておりますけれども、当然PRとかそういうときには、斎王まつりのときでも、こういうイベントごとに観光のPR等は、連携という意味ではおかしいですけれども、観光局も一緒になって、行っているところです。ただ、それだけでは広がりとか熟度が増すことはないもんで、今後しっかりしていかなあかんなと考えております。
 以上です。

〇西場委員 了解。

〇田中委員長 よろしいですか。
 それでは、ほかに御質疑は。

〇下野委員 後の所管事項で出てくるかと思うんで、端的に要点だけ。
 3ページ、一番下の全国菓子大博覧会の3800万円余りが出ておりますけども、この中身というか、まあ、平成28年度から本格的に準備して29年度開催ということだと思うんですけど、どれぐらいの規模といいますか、目標、例えば、この前は広島県だったですかね、そのぐらいの規模を考えながら準備していくのか、そこら辺の大まかな部分、方向性を教えていただけないでしょうか。

〇伊藤推進監 菓子博については、今おっしゃったように、平成29年度4月から5月の開催ということで準備を進めとるわけなんですけども、規模的には、来場者数の目標値が、今掲げております数値としては60万人という規模を掲げております。それぐらいの方々に県内外からお越しいただきたいということで進めています。

〇下野委員 ありがとうございました。

〇田中委員長 よろしいか。
 ほか。

〇芳野委員 観光の産業化推進委員会負担金のところなんですけど、1億1100万円で、負担金ということは、全体の推進委員会の事業費とかもあると思うので、それがどれぐらいで県はどれぐらいの割合で負担をしてるのかというところと、拝見してると、新しいキャンペーンというか、平成28年度からのキャンペーンとか、「みえの“食旅”パスポート」をやるとか、さっきいろいろ御説明があったDMOの創設にかけての費用なのかなというふうに思うんですけど、推進委員会の全体像みたいなのがちょっとイメージできないのと、計画に明記されてないので、逆に言うと、その推進委員会というのを立ち上げてどれぐらいの事業年数でそういうのをやっていくのかとか、ちょっとその辺を聞かせていただけますか。

〇田中局長 これまで、平成25年度からは、遷宮があって、それから3年間、25年度、26年度、今年度が3年度ですよね、観光キャンペーンというのをやってきまして、そこに対する負担金という形でそこの事業をやってまいりました。で、それにかわるのがこの観光の産業化推進委員会負担金と考えてもらったらいいんですけれども、キャンペーンのときと違いますのは、構成団体そのものが、これまではキャンペーンというのは観光関連事業者等と一緒にやっておったわけなんですけれども、加えて、第1次産業であるとか、例えばJAであるとか、漁協であるとか、あと食品加工関係の方にもいろいろ、三重県は強みが食ですもんで、入ってもらうと。加えて、観光キャンペーンというのは、基本的にはインバウンドというのをやってなかったんです、それをこれからの外国誘客にもしっかり取り組んでいくということで、この中でも取り組んでいこうということで、ですから構成団体の枠がかなり広がったと。先ほど、日本版DMOのお話をちょっとさせてもらいましたけれども、もう観光関連産業の中だけで考えておってはとてもやっていけないというか、力強い発展ができないということで、広げた上でトータル的にやっていくということでこの産業化推進委員会というのを考えておりまして。ですから、観光キャンペーン推進協議会の幹事会であるとか、その母体がありますよね、それが若干広がるような形で、その中で、そこに書いてあります、例えば、みえ旅パスポートというのもこれまでやっておりましたけれども、食に特化したパスポートをつくってやっていくと。これまでも、認知度向上というのも非常に重要でしたもんで、みえ旅パスポートも、ファーストステージ、セカンドステージ、プレミアムステージとか3段階にしてやっておりましたけれども、それもやめて、もう1段階だけなんですけども、食に特化した形でやるとか、いろいろ事業・観光の産業化であるとか、DMOの創設であるとか、それから受け入れ態勢とかマーケティングに基づくプロモーションであるとか、そういうのをその中でやっていくということで、基本的にこれは県のほうの予算で、みんなのところに参画してもらって、今参画してもらう方々から負担金をとるとか、そういうことは考えてないです。それは観光キャンペーンのときの枠組みと一緒でございます。
 以上です。

〇芳野委員 そうすると、観光の産業化推進委員会というのをこれから立ち上げていくと。で、そこは県が負担金を出しながら皆さんに動いていっていただくということなのかなと思いますけど、初年度は確かに立ち上げなので県の負担をぼこっと上げていくのも一つですけども、JAとかJFとかそうやって広げていくんであれば、その事業化ですね、何年やっていくかの中では少しずつ事業者からの負担金というかも取っていくべきなのかなとは思いますし、あと、それを何年ぐらいやっていくのかというその質問にはどうですか。

〇田中局長 当面、観光振興基本計画というのが4年間、平成28年度から31年度まででつくっておりますので、基本的にそれに合わせた形で考えております。ただ、金銭的な話ですけれども、負担については、基本的には三重県の観光推進ということでやる事業と考えておりまして、皆さんから知恵とか力なんかをおかりしたいと思ってますけれども、お金を出してもらうということは今の段階では考えてないです。

〇芳野委員 これは後で聞くべきなのかもしれませんけど、観光振興基本計画に位置づけてはないということなんですね。記載がもしあったらあれなんですけど、ざっと見た中ではないなと思ったんですけど。

〇田中局長 この観光の産業化推進委員会という名前は、考え方は記載してあっても、直接の名前は記載しておりません。といいますのは、この委員会は今、参画なんかも募って、説明なんかで進めてるところでございますので、まだ立ち上がってない状況ですので、計画の中では直接こういう名前を出して具体的にこうするというところまでまだ書けておりませんけれども、考え方としてはこういう形でやっていくということで考えております。

〇芳野委員 これは初年度で1億円で、今後も幾らぐらいかわかりましたけど、4年間で、一応出していく以上、本来なら基本計画に位置づけてもう少し明確な形に見えたほうがいいのかなと思いますし、今の段階で難しいというのであれば、基本計画の成立後でもいいので、明確にこういう構成要素のイメージ図とそれぞれの年間の事業計画的な部分はぜひ示していただきたいなという要望をしときます。

〇田中局長 そのようにしたいと思います。この委員会の立ち上げ自体は、キャンペーンの事業が3月31日まで続いてますので、そうしたらもう4月1日からすぐやるんかというのではなくて、いろいろ総会とかそういう立ち上げの期間も要るもんで、基本的には、大まかですけれども5月中旬から6月から実際には始まるという形で考えておりまして、その中で当然、立ち上げた段階ではどういうことを単年度でやっていく、それから4年間を見据えてやっていくということはしっかりつくっていきたいと考えております。

〇芳野委員 ありがとうございます。

〇田中委員長 先ほどの芳野委員の要望については、後ほどの常任委員会の議案の部分への要望ということでよろしいですね。

〇芳野委員 はい。

〇田中委員長 ほか、御質疑はございませんか。

〇長田委員 10ページの債務負担行為のところの見方をちょっと教えてほしいんですが、例えば一番上の三重県中小企業融資制度利子補給契約ですが、平成29年度から44年度までと書いてもらってありますが、融資総額125億円、これは27年度までに融資された金額なんか、今後とも融資する金額も入っているのか、この辺はいかがなんですか。

〇増田課長 平成28年度に融資枠としてこの125億円というのを計上させていただいておりますので、それを融資した際の後年度負担の利子補給分を今回上げさせていただいております。

〇長田委員 ということは、平成28年度に125億円分の融資総額を枠として持っとって、それの償還が最長で44年度まで、15年間ぐらいのまでのがあるのでという意味合いでよろしいわけですか。

〇増田課長 そのとおりでございます。

〇長田委員 わかりました。
 じゃ、その下のほうの補助金についておのおのあるので、例えば成長産業立地補助金はいろんな成長産業立地補助金があるのか、個々の具体案ごとにこういうふうな金額、期間が出とんのかはいかがなんですか。

〇西口課長 事項のところには成長産業立地補助金など同じ名称が出ていますが、個々の企業ごとにこれから補助金を出させていただくため、個々の案件ごとに挙げさせていただいております。

〇長田委員 これでもう個々の企業の想定はされとるのか。

〇西口課長 個々に想定をしております。

〇田中委員長 よろしいですか。

〇長田委員 はい。

〇田中委員長 ほかに御質疑はございませんか。

                〔「はい」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議      なし

    ④討論           なし

    ⑤採決          議案第8号(関係分)     挙手(全員)    可決

                   議案第17号          挙手(全員)    可決

  (3)議案第2号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第7号)」(関係分)

  (4)議案第70号「平成27年度三重県一般会計補正予算(第8号)」(関係分)

  (5)議案第78号「平成27年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計補正予算(第1号)」

    ①当局から資料に基づき補充説明(なし)

    ②質疑          なし

    ③委員間討議      なし

    ④討論          なし

    ⑤採決          議案第2号(関係分)     挙手(全員)    可決

                   議案第70号(関係分)    挙手(全員)    可決

                   議案第78号           挙手(全員)    可決

 2 所管事項の調査

  (1)「三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例」に基づく報告

    ①当局から資料に基づき説明(横田副部長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 21番ですけど、総括的質疑でもありましたけど、シャープの補助金ですが、あれですかね、三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例とかこれの交付要綱なんかで見ると、シャープが事業をホンハイへ引き継いだときに、事業引き継ぎであっても一定の条件が整えばこの補助金交付ができるような要件になっているんですかねという。

〇西口課長 条例、それから三重県補助金等規則等に基づいて事業を継続していただければ、15年間での分割というお約束のとおり、お支払いをさせていただく予定でございます。

〇芳野委員 その場合は、事業の継続だけでなくていろいろ当初であった要件等もそのまま引き継ぐということでないと、ただ単にその工場を操業して事業をやってるんだけども、それだけではだめで、もろもろのシャープと結んだ案件はそのまま引き継いでくださいということでいいんですよね。

〇西口課長 例えば雇用の人数ですとか、そういうことも含めて、その要件を下回るようになれば当然支払いをとめてしまいますけども、委員が言われるように、当初の話を守っていただくというか、引き継いでいただくということで15年間をお支払いするということでございます。

〇芳野委員 わかりました。

〇田中委員長 よろしいか。

〇芳野委員 はい。

〇田中委員長 ほかに御質問等ありませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、これで雇用経済部関係の所管事項の調査を終了いたします。

 3 委員間討議   なし

  (1)執行部に処理経過の報告を求める事項  なし

Ⅱ 常任委員会(雇用経済部関係)

 1 議案の審査

  (1)議案第68号「三重県新エネルギービジョンの改定について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(横田副部長)

    ②質疑

〇田中委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。
 よろしいでしょうか。

〇芳野委員 49ページのメタンハイドレートの海洋産出試験ですけど、平成28年度に実施予定ということなんですけど、前回もそうなんですけど、何か海があんまり荒れない冬場の2月とか3月、2年ぐらい前、たしか2月だったと思うんですけど、それぐらいなんですかね。何か、国の意向とか聞いてますかね。

〇山岡課長 現在、国から委託を受けました調査会社が時期を検討しておりまして、まだ公表はされてないんですが、委員が言われたような冬場ではなくて、もう少し早い時期に実施するという方向で検討しているというふうにお伺いしております。

〇芳野委員 あと商業化の目標も、たしか平成28年度か29年度だったかと思うんですが、やっぱりそれはちょっとずれ込んでるということですね、そうすると。

〇山岡課長 正確に言いますと、平成30年度ぐらいに商業化に向けた仕組みといいますか、完全な商業化というよりは、商業化に向けた一定の仕組みができることを目指すというような形の表現になってございます。とってそれが全部全国展開で安く販売できるというよりは、そういう仕組みが何とかできることを目標にしているのが平成30年度というふうにお伺いしております。

〇芳野委員 そうすると、第2回海洋産出試験を来年度にやって、その目標自体はまだ維持しているということですね、国は。

〇山岡課長 今のところ、そのような目標設定のもとで進められていると聞いております。

〇芳野委員 わかりました。

〇田中委員長 ほかに御質疑はありませんか。

〇西場委員 バイオマス発電につきまして、今回の議論の中で、改めて変更なり、追加してもうたところがあればもう一度説明してもらいたいのと、バイオマス発電についての今後の発電の計画とそれに見合う燃料供給の問題について、この三重県新エネルギービジョンの中ではどういうように整理されとるのか、その点についていま一度説明していただけませんか。

〇山岡課長 議案のほうの29ページを御覧いただきたいと思うんですけれども、バイオマス発電という項目がございまして、そちらのところに、従来よりもいわゆる森林管理が重要であるという点と、現在県内では、平成28年度までに稼働しているものを含めると、3カ所のバイオマス発電所が稼働する予定なんですが、全体の木質チップの需要量は15万トン必要なわけですけれども、実際に間伐材に由来する木質チップにつきましては、8万トン調達する計画です、これも。計画になっているということで、実際に8万トン調達するのが現実にはやや厳しいのかなということなんですけれども、今、事業者の方と地域の林業の関係者の方、県の農林水産部のほうと調整しながら、できるだけ間伐材等の木質チップを使いたいということを思っているところでございます。
 それで、計画につきましては、表になってございまして、この中で稼働済みというところもありますが、ちょうど2つ目、3つ目のところに、いわゆる稼働予定のところとしまして、木質バイオマス発電所が津市内に平成28年7月に予定して、2万100キロワットの能力、そして多気町内に多気バイオパワーということで、6700キロワットの能力のそれぞれバイオマス発電所が今現在稼働に向けて取組が進められているというところでございます。

〇西場委員 その8万トン計画についてどうしていこうというところは、この中では特に計画なり、対応というものは書き込まれてないんですね。

〇山岡課長 その部分につきましては、三重県木質バイオマスエネルギー利用推進協議会に参画されている、主に県で言うと農林水産部、あと、林業関係者の方、それと事業者の方がいろいろ、何とか苦心して何とか達成できないかということで今、必死になって動かれているというのが現実でございます。

〇西場委員 じゃまた、農林水産部なりに、またいろいろ協議もし、お願いもしていかねばなりませんが、これもさっきの観光の話じゃないけれども、ここの雇用経済部と農林水産部関係のほうとの二極化がありまして、そこがよく連携してもらわないかんし、今年度予算でもバイオマスの担当官を廃止したり、予算を削減してきたりということで、必要な趨勢であるにもかかわらず、そうした県の農林予算のほうが非常に厳しくなってきとるだけに、山岡課長のほうの所管の立場からしっかりその点について努力していただくことをお願いしておきたいと思います。

〇田中委員長 よろしいですか。

〇西場委員 はい。

〇田中委員長 ほか、御質疑等ございませんか。

〇長田委員 13ページの将来像のところに、環境に配慮し効果的なエネルギー利用が進んだ社会というのがあって、その中に「地域においてさまざまな主体の意見調整が図られ」という言葉があるんですが、これは地域のいろんな主体と新エネルギーをどんな方向に持っていくかという調整なんか、立地の調整なんか、どちらのことを書かれとんのか。

〇山岡課長 こちらにつきましては、環境に配慮し効果的なエネルギー利用が進んだ社会ということで、どちらかというと理想的なイメージの社会像として書いてあるんですが、具体的には、実際に今、特に太陽光発電とか風力発電の大規模なものを設置する場合に、地域でいろいろ問題になっているケースがございます自然破壊とか、景観の問題と住民に対するいろいろな、光の害でありますとか、騒音でありますとか、そういったことを、一方的に事業者の方が進めていくということはないんですけれども、より地元の市町とか地域の自治会の方とかといろいろ話し合われた上で事業を進めてほしいなということで、我々のところに相談に見えた方につきましては、今もそのように進めておるんですけれども、今後さらにそういったことに留意していく必要があるかなと思っております。具体的には、今まで許認可権は全て、中部経済産業局がありますので、我々のところは県の許認可権の関係の部分だけが来るわけですけども、そういうことではなくて、国のほうでも、地域に対して、新規の太陽光発電と風力発電の建設計画等の話があったら情報を提供するということも今進められておりますし、我々のほうも市町の方とと、今まで余りエネルギー分野は市町の方と会議とか情報共有をしてなかったんですけれども、もう今年度からそういうことに着手しまして、来年度以降は定期的にこういった問題についても協議してまいりたいというふうに思っております。

〇長田委員 そうですね、総論的にそれでよくわかります。例えば各論的に、自治会の承認を得なければつくったらあかんという規定はたしかないですよね。その辺のところの調整についてはどうお考えですか。

〇山岡課長 委員が言われるように、正直言いますと、そこまで私どもが現場に入ってというよりは、事業者の方とか市町に対して、しっかり話し合いの場をつくるようなことを進めてほしいということに、県の立場としてはそういった形になる部分が多いのかなと思っております。

〇長田委員 地域の中で結構トラブルって発生してまして、ただ、そのトラブルも単に意思疎通がないだけのトラブルと思われることも結構ありますので、その辺で、様々な主体の意見調整をしてほしいなと思っとるんですが、ビジョンの中にそれを書くのはちょっと変かもわかりませんが、その辺の方向性についてもどっかで書けるかどうかはどうなんですか。

〇山岡課長 議案で言いますと27ページのところでございますが、27ページの(1)の新エネルギーの導入支援というところでございますが、「また」以下のところで、「メガソーラー、風力発電、バイオマス発電など発電規模の大きい新エネルギー施設については、計画段階から地域住民に情報が提供され、住環境、自然環境、景観に配慮して設置されることが望ましく、地域において課題が顕在化しつつあることから、新エネルギー施設が地域と共存共栄できるよう、事業者への助言など市町と連携して取り組みます」という形で記載してございまして、太陽光発電の場合にもいろいろ問題は多うございまして、同様の趣旨のことをまた若干書いてございます。

〇長田委員 よくもめるのは、大規模のときは大体調整しはるんですが、小規模のやつでもめることもあるんですが、そこについてのことは書きにくいですか、ビジョン的には。地元との調整を図るようにと。

〇山岡課長 先ほど申しました、まさに今まではそういう感じだったんですけども、来年度から市町のエネルギーの担当者の方と定期的に会議をすることに思っておりまして、その1回目の会議におきまして、市町の課題を、今までは我々も正直言いますと、新聞情報とか、特に市町の方から電話でとか、会いに来て聞いた話しか知らなかったんですが、そうではなくて、そういったいろいろトラブルになっている事案も一回把握させていただこうと思っておりまして、そういったものを踏まえまして、また分析しまして、場合によっては国のほうにも問題提起するとかいう形で、解決、よりよい方向へ向けるような取組を進めていきたいと思っております。

〇田中委員長 ほかに御質疑はありませんでしょうか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了したいと思います。

    ③委員間討議      なし

    ④討論           なし

    ⑤採決          議案第68号         挙手(全員)    可決

  (2)議案第69号「三重県観光振興基本計画(平成28年度~31年度)の策定について」

    ①当局から資料に基づき補充説明(谷合次長)

    ②質疑

〇田中委員長 それでは、御質疑があればお願いいたします。

〇舘委員 質疑というより、これまでいろいろ、中間案等々、最終案も示していただいて、最終になってきているので、この内容についてはどうこうというあれはありませんけれども、推進体制がこの中にもありますけれども、そのような形があります。そして、進捗状況については毎年度公表して、またそれで見直しをし、あれをしていくということなんですよね。まさにそのとおりなんだろうというふうに思っておって、考え方はこんでいいと思うんですが、例えば計画目標もずっと今御説明いただいたように、見直しも含めて挙げていただいてありますが、第2章の中で課題ということで、受け入れ態勢のことが成熟度が足らんでしょうねというふうなことも指摘されているのを、まさにそうやと思うんですが、それは、例えば観光施設の受け入れ態勢もありますけれども、県としてはもう少し大きく見ていってほしいなと思うんですよね。例えば、先ほど部長もおっしゃったけど、サミットがあって、その開催を受けての効果を発揮して、その恩恵等を県として享受していかないけない。それには何やというと、やっぱり3章だったかの施策体系の中でも、何度でも訪れたい、それで海外誘客、MICE、利便性・快適性、これが計画の目標に大きく影響していくんだと思うんですよね。例えば海外から来ると、鉄道等々はあるけれど、セントレアがあって、セントレアからこっち、特に北勢のほうであれば、津まで来て津なぎさまちまで行くより車で行ったほうが早いけれども、高速道路があるけれども、どこや、1回一般道へ抜けてくるところがありますよね、大府か、大府のところで。あんなもんは、早い話、セントレアをつくるときに高速でこっちへ来ればもっと早くなるというインフラの整備のはず。そして今、特に北勢部門を中心にして、新名神高速道路もそうですし、東海環状自動車道等々の道路ネットワークができる、ちょうどこの4年間の平成28年度から31年度、その間にできて、だんだんそれが整備されていく。整備されれば、インターチェンジができればインターの名称にもいろいろなものが使える。今特に、菰野はインターができるけど、どうするのと言って、もうあれも話になってくるんだけど、湯の山は入れんのとかどうとかと、ほんな形の何でも、ほかの部分でもいろいろそれがある。そしてやっぱり大きいのは、そんな整備ができていくことによっての利便性がよくなること等がこれから考えられるわけで、だからそれを今ここへ書けというんじゃないと思う。観光振興基本計画は、私はこうやと思いますけれど、この目標にもっと充実したものを挙げていく、要素はたくさんほかにあると思うので、観光はこの部だけが持っているんではなくて、先ほどちょっと話があったように、西場委員もおっしゃったけど、縦割りやそんなんというんじゃなくて、これに対して県としてどうやってぶつかっていくんだというのは当然、県とでもあり、ほかいろいろな、食のことも出てくるから、まさに今サミットの取組と全く同じことが言えるんではないかなと思うので、そんな議論が今日も出てきたことも含めて、観光振興基本計画をやっていただいて、毎年度その数値と、特にこの目標値がどうや、どうやと見ていくんだと思うけれども、それの裏には何があんのやということもよく県としてリードしていただいて、県としてできる、例えば道路のその要望も、各道路をつくりたい、ネットワークをつくってという推進団体、促進協議会等々あるわけで、そんなところのことも、道だけの話をすればね。食のでもいろいろあると思うんですよ。食品衛生協会とかいろいろあったり、いろいろな形のものがあるので、一回そんなことも、今回これができたことによって、それの掘り起こし的なことも担当局として取り組んでいってほしいなと強く思うんですけれども、どうでしょう。

〇田中局長 この観光振興基本計画、例えばこの利便性・快適性に優れた観光の基盤づくりというところは、県土整備部とかそこら辺が大きな役割を果たしますので、そこら辺の施策も入れてもらってあります。観光振興基本計画というのも、観光局だけでつくるんじゃなくて、農林水産部もあれば、いろんな施策が入って成り立つものですので、当然そこら辺の進行管理も一緒に吟味して、公表もさせてもらいながら、ここが遅れとるとか、そういう御指摘もいただきながらやっていくということで、本当に観光の予算に限ったことではありません。ですからしっかりやっていくということと、確かに委員が言われたように、セントレアとのアクセスのところで、大府でおりやんならんと、一般道に。実は平成12年度、13年度のときに私は空港の担当を交通政策課でしておりまして、随分議論したんですけれども計画に入れてもらえなかったという経緯があって、ちょっと今どきっとしたんですけれども、そういうのもありまして、トータル的にやっていくと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

〇舘委員 よくわかりますし、平成12年度、13年度にあったんやったら、それから取り組んでいってもうとるんやな。その後、局長、できとったかな。違う違う。多分、これを受けて、今度は県がこうですよね、市町でも自分のところのことを考えながらいろいろなことを、これを土台にしていくと思うんですよね。やはり県としてのそのリードしていただくこと、もう平成12年度、13年度でその議論がありゃあ、もう一回蒸し返していただいて、早いことできるように頑張っていただきたいと思います。
 終わりです。

〇田中委員長 よろしいか。

〇舘委員 はい。

〇田中委員長 ほか、御質疑等。

〇芳野委員 19ページの1行目の「県内高等学校での職業教育等を通じて、観光関連産業で活躍できる人材の育成を推進します」ということで、教育委員会と、例えば今の科の中でどういうところがこの観光関連産業で活躍できる人材になっていくだろうと考えてみえるのか、ちょっとお聞かせいただけますか。

〇河口課長 高等学校の関係ですけれども、例えば、相可高校ですと食物調理科ということで、本当にレストランとか旅館なんかのいろいろな実際のサービスを担っていただく方を育成していただいてますので、そういう職業科の科目なんかを通じて、サービス産業の方を育成していっていただくよう連携していきたいと考えております。

〇芳野委員 もちろん相可高校はそういう意味でいうと、現に今、観光客がまごの店とかにも訪れてるのであれなんですけど、それ以外の部分をちょっとお聞かせいただけないですか、ほかに何か考えてみえることがあるんやったら。

〇河口課長 ほかの職業学科でも、総合学科でもはじめ、本当に観光関連産業というと裾野が広い産業になってきますので、サービスの部分についてはこれからも検討していくことがたくさんあると思っておりますので、引き続き教育委員会と連携しながら人材育成に当たっていきたいと思っております。

〇芳野委員 私も、三重県の全てのそのコースを把握してきてないんで、こういうところはどうですかとも言えないですけど、水産高校もありますし、南伊勢高校とかもいろいろお土産というか、ふるさと納税のやつをつくったりしてるんで、そういうところを広げていくのと、全国産業観光教育フェア三重大会も去年やりましたから、やっぱりそういうときに観光の視点というのがあったらいいなというので、ぜひこれからもよろしくお願いいたします。
 もう1点だけ、民泊で、会派に説明に来ていただいたときもちょっと議論があったんですけど、今、都会で言われている民泊は、マンションとかにも団体でぼっと入りますけど、どっちかというと三重県が取り組む民泊は、FITで個人の外国人が、こんなところへ泊まるのと日本人が思うようなところに泊まっていくので、民宿より、より生活感のあるようなところへというような民泊だと思うんです。で、それに関してのここへの記述というのは、最近の議論なんでなかなかないのかもしれないんですけど、何かそういう研修をしていくとか、そういうのはどうですかね。民泊希望者に説明会をやるとか、そういうのは考えていますか。

〇冨田課長 最近、外国人旅行者に対する民泊の議論を報道等でよく読まさせていただいておりますけれども、国においても今検討が進められておるとか、特区で取組をされているということもございますので、まずそういった動きをよく注視しまして、三重県でどういう形が可能かというように考えていきたいと思っております。何分、三重県はインバウンドで、だんだん取り組む事業者に頑張っていただいてますので、これまでインバウンドにあんまり熱心ではなかった宿泊事業者へも徐々に裾野が広がっているということで、まずはそういったところから進めながら、民泊のあり方も今後考えていきたいと思っております。

〇芳野委員 国交省のほうはやっぱりまだ大規模なマンションとかへの民泊みたいなイメージのほうが先行してるのかなと思ってたので、そういう民宿より一歩進んだような、そういうところの、一歩進んだというか、もっと身近な形の個別の民泊みたいなのは三重県にふさわしいのかなと思ってるので、その辺でもし国に要望できることがあれば、要望していただきたいなと思います。
 以上です。

〇田中委員長 ほかに御質疑等はありませんか。

〇西場委員 観光入り込み客数が4000万人を超えてきたということなんですけど、今後この入り込み客数についてはどういう目標になって、計画になるんですかね。

〇田中局長 入り込み客につきましては、計画目標から外します。外すというのは、観光消費額というのが、入り込み客数掛ける観光客の単価イコール観光消費額ですので、入り込み客が増えれば当然観光消費額も増えます。で、単価も上がれば観光消費額も上がるということで、観光消費額と入り込み客というのは非常に不離一体な関係にあるもんで、これからは観光消費額を伸ばしていくということで、今回から入り込み客という数字は目標から外させてもらってあるところでございます。

〇西場委員 観光消費額に力を入れるということで、そちらを目標にした、こういうことですね。そうすると、目標、計画にはならなかったけども、今後の入り込み客数についてはどういうように推移さしていきたいと思っておるわけですか。

〇田中局長 入り込み客についても、当然増えていくように施策は組んできますけれども、量が入り込み客数とすると質が観光消費額ということで、二兎は追うんですけれども、どちらかというと消費額に少し軸足を置いた取組をより進めていきたいなと考えております。

〇西場委員 思いはわかったけれども、一番わかりやすいといいますか、我々がずっと尺度にしてきたのはそこなんですよね。それを御遷宮のピークとか、サミットのピークを境にして、減らすのをいかに少なくしていくかということについて、いろんな角度から努力してかねばならん。絶対減らしてはいけないということには、いろいろな都市の土地も関係ありますから、ただ、菓子博があったり、国体があったりというようなことも踏まえて、また来ていただくお客さんの層が変わってきますけれども、それはそれなりの目標を持ってやらないと、何かもう一つ計画と力の入れぐあいというのが連動してきにくいのかなという心配をするのと、もう一つは、今ちょっと基盤整備の話をしていただきましたけれども、今回のインバウンドとか御遷宮とか、サミット以前からの基本的な問題として、伊勢志摩だけじゃないですけれども、三重県の伊勢志摩のほうへ来て、もう渋滞で何ともならんやないかと、一般道にしろ、それから高速にしろ。で、こういう、どんどん増やす、あるいは質を上げると言ったって、まずそこをどうするんやということをしてかないと、三重県はいいところ、いらっしゃい、いらっしゃいと言っても、行ったけども帰るに帰れないと。そんな状況ではとても観光や三重県の魅力発信にはならないんで、それはまあ、観光局だけでできる問題ではないけれども、相当こうやってして観光に力を入れるんであれば、その点はどうするんだと。真剣に考えねばならん、もうこれは走り始めてますからね。後戻りできませんけれども、相当その点について重点的にこれから、我々も努力しますけれども、頑張って取組をやっていただかねばならんな。大きな正念場を迎える大課題やと思います。御決意があれば伺っておきますが、いかがですか。

〇田中局長 今、西場委員が言われたように、基盤整備につきましても、これは直接、観光局が所管しとるというところではないんですけれども、伊勢志摩であれば第二伊勢道路もできましたし、また今、全国的にも渋滞なんかで東名高速道路の大渋滞が大きな問題になっておりまして、これにつきましても、一定の年に第二名神高速道路との連結というのも予定されとるもんで、そういうのも見据えつつしっかりやっていきたいと考えております。
 以上でございます。

〇田中委員長 よろしいか。
 ほか、御質疑等ありませんか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、ちょっと私から、コンシェルジュキャディのところに関連することなんですけど、先ほど局長がおっしゃったように、県内のキャディの数というのは1000人を切っている状況、で、海外の富裕層をターゲットにしたゴルフツーリズムをということで誘客をする。ただ、キャディの数が、日常的にゴルフが振興していないとどんどん減っていくばかりだと思うんですよ。だからそのあたりのところの海外誘客(インバウンド)だけではなく、県内のゴルフ振興ということも考えていただく。そのときにはスポーツ推進局との連携で、県内のアスリートゴルファーに対するものとか、県内でゴルフ大会を開催するとか、そういうものも検討していく必要があるかなと。コンシェルジュキャディのほうは予算としてやっていただいて、今度の計画の中でローリングしながら、その必要なものを事業として今後打っていただけたらなという考えを持っているんですけど、いかがでしょうか。

〇谷合次長 キャディの数が減っていくというのは、確かにそういう状況にはあると思うんですけども、そういった中で海外、特に東南アジアとかでゴルフをやるときは1人に1人キャディがつくみたいな、要するにある意味非常におもてなし度の高いゴルフみたいなのもあったりするもので、そういったものもちょっと参考にしながら、三重県の中でもそういったものが取り入れられるところは取り入れていけたらなという思いもあったりはします。
 あと、大会みたいなものも、できれば、MICE誘致みたいなところも、イベントも含まれてますので、そういった大会とか、県内にもいろいろそういうのの受け入れができるようなしっかりしたコースもたくさんございますので、そういったところでどんどん開けるように、ゴルフツーリズムということで促進部会をつくらせていただいておりまして、その中にもゴルフ場に幾つかというか、入っていただいてますので、そういったところとも連携しながらというか、働きかけながら、ツーリズムだけでなくてゴルフの振興みたいなものもつなげていけたらいいなというふうに考えております。

〇田中委員長 ありがとうございます、ゴルフが好きだから言ってるということではないんですけども。
 前置きをしますが、質を高めていく、先ほどの観光消費額を高めていく取組というのは、Sクラスのものを用意するんであれば、やはりその下の底辺というのがある程度ないとだめやと思いますし、B級グルメを否としませんけど、B級だけだとまたその先が見えてこないし、その辺のピラミッドというのを、ゴルフにターゲットを絞ってアプローチしていくんであれば、戦略的に攻めていただきたいなと、そんなふうに思います。
 今回サミットで伊勢志摩地域にスポットライトが当たってますけれども、私も所属してます伊賀のゴルフコースとか、非常に戦略性の高いコースとかもたくさんありますので、県内の様々なゴルフコースの質を高めていくこと、そのことが観光消費額を高めていくというふうな、そんなロジックで攻めていただけたらなと、そんなふうに思いますので要望させていただきます。
 ほかはよろしいでしょうか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 なければ、これで本議案に対する質疑を終了いたします。

    ③委員間討議      なし

    ④討論           なし

    ⑤採決          議案第69号          挙手(全員)    可決

〇田中委員長 ただいま11時55分です。
 ここで一旦休憩とし、再開は午後1時からとしたいと存じます。暫時休憩いたします。

(休  憩)

 2 所管事項の調査

  (1)みえ県民力ビジョン・第二次行動計画(案)について(関係分)

〔健康福祉部 入室〕

    ①当局から資料に基づき説明(廣田部長、横田副部長、谷合次長)

    ②質問      なし

〔健康福祉部 退室〕

  (2)伊勢志摩サミットについて

    ①当局から資料に基づき説明(大橋次長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、委員各位、お待たせしました。御質問等がありましたらお願いいたします。

〇下野委員 3点ほど教えていただきたいと思います。
 1つは、25ページですけども、大学生・留学生との交流事業、これをやっていただけるということで、ありがとうございます。で、質問は、参加者人数が100人程度ということなんですけども、さっきもどっかすごい応募があったという話はありましたけども、これは100人を超えたらどういうふうな対応をしていただくのかと。できる限り参加していただくのか、あるいは選定する、100人程度で区切るのであれば、どういうふうな区切り方をするのかというところを教えていただきたいと思います。
 2点目は、先ほど、大橋次長から、経済効果の話でございますけど、直接御説明があったのはパブリシティー効果の中間試算は約440億円という形で出とって、直接的な経済波及効果は年度内に出したいというお話だったと思うんですけど、何か知事のこれを見ていると、29ページかそこら、500億円という数字が先に出てるかと思うんですけど、そこのところの数字はどうなっているのかというところを教えていただきたいと思います。
 それから、最後、3点目は、22ページの真ん中のところに「ホームページをリニューアル」というふうにしていただいて、私も見たんですけど、これはリニューアルしていただいた後の県民の反応といいますか、そこら辺のところをチェックされてるんでしたら教えていただきたいと思います。
 以上、3点お願いします。

〇大橋次長 まず第1点目、大学生サミットの参加者のところでございますけども、この約100人の中で、できるだけ多く、割合的にはまだ何割と決まっておりませんが、首都圏の大学生のほうが多いような形で考えております。そうなると、県内は絞られてくるんですけども、ここにつきましては、どういう選抜をするのかにつきましてまだ具体的なことは決めておりませんが、各大学と協議を進めて、選抜というか、希望者を中心に選抜するということになると思っております。
 それと、500億円につきましては、これは既に各シンクタンクが約500億円という試算をいろいろ出しておりまして、そのことをこれは言っているので、県の試算を前触れで出したということではないので。

〇下野委員 わかりました。とりあえず3つ聞きます。

〇小川課長 ホームページは、デザイン上、それぞれのスマホとかPDFとかパソコンとかで最適化するような形で、見た形としては非常に見やすくなったという御意見もいただいておりますが、まだまだ内容のコンテンツについては、多言語化も含め、3月末を目途に充実していく予定ですので、そのあたりは今後の対応とさせていただきたいと考えております。

〇下野委員 ありがとうございます。
 1つ目のお話で、大橋次長のお話を聞いてると、選抜ということですので、何かもう、大体100人がマックスというイメージなんでしょうかね。割合については今後検討されるということでしたので、首都圏を中心にということで、首都圏の割合のほうが多いというのは理解ができるんですけど、またそこのところ、割合とかマックスどれぐらいというのが示せるようになったらお知らせしていただきたいなと思います。
 それから、2つ目のところは、民間企業が言っているというところの数字が先に出てるというお話でありました。それで、素人にしてもあれなんですけど、直接的な経済波及効果という数字とパブリシティーの効果というのは、相入れる数字なんでしょうかというのを教えていただきたいと思います。
 それから、3点目のインターネットの件につきましては、了解しました。継続して県民の皆さんの御意見も吸い上げていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

〇大橋次長 大学生サミットのマックスの人員であるとかにつきましては、第1回は伊勢志摩サミットゆかりの地ということで、伊勢志摩地区でやろうということで、それと、やっぱり現場体験とか現場交流を考えますと、余り多いと、例えば実際入り込む漁村であるとかそういうところが対応できるか、また宿泊施設の問題もございますので、そういう意味で現時点ではマックス100人なのかなというふうに思っておりますが、これは平成29年度以降もずっと伊勢志摩地区でやるのかということは、そういうことではございませんので、場所場所、またはテーマ、開催形態等によっては人数等が変わってくる可能性はございますので、それは1年目にやった検証をしっかりして、2年目以降につなげていきたいなというふうに思っております。
 それと、直接的な経済波及効果というのは、伊勢志摩サミットに関連して、国、県、また伊勢志摩サミットに直接かかわる民間企業がどれだけの投資を行ったかという、それによって経済の連関表を回しまして、それで出てくるのが直接的な経済波及効果でございまして、パブリシティー効果というのは、例えば、三重県で何々をしますと発表したことが首都圏のマスコミで紙面を飾りました、それを広告換算すると幾らになりますかということで、ターゲットは明確に分かれるというふうに考えております。

〇下野委員 ということは、確認ですけど、パブリシティー効果の数字と直接的な経済波及効果の額というのは相入れないという認識でよろしいんですね。
 ありがとうございました。

〇田中委員長 ほか、御質問等ありませんか。

〇舘委員 横でいろいろ質問を書いてますので、私は1つだけ。
 風評対策で、宿舎、宿、先ほどの話があって、この間、稲垣議員の総括的質疑でも知事がおっしゃってましたけど、地元の方々へは通行証の交付がどうたらこうたらというのが今マスコミというか新聞によく出てきてるんですが、外から入っていくのに、宿はあるけれども、行動等と、観光に行くんやけど、その行動が制限されるということや、そんなことは全くないんですよねということを聞かせてください。

〇岩本課長 サミットが近づくにつれて検問等は徐々に多くなるというふうには聞いておりますが、検問等に多少時間がかかることはありましても、通行等に支障があるということは聞いておりませんので、一般のお客様にも多少ふぐあいはかかるかもわかりませんが、観光はしていただけるというふうに認識をしております。

〇田中委員長 よろしいか。

〇長田委員 それじゃ順番に聞かせていただきたいと思いますが、13ページの輸送サービスのところなんですが、シャトルバスとかいろんなのが全部出るということなんですけれども、まずこのシャトルバスについては、津なぎさまちと各方面、津、松阪、伊勢、鳥羽、亀山は、宿泊施設とを結ぶバスなのか、それとサミットにかかわる人だけが乗れるバスなのかということを質問したいんですが。

〇岩本課長 津なぎさまちと海外のプレスが宿泊するホテル全てを結ぶかどうかはちょっとわかりませんけれども、宿泊するホテルとを結ぶバスでございます。したがいまして、乗れるのは海外のプレスに、基本的にはなると思います。

〇長田委員 高速船につきましては、一般のお客さんも乗れるわけ。どう乗せる。

〇岩本課長 高速船は通常運航でしておりますので、一般のお客様も乗れます。それに海外のプレスの方も一緒に乗っていただくということでございます。

〇長田委員 その場合、津なぎさまちの中でエリア分けとかそんなことはされるんでしょうか。

〇岩本課長 エリア分けまでは考えていませんけれども、外国語のボランティア等を案内のスタッフとして配置することは考えております。

〇長田委員 それはそれで結構です。
 次に、ジュニア・サミットについて聞きたいんですが、4月22日に開会式があって、三重県送別行事が4月26日に予定ということなんですが、送別行事は閉会式ではないですね。さらに送別として終わるのは東京でかなり視察してからという。ジュニア・サミット的なジュニア・サミットはどこからどこまでを指すんでしょうか。

〇大橋次長 ジュニア・サミットは国の公式行事でございますので、開会式から日本政府の首脳に成果文書を届けるまでがジュニア・サミットでございます。

〇長田委員 ということは、閉会式はなくて、それを届けて終わりということみたいですね。
 じゃ、最後にもう1点。
 あと、先ほどのサミット開催後の県民会議が主催する大学生の交流事業なんですが、下野委員の御発言でもありましたけれども、県外大学生の首都圏に限ったのは。

〇大橋次長 全国公募とかになりますと、かなり労力も、またノウハウもないことから、まずは首都圏に限らしていただいて、開催を予定しております。これにつきましては、ノウハウを既にお持ちの団体もございますので、そういうところの知見等もおかりしながら、まずは首都圏からということで、第1回目ですので、考えております。

〇長田委員 戦略企画部のほうでは、UターンとかIターンを考えるときに、関西や中部が中心になるということも考えておったとのことですけれども、それとは別の視点でこれは考えとるということなんですかね。

〇大橋次長 おっしゃるとおりでございまして、これは日本の人材を三重の地で人材育成するというような視点でございますので、Uターン、Iターン、それで来ていただいた方が三重のファンになっていただいて、三重で就職されるということは喜ばしいことでございますが、現時点においてはそれを主目的にはしておりませんので、ターゲットはできれば広げていきたいとは考えておりますが、平成28年度につきましては首都圏を中心と考えております。

〇長田委員 もう一つ教えてほしいのが、県内大学生というのは、県内の大学にみえる学生をいうのか、三重県から大学に行っとる人を指すのか、どちらの。

〇大橋次長 そこにつきましても、例えば既に戦略企画部が今やっております大学との連携事業等でも県内の高等教育機関との連携の機関がございますので、まずはそこと連携してやっていこうというふうに思っております。

〇長田委員 ということは、例で申し上げますと、愛知県から三重大学に来とる大学生は見えないわけですか。

〇大橋次長 そこを排除するかどうかにつきましては、現在答えは持ってませんが、とにかく県内大学生の選出につきましては、県内の高等教育機関と連携のもとで選出したいと思っております。

〇田中委員長 よろしいか。

〇長田委員 はい。

〇田中委員長 ほか、御質問等ございませんか。

〇芳野委員 海外への情報発信ですけど、27ページで見てますと、プレスツアーも割と小規模な皆さんで来てるのかなと思うんですけど、プレスツアーの告知自体はどういう形でしているのか。10名ぐらい行ってるのは3月3日からのやつで、あとは3名、4名とか1名とかなので、もう少しプレスの人を呼び込んだりするような形の告知はどうしているのかというのを聞きたいんですが。

〇小川課長 まずは、県民会議主催のプレスツアーについては、フォーリン・プレスセンターのところを通じて、国内の特派員に関しては五百数十社ありますけども、そちらに関して呼びかけを行っています。あと、こちらの委員のお話のありました3月3日から6日の、欧米のメディア10名程度というのが、これは委託事業として行いまして、海外のネットワークのあるところを通じて招聘をして集めたという形をとっております。

〇芳野委員 外務省が主催しても、クウェートが1名という、ちょっと寂しいやつなので、ひょっとすると直近になってからでないと、プレスも、そういう部分でいうとメディアも乗ってこないのかもしれないんですけど、せっかく開催をしていく中で、第1回はたしか昨年10月ぐらいからやってみえると思うんですけど、13カ国で25本というのが、それからするとまだもう少し寂しいなという思いがあるので、よりもう少し効果的にたくさんのメディアに来てもらえればと思うんですけど、今後はどういう予定をしているんですか。

〇小川課長 今回人数が少なかった件については、特派員という特性から、国内で為替レートの問題とか、震災の関係とかでかなり、十数名の応募があったところが直前で取材が入ってという形でキャンセルされたという事情もございますので、現在、外務省とも連携をしながら、一本釣りに近い形でしっかりとメディアに対してアプローチをするという形もとりながらやっておりますので、今後についてはそのあたりに力を入れてまいりたいと考えております。

〇芳野委員 計画としてはいつぐらいまで。ゴールデンウイークとか直前ぐらいまでは、そういうメディアのツアーは計画されているんですか。

〇小川課長 メディア対応については、メディアの働きについては、もちろんサミット開催のところまでしっかりととっていくつもりでおりますし、そういう形でフォローアップをして、きちんとしていきたいと考えております。

〇芳野委員 わかりました。

〇田中委員長 よろしいか。

〇芳野委員 はい。

〇田中委員長 ほか、御質問等はありませんか。

〇芳野委員 前、一遍質問したんですけど、外務省が発行する政府広報の冊子があったと思うんですが、いつやったかな、昨年10月ぐらいに僕が質問したら、1月1日から議長国になるんで、サミットの告知なんかは、政府主催は来年以降ですよみたいなお話をされてたと思うんですけど、あれはどうなりましたかね。たしか内閣府が発行してる国の外国向けのやつがあるんですよ、今日はちょっと持ってくるのを忘れましたけど、何やったらまたお見せしますので、また。今答えられやんだら、また後でお見せするんで、こういうのもあるから政府が発行してくれるところに書いてくださいねというお願いをしてもらえればと思うんですけども。

〇西城局長 国の伊勢志摩サミット準備会議は先月の下旬にも3回目がありまして、政府による広報も逐次行われているというふうには承知してますので、外務省のホームページも当然開設されておりますので、ちょっとその御質問の冊子は私も思い当たらないんで、またお教えいただきましたら御説明させていただきたいと思います。

〇芳野委員 お願いします。

〇田中委員長 ほか、よろしいでしょうか。
 なければ、簡単に私から。
 IMC内の以前、佐脇総務課長にちらっとだけ教えてもうた三重県情報館の活用というか、せっかくコンテンツを選定委員にしっかりと選んでいただいて、それを記念館は記念館としつつも、そこの情報館の活用というのは、どういうふうな考え方を持っているのかお伺いしたいんですけど。

〇大橋次長 委員長がおっしゃるように、せっかくつくってPRしたものを県民が一回も見られなかったということは、もったいないとは思っております。一方で、あの巨大な施設を1日運営するだけでかなりの予算がかかるということも言われておりますので、現時点におきましては、外務省にあんまり負担がなくどうか県民に短い期間でも見られる機会を与えていただきたいという要望は続けております。

〇田中委員長 ありがとうございます。
 洞爺湖へ当委員会として調査でお邪魔したときに、IMCの非常にいい建物というか、すごい先進的な建物がもうここがその跡地なんですということだったので、あれをそっくりそのまま長期間にわたって維持するというのはとても無理だとは思うんですけど、県民の方にとか、もしくはどういう形になるのか詳細は存じ上げてませんけれども、全国的にも来ていただいて見ていただくとか、さらっと見ていただくというような機会もあれば、レガシーとして人々の記憶の中に残るんと違うかなという発想なので。そこは予算どりも含めて大変厳しいとは思うんで。

〇西城局長 先日、県と市町の地域づくり連携・協働協議会の場で大紀町長から御質問、御提案をいただいたのがまさにそうした内容でして、全国からということではなかったんですけれども、サミット開催直前はいろいろ交通規制等々もあって行けないんで、終わってから子どもたちが見に行くことはできないのかと、そういうような御質問を、半ば御提案のような形でいただきました。で、国とのやりとりは今、大橋次長のほうからお答えしたとおりで、まさに協議をさせていただいている最中でして、それがどれぐらいの期間になるのかどうかというのは別にいたしまして、外務省のほうも終わったらすぐに閉じてしまうという考え方だけではないようですので、例えばそれが1週間になるのか、もっと長い期間になるのかどうかわかりませんけれども、何せ仮設でつくられてる建物ですし、あの土地自体、その後の三重県としての使い道も決まっておりますので、そうそう長引かせるわけにはいかないという前提の中で、少しでもそういう機会に活用したいということで、協議をさせていただいております。

〇田中委員長 ありがとうございます。
 一つの発想としてですけど、例えば後の記念館の中にコンテンツをやって、次の8年間をポストサミットと本県として捉えるのであれば、それほど陳腐化する内容ではないというふうには思いますので、こういうのを世界に対して三重県として発信したよというところを、記念館に来ていただいてちょっとだけ見てもらうとかということもありかな、なんてちょっと発想しましたので、また御検討いただければというふうに思います。
 その他、御質問等ございませんか。よろしいですか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、(2)の伊勢志摩サミットについての調査を終わりたいと思います。

  (3)みえ産業振興戦略の改訂について

  (4)企業誘致の推進について

  (5)航空宇宙産業の振興について

    ①当局から資料に基づき説明(横田副部長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 みえ産業振興戦略改訂案を読ませていただくと、やっぱり幅広くいろいろ非常に深いテーマがあるなと思うので、前に一遍、みえリーディング産業展の議論をここでもしたことがあるんですけど、やっぱりちょっとこれは尻すぼみになっとるんで、みえ産業振興戦略が体感できるようなイベントが、みえリーディング産業展であってほしいなというような思いがあるんですけども、来年度と言わなくとも平成29年度ぐらいにやるときには、航空機産業の模型などがばこっとあったりとか、何かそういうふうな形になれないかなと思ってるんですけど、いかがですかね。

〇横田副部長 具体の検討はまだ検討中でございますけども、先般もみえリーディング産業展に係る総会がございまして、そこでも御意見を頂戴しました。この中で、三重県の特徴ある産業を紹介して、より多くの方々に来ていただいて、三重県の産業に目を向けていただく、あるいは雇用についていただくということで御意見がございます。そういう中で、今年度、平成27年度に実施した中で、特にドローンの小型機の正しい飛ばし方、そういったものの特徴ですとか、それから、水素電池のMIRAIを走らせまして、そういったところで三重県の先端技術を見ていただくということがございます。今後につきましても、新たに検討はこれからですけども、いろいろ工夫を重ねながら、三重県の特徴、それからこういった産業振興戦略を具体であらわすようなものを出していけたらなと思っております。

〇芳野委員 ぜひ、期待してますので、よろしくお願いします。
 あと、航空宇宙産業も、42ページの、人材育成の取組の④で「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」地域人材コースというので、県内の大学生及び高専生が、「将来的に県内の航空宇宙産業へ就職をめざす」と書いてあるんですけど、そうやって書いといて、結局県内の航空宇宙産業へ行かなかった場合とかってどうなるんですかね。

〇山路課長 職業選択の自由もありますんで強制はできないんですが、ただ募集のときに、この「トビタテ!留学JAPAN」の制度は、三重県としては航空宇宙産業をテーマに掲げて、将来的に県内の航空宇宙産業へ就職を目指してもらうという前提で募集しておりまして、また強制はできないんですけども、事前と事後に県内の航空宇宙産業で実際にインターンシップをしてもらいまして、事前には県内の航空宇宙産業という、そういう産業もあるんだということを、三菱重工とかそんなんばかりじゃなくて、もうちゃんとつくっとるのがあるのやと、学んでいただくことと、それから、帰ってきてから、就職までは、もしくは行かないまでも、知識を還元してもらうということで、活用するという取組をやっております。

〇芳野委員 事前と事後にインターンというのを組み入れてもらうという、それは一つのプログラムとして、例えば終わった後にその会社にインターンで入ってもらって、短期留学してきた知識をそこで、インターンとして交流をするとか、報告をしてもらうとかという取組ということなんですかね。

〇山路課長 そうですね。インターンシップは、いろんなことを狙ってるんですけども、その事後では会社に報告してもらったりとか、あるいはまた米国の現場で学んだ知識と実際日本の航空宇宙産業でやっとるのがどういうふうに違うかとか、そういうのは学んでいただくということで、学生の勉強のフォローアップの意味もあります。

〇芳野委員 わかりました。せっかく税金を使って短期留学をしてもらうんで、その成果をしっかりと県内にとどめていただくように工夫をしていただくようお願いしときます。

〇田中委員長 よろしいか。
 ほか、御質問等は。

〇長田委員 三重県の企業投資促進制度のことをちょっとお伺いしたいんですが、ここに補助金の申請といいますか、制度が7つありますけれども、この7つの制度というのは三重県独自のものなのか、国に倣ったものなのかちょっと教えてほしいんですが。

〇西口課長 三重県独自の制度でございます。

〇長田委員 それでは、成長産業と書いてあるんですが、成長産業の定義は何なんですか。

〇西口課長 三重県にとっての今後成長が期待される分野として、今お話にもありました航空宇宙産業であったり、食であったり、あとクリーンエネルギー、ライフイノベーションといったところを成長産業と我々としては考えて、伸ばしていただくために支援をさせていく補助金のメニューとしております。

〇長田委員 そのほかの産業は成長産業じゃないのか。

〇西口課長 そういうわけではないですが、特にこの部分に力を入れて、御支援をしながら企業をこちらのほうへ誘致したいというふうにしておるところです。

〇長田委員 別に制度が悪いとは申しておらないんですが、ネーミングが、何かここに入っとらんと我々には衰退産業かというようなイメージができますんで、ネーミングは何とかならんかなというような感じがしただけですので、別にこの制度をやめとけとか、そんな意味は毛頭ございませんけども、その辺だけもし考えられればどうかなというのと、成長産業の定義が多分10年もたったら変わってくるかなって気もしますので、その辺のところについてはいかがお考えですか。

〇西口課長 おっしゃるとおり、内容に、分野については、やっぱり時代時代で変わっていく、その中で三重県の特徴であったりですとか、そういうことも勘案しながら、我々としてはこういう分野を伸ばしていきたいとか、成長分野と考えてるという、県としての考え方でこの名称を使わせていただいてて、おっしゃるとおり時代時代でやはり変わってくるというふうには認識はしておるところです。

〇長田委員 県としてそこが成長と思われると、ほかの方が衰退産業になってしまう。

〇西口課長 こればかりでは当然ないと思います。例えば下のマザー工場型のところでも、例えば、今年度でも自動車産業の中で、研究開発の分野と一緒になってやっていただくところとか、そういったところでの支援制度も持っておるところですので、ネーミングの印象というか、その部分では多少違和感があるかもしれませんが、これ以外が成長しないとか衰退するとか、そんなことは決して我々としては考えているところではないということで御理解いただきたいと思いますが。

〇長田委員 言っとる意味はよくわかるんですが、補助金をもらう側からすると、うちの産業は成長産業と違うのかとか思われてもあきませんので、うまいことネーミングがもし変わるもんであれば、変わらんとうまいことできやんのなら仕方ないですが、ほかの補助金も、制度が悪いんじゃなくて、ネーミングの話だけちょっと気になったんで、そこをお願いします。あとは部長にお任せしときます。

〇廣田部長 みえ産業振興戦略のほうでも高みを目指すと、長田委員から午前中からもいろいろ御指摘いただいてますが、高みを目指すというところは三重県にとって成長産業ということで、これまで航空宇宙って全くやってこなかったし、食というのも何か第1次資源の産業みたいな感じで思ってたですけど、食に関連するという、それこそ器から部屋から何もかも入ってきますので、これってこんなに雇用も多いんだというようなことで、うちとしては力を、特に今まで気がつかなかったけれども自動車産業をもうちょっと伸ばせばみたいな形で思いもありまして、みえ産業振興戦略に合わせて成長産業という言葉を使わせていただいてて、委員からの御指摘で、どういう言葉がいいのかなというのかなというのも思うんですけど、時代によって変わりますが、これもまあ、見直しもそれなりに来ますし、4年間を目指しますし、これもまた、みえ県民力ビジョンと同じように4年後にはもう一回見直していきますので、その段階で新たな成長産業というのが出てるかもわかりませんし、ネーミングについてはこのままいかせていただきたいというふうに考えます。

〇長田委員 もうお任せしておきます。

〇田中委員長 意見として。

〇廣田部長 はい。

〇田中委員長 ほか、御質問等ございませんか。

〇倉本委員 1件、企業誘致のことでお伺いをしたいんですが、制度としては非常にいい制度だなと思って聞かせていただいているんですが、1つちょっと気になっていることがありまして、それは、企業誘致をする用地と主に幹線道路との接続が悪い部分が結構あるんじゃないのかなという感じがするんですね、県内の誘致をする用地を見てみると。そういった点についてはどういった問題意識を持っているのかということをちょっとお聞かせいただければと思います。

〇西口課長 企業誘致をしていく用地の部分につきましては、交通アクセスが便利、例えばインターに近いところとか、そういったところのほうが当然有利になるとは思っております。ただ、当然市町の都市計画上の問題であったりとかいうところがございますので、我々、企業誘致をする側としては交通アクセスのいいところとは思っております。ただ、そこへ行くまでの道路整備等については、県道であったり市道であったりとかいうところがございますので、そのケースごとに、例えば大型の車が入りにくいとか、そういうところがあれば、例えばそれが市町の道路であれば市町の部局のほうにお願いに上がったりとか、そういったところでうまく企業側のニーズに応えられるような、そういった取組をやらせていただいているところです。

〇倉本委員 県道であれば県庁内で済む話ですし、市道であっても市に対してしっかり連携をしていくことというのは非常に重要だと思いますので、まだまだそういった課題が残ってる用地というのはたくさんあると思いますので、その辺もあわせてしっかり取り組んでいただければと思います。

〇田中委員長 よろしいか。

〇倉本委員 はい、いいです。

〇田中委員長 ほか、御質問等ございませんか。
 なければ、私から。みえ産業振興戦略の改訂のところですけど、以前もお話ししたことがあると思うんですけれども、食の産業振興、サービス産業の付加価値を高めていくということで、本県にとっては非常に大事な部分だと思うんです。ものづくりの付加価値額を高めていくということも当然なんですけど。以前お話ししたホスピタリティーとか、おもてなしの人材を育成していく人材育成の部分ですけれども、その辺のところの記述はあるんですけれども、結局は私は人の胃袋に入れて何ぼやと思うんですよ。アワビも三重県は漁獲高って1位ではなかったと記憶しとるんです。年によっていろいろ、アワビは前後したり、イセエビに関しても千葉県が1位であったりとかして、本県はそのたくさんとれるからということではないし、とれるものが場所が違えば味がとてつもなく違うかというと、そうではない。その中でどう付加価値を高めていくかということはやっぱり調理だと思うんです、味つけだとか。で、そのあたりのところの人材育成というところにもう少し県行政として、みえ産業振興戦略の中で光を当てていただけたらなというふうな思いがあるんですが、いかがでしょうか。

〇伊藤推進監 今の調理をされる方々への光を当てていくという部分なんですけれども、実は今年度の補正予算で、CIAというアメリカの食の大学、こちらのほうへ研修に行くという予算をつけていただきまして、この3月の1日から7日にCIAのほうへ、11人のメンバーで行っていただいてるんですけれども、研修に行っております。で、これには、将来の食の人材を担う三重県内の調理製菓の学校の方であるとか、あるいは組織的に活動されているオーナーシェフの方、あと相可高校の教諭、村林先生であるとか、そのほか県の関係の者も含めまして研修に行かせていただいておりまして、やはり、これから食の産業を進めていく中で、食を提供する人たちの人材のグローバル化であるとか、あるいは経営マネジメントの面でしっかりと身につけていただいて、経営面でもしっかりやっていく、そういうふうなことが大事じゃないかということで、CIAが先進的に取り組んでいる人材育成のプログラムについて勉強もしてきていただいてますので、これをまた来年度以降、そういった学びの場に行っていただいた方々の自主的な取組も促しながら、県としても研究会というか、行っていただいた方の勉強の場を継続して、ぜひともそれぞれの立場で人材育成を進めていけるような取組をやっていきたいなというふうに思っております。

〇田中委員長 やっていただいてること、CIAの取組というのは否定するものではないんですけれども、私が調理師さんたちとフリーに意見交換する中で聞くのは、やはり若手でそこへ入ってきていただく、就労していただく方が少なくなってきている。それはもう、どこの産業でもそうですけれども、やっぱり特殊な分野ですので、長年修業しないとという徒弟制度みたいなところもあるし、本当に人が少なくなってきてる。一方で、観光戦略ということで観光を振興していこうという中で、来ていただいた方に泊まっていただいて、やはり食がよければリピーターとしてまた訪れていただくんではないかな、そのあたりが県内のトップレベルの人たちに光を当てていくことにとどまらず、先ほども申し上げた観光のピラミッドじゃないけれども、そこら辺のところで全体を俯瞰した事業展開というのを、みえ産業振興戦略の中で考えていただけたら。もう、これを修正してくれというつもりはありません、この中にも人材育成をしていくということには言及いただいてますので、行間の部分で、つくっておいしいと舌で感じていただいて、鼻で感じていただいて、胃袋へ届けるような、出口のところも注力いただければなと思いますので。もう要望で終わります。お願いいたします。
 ほか、よろしいでしょうか。

                〔発言の声なし〕

〇田中委員長 では、なければ(3)から(5)についての調査を終わりたいと思います。

  (6)三重県中小企業・小規模企業振興条例に基づく取組について

  (7)食の産業振興について

  (8)地域資源を活用した産業振興について

    ①当局から資料に基づき説明(横田副部長)

    ②質問

〇田中委員長 ここで午後3時、会議再開後2時間を経過してますので、ここで一旦休憩とさせていただいて、再開は3時15分としたいと存じます。暫時休憩いたします。

(休  憩)

〇田中委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 先ほど、(6)から(8)まで一括して当局から説明をいただきました。
 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇長田委員 44ページの三重県版経営向上計画ですが、先ほど舘委員がようけ言いましたんで、あんまり申し上げませんが、ステップ1、2、3と進んだところは平成26年度で9件というところがこれで1回目の経営向上の支援をしたと思うんですけれども、その下、結果についてはその後フォローされとるのかどうかについてちょっと教えていただきたいんですが。

〇増田課長 昨年度認定いたしました経営向上計画については、それぞれの段階で、例えばステップ2を受けられた方については、専門家派遣というような形でフォローをさせていただいたりとか、ステップ1につきましては、地域インストラクターとか経営指導員の方々がその後の進捗、またはステップ2に向けた準備について、また策定の取組についての働きかけとかいう形でフォローをさせていただいております。

〇長田委員 あの、ステップ3が済んだところです。

〇増田課長 ステップ3につきましても、これは収支計画まで立てたかなり本格的な計画になっておりますので、それに向けての実施は、内容によってです。事業者によっては、みえ経営向上支援資金、いわゆる金融の県単資金の活用をされて、資金調達をされて、実際に本格的に取組をされてるということで、計画が多分3年単位とか5年単位で立てられておりますので、今、途中を見守ってるという状態になります。

〇長田委員 例えば、3年、5年の間にもう一度アドバイスを求められたりした場合は、同じようにまだ支援はしていくんですか。

〇増田課長 経営の進捗につきましては、それぞれの地域インストラクター、または経営指導員の方に定期的に巡回をしていただくということになっております。その中で、例えば計画どおり進まないとかということであれば、改めてまた計画の見直しをしていただく、または順調に進み過ぎたということであれば、例えば国で法律で定めております経営革新計画というもう一つの段階の計画にもお取り組みいただくような形で働きかけを進めていきたいと考えております。

〇長田委員 ありがとうございます。
 じゃ、支援していただくんですから、どんどんどんどん次のステップへ、で、つまずいたらそれを支えながら、後のフォローもしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それと同じところで、地域別のやつで、前に申し上げたんですが、北勢は今回お菓子を中心にやられたということで、これはこれでいいんですが、次についてはまた同じようなことをされていくのか、次のステップについてはどうなっとんのか教えてください。

〇増田課長 来年度に向けては、一応このワーキングそのものは継続してるんですけども、4月以降、もう一つ別の課題がないかどうかというのを踏まえて、これはこれとして、新たな課題のあるなしを含めて、ワーキンググループの設置をそれぞれ検討していただこうと考えております。

〇長田委員 ということは、ワーキンググループがどんどん増えていくような、1つ終わったらまた新たなワーキング、2つ目、3つ目と並行してやっていくというイメージですか。

〇増田課長 増えていくということもありますし、ある程度成果が出たものについては、それはもうワーキングということではなしに、独自に進めていただくような形で、柔軟に地域ごとに考えていただくような形で考えております。

〇長田委員 結構です。

〇田中委員長 よろしいですか。
 ほか、御質問等ございませんか。

〇西場委員 ちょっと関連して。
 そのワーキング、協議会の拡充をいろいろやっていただくと思います。前の繰り返しになりますが、現場の声、それから実態の把握をよく吸収するワーキングの再構築といいますか、拡充、そういうものをぜひやっていただきたいなと、こういうようにお願いしておりまして、この三重県中小企業・小規模企業振興条例の中にある、求めた精神を一番生かしていく最先端の一番大事なポイントになる部分かなと、こう思うんで、その点をいま一度ちょっと確認といいますか、聞かせてもらいたいのと、それからもう1点は、今聞かせてもうたステップ1、2、3の実績、こういうように決まってきたんですが、来年度の計画というのは、あったんかいな、どうなっとったかちょっと教えてください。

〇増田課長 それぞれの協議会におけるワーキングについてとか、あと、これまでいろいろ課題として私どもで認識しております協議会の進め方についても、検討を今進めておるところなんですが、例えば地域の中で余りエリアが広過ぎると、地域の課題としてなかなか認識されにくいということもお聞きしておりますので、例えば地域の中でそれぞれ特定、ある程度まとまりは必要なんですけども、その中でも集中的にやるようなワーキングとか、そういうのも幅広く検討の中に含めて今やっております。
 もう一つは、経営向上計画の来年度の計画につきましては、現在、先ほど御説明いたしました、みえ県民力ビジョンの第二次行動計画の中の目標にも掲げてあるんですが、その中に毎年度200件以上を目標として今後進めていこうというような形で考えております。

〇西場委員 200件、ちょっとごめんなさい、私ちょっと数字が入ってないんだけど、全部200件か、それぞれ。

〇増田課長 毎年度ステップ1からステップ3を含めて200件程度の認定を進めていこうと考えております。

〇西場委員 数字だけ見ると、それでいいのかと。現実的な対応としてそういうことを皆さん方が考えられるんかわからんけれども、この条例、そして今の経済環境、地域の経済の実態を見たときに、今、活路を見出す一つの県のかかわる政策として、これは一番重要だと思うし、計画を立てればそれに対する実績なりを求められるから、やみくもに大きなものを課題に掲げられないという現実的な状況はわかりますけれども、何万社もある、あるいは事業体がある中で200件、300件のような話では、当然、現場の声を聞いて、そして対応できるという数字ではないので、この点についてはぜひともさらなる意欲を持って取り組んでいただくように要望しておきたいと思います。

〇田中委員長 よろしいですか。

〇西場委員 この程度で。

〇田中委員長 ほかに御質問等ありませんでしょうか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、(6)から(8)までについての調査を終わります。

  (9)雇用施策の推進について

  (10)三重県営業本部の展開について

  (11)国際展開の推進について

    ①当局から資料に基づき説明(横田副部長)

    ②質問         なし

  (12)三重県観光キャンペーンについて

  (13)三重県国際会議等MICE誘致・開催取組方針骨子(案)について

    ①当局から資料に基づき説明(谷合次長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇芳野委員 MICEの取組方針骨子ですけども、見させていただいて、いいところを狙っとるなと思うんですけど、1点聞きたいのは、予算の関係で、平成27年度の補正予算でも1670万円等々だったので、これだけのものをしていくというのはやっぱりもう少し費用がかかるかなと思うと、これは骨子案をつくって、それに基づいて、例えばレップを欧州に配置するとか、そういうのは今後また補正で打っていく予定があるということなんですかね。

〇谷合次長 要は、今回この骨子にのっけてあるものについては全て来年度予算で措置されているものです。レップなんかも入ってます。

〇芳野委員 この1670万円と、ほかもあったんでしたっけ、それ以前は。

〇谷合次長 いや、それだけですね。MICE関連はそれだけですが、その中で何とかやりくりするということです。

〇芳野委員 あと、予算のほうには書いてあって、こっちの骨子にないんですけど、MICE誘致促進補助金というのを新設というのは、予算の説明書には書いてあるんですけど、そうすると、それは市町に対する補助なんですかね。

〇谷合次長 この(5)の1つ目のポツの「会議開催経費に対する助成」という、これがおっしゃってるものに該当いたします。

〇芳野委員 これは市町への補助なのか、それとも例えば医師会がやる場合なんかは医師会への補助なのか。

〇谷合次長 こちらは主催者に対するものですので、基本的には、学会であればそういった学会の事務局ですし、ということになります。

〇芳野委員 はい、わかりました。

〇田中委員長 いいですか。

〇芳野委員 はい。

〇田中委員長 ほかに御質問等ありませんか。

〇西場委員 国際会議に力を入れていくということですよね。平成6年に世界祝祭博覧会をやったときに、あの大きな建物は何といったっけ。

〇田中委員長 サンアリーナ。

〇西場委員 サンアリーナをつくったときに、スポーツ施設とともに国際会議場をつくるんだと。で、世界の人がここへ来て出会う場をつくるんだと、こういうことだったんですよ。で、すごいな、変わるなと思ったら、平成6年から20年たったけど、一回も国際会議はやってなかった、一回も、ひょっとしたらあったかもしらんけれども、私の記憶として。
 そりゃ、県内空港もないし、今は道路は一応あそこまでは通じたけれども、世界の会議をやるというのは、いろんなことが全て整ってやれることになる。やってほしいなと思うけれども、それはなかなか簡単じゃないぜ。それを今回サミットがあるからといって、先ほどの海外展開もそうだけども、意気込みはわかるさ、意気込みはわかるし、そういう新しい時代の先駆けになってほしいなという気持ちはあるけれども、空回りするんじゃないか、大丈夫かよと。県民性も、そんなに海外に展開していくというほどの今までの歴史性も、それはないとは言わんけれども、そんなに条件として三重県があるとは思わない。じゃ、これからそれをどういうように県が先行して、まずは市町と連携体制をとって、そしてこういうような海外展開やら国際化を進めていくんだということについては、まだまだだ。でも一気に、サミットが降ってきたからこういうことについてやろうとしてる。
 だから、繰り返しになるけれども、そういう気持ちはわかるし、やっていこうということはわかるけれども、外国へ行っていろいろ協定を結んだりする前に、あるいはサミットでこれから国際会議を何ぼやりますという計画数値を出す前に、まずは県内の中の体制をきちっと構築していくということをあわせてやらないと、夢と計画だけで終わってしまってはいかんと。そういうような心配をして、水を差すつもりはないけれども、ぜひとも、これから新たに5月26日を契機に新しく三重県が展開されるんであれば、その点を十分過去のことも踏まえてしっかりやってもらうように私は願っておるし、そういうことをせっかくの機会ですから意見として申し上げておきたいと思います。
 以上。

〇田中委員長 ほかに何か。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 よろしいですか。
 なければ、(12)及び(13)についての調査を終わります。

  (14)包括外部監査結果に対する対応について

  (15)各種審議会等の審議状況の報告について

    ①当局から資料に基づき説明(横田副部長)

    ②質問

〇田中委員長 それでは、御質問等がありましたらお願いいたします。

〇舘委員 86ページの8番、理事会への理事の出席の状況がここで指摘されて、回答もあるわけですけれど、17名の中で11名ってちょっと大変ですよね。いろいろな事情はあったんだろうけれども、理事会を開催する日はいろいろな調整をされて決定されるんだろうと思います。で、回答の中で、事前、事後の説明等を行って御意見を聞いたということですが、理事会で発言いただくことが一番大事なんで、この辺はどうだったんだなと思いますけども、そんなことを聞いても仕方がありませんので、そういうところをしっかりとしていただきたいなというふうに思うのと、92ページ、予定価格の設定にかかる積算については、もうわけがわからんのやけど、平成25年度事業をやりましたよ、その中で諸経費が含まれていなかったよね、だから27年度より積算例を参考に、その部分を見ていったよねということなんですか。

〇河口課長 委員御指摘のとおり、少し以前は、過去に契約したときの見積もりを参考にうちの予定価格をつくっておりました。で、御指摘をいただきましたので、観光庁のモデルを参考に諸経費を計上した上で今見積もり直しをして、入札を行っております。

〇舘委員 当然、応札をしようということは、この事業をやろうということで、経費的なものは当然あるよねというのがもう大前提になければならないところですので、受けていただいてやっていただく事業について、今までこうだからというんではなくて、こんな指摘がないようによろしくお願いします。もうこれ以上言っても仕方がないから。

〇河口課長 気をつけて対応していきます。

〇田中委員長 ほかに御質問等ございませんか。

                〔「ありません」の声あり〕

 なければ、(14)及び(15)についての調査を終わります。

  (16)その他

〇田中委員長 最後に、これまで議論された調査項目以外で特にございましたら発言をお願いいたします。

〇芳野委員 ちょっとさっき、MICEのときに言い忘れたんですけど、せっかくこう取り組まれるので、1670万円ではやっぱりちょっと少ないので、こんだけ皆さんMICE、MICEと言って議会も期待をしてるところなので、来年度以降、やっぱりもう少し費用をふやしていくのと、最終的には会議施設が少ないというのはやっぱり致命的だと思うので、これはもちろん箱物ですし、どうなるかわかんないですけど、そこはやっぱりMICEをやるんであれば今後検討していくべきかと思うんですけど、いかがでしょうか。

〇田中局長 MICEなんですけれども、予算は1600万円ぐらいでということで、ちょっと少ないというお話もいただいたところなんですけれども、MICEをするに当たっての、潤沢ということではないんですけれども、来年度やるに当たっては一定の金額というか、やれる金額が積算できてると考えております。それとあと、会議場とかそういうのを少ないから、例えば県でやるとか、市町がつくるというのはちょっと現実的ではないですもので、まだまだ使われてないものがたくさんございますので、そういうのも活用しながらやるのと、あと、最近は会議をして、それからレセプションをして、で、エクスカーションをしてとか、そういう流れもございますけれども、例えばレセプションの会場として水族館を使うとか、いわゆるユニークメニューといいますか、例えば伊勢志摩でいうと志摩スペイン村を使うとか、サーキットを使うとか、そういうのも非常に会議を開催する方々からも好まれてるというか、やっぱり変わったところでやれて非常に楽しいというのもございますので、大都市との目線で勝負していっても無理ですもんで、そういうのも活用した三重県ならではの視点でMICE誘致というのを進めていきたいと考えてます。
 以上でございます。

〇田中委員長 よろしいですか。

〇芳野委員 ぜひ頑張ってください。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ、これで雇用経済部関係の所管事項の調査を終了いたします。

 3 委員間討議

  (1)所管事項調査に関する事項

〇田中委員長 まず、先ほどの所管事項について、御意見のある方はお願いいたします。

〇芳野委員 観光振興基本計画においてのやつでしたっけ。

〇田中委員長 うん。

〇芳野委員 ここでいいんでしたっけ。

〇田中委員長 そう。ちょっと待ってな。

〇芳野委員 引き継ぎをやるんじゃなかったんでしたっけ。引き継ぐところじゃなかった。

〇田中委員長 うん、そやで常任委員会での議案の審査やけど……。

〇芳野委員 今後に引き継ぎたい。

〇田中委員長 それを意見として言っていただく。

〇芳野委員 なるほど。わかりました。
 観光振興基本計画において、観光推進委員会ですかね、の概要ですとか、今後の方針はその4年間を見越した制度とかをぜひ早急に立ち上げて、議会へ報告していただきたいと思いますけども、という意見です。

〇田中委員長 ほかにございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

  (2)執行部に処理経過の報告を求める事項

〇田中委員長 なければ、次に、本会議への常任委員長報告として、雇用経済部関係の常任委員会での議案審査及び所管事項調査に関して、執行部に処理経過の報告を求めるべき事項は何かございますか。処理経過を求めるんだったら。

〇芳野委員 処理経過、あ、これは委員長報告ですもんね。

〇田中委員長 委員長報告。

〇芳野委員 じゃ、いいです。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 よろしいですか。

                〔「ない」の声あり〕

 それでは、本委員会として特に経過報告を求める事項はなしといたしますが、御異議ございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 引き続き委員間討議を行いますが、執行部におかれてはここで退室されます。1年間本当に御苦労さまでこざいました。サミットまであと77日、全庁挙げてしっかりと頑張っていきましょう。
 御苦労さまでした。

〔当局 退室〕

 4 今年度の委員会活動の振り返りについて

  (1)委員会活動評価総括表(案)の説明(田中委員長)

  (2)委員間討議

〇田中委員長 この委員会活動評価総括表(案)について、補足すべき点など御意見のある方はお願いいたします。

〇舘委員 皆さんが感じられて、それぞれに点をつけられて、それがトータルされた部分ですので、高いやら低いというよりも、その現場の声がこのままだというふうに思いますので、尊重すべきだと思います。

〇田中委員長 ありがとうございます。
 様々記述のコメントもいただいておりまして、それも御覧をいただきたいというふうに存じます。
 本当に1年間しっかりと議論いただいた点、委員長として不徳の致すところもあり、十分でなかったかなという反省も踏まえて、私自身の評価もしたところでありますが、先ほど舘委員がおっしゃったように、皆さんの意見を平均してとって、こういう形かなというふうに私自身も感じておりますので、これでいきたいというふうに思います。
 御異議ございませんでしょうかね。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 それでは、御異議なしと認め、このように決定をいたします。この総括表につきましては、3月22日の委員長会議において私のほうから報告をさせていただきます。
 なお、報告に当たり、字句等、軽微な修正の必要があれば正副委員長に御一任願いたいと存じます。御了承願います。
 これで今年度の委員会活動の振り返りについてを終わります。
 何かほかに御意見はございませんか。

                〔「なし」の声あり〕

〇田中委員長 なければ委員間討議を終了いたします。

 

〔閉会の宣言〕

 

三重県議会委員会条例第28条第1項の規定により記名押印する。

戦略企画雇用経済常任委員長

予算決算常任委員会戦略企画雇用経済分科会委員長

田中 智也

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